JP6735200B2 - ナースコールシステム - Google Patents
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Description
例えば特許文献1では、看護師にGPS受信機能を具備した携帯端末を携行させて、病棟内の病室や廊下、共用部等の適時場所にIMES(Indoor MEssaging System)送信機を設置し、携帯端末にIMES送信機の発する信号を受信させて自身の位置を把握させ、その位置情報を発信させることで個々の携帯端末の位置を一括管理し、看護業務に役立てている。
また特許文献2では、看護師にRFIDカードを携行させると共に、廊下灯毎にID受信装置を設け、看護師の位置をRFID情報で把握して、患者から呼び出しがあったら患者に近い看護師が呼び出されるよう制御した。
一方で、急患の発生等で何人かの看護師がそれに対応するために持ち場(特定のエリア)を離れることがあった。そのような場合は、特定のエリア内の看護師数が僅かとなるため、患者からの呼び出しの対応やエリア内で緊急を要する事態が発生した場合に、現場の近くに居る看護師に呼び出しが通知されても看護師数の絶対数が不足しているためスムーズな対応ができない状況が発生した。
この構成によれば、不足状態発生通知を受けた看護師は、自身がエリアから離れたことでエリア内の看護師が不足している状況を認識できるため、他の看護師への通知や、速やかに戻ることを意識させることができ、不足した状況が短時間で解消するような行動をとらせることが可能となる。
この構成によれば、エリア内の看護師は、不足状態発生通知を受けて、看護師数が少ない状況にあることを認識でき、緊急時には離れた看護師を呼び戻したり、応援の要請等の対策を取りやすい。
この構成によれば、エリア内の看護師は、不足状態が解消したことを認識でき、安心して看護業務を継続できる。
この構成によれば、エリアから出た看護師の携帯端末には、エリア内に居る看護師の情報が表示されるため、エリアから出た看護師からエリア内の看護師に連絡し易い。
この構成によれば、エリアから出た看護師の携帯端末に表示される看護師の情報は、呼び出しボタンとして使用可能であるため、関係者への連絡をスムーズに行うことができる。
この構成によれば、呼び出し優先度の高い順に表示されるため、最初に連絡を取るべき看護師を最初に表示させることができ、連絡すべき相手に悩む必要がない。
尚、携帯端末4は、例えばiBeacon(登録商標)の発信機を内蔵したものを使用することで、近くの位置情報受信機9の存在を認識したら自身のID情報をその位置情報受信機9に送信したり、定期的にID情報を発信して近くの位置情報受信機9に受信させることで実施できる。
そして、これらの設定は管理PC8で実施され、位置管理装置10に送信され記憶される。またエリアは、例えば看護師チームが病棟のフロア全体を担当する場合は、フロア全体が1つのエリアとして設定されるし、1フロアが複数の看護師チームで区分けして担当する場合は、その区分けが1エリアに設定される。
位置情報受信部9と位置管理装置10とは通信線L3で接続され、管理PC8と位置管理装置10とは通信線L4で接続され協働するよう構成されている。
上述したように、携帯端末4は自身のIDを発信する発信機の機能を有し、最寄りの位置情報受信機9がそれを受信し、位置管理装置10に受信したIDが送信される。
位置管理装置10では、位置情報受信機9から送信されたID情報を受けて、位置管理装置CPU106が個々の携帯端末4の現在位置を場所記憶部102から読み取り、携帯端末位置記憶部101に登録する。このとき、場所の移動が発生したら、エリア外からエリア内への移動かエリア内からエリア外への移動であるか判別し、エリア内の携帯端末4の数を常時カウントする。
エリア内の看護師が、更に1名(看護師N3とする)エリアから離れて3名になったら、最後にエリアから離れた看護師N3、及び看護師が携行している携帯端末4、そしてエリア内の看護師N4〜N6を特定し、それらの情報及び関連付けられている携帯端末4の情報を管理PC8に通知し不足状態発生通知の実施を要求する。
制御機5は、同時にエリア内にあるナースコール親機3にも通知し、この通知を受けたナースコール親機3はエリア内の看護師が不足している状態にあることを表示する。
これらの情報は、交換機、基地局を介してエリア内の看護師N4〜N6が携行する携帯端末に表示される。
この通知を受けた管理PC8は、制御機5を制御して不足状態発生通知を行った看護師N3〜N6が携行する携帯端末及びナースコール親機3に対して、看護師数が復帰した旨の通知を実施させる。この通知制御により、「エリア内の看護師数が復帰しました」等のメッセージがそれぞれ表示される。
また、不足状態発生通知を受けたエリア内の看護師は、看護師数が少ない状況にあることを認識でき、緊急時には離れた看護師を呼び戻したり、応援の要請等の対策を取りやすい。
また、エリアから最後に出た看護師の携帯端末4には、エリア内に居る看護師の情報が表示されるため、エリアから出た看護師からエリア内の看護師に連絡し易い。
