JP2019029210A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】液栓と容器との接合作業を容易にすることができる蓄電素子を提供する。【解決手段】電解液の液口が形成された容器100と、液口111を塞ぐ液栓400とを備える蓄電素子10であって、液栓400は、液口111上に配置されて液口111を覆い、かつ、容器100に接合される本体部410を有し、液栓400及び容器100のいずれか一方は、他方に向けて突出する突出部420を有し、他方は、突出部420が挿入される被挿入部112を有し、突出部420及び被挿入部112は、容器100と本体部410との接合位置とは異なる位置に配置されるとともに、液口111と間隔を空けて配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、電解液の液口が形成された容器と、当該液口を塞ぐ液栓とを備える蓄電素子に関する。
従来、電解液の液口が形成された容器と、当該液口を塞ぐ液栓とを備える蓄電素子が広く知られている。例えば、特許文献1には、注液孔(液口)が形成された容器と、当該注液孔を封止する封止栓(液栓)とを備えた密閉式電池(蓄電素子)が開示されている。この密閉式電池においては、封止栓は、注液孔に圧入されて注液孔を閉塞する圧入部材を有しており、注液孔の封止性を長期に亘って維持する。また、特許文献2には、電解液注入孔(液口)が形成された容器と、当該電解液注入孔を密閉させる密閉部材(液栓)とを備えた二次電池(蓄電素子)が開示されている。この二次電池においては、電解液注入孔の周辺に沿って形成される溝に密閉部材を嵌合させ、当該密閉部材で電解液注入孔を覆って密閉している。
特開2014−170648号公報 特開2006−324244号公報
しかしながら、本願発明者は、上記従来の蓄電素子の構成では、液栓と容器との接合作業が困難になるという問題があることを見出した。例えば、上記特許文献1では、封止栓の圧入部材が注液孔に圧入されて注液孔を閉塞している構成のため、容器内の電解液が、当該圧入部材を伝って注液孔から這い上がってくることがある。電解液が注液孔から這い上がってくれば、封止栓と容器との接合不良を起こさないように接合作業を行う必要があり、接合作業が困難になる。また、上記特許文献2では、電解液注入孔周辺の溝に密閉部材を溶接する構成のため、密閉部材と溝との溶接時に密閉部材と溝との間の隙間が狭まるなどによって、密閉部材が引っ張られて割れるなど損傷するおそれがある。このため、密閉部材が損傷しないように密閉部材と容器との接合作業を行う必要があり、接合作業が困難になる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、電解液の液口が形成された容器と、前記液口を塞ぐ液栓とを備える蓄電素子であって、前記液栓は、前記液口上に配置されて前記液口を覆い、かつ、前記容器に接合される本体部を有し、前記液栓及び前記容器のいずれか一方は、他方に向けて突出する突出部を有し、前記他方は、前記突出部が挿入される被挿入部を有し、前記突出部及び前記被挿入部は、前記容器と前記本体部との接合位置とは異なる位置に配置されるとともに、前記液口と間隔を空けて配置される。
これによれば、蓄電素子において、液栓は液口を覆う本体部を有し、液栓及び容器のいずれか一方は、他方に向けて突出する突出部を有し、他方は、突出部が挿入される被挿入部を有している。そして、突出部及び被挿入部は、容器と本体部との接合位置とは異なる位置、かつ液口と間隔を空けて配置されている。つまり、液栓の本体部で液口を覆って液口を塞ぐとともに、液口と間隔を空けた位置で突出部を被挿入部に挿入して液栓の位置決めを行う。これにより、突出部が液口内に配置されないため、突出部を伝って液口内を電解液が這い上がることがなく、液口から電解液が這い上がってくるのを抑制することができる。このように、液口からの電解液の這い上がりを抑制することで、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。また、突出部及び被挿入部を溶接等で接合すると、突出部及び被挿入部の間の隙間が狭まるなどによって接合部分が液栓の本体部を引っ張ることとなり、本体部が割れるなど損傷するおそれがある。このため、突出部及び被挿入部とは異なる位置で、容器と本体部とを接合することで、本体部が損傷するのを抑制することができ、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
また、前記被挿入部は、前記容器に形成された凹部または貫通孔であり、前記突出部は、前記液栓の前記本体部から突出して形成され、前記凹部または前記貫通孔に挿入されることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、容器に、被挿入部としての凹部または貫通孔を形成し、液栓に、当該凹部または貫通孔に挿入される突出部を形成する。ここで、液栓は小さい部材であるため、突出部及び被挿入部も小さく形成する必要がある。このため、容器に小さな突出部を形成するよりも、小さな凹部または貫通孔を形成する方が、当該容器を容易に製造することができる。そして、容器に、被挿入部として凹部を形成した場合には、当該凹部から電解液が這い上がってくることがないため、電解液の容器表面への這い上がりを抑制することができ、液栓と容器との接合作業が容易になる。また、容器に凹部を形成した場合には、突出部を当該凹部に挿入する際にコンタミ(コンタミネーション、金属粉)が発生しても、当該コンタミが容器内部に混入するのを抑制することができるため、液栓と容器との接合作業が容易になる。また、容器に、被挿入部として貫通孔を形成した場合には、突出部の被挿入部への挿入深さを深くすることができるため、液栓を容器にしっかりと固定することができ、液栓と容器との接合作業が容易になる。このように、製造が容易な容器を用いた構成において、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
また、前記突出部及び前記被挿入部は、前記液口の周囲に環状に配置されていることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、突出部及び被挿入部は、液口の周囲に環状に配置されている。つまり、液口内に突出部が挿入される構成ではなく、液口と間隔を空けて突出部及び被挿入部が配置される構成であるため、環状の突出部が環状の被挿入部に挿入される構成とすることができる。これにより、液栓を容器にしっかりと固定することができ、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。また、環状の突出部と環状の被挿入部とを溶接等で接合すると、環状の接合部分が液栓の本体部を周囲から引っ張り合うこととなり、本体部が割れるなど損傷しやすくなるが、当該蓄電素子においては、突出部及び被挿入部とは異なる位置で容器と本体部とを接合する構成である。このため、環状の突出部と環状の被挿入部とを有する構成においても、接合時に本体部が損傷するのを抑制することができ、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
