JP2019030399A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2019030399A
JP2019030399A JP2017152176A JP2017152176A JP2019030399A JP 2019030399 A JP2019030399 A JP 2019030399A JP 2017152176 A JP2017152176 A JP 2017152176A JP 2017152176 A JP2017152176 A JP 2017152176A JP 2019030399 A JP2019030399 A JP 2019030399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leak
skin
absorbent
crotch
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017152176A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6917240B2 (ja
Inventor
早苗 相良
Sanae Sagara
早苗 相良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2017152176A priority Critical patent/JP6917240B2/ja
Publication of JP2019030399A publication Critical patent/JP2019030399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6917240B2 publication Critical patent/JP6917240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】表面シートに配されたスキンケア剤が防漏カフに付着することによって起こる、排泄物の漏れが抑制され、スキンケア効果に優れた吸収性物品を提供すること。【解決手段】表面シート2における、防漏カフ5を横方向Yの内側に倒伏させたときに該防漏カフ5と重ならない部分に、スキンケア剤10が配されている。おむつ1の股下部Bにおいて、表面シート2が、吸収体4の両側縁4Sから横方向Yの外方に延出し、その延出部2Eが、吸収体4の横方向Yの外方において、縦方向Xに延びる折曲線21にて表面シート2の肌対向面側に折り重ねられ且つその重なり合う表面シート2どうしが接合されて、折り重ね接合部20を形成しており、該折り重ね接合部20に防漏カフ5が接合されている。【選択図】図2

Description

本発明は、スキンケア剤が配された表面シートと、該表面シートの両側に配された防漏カフとを備えた吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品において、尿などの排泄物の股下からの横漏れを防止する防漏壁として、着用時に股下部において着用者の肌に向かって起立する防漏カフを備えたものが知られている(例えば特許文献1及び2)。典型的な防漏カフは、疎水性の防漏カフ形成用シートの横方向一端側が裏面シートなどの他の部材に接合されて固定部を形成し、他端側が折り返されその折り返し部分の内部に弾性部材が伸長状態で固定された構成を有する。斯かる構成の防漏カフにおいて、防漏カフ形成用シートの折り返し部分は、股下部の前後に延在する腹側部及び背側部では表面シートなどの他の部材に接合され、股下部では他の部材と非接合の自由端部とされている。これにより吸収性物品の着用時には、横方向と直交する縦方向即ち着用者の前後方向に相当する方向に弾性部材の収縮力が働き、股下部で防漏カフが、前記固定部を起点としてその自由端部側を着用者の肌に向けて起立する。起立した防漏カフと表面シートとの間にポケットが形成され、股下からの体液の横漏れが防止される。
また、吸収性物品を着用すると、蒸れ等によって皮膚にかぶれが生じることがある。そこで、このような肌トラブルを防止するべく、例えば特許文献3に記載されているように、吸収性物品における着用者の肌と接触し得る部位に、スキンケア効果を有するエモリエント剤を配することが従来行われている。また特許文献4には、防漏カフを備えた使い捨ておむつの表面シートにエモリエント剤を配することが記載されている。
特開2000−288012号公報 特開2005−218876号公報 特開2012−125292号公報 特開2012−143543号公報
吸収性物品に適用される有用なスキンケア剤には、該スキンケア剤の付着部分を親水化し得る、即ち該付着部分の疎水度を低減し得るものがあるところ、そのような親水化作用を有するスキンケア剤を、疎水性の防漏カフを具備する吸収性物品の表面シートに配置した場合、防漏カフが表面シート側に倒伏してこれと接触した際に、スキンケア剤が表面シートから防漏カフに転移して該防漏カフを親水化し、その防漏カフの親水化した部分から、尿な便などの排泄物が漏れ出すおそれがある。
従って本発明の課題は、表面シートに配されたスキンケア剤が防漏カフに付着することによって起こる、排泄物の漏れが抑制され、スキンケア効果に優れた吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有すると共に、着用者の股間部に配される股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有し、液保持性の吸収性コアを含んで構成される吸収体と、該吸収体の横方向外方に位置する固定部を起点として着用者の肌に向かって起立する一対の防漏カフと、該一対の防漏カフ間に配され、該吸収性コアよりも着用者の肌に近い位置で該吸収体と重なる表面シートとを備える吸収性物品であって、前記表面シートにおける、前記防漏カフを横方向内側に倒伏させたときに該防漏カフと重ならない部分に、スキンケア剤が配されており、前記股下部において、前記表面シートが、前記吸収体の縦方向に沿う両側縁から横方向外方に延出し、その表面シートの延出部が、該吸収体の横方向外方において、縦方向に延びる折曲線にて該表面シートの肌対向面側に折り重ねられ且つその重なり合う表面シートどうしが接合されて、折り重ね接合部を形成しており、該折り重ね接合部に前記防漏カフが接合されている吸収性物品である。
