JP2011172538A - 栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水管の清掃が容易であり、より確実に植物を生育できる栽培装置を提供する。
【解決手段】 多年生つる性植物を培養するための培地が収容される収容室と、多年性つる性植物を培養するための培養液が供給される供給口と、培地を流れた後の余剰の培養液が排出される排水口と、清掃口と、を有する栽培槽と、余剰の培養液が流入する穿孔を側面に有し、穿孔から流入した後の余剰の培養液が排水口に向かって流れるように、上流側の開口端が清掃口から突出した状態で、収容室内の底面近傍を通るように配設される排水管と、上流側の開口端に着脱自在に装着される清掃用蓋とを備える栽培装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、栽培装置に関する。
多年生つる性植物等の植物を水耕栽培するための栽培装置が一般に知られている。この栽培装置は、例えば、栽培槽と、排水管とを備えている。栽培槽は、植物が植え込まれる培地が収容されており、植物を培養する培養液を培地に供給するための供給口と、培地を流れた後の余剰の培養液を栽培槽内から排出するための排水口とを有している。排水管は、余剰の培養液を排水管の内部に取り入れるための穿孔を側面に有し、栽培槽内の底面近傍において、穿孔から流入した培養液が排水管の内部を流れて排水口に向かうように培地に埋設されている(例えば特許文献1を参照)。
特開2009−183280号公報
しかしながら、多年生つる性植物の根は、茎のように太く、水の流れる方向に向かって伸びやすいため、前述した栽培装置で多年生つる性植物を栽培する場合、この根が排水管の穿孔から排水管の内部に入り込み、穿孔を詰まらせ、更には排水管を詰まらせる虞がある。これによって、余剰の培養液の排出が阻害され、栽培槽の内部が過湿状態となると、植物の生育が阻害される虞がある。しかし、排水管に詰まった根を取り除くべく、培地に埋設された排水管を掘り起こして排水管の内部を清掃することは困難であると共に、排水管を掘り起こすことでかえって植物の生育が阻害される虞がある。
また、例えば建物の屋根や壁面等を緑化する緑化システムにこの栽培装置を備えた場合、栽培装置で多年生つる性植物を栽培する期間が数年に亘り長期間となるため、植物が繁茂して根が穿孔及び排水管の内部に詰まりやすい。しかし、緑化システムでは、栽培装置が一般に屋根の上等に設置されるため、培地を掘り起こして排水管の内部を清掃することはより一層困難であった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排水管の清掃を容易にして、より確実に植物を生育できる栽培装置を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、多年生つる性植物を培養するための培地が収容される収容室と、前記多年性つる性植物を培養するための培養液が供給される供給口と、前記培地を流れた後の余剰の培養液が排出される排水口と、清掃口とを有する栽培槽と、前記余剰の培養液が流入する穿孔を側面に有し、前記穿孔から流入した後の前記余剰の培養液が前記排水口に向かって流れるように、上流側の開口端が前記清掃口から突出した状態で、前記収容室内の底面近傍を通るように配設される排水管と、前記上流側の開口端に着脱自在に装着される清掃用蓋とを備えた栽培装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、排水管の清掃が容易であり、より確実に植物を生育できる栽培装置を提供することができる。
第1の実施形態にかかる栽培装置を備える緑化システムが工場の屋根に設置された場合の外観を示す斜視図である。 第1の実施形態にかかる栽培装置の構成を説明するための要部断面図である。 排水管の上流側の開口端及び清掃用蓋を説明するための部分断面図である。 排水管の上流側の開口端の一部及び清掃用蓋の斜視図である。 排水管の下流側の開口端及び排水用蓋を説明するための部分断面図である。 排水用蓋の斜視図である。 排水管から清掃用蓋を取り外す作業を説明するための部分断面図である。 排水管の内部を清掃具によって清掃する作業を説明するための部分断面図である。 清掃具の要部斜視図である。 第2の実施形態にかかる栽培装置の構成を説明するための要部断面図である。 第2の実施形態にかかる栽培装置の排水管の内部を清掃する作業を説明するための部分断面図である。 第3の実施形態にかかる栽培装置の構成を説明するための要部断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===緑化システムの全体構成===
