JP2014167862A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃等により電極端子部材が変形した場合でも、電解液漏れを防止する。
【解決手段】リチウムイオン角形二次電池は、電極群を浸潤する非水電解液が注入された電池容器を密封する電池蓋3および電池蓋3の貫通孔13aを塞ぐ正極端子部材63を備えている。電池蓋3の外面側には絶縁板64および正極接続板62が積層されており、正極端子部材63は、かしめ部63cによって、正極接続板62にかしめられている。正極端子部材63の上面、正極接続板62の一部、絶縁板64の外周および電池蓋3における絶縁板64の周縁部には、電解液漏れ防止用の絶縁層80が被覆されている。
【選択図】図8

Description

この発明は、蓄電素子に関し、より詳細には、容器内に電解液が注入される蓄電素子に関する。
リチウムイオン等の角形二次電池では、電池蓋で密閉された電池容器内に正・負極電極が捲回された電極群が収容され、電極群を浸潤する電解液が注入されている。電池容器の外部、すなわち電池蓋には、正・負極電極に接続された正・負極端子部材が取り付けられている。
正・負極端子部材は、それぞれ、電池蓋に設けられた貫通孔に挿通されて、電池容器内部から電池蓋の外部に導出されている。このため、電池容器内に注入された電解液が、正・負極端子部材と電池蓋の間から漏れるのを防ぐためのシール構造が必要とされる。
シール構造として、通常、正・負極端子部材と電池蓋の貫通孔の間に、それぞれ、ガスケットといわれる筒状の絶縁性弾性部材、すなわちシール部材を介装し、正・負極端子部材の先端部を、ガスケットと共に電池蓋にかしめる構造が用いられている。
さらに、耐振動性および耐久性を向上するために、ガスケットの一端側にフランジ部を設け、フランジ部に同心状の突起を二重に設け、正・負極端子部材の鍔部により、フランジ部を電池蓋の内面側に圧接する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−243559号公報
上記特許文献1に記載された構造では、衝撃に対する信頼性が十分でない。一般に、複数の角形二次電池をバスバーで接続して所望の電圧を出力する組電池が構成される。電池容器は、一対の幅広側面と一対の幅狭側面と底面および上面の開口を有する扁平直方体形状に形成されているが、例えば、バスバーで複数の二次電池を接続した組電池では、幅広側面に垂直方向の衝撃が加わると、正・負極端子部材が変形されるおそれがある。
本発明の蓄電素子は、正極電極と負極電極とがセパレータを介して積層された電極群と、前記電極群を浸潤する電解液と、開口部を有し、前記電極群および前記電解液を収容する容器と、前記容器の開口部を密封し、前記容器の内部に貫通する一対の貫通孔を有する蓋と、前記蓋に絶縁されて設けられ、前記電極群に対して充放電を行うために設けられた正極外部端子および負極外部端子を含む正極端子構成部および負極端子構成部とを備え、前記蓋の貫通孔から正極端子構成部および負極端子構成部の構成部材間を介して容器外部に漏洩する経路の終端部が絶縁層で被覆されている。
本発明によれば、絶縁層により電解液の漏れを防止することができる。
本発明に係る蓄電素子の一実施の形態としてのリチウムイオン角形二次電池の外観斜視図。 図1に示されたリチウムイオン角形二次電池において、電解液漏れ防止用の絶縁層を形成する前の外観斜視図。 図1に示されたリチウムイオン角形二次電池の分解斜視図。 図3に図示された電極群を、その捲回終端部側を展開した状態の斜視図。 図3に図示された電池蓋組立体の分解斜視図。 図5に図示された電池蓋組立体を組み付けた状態の外観斜視図。 図2におけるVII−VII線断面図。 図1におけるVIII−VIII線断面図。 図7に図示された従来の構造において、正極端子部材が変形した状態を示す断面図。 本発明の実施形態において、正極端子部材が変形した状態を示す断面図。 本発明の実施形態2であり、電解液漏れ防止構造を示す断面図。 本発明の実施形態3であり、電池蓋組立体の分解斜視図。 図12に図示された電池蓋組立体を組み付け、絶縁層を形成した状態の断面図。
−実施形態1−
[リチウムイオン角形二次電池の全体構造]
以下、この発明の蓄電素子を、リチウムイオン角形二次電池を一実施の形態として、図面と共に説明する。
