JP2019033673A - 歩行型作業車両用の危険挙動検出装置 - Google Patents

歩行型作業車両用の危険挙動検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019033673A
JP2019033673A JP2017155282A JP2017155282A JP2019033673A JP 2019033673 A JP2019033673 A JP 2019033673A JP 2017155282 A JP2017155282 A JP 2017155282A JP 2017155282 A JP2017155282 A JP 2017155282A JP 2019033673 A JP2019033673 A JP 2019033673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
work vehicle
determination unit
dangerous behavior
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017155282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6865966B2 (ja
Inventor
俊輔 岡田
Shunsuke Okada
俊輔 岡田
将大 松本
Masahiro Matsumoto
将大 松本
栄 積
Sakae Seki
栄 積
豊 菊池
Yutaka Kikuchi
豊 菊池
司 手島
Tsukasa Tejima
司 手島
啓子 皆川
Keiko Minagawa
啓子 皆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Agriculture and Food Research Organization
Original Assignee
National Agriculture and Food Research Organization
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Agriculture and Food Research Organization filed Critical National Agriculture and Food Research Organization
Priority to JP2017155282A priority Critical patent/JP6865966B2/ja
Publication of JP2019033673A publication Critical patent/JP2019033673A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6865966B2 publication Critical patent/JP6865966B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)
  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Abstract

【課題】歩行型作業車両のダッシング、跳ね上がり、転倒といった危険挙動をより確実に検出できるようにする。【解決手段】歩行型作業車両の前後方向の加速度および上下方向の加速度の少なくとも一方を検出する加速度検出センサと、フィルタ処理部22によるフィルタ処理後の加速度が所定の閾値を上回ったか否かを判定する閾値判定部23と、加速度が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上か否かを判定する頻度判定部24と、頻度が所定レベル以上であると判定された場合に、歩行型作業車両に危険挙動が発生していることを検出する危険挙動検出部25とを備え、危険挙動が発生しても大きく値が変動しない走行車輪の回転速度ではなく、危険挙動が発生した場合に値が大きく変動する加速度を検出して危険挙動の発生の有無を判定することにより、危険挙動の発生をより確実に検出することができるようにする。【選択図】図2

Description

本発明は、歩行型作業車両用の危険挙動検出装置に関し、特に、車体後方にロータリ耕うん装置を備えた歩行型作業車両に適用して好適なものである。
従来、車体に備えられた動力源から動力を得て自動走行し、車体後方に備えたロータリ耕うん装置で耕うん作業を行うようになされた歩行型作業車両が知られている。この種の歩行型作業車両では、硬質の圃場において作業を行う場合、ロータリ耕うん装置の耕うん爪が接地するとき、もしくは耕うん途中で地面が硬質となったとき等に、掘削抵抗による大きな反力を受けて、車両が前方に跳び出す現象であるダッシングや、車両が上方へ跳ね上がる現象である跳ね上がりを生じ得る。また、耕うん爪が圃場からの反力を受けて車体の姿勢が不安定となり、車両の転倒を引き起こす場合もある。
これに対し、従来、走行車輪の加速度を検出するための加速度センサ、機体の前後方向の傾斜角を検出するための傾斜センサ、エンジン停止を検出するためのエンジン停止検出センサを備え、急激な加速度が加わったとき、機体の前後方向の傾きが設定角以上となったときまたはエンジンの停止時に耕耘クラッチを切って耕耘軸を停止させるようにした移動農機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、車軸回転数センサより作業車両の実際の走行速度を検出し、設定された車速との偏差からダッシングの発生を検知して、制御コントローラによって自動制御された無段変速機構を用いて走行速度を減速したり、著しく大きなダッシングの発生時には目標速度をゼロにして走行を停止させたりするようにした作業車両も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭62−93549号公報 特開2002−320402号公報