更に、エリアから出た看護師の携帯端末4に表示される看護師の情報は、呼び出しボタンとして使用可能であるため、関係者への連絡をスムーズに行うことができる。特に、呼び出し優先度の高い順に表示されるため、最初に連絡を取るべき看護師を最初に表示させることができ、連絡すべき相手に悩む必要がない。
また、看護師が不足した状態が解消されると不足状態解消通知が通知されるため、エリア内の看護師は不足状態が解消したことを認識でき、安心して看護業務を継続できる。
また、携帯端末4の発信機能を利用して実施しているが、ID信号を発信する例えばRFIDカード等の発信機を各看護師に携行させても上記制御は実施できる。この場合、看護師と携帯端末4の関係を記憶する携帯端末情報記憶部104とは別に、発信機と看護師の関係を記憶する発信機情報記憶部を位置管理装置10に設けて、発信機と携帯端末4を関連付けることで制御を実施できる。
更に、携帯端末4が自身の位置を通知するために基地局6に対して定期的に発信するID情報を使用することでも実施できる。但し、この基地局6に対して発信されるID情報を使用する場合は、位置情報受信機9は基地局6が兼用することになるし、位置管理装置10は独立して設ける必要が無くなり、管理PC8或いは制御機5と一体できる。
尚、基地局6aは携帯端末4と通信する上記図1の基地局6と同様のものであるが、ここでは携帯端末4が発信する位置情報も受信するため、異なる符号を付与してある。
また、IMES送信機20は病院内の上記位置情報受信機9と同様に適宜場所、例えば、各病室、ナースステーション、手術室、共用部、廊下等に設置され、自身の位置情報をGPS電波と電波形式の無線信号を使用して常時配信している。
尚、IMES管理装置21と管理PC8とは通信線L6で接続され協働するよう構成されている。
このように、IMES技術を適用してエリア内の看護師数を管理しても良い。
Claims (6)
- 患者が看護師を呼び出すためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール子機からの呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機及び看護師が携行する携帯端末とを有するナースコールシステムにおいて、
個々の看護師が携行して自身の位置を通知するための発信機と、
ナースステーション、共用部、検査室、病室を含む多数の場所に設置されて、前記発信機の発信信号を受信する位置情報受信機と、
前記位置情報受信機の受信情報から看護師位置を把握する位置管理装置とを有し、
前記位置管理装置は、病棟内の設定されたエリアを記憶するエリア記憶部、看護師と前記発信機の関係を記憶した発信機情報記憶部、看護師と前記携帯端末の関係を記憶した携帯端末情報記憶部、そして前記エリア内の前記発信機の数を監視する監視部を具備し、
前記監視部は、前記エリア内の発信機数を常時カウントし、看護師が前記エリア外に移動することで前記エリア内の発信機数が減少して予め設定された所定数を下回ったら、最後に前記エリアから離れた発信機を携行している看護師、及び当該看護師が携行している前記携帯端末を、前記発信機情報記憶部及び前記携帯端末情報記憶部から特定し、特定した携帯端末に対して前記エリア内の看護師数が不足している旨を通知する不足状態発生通知を行うことを特徴とするナースコールシステム。 - 前記監視部は、前記エリア内の発信機数が前記所定数より下回ったら、前記エリア内に居る看護師の携帯端末を前記発信機情報記憶部及び前記携帯端末情報記憶部から特定し、特定した前記携帯端末に、最後に前記エリアから離れた看護師の情報と共に前記不足状態発生通知を行うことを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。
- 前記監視部は、前記エリア内の前記発信機数が前記所定数より下回った状態から、復帰して所定数以上になったら、前記不足状態発生通知を行った前記携帯端末に対して看護師数不足の状態が解消した旨を通知する不足状態解消通知を行うことを特徴とする請求項2記載のナースコールシステム。
- 前記監視部は、最後に前記エリアから離れた看護師が所持している携帯端末に対して、前記不足状態発生通知に加えて前記エリア内に居る看護師の情報を送信して表示させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のナースコールシステム。
- 前記エリアから離れた看護師が所持している携帯端末に表示された前記エリア内看護師の情報は、前記携帯端末情報記憶部の情報を基に看護師が携行している携帯端末の番号が紐付けされており、呼出ボタンとしての機能を有し、
表示された看護師の前記携帯端末に対して所定の操作で呼出信号を送信できることを特徴とする請求項4記載のナースコールシステム。 - 前記携帯端末情報記憶部に記憶された看護師情報には、呼び出す際の優先順位が付されており、
前記エリアから離れた看護師が所持している携帯端末に表示された前記エリア内看護師の情報は、前記優先順位の高い順に表示されることを特徴とする請求項5記載のナースコールシステム。
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