図1は、この発明のリチウムイオン角形二次電池(角形二次電池)の一実施の形態を示す外観斜視図であり、電解液漏れ防止用の絶縁層80が設けられている。図2は、図1に示された角形二次電池において、電解液漏れ防止用の絶縁層80を形成する前の外観斜視図である。また、図3は、図1に示された角形二次電池の分解斜視図である。
角形二次電池1は、一対の幅広側面PWと一対の幅狭側面PNと底面PBとを有する電池容器4を有し、この容器4の開口が電池蓋3により閉鎖され、全体として薄型のほぼ直方体形状を呈している。電池容器4内には、電極群40(図4参照)が収容され、非水電解液8(図7参照)が注入されている。電池蓋3および電池容器4は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等のアルミニウム系金属により形成されている。
電池蓋3の中央部には、非水電解液8を注入するための注液口11が設けられており、注液口11は、電解液注入後に注液栓15により封口される。注液栓15は、例えば、レーザ溶接によって電池蓋3の注液口11の周縁部に接合される。
また、電池蓋3には、過充電等により内部圧力が上昇した際に、圧力を抜くための開裂弁12が設けられている。開裂弁12には、複数の開裂用の溝12aが形成されている。
電池容器4内に注入される非水電解液8としては、例えば、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中へ六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解したものを用いることができる。
電池蓋3には、正極端子構成部60と負極端子構成部70とが設けられている。詳細は後述するが、正極端子構成部60は、正極外部端子61、正極接続板62、正極端子部材63等を備えており、負極端子構成部70は、負極外部端子71、負極接続板72、負極端子部材73等を備えている。
図1に図示されるように、電池蓋3に設けられた正極端子構成部60および負極端子構成部70の一部は絶縁層80で被覆されている。より詳細には、正極端子構成部60においては、正極外部端子61および正極接続板62における正極外部端子61の近傍周縁部のみが露出し、その他の部分が、電池蓋3における正極端子構成部60の周縁部と共に絶縁層80で覆われている。また、負極端子構成部70においては、負極外部端子71および負極接続板72における負極外部端子71の近傍周縁部のみが露出し、その他の部分が、電池蓋3における負極端子構成部70の周縁部と共に絶縁層80で覆われている。絶縁層80は、電解液漏れ防止の機能を有する。
図3に図示されるように、電池容器4の上面には開口部4aが形成され、開口部4aから絶縁ケース16を介して、予め電極群40が一体に接続された電池蓋組立体50が収容される。電池蓋3は、電池容器4の開口部4aを塞いだ状態で、レーザ溶接により電池容器4に接合される。
[電極群]
図4は、電極群40の斜視図である。図4では、電極群40は、その捲回終端部側を展開した状態で図示されている。
電極群40は、正極電極41と負極電極42とを、セパレータ43、44を介在して捲回軸C−Cの周囲に捲回して、扁平直方体状に形成されている。
正極電極41は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等のアルミニウム系金属からなる正極金属箔41aの表・裏両面に正極合剤が塗工された正極合剤塗工部41bを有する。正極合剤塗工部41bは、正極金属箔41aの一側縁に、正極金属箔41aが露出された正極合剤未塗工部41cが形成されるように正極金属箔41aに正極合剤を塗工して形成される。
負極電極42は、例えば、銅または銅合金等の銅系金属からなる負極金属箔42aの表・裏両面に負極合剤が塗工された負極合剤塗工部42bを有する。負極合剤塗工部42bは、負極合剤未塗工部42cが配置された側縁と対向する側縁である他側縁に、負極金属箔42aが露出された負極合剤未塗工部42cが形成されるように負極金属箔42aに負極合剤を塗工して形成される。
正極合剤としては、例えば、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練したものを挙げることができる。
負極合剤としては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルビロリドン(以下、NMPという。)を添加したものを挙げることができる。
セパレータ43、44は、正極金属箔41aまたは負極金属箔42aを絶縁する役割を有している。負極電極42の負極合剤塗工部42bは、正極電極41の正極合剤塗工部41bよりも長さ方向(X方向)に大きく形成され、これにより正極合剤塗工部41bは、必ず負極合剤塗工部42bに挟まれるように構成されている。
