JP2019031340A - ラフィングジブの組み立て状態確認装置 - Google Patents

ラフィングジブの組み立て状態確認装置 Download PDF

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洋岳 梶川
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Abstract

【課題】ラフィングジブの組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができるラフィングジブの組み立て状態確認装置を提供する。
【解決手段】ラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブの長さ及び重さの出力信号120aを出力する入出力部120、出力信号120aに基づきテンションリンクの計算上の張力を得る張力取得部111、テンションリンクの実際の張力を検出する張力検出部130、ラフィングジブの実際の対地角度を検出する対地角度検出部140、検出された実際の対地角度が地切り時の対地角度を基準とした所定の範囲内の場合に使用許可信号112aを出力する対地角度判断部112、使用許可信号112aに基づき実際の張力が計算上の張力を基準とした所定の範囲内にない場合に制御信号113aを出力する張力正誤判断部113、制御信号113aに基づいて作業者に警告動作を行う警告部150を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラフィングジブの組み立て状態確認装置に関する。
従来、クレーン車による吊り上げ作業や吊り降ろし作業では、作業半径を大きくする場合にラフィングジブが使用される。このラフィングジブは、ブームの先端に起伏可能に取り付けられる。
このラフィングジブは、複数のジブ(分割ジブ)が連結されて組み立てられる。この分割ジブの中には、長さが異なる様々な種類の分割ジブがある。作業者は、所望の作業半径に応じてラフィングジブの長さを設定し、設定したラフィングジブの長さになるように長さが異なる様々な種類の分割ジブから使用する長さの分割ジブを複数選択して、選択した複数の分割ジブを連結してラフィングジブを組み立てる。
一方、クレーン車には、ラフィングジブの組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確認させるために、例えば特許文献1に示すようなラフィングジブの組み立て状態確認装置(継ぎ足しジブの長さ検出装置)が設けられている。特許文献1のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、組み立てられたラフィングジブ(継ぎ足しジブ)の長さを検出し、検出したラフィングジブの長さが設定したラフィングジブの長さであるか否かを判断する。さらに特許文献1のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、検出したラフィングジブの長さが設定したラフィングジブの長さと異なる場合に作業者に対して警報を発する。作業者は、警報を受けることによりラフィングジブの組み立て状態に誤りがあるか否かを確認する。
また作業者は、吊り荷の重さに耐えうるようにラフィングジブの重さを設定する必要がある。ここで分割ジブの中には、長さが同じでも重さが異なる様々な種類の分割ジブがある。そこで作業者は、ラフィングジブの組み立て時において、吊り荷の重さに耐えうるように設定したラフィングジブの重さになるように、長さが同じでも重さが異なる様々な種類の分割ジブから使用する重さの分割ジブを選択する。
特開平10−250988号公報
しかしながら特許文献1のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、組み立てられたラフィングジブの長さが設定した長さと異なる場合に警報を発する。そのため、特許文献1のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、ラフィングジブに設定とは異なる重さの分割ジブが使用された場合に、組み立てられたラフィングジブの重さが設定した重さと異なっていても判断できず警報を発することができない。したがって、特許文献1のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、ラフィングジブの組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができない。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、ラフィングジブの組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができるラフィングジブの組み立て状態確認装置を提供することを目的とする。
本発明のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、
クレーン車のブームの先端に複数の分割ジブが連結されて組み立てられ起伏可能に取り付けられるラフィングジブの長さ及び重さが入力され、当該長さ及び重さの出力信号を出力する入出力部と、
前記入出力部から出力された前記出力信号に基づいて、前記ブームの起仰により前記ラフィングジブが予め設定された対地角度で起仰しているときに生じるテンションリンクの計算上の張力を得て張力取得信号を出力する張力取得部と、
前記テンションリンクの実際の張力を検出して張力検出信号を出力する張力検出部と、
前記ラフィングジブの実際の対地角度を検出して対地角度検出信号を出力する対地角度検出部と、
前記対地角度検出部から出力された前記対地角度検出信号から得られる前記実際の対地角度が前記予め設定された対地角度を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断して当該所定の範囲内にある場合に前記張力検出信号の使用を許可する使用許可信号を出力する対地角度判断部と、