本発明にかかる栽培装置は緑化システムに用いられる。そこで、先ず、図1を参照しつつ、緑化システムの全体構成について説明する。
緑化システムは、例えば、工場等の屋根100の表面を緑化する目的で設置されるものであり、栽培装置1と、培養液循環ユニット2と、網材3とを備えている。
栽培装置1は、つる性植物8を水耕栽培するためのものであり、屋根100の頂上部に設けられている。この栽培装置1で栽培されるつる性植物8としては、多年生のものが用いられる。耐寒性及び耐暑性に優れ、また垂下性を有するという観点からウコギ科のつる性植物が好適に用いられる。ウコギ科のつる性植物としては、ヘデラ・ヘリックス、ヘデラ・アルジェニシス、ヘデラ・コルシカ、ヘデラ・ハイバニカ等が挙げられる。つる性植物8のつるは、栽培装置1に設けられた開口16から栽培装置1の外部へ伸びて行き、網材3を介して屋根100を覆うように垂下していく。栽培装置1の詳細については、後述する。
培養液循環ユニット2は、栽培装置1との間でつる性植物8を培養するための培養液を循環させるものであり、培養液タンク4と、供給管5と、回収管6と、培養液ポンプ7とを有する。培養液タンク4には、栽培装置1に供給される培養液(液肥)が貯留される。供給管5は、培養液タンク4内の培養液を栽培装置1へと導くための管状部材であり、培養液タンク4と栽培装置1との間に設けられる。回収管6は、栽培装置1から排出された培養液を培養液タンク4へと導くための管状部材であり、栽培装置1と培養液タンク4との間に設けられる。
網材3は、栽培装置1の開口16から伸長するつる性植物8のつるを支持するための部材であり、屋根100の表面に沿って配置されている。これによって、日光の照射によって高温になった屋根100の表面につる性植物8が直接触れてしまうことを防ぎ、つる性植物8をより確実に生育できる。
===第1の実施形態にかかる栽培装置の構成===
第1の実施形態にかかる栽培装置1の構成について、図2乃至図6を参照しつつ説明する。栽培装置1は、栽培槽10と、排水管20と、清掃用蓋30と、排水用蓋40とを備えている。
栽培槽10は、例えばポリ塩化ビニル等の遮光性を有する材料からなり、上面が開放された直方体状の栽培槽本体10Aと、栽培槽本体10Aの上面の開口を上方から覆う槽蓋10Bとから構成されている。
栽培槽本体10Aは、収容室11Bと、供給口12と、排水口13A、13Bと、清掃口14と、隔離壁15と、開口16(図1を参照)とを有している。この栽培槽本体10Aの内部は、隔離壁15によって、排水口13Bを備える排水空間11Aと、収容室11Bとに区画されている。尚、以下の説明では、直方体状の栽培槽本体10Aを構成する短辺側の側板のうち、収容室11Bを形成する側板を上流側板10Cとし、排水空間11Aを形成する側板を下流側板10Dとする。栽培槽本体10Aは、この上流側板10C側から下流側板10D側に向かって僅かに下り傾斜するように、屋根100に設置されている。
収容室11Bは、つる性植物8を培養するための培地17が収容されている。培地17には、例えば、圧縮成形したピートモス等の透水性素材からなるポット18で育苗されたつる性植物8が、ポット18ごと植え込まれている。これにより、培地17につる性植物8を定植する際に、つる性植物8の根を傷めてしまうことを防止できる。また、定植したつる性植物8を培地17に徐々に順応させることができる。よって、つる性植物8をより確実に生育することができる。尚、培地17には、例えば、収容室11Bの長手方向に沿って、略等間隔となるように、複数のつる性植物8が植え込まれている。