しかしながら、ダッシングは、走行車輪よりも速く回転している耕うん爪が硬質の土壌からの反力を受けて発生する現象である。ダッシングが発生したときでも、走行車輪はエンジン回転速度に従って回転しようとするため、回転速度に大きな変動は生じない。よって、走行車輪の加速度や車軸の回転数を検出しても、ダッシングの発生を検出することができないことがあり、その場合には耕耘軸を停止させたり車両の走行を停止させたりすることができないという問題を生じる。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、歩行型作業車両のダッシング、跳ね上がり、転倒といった危険挙動をより確実に検出できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、歩行型作業車両の前後方向の加速度および上下方向の加速度の少なくとも一方を検出する加速度検出センサを設け、所定のフィルタ処理後の加速度が所定の閾値を上回ったか否かを判定するとともに、加速度が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上か否かを判定し、頻度が所定レベル以上であると判定された場合に、歩行型作業車両に危険挙動が発生していることを検出するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、車両のダッシングや跳ね上がりといった危険挙動が発生しても大きく値が変動しない走行車輪の回転速度ではなく、危険挙動が発生した場合に値が大きく変動する歩行型作業車両の加速度を検出して危険挙動の発生の有無を判定しているので、危険挙動の発生をより確実に検出することができる。また、本発明によれば、加速度が所定の閾値を上回っている頻度が所定レベル以上である場合にのみ、歩行型作業車両に危険挙動が発生していると判定されるので、瞬間的に歩行型作業車両の挙動が変動する状態は危険挙動として検出されず、実際に危険挙動が発生している場合にのみこれを確実に検出することができる。
第1の実施形態による危険挙動検出装置が適用される歩行型作業車両の外観構成例を示す図である。 第1の実施形態による演算装置の機能構成例を示すブロック図である。 ダッシング発生時における加速度信号を、走行車輪の回転速度と共に示す波形図である。 第1の実施形態による演算装置の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態による演算装置の機能構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態によるフィルタ処理部の構成例を示す図である。 第2の実施形態による演算装置の動作例を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態による危険挙動検出装置が適用される歩行型作業車両の外観構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の危険挙動検出装置が適用される歩行型作業車両100は、車体1、走行車輪2、ハンドル3およびロータリ耕うん装置4(以下、単にロータリ4と略す)を備え、車体1に備えられたエンジン等の動力源(図示せず)から動力を得て自動走行し、車体1の後方に備えたロータリ4で耕うん作業を行うようになされた農用車両である。動力源は、例えば電動モータ、または内燃機関等により構成される。
走行車輪2は、車体1の両側に1輪ずつ設けられており、エンジンからの動力を得て回転する。ハンドル3は、車体1の後方上部に備えられ、これを作業者が把持して歩行型作業車両100を操作するようになされている。
ロータリ4は、車体1の後方下部に備えられ、エンジンからの動力を得て耕うん爪4aが回転する。ロータリ4は、走行車輪2を中心に作業者がハンドル3を上下させることで昇降可能に構成されており、耕うん作業時は下方に降下させて、耕うん爪4aを土中に貫入させた状態で使用する。このとき、耕うん爪4aは土壌から掘削抵抗を受ける。このとき、一般に、耕うん爪4aは、走行車輪2よりも高速に回転する。
また、歩行型作業車両100は、加速度検出センサ10および演算装置20を備えている。加速度検出センサ10および演算装置20は、本実施形態による危険挙動検出装置を構成するものである。加速度検出センサ10は、歩行型作業車両100の前後方向の加速度および上下方向の加速度の少なくとも一方を逐次検出する。本実施形態では、前後方向の加速度および上下方向の加速度の両方を検出するものとして説明する。
図1に示すように、加速度検出センサ10および演算装置20は、例えば、ロータリ4のフレーム上に設置される。なお、設置場所は、ロータリ4のフレームに限定されない。すなわち、加速度検出センサ10は、歩行型作業車両100の前後方向および上下方向の加速度を検出するものなので、走行車輪2や耕うん爪4aのような回転機構を除けば、車体1またはハンドル3の何れに設置してもよい。
図2は、第1の実施形態による演算装置20の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、演算装置20は、その機能構成として、加速度信号入力部21、フィルタ処理部22、閾値判定部23、頻度判定部24、危険挙動検出部25および動力制御部26を備えて構成されている。加速度検出センサ10と、演算装置20の加速度信号入力部21、フィルタ処理部22、閾値判定部23、頻度判定部24および危険挙動検出部25とによって、第1の実施形態による危険挙動検出装置が構成される。
なお、上記各機能ブロック21〜26は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック21〜26は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
加速度信号入力部21は、加速度検出センサ10により検出される加速度信号を入力する。加速度信号入力部21が加速度検出センサ10より入力するのは、歩行型作業車両100の前後方向の加速度を表す前後加速度信号と、上下方向の加速度を表す上下加速度信号である。これらの加速度信号は何れも、時間の経過とともに値が変動する時系列のアナログ波形信号である。
フィルタ処理部22は、加速度信号入力部21により入力された加速度信号に対して所定のフィルタ処理を行うことにより、不要な波形成分を除去する。本実施形態では、フィルタ処理部22は、第1の周波数以下の低周波波形成分および第2の周波数以上の高周波波形成分を除去するバンドバスフィルタ処理を行う。なお、第1の周波数以上の波形成分を通過させるハイパスフィルタ処理と、第2の周波数以下の波形成分を通過させるローパスフィルタ処理とを縦続的に行うようにしてもよい。
ここで、フィルタ処理部22は、前後加速度信号および上下加速度信号のそれぞれに対してフィルタ処理を行う。なお、前後加速度信号に対して行うバンドパスフィルタ処理の通過周波数帯域と、上下加速度信号に対して行うバンドパスフィルタ処理の通過周波数帯域とを同じとしてもよいし、異ならせてもよい。ハイパスフィルタ処理とローパスフィルタ処理とを縦続的に行う場合には、前後加速度信号に対して行うハイパスフィルタ処理の通過周波数帯域と、上下加速度信号に対して行うハイパスフィルタ処理の通過周波数帯域とを同じとしてもよいし、異ならせてもよい。同様に、前後加速度信号に対して行うローパスフィルタ処理の通過周波数帯域と、上下加速度信号に対して行うローパスフィルタ処理の通過周波数帯域とを同じとしてもよいし、異ならせてもよい。
耕うん作業時には、エンジンの振動やロータリの回転、土壌の掘削に伴う車体姿勢の変化によって、加速度検出センサ10により検出される加速度が変動し、危険挙動検出の支障となることがあり得る。そのため、本実施形態では、エンジンの振動やロータリの回転に伴う高周波波形成分を除去するとともに、車体姿勢の変化に伴う低周波形成分を除去するようにしている。