前記対地角度判断部から出力された前記使用許可信号に基づき、前記張力検出部から出力された前記張力検出信号から得られる前記テンションリンクの実際の張力が、前記張力取得部から出力された前記張力取得信号から得られる前記テンションリンクの計算上の張力を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断し、当該所定の範囲内にない場合に警告動作を行うための制御信号を出力する張力正誤判断部と、
前記張力正誤判断部から出力された前記制御信号に基づいて作業者に対して警告動作を行う警告部と、
を備えることを特徴とする。
本発明のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、ラフィングジブの長さ及び重さが入力されると、テンションリンクの実際の張力が計算上の張力を基準とした所定の範囲内にない場合に警告動作を行うようにした。テンションリンクの張力は、ラフィングジブの起仰により生じるため、ラフィングジブの長さ及び重さに対応している。つまり、ラフィングジブの長さや重さが大きくなるにつれてテンションリンクの張力は大きくなる。したがって本発明のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、テンションリンクの実際の張力に基づいて警告動作を行うことで、組み立てられたラフィングジブの長さに誤りがあるか否かを作業者に知らせることが可能になる。さらに本発明のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、テンションリンクの実際の張力に基づいて警告動作を行うことで、組み立てられたラフィングジブの重さに誤りがあるか否かを作業者に知らせることが可能になる。よって、本発明のラフィングジブの組み立て状態確認装置は、ラフィングジブの組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るラフィングジブの組み立て状態確認装置が適用されるオールテレーンクレーンを後方から視た図である。 同実施の形態に係るラフィングジブの組み立て状態確認装置のブロック図である。 図1のオールテレーンクレーンのラフィングジブが接地した状態を示す図である。 図3Aの状態からブームが起仰した状態を示す図である。 図3Bの状態からブームがさらに起仰してラフィングジブが地切りされた状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るラフィングジブの組み立て状態確認装置のブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るラフィングジブの組み立て状態確認装置が適用されるオールテレーンクレーン1(クレーン車)を後方から視た図である。このオールテレーンクレーン1の構成について簡単に説明する。
このオールテレーンクレーン1は、走行機能を有する車体10と、車体10上に水平旋回可能に設けられた旋回台11と、旋回台11に起伏可能に設けられたブーム12と、ブーム12の先端に起伏可能に取付けられたラフィングジブ20とを備えている。
車体10の前部と後部の左右側には、それぞれアウトリガ13,13が設けられている。各アウトリガ13は、油圧により車体10の側方に張り出しまたは格納されるように構成されている。車体10上の前部には、エンジンや油圧ポンプ等を収容する機械室(図示せず)が設けられている。車体10の前側には運転室(図示せず)が設けられている。
ブーム12は、鋼製の筒体を入れ子状に重ねて伸縮自在に形成されている。ブーム12の付け根部分は旋回台11に回動可能に取り付けられている。ブーム12と旋回台11との間には起伏用シリンダ14が架け渡されている。この起伏用シリンダ14は油圧により伸縮するように構成されている。ブーム12は、起伏用シリンダ14の伸縮により起伏するようになっている。
なお、図1のオールテレーンクレーン1では、各アウトリガ13が側方に張り出されて設置面Gに接地されている。さらにブーム12は、水平の状態で、その先端を車体10の右方に向けて配置されている。
旋回台11において起伏用シリンダ14の反対側には、カウンタウエイト15が設けられている。さらに旋回台11には操作室16が設けられている。この操作室16内には、ブーム12の旋回・起伏・伸縮、アウトリガ13の張出・格納、エンジンの始動・停止等の操作を行う操作部等が設けられている。
ラフィングジブ20は、鋼材をトラス状に組んだラチスジブとして形成されている。このラフィングジブ20は、ブーム12の先端に取り付けられたブラケット21に起伏可能に取付けられている。
また、このラフィングジブ20は、複数の分割ジブ(基端ジブ20a、第1中間ジブ20b、第2中間ジブ20c、第3中間ジブ20d、第4中間ジブ20e、先端ジブ20f)が連結されて組み立てられている。具体的には、このラフィングジブ20は、ブラケット21の先端部に設けられた回動軸(図示せず)に基端ジブ20aが図1の面内で上下方向に回動可能に取り付けられている。基端ジブ20aの先端部には、第1中間ジブ20b、第2中間ジブ20c、第3中間ジブ20d、第4中間ジブ20eが順次連結されている。第4中間ジブ20eには先端ジブ20fが取り付けられている。先端ジブ20fの先端には、ラフィングジブ20を設置面Gに支持させる支持ローラ22が着脱可能に取り付けられている。この支持ローラ22は、ラフィングジブ20が地切りされる前は設置面Gに接地されている。
また、この複数の分割ジブ20a〜20fは、長さが異なる分割ジブである。基端ジブ20a、第1中間ジブ20b、第2中間ジブ20c、第3中間ジブ20d、先端ジブ20fは、それぞれ重さが1種類の分割ジブである。第4中間ジブ20eには、長さが同じでも重さが異なる二種類の第4中間ジブ20eがある。二種類の第4中間ジブ20eは、軽量型の第4中間ジブ20eと重量型の第4中間ジブ20eである。本実施の形態のラフィングジブ20では、軽量型の第4中間ジブ20eが使用されている。
