JP2019029895A - ナースコールシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能なナースコールシステムを提供する。【解決手段】ナースコール子機2と、ナースコール親機5と、医療従事者が携帯する携帯端末6と、各患者が携帯するとともに自機特定情報を有する無線通信機13と、病院H内において所定間隔で設置される複数の無線通信基地局9と、無線通信基地局9を介して無線通信機13の位置情報を取得する取得部81と、自機特定情報毎にアラームの発生条件を設定することが可能な設定部82と、取得部81が取得した位置情報と、設定部82で設定された発生条件とに基づいて、ナースコール子機2、ナースコール親機5、及び携帯端末6の少なくとも一つに対してアラームを通知するアラーム制御部83と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ナースコールシステムに関する。
近年、高齢者人口の増加に伴い、認知症周辺症状等を患った患者の数が増加している。認知症周辺症状等を患った患者は、病院内を不定期に徘徊する可能性がある。このため、ナースコールシステムに対して、各患者の行動範囲を見守ることが可能な機能を追加して欲しいという看護現場からの要望がある。
従来、例えば、病室や廊下等にカメラを設置して患者の行動をモニタリングすることが可能なナースコールシステムが提案されている(特許文献1参照)。
特開2016−59704号公報
入院中の各患者の病状は様々であり、患者の行動を見守るべき範囲も患者毎に異なるのが現状である。例えば不規則な行動を取る可能性がある患者については、その行動を見守る範囲を限定的に設定して安全に見守りたいというニーズがある。一方で、不規則な行動を取る可能性が低い患者については、不要なアラームの通知を避けるため、その行動を見守る範囲を広く設定したい場合がある。
しかしながら、従来のナースコールシステムでは、カメラでモニタリングする範囲を患者別に設定することはできず、個々の患者に合わせて見守る範囲を設定することはできなかった。
本発明の目的は、各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能なナースコールシステムを提供することである。
本発明にかかるナースコールシステムは、
ナースコール子機と、
ナースコール親機と、
医療従事者が携帯する携帯端末と、
各患者が携帯するとともに自機特定情報を有する無線通信機と、
病院内において所定間隔で設置される複数の無線通信基地局と、
前記無線通信基地局を介して前記無線通信機の位置情報を取得する取得部と、
前記自機特定情報毎にアラームの発生条件を設定することが可能な設定部と、
前記取得部が取得した前記位置情報と、前記設定部で設定された前記発生条件とに基づいて、前記ナースコール子機、前記ナースコール親機、及び前記携帯端末の少なくとも一つに対してアラームを通知するアラーム制御部と、
を備える。
上記構成によれば、医療従事者は、設定部を操作することで、アラームの発生条件を無線通信機毎(自機特定情報毎)に設定することができる。このため、医療従事者は、各患者の病状に応じてアラームの発生条件を設定することができ、各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能となる。
本発明のナースコールシステムにおいて、
前記設定部は、前記発生条件として、アラームが通知されない所定の非通知エリアを前記自機特定情報毎に設定することが可能であってもよい。
上記構成によれば、医療従事者は、設定部を操作することで、アラームを通知しない非通知エリアを無線通信機毎(自機特定情報毎)に設定することができる。このため、医療従事者は、非通知エリアの設定を利用して、アラームが通知される(又は通知されない)エリアを狭く又は広く設定することができ、各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能となる。
本発明のナースコールシステムにおいて、
前記設定部は、前記発生条件として、アラームが通知されない前記所定の非通知エリアを、複数の候補から選択することが可能であってもよい。
上記構成によれば、医療従事者は、アラームが通知されない非通知エリアとして、広いエリアや狭いエリア等を複数の候補から選択することができ、設定作業が容易となる。
本発明のナースコールシステムにおいて、
前記アラームが通知された機器に表示される表示内容は、前記無線通信機が位置しているエリアのエリア名称と、当該患者を特定可能な患者特定情報と、を含むものでもよい。
上記構成によれば、医療従事者は、アラームが通知された機器に表示される表示内容を確認することで、患者の氏名や部屋番号等の患者特定情報とともに、見守るべき患者が位置しているエリアを把握することができる。
本発明のナースコールシステムにおいて、
前記アラームが通知された機器に表示される前記表示内容は、さらに、前記無線通信機が位置している前記エリアの地図を含み、