電極群40は、最外周の電極が負極電極42とされ、さらにその外側にセパレータ43が捲回される。最外周のセパレータ43の終端部は、不図示の接着テープにより留められる。
図4に図示されるように、電極群40の外形形状は、捲回方向(Y方向)の両端部に形成された円弧部40Tと、両円弧部40Tの間に位置する一対の平坦部40Pとにより形成される扁平直方体状である。
電極群40は、軸芯(図示せず)の周囲に、負極電極42、セパレータ43、正極電極41、セパレータ44を積層状態で捲回して作製される。
電極群40は、図3に図示されるように、一方の円弧部40Tを下に向け、捲回軸C−Cを電池容器4の底面PBと平行にして、電池容器4内に収容されている。電池容器4内に収容された状態では、電極群40の一対の平坦部40Pは、それぞれ、電池容器4の一対の幅広側面PWにほぼ平行に対面している。
[電池蓋組立体]
図5は、図3に図示された電池蓋組立体50の分解斜視図であり、図6は、図5に図示された電池蓋組立体50を組み付けた状態の外観斜視図である。また、図7は、図2におけるVII−VII線断面図であり、図8は、図1におけるVIII−VIII線断面図である。
電池蓋3には、電池蓋3の長手方向の中心に対してほぼ対称に正極端子構成部60と負極端子構成部70とが設けられている。すなわち、電池蓋3と正極端子構成部60および負極端子構成部70により電池蓋組立体50が構成される。電池蓋3には、上述した如く、注液口11と開裂弁12が設けられている他、一対の貫通孔13a、13bおよび一対の凹部14a、14bが設けられている。一対の貫通孔13aと13b、および一対の凹部14aと14bは、電池蓋3の長手方向の中心に対してほぼ対称に設けられている。
正極端子構成部60は、正極外部端子61、正極接続板62、正極端子部材63、絶縁板64、シール部材である絶縁ガスケット65、および正極集電板21を備えている。正極端子部材63は、挿通部すなわち軸部63a、フランジ部63bおよびかしめ部63cを有するフランジ付き円柱部材である。フランジ部63bは、軸部63aより大きな径を有する。かしめ部63cは、当初は、軸部63aと同一径に形成され、後述する如く、かしめにより軸部63aより大きな径に形成される。
正極集電板21は、電池蓋3に平行な平坦状の本体部21aからほぼ直角に折曲された一対の接続片21bを備えている。本体部21aには、正極端子部材63の軸部63aが挿通される貫通孔21cが形成されている。
絶縁ガスケット65は、筒部65aと、筒部65aより大きい径の鍔部65bとを有する鍔付き円筒部材であり、中央部に正極端子部材63の軸部63aが嵌入される貫通孔65cが形成されている。絶縁ガスケット65は、ゴム等により形成されており、鍔部65bを電池蓋3の内面側にして筒部65aが電池蓋3の貫通孔13aに挿通される。
絶縁板64は、電池蓋3の外面側に配置され、絶縁ガスケット65の筒部65aが挿通される貫通孔64aおよび電池蓋3の凹部14aに嵌入される突出部64bを有する。突出部64bの反対面側には平面視で矩形形状の溝部64cが設けられている。絶縁板64の上面側には、その外郭に沿って立壁が形成され、その立壁の内側には凹部64dが形成されている。絶縁ガスケット65の筒部65aを電池蓋3の内面側から貫通孔13a内に挿通して鍔部65bを電池蓋3の内面に圧接すると、絶縁ガスケット65の上端が絶縁板64の上面より上方に突出する。
正極外部端子61は、軸部61aと台座部61bとを有する。台座部61bは、平面視で矩形形状を有し、絶縁板64の溝部64c内に嵌入される。軸部61aには、雄ねじが形成されている。
正極接続板62は、絶縁板64の凹部64dに嵌入される形状に形成されている。正極接続板62には、電池蓋3の貫通孔13aとほぼ同じ径の貫通孔62aおよび正極外部端子61の軸部61aが挿通される貫通孔62bが設けられている。
正極外部端子61、正極接続板62、正極端子部材63および正極集電板21は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属により形成されている。正極外部端子61、正極接続板62、正極端子部材63および正極集電板21は、絶縁板64および絶縁ガスケット65により電池蓋3と絶縁された状態で、相互に、電気的に接続されている。