また第4中間ジブ20eに重さが異なる二種類の第4中間ジブ20eがあることから、この第4中間ジブ20eを使用したラフィングジブ20には、長さが同じでも重さが異なる二種類のラフィングジブ20がある。二種類のラフィングジブ20は、軽量型のラフィングジブ20と重量型のラフィングジブ20である。本実施の形態のラフィングジブ20では、軽量型の第4中間ジブ20eが使用されているので、軽量型のラフィングジブ20になる。
ラフィングジブ20の背面側には、第1マスト25と、第1マスト25よりもブーム12寄りのラフィングジブ20の基端側に配置された第2マスト26とが立設されている。具体的に説明すると、第1マスト25及び第2マスト26は、それぞれ一端がブラケット21に設けられた回動軸(図示せず)に図1の面内で上下方向に回動可能に取り付けられている。
第1マスト25とラフィングジブ20との間には、第1テンションリンク27が架けられている。第1マスト25と第2マスト26との間には、第2テンションリンク28が架けられている。第1テンションリンク27及び第2テンションリンク28は、薄板で形成された筒体またはロープで構成されている。また、第1テンションリンク27は、ラフィングジブ20が支持ローラ22を介して設置面Gに接地されている状態では、弛んだ状態になっている。なお、第2テンションリンク28は、第1マスト25を支持する程度の張力を受けている状態になっている。
さらに、ラフィングジブ20の背面側には、ラフィングジブ20、第1マスト25及び第2マスト26、第1テンションリンク27及び第2テンションリンク28を引き起こし可能に保持する保持ワイヤ29が配置されている。具体的には、保持ワイヤ29の一端は、第2マスト26の先端に取付けられている。保持ワイヤ29の他端は、旋回台11に設けられた保持用ウインチ(図示せず)に巻き掛けられている。また保持ワイヤ29は、ラフィングジブ20が支持ローラ22を介して設置面Gに接地されている状態では、弛んだ状態になっている。
保持用ウインチは、巻き取り方向に回転して保持ワイヤ29を巻き取ることにより、第1マスト25及び第2マスト26、第1テンションリンク27及び第2テンションリンク28を引き起こしてラフィングジブ20を起仰させるようになっている。また、保持用ウインチは、送り出し方向に回転して保持ワイヤ29を送り出すことにより、第1マスト25及び第2マスト26、第1テンションリンク27及び第2テンションリンク28を押し倒してラフィングジブ20を倒伏させるようになっている。
図2は、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101のブロック図である。この図2を用いてラフィングジブの組み立て状態確認装置101の構成を説明する。
第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、装置本体110と、装置本体110の入力側に接続された入出力部120、張力検出部130及び対地角度検出部140と、装置本体110の出力側に接続された警告部150とを備えている。
入出力部120は、操作室16内(図1参照)に設けられている。この入出力部120は、ラフィングジブ20の長さ及び重さ(ラフィングジブ20全体の重さ)が入力可能に構成されている。さらにこの入出力部120は、ラフィングジブ20の長さ及び重さが入力されると、ラフィングジブ20の長さ及び重さの出力信号120aを出力するように構成されている。なお、入力されるラフィングジブ20の長さとは、図3Cに示すようにラフィングジブ20の回動支点aから重心位置bまでの距離Lgである。
張力検出部130は、図3Cに示すように第1テンションリンク27の先端部分に既設されている。この張力検出部130は、ブーム12の起仰によってラフィングジブ20が起仰するときに生じる第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力を検出して、検出した実際の張力を張力検出信号130aとして出力するように構成されている。この第1テンションリンク27に張力が生じる理由について説明する。図3A〜図3Cに示すようにブーム12が起仰していくと、ラフィングジブ20は、支持ローラ22を介して設置面Gに接地された状態から持ち上げられて起仰する。またブーム12が起仰していくと、第1マスト25及び第2マスト26が持ち上げられる。これにより第1テンションリンク27及び第2テンションリンク28が上方に引っ張られて第1テンションリンク27に張力が生じる。なおこのときに、第2テンションリンク28にも張力が生じる。
対地角度検出部140は、対地角度算出部143と、対地角度算出部143の入力側に接続された起伏角度検出部141及びチルト角度検出部142とを備える。
起伏角度検出部141は、図示しないがブーム12に既設されている。この起伏角度検出部141は、ブーム12の起伏角度θ(図3B、図3C参照)を検出して、検出した起伏角度θを起伏角度検出信号141aとして出力するように構成されている。
チルト角度検出部142は、図示しないがラフィングジブ20に既設されている。このチルト角度検出部142は、ラフィングジブ20のチルト角度θ(図3B、図3C参照)を検出して、検出したチルト角度θをチルト角度検出信号142aとして出力するように構成されている。
対地角度算出部143は、操作室16内(図1参照)に設けられている。この対地角度算出部143は、起伏角度検出部141から出力された起伏角度検出信号141aから起伏角度θを得ると共に、チルト角度検出部142から出力されたチルト角度検出信号142aからチルト角度θを得るように構成されている。さらに対地角度算出部143は、起伏角度θ及びチルト角度θからラフィングジブ20の実際の対地角度θ(図3B、図3C参照)を算出するように構成されている。具体的には、対地角度算出部143は、チルト角度θから起伏角度θを減算して実際の対地角度θを算出するように構成されている。さらに対地角度算出部143は、算出した実際の対地角度θを対地角度検出信号143aとして出力するように構成されている。