前記地図には、前記位置情報に対応して前記患者の現在の位置が図示されるものでもよい。
上記構成によれば、医療従事者は、アラーム通知の対象となった患者の位置を、当該患者が存するエリアの地図上で視覚的に把握することができる。このため、アラーム通知機能の利便性が向上する。
本発明のナースコールシステムにおいて、
前記携帯端末に前記アラームが通知されたとき、前記エリア名称、前記患者特定情報、および前記地図は、前記携帯端末の表示画面上において一覧的に表示されるものでもよい。
上記構成によれば、医療従事者は、自身が携帯する携帯端末にアラームが通知された際、アラーム通知の対象となった患者の位置を地図上で視覚的に把握することができる。このため、自身の現在位置から遠い又は近い等の状況判断を支援することができ、必要に応じて、他の医療従事者に連絡する等の行動に迅速に移りやすくなる。
本発明によれば、各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能なナースコールシステムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。 ナースコールシステムが適用される病院の概略配置図である。 病棟のフロアの概略見取り図である。 アラームシステムの機能ブロック図である。 アラームシステムの表示部に表示された設定画面を示す図である。 アラームシステムの表示部に表示された選択画面を示す図である。 アラームシステムの表示部に表示された設定画面及び地図画面を示す図である。 ナースコール親機の大型モニタの表示内容を示す図である。 携帯端末の表示画面の表示内容を示す図である。 アラームシステムの表示部に表示された設定画面を示す図である。
以下、本実施形態の一例について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、ナースコールシステム1は、ナースコール子機2と、廊下灯3と、カメラ4と、ナースコール親機5と、携帯端末6と、ナースコール制御機7と、構内交換機8と、ローカル用基地局9と、管理サーバ11と、アラームシステム12とを備えている。また、ナースコールシステム1は、各患者が携帯するタグICからなる無線通信機13を備えている。無線通信機13は、それぞれ自機特定情報を有しており、自機特定情報は、患者毎にそれぞれ割り当てられている。
ナースコール子機2は伝送線L1を介して廊下灯3に接続されており、カメラ4は伝送線L2を介して廊下灯3に接続されている。ローカル用基地局9は、伝送線L3を介して構内交換機8に接続されている。また、各部は、ネットワークN(本例では、LAN:Local Area Network)を介して通信可能に接続されるとともに、必要に応じてハブ(HUB)15により分配されて接続されている。
図2に示すように、本実施形態に係るナースコールシステム1が適用される病院Hは、例えば、北病棟NC及び南病棟SCを有している。そして、図3に示すように、これらの北病棟NC及び南病棟SCの各階のフロアFには、ローカル用基地局9が間隔をあけて設置されている。
ナースコール子機2は、病室内の病床(ベッド)毎に設置されており、プレート子機21と、プレート子機21に着脱可能な握り子機22とを備えている。プレート子機21は、医療従事者を呼び出すための呼出ボタンと、通話するためのマイク及びスピーカとを有する。握り子機22は、医療従事者を呼び出すための呼出ボタンを有する。ナースコール子機2は、ネットワークN上で用いられる個別の子機番号(子機ID)を有する。
廊下灯3は、例えば各病室の出入口付近に設置されており、ナースコール子機2を操作した患者の氏名、ベッド番号等の患者情報を表示する液晶表示部31と、ナースコール子機2から呼び出しが発せられたことを報知する表示ランプ32とを備えている。患者の氏名、病室番号、ベッド番号等の情報は、各ナースコール子機2の子機IDと対応付けて廊下灯3の記憶部(図示省略)に記憶されている。廊下灯3は、ナースコール子機2から送出された呼出信号をネットワークNを介してナースコール制御機7へ送信する。
カメラ4は、各ベッドにいる患者の状態(様子)を撮影するためのものであり、病室内の例えばベッド毎に設置されている。各カメラ4は、それぞれのカメラを特定することが可能なIPアドレス(Internet Protocolアドレス:接続先情報の一例)を有する。
ナースコール親機5は、ナースステーション等に設置されており、ナースコール子機2からの呼び出しに応答可能に構成されている。ナースコール親機5は、呼び出しに応答するためのハンドセット51と、患者情報が表示される小型モニタ52と、各患者の詳細情報が一覧表示される大型モニタ53とを備えている。
携帯端末6は、医療従事者(例えば看護師、医師等)が業務に使用するために携帯する端末である。携帯端末6としては、例えばタッチパネル式の表示画面63を有するとともに、無線通信(例えば、「WiFi」)可能なスマートフォン等が用いられる。携帯端末6は、ネットワークN上で用いられる個別の携帯番号(携帯端末ID)を有する。