閾値判定部23は、フィルタ処理部22によりフィルタ処理された加速度信号により表される加速度が所定の閾値を上回ったか否かを判定する。ここで、閾値判定部23は、前後加速度信号および上下加速度信号のそれぞれについて、加速度が所定の閾値を上回ったか否かの判定を行う。本実施形態において、閾値判定部23は、フィルタ処理された加速度信号を所定のサンプリング周波数に従ってサンプリングし、それぞれのサンプリング値(離散的な加速度の値)が所定の閾値を上回ったか否かを逐次判定する。
歩行型作業車両100にダッシングが生じている状況では、歩行型作業車両100の前後方向の加速度が通常走行時に比べて大きくなる。そのため、前後方向の加速度が所定の閾値を上回っているか否かを判定することにより、歩行型作業車両100の危険挙動としてダッシングの発生を検出することができる。
また、歩行型作業車両100に跳ね上がりが生じている状況では、歩行型作業車両100の上下方向の加速度が通常走行時に比べて大きくなる。そのため、上下方向の加速度が所定の閾値を上回っているか否かを判定することにより、歩行型作業車両100の危険挙動として跳ね上がりの発生を検出することができる。なお、ダッシングの判定に用いる閾値と、跳ね上がりの判定に用いる閾値は、それぞれ適切な値に適宜設定する。
頻度判定部24は、閾値判定部23により加速度が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上か否かを判定する。ここで、頻度判定部24は、前後方向の加速度および上下方向の加速度のそれぞれについて、所定の閾値を上回った頻度が所定レベル以上か否かの判定を行う。
例えば、頻度判定部24は、一定時間内で閾値判定部23により加速度が所定の閾値を上回ると判定された回数が所定値以上か否かを判定する。あるいは、頻度判定部24は、閾値判定部23により加速度が所定の閾値を上回ると判定された状態が所定時間以上連続したか否かを判定するようにしてもよい。
危険挙動検出部25は、頻度判定部24により頻度が所定レベル以上であると判定された場合に、歩行型作業車両100に危険挙動が発生していることを検出する。すなわち、前後方向の加速度が所定の閾値を上回った頻度が所定レベル以上であると頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25は、歩行型作業車両100の危険挙動としてダッシングの発生を検出する。また、上下方向の加速度が所定の閾値を上回った頻度が所定レベル以上であると頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25は、歩行型作業車両100の危険挙動として跳ね上がりの発生を検出する。
危険挙動が生じていない通常走行時において、例えば圃場にある石などが単発的に耕うん爪4aと接触することにより、加速度検出センサ10により検出される加速度が瞬時的に大きくなることがあり得る。そのため、加速度が瞬時的に所定の閾値を上回っただけで危険挙動が発生したと判定すると、誤検出となる恐れがある。そこで、本実施形態では、上述したように、加速度が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上の場合にのみ危険挙動が発生したと判定することにより、誤検出の発生を抑止できるようにしている。
なお、明らかに危険挙動と判断できるほど大きな加速度が検出された場合は、閾値を1回超えただけで危険挙動が発生したと判定するようにしてもよい。このようにすることにより、危険挙動の検出をより短時間に行うことができ、後述するエンジン停止などの安全措置を迅速に行うことができるというメリットを有する。
この場合、閾値判定部23は、フィルタ処理部22によりフィルタ処理された加速度信号により表される加速度が、所定の閾値より大きい第2の閾値を上回ったか否かを更に判定する。そして、危険挙動検出部25は、閾値判定部23により加速度が第2の閾値を上回ると判定された場合に、頻度判定部24による判定結果の如何を問わず、歩行型作業車両100に危険挙動が発生していることを検出する。
動力制御部26は、歩行型作業車両100に危険挙動が発生していることが危険挙動検出部25により検出された場合、走行車輪2およびロータリ4に対してエンジンから動力が伝達されないように制御する。例えば、動力制御部26は、エンジンに対する電源の供給を遮断することにより、エンジンを停止させる。あるいは、動力制御部26は、エンジンと走行車輪2およびロータリ4とを繋ぐクラッチを電動制御により移動させることにより、クラッチを遮断するようにしてもよい。
図3は、ダッシング発生時における加速度信号を、走行車輪2の回転速度と共に示す波形図である。図3では、閾値判定部23が加速度信号をサンプリングする際のサンプリング周波数を100Hz、所定の閾値を2.5m/sとし、0.5秒以内に加速度が所定の閾値を上回ると判定された回数が18回以上である場合に、ダッシングが発生したと判定する例を示している。
図3に示すように、時間T1において前後方向の加速度が所定の閾値(2.5m/s)を上回り、ダッシングが始まっている。このとき、走行車輪2の回転速度に大きな変化はない。その後、時間T1から0.5秒以内の時間T2において、加速度が2.5m/sを上回ると判定された回数が18回に達したため、危険挙動検出部25によりダッシングの発生が検出され、動力制御部26によりエンジンが停止されている。エンジンの停止後、走行車輪2の回転速度は急速に低下し、停止している。
図4は、以上のように構成した第1の実施形態による演算装置20の動作例を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、例えば、歩行型作業車両100のエンジンを始動して演算装置20に電源が投入されたときに開始する。
まず、加速度信号入力部21は、加速度検出センサ10により検出される加速度信号を入力する(ステップS1)。ここでは、前後加速度信号および上下加速度信号をそれぞれ入力する。次いで、フィルタ処理部22は、加速度信号入力部21により入力された加速度信号に対して所定のフィルタ処理を行うことにより、不要な波形成分を除去する(ステップS2)。
続いて、閾値判定部23は、フィルタ処理された加速度信号を所定のサンプリング周波数に従ってサンプリングし(ステップS3)、サンプリング値(離散的な加速度の値)が所定の閾値を上回ったか否かを判定する(ステップS4)。このとき、閾値判定部23は、前後加速度信号および上下加速度信号のそれぞれについて、加速度が所定の閾値を上回ったか否かの判定を行う。
ここで、前後方向の加速度および上下方向の加速度の何れも所定の閾値を上回っていないと判定された場合、処理はステップS7に遷移する。一方、前後方向の加速度または上下方向の加速度の何れかが所定の閾値を上回ったと判定された場合、頻度判定部24は、加速度が所定の閾値を上回ると判定された回数のカウント値を1つカウントアップする(ステップS5)。ここでは、前後方向の加速度が所定の閾値を上回った回数と、上下方向の加速度が所定の閾値を上回った回数とを別にカウントする。