装置本体110は、操作室16内(図1参照)に設けられている。この装置本体110は、張力取得部111と、対地角度判断部112と、張力正誤判断部113とを備えている。
張力取得部111の入力側には入出力部120が接続されている。この張力取得部111は、入出力部120から出力された出力信号120aに基づいて、第1テンションリンク27の先端部分の計算上の張力を演算して得るように構成されている。この第1テンションリンク27の先端部分の計算上の張力は、ブーム12の起仰によりラフィングジブ20が図3Cに示す地切り時の対地角度θで起仰しているときに生じる張力である。さらに張力取得部111は、得られた計算上の張力を張力取得信号111aとして出力するように構成されている。
なお、ラフィングジブ20が地切り時の対地角度θで起仰しているときに生じる第1テンションリンク27の先端部分の計算上の張力は、以下の式で演算して得られる。なお、重力加速度g、ラフィングジブ20の地切り時の対地角度θ、ラフィングジブ20の回動支点aから第1テンションリンク27へ垂直に線を引いたときの長さLtは、張力取得部111に予め記憶されている。
T=M×g×Lg×cosθ/Lt
T:第1テンションリンク27の先端部分の張力(N)(図3C参照)
M:ラフィングジブ20の重さ(kg)
g:重力加速度(9.806m/s
Lg:ラフィングジブ20の長さ(m)(回動支点aから重心位置bまでの距離(図3C参照))
θ:ラフィングジブ20の地切り時の対地角度(°)(図3C参照)
Lt:ラフィングジブ20の回動支点aから第1テンションリンク27へ垂直に線を引いたときの長さ(m)(図3C参照)
対地角度判断部112の入力側には対地角度算出部143が接続されている。この対地角度判断部112は、対地角度算出部143から出力された対地角度検出信号143aから実際の対地角度θを得るように構成されている。さらに対地角度判断部112は、対地角度検出信号143aから得られた実際の対地角度θが、予め設定された地切り時の対地角度θ(図3C参照)を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断するように構成されている。さらに対地角度判断部112は、実際の対地角度θが、予め設定された地切り時の対地角度θを基準とした所定の範囲内にある場合に、張力検出信号130aの使用を許可する使用許可信号112aを出力するように構成されている。
なお、所定の範囲を設定する理由は、以下の通りである。実際の対地角度θには検出誤差が含まれているため、この実際の対地角度θが予め設定された対地角度θと一致しても誤差により実際には一致していない。そこで、誤差を許容するために所定の範囲が設定される。この所定の範囲は、予め実験により設定される。
張力正誤判断部113の入力側には、張力検出部130、張力取得部111及び対地角度判断部112が接続されている。この張力正誤判断部113は、張力取得部111から出力された張力取得信号111aから第1テンションリンク27の先端部分の計算上の張力を得るように構成されている。この計算上の張力は、ラフィングジブ20が図3Cに示す地切り時の対地角度θで起仰しているときに生じる張力である。さらに張力正誤判断部113は、対地角度判断部112から出力された使用許可信号112aに基づき、張力検出部130から出力された張力検出信号130aから第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力を得るように構成されている。この実際の張力は、ラフィングジブ20が図3Cに示す地切り時の対地角度θで起仰しているときに生じる張力である。
さらに張力正誤判断部113は、張力検出信号130aから得られた第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力が計算上の張力を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断するように構成されている。さらに張力正誤判断部113は、張力検出信号130aから得られた第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力が計算上の張力を基準とした所定の範囲内にない場合には、警告動作を行うための制御信号113aを出力するように構成されている。
なお、所定の範囲を設定する理由は、以下の通りである。実際の張力には検出誤差が含まれているため、この実際の張力が計算上の張力と一致しても誤差により実際には一致していない。そこで、誤差を許容するために所定の範囲が設定される。この所定の範囲は、予め実験により設定される。
警告部150の入力側には、張力正誤判断部113が接続されている。この警告部150は、操作室16内(図1参照)に設けられている。この警告部150は、張力正誤判断部113から出力された制御信号113aに基づいて、作業者に対して警告動作である点灯を行うように構成されている。
次に、ラフィングジブ20の組み立て作業について説明する。
作業者は、所望の作業半径に応じてラフィングジブ20の長さを設定する。次に作業者は、長さの異なる様々な種類の分割ジブの中から、ラフィングジブ20の組み立てに使用する分割ジブを複数選択する。具体的に説明すると作業者は、複数の分割ジブの合計の長さが設定したラフィングジブ20の長さになるように複数の分割ジブ20a〜20fを選択する。
さらに作業者は、比較的軽い吊り荷の吊り上げ作業を行うことと、ラフィングジブ20による車体10への荷重負担を抑えることを考慮して、ラフィングジブ20の重さを軽い方に設定する。つまり作業者は、使用するラフィングジブ20として軽量型のラフィングジブ20を選択する。したがって作業者は、複数の分割ジブの合計の重さが軽量型のラフィングジブ20の重さになるように、軽量型の第4中間ジブ20eと重量型の第4中間ジブ20eの内、軽量型の第4中間ジブ20eを選択する。