本発明によれば、表面シートに配されたスキンケア剤、より具体的には防漏カフに対して親水化作用を発現し得るスキンケア剤が、防漏カフに付着することによって起こる排泄物の漏れが抑制され、スキンケア効果に優れた吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である展開型使い捨ておむつの肌対向面即ち表面シート側を模式的に示す平面図であり、各部の弾性部材を伸長させて平面状に拡げた展開状態における平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す横断面図であり、防漏カフがおむつの横方向内側に倒伏している状態を示す図である。 図3は、図2の片側の防漏カフ及びその近傍を拡大して模式的に示す横断面図である。 図4(a)〜図4(g)は、それぞれ、本発明に係る折り重ね接合部の実施形態の模式的な平面図であり、該折り重ね接合部と表面シートの重なり部分との関係を示す図である。 図5は、本発明の吸収性物品の他の実施形態の要部、具体的には、吸収体及び折り重ね接合部が存在する吸収性物品の横方向中央部を模式的に示す平面図であり、各部の弾性部材を伸長させて平面状に拡げた展開状態における平面図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい一実施形態である展開型使い捨ておむつに基づき図面を参照して説明する。図1及び図2に示す展開型使い捨ておむつ1は、着用者の前後方向、即ち腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有すると共に、着用者の股間部に配される股下部B並びにその前後に延在する腹側部A及び背側部Cを有する。腹側部A、股下部B及び背側部Cは、おむつ1を縦方向Xに三等分した場合の各領域に相当する。股下部Bは、おむつ1の着用時に着用者のペニス、肛門等の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部又はその近傍に位置している。
おむつ1は、図1及び図2に示すように、液保持性の吸収体4と、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁4S,4Sよりも横方向Yの外方に位置する固定部5Sを起点として着用者の肌に向かって起立する一対の防漏カフ5,5と、一対の防漏カフ5,5間に配され、吸収体4よりも着用者の肌に近い位置で吸収体4と重なる表面シート2と、吸収体4の非肌対向面側に配され、吸収体4よりも着用者の肌から遠い位置で吸収体4と重なる裏面シート3とを具備し、図1に示す如き平面視において、股下部Bに位置する縦方向Xの中央部が内方に括れ且つ一方向即ち縦方向Xに長い、縦長の砂時計状をなしている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、両シート2,3間に介在配置された吸収体4よりも大きな寸法を有し、図1に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形成している。表面シート2及び裏面シート3としては、この種の吸収性物品において通常用いられているものを特に制限なく用いることができる。表面シート2としては、例えば、液透過性を有する親水性の不織布や穿孔フィルムなどを用いることができ、これらの不織布やフィルムは一般に熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等から構成されている。裏面シート3としては、例えば、液不透過性のフィルムや液難透過性の不織布などを用いることができ、液不透過性のフィルムは透湿性を有していてもよい。
尚、本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば表面シート2)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置が維持された状態を意味する。
吸収体4は、図1に示す如き平面視において縦方向Xに長い形状をなし、腹側部Aから背側部Cにわたって延在している。吸収体4は、吸収性材料を含む液保持性の吸収性コア40と、該吸収性コア40の肌対向面及び非肌対向面を被覆するコアラップシート41とを含んで構成されている。吸収性コア40とコアラップシート41との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されている。
吸収性コア40は、吸収体4の主体をなしており、図1に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部、より具体的には股下部Bに位置する部分が内方に括れた砂時計状をなしている。吸収性コア40は吸収性材料を含むコア形成材料が積繊されてなる。吸収性材料としては、この種の吸収性コアの形成材料として通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の親水性繊維や吸水性ポリマー粒子が挙げられる。吸収性コア40は、親水性繊維の積繊体、あるいは該積繊体に吸水性ポリマー粒子を担持させたものであり得る。
コアラップシート41としては、透水性のシート材を用いることができ、例えば、紙、不織布等を用いることができる。おむつ1においては、コアラップシート41は、吸収性コア40の横方向Yの長さの2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したシートであり、この1枚のコアラップシート41は、図2に示すように、吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の下方に巻き下げられて、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆している。尚、コアラップシート41の形態はこれに限定されず、例えば、吸収性コア40の肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、吸収性コア40の非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを含み、且つ両シートがそれぞれ別体のシートであってもよい。