携帯端末6は、病院H内に構築されたローカル通信網(ネットワークN)を介して携帯端末6とナースコール子機2とを通話可能に接続する通話モードを有する。この通話モードでは、ローカル用基地局9を介して無線通信により構内交換機8と携帯端末6とを接続し、上記携帯端末IDを用いて携帯端末6とナースコール子機2間の通話が可能になる。また、携帯端末6は、上記同様にルータを介して無線通信により携帯端末6とカメラ4とを通信可能に接続する通信モードを有する。
ナースコール制御機7は、ナースコール子機2と各機器間の通信を制御する。例えば、ナースコール制御機7は、ナースコール子機2からナースコールが発信された際に、ナースコール子機2とナースコール親機5との間の通信、およびナースコール子機2と携帯端末6との間の通信を制御する。
ナースコール制御機7は、記憶部を有しており、この記憶部には、入院患者に関連する情報が記憶された患者情報テーブルが設けられている。患者情報テーブルは、例えば、患者の氏名、診療科目、救護区分、担当看護師(看護師ID)、担当チームの看護師(看護チームID)、カメラ4の撮影映像等の患者情報をナースコール子機2の子機IDと対応付けて記憶する。なお、患者情報テーブルの各情報は、例えば、管理サーバ11の情報が更新されるたびに管理サーバ11から送信されて最新の情報へと更新される。
構内交換機8(例えば、PBX:Private Branch eXchange)は、ナースコール子機2と携帯端末6との通話接続や、ナースコール親機5と携帯端末6との通話接続等を管理するための機器であり、病院H内の共用部等に設置されている。ローカル用基地局9は、携帯端末6との間で無線通信を行うためのアンテナであり、病院H内に所定の間隔で設置されている。
管理サーバ11は、患者の情報、携帯端末の情報、医療従事者の情報等を含む病院Hに関する最新の情報を一括して管理するサーバである。
アラームシステム12は、患者が携帯する無線通信機13の位置情報に基づいて、その患者が非通知エリアから外れた位置へ移動した際に、ナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6へアラームを通知するシステムである。アラームシステム12は、各患者の病状に応じてアラームの発生条件が設定可能とされている。これにより、医療従事者は、各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能とされている。
図4に示すように、アラームシステム12は、取得部81と、設定部82と、アラーム制御部83と、表示部84とを備える。取得部81は、各患者が携帯する無線通信機13の位置情報を取得する。無線通信機13の位置情報は、病院Hの北病棟NC及び南病棟SCの各フロアFに設置されたローカル用基地局9を介して取得部81によって取得される。設定部82は、無線通信機13の自機特定情報毎にアラームの発生条件を設定するためのユーザの操作を受け付ける。アラーム制御部83は、取得部81が取得した位置情報と、設定部82で設定された発生条件とに基づいて、ナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6にアラームを通知する。表示部84は、ディスプレイからなるもので、設定部82によるアラームの発生条件の設定時などに設定画面を表示する。
次に、アラームシステム12からのアラームの通知による患者の行動範囲の見守りの一例を説明する。
(無線通信機の割付)
図5に示すように、アラームシステム12を起動し、表示部84に設定画面を表示させる。この設定画面には、例えば、患者名、外出の可否、タグID、現在位置、病棟、部屋番号、操作などの一覧が表示される。この設定画面において、無線通信機13を携帯させる対象の患者の操作項目における「変更」を選択する。すると、図6に示すように、表示部84には、「変更」を選択した対象の患者についての選択画面が表示される。次に、この選択画面によって無線通信機13の割り付けを行う。
選択画面には、患者名、タグID、エリア、アラームリトライ間隔の項目が表示される。タグIDの項目では、患者に携帯させる無線通信機13に割り付け可能なタグIDが設定される。タグIDは、予め定められた手順にしたがって自動で設定される。タグIDは、北病棟NC及び南病棟SCのそれぞれで登録され、各病棟の略称と連番との組み合わせからなるIDが順次設定される。タグIDとしては、例えば、7階北病棟の1番のIDとして「07N−1」などが付与される。エリアの項目では、アラームが通知されない非通知エリアを複数の候補から選択する。例えば、「病棟」、「フロア」、「院内」などの広さの異なる複数のエリアの候補のいずれかを選択する。この非通知エリアを選択することで、無線通信機13を携帯した患者が選択したエリアに居るときはアラーム通知がされず、無線通信機13を携帯した患者が選択したエリアから外れるとアラームが通知されることとなる。アラームリトライ間隔の項目では、ナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6でアラームが解除されなかった場合に、アラームを再度通知する間隔、あるいはアラームを再度通知しないかを選択する。例えば、「1分」、「5分」、「10分」、「リトライなし」のいずれかを選択する。