そして、頻度判定部24は、カウント値が所定値になったか否かを判定する(ステップS6)。カウント値がまだ所定値になっていない場合、頻度判定部24は、カウントを開始してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS7)。所定時間がまだ経過していない場合、処理はステップS1に戻り、加速度信号の入力を継続する。一方、所定時間が経過した場合、カウント値を0にリセットした後(ステップS8)、処理はステップS1に戻り、加速度信号の入力を継続する。
上記ステップS6において、カウント値が所定値になったと頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25は、歩行型作業車両100に危険挙動が発生していることを検出する(ステップS9)。すなわち、前後方向の加速度が所定の閾値を上回った回数のカウント値が所定値になったと頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25は、ダッシングの発生を検出する。また、上下方向の加速度が所定の閾値を上回った回数のカウント値が所定値になったと頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25は、跳ね上がりの発生を検出する。
このように、歩行型作業車両100にダッシングまたは跳ね上がりの危険挙動が発生していることが危険挙動検出部25により検出された場合、動力制御部26は、エンジンを停止させる(ステップS10)。これにより、図4に示すフローチャートの処理は終了する。
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、歩行型作業車両100の前後方向の加速度および上下方向の加速度を検出する加速度検出センサ10を設け、所定のフィルタ処理後の加速度が所定の閾値を上回ったか否かを判定するとともに、加速度が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上か否かを判定し、頻度が所定レベル以上であると判定された場合に、歩行型作業車両100にダッシングまたは跳ね上がりの危険挙動が発生していることを検出するようにしている。
このように構成した第1の実施形態によれば、ダッシングや跳ね上がりの危険挙動が発生しても大きく値が変動しない走行車輪2の回転速度ではなく、危険挙動が発生した場合に値が大きく変動する歩行型作業車両100の加速度を検出して危険挙動の発生の有無を判定しているので、危険挙動の発生をより確実に検出することができる。また、第1の実施形態によれば、加速度が所定の閾値を上回っている頻度が所定レベル以上である場合にのみ、歩行型作業車両100に危険挙動が発生していると判定しているので、瞬間的に歩行型作業車両100の挙動が変動する状態は危険挙動として誤検出されず、実際に危険挙動が発生している場合にのみこれを確実に検出することができる。
なお、上記実施形態では、閾値判定部23がアナログ波形の加速度信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、加速度検出センサ10が加速度信号を所定時間間隔毎に逐次出力するタイプの場合は、閾値判定部23は、加速度検出センサ10が加速度を検出する周期である所定時間間隔毎に逐次判定を実行する。すなわち、加速度信号入力部21が所定時間間隔毎に加速度検出センサ10から加速度信号を入力する毎に、フィルタ処理部22によりフィルタ処理された加速度信号により表される加速度が所定の閾値を上回ったか否かを逐次判定する。
また、上記実施形態では、歩行型作業車両100の前後方向の加速度および上下方向の加速度の両方を加速度検出センサ10により検出する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、前後方向の加速度または上下方向の加速度の何れか一方を検出するようにしてもよい。この場合、危険挙動検出装置は、ダッシングまたは跳ね上がりの何れか一方を検出するものとして動作する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、加速度信号から車体1の姿勢を演算し、この姿勢の変化に基づいて、歩行型作業車両100の危険挙動として転倒の発生を更に検出することができるようにしたものである。そのための構成として、第2の実施形態では、図1に示した加速度検出センサ10および演算装置20に代えて、加速度検出センサ10’および演算装置20’を備えている。
加速度検出センサ10’は、歩行型作業車両100の前後方向の加速度、上下方向の加速度および左右方向の加速度を検出する。演算装置20’は、歩行型作業車両100の前後方向の加速度および上下方向の加速度に基づいて、危険挙動として歩行型作業車両100のダッシングおよび跳ね上がりを検出する。これは第1の実施形態と同様である。演算装置20’はさらに、歩行型作業車両100の前後方向の加速度、上下方向の加速度および左右方向の加速度に基づいて、危険挙動として歩行型作業車両100の転倒を検出する。
図5は、第2の実施形態による演算装置20’の機能構成例を示すブロック図である。なお、この図5において、図2に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。図5に示すように、第2の実施形態による演算装置20’は、その機能構成として、加速度信号入力部21’、フィルタ処理部22’、閾値判定部23、頻度判定部24、危険挙動検出部25’、動力制御部26、ピッチ角算出部27、ロール角算出部28、第2の閾値判定部29および第2の頻度判定部30を備えて構成されている。
加速度信号入力部21’は、加速度検出センサ10’により検出される前後方向の加速度を表す前後加速度信号、上下方向の加速度を表す上下加速度信号および左右方向の加速度を表す左右加速度信号をそれぞれ入力する。フィルタ処理部22’は、加速度信号入力部21’により入力された前後加速度信号、上下加速度信号および左右加速度信号のそれぞれに対して所定のフィルタ処理を行うことにより、不要な波形成分を除去する。
図6は、第2の実施形態によるフィルタ処理部22’の構成例を示す図である。図6に示すように、第2の実施形態によるフィルタ処理部22’は、ローパスフィルタ22aおよびハイパスフィルタ22bを従属接続して構成されている。ローパスフィルタ22aは、加速度信号入力部21’により入力された前後加速度信号、上下加速度信号および左右加速度信号に対してそれぞれローパスフィルタ処理を行う。