供給口12は、栽培槽本体10Aの上流側板10Cに形成され、培養液循環ユニット2の供給管5の外径と略等しい長さの直径を有する円形状の開口である。また、供給口12は、収容室11Bに収容された培地17の表面よりも上方に配置されている。この供給口12から収容室11Bの内部に挿通される供給管5によって、培地17に植え込まれたつる性植物8に培養液が供給される。具体的には、供給口12から収容室11B内に挿通された供給管5は、収容室11Bの長手方向に沿って延在し、培地17の表面に載置されている。この培地17の表面に載置された供給管5の側面には、培養液を噴射させるため噴射口5Aが長手方向に沿って複数形成されているため、培養液循環ユニット2の培養液タンク4から供給管5に送られた培養液が、噴射口5Aを介して、培地17の表面に散水される。この散水された培養液が培地17の表面から収容室11B内の底面に向かって浸透することで、つる性植物8の根に培養液が供給される。
排水口13Aは、隔離壁15に形成され、排水管20の外径と略等しい長さの直径を有する円形状の開口である。また排水口13Aは、栽培槽本体10A内の底面側に配置され、排水空間11Aと、収容室11Bとを連通している。この排水口13Aには、排水管20が挿通され、この排水管20の一方の開口端(下流側の開口端23)は、隔離壁15から排水空間11Aへ突出している。培地17に供給された培養液のうち、つる性植物8に吸収されずに収容室11Bの底面近傍まで流下した余剰の培養液は、後述するように、排水管20を介して、排水口13Aから排水空間11Aに排出される。
排水口13Bは、栽培槽本体10Aの底板に形成され、培養液循環ユニット2の回収管6の外径と略等しい長さの直径を有する円形状の開口である。この排水口13Bは、隔離板15から突出する排水管20の下流側の開口端23よりも下流側板10D側に配置され、回収管6が挿通されている。つまり、下流側の開口端23は、排水口13Aから排水口13Bに向かって、隔離壁15から突出している。これによって、排水口13Aから排水管20を介して排水空間11Aに排出された余剰の培養液は、更に、排水口13Bから回収管6を介して栽培槽本体10Aの外部に排出され、培養液タンク4に戻される。
尚、図5に示すように、排水口13Bを介して排水空間11Aと連通されている回収管6の開口には、メッシュ状のストレーナ6Aが取り付けられている。これによって、排水空間11Aにつる性植物8の根や落下した葉等の異物が入り込んだ場合であっても、異物はストレーナ6A上に残留し、余剰の培養液のみが回収管6の内部に導かれる。よって、ストレーナ6A上に残留した異物を取り除くことで簡単に回収管6を清掃することができる。
清掃口14は、上流側板10Cに形成され、排水管20の外径と略等しい長さの直径を有する円形状の開口である。この清掃口14は、隔離壁15に形成された排水口13Aと収容室11Bを挟んで対向する位置に配置されている。また、清掃口14には、排水管20の下流側の開口端23と反対側の開口端(上流側の開口端22)側が挿通されている。この上流側の開口端22は、清掃口14を介して、上流側板10Cから栽培槽本体10Aの外部へ突出している。
開口16は、栽培槽本体10Aの長辺側の側板に複数形成される。この開口16は、例えば、培地17に植え込まれたつる性植物8の間隔に合わせて、等間隔毎に設けられており、前述したようにつる性植物8のつるを栽培槽本体10Aの外へと導く。
槽蓋10Bは、栽培槽本体10Aに着脱可能に取り付けられ、栽培槽10を清掃するとき等に栽培槽本体10Aから取り外される。栽培槽本体10Aに槽蓋10Bを取り付けることで、栽培槽本体10A内のつる性植物8や培地17等を強風や強雨から保護できる。また、栽培槽本体10A内に、アオコ等の発生原因となる日光や、培養液を希釈する雨水や、雑草の種子及び病原菌等が侵入することを防ぐことができる。更に、培地17に供給された培養液が大気中に蒸発してしまうことを抑制できる。よって、つる性植物8をより確実に生育できる。
排水管20は、例えばポリ塩化ビニルなどの遮光性を有する材料からなり、余剰の培養液を収容室11Bから排水空間11Aに導くための管状部材である。排水管20は、収容室11B内の底面近傍を長手方向に沿って通り、上流側の開口端22が上流側板10Cの清掃口14から突出し、下流側の開口端23が隔離壁15の排水口13Aから突出するように配設されている。この排水管20の収容室11B内を通る部分であって、収容室11Bの底面側の略半周を除く側面には、複数の穿孔21が形成されている。