対象の患者に関する選択画面における各項目を選択したら、「設定」を選択する。すると、選択画面の各項目で設定された自機特定情報を有する無線通信機13が、対象の患者に割り付けされる。そして、割り付けを行った無線通信機13を、対象の患者に携帯させる。
(患者の位置確認)
図7に示すように、割り付けを行った無線通信機13を患者に携帯させることで、表示部84の設定画面における無線通信機13を携帯している患者の欄には、タグID、現在位置の情報が表示されようになる。
設定画面における現在位置の項目に表示される現在位置は、予めアラームシステム12に登録された名称が表示される。例えば、各病棟の略称とフロアとの組み合わせなどが表示される。現在位置としては、例えば、7階北病棟である場合は、「NC/F7/」などが表示される。
この設定画面において、位置を確認したい患者の欄における現在位置の項目の表示を選択する。すると、アラームシステム12では、地図機能が作動し、表示部84には、対象の患者が居るフロアの地図が表示され、対象の患者の位置が丸印で表示される。例えば、現在位置の項目の表示「NC/F7/」を選択すると、表示部84には、対象の患者が居る北病棟7階のフロアの地図が表示され、対象の患者の位置が丸印で表示される。これにより、無線通信機13を携帯している患者の位置を確認することができる。
(アラーム通知)
無線通信機13を携帯している患者が、非通知エリアの外部へ移動すると、アラームシステム12からナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6にアラームが通知される。これにより、ナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6では、患者が非通知エリアの外部へ移動したことを知らせるアラームが出力される。
例えば、非通知エリアの設定が「フロア」の場合では、患者がフロアの外へ移動した際に、アラームシステム12からアラームが通知される。また、非通知エリアの設定が「病棟」の場合では、患者が入院している病棟の外へ移動した際に、アラームシステム12からアラームが通知される。さらに、非通知エリアの設定が「院内」の場合では、患者が病院Hの外へ移動した際に、アラームシステム12からアラームが通知される。
ナースステーション等に設置されたナースコール親機5では、例えば、アラームが音声で出力されるとともに、図8に示すように、大型モニタ53には、各患者の患者情報の一覧が表示され、この一覧における各患者の情報欄に位置情報等が表示される。この表示としては、例えば、エリア名称、部屋番号及び患者氏名などの患者特定情報が表示される。エリア名称としては、例えば、患者の位置を知らせる「北病棟7F」等が表示される。
また、携帯端末6では、アラームが音声で出力されるとともに、図9に示すように、表示画面63に、患者の位置情報等が表示される。この表示としては、例えば、エリア名称、部屋番号及び患者氏名などの患者特定情報が表示される。エリア名称としては、例えば、患者の位置を知らせる「北病棟7F」等が表示される。さらに、携帯端末6には、表示画面63に、対象の患者が居るフロアの地図が表示され、対象の患者の位置が丸印で表示される。このように、携帯端末6の表示画面63には、エリア名称、患者特定情報、および地図が一覧的に表示される。
(アラームリトライ)
ナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6でのアラームに対して、その解除が行われないと、アラームシステム12は、アラームリトライ間隔の項目で選択された再通知の時間毎にナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6へアラームを通知する。なお、アラームリトライ間隔の項目で「リトライなし」が選択されていた場合は、アラームシステム12から一度のアラーム通知が行われ、その後のアラームの再通知は行われない。
(無線通信機の割付の解除)
患者に携帯させた無線通信機13の割付を解除するには、図10に示すように、表示部84に設定画面を表示させ、この設定画面において、割付の解除を行う患者の操作項目における「解除」を選択する。すると、この患者に携帯させていた無線通信機13の割付が解除され、その患者の欄におけるタグID、現在位置の情報が非表示とされる。
以上、説明したように、本実施形態に係るナースコールシステム1によれば、医療従事者は、アラームシステム12の設定部82を操作することで、アラームの発生条件を、無線通信機13毎(自機特定情報毎)に設定することができる。このため、医療従事者は、各患者の病状に応じてアラームの発生条件を設定することができ、各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能となる。