ハイパスフィルタ22bは、ローパスフィルタ22aによりローパスフィルタ処理された前後加速度信号および上下加速度信号に対してそれぞれハイパスフィルタ処理を行う。このローパスフィルタ22aおよびハイパスフィルタ22bの従属接続により、前後加速度信号および上下加速度信号に対して、第1の周波数以下の低周波波形成分および第2の周波数以上の高周波波形成分を除去するバンドバスフィルタ処理が実行される。バンドパスフィルタ処理された前後加速度信号および上下加速度信号は、閾値判定部23に出力される。これは、第1の実施形態で説明したフィルタ処理部22の処理と同様である。
ローパスフィルタ22aによりローパスフィルタ処理された前後加速度信号および上下加速度信号は、ピッチ角算出部27にも出力される。ピッチ角算出部27は、ローパスフィルタ22aによりローパスフィルタ処理された加速度信号により表される前後方向の加速度および上下方向の加速度に基づいて、歩行型作業車両100のピッチ方向の姿勢角(以下、ピッチ角という)を算出する。
また、ローパスフィルタ22aによりローパスフィルタ処理された上下加速度信号および左右加速度信号は、ロール角算出部28にも出力される。ロール角算出部28は、ローパスフィルタ22aによりローパスフィルタ処理された加速度信号により表される上下方向の加速度および左右方向の加速度に基づいて、歩行型作業車両100のロール方向の姿勢角(以下、ロール角という)を算出する。
歩行型作業車両100の姿勢角を算出する際に、加速度検出センサ10’で検出された加速度信号に対してハイパスフィルタ処理を行うと、姿勢変化によって生じる波形成分が除去されてしまい、姿勢角を算出することができなくなってしまう。そこで、図6に示すように、ピッチ角算出部27およびロール角算出部28は、ローパスフィルタ22aによりローパスフィルタ処理のみが行われた加速度信号に基づいて、歩行型作業車両100のピッチ角およびロール角を算出する。
ここで、ピッチ角算出部27およびロール角算出部28は、フィルタ処理された加速度信号を所定のサンプリング周波数に従ってサンプリングし、それぞれのサンプリング値(離散的な加速度の値)に基づいて、ピッチ角およびロール角を逐次算出する。なお、加速度からピッチ角およびロール角を算出する方法としては、公知の技術を適用することが可能である。
第2の閾値判定部29は、ピッチ角算出部27により算出されたピッチ角およびロール角算出部28により算出されたロール角がそれぞれ所定の閾値を上回ったか否かを判定する。ここで用いる閾値は、閾値判定部23において判定に用いる閾値とは異なるものであり、耕うん作業時に起こり得る通常の姿勢変化に対応する姿勢角よりも大きい値が閾値として設定される。
第2の頻度判定部30は、第2の閾値判定部29によりピッチ角およびロール角の少なくとも一方が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上か否かを判定する。例えば、第2の頻度判定部30は、一定時間内で第2の閾値判定部29によりピッチ角およびロール角の少なくとも一方が所定の閾値を上回ると判定された回数が所定値以上か否かを判定する。あるいは、第2の頻度判定部30は、第2の閾値判定部29によりピッチ角およびロール角の少なくとも一方が所定の閾値を上回ると判定された状態が所定時間以上連続したか否かを判定するようにしてもよい。
危険挙動検出部25’は、前後方向の加速度が所定の閾値を上回った頻度が所定レベル以上であると頻度判定部24により判定された場合に、歩行型作業車両100の危険挙動としてダッシングの発生を検出する。また、危険挙動検出部25’は、上下方向の加速度が所定の閾値を上回った頻度が所定レベル以上であると頻度判定部24により判定された場合に、歩行型作業車両100の危険挙動として跳ね上がりの発生を検出する。さらに、危険挙動検出部25’は、ピッチ角およびロール角の少なくとも一方が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上であると第2の頻度判定部30により判定された場合に、歩行型作業車両100の危険挙動として転倒が発生していることを検出する。
転倒が生じていない通常走行時においても、歩行型作業車両100は、耕うん作業に伴い姿勢が様々な方向に少しずつ変動しており、時には圃場の石などが耕うん爪4aと接触することにより、加速度検出センサ10’により検出される加速度が瞬時的に大きくなることがあり得る。そのため、瞬時的に大きくなった加速度に基づき算出されたピッチ角またはロール角が瞬時的に所定の閾値を上回っただけで転倒が発生したと判定すると、誤検出となる恐れがある。そこで、本実施形態では、上述したように、ピッチ角またはロール角が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上の場合にのみ転倒が発生したと判定することにより、誤検出の発生を抑止できるようにしている。
なお、明らかに転倒と判断できるほど大きなピッチ角またはロール角が算出された場合は、閾値を1回超えただけで転倒が発生したと判定するようにしてもよい。このようにすることにより、転倒の検出をより短時間に行うことができ、エンジン停止などの安全措置を迅速に行うことができるというメリットを有する。
この場合、第2の閾値判定部29は、ピッチ角算出部27により算出されたピッチ角およびロール角算出部28により算出されたロール角が、それぞれ所定の閾値より大きい第2の閾値を上回ったか否かを更に判定する。そして、危険挙動検出部25’は、第2の閾値判定部29によりピッチ角およびロール角の少なくとも一方が第2の閾値を上回ると判定された場合に、第2の頻度判定部30による判定結果の如何を問わず、歩行型作業車両100に転倒が発生していることを検出する。
図7は、以上のように構成した第2の実施形態による演算装置20’の動作例を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートは、例えば、歩行型作業車両100のエンジンを始動して演算装置20’に電源が投入されたときに開始する。なお、図7において、図4に示したステップ番号と同一の番号を付したものは同一の処理を実行するものである。
まず、加速度信号入力部21’は、加速度検出センサ10’により検出される加速度信号を入力する(ステップS11)。ここでは、前後加速度信号、上下加速度信号および左右加速度信号をそれぞれ入力する。次いで、フィルタ処理部22’は、加速度信号入力部21’により入力された加速度信号に対して所定のフィルタ処理を行うことにより、不要な波形成分を除去する(ステップS12)。
続いて、ピッチ角算出部27およびロール角算出部28は、ローパスフィルタ22aによりローパスフィルタ処理された加速度信号により表される前後方向の加速度および上下方向の加速度に基づいて、歩行型作業車両100のピッチ角を算出するとともに、上下方向の加速度および左右方向の加速度に基づいて、歩行型作業車両100のロール角を算出し、これらを初期姿勢角とする(ステップS13)。