図1に示すように、背側部Cにおける着用者の胴周りに対応する胴周り部における表面シート2と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材11が横方向Yに伸長状態で複数固定されており、これにより、おむつ1の着用時における該胴周り部には、弾性部材12の収縮により胴周りギャザーが形成される。また、着用者の脚周りに配される左右のレッグ部における防漏カフ形成用シート50と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材12が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時におけるレッグ部には、弾性部材12の収縮により一対のレッグギャザーが形成される。表面シート2、裏面シート3、吸収体4、シート50及び各弾性部材11,12は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
図1に示すように、おむつ1の背側部Cの縦方向Xに沿う両側縁部には、一対のファスニングテープ6,6が設けられている。ファスニングテープ6には、機械的面ファスナーのオス部材からなる止着部61が取り付けられている。また、おむつ1の腹側部Aの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域7が形成されている。被止着領域7は、腹側部Aの非肌対向面を形成する裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段、例えば接着剤やヒートシール等で接合固定して形成されており、ファスニングテープ6の止着部61を着脱自在に止着可能になされている。
一対の防漏カフ5,5は、それぞれ、図2に示すように、おむつ1の縦方向Xの全長にわたって連続する1枚の防漏カフ形成用シート50と、該シート50に縦方向Xに伸長状態で固定された1本又は複数本(図示の形態では2本)の糸状の防漏カフ形成用弾性部材51とを含んで構成されている。
防漏カフ形成用シート50は、図2及び図3に示すように、吸収体4の縦方向Xに沿う側縁4Sを横方向Yに跨ぐように配され、縦方向Xに沿う内側縁部5Aと、該内側縁部5Aよりも横方向Yの外方に位置して縦方向Xに沿う外側縁部5Bとを有し、図1に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の平面視において、内側縁部5Aは吸収体4と重なり、外側縁部5Bは吸収体4の側縁4Sよりも横方向Yの外方に位置している。内側縁部5Aは、少なくとも股下部B、具体的には例えば、股下部B並びに腹側部A及び背側部Cにおける股下部B寄りの部分においては、表面シート2をはじめとするおむつ1の他の構成部材と非接合の自由端部とされ、腹側部A及び背側部Cにおける縦方向Xの前後端部においては、表面シート2に接合されている(図示せず)。外側縁部5Bは、縦方向Xの全長にわたって、おむつ1を構成する他の部材(図示の形態では裏面シート3)に接合されている。防漏カフ形成用弾性部材51は、縦方向Xに伸長状態でシート50の内側縁部5A(自由端部)に固定されている。以上の構成により、おむつ1の着用時には縦方向Xに弾性部材51の収縮力が働き、防漏カフ5は、少なくとも内側縁部5Aが自由端部とされている領域である股下部Bにおいて、図2及び図3に示すように、シート50の他の部材(裏面シート3)との固定部5Sを起点として、内側縁部5A側を図示しない着用者の肌に向けて起立する。
防漏カフ形成用シート50としては、尿等の体液の外部への漏れ出しを防止するという役割を確実に果たす観点から、疎水性のシート材料が用いられる。疎水性のシート材料としては、例えば、疎水性の不織布として、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、SMMS不織布、SSMS不織布等を用いることができ、その他にも、疎水性の樹脂フィルム、該樹脂フィルムと該不織布との積層体等を用いることができる。ここでいう「S」はスパンボンド不織布、「M」はメルトブローン不織布を意味する。
防漏カフ形成用シート50の他の部材(図示の形態では裏面シート3)との固定部5Sは、前記の通り、防漏カフ5(シート50)が起立する際の起点となるもので、横方向Yに所定の長さを持って縦方向Xに延在している。おむつ1における固定部5Sは、図1に示す如き平面視において縦方向Xに延びる連続した直線状をなしているが、固定部5Sの平面視形状はこれに限定されず、例えば、波線、湾曲線、ジグザグ線などでもよく、また、1本の連続線でなくてもよく、比較的長さの短い小固定部と非固定部とが縦方向Xに交互に配置された構成の破断線でもよい。また、固定部5Sにおける防漏カフ5(シート50)と他の部材(裏面シート3)との固定手段は、特に限定されずにこの種の吸収性物品において公知の方法を適宜採用することができ、例えば、接着剤による固定、ヒートシールや超音波加工などによる融着を例示できる。
おむつ1には、図1及び図2に示すように、表面シート2にスキンケア剤10が配されている。このように、おむつ1における着用者の肌と直接接触し得る部位である表面シート2にスキンケア剤10が配されることで、おむつ1の着用中における着用者の皮膚のかぶれ等の肌トラブルが効果的に抑制され得る。
しかしながら、表面シート2にスキンケア剤10を配置すると、スキンケア剤10の種類によっては、防漏カフ5が表面シート2側に倒伏してこれと接触した際にスキンケア剤10が表面シート2から防漏カフ5に転移し、その結果、防漏性の観点から疎水性とされている防漏カフ5が親水化してしまい、その防漏カフの親水化した部分から、尿や軟便などの体液がおむつ1の外部に漏れ出すことが懸念される。そこで、おむつ1では斯かる懸念を払拭するために、スキンケア剤10の配置を工夫している。