また、前記液栓及び前記容器の前記一方は、複数の前記突出部を有し、前記他方は、複数の前記被挿入部を有することにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、液栓及び容器の一方は、複数の突出部を有し、他方は、複数の被挿入部を有している。つまり、液口内に突出部が挿入される構成ではなく、液口と間隔を空けて突出部及び被挿入部が配置される構成であるため、複数の突出部が複数の被挿入部に挿入される構成とすることができる。これにより、液栓が容器に対して回転するのを抑制することができるとともに、液栓を容器にしっかりと固定することができるため、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。また、複数の突出部と複数の被挿入部とを溶接等で接合すると、複数の接合部分同士が液栓の本体部を引っ張り合うこととなり、本体部が割れるなど損傷しやすくなるが、当該蓄電素子においては、突出部及び被挿入部とは異なる位置で容器と本体部とを接合する構成である。このため、複数の突出部と複数の被挿入部とを有する構成においても、接合時に本体部が損傷するのを抑制することができ、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
また、複数の前記突出部及び複数の前記被挿入部は、前記液口の周囲に配置されていることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、複数の突出部及び複数の被挿入部は、液口の周囲に配置されている。ここで、複数の突出部及び複数の被挿入部を一列に並べて配置したりすると、液栓の本体部の形状が長くなるため、本体部と容器との接合部分の長さが長くなり、液栓と容器との接合作業が困難になる。このため、液口の周囲に複数の突出部及び複数の被挿入部を配置することで、本体部の外周部分の長さを短くすることができるため、本体部と容器との接合部分の長さを短くすることができる。これにより、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。また、液口の周囲の複数の突出部と複数の被挿入部とを溶接等で接合すると、複数の接合部分が液栓の本体部を周囲から引っ張り合うこととなり、本体部が割れるなど損傷しやすくなるが、当該蓄電素子においては、突出部及び被挿入部とは異なる位置で容器と本体部とを接合する構成である。このため、液口の周囲の複数の突出部と複数の被挿入部とを有する構成においても、接合時に本体部が損傷するのを抑制することができ、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
また、前記本体部の内面における前記突出部及び前記被挿入部よりも前記液口側に、第一凹部が形成されていることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、液栓の本体部の内面における突出部及び被挿入部よりも液口側に、第一凹部が形成されている。つまり、液口と突出部及び被挿入部とは、間隔を空けて配置されるため、本体部の内面における突出部及び被挿入部の液口側に第一凹部を形成することで、第一凹部を液口に対向する位置に配置することができる。これにより、本体部が液口の端縁に直接触れるのを抑制することができるため、電解液が液口から這い上がってくるのを抑制することができる。また、液栓の本体部に第一凹部が形成されていると本体部が割れるなど損傷しやすくなるが、当該蓄電素子においては、本体部が損傷するのを抑制することができる構成であるため、本体部に第一凹部を形成することができる。これらにより、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
また、前記本体部の外面には、複数の第二凹部が形成されていることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、液栓の本体部の外面に複数の第二凹部を形成することで、複数の第二凹部を用いて、液栓の位置決めを行うことができる。また、液栓の本体部に第二凹部が形成されていると本体部が割れるなど損傷しやすくなるが、当該蓄電素子においては、本体部が損傷するのを抑制することができる構成であるため、本体部に第二凹部を形成することができる。これらにより、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
なお、本発明は、蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える、電解液の液口が形成された容器及び液栓としても実現することができる。
本発明における蓄電素子によれば、液栓と容器との接合作業を容易にすることができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子が備える各構成要素を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓋体の液口まわりの構成及び液栓の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓋体の液口まわりの構成及び液栓の構成を示す平面図及び断面図である。 実施の形態の変形例1に係る液栓の構成を示す斜視図である。 実施の形態の変形例1に係る蓋体の液口まわりの構成を示す斜視図である。 実施の形態の変形例2に係る液栓の構成を示す斜視図である。 実施の形態の変形例2に係る蓋体の液口まわりの構成を示す斜視図である。 実施の形態の変形例3に係る蓋体の液口まわりの構成を示す斜視図である。 実施の形態の変形例4に係る蓋体の液口まわりの構成及び液栓の構成を示す断面図及び斜視図である。 実施の形態の変形例5に係る蓋体の液口まわりの構成及び液栓の構成を示す斜視図である。 実施の形態の変形例6に係る蓋体の液口まわりの構成及び液栓の構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下実施の形態での説明及び図面中において、蓄電素子が有する一対の電極端子の並び方向、一対の集電体の並び方向、電極体の両端部(一対の活物質層非形成部)の並び方向、電極体の巻回軸方向、または、容器の短側面の対向方向をX軸方向と定義する。また、容器の長側面の対向方向、容器の短側面の短手方向、または、容器の厚さ方向をY軸方向と定義する。また、蓄電素子の容器本体と蓋体との並び方向、容器の短側面の長手方向、集電体の脚部の延設方向、または、上下方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸方向プラス側とは、X軸の矢印方向側を示し、X軸方向マイナス側とは、X軸方向プラス側とは反対側を示す。Y軸方向やZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