負極端子構成部70は、負極外部端子71、負極接続板72、負極端子部材73、絶縁板74、絶縁ガスケット75および負極集電板22を備えている。負極端子構成部70と電池蓋3との取付け構造は、正極端子構成部60と同様であり、負極外部端子71、負極接続板72、負極端子部材73、絶縁板74、絶縁ガスケット75および負極集電板22が、それぞれ、正極端子構成部60における正極外部端子61、正極接続板62、正極端子部材63、絶縁板64、絶縁ガスケット65および正極集電板21に対応する部材であることを示すに留め、その詳細な説明を省略する。
負極外部端子71、負極接続板72、負極端子部材73および負極集電板22は、例えば、銅、銅合金等の銅系金属により形成されている。負極外部端子71、負極接続板72、負極端子部材73および負極集電板22は、絶縁板74および絶縁ガスケット75により電池蓋3と絶縁された状態で、相互に、電気的に接続されている。
ここで、電極群40の正極電極41を正極外部端子61に電気的に接続する経路には正極接続構造体が設けられている。すなわち、正極接続構造体は、電極群40の正極に一端が接続された正極集電板21と、一端が正極集電板21の他端に接続され、他端に正極挿通部63aが設けられた端子部材63と、電池蓋3の上面において絶縁板64により電池蓋3と絶縁されて配設され、一端には正極挿通部63aが挿通されて接続され、他端が正極外部端子61に接続された接続板62とを含む構造体である。
また、電極群40の負極電極42を負極外部端子71に電気的に接続する経路には負極接続構造体が設けられている。すなわち、負極接続構造体は、電極群40の負極に一端が接続された負極集電板22と、一端が負極集電板22の他端に接続され、他端に負極挿通部73aが設けられた端子部材73と、電池蓋3の上面において絶縁板74により電池蓋3と絶縁されて配設され、一端には負極挿通部73aが挿通されて接続され、他端が負極外部端子71に接続された接続板72とを含む構造体である。
正極端子構成部60を電池蓋3に取り付ける手順の一例を下記に示す。
(1)絶縁板64の突出部64bを電池蓋3の凹部14a内に嵌入すると共に、絶縁板64の貫通孔64aを電池蓋3の貫通孔13aに位置合わせをする。
(2)正極外部端子61の台座部61bを絶縁板64の溝部64cに嵌入する。
(3)正極接続板62の貫通孔62bを正極外部端子61の軸部61aに挿通すると共に、正極接続板62を絶縁板64の凹部64dに嵌入する。この状態で、正極接続板62の貫通孔62aと電池蓋3の貫通孔13aとが位置合わせされる。また、正極接続板62の厚さは絶縁板64の凹部64dの深さより少し大きく、正極接続板62の上面は絶縁板64の上面より少し突出する。
(4)絶縁ガスケット65の筒部65aを電池蓋3の内面側から貫通孔13aに挿通する。
(5)正極端子部材63の軸部63aを正極集電板21の貫通孔21cに挿通し、フランジ部63bで正極集電板21を保持する。
(6)正極集電板21を保持した正極端子部材63の軸部63aを絶縁ガスケット65の貫通孔65cに挿通し、正極端子部材63の軸部63aの上端を正極接続板62の上面から突出させる。
(7)正極端子部材63のフランジ部63bにより絶縁ガスケット65の鍔部65bを電池蓋3の内面に圧接した状態で、正極端子部材63の軸部63aの上端を正極接続板62にかしめる。このかしめ加工により、正極端子部材63の軸部63aの上端が拡大されかしめ部63cが形成される。
なお、上記組み付けの手順は、一例であり、種々、順序を変更することができる。
また、負極端子構成部70も、正極端子構成部60と同様に、かしめ部73cにより電池蓋3に取り付けられる。このようにして、図6に図示されるように、電池蓋3に正極端子構成部60と負極端子構成部70とが一体化された電池蓋組立体50が形成される。
電池蓋組立体50の正極集電板21の一対の接続片21bは、電極群40の正極電極41の正極合剤未塗工部41cに接合され、負極集電板22の一対の接続片22bは、電極群40の負極電極42の負極合剤未塗工部42cに接合される。接合は、例えば、超音波溶接等により行われ、これにより、電池蓋組立体50および電極群40が一体化される。そして、電池蓋組立体50および電極群40は、上述した如く、絶縁ケース16を介して電池容器4内に収容される。
上述した如く、電池蓋3は、電池容器4の開口部4aを塞いだ状態で電池容器4に溶接される。図1および図3に図示されるように、電池蓋3には、正・負極端子構成部60,70の周縁部、および、かしめ部63cの周縁部を被覆するように電解液漏れ防止用の絶縁層80が形成されている。