次に作業者は、ブラケット21の先端部に設けられた回動軸に基端ジブ20aを取り付ける。続いて作業者は、基端ジブ20aの先端部に、第1中間ジブ20b、第2中間ジブ20c、第3中間ジブ20d、軽量型の第4中間ジブ20eを順次連結する。最後に作業者は、軽量型の第4中間ジブ20eに先端ジブ20fを取り付ける。このようにしてラフィングジブ20が組み立てられる。
次に、ラフィングジブの組み立て状態確認装置101の動作について説明する。
作業者が入出力部120にラフィングジブ20の長さ及び重さを入力すると入出力部120は、ラフィングジブ20の長さ及び重さの出力信号120aを張力取得部111に出力する。張力取得部111は、出力信号120aに基づいて、ブーム12の起仰によりラフィングジブ20が図3Cに示す地切り時の対地角度θで起仰しているときに生じる第1テンションリンク27の先端部分の計算上の張力を演算して得る。さらに張力取得部111は、得られた計算上の張力を張力取得信号111aとして張力正誤判断部113に出力する。なお、入出力部120におけるラフィングジブ20の長さ及び重さの入力操作は、ラフィングジブ20の組立前又は組立後のどちらでも良い。
次に作業者が操作部でブーム12の起仰操作を行って図3A〜図3Cに示すようにブーム12を起仰させてラフィングジブ20が地切りされると、第1テンションリンク27に張力が生じる。張力検出部130は、第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力を検出して張力検出信号130aを張力正誤判断部113に出力する。
またブーム12の起仰により起伏角度検出部141は、ブーム12の起伏角度θを検出して起伏角度検出信号141aを対地角度算出部143に出力する。一方、チルト角度検出部142は、ラフィングジブ20のチルト角度θを検出してチルト角度検出信号142aを対地角度算出部143に出力する。対地角度算出部143は、起伏角度検出信号141aから起伏角度θを得て、チルト角度検出信号142aからチルト角度θを得る。さらに対地角度算出部143は、チルト角度θから起伏角度θを減算してラフィングジブ20の実際の対地角度θを算出して、対地角度検出信号143aを対地角度判断部112に出力する。
対地角度判断部112は、対地角度検出信号143aからラフィングジブ20の実際の対地角度θを得る。次に対地角度判断部112は、実際の対地角度θが、予め設定された地切り時の対地角度θを基準とした所定の範囲内にあるか否か判断する。対地角度判断部112は、実際の対地角度θが、地切り時の対地角度θを基準とした所定の範囲内にある場合には、使用許可信号112aを張力正誤判断部113に出力する。
張力正誤判断部113は、張力取得信号111aから、ラフィングジブ20が地切り時の対地角度θで起仰しているときに生じる第1テンションリンク27の先端部分の計算上の張力を得る。さらに張力正誤判断部113は、使用許可信号112aに基づいて張力検出信号130aから、ラフィングジブ20が地切り時の対地角度θで起仰しているときに生じる第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力を得る。さらに張力正誤判断部113は、張力検出信号130aから得られたラフィングジブ20の地切り時における第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力が、計算上の張力を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断する。張力正誤判断部113は、張力検出信号130aから得られたラフィングジブ20の地切り時における第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力が当該所定の範囲内にない場合には、制御信号113aを警告部150に出力する。これにより警告部150が点灯する。
次に、警告部150が点灯した場合の作業者の作業について説明する。
作業者は、警告部150が点灯すると、ラフィングジブ20の組み立て状態(ラフィングジブ20の長さや重さ)に誤りがあるか否かについて確認する。具体的に説明すると、作業者は、各分割ジブ20a〜20fが、選択した分割ジブ20a〜20fであるか否かを確認する。このときに作業者は、ラフィングジブ20を設置面Gに接地させて各分割ジブ20a〜20fの確認作業を行っても良い。
作業者は、各分割ジブ20a〜20fの確認作業を行った結果、各分割ジブ20a〜20fが選択した分割ジブ20a〜20fである場合には、ラフィングジブ20の長さや重さを誤って入力したと判断する。したがって作業者は、ラフィングジブ20の長さ及び重さを入出力部120に再度入力する。これによりラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブ20の地切り時における第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力が所定の範囲内にあるか否かを再度判断する。判断の結果、警告部150が点灯しない場合には、作業者は、組み立てられたラフィングジブ20の長さ及び重さが設定通りである、つまりラフィングジブ20の組み立て状態が正常であることを確認して、吊り上げ作業に進む。
作業者は、各分割ジブ20a〜20fの確認作業を行った結果、各分割ジブ20a〜20fの中に選択した分割ジブと異なる分割ジブがある場合には、その分割ジブを、選択した分割ジブに交換してラフィングジブ20を再度組み立てる。例えば作業者は、第1中間ジブ20bに長さが異なる第1中間ジブ20bを使用していた場合には、その第1中間ジブ20bを、選択した第1中間ジブ20bに交換する。続いて作業者は、交換した第1中間ジブ20bとその他の分割ジブ20a、20c〜20fを使用してラフィングジブ20を再度組み立てる。また例えば作業者は、第4中間ジブ20eに重量型の第4中間ジブ20eを使用していた場合には、重量型の第4中間ジブ20eを軽量型の第4中間ジブ20eに交換する。続いて作業者は、交換した軽量型の第4中間ジブ20eとその他の分割ジブ20a〜20d、20fを使用してラフィングジブ20を再度組み立てる。