穿孔21は、収容室11Bの底面近傍まで流下した余剰の培養液を排水管20内に流入させる。前述したとおり、栽培槽本体10Aは屋根100に対して傾斜するように設置されているため、排水管20も、上流側の開口端22から、下流側の開口端23に向かって僅かに下り傾斜している。これによって、穿孔21から排水管20内に流入した余剰の培養液は、排水口13Aに向かって流れる。
清掃用蓋30は、例えばポリ塩化ビニルなどの遮光性を有する材料からなり、図3及び図4に示すように、排水管20の上流側の開口端22に着脱自在に装着される。清掃用蓋30は、排水管20の内部を清掃するときに排水管20から取り外される。この清掃用蓋30の内部には、パッキン31が備えられている。パッキン31は、排水管20に清掃用蓋30が取り付けられている状態において、上流側の開口端22と接触し、培養液が排水管20の外部に漏れ出すことを防止する。
清掃用蓋30を排水管20に取り付けることで、排水管20を通じて培養液が大気中に蒸発してしまうことを防止できる。また、排水管20の上流側の開口端22から、排水管20を詰まらせるような異物や、アオコ等の発生原因となる日光や、雑草の種子及び病原菌等が侵入することを防ぐことができる。よって、つる性植物8をより確実に育成できる。
排水用蓋40は、図5及び図6に示すように、排水管20の下流側の開口端23に着脱自在に装着され、排水管20の内部を清掃するときに排水管20から取り外される。この排水用蓋40の内部には、ストレーナ41が備えられている。ストレーナ41は、培養液を通過させると共に、つる性植物8の根や落下した葉等の異物を通過させないメッシュ形状を有している。排水用蓋40を排水管20に取り付けることで、つる性植物8の根や落下した葉等の異物が排水空間11Aから排水管20の内部に入り込むことを防止でき、排水管20内の詰まりを抑制できる。
===第1の実施形態にかかる栽培装置の排水管の清掃作業について===
以下、図7乃至図9を参照しつつ、栽培装置1において、培養液がより多く存在する方向に向かって伸びやすいつる性植物8の根が、穿孔21から排水管20の内部に入り込んだ場合に、排水管20の内部を清掃する作業について説明する。
栽培装置1では、排水管20の内部を清掃するときを除いては、前述したように培養液の蒸発や異物の侵入等を防止するべく、排水管20の上流側の開口端22に清掃用蓋30が取り付けられている。排水管20の内部を清掃する場合には、先ず、図7に示すように、排水管20から清掃用蓋30を取り外す。そして、図8に示すように、上流側の開口端22から排水管20の内部に、例えば清掃具50を挿入する。
清掃具50は、排水管20の内部を清掃するためのものであり、図9に示すように、鉤51と、ワイヤ52とを備えている。鉤51とワイヤ52は、例えば金属製の材料等によって一体に形成されている。
ワイヤ52は、排水管20の長手方向の長さと同程度の長さの棒形状を有している。鉤51は、例えば、複数の棒状部材51Aがワイヤ52の一端を中心として、ワイヤ52の他端の方向に円錐状に放射した形状を有している。この鉤51をワイヤ52の一端側から排水管20の内部に挿入した場合に、排水管20の長手方向と略直交する方向の鉤51の最大長(図9の矢印aで示す長さ)は、鉤51が排水管20内を長手方向に沿って移動できるように、排水管20の内径より僅かに小さくなっている。これによって、ワイヤ52を介して、排水管20の内部に鉤51を挿入することで、穿孔21を通して排水管20の内部に延在するつる性植物8の根に棒状部材51A夫々を掛けることができる。この状態で鉤51を排水管20の上流側に引き出す作業を繰り返すことによって、穿孔21及び排水管20の内部からつる性植物8の根を掻き出すことができる。
また、排水管20の内部を清掃する場合、排水管20から清掃用蓋30を取り外すと共に、排水用蓋40を取り外し、上流側の開口端22から下流側の開口端23まで清掃具50又は不図示のブラシ等を挿入してもよい。これによって、排水管20内のつる性植物8の根を排水空間11Aに向かって押し出すことができる。