しかも、医療従事者は、アラームシステム12の設定部82を操作することで、アラームを通知しない非通知エリアを無線通信機13毎(自機特定情報毎)に設定することができる。このため、医療従事者は、非通知エリアの設定を利用して、アラームが通知される(又は通知されない)エリアを狭く又は広く設定することができ、各患者の病状に合った行動範囲を見守ることが可能となる。
また、医療従事者は、アラームが通知されない非通知エリアとして、広いエリアや狭いエリア等を複数の候補から選択することができ、設定作業が容易となる。
さらに、医療従事者は、アラームが通知された機器に表示される表示内容を確認することで、患者の氏名や部屋番号等の患者特定情報とともに、見守るべき患者が位置しているエリアを把握することができる。
特に、医療従事者は、アラーム通知の対象となった患者の位置を、当該患者が存するエリアの地図上で視覚的に把握することができる。このため、アラーム通知機能の利便性が向上する。
しかも、医療従事者は、自身が携帯する携帯端末6にアラームが通知された際、アラーム通知の対象となった患者の位置を地図上で視覚的に把握することができる。このため、自身の現在位置から遠い又は近い等の状況判断を支援することができ、必要に応じて、他の医療従事者に連絡する等の行動に迅速に移りやすくなる。
なお、本実施形態では、無線通信機13を携帯する患者の位置情報に基づいてナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6にアラームを通知するアラームシステム12を設けたが、アラームシステム12によるアラームの通知機能をナースコール制御機7にもたせてもよい。
また、アラームシステム12は、無線通信機13を携帯する患者が移動して非通知エリアから外れた際に、ナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6にアラームを通知したが、これらのナースコール子機2、ナースコール親機5及び携帯端末6のいずれかに通知するようにしてもよい。
また、患者が他棟へ(北棟NCと南棟SCとの間で)移動する際に、アラームが通知されない設定にすることも可能である。これにより、無線通信機13を携帯する患者が検査目的で他棟へ移動する際に不要なアラームが通知されるのを抑制できる。
1:ナースコールシステム、2:ナースコール子機、5:ナースコール親機、6:携帯端末、9:無線通信基地局、13:無線通信機、81:取得部、82:設定部、83:アラーム制御部

Claims (6)

  1. ナースコール子機と、
    ナースコール親機と、
    医療従事者が携帯する携帯端末と、
    各患者が携帯するとともに自機特定情報を有する無線通信機と、
    病院内において所定間隔で設置される複数の無線通信基地局と、
    前記無線通信基地局を介して前記無線通信機の位置情報を取得する取得部と、
    前記自機特定情報毎にアラームの発生条件を設定することが可能な設定部と、
    前記取得部が取得した前記位置情報と、前記設定部で設定された前記発生条件とに基づいて、前記ナースコール子機、前記ナースコール親機、及び前記携帯端末の少なくとも一つに対してアラームを通知するアラーム制御部と、
    を備える、
    ナースコールシステム。
  2. 前記設定部は、前記発生条件として、アラームが通知されない所定の非通知エリアを前記自機特定情報毎に設定することが可能である、
    請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記設定部は、前記発生条件として、アラームが通知されない前記所定の非通知エリアを、複数の候補から選択することが可能である、
    請求項2に記載のナースコールシステム。
  4. 前記アラームが通知された機器に表示される表示内容は、前記無線通信機が位置しているエリアのエリア名称と、当該患者を特定可能な患者特定情報と、を含む、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のナースコールシステム。
  5. 前記アラームが通知された機器に表示される前記表示内容は、さらに、前記無線通信機が位置している前記エリアの地図を含み、
    前記地図には、前記位置情報に対応して前記患者の現在の位置が図示される、
    請求項4に記載のナースコールシステム。
  6. 前記携帯端末に前記アラームが通知されたとき、前記エリア名称、前記患者特定情報、および前記地図は、前記携帯端末の表示画面上において一覧的に表示される、
    請求項5に記載のナースコールシステム。
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