作業者は、ラフィングジブ20を再度組み立てた後に、ラフィングジブ20の長さ及び重さを入出力部120に入力する。これによりラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブ20の地切り時における第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力が所定の範囲内にあるか否かを再度判断する。判断の結果、警告部150が点灯しない場合には、作業者は、組み立てられたラフィングジブ20の長さ及び重さが設定通りである、つまりラフィングジブ20の組み立て状態が正常であることを確認して、吊り上げ作業に進む。
次に、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101の効果を列挙して説明する。
(1)第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、上記で説明したように入出力部120、張力取得部111、張力検出部130、対地角度検出部140、対地角度判断部112、張力正誤判断部113、警告部150を備える。これにより第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブ20の長さ及び重さが入力されると、第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力が計算上の張力を基準とした所定の範囲内にない場合に警告部150が点灯する。
第1テンションリンク27の張力は、ラフィングジブ20の起仰により生じるため、ラフィングジブ20の長さ及び重さに対応している。つまり、ラフィングジブ20の長さや重さが大きくなるにつれて第1テンションリンク27の張力は大きくなる。したがって第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、第1テンションリンク27の実際の張力に基づいて警告動作を行うことで、組み立てられたラフィングジブ20の長さに誤りがあるか否かを作業者に知らせることが可能になる。さらに第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、第1テンションリンク27の実際の張力に基づいて警告動作を行うことで、組み立てられたラフィングジブ20の重さに誤りがあるか否かを作業者に知らせることが可能になる。よって、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブ20の組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができる。また、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブ20が誤って組み立てられた状態で吊り上げ作業や吊り降ろし作業が行われるのを防止することができる。
(2)また第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101では、予め設定されたラフィングジブ20の対地角度θをラフィングジブ20の地切り時の対地角度θにした。これにより張力取得部111は、ラフィングジブ20が地切り時の対地角度θで起仰しているときの第1テンションリンク27の計算上の張力を得るようにした。また対地角度判断部112は、対地角度検出信号143aから得られる実際の対地角度θが、予め設定された地切り時の対地角度θを基準にした所定の範囲内にあるか否かを判断し、当該所定の範囲内にある場合に使用許可信号112aを出力するようにした。これにより張力正誤判断部113は、ラフィングジブ20の地切り時に、第1テンションリンク27の実際の張力が所定の範囲にあるか否かを判断して所定の範囲にない場合に制御信号113aを出力して警告部150を点灯させることが可能になる。よって、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブ20の組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に迅速且つ確実に確認させることができる。
(3)また第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101では、第1テンションリンク27の実際の張力を検出する張力検出部130が第1テンションリンク27に既設されている。これにより第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、張力検出部を新たに用意する必要がないので張力検出部にかかるコストが抑えられる。よって、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、コストを抑えて、ラフィングジブ20の組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができる。
(4)また第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、対地角度検出部140が、ブーム12に既設されている起伏角度検出部141と、ラフィングジブ20に既設されているチルト角度検出部142と、対地角度算出部143とを備えている。つまり第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101では、対地角度検出部140に、オールテレーンクレーン1に既設されている起伏角度検出部141及びチルト角度検出部142を使用した。これにより対地角度検出部140にかかるコストが抑えられる。よって、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、コストをさらに抑えて、ラフィングジブ20の組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができる。