[1 蓄電素子10の全般的な説明]
まず、図1及び図2を用いて、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。また、図2は、本実施の形態に係る蓄電素子10が備える各構成要素を示す斜視図である。具体的には、図2は、蓄電素子10から容器本体120及び液栓400を分離した状態での構成を示す斜視図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車用電源や、電子機器用電源、電力貯蔵用電源などに使用される。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。また、本実施の形態では、直方体形状(角型)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、円柱形状や長円柱形状等であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。
図1に示すように、蓄電素子10は、蓋体110と容器本体120とを有する容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、図2に示すように、容器100内方には、電極体130と、正極集電体140と、負極集電体150とが収容されている。
なお、蓋体110と正極端子200との間、及び蓋体110と正極集電体140との間には、絶縁性及び気密性を高めるためにガスケット等が配置されているが、同図では省略して図示している。負極側についても、同様である。また、容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、図示は省略する。なお、当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、正極集電体140及び負極集電体150の側方に配置されるスペーサ、容器100内の圧力が上昇したときに当該圧力を開放するためのガス排出弁、または、電極体130等を包み込む絶縁フィルムなどが配置されていてもよい。
容器100は、矩形筒状で底を備える容器本体120と、容器本体120の開口を閉塞する板状部材である蓋体110とで構成された直方体形状(箱型)のケースである。具体的には、蓋体110は、X軸方向に延設された平板状かつ矩形状の壁部であり、容器本体120のZ軸方向プラス側に配置されている。容器本体120は、Z軸方向マイナス側に平板状かつ矩形状の底壁部、Y軸方向両側の側面に平板状かつ矩形状の長側壁部、及び、X軸方向両側の側面に平板状かつ矩形状の短側壁部の5つの壁部を有している。また、容器100は、電極体130等を容器本体120の内方に収容後、蓋体110と容器本体120とが溶接等されることにより、組み立てられたものとなっている。なお、蓋体110及び容器本体120の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
また、図2に示すように、蓋体110には、電解液の液口111が形成されている。液口111は、蓄電素子10の製造時に電解液を注液するために、蓋体110に形成された例えば円形状の貫通孔(注液口)である。本実施の形態では、液口111は、蓋体110のX軸方向マイナス側寄り及びY軸方向マイナス側寄りに配置されている。なお、液口111は、蓋体110のどの位置に配置されていてもよい。
また、図1及び図2に示すように、蓋体110には、液口111を塞ぐ液栓400が配置されている。つまり、蓄電素子10の製造時に、液口111から容器100内に電解液を注液し、液栓400を蓋体110に溶接等接合して液口111を塞ぐことで、電解液が容器100内に収容される。この蓋体110の液口111まわりの構成、及び、液栓400の構成の詳細な説明については、後述する。
電極体130は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。正極板は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成された極板である。負極板は、銅や銅合金などからなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成された極板である。セパレータは、樹脂等からなる微多孔性のシートである。そして、電極体130は、正極板と負極板との間にセパレータが配置され巻回されて形成されている。なお、本実施の形態では、電極体130の断面形状として長円形状を図示しているが、楕円形状、円形状、多角形状などでもよい。また、電極体130の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層した積層型であってもよい。
正極端子200は、電極体130の正極板に電気的に接続された電極端子であり、負極端子300は、電極体130の負極板に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200及び負極端子300は、電極体130に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体130に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。また、正極端子200及び負極端子300は、電極体130の上方に配置された蓋体110に取り付けられている。
正極集電体140及び負極集電体150は、電極体130と容器100の壁面との間に配置され、正極端子200及び負極端子300と、電極体130の正極板及び負極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体140の材質は限定されないが、例えば、電極体130の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。また、負極集電体150についても、材質は限定されないが、例えば、電極体130の負極基材層と同様、銅または銅合金などで形成されている。
[2 蓋体110の液口111まわり及び液栓400の構成の説明]
次に、蓋体110の液口111まわりの構成、及び、液栓400の構成について、詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る蓋体110の液口111まわりの構成、及び、液栓400の構成を示す斜視図である。具体的には、図3は、図2における蓋体110の液口111まわり及び液栓400の構成を拡大して示す斜視図である。また、図4は、本実施の形態に係る蓋体110の液口111まわりの構成、及び、液栓400の構成を示す平面図及び断面図である。具体的には、図4の(a)は、図1における蓋体110及び液栓400をZ軸方向プラス側から見た場合の構成を拡大して示す平面図であり、図4の(b)は、図4の(a)における蓋体110及び液栓400をIVb−IVb断面で切断した場合の構成を示す断面図である。