次に、加速度信号入力部21’は、加速度検出センサ10’により検出される加速度信号を入力する(ステップS1)。ここでも、前後加速度信号、上下加速度信号および左右加速度信号をそれぞれ入力する。次いで、フィルタ処理部22’は、加速度信号入力部21’により入力された加速度信号に対して所定のフィルタ処理を行うことにより、不要な波形成分を除去する(ステップS2)。続いて、ピッチ角算出部27およびロール角算出部28は、歩行型作業車両100のピッチ角およびロール角を再度算出する(ステップS14)。
その後、閾値判定部23は、フィルタ処理された加速度信号を所定のサンプリング周波数に従ってサンプリングし(ステップS3)、サンプリング値(離散的な加速度の値)が所定の閾値を上回ったか否かを判定する(ステップS4)。このとき、閾値判定部23は、前後加速度信号および上下加速度信号のそれぞれについて、加速度が所定の閾値を上回ったか否かの判定を行う。
ここで、前後方向の加速度および上下方向の加速度の何れも所定の閾値を上回っていないと判定された場合、処理はステップS15に遷移する。一方、前後方向の加速度または上下方向の加速度の何れかが所定の閾値を上回ったと判定された場合、頻度判定部24は、加速度が所定の閾値を上回ると判定された回数のカウント値を1つカウントアップする(ステップS5)。ここでは、前後方向の加速度が所定の閾値を上回った回数と、上下方向の加速度が所定の閾値を上回った回数とを別にカウントする。
そして、頻度判定部24は、カウント値が所定値になったか否かを判定する(ステップS6)。カウント値がまだ所定値になっていない場合、頻度判定部24は、カウントを開始してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS7)。所定時間がまだ経過していない場合、処理はステップS1に戻り、加速度信号の入力を継続する。一方、所定時間が経過した場合、カウント値を0にリセットした後(ステップS8)、処理はステップS1に戻り、加速度信号の入力を継続する。
上記ステップS6において、カウント値が所定値になったと頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25’は、歩行型作業車両100に危険挙動が発生していることを検出する(ステップS9)。すなわち、前後方向の加速度が所定の閾値を上回った回数のカウント値が所定値になったと頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25’は、ダッシングの発生を検出する。また、上下方向の加速度が所定の閾値を上回った回数のカウント値が所定値になったと頻度判定部24により判定された場合、危険挙動検出部25’は、跳ね上がりの発生を検出する。
このように、歩行型作業車両100にダッシングまたは跳ね上がりの危険挙動が発生していることが危険挙動検出部25’により検出された場合、動力制御部26は、エンジンを停止させる(ステップS10)。これにより、図7に示すフローチャートの処理は終了する。
また、ステップS15において、第2の閾値判定部29は、ステップS14で算出されたピッチ角およびロール角がそれぞれ所定の閾値を上回ったか否かを判定する。ここで、ピッチ角およびロール角の何れも所定の閾値を上回っていないと判定された場合、処理はステップS7に遷移する。一方、ピッチ角またはロール角の何れかが所定の閾値を上回ったと判定された場合、第2の頻度判定部30は、ピッチ角またはロール角が所定の閾値を上回ると判定された回数のカウント値を1つカウントアップする(ステップS16)。ここでは、ピッチ角が所定の閾値を上回った回数と、ロール角が所定の閾値を上回った回数とを別にカウントする。
そして、第2の頻度判定部30は、カウント値が所定値になったか否かを判定する(ステップS17)。カウント値がまだ所定値になっていない場合、第2の頻度判定部30は、カウントを開始してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS7)。所定時間がまだ経過していない場合、処理はステップS1に戻り、加速度信号の入力を継続する。一方、所定時間が経過した場合、カウント値を0にリセットした後(ステップS8)、処理はステップS1に戻り、加速度信号の入力を継続する。
上記ステップS17において、カウント値が所定値になったと第2の頻度判定部30により判定された場合、危険挙動検出部25’は、歩行型作業車両100に転倒が発生していることを検出する(ステップS9)。このように、歩行型作業車両100に転倒が発生していることが危険挙動検出部25’により検出された場合、動力制御部26は、エンジンを停止させる(ステップS10)。これにより、図7に示すフローチャートの処理は終了する。
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に歩行型作業車両100にダッシングまたは跳ね上がりが発生していることを検出することに加え、前後方向、上下方向および左右方向の加速度から歩行型作業車両100の姿勢角(ピッチ角およびロール角)を算出し、姿勢角が所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上であると判定された場合に、歩行型作業車両100に転倒の危険挙動が発生していることを検出するようにしている。
このように構成した第2の実施形態によれば、加速度検出センサ10の他に傾斜センサを歩行型作業車両100に設けることなく、歩行型作業車両100の危険挙動として転倒の発生も確実に検出することができる。
なお、以上説明した第1および第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 車体
2 走行車輪
3 ハンドル
4 ロータリ耕うん装置
4a 耕うん爪
10,10’ 加速度検出センサ
20,20’ 演算装置
21,21’ 加速度信号入力部
22,22’ フィルタ処理部
23 閾値判定部
24 頻度判定部
25,25’ 危険挙動検出部
26 動力制御部
27 ピッチ角算出部
28 ロール角算出部
29 第2の閾値判定部
30 第2の頻度判定部

Claims (8)

  1. 車体後方にロータリ耕うん装置を備えた歩行型作業車両に適用される危険挙動検出装置であって、
    上記歩行型作業車両の前後方向の加速度および上下方向の加速度の少なくとも一方を検出する加速度検出センサと、
    上記加速度検出センサにより検出された加速度信号に対して所定のフィルタ処理を行うことにより、不要な波形成分を除去するフィルタ処理部と、
    上記フィルタ処理部によりフィルタ処理された加速度信号により表される加速度が所定の閾値を上回ったか否かを判定する閾値判定部と、
    上記閾値判定部により上記加速度が上記所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上か否かを判定する頻度判定部と、