具体的には図1に示すように、おむつ1においては、表面シート2における、防漏カフ5を横方向Yの内側に倒伏させたときに該防漏カフ5と重ならない部分に、防漏カフ5に対して親水化作用を発現し得るスキンケア剤10が配されている。スキンケア剤10は、防漏カフ5に付着した場合にはこれを親水化し得るものである。スキンケア剤10は、おむつ1の横方向Yの中央部に配されており、スキンケア剤10の配置部は、図1に示す如き平面視において縦方向Xに延びる帯状をなし、表面シート2の縦方向Xの全長にわたって連続的に延びている。
表面シート2にスキンケア剤10を配置する方法は特に限定されず、スキンケア剤10の種類などに応じて公知の方法を適宜選択できる。典型的には、必要に応じて適当な溶媒に溶解させるかあるいは加熱するなどして調製された、流動性を有するスキンケア剤10を、塗布、噴霧、浸漬などの方法で、表面シート2の肌対向面に付着させる。スキンケア剤10の付着手段として、例えば、ダイコーター方式、スロットスプレー方式、カーテンスプレー方式、メルトブローン方式、スパイラルスプレー方式、グラビア方式、ビード方式が挙げられる。
表面シート2におけるスキンケア剤10の付着量は、スキンケア剤10の種類などに応じて十分なスキンケア効果が発現する範囲で適宜選択すればよく特に制限されないが、坪量として、好ましくは0.05g/m以上、さらに好ましくは0.10g/m以上、そして、好ましくは5.0g/m以下、さらに好ましくは3.0g/m以下である。
前述した通り、おむつ1においては、表面シート2に配されたスキンケア剤10が防漏カフ5に付着することによって起こる不都合を防止するために、スキンケア剤10の配置が工夫されているが、斯かる工夫だけでは不都合を十分に防止できない場合がある。即ち、表面シート2におけるスキンケア剤10の配置部は、横方向Yの内側に倒伏された状態の防漏カフ5と重ならない部分とされているが、この「倒伏された状態の防漏カフ5」の内側縁部5Aが、スキンケア剤10の配置部を設定するときの想定位置よりもさらに横方向Yの内側に入り込む場合があり、その場合は、防漏カフ5の内側縁部5A側にスキンケア剤10が付着して親水化されるおそれがある。
おむつ1には、例えば未使用のおむつ1を保管する場合などにおいてこれを折り畳むのに利用される、折り目が形成される場合がある。この折り目は、典型的には、図1及び図3中符号FLで示す線の如き、股下部Bを横方向Yに横断する線に沿って形成される。図1及び図3中符号FLで示す線に沿って形成されたおむつ1の折り目は、平面視においておむつ1を縦方向Xに二分して横方向Yに延びる直線状をなし、おむつ1は、この折り目FLにて肌対向面側(表面シート2側)を内側にして2つ折りされる。このような、おむつ1が股下部Bの折り目で折り畳まれた場合が、前述した、防漏カフ5が想定よりもさらに横方向Yの内側に入り込む場合の一例であり、このとき、表面シート2のスキンケア剤10の配置部に対し、防漏カフ5における股下部Bに位置する部分が倒伏して接触し、該防漏カフ5の内側縁部5Aなどに該スキンケア剤10が転移して親水化されるおそれがある。また股下部Bは、おむつ1の着用時において着用者の両大腿部間に挟まれた状態で配置されるため、股下部Bにはこれを横方向Yに圧縮するような外力が作用しやすく、そのような外力の作用によって、防漏カフ5における股下部Bに位置する部分が、横方向Yの内側に過剰に入り込む場合があり、斯かる場合にも、表面シート2からのスキンケア剤10の転移による防漏カフ5の親水化が起こり得る。
そこで、おむつ1においては、表面シートに配されたスキンケア剤が防漏カフに付着することによって起こる不都合をより確実に防止するために、前述したスキンケア剤10の配置の工夫に加えてさらに、防漏カフ5の股下部Bに位置する部分が横方向Yの内側に入り込みにくい構成を採用した。斯かる構成とは、具体的には図2及び図3に示すように、股下部Bにおいて、表面シート2が、吸収体4の縦方向に沿う両側縁4S,4Sから横方向Yの外方に延出し、その表面シートの延出部2Eが、吸収体4の横方向Yの外方において、縦方向Xに延びる折曲線21にて表面シート2の肌対向面側に折り重ねられ且つその重なり合う表面シート2,2どうしが接合されて、折り重ね接合部20を形成しており、この折り重ね接合部20に防漏カフ5(防漏カフ形成用シート50)が接合されている構成である。
このような、股下部Bにおける折り重ね接合部20を含む構成により、一対の防漏カフ5,5における股下部Bに位置する部分が、折り重ね接合部20が形成されていない状態と比べて横方向Yの外側に張り出した構造となるため、横方向Yの外側に引っ張られやすくなる一方で、横方向Yの内側に入り込みにくくなる。そのため、おむつ1においては、防漏カフ5が本来有する起立性が維持されつつ、一対の防漏カフ5,5の離間幅W(図1参照)、即ち一方の防漏カフ5の内側縁部5Aと他方のそれとの間の長さ(表面シート2における、防漏カフ5で被覆されずに露出する部分の幅)が過剰に狭くなることが防止され、結果として、表面シート2からのスキンケア剤10の転移による防漏カフ5の親水化が効果的に防止され得る。股下部Bにおける一対の防漏カフ5,5の離間幅Wは、斯かる防漏カフ5の親水化の防止効果とスキンケア剤10による作用効果とのバランスの観点から、好ましくは60mm以上、さらに好ましくは70mm以上、そして、好ましくは90mm以下、さらに好ましくは100mm以下である。
特におむつ1においては、吸収体4の主体をなす吸収性コア40が、図1に示す如き平面視において股下部Bに位置する部分が括れている、即ち、股下部Bにおける吸収性コア40の横方向Yの長さ(幅)がその前後(腹側部A及び背側部C)における幅に比して短くなされていることによって、股下部Bにおける防漏カフ5の起立性が高められているため、折り重ね接合部20を含む構成の採用に起因する防漏カフ5の起立性の低下が効果的に抑制されている。