[2.1 液栓400の構成の説明]
まず、液栓400の構成について、詳細に説明する。液栓400は、液口111を塞いだ状態で、蓋体110に溶接等によって接合される部材(注液栓)である。なお、液栓400の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など蓋体110に溶接可能な金属で形成されている。ここで、図3及び図4に示すように、液栓400は、本体部410と、突出部420とを有している。
本体部410は、液口111上に配置されて液口111を覆い、かつ、容器100に接合される液栓400の本体部分である。具体的には、本体部410は、液栓400の上部に配置される上面視円形状の部位(鍔部)であり、液口111を覆った状態で蓋体110に接合される。さらに具体的には、本体部410は、内面(Z軸方向マイナス側の面)が蓋体110の外面113と当接した状態で外面113上に載置されて、外周部分(外周縁)が全周に亘って外面113に接合される。これにより、本体部410の外周部分と外面113とが接合された上面視円環状の接合部430が形成される。具体的には、接合部430は、本体部410の外周部分と外面113とがレーザ溶接、抵抗溶接または超音波溶接等により溶接されて形成された溶接部である。なお、上面視とは、Z軸方向プラス側から見た場合のことであり、例えば上面視円環状とは、Z軸方向プラス側から見た場合に円環状の形状を有していることをいう。
また、本体部410の外面(Z軸方向プラス側の面)の中央位置には、Z軸方向マイナス側に向けて凹んだ略円錐状の凹部である本体部外面凹部411が形成されている。この本体部外面凹部411は、例えば、蓋体110の外面113に液栓400を接合する際の目印として用いられる。つまり、本体部外面凹部411によって、本体部410の位置を把握することができるため、液栓400を、外面113上の正確な位置に配置して、外面113に接合することができる。
突出部420は、液栓400の本体部410から突出して形成され、後述の蓋体110の被挿入部112に挿入される円筒状の部位である。具体的には、突出部420は、突出部420の突出方向(Z軸方向)から見て(つまり、上面視で)、中心が本体部410の中央位置に配置された円環状の部位であり、本体部410からZ軸方向マイナス側に延設されて配置されている。本実施の形態では、突出部420は、上面視で、中心が本体部410の中心位置に配置されている。なお、本体部410の中央位置とは、本体部410の中心と外周縁との中間点(中点)を全周に亘って結んで形成される領域内の位置をいう。つまり、突出部420の中心が本体部410の中央位置に配置されるとは、突出部420の中心が、本体部410の中心と外周縁との中間点よりも内側(中心側)に配置されることをいう。
また、突出部420は、本体部410の外周部分(外周縁)よりも内側に配置され、これにより、突出部420は、接合部430とは異なる位置に配置される。つまり、本体部410は、突出部420の外周部分の全周において、当該外周部分から外方へ突出した部位を有しており、当該突出した部位に接合部430が形成されている。このように、接合部430は、突出部420と被挿入部112とが接合されて形成された部位ではなく、突出部420の外周部分から外方へ突出した本体部410の部位と蓋体110とが接合されて形成された部位である。
ここで、突出部420は、本体部410に接続されて配置される筒部421と、筒部421からZ軸方向マイナス側に向けて徐々に縮径する縮径部422と、縮径部422からZ軸方向マイナス側に延設された先端部423とを有している。
筒部421は、突出部420のZ軸方向プラス側の円筒形状の部位である。縮径部422は、筒部421のZ軸方向マイナス側の端部からZ軸方向マイナス側に向けて、外周の径が突出部420の外周の径よりも徐々に小さくなる形状を有する部位である。先端部423は、縮径部422のZ軸方向マイナス側の端部から、Z軸方向マイナス側に向けて延設された円筒形状の部位であり、突出部420の先端部分である。このように、突出部420は、蓋体110の被挿入部112に挿入しやすいように、先端部分の外周が細くなった形状を有している。なお、縮径部422は、筒部421の内周と同じ径の内周を有しているが、筒部421の内周よりも大きな径の内周を有していてもよいし、この場合には、外周は筒部421の外周と同じ径であってもよい。
[2.2 蓋体110の液口111まわりの構成の説明]
次に、蓋体110の液口111まわりの構成について、詳細に説明する。液口111は、電解液の注液時に用いられる上面視円形状の貫通孔であり、液口111を介して電解液が容器100の内方に注液される。ここで、蓋体110には、液口111の周囲に、環状の被挿入部112が配置されている。
被挿入部112は、液栓400の突出部420が挿入される上面視円環状の凹部であり、液口111と間隔を空けて液口111の周囲に配置されている。具体的には、被挿入部112は、上面視で液口111の中心位置を中心とした円環状の凹部であり、蓋体110の外面113からZ軸方向マイナス側に凹んで形成されている。また、被挿入部112は、上面視で、突出部420の筒部421の外周形状及び内周形状とほぼ同一の形状を有している。つまり、液栓400の突出部420は、被挿入部112に挿入されて、被挿入部112と嵌合される。なお、被挿入部112の凹部の深さは、特に限定されないが、突出部420の突出高さよりも少し深い程度、つまり、当該凹部の底面(Z軸方向マイナス側の面)に突出部420の先端部423が当接しない程度の深さであるのが好ましい。
以上のように、液栓400及び容器100のいずれか一方は、他方に向けて突出する突出部420を有し、当該他方は、突出部420が挿入される被挿入部112を有している。本実施の形態では、液栓400が突出部420を有し、容器100が被挿入部112を有している。そして、このような構成において、液栓400は、突出部420が被挿入部112に挿入(嵌合)されることで、蓋体110に対して位置決めされる。そして、液栓400の本体部410が蓋体110の外面113に当接して液口111を塞いだ状態で、本体部410の外周部分(外周縁)が外面113に溶接等接合されて、接合部430が形成される。
これにより、液栓400が蓋体110に固定(接合)された状態(突出部420が被挿入部112に挿入された状態)においては、突出部420及び被挿入部112は、液口111と間隔を空けて、液口111の周囲に環状に配置されることとなる。また、突出部420及び被挿入部112は、蓋体110と本体部410との接合位置とは異なる位置に配置されることとなる。つまり、接合部430は、液口111に対して、突出部420及び被挿入部112よりも外側に配置されることとなる。また、上面視で、液口111は、本体部410の中央位置に配置され、被挿入部112は、中心が本体部410の中心位置に配置されることとなる。