    上記頻度判定部により上記頻度が上記所定レベル以上であると判定された場合に、上記歩行型作業車両に危険挙動が発生していることを検出する危険挙動検出部とを備えたことを特徴とする歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
  2. 上記閾値判定部は、上記フィルタ処理部によりフィルタ処理された加速度信号により表される加速度が、上記所定の閾値より大きい第2の閾値を上回ったか否かを更に判定し、
    上記危険挙動検出部は、上記閾値判定部により上記加速度が上記第2の閾値を上回ると判定された場合に、上記頻度判定部による判定結果の如何を問わず、上記歩行型作業車両に危険挙動が発生していることを検出することを特徴とする請求項1に記載の歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
  3. 上記頻度判定部は、一定時間内で上記閾値判定部により上記加速度が上記所定の閾値を上回ると判定された回数が所定値以上か否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
  4. 上記頻度判定部は、上記閾値判定部により上記加速度が上記所定の閾値を上回ると判定された状態が所定時間以上連続したか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
  5. 上記加速度検出センサは、上記歩行型作業車両の前後方向の加速度を検出し、
    上記危険挙動検出部は、上記歩行型作業車両の危険挙動として車両のダッシングの発生を検出することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
  6. 上記加速度検出センサは、上記歩行型作業車両の上下方向の加速度を検出し、
    上記危険挙動検出部は、上記歩行型作業車両の危険挙動として車両の跳ね上がりの発生を検出することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
  7. 上記加速度検出センサは、上記歩行型作業車両の前後方向の加速度、上下方向の加速度および左右方向の加速度を検出し、
    上記フィルタ処理部によりフィルタ処理された加速度信号により表される上記前後方向の加速度および上記上下方向の加速度に基づいて、上記歩行型作業車両のピッチ方向の姿勢角を算出するピッチ角算出部と、
    上記フィルタ処理部によりフィルタ処理された加速度信号により表される上記上下方向の加速度および上記左右方向の加速度に基づいて、上記歩行型作業車両のロール方向の姿勢角を算出するロール角算出部と、
    上記ピッチ角算出部により算出された上記ピッチ方向の姿勢角および上記ロール角算出部により算出された上記ロール方向の姿勢角がそれぞれ所定の閾値を上回ったか否かを判定する第2の閾値判定部と、
    上記第2の閾値判定部により上記ピッチ方向の姿勢角および上記ロール方向の姿勢角の少なくとも一方が上記所定の閾値を上回ると判定された頻度が所定レベル以上か否かを判定する第2の頻度判定部とを更に備え、
    上記危険挙動判定部は、上記第2の頻度判定部により上記頻度が上記所定レベル以上であると判定された場合に、上記歩行型作業車両に転倒が発生していることを更に検出することを特徴とする請求項1に記載の歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
  8. 上記第2の閾値判定部は、上記ピッチ角算出部により算出された上記ピッチ方向の姿勢角および上記ロール角算出部により算出された上記ロール方向の姿勢角が、それぞれ上記所定の閾値より大きい第2の閾値を上回ったか否かを更に判定し、
    上記危険挙動検出部は、上記第2の閾値判定部により上記ピッチ方向の姿勢角および上記ロール方向の姿勢角の少なくとも一方が上記第2の閾値を上回ると判定された場合に、上記第2の頻度判定部による判定結果の如何を問わず、上記歩行型作業車両に転倒が発生していることを検出することを特徴とする請求項7に記載の歩行型作業車両用の危険挙動検出装置。
JP2017155282A 2017-08-10 2017-08-10 歩行型作業車両用の危険挙動検出装置 Active JP6865966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017155282A JP6865966B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 歩行型作業車両用の危険挙動検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017155282A JP6865966B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 歩行型作業車両用の危険挙動検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019033673A true JP2019033673A (ja) 2019-03-07
JP6865966B2 JP6865966B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=65635879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017155282A Active JP6865966B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 歩行型作業車両用の危険挙動検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6865966B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020195316A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 松山株式会社 農作業機用作業時間測定システム
WO2022215436A1 (ja) * 2021-04-05 2022-10-13 株式会社クボタ 管理機制御システム
JP7461912B2 (ja) 2021-06-29 2024-04-04 株式会社クボタ 管理機制御システム及び歩行型管理機

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6293549A (ja) * 1985-10-16 1987-04-30 Seirei Ind Co Ltd 耕耘軸回転停止装置付移動農機
JPH05308807A (ja) * 1992-05-09 1993-11-22 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移動農機の進行方向検出装置
JPH07308101A (ja) * 1994-05-17 1995-11-28 Iseki & Co Ltd ロ−タリ耕耘装置