おむつ1において、折り重ね接合部20は図1に示すように、表面シート2の延出部2Eにおける股下部Bに位置する部分のみに形成され、延出部2Eの縦方向Xの全長にわたっては形成されていない。防漏カフ5が横方向Yの内側に過剰に入り込む、即ち一対の防漏カフ5,5の離間幅Wが狭くなることを防止する観点からは、延出部2Eの縦方向Xの全長にわたって折り重ね接合部20を形成することが有効であるかもしれないが、折り重ね接合部20自体は比較的硬いため、これを延出部2Eの縦方向Xの全長にわたって形成すると、おむつ1が全体的に硬くなって着用感の低下などの不都合を招くおそれがある。そこでおむつ1においては、特に防漏カフ5の横方向Yの内側への入り込みが起こりやすい部位である、股下部Bに選択的に折り重ね接合部20を形成している。
おむつ1においては、該おむつ1を折り畳む際に利用される折り目が、図1及び図3中符号FLで示す直線に沿って形成されており、即ち股下部Bを横方向Yに横断するように形成されているところ、折り重ね接合部20は、この折り目FLを跨いで縦方向Xに延びている。比較的硬い折り重ね接合部20が、おむつ1を折り畳む際の折り目との関係でこのように配されていることにより、股下部Bにおける折り目及びその近傍の剛性が向上するため、前述した、折り重ね接合部20の形成による防漏カフ5の横方向Yの外側への張り出し構造が維持されやすくなり、前述した作用効果がより一層確実に奏されるようになる。
おむつ1においては、折り重ね接合部20は、股下部Bにおいて表面シート2(延出部2E)の縦方向Xに沿う両側部に一対形成されている。そして、その一対の折り重ね接合部20,20は、それぞれ図1及び図3に示すように、平面視矩形状をなし、その長手方向が縦方向Xに一致し、且つ折り目FLを挟んで前後対称に形成されている。また、折り重ね接合部20と防漏カフ5(防漏カフ形成用シート50)との接合は、図2及び図3に示すように、折り重ね接合部20から延出する表面シート2(延出部2Eの縦方向Xに沿う側縁部)がシート50に接合されることによってなされており、この表面シート2とシート50との接合は、接着剤による固定、ヒートシールや超音波加工などによる融着などによってなされている。
またおむつ1においては、図1〜図3に示すように、折り重ね接合部20と防漏カフ5の起立の起点となる固定部5Sとが重なっている。即ち図1に示す如きおむつ1の平面視において、折り重ね接合部20と固定部5Sとが重なっており、固定部5Sの非肌対向面側に折り重ね接合部20が位置している。斯かる構成により、前述した、折り重ね接合部20の形成による防漏カフ5の横方向Yの外側への張り出し構造が維持されやすくなり、前述した作用効果がより一層確実に奏されるようになる。
折り重ね接合部20において重なり合う表面シート2どうしは、公知の接合手段によって接合することができ、例えば、接着剤による接合、ヒートシールや超音波加工などによる融着を例示できる。一般に、接着剤による接合は、融着による接合に比して、被接合部材(表面シート2)が硬化する度合いが低く、被接合部材が本来有する柔軟性が維持されやすい。従って、折り重ね接合部20において重なり合う表面シート2どうしが接着剤を介して接合されている場合は、折り重ね接合部20及びその近傍の柔軟性が比較的維持されやすく、おむつ1の着用感の点で有利である。一方、折り重ね接合部20において重なり合う表面シート2どうしが融着によって接合されている場合は、接着剤による接合に比して、柔軟性の点で劣るものの、前述した、折り重ね接合部20の形成による防漏カフ5の横方向Yの外側への張り出し構造の保形性が向上し、前述した作用効果がより一層確実に奏されるようになり得る。尚、折り重ね接合部20において重なり合う表面シート2どうしの接合は、接着剤による固定と融着とを組み合わせて行うこともできる。
折り重ね接合部20は、図3に示すように、表面シート2の重なり部分2Dにおいて、少なくとも折曲線21とは反対側に形成されていることが好ましい。おむつ1においては、図3に示すように、平面視矩形状の折り重ね接合部20の横方向Yの長さ即ち幅は、重なり部分2Dの幅よりも小さく、重なり部分2Dにおける折曲線21から最も離れた位置、即ち重なり部分2Dの縦方向に沿う両側縁のうちの折曲線21とは反対側の吸収体寄り側縁22に沿って形成されている。このように、重なり部分2Dに折り重ね接合部20を部分的に形成することにより、重なり部分2Dの全域に折り重ね接合部20を形成する場合(図4(c)参照)に比して、折り重ね接合部20及びその近傍の柔軟性が比較的維持されやすく、おむつ1の着用感が良好なものとなる。また、重なり部分2Dに折り重ね接合部20を部分的に形成するにしても、図3に示す如くに、比較的硬い部位である折曲線21からなるべく離して形成することで、折り重ね接合部20及びその近傍の柔軟性の維持がより一層容易となり得る。
折り重ね接合部20の形態、特に、折り重ね接合部20の平面視形状、及び重なり部分2Dにおける位置などは、図3に示す形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設定することができる。図4(a)〜図4(g)には、本発明に包含される折り重ね接合部20の形態が示されている。図4(a)〜図4(g)に示す形態は、1)折り重ね接合部20が、おむつ1の折り目FLを跨いで縦方向Xに延びている点、及び2)折り重ね接合部20が、表面シート2の重なり部分2Dにおいて、少なくとも折曲線21とは反対側(重なり部分2Dの22側)に形成されている点で共通する。
図4(a)及び図4(b)に示す形態は、折り重ね接合部20の横方向Yの長さ(幅)が重なり部分2Dのそれよりも短く、その相対的に幅狭の折り重ね接合部20が、横方向Yに間欠配置されている点で共通する。両形態の相違点は、折り重ね接合部20の数であり、図4(a)に示す形態は2個、図4(b)に示す形態は3個である。
図4(c)に示す形態では、重なり部分2Dの全域に折り重ね接合部20が配されている。