[3 効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10によれば、液栓400は液口111を覆う本体部410を有し、液栓400及び容器100のいずれか一方は、他方に向けて突出する突出部420を有し、当該他方は、突出部420が挿入される被挿入部112を有している。そして、突出部420及び被挿入部112は、容器100と本体部410との接合位置とは異なる位置、かつ液口111と間隔を空けて配置されている。つまり、液栓400の本体部410で液口111を覆って液口111を塞ぐとともに、液口111と間隔を空けた位置で突出部420を被挿入部112に挿入して液栓400の位置決めを行う。これにより、突出部420が液口111内に配置されないため、突出部420を伝って液口111内を電解液が這い上がることがなく、液口111から電解液が這い上がってくるのを抑制することができる。このように、液口111からの電解液の這い上がりを抑制することで、液栓400と容器100との接合作業を容易にすることができる。
また、突出部420及び被挿入部112を溶接等で接合すると、突出部420及び被挿入部112の間の隙間が狭まるなどによって接合部分が液栓400の本体部410を引っ張ることとなり、本体部410が割れるなど損傷するおそれがある。このため、突出部420及び被挿入部112とは異なる位置で、容器100と本体部410とを接合することで、本体部410が損傷するのを抑制することができ、液栓400と容器100との接合作業を容易にすることができる。
また、容器100に、液口111及び被挿入部112の2箇所の特徴点があるため、容器100の位置や容器100の姿勢を容易に把握することができ、容易に液栓400を容器100に配置することができる。これにより、液栓400と容器100との接合作業を容易にすることができる。
また、容器100に、被挿入部112としての凹部を形成し、液栓400に、当該凹部に挿入される突出部420を形成する。ここで、液栓400は小さい部材であるため、突出部420及び被挿入部112も小さく形成する必要がある。このため、容器100に小さな突出部を形成するよりも、小さな凹部を形成する方が、容器100を容易に製造することができる。そして、容器100に、被挿入部112として凹部を形成した場合には、当該凹部から電解液が這い上がってくることがないため、電解液の容器100表面への這い上がりを抑制することができ、液栓400と容器100との接合作業が容易になる。また、容器100に凹部を形成した場合には、突出部420を当該凹部に挿入する際にコンタミ(コンタミネーション、金属粉)が発生しても、当該コンタミが容器100内部に混入するのを抑制することができるため、液栓400と容器100との接合作業が容易になる。このように、製造が容易な容器100を用いた構成において、液栓400と容器100との接合作業を容易にすることができる。
また、突出部420及び被挿入部112は、液口111の周囲に環状に配置されている。つまり、液口111内に突出部420が挿入される構成ではなく、液口111と間隔を空けて突出部420及び被挿入部112が配置される構成であるため、環状の突出部420が環状の被挿入部112に挿入される構成とすることができる。これにより、液栓400を容器100にしっかりと固定することができ、液栓400と容器100との接合作業を容易にすることができる。また、環状の突出部420と環状の被挿入部112とを溶接等で接合すると、環状の接合部分が液栓400の本体部410を周囲から引っ張り合うこととなり、本体部410が割れるなど損傷しやすくなるが、蓄電素子10においては、突出部420及び被挿入部112とは異なる位置で容器100と本体部410とを接合する構成である。このため、環状の突出部420と環状の被挿入部112とを有する構成においても、接合時に本体部410が損傷するのを抑制することができ、液栓400と容器100との接合作業を容易にすることができる。
また、接合部430は、液口111に対して、突出部420及び被挿入部112よりも外側に配置されているため、接合部430が液口111と突出部420及び被挿入部112との間にある場合よりも、液口111から接合部430をより遠ざけることができる。また、被挿入部112を、液口111から電解液が這い上がってきた場合に電解液を溜める凹部として機能させることもできる。これにより、接合部430にまで電解液が這い上がってくるのを抑制することができ、液栓400と容器100との接合作業を容易にすることができる。
[4 実施の形態の変形例の説明]
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図5は、本実施の形態の変形例1に係る液栓400aの構成を示す斜視図である。具体的には、図5は、液栓400aを斜め下方から見た場合の液栓400aの構成を示す斜視図である。
図5に示すように、本変形例における液栓400aは、上記実施の形態における液栓400の突出部420に代えて、複数の突出部420aを有している。本変形例では、4つの上面視円弧形状の突出部420aが等間隔で環状に配置されている。つまり、突出部420aは、上記実施の形態における上面視円環状の突出部420を4つに分割したような形状を有している。なお、突出部420aの個数(突出部420の分割数)は、4つには限定されず、それぞれの円弧の長さも特に限定されない。
そして、複数の突出部420aは、上記実施の形態における被挿入部112に挿入される。これにより、複数の突出部420aは、液口111から間隔を空けて液口111の周囲に配置される。本変形例のその他の構成については、上記実施の形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
また、複数の突出部420aは、図6に示すような形状の被挿入部112aに挿入される構成にすることもできる。図6は、本実施の形態の変形例1に係る蓋体110aの液口111まわりの構成を示す斜視図である。
図6に示すように、蓋体110aは、液口111から間隔を空けて液口111の周囲に配置され、複数の突出部420aに対応した形状の複数の被挿入部112aを有している。つまり、複数の被挿入部112aは、上記実施の形態における上面視円環状の被挿入部112を4つに分割したような形状を有している。具体的には、それぞれの被挿入部112aは、上面視で、それぞれの突出部420aの外周形状とほぼ同一の内周形状を有している。そして、複数の突出部420aのそれぞれが、複数の被挿入部112aのそれぞれに挿入(嵌合)される。
このように、液栓400a及び蓋体110aの一方は、複数の突出部420aを有し、他方は、複数の被挿入部112aを有している。本変形例では、液栓400aが突出部420aを有し、蓋体110aが被挿入部112aを有している。そして、複数の突出部420a及び複数の被挿入部112aは、液口111から間隔を空けて液口111の周囲に配置されている。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子10によれば、液口111内に突出部420aが挿入される構成ではなく、液口111と間隔を空けて突出部420a及び被挿入部112aが配置される構成であるため、複数の突出部420aが複数の被挿入部112aに挿入される構成とすることができる。これにより、液栓400aが蓋体110aに対して回転するのを抑制することができるとともに、液栓400aを蓋体110aにしっかりと固定することができるため、液栓400aと蓋体110aとの接合作業を容易にすることができる。