(5)また第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、張力取得部111が、第1テンションリンク27において、ラフィングジブ20の先端側に位置する先端部分の計算上の張力を得るようにした。また張力検出部130は、第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力を検出するようにした。この第1テンションリンク27の先端部分は、ラフィングジブ20以外の部材(第1マスト25及び第2マスト26等)から離れている。そのため、張力検出部130によって検出される第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力は、ラフィングジブ20以外の部材の長さ及び重さによる張力の影響を受けにくい。したがって、検出される第1テンションリンク27の先端部分の実際の張力の精度が高いものとなる。これにより張力正誤判断部113は、精度が高い第1テンションリンク27の実際の張力と計算上の張力とを比較することになるので、実際の張力が所定の範囲内にあるか否かの判断の精度を上げることが可能になる。これに伴い、警告部150は警告動作の精度を上げることが可能になる。よって、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101は、ラフィングジブ20の組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者により確実に確認させることができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るラフィングジブの組み立て状態確認装置201のブロック図である。第2の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置201は、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101と同様にオールテレーンクレーン1に設けられている。第2の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置201において、第1の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101と同様な部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
第2の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置201の対地角度検出部240は、ブーム12及びラフィングジブ20の少なくとも一方に既設されている。この対地角度検出部240は、ラフィングジブ20の実際の対地角度θを検出して対地角度検出信号240aを出力するように構成されている。このため、第2の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置201は、対地角度検出部を新たに用意する必要がないので対地角度検出部240にかかるコストが抑えられる。よって、第2の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置201は、コストを抑えて、ラフィングジブ20の組み立て状態に誤りがあるか否かを作業者に確実に確認させることができる。その他の効果は、第1の実施の形態で説明した通りなので省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、双方の実施の形態の警告部150は点灯することで警告動作を行うようにしたが、警告部150は点灯する他に点滅したり、警告音を鳴らしたり、オールテレーンクレーン1のエンジンを停止させたりすることで警告動作を行うようにしても良い。
また、双方の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101、201では、入出力部120に入力されるラフィングジブ20の重さをラフィングジブ20全体の重さとした。しかし、入出力部120に入力されるラフィングジブ20の重さは、ラフィングジブ20全体の重さに限定されない。例えば、入出力部120に入力されるラフィングジブ20の重さを各分割ジブ20a〜20fの重さとしても良い。この場合に入出力部120では、入力された各分割ジブ20a〜20fの重さを積算したものをラフィングジブ20全体の重さとし、出力信号120aとして出力する。
また、双方の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101、201では、張力取得部111が、ラフィングジブ20の長さ及び重さの出力信号120aに基づいて第1テンションリンク27の計算上の張力を演算して得るようにした。しかし、張力取得部111が計算上の張力を得る構成は、演算して得る構成に限定されない。例えば、張力取得部111及び入出力部120を次のように構成しても良い。
入出力部120には、ラフィングジブ20の重さとしてラフィングジブ20の重さのタイプ(軽量型または重量型)が入力されるようにする。これに対して張力取得部111は、ラフィングジブ20の長さとラフィングジブ20の重さのタイプに対応した複数の第1テンションリンク27の計算上の張力を予め記憶しておく。さらに張力取得部111は、ラフィングジブ20の長さ及び重さ(重さのタイプ)の出力信号120aに基づき、予め記憶されている複数の第1テンションリンク27の計算上の張力の中から対応する張力を呼び出して張力取得信号111aとして出力する。また、この場合に入出力部120に入力されるラフィングジブ20の長さをラフィングジブ20の回動支点aから重心位置bまでの距離Lg(図3C参照)とする他に、ラフィングジブ20の全体の長さとしても良い。
また、双方の実施の形態のラフィングジブの組み立て状態確認装置101、201では、第1テンションリンク27の先端部分に張力検出部130が既設されていたが、第1テンションリンク27の先端部分以外の部分に張力検出部130が既設されていても良い。また、第2テンションリンク28に張力検出部130が既設されていても良い。