以上より、第1の実施形態にかかる栽培装置1では、排水管20の上流側の開口端22が清掃口14から栽培槽10の外部へ突出しているため、この上流側の開口端22を介して、排水管20内からつる性植物8の根を取り除くことができる。これにより、培地17を掘り起こすことなく、排水管20の内部を容易に清掃することができる。つまり、培地17に植え込まれたつる性植物8に負荷をかけずに、収容室11B内から余剰の培養液が効率よく排出される状態を容易に維持できる。よって、つる性植物8をより確実に生育できる。
更に、栽培装置1では、栽培槽本体10Aから槽蓋10Bを取り外すことなく、排水管20の内部を清掃することができる。これによって、排水管20内の清掃中においても、アオコ等の発生原因となる日光や、雑草の種子及び病原菌等が栽培槽10の内部に侵入することや、培地17に供給された培養液が大気中に蒸発してしまうこと等を防ぐことができ、つる性植物8をより確実に生育できる。
また、栽培装置1では、排水管20、清掃用蓋30、栽培槽10が夫々遮光性を有する材料から形成されているため、栽培槽10の内部に日光が入り込むことを防いで、アオコ等が発生することを抑制できる。よって、つる性植物8をより確実に生育できる。
また、栽培装置1では、隔離壁15によって、栽培槽本体10Aの内部が排水空間11Aと収容室11Bに区画され、排水管20の下流側の開口端23は、排水口13Aから排水口13Bに向かって、隔離壁15から突出している。これによって、穿孔21から排水管20の内部に取り込まれた余剰の培養液は、排水空間11Aに排出された後に、排水口13Bから回収管6へ排出される。つまり、排水管20と回収管6とを連通せずに、余剰の培養液を回収管6へと排出できる。このため、排水管20の上流側の開口端22から、下流側の開口端23を介して、つる性植物8の根を排水空間11Aに押し出すことが可能となり、排水管20の清掃をより容易にすることができる。
更に、排水管20の下流側の開口端23に排水用蓋40を取り付け、回収管6の開口にストレーナ6Aを設けることで、排水管20の内部に侵入したつる性植物8の根が回収管6まで伸びて回収管6の内部を詰まらせることを抑制できる。
===第2の実施形態にかかる栽培装置について===
本発明の第2の実施形態にかかる栽培装置1Aについて、図10及び図11を参照して説明する。尚、図10及び図11において、図1乃至図9に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。栽培装置1Aは、前述した栽培装置1の清掃用蓋30にかえて、清掃用蓋30Aを備えている。清掃用蓋30Aは、前述した清掃用蓋30の内面に、清掃具50A及び掛止部材32を備えている。
掛止部材32は、例えば金属製の棒状部材を半弧状に湾曲させて形成され、湾曲部が清掃用蓋31Aの内面から開口に向かって突出するように、清掃用蓋30Aの内面に取り付けられている。
清掃具50Aは、前述した清掃具50のワイヤ52にかえて、ワイヤ52Aを備えている。ワイヤ52Aは、前述したワイヤ52の鉤51と反対側の端部に掛止爪53を有している。掛止爪53は、例えば、ワイヤ52Aと一体に形成され、清掃用蓋31Aの内面と掛止部材32に囲まれた空間(掛止孔)に挿通されることで、掛止部材32に掛かるようになっている。また、掛止孔に挿通された掛止爪53は、掛止孔から抜き出すことが可能である。これによって、清掃用蓋30Aの内面には、清掃具50Aが着脱自在に結合されている。つまり、清掃用蓋30Aと鉤51はワイヤ52Aを介して結合されている。
清掃用蓋30Aは、図10に示すように、つる性植物8の根が穿孔21から排水管20の内部に侵入していない状態において、清掃具50Aが排水管20の内部に挿通されるように、上流側の開口端22に取り付けられる。そして、排水管20の内部を清掃する場合には、図11に示すように、排水管20から清掃用蓋30Aを取り外し、この清掃用蓋30Aと共に、清掃具50Aを排水管20の上流側へ引き出す。これにより、棒状部材51Aに排水管20内のつる性植物8の根を絡めつつ、鉤51を排水管20の外部へ引き出すことができる。
以上より、第2の実施形態にかかる栽培装置1Aでは、清掃用蓋30Aと共に、清掃具50Aを引き抜くだけで、排水管20内を清掃することができ、排水管20内の清掃をより容易とすることができる。