図4(d)〜図4(f)に示す形態は、折り重ね接合部20の縦方向Xの長さが重なり部分2Dのそれよりも短く、その相対的に縦方向長さの短い折り重ね接合部20が、縦方向Xに間欠配置されている点で共通する。図4(d)に示す形態では、複数(3個)の折り重ね接合部20が、それぞれ、重なり部分2Dを横方向Yに横断しているのに対し、図4(e)に示す形態では、複数(3個)の折り重ね接合部20が、それぞれ、重なり部分2Dの吸収体寄り側縁22側(折曲線21側とは反対側)にのみ配されている。また、図4(f)に示す形態では、重なり部分2Dの吸収体寄り側縁22側及びそれとは反対側の折曲線21側それぞれに複数(3個)の折り重ね接合部20が配され、重なり部分2Dの横方向Yの中央部には折り重ね接合部20が配されていない。
図4(g)に示す形態では、折り重ね接合部20が平面視において閉じた環状をなしており、その平面視環状の折り重ね接合部20に囲まれた、重なり部分2Dの中央部には、折り重ね接合部20は配されていない。
折り重ね接合部20の縦方向Xの長さは、好ましくは20mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは100mm以下、さらに好ましくは80mm以下である。
折り重ね接合部20の横方向Yの長さ(幅)は、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは8mm以下である。
表面シート2の重なり部分2Dの横方向Yの長さ(幅)は、好ましくは2mm以上、さらに好ましくは4mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは8mm以下である。
図5には、本発明の吸収性物品の他の実施形態の要部が示されている。後述する他の実施形態については、前述した実施形態のおむつ1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、おむつ1についての説明が適宜適用される。
図5は、本発明の吸収性物品の他の実施形態における、図1に示すおむつ1の横方向Yの中央部に相当する部分、より具体的には、おむつ1における吸収体4及び折り重ね接合部20が存在する部分に相当する部分を模式的に示した図である。図5に示す本発明の吸収性物品の他の実施形態は、吸収体4Aを構成する吸収性コア40の平面視形状が縦方向Xに長い矩形状である点で、吸収性コア40の平面視形状が縦長の砂時計状であるおむつ1と異なる。即ち、吸収体4Aを構成する吸収性コア40は、股下部Bにおいて括れていないが、その代わりに股下部Bに、吸収性コア40のコア形成材料が吸収性コア40の他の部位よりも少ないか又は全く存在しない、コア形成材料調整部40Eが形成されている。コア形成材料が全く存在しないコア形成材料調整部40Eは、いわゆる貫通孔である。吸収体4Aにおいて、コア形成材料調整部40Eは平面視において一方向に長い形状をなし、その長手方向が縦方向Xに一致している。吸収体4Aにおける股下部Bに位置する部分には、3個のコア形成材料調整部40Eが横方向Yに間欠配置されている。吸収性コア40にコア形成材料調整部40Eを形成することで、吸収性コア40の液拡散性やフィット性などが向上し得る。
このように、吸収性コア40における股下部Bに位置する部分に、吸収性コア40の他の部位に比してコア形成材料の積繊量が少ないか全く積繊されていないコア形成材料調整部40Eが形成されていると、該部分の剛性が低下するため、防漏カフ5における股下部Bに位置する部分が横方向Yの内側に過剰に入り込みやすくなる。これは、図1に示すナプキン1において、平面視砂時計状の吸収性コア40の括れ部、即ちコア形成材料が全く積繊されていない部分が股下部Bに位置していたことと同じである。そこで、図5に示す形態においても、図1のナプキンと同様に、コア形成材料の積繊量が相対的に少ない股下部Bに部分的に折り重ね接合部20を形成している。
本発明で用いるスキンケア剤について説明する。この種の吸収性物品で使用されるスキンケア剤には、親水性のものと疎水性のものがあるが、本発明で用いるスキンケア剤は好ましくは親水性である。スキンケア剤が親水性であることで、肌への親和性が高まるという効果が奏される。親水性のスキンケア剤には、吸収性物品における防漏カフに対して親水化作用を発現し得るものがあることは、前述した通りである。
本発明で用いるスキンケア剤としては、好ましくは親水性であって、且つ着用者の肌に対して保護、治癒等の効能を有するものを特に制限なく用いることができる。例えば、好ましいスキンケア剤として、下記式(I)で表されるジアミド誘導体が挙げられる。下記式(I)で表されるジアミド誘導体は、国際公開第00/061097号に記載されている発明のジアミド誘導体であり、角質層の水分保持能力及びバリヤ機能を改善する、という薬効を有している。該ジアミド誘導体が、おむつ1の着用中に着用者の肌に移行すると、油性スキンケア剤として機能し、肌のかぶれを抑制/改善することができる。
Figure 2019030399
スキンケア剤として前記ジアミド誘導体を使用する場合、使用するジアミド誘導体は1種のみであってもよいし、2種以上を併用することもできる。
本発明で使用可能な他の親水性のスキンケア剤としては、例えば化粧品の分野においてエモリエント剤として用いられているスキンケア剤等を用いることができる。他の親水性のスキンケア剤の具体例としては、流動パラフィン、シリコーンオイル、動植物油(オリーブ油、ホオバ油、ベニバナ油、スクワラン及びスクワレン等)、モノグリセライド、ジグリセライド、トリグリセライド、脂肪族エーテル(ミリスチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ステアリル−1,3−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−1,3−メチルプロピルエーテル、ステアリル−1,3−メチルプロピルエーテル等)、イソステアリル−コレステロールエステル、パラフィンワックス、C12〜C22脂肪酸、C12〜C44脂肪酸エーテル、C12〜C22脂肪アルコール、ワセリン、脂肪酸ソルビタンエステル(モノエステル、ジエステル、及びトリエステルのいずれでもよい。)、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステル(モノエステル、ジエステル、及びトリエステルのいずれでもよい。)、金属石験(ステアリン酸マグネシウム等)、ショ糖脂肪酸エステル、シクロデキストリン脂肪酸エステル、シリコーン、シリコーン系レジン、特開2004−298643号公報又は特表2008−522772号公報に記載されている発明で使用されるエモリエント剤やエモリエント剤と固定化剤を含むローション組成物等が挙げられる。前記各種の親水性のスキンケア剤は、1種を単独で使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。