また、複数の突出部420a及び複数の被挿入部112aは、液口111の周囲に配置されている。ここで、複数の突出部420a及び複数の被挿入部112aを一列に並べて配置したりすると、液栓400aの本体部410の形状が長くなるため、本体部410と蓋体110aとの接合部分の長さが長くなり、液栓400aと蓋体110aとの接合作業が困難になる。このため、液口111の周囲に複数の突出部420a及び複数の被挿入部112aを配置することで、本体部410の外周部分の長さを短くすることができるため、本体部410と蓋体110aとの接合部分の長さを短くすることができる。これにより、液栓400aと蓋体110aとの接合作業を容易にすることができる。
また、液口111の周囲の複数の突出部420aと複数の被挿入部112aとを溶接等で接合すると、複数の接合部分が液栓400aの本体部410を周囲から引っ張り合うこととなり、本体部410が割れるなど損傷しやすくなるが、蓄電素子10においては、突出部420a及び被挿入部112aとは異なる位置で蓋体110aと本体部410とを接合する構成である。このため、液口111の周囲の複数の突出部420aと複数の被挿入部112aとを有する構成においても、接合時に本体部410が損傷するのを抑制することができ、液栓400aと蓋体110aとの接合作業を容易にすることができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図7は、本実施の形態の変形例2に係る液栓400bの構成を示す斜視図である。具体的には、図7の(a)は、液栓400bを斜め上方から見た場合、図7の(b)は、液栓400bを斜め下方から見た場合の液栓400bの構成を示す斜視図である。
図7に示すように、本変形例における液栓400bは、上記実施の形態における液栓400の突出部420に代えて、複数の突出部420bを有している。本変形例では、3つの上面視円形状(円柱状)の突出部420bが等間隔で環状に配置されている。なお、突出部420bの個数は、3つには限定されず、大きさも特に限定されない。そして、複数の突出部420bは、上記実施の形態に示した被挿入部112のような円環状の凹部に挿入される。本変形例のその他の構成については、上記実施の形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
また、複数の突出部420bは、図8に示すような形状の被挿入部112bに挿入される構成にすることもできる。図8は、本実施の形態の変形例2に係る蓋体110bの液口111まわりの構成を示す斜視図である。
図8に示すように、蓋体110bは、液口111の周囲に配置され、複数の突出部420bに対応した形状の複数の被挿入部112bを有している。つまり、複数の被挿入部112bのそれぞれは、上面視で、それぞれの突出部420bの外周形状とほぼ同一の内周形状を有している。そして、複数の突出部420bのそれぞれが、複数の被挿入部112bのそれぞれに挿入(嵌合)される。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子10によれば、上記変形例1と同様の効果を奏することができる。つまり、液栓に配置される突出部、及び、容器に形成される被挿入部の形状や個数は、特に限定されない。なお、突出部及び被挿入部の形状は、上記の他、例えば、上面視で楕円形状、長円形状または多角形状などであってもよく、全ての突出部及び被挿入部が同じ形状で形成されていなくてもよい。また、突出部は、先端部分が細くなっていない柱状の部位であってもよい。また、被挿入部は、突出部の外周形状と異なる内周形状や異なる大きさであってもよく、突出部と被挿入部とが嵌合されることなく突出部が被挿入部に挿入される構成であってもよい。また、突出部及び被挿入部の配置位置についても、特に限定されない。例えば、突出部及び被挿入部は、液口の周囲に等間隔で配置されていなくともよい。また、複数の突出部及び複数の被挿入部は、全体として、上面視で液栓の本体部の中心位置からずれた位置に配置されていてもよい。この場合、液口は、上面視で本体部の中心位置からずれた位置に配置されていてもよい。
また、図7の(a)に示すように、液栓400bの本体部410の外面には、複数の突出部420bに対応する位置に、複数の本体部外面凹部411bが形成されている。本体部外面凹部411bは、突出部420bのZ軸方向プラス側に配置された上面視円形状の凹部である。つまり、図10の(a)に示すように、それぞれの突出部420bは、内方に空間(凹部)が形成された中空の構造を有している。なお、本体部外面凹部411bは、第二凹部の一例である。
このように、液栓400bの本体部410の外面に複数の本体部外面凹部411bを形成することで、複数の本体部外面凹部411bを用いて、液栓400bの位置決めを行うことができる。また、液栓400bの本体部410に本体部外面凹部411bが形成されていると本体部410が割れるなど損傷しやすくなるが、蓄電素子10においては、本体部410が損傷するのを抑制することができる構成であるため、本体部410に本体部外面凹部411bを形成することができる。これらにより、液栓400bと容器との接合作業を容易にすることができる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。図9は、本実施の形態の変形例3に係る蓋体110cの液口111まわりの構成を示す斜視図である。
図9に示すように、本変形例における蓋体110cには、上記変形例2の構成に加えて、外面113から凹んだ上面視円形状の凹部である蓋体凹部114が形成されている。そして、この蓋体凹部114に、上記実施の形態における上面視円形状の液口111が配置されている。つまり、蓋体凹部114の底面を貫通するように、液口111が形成されている。言い換えれば、蓋体110cは、液口111の入口側(Z軸方向プラス側)の周囲に、上面視円環状の底面部と、当該底面部の外周縁から立ち上がる円筒状の側面部とによって形成された階段状の段差部を有している。本変形例のその他の構成については、上記変形例2と同様であり、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子10によれば、蓋体110cに形成された蓋体凹部114内に液口111を配置することで、電解液が液口111を這い上がってきても、蓋体110cの外面113にまで電解液が這い上がってくるのを抑制することができる。また、液口111を蓋体凹部114に配置することで、液栓の本体部の内面が液口111の端縁に直接触れるのを抑制することができる。これにより、電解液が液口111から蓋体110cの外面113にまで這い上がってくるのを抑制することができるため、液栓と蓋体110cとの接合作業を容易にすることができる。