尚、清掃具50Aは、前述したように清掃用蓋30Aの内面に着脱自在に結合されているため、清掃用蓋30Aを排水管20から取り外した後、掛止孔から掛止爪53を抜き出して、清掃用蓋30Aから清掃具50Aを取り外してもよい。これにより、清掃具50Aを直接排水管20内から引き抜くことができる。また、清掃具50Aは、清掃用蓋30Aから取り外された状態で、排水管20の内部に挿入されていてもよい。
===第3の実施形態にかかる栽培装置について===
本発明の第3の実施形態にかかる栽培装置1Bについて、図12を参照して説明する。尚、図12において、図1乃至図11に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。栽培装置1Bは、前述した栽培装置1Aの清掃用蓋30Aにかえて、清掃用蓋30Bを備えている。
清掃用蓋30Bは、前述した清掃用蓋30に温度検出素子61及び表示器62を有する温度計60が装着されている。温度検出素子61は、清掃用蓋30Bの裏側に装着され、排水管20の内部温度を検出する。この温度検出素子61は、例えば清掃用蓋30Bの内面と外面との間を貫通する貫通孔を介して、表示器62と電気的に接続されている。表示器62は、清掃用蓋30Bの表側に装着され、温度検出素子61の検出結果を例えば液晶ディスプレイに表示する。この表示器62は、例えば温度検出素子61が通る貫通孔を覆うように、清掃用蓋30Bに対して不図示のビス等によって固定されている。
これによって、第3の実施形態にかかる栽培装置1Bでは、つる性植物8に負荷をかけることなく、容易に排水管20の内部温度を確認できる。そして、確認した排水管20の内部温度に応じて、例えば、培地17に供給する培養液の温度等を調整することで、栽培装置1Bの収容室11B等の内部を、つる性植物8を生育するためにより好ましい環境とすることができる。よって、より確実につる性植物8を生育することができる。
更に、表示器62を視認することによって、清掃用蓋30Bを取り外すことなく排水管20の内部温度を確認できるため、排水管20内にアオコ等の発生原因となる日光や、雑草の種子及び病原菌等が栽培槽10の内部に侵入することや、培地17に供給された培養液が大気中に蒸発してしまうこと等をより確実に防ぐことができる。よって、つる性植物8をより確実に生育できる。
尚、第3の実施形態にかかる栽培装置1Bにおいても、前述した栽培装置1と同様に、排水管20から清掃用蓋30Bを取り外し、排水管20の内部に例えば清掃具50を挿入することで、排水管20内を容易に清掃することができる。
===その他の実施形態===
前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
前述した栽培装置1、1A、1Bでは、穿孔21を通して排水管20の内部に延在するつる性植物8の根を排水管20内から取り除くこととした。しかし、特にこれに限定されるものではなく、例えば、穿孔21及び排水管20の内部に入り込んだ培地17の一部やその他の異物を、つる性植物8の根と同様に排水管20内から取り除くこととしてもよい。
また、前述した栽培装置1、1A、1Bでは、排水管20Aの上流側の開口端22が挿通される清掃口14と、下流側の開口端23が挿通される排水口13Aとが、収容室11Bを挟んで対向する位置に配置されることとした。そして、屋根100に対して、栽培槽本体10Aを傾斜させて設置することで、排水管20を傾斜させて、穿孔21から排水管20内に流入した余剰の培養液を排水口13Aに導くこととした。しかし、特にこれに限定されるものではなく、例えば、排水口13Aと収容室11Bを挟んで対向する位置よりも清掃口14が上方となるように、排水口13A及び清掃口14を配置することで、排水管20を傾斜させて、培養液を排水口13Aに導いてもよい。
また、前述したワイヤ52、52A、61は、金属製の棒状部材であることとしたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、曲げ等が可能な可撓性を有する部材であってもよい。