前記各種の親水性のスキンケア剤の中でも特に、C12〜C22脂肪アルコール(好ましくはステアリルアルコール)と前記式(I)のジアミド誘導体との混合物は、表面シートに配された場合に該表面シートの体液透過性を阻害しないため好ましい。スキンケア剤の肌への移行性、スキンケア効果、使用時の感触、及び表面シートの体液透過性の観点から、ステアリルアルコールと前記式(I)のジアミド誘導体との混合質量比は、ステアリルアルコール/ジアミド誘導体として、90/10〜50/50の範囲にあることが好ましい。前記混合物は、加熱してその流動性を高めてから、表面シート上に塗布して付着させることが好ましい。また、前記混合物を表面シート2に付着させた後は、常温で放置することにより、該混合物の流動性を低下させて、該表面シートに保持され易くすることが好ましい。
表面シートにスキンケア剤を配する際には、種々のコーティング方式の塗工手段を特に制限なく利用でき、例えば、ダイスコーター方式、スロットスプレー方式、カーテンスプレー方式、メルトブローン方式、スパイラルスプレー方式、グラビア方式、ビード方式等が挙げられる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。例えば、吸収性や防漏性等の向上の観点から、表面シート2と吸収体4(コアラップシート41)との間に、サブレイヤーなどとも呼ばれる、紙あるいは各種不織布からなる液透過性シートが介在配置されていてもよい。同様の観点から、おむつ1の肌対向面に、表面シート2及び吸収体4が一体的に圧密化されてなる溝が形成されていてもよい。
本発明は、前記実施形態の如き展開型の使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
1 展開型使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
2D 表面シートの重なり部分
2E 表面シートの延出部
20 折り重ね接合部
21 折曲線
3 裏面シート
4 吸収体
4S 吸収体の側縁
40 吸収性コア
40E コア形成材料調整部
41 コアラップシート
5 防漏カフ
5S 固定部(防漏カフの起立起点)
5A 内側縁部
5B 外側縁部
50 防漏カフ形成用シート
51 防漏カフ形成用弾性部材
10 スキンケア剤
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
X 縦方向
Y 横方向
FL 吸収性物品の折り目

Claims (7)

  1. 着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有すると共に、着用者の股間部に配される股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有し、
    液保持性の吸収性コアを含んで構成される吸収体と、該吸収体の横方向外方に位置する固定部を起点として着用者の肌に向かって起立する一対の防漏カフと、該一対の防漏カフ間に配され、該吸収性コアよりも着用者の肌に近い位置で該吸収体と重なる表面シートとを備える吸収性物品であって、
    前記表面シートにおける、前記防漏カフを横方向内側に倒伏させたときに該防漏カフと重ならない部分に、スキンケア剤が配されており、
    前記股下部において、前記表面シートが、前記吸収体の縦方向に沿う両側縁から横方向外方に延出し、その表面シートの延出部が、該吸収体の横方向外方において、縦方向に延びる折曲線にて該表面シートの肌対向面側に折り重ねられ且つその重なり合う表面シートどうしが接合されて、折り重ね接合部を形成しており、該折り重ね接合部に前記防漏カフが接合されている吸収性物品。
  2. 前記吸収性コアは、平面視において前記股下部に位置する部分が括れている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記折り重ね接合部と前記防漏カフの起立の起点となる前記固定部とが重なっている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記折り重ね接合部において重なり合う表面シートどうしが、接着剤を介して接合されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記折り重ね接合部において重なり合う表面シートどうしが、融着によって接合されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記折り重ね接合部は、前記表面シートの重なり部分において、少なくとも前記折曲線と側とは反対側に形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品を折り畳むのに利用される折り目が、前記股下部を横方向に横断するように形成されており、前記折り重ね接合部が、該折り目を跨いで縦方向に延びている請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
JP2017152176A 2017-08-07 2017-08-07 吸収性物品 Active JP6917240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152176A JP6917240B2 (ja) 2017-08-07 2017-08-07 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152176A JP6917240B2 (ja) 2017-08-07 2017-08-07 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019030399A true JP2019030399A (ja) 2019-02-28