なお、蓋体凹部114は、上面視円形状の凹部には限定されず、例えば、上面視で楕円形状、長円形状または多角形状等、どのような形状の凹部であってもよい。または、蓋体凹部114は、外面113からZ軸方向マイナス側に向けて径が徐々に小さくなるテーパ形状の凹部等であってもよい。また、蓋体凹部114は、上記変形例2以外の構成の蓋体にも形成することができる。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について、説明する。図10は、本実施の形態の変形例4に係る蓋体110bの液口111まわりの構成、及び、液栓400cの構成を示す断面図及び斜視図である。具体的には、図10の(a)は、蓋体110b及び液栓400cの構成を示す断面図であり、図10の(b)は、液栓400cの構成を示す斜視図である。
図10に示すように、本変形例における液栓400cは、上記変形例2における図7で示した構成の液栓400bの本体部410に代えて、本体部410cを有している。本体部410cには、複数の突出部420bの中央位置に、内面412から凹んだ円形状の本体部内面凹部413が形成されている。ここで、本体部内面凹部413は、上面視で、液口111よりも大きな形状を有しており、これにより、本体部410cの液口111との対向面に、本体部内面凹部413が配置される(上面視で、本体部内面凹部413の内部に液口111が配置される)こととなる。つまり、液栓400cには、本体部410cの内面412における突出部420b及び被挿入部112bよりも液口111側に、本体部内面凹部413が形成されている。本変形例のその他の構成については、上記変形例2と同様であり、詳細な説明は省略する。なお、本体部内面凹部413は、第一凹部の一例である。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子10によれば、液口111と突出部420b及び被挿入部112bとは、間隔を空けて配置されるため、本体部410cの内面における突出部420b及び被挿入部112bの液口111側に本体部内面凹部413を形成することで、本体部内面凹部413を液口111に対向する位置に配置することができる。これにより、本体部410cが液口111の端縁に直接触れるのを抑制することができるため、電解液が液口111から這い上がってくるのを抑制することができる。また、液口111の周囲の複数の突出部420bと複数の被挿入部112bとを溶接等で接合すると、複数の接合部分が液栓の本体部を周囲から引っ張り合うこととなり、液栓400cの本体部410cに本体部内面凹部413が形成されていると本体部410cが割れるなど損傷しやすくなる。しかし、蓄電素子10においては、突出部420b及び被挿入部112bとは異なる位置で蓋体110bと本体部410cとを接合する構成であるため、本体部410cに本体部内面凹部413を形成しても本体部410cが損傷するのを抑制することができる。これらにより、液栓400cと蓋体110bとの接合作業を容易にすることができる。
なお、本体部内面凹部413は、上面視円形状の凹部には限定されず、例えば、上面視で楕円形状、長円形状または多角形状等、どのような形状の凹部であってもよい。また、本体部内面凹部413は、内面412からZ軸方向プラス側に向けて径が徐々に小さくなるテーパ形状の凹部であるが、当該テーパ形状を有していなくてもよい。また、本体部内面凹部413は、上記変形例2以外の構成にも適用することができる。
(変形例5)
次に、上記実施の形態の変形例5について、説明する。図11は、本実施の形態の変形例5に係る蓋体110dの液口111dまわりの構成、及び、液栓400dの構成を示す斜視図である。具体的には、図11は、図3に対応する図である。
図11に示すように、本変形例においては、液栓400dは、本体部410の中央位置から突出して配置された円柱状の突出部420dを1つ有している。また、蓋体110dには、液口111dに並んで1つの上面視円形状の被挿入部112dが液口111dから間隔を空けて配置されており、被挿入部112dに突出部420dが挿入(嵌合)される。つまり、液口111d及び被挿入部112dは、互いに周囲を囲む関係にはない位置に配置されている。なお、本変形例においても、突出部420d及び被挿入部112dは、蓋体110dと本体部410との接合位置とは異なる位置に配置されている。本変形例のその他の構成については、上記実施の形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子10によっても、突出部420dが液口111d内に配置されないため、突出部420dを伝って液口111d内を電解液が這い上がることがなく、液栓400dと蓋体110dとの接合作業を容易にすることができる。
(変形例6)
次に、上記実施の形態の変形例6について、説明する。図12は、本実施の形態の変形例6に係る蓋体110eの液口111eまわりの構成、及び、液栓400dの構成を示す斜視図である。具体的には、図12は、図3に対応する図である。
図12に示すように、本変形例においては、蓋体110eは、上記変形例5とは異なり、被挿入部112dの周囲に、被挿入部112dから間隔を空けて配置される複数の液口111eを有している。具体的には、蓋体110eには、被挿入部112dの周囲に4つの上面視円弧形状の液口111eが環状に配置されて形成されている。つまり、液口111eは、上面視で非円形状を有している。なお、本変形例においても、突出部420d及び被挿入部112dは、蓋体110eと本体部410との接合位置とは異なる位置に配置されている。本変形例のその他の構成については、上記実施の形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子10によれば、上記変形例5と同様の効果を奏することができる。また、蓋体110eに複数の液口111eを形成すると、液口111eの総面積を大きくすることができたり、一部の液口111eを容器内の空気排出用(真空引き用)として用いたりすることにより、注液性を向上させることができる。しかし、例えば、被挿入部112dと複数の液口111eとを一列に並べて配置したりすると、本体部410の形状が長くなるため、本体部410と蓋体110eとの接合部分の長さが長くなる。このため、被挿入部112dの周囲に複数の液口111eを配置することで、本体部410の外周部分の長さを短くすることができるため、本体部410と蓋体110eとの接合部分の長さを短くすることができる。これにより、本体部410と蓋体110eとの接合作業を容易にすることができる。また、複数の液口111eの中央位置に突出部420d及び被挿入部112dを配置することで、複数の液口111eの中央位置で液栓400dを蓋体110eに固定することができるため、バランスよく複数の液口111eを塞ぐことができる。