また、双方の実施の形態では、オールテレーンクレーン1にラフィングジブの組み立て状態確認装置101、201を適用した。しかし、ラフィングジブの組み立て状態確認装置101、201を適用するクレーン車はオールテレーンクレーン1に限定しなくても良く、ブームの先端にラフィングジブが取り付けられるクレーン車であれば良い。
1 オールテレーンクレーン(クレーン車)
20 ラフィングジブ
20a 基端ジブ(分割ジブ)
20b 第1中間ジブ(分割ジブ)
20c 第2中間ジブ(分割ジブ)
20d 第3中間ジブ(分割ジブ)
20e 第4中間ジブ(分割ジブ)
20f 先端ジブ(分割ジブ)
27 第1テンションリンク(テンションリンク)
101 ラフィングジブの組み立て状態確認装置
111 張力取得部
111a 張力取得信号
112 対地角度判断部
112a 使用許可信号
113 張力正誤判断部
113a 制御信号
120 入出力部
120a 出力信号
130 張力検出部
130a 張力検出信号
140 対地角度検出部
141 起伏角度検出部
141a 起伏角度検出信号
142 チルト角度検出部
142a チルト角度検出信号
143 対地角度算出部
143a 対地角度検出信号
150 警告部
201 ラフィングジブの組み立て状態確認装置
240 対地角度検出部
240a 対地角度検出信号
θ 起伏角度
θ チルト角度
θ 対地角度

Claims (6)

  1. クレーン車のブームの先端に複数の分割ジブが連結されて組み立てられ起伏可能に取り付けられるラフィングジブの長さ及び重さが入力され、当該長さ及び重さの出力信号を出力する入出力部と、
    前記入出力部から出力された前記出力信号に基づいて、前記ブームの起仰により前記ラフィングジブが予め設定された対地角度で起仰しているときに生じるテンションリンクの計算上の張力を得て張力取得信号を出力する張力取得部と、
    前記テンションリンクの実際の張力を検出して張力検出信号を出力する張力検出部と、
    前記ラフィングジブの実際の対地角度を検出して対地角度検出信号を出力する対地角度検出部と、
    前記対地角度検出部から出力された前記対地角度検出信号から得られる前記実際の対地角度が前記予め設定された対地角度を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断して当該所定の範囲内にある場合に前記張力検出信号の使用を許可する使用許可信号を出力する対地角度判断部と、
    前記対地角度判断部から出力された前記使用許可信号に基づき、前記張力検出部から出力された前記張力検出信号から得られる前記テンションリンクの実際の張力が、前記張力取得部から出力された前記張力取得信号から得られる前記テンションリンクの計算上の張力を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断し、当該所定の範囲内にない場合に警告動作を行うための制御信号を出力する張力正誤判断部と、
    前記張力正誤判断部から出力された前記制御信号に基づいて作業者に対して警告動作を行う警告部と、
    を備えることを特徴とするラフィングジブの組み立て状態確認装置。
  2. 請求項1に記載のラフィングジブの組み立て状態確認装置において、
    前記予め設定された対地角度が前記ラフィングジブの地切り時の対地角度であり、
    前記張力取得部は、前記ラフィングジブが前記地切り時の対地角度で起仰しているときに生じる前記テンションリンクの計算上の張力を得て、
    前記対地角度判断部は、前記対地角度検出信号から得られる前記実際の対地角度が前記地切り時の対地角度を基準とした所定の範囲内にあるか否かを判断して当該所定の範囲内にある場合に前記使用許可信号を出力することを特徴とするラフィングジブの組み立て状態確認装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のラフィングジブの組み立て状態確認装置において、
    前記張力検出部は、前記テンションリンクに既設されていることを特徴とするラフィングジブの組み立て状態確認装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のラフィングジブの組み立て状態確認装置において、
    前記対地角度検出部は、前記ブーム及び前記ラフィングジブの少なくとも一方に既設されていることを特徴とするラフィングジブの組み立て状態確認装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のラフィングジブの組み立て状態確認装置において、
    前記対地角度検出部は、
    前記ブームに既設され前記ブームの起伏角度を検出して起伏角度検出信号を出力する起伏角度検出部と、
    前記ラフィングジブに既設され前記ラフィングジブのチルト角度を検出してチルト角度検出信号を出力するチルト角度検出部と、
    前記起伏角度検出部から出力された前記起伏角度検出信号から得られる前記ブームの起伏角度及び前記チルト角度検出部から出力された前記チルト角度検出信号から得られる前記ラフィングジブのチルト角度から前記ラフィングジブの実際の対地角度を算出して前記対地角度検出信号を出力する対地角度算出部と、
    を備えることを特徴とするラフィングジブの組み立て状態確認装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のラフィングジブの組み立て状態確認装置において、
    前記張力取得部は、前記ラフィングジブの先端側に位置する前記テンションリンクの先端部分の計算上の張力を得て、
    前記張力検出部は、前記テンションリンクの前記先端部分の実際の張力を検出することを特徴とするラフィングジブの組み立て状態確認装置。
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