JP2002320402A (ja) * 2001-04-25 2002-11-05 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 作業車両の車速制御機構
JP2008082882A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Kubota Corp 作業車の姿勢検出装置及び作業車の姿勢制御装置
JP2009291093A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Honda Motor Co Ltd 耕耘機
JP2010011745A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Iseki & Co Ltd トラクタ
JP2011004676A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Kubota Corp 作業機の傾斜角度検出構造
US20130158804A1 (en) * 2011-12-20 2013-06-20 Caterpillar Inc. System and method for controlling slip

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6293549A (ja) * 1985-10-16 1987-04-30 Seirei Ind Co Ltd 耕耘軸回転停止装置付移動農機
JPH05308807A (ja) * 1992-05-09 1993-11-22 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移動農機の進行方向検出装置
JPH07308101A (ja) * 1994-05-17 1995-11-28 Iseki & Co Ltd ロ−タリ耕耘装置
JP2002320402A (ja) * 2001-04-25 2002-11-05 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 作業車両の車速制御機構
JP2008082882A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Kubota Corp 作業車の姿勢検出装置及び作業車の姿勢制御装置
JP2009291093A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Honda Motor Co Ltd 耕耘機
JP2010011745A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Iseki & Co Ltd トラクタ
JP2011004676A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Kubota Corp 作業機の傾斜角度検出構造
US20130158804A1 (en) * 2011-12-20 2013-06-20 Caterpillar Inc. System and method for controlling slip

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020195316A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 松山株式会社 農作業機用作業時間測定システム
JP7321505B2 (ja) 2019-05-31 2023-08-07 松山株式会社 農作業機用作業時間測定システム
WO2022215436A1 (ja) * 2021-04-05 2022-10-13 株式会社クボタ 管理機制御システム
JP7461912B2 (ja) 2021-06-29 2024-04-04 株式会社クボタ 管理機制御システム及び歩行型管理機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6865966B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019033673A (ja) 歩行型作業車両用の危険挙動検出装置
US8751113B2 (en) Method and apparatus for detecting pedestrian vehicle impact
AU2011332298B2 (en) Implement induced machine pitch detection
WO2018097032A1 (ja) 作業機
WO2013169590A1 (en) Anti-bounce control system for a machine
WO2018097033A1 (ja) 作業機
JP6276491B1 (ja) ランマー用転倒検出センサー
JP2010030437A (ja) 平行二輪車の車両状態表示装置及び方法
EP2657089A1 (en) A vehicle safety system
JP2014136525A (ja) ステアリング制御装置
EP3770001A1 (en) Riding lawn mower and control system
CN105829180A (zh) 用于检测机动车辆驾驶在不良道路表面上的情形的方法和装置
JP6623770B2 (ja) 保舵状態検出装置及び保舵状態検出方法
JP5958260B2 (ja) 移動体の制御装置
JP6812306B2 (ja) 作業車両の停止システム及びそれを具備する作業車両
JP2015003683A (ja) 車両安定装置
JP6795459B2 (ja) 作業車両の停止システム及びそれを具備する作業車両
JP2017105255A (ja) 操作能力推定装置、操作能力推定方法、および操作能力推定プログラム
JP6187272B2 (ja) 路面状態判定装置
US11997951B2 (en) Lawn mower and control system determining whether ground is lawn
WO2020196050A1 (ja) 除去対象物位置検出システム、および除去対象物位置検出装置
JP6754285B2 (ja) 鉄道車両の異常検知装置
JP2016215736A (ja) 路面勾配推定装置
JP2005206099A (ja) 車両挙動判定システムおよび乗員保護システム
JP2022134377A (ja) トラクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6865966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250