なお、複数の液口111eの配置位置は、上記には限定されず、例えば、被挿入部112dの側方に一列に配列されていてもよいし、規則性がなく不規則に配列されていてもよい。また、複数の液口111eの個数についても、特に限定されない。また、液口111eの形状は、図12に示す形状には限定されず、例えば上面視で円形状、楕円形状、長円形状または多角形状などであってもよい。なお、上記実施の形態及び他の変形例のように、1つの液口が設けられた構成についても、当該液口は、図12に示す形状や、例えば上面視で楕円形状、長円形状または多角形状などの上面視非円形状であってもよい。
(その他の変形例)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子10について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、液栓が突出部を有し、容器の蓋体が被挿入部を有していることとした。しかし、蓋体が突出部を有し、液栓が被挿入部を有していることにしてもよい。ただし、上記変形例5、6においては、液栓の本体部の中央位置に突出部を形成する構成にすることで、従来の構成の液栓を活用することができるため、液栓が突出部を有する構成の方が、効果が高く、好ましい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、被挿入部は、容器に形成された凹部であり、突出部は、当該凹部に挿入されることとした。しかし、被挿入部は、容器に形成された貫通孔であり、突出部は、当該貫通孔に挿入されることにしてもよい。この構成により、容器に貫通孔を形成するという簡易な加工によって、容器を容易に製造することができる。また、容器に、被挿入部として貫通孔を形成した場合には、突出部の被挿入部への挿入深さを深くすることができるため、液栓を容器にしっかりと固定することができ、液栓と容器との接合作業が容易になる。ただし、容器に、被挿入部として凹部を形成した場合には、上述の通り、電解液の容器表面への這い上がりを抑制することができたり、突出部を当該凹部に挿入する際にコンタミが容器内部に混入するのを抑制することができる。このため、容器に、被挿入部として貫通孔を形成するよりも、凹部を形成する方が、効果が高く、好ましい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、液栓の本体部は、上面視円形状であることとした。しかし、液栓の本体部は、例えば上面視で楕円形状、長円形状または多角形状などの上面視非円形状であってもよい。また、液栓と容器との接合部も同様に、本体部の外周形状に応じた形状であればよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、液栓と容器との接合部は、液栓の本体部の外周部分(外周縁)に形成されることとした。しかし、接合部は、突出部及び被挿入部と異なる位置に配置されるのであれば、本体部の外周部分以外の部分に形成されて、本体部を容器に接合することにしてもよい。この場合には、接合部の形状は、本体部の外周形状に応じた形状でなくてもよく、どのような形状であってもよい。ただし、上述の通り、液口から電解液が這い上がってくるのを抑制するために、接合部は、液口に対して、突出部及び被挿入部よりも外側に配置されているのが好ましい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、接合部は、液栓の本体部と容器の蓋体とが溶接によって接合された溶接部であることとした。しかし、本体部と蓋体との接合方法は、溶接には限定されず、例えば、接合部は、液栓の本体部と容器の蓋体とが接着剤等によって接着、熱溶着等によって溶着、または、かしめ等によって機械的に接合された部位であることにしてもよい。この場合でも、液口から電解液が這い上がってくるのを抑制することで、液栓と蓋体との接合不良を抑制することができる。
また、上記実施の形態及びその変形例では、容器の蓋体に液口が形成され、当該液口を塞ぐように、容器の蓋体に液栓が配置されることとした。しかし、容器本体120のいずれかの壁部に液口が形成され、当該液口を塞ぐように、容器本体120の当該壁部に液栓が配置されることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、蓄電素子10として実現することができるだけでなく、蓄電素子10が備える、電解液の液口が形成された容器及び液栓としても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110、110a、110b、110c、110d、110e 蓋体
111、111d、111e 液口
112、112a、112b、112d 被挿入部
113 外面
114 蓋体凹部
120 容器本体
130 電極体
140 正極集電体
150 負極集電体
200 正極端子
300 負極端子
400、400a、400b、400c、400d 液栓
410、410c 本体部
411 本体部外面凹部
411b 本体部外面凹部(第二凹部)
412 内面
413 本体部内面凹部(第一凹部)
420、420a、420b、420d 突出部
421 筒部
422 縮径部
423 先端部
430 接合部

Claims (7)

  1. 電解液の液口が形成された容器と、前記液口を塞ぐ液栓とを備える蓄電素子であって、
    前記液栓は、前記液口上に配置されて前記液口を覆い、かつ、前記容器に接合される本体部を有し、
    前記液栓及び前記容器のいずれか一方は、他方に向けて突出する突出部を有し、前記他方は、前記突出部が挿入される被挿入部を有し、
    前記突出部及び前記被挿入部は、前記容器と前記本体部との接合位置とは異なる位置に配置されるとともに、前記液口と間隔を空けて配置される
    蓄電素子。
  2. 前記被挿入部は、前記容器に形成された凹部または貫通孔であり、
    前記突出部は、前記液栓の前記本体部から突出して形成され、前記凹部または前記貫通孔に挿入される
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記突出部及び前記被挿入部は、前記液口の周囲に環状に配置されている
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記液栓及び前記容器の前記一方は、複数の前記突出部を有し、前記他方は、複数の前記被挿入部を有する
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  5. 複数の前記突出部及び複数の前記被挿入部は、前記液口の周囲に配置されている
    請求項4に記載の蓄電素子。
  6. 前記本体部の内面における前記突出部及び前記被挿入部よりも前記液口側に、第一凹部が形成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 前記本体部の外面には、複数の第二凹部が形成されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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