また、前述した栽培装置1Bでは、清掃用蓋30Bの表側に表示器62が装着されることとしたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば清掃用蓋30Bの裏側に表示器62が装着され、排水管20から清掃用蓋30Bを取り外して、排水管20の内部温度を確認してもよい。また、温度計60は、温度検出素子61及び表示器62を有することとしたが、特にこれに限定されるものではなく、排水管20の内部温度を測定すると共に表示するものであればよい。例えば、感温液として水銀や着色したアルコール等を用いたガラス製温度計が清掃用蓋30Bの内側に装着されていてもよい。
また、栽培装置1、1A、1Bは、緑化システムに限らず、つる性植物を水耕栽培する必要があるものに好適に用いられる。
1、1A、1B…栽培装置,2…培養液循環ユニット,3…網材,4…培養液タンク,5…供給管,5A…噴射口,6…回収管,6A、41…ストレーナ,7…培養液ポンプ,8…つる性植物,10…栽培槽,10A…栽培槽本体,10B…槽蓋,10C…上流側板,10D…下流側板,11A…排水空間,11B…収容室,12…供給口,13A、13B…排水口,14…清掃口,15…隔離壁,16…開口,17…培地,18…ポット,20…排水管,21…穿孔,22…上流側の開口端,23…下流側の開口端,30、30A、30B…清掃用蓋,31…パッキン,32…掛止部材,40…排水用蓋,50、50A…清掃具,51…鉤,51A…棒状部材,52、52A…ワイヤ,53…掛止爪,60…温度計,61…温度検出素子,62…表示器,100…屋根

Claims (8)

  1. 多年生つる性植物を培養するための培地が収容される収容室と、前記多年性つる性植物を培養するための培養液が供給される供給口と、前記培地を流れた後の余剰の培養液が排出される排水口と、清掃口と、を有する栽培槽と、
    前記余剰の培養液が流入する穿孔を側面に有し、前記穿孔から流入した後の前記余剰の培養液が前記排水口に向かって流れるように、上流側の開口端が前記清掃口から突出した状態で、前記収容室内の底面近傍を通るように配設される排水管と、
    前記上流側の開口端に着脱自在に装着される清掃用蓋と、
    を備えたことを特徴とする栽培装置。
  2. 前記排水管と前記清掃用蓋は、遮光性を有する材料から形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の栽培装置。
  3. 前記穿孔を通して前記排水管の内部に延在する前記多年生つる性植物の根を掻き出す鉤と、
    前記清掃用蓋が取り外された状態において、前記鉤を前記排水管の上流側に引き出すワイヤと、
    を前記排水管の内部に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の栽培装置。
  4. 前記清掃用蓋と前記鉤は前記ワイヤを介して結合される
    ことを特徴とする請求項3に記載の栽培装置。
  5. 前記栽培槽は、前記収容室と前記排水口を隔離する隔離壁を有し、
    前記排水管の下流側の開口端は、前記隔離壁を通して前記排水口に向かって突出する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の栽培装置。
  6. 前記余剰の培養液を排出可能なメッシュ状のストレーナを有し、前記下流側の開口端に着脱自在に装着される排水用蓋、
    を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の栽培装置。
  7. 前記清掃用蓋に装着され、前記排水管の内部温度を測定すると共に表示する温度計
    を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の栽培装置。
  8. 前記温度計は、
    前記清掃用蓋の裏側に装着され、前記排水管の内部温度を検出する温度検出素子と、
    前記清掃用蓋の表側に装着され、前記温度検出素子の検出結果を表示する表示器と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の栽培装置。
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