JP6917240B2 JP6917240B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=65522677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017152176A Active JP6917240B2 (ja) 2017-08-07 2017-08-07 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6917240B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020170671A1 (ja) 2019-02-22 2020-08-27 村田機械株式会社 蓋開閉装置
JP7391617B2 (ja) 2019-11-06 2023-12-05 花王株式会社 使い捨ておむつ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000189457A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Uni Charm Corp 使い捨ておむつ
US20030093045A1 (en) * 2001-11-13 2003-05-15 Erdman Carol L. Absorbing article having zoned areas of hydrophilicity
JP2004159787A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Kao Corp 吸収性物品
JP2012110414A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP2014083132A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Kao Corp 吸収性パッド
JP5957160B1 (ja) * 2016-04-08 2016-07-27 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000189457A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Uni Charm Corp 使い捨ておむつ
US20030093045A1 (en) * 2001-11-13 2003-05-15 Erdman Carol L. Absorbing article having zoned areas of hydrophilicity
JP2004159787A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Kao Corp 吸収性物品
JP2012110414A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP2014083132A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Kao Corp 吸収性パッド
JP5957160B1 (ja) * 2016-04-08 2016-07-27 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020170671A1 (ja) 2019-02-22 2020-08-27 村田機械株式会社 蓋開閉装置
JP7391617B2 (ja) 2019-11-06 2023-12-05 花王株式会社 使い捨ておむつ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6917240B2 (ja) 2021-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6836392B2 (ja) 吸収性物品
JP2000316904A (ja) 使い捨ての体液処理物品
JP2008061898A (ja) 使い捨てのおむつ
JP2000342623A (ja) 防漏カフを有する吸収性物品
JP6427535B2 (ja) 吸収性物品
JP6920070B2 (ja) 吸収性物品
JP2016123612A (ja) 吸収性物品
KR20000057870A (ko) 일회용 기저귀
JP2006341061A (ja) 使い捨ておむつ
JP6917240B2 (ja) 吸収性物品
KR20220163382A (ko) 팬츠형 흡수성 물품
JP4901341B2 (ja) 着用物品
JPH09192169A (ja) 使い捨て紙おむつ
JP6269201B2 (ja) 吸収性物品
JP2014147424A (ja) 吸収性物品
JP4805858B2 (ja) 紙おむつ
JP2017217325A (ja) 吸収性物品
JP2014108271A (ja) 吸収性物品
TW201630581A (zh) 用後即棄式穿著用物品
JP3356420B2 (ja) 吸収性物品
JP7391617B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4370193B2 (ja) 吸収性物品
JP2009136600A (ja) 吸収性物品
JP4274548B2 (ja) 吸収性物品
JP2009118928A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6917240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151