図8に図示されるように、正極端子部材63のかしめ部63cの外径は、電池蓋3の貫通孔13a、絶縁板64の貫通孔64aおよび正極接続板62の貫通孔62aの径より大きい。かしめ部63cは、貫通孔13a、64a、62aの全体を塞ぐシール部として機能する。
図1、図3および図8を参照して絶縁層80の被覆領域、被覆箇所について説明する。絶縁層80は、正極端子部材63のかしめ部63cの上面全体、正極接続板62におけるかしめ部63cの周縁部、および電池蓋3における絶縁板64の周縁部を覆って形成されている。すなわち、電解液が一対の貫通孔13a,13bから電池容器4の外部に漏出する経路の終端部が電池蓋3の上面部において絶縁層80で被覆されている。
ただし、正極外部端子61、および正極接続板62における正極外部端子61の近傍周縁部には、絶縁層80は塗布されていない。すなわち、正極外部端子61、および正極接続板62における正極外部端子61の近傍周縁部の表面は外部に露出されている。正極接続板62における正極外部端子61の周縁部には、不図示のバスバーが載置され、正極外部端子61の軸部61aの雄ねじ部に螺合されるナットにより、バスバーは正極外部端子61の表面に密着して固定される。バスバーによって、複数の角形二次電池1が電気的に接続され、組電池である電池モジュールが構成される。
図7は、正極端子部材63の周縁部に絶縁層80を形成する前の状態、換言すれば、従来の構造の断面図である。例えば、複数の角形二次電池1が、バスバーにより接続されている状態で角形二次電池1の幅広側面PWに衝撃が加わると、電池蓋3に設けられている正極端子構成部60に不所望な荷重が作用するおそれがある。
図9は、図7に図示された従来の構造において、正極端子構成部60と負極端子構成部70に不所望な荷重が作用した状態を示す断面図である。
正極端子部材63のかしめ部63cが衝撃により変形し、かしめ部63cと正極接続板62との間に隙間が生じる。また、これに伴って、絶縁ガスケット65と電池蓋3との間にも隙間が生じる。このため、電池容器4内に注入されている非水電解液8が、電池蓋3の貫通孔13a、絶縁板64の貫通孔64aおよび正極接続板62の貫通孔62aを介して、かしめ部63cと正極接続板62との間の隙間から漏れ出す。これらの隙間が電解液の漏洩経路であるが、絶縁板64と電池蓋3との間隙、接続板62と絶縁板64との間隙が電解液の漏洩経路となることもある。
すなわち、実施形態1の二次電池において、正極端子構成部60と負極端子構成部70は、蓋内面に位置するフランジ63bと蓋上面のかしめ部63cにより蓋3にかしめ固定されるものである。したがって、かしめ固定される部材の蓋上面側の箇所に電解液漏洩経路が形成される。
図10は、正極端子部材63の周縁部に絶縁層80が形成されている実施形態の要部断面図である。
図9に図示されるように、正極端子部材63のかしめ部63cが衝撃により変形し、かしめ部63cと正極接続板62との間、および絶縁ガスケット65と電池蓋3との間にも隙間が生じる。これにより、非水電解液8が、電池蓋3の貫通孔13a、絶縁板64の貫通孔64aおよび正極接続板62の貫通孔62a、およびかしめ部63cと正極接続板62との間の隙間に流出する。しかし、正極端子部材63のかしめ部63cの周縁部から正極接続板62の貫通孔62aの周縁部までの領域は絶縁層80により被覆されているため、非水電解液8の漏出は絶縁層80により防止される。
換言すると、電解液が一対の貫通孔13a,13bから電池容器4の外部に漏出する経路の終端部が電池蓋3の上面部において絶縁層80で被覆され、これにより電解液の漏洩が防止される。
絶縁層80は、例えば、加熱溶融した樹脂を、ディスペンサーにより塗布し、冷却して固化することにより形成される。樹脂としては、熱可塑性ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂を挙げることができる。絶縁層の厚さは、正・負極端子部材63、73の上面からの厚さT(図8参照)を1.0mm以上とすることが好ましい。
なお、絶縁層80は電池蓋組立体50を製作する際に設けたり、電池蓋組立体50を電池容器4に溶接し、電解液を注入し、注液口を注液栓で封止した後に設けたりしてもよい。
以上では、正極端子構成部60に関する電解液漏洩とその防止用の絶縁層被覆について説明したが、負極端子構成部70についても同様であり、その説明を省略する。
以上説明した実施形態1の二次電池は、電極群40に対して充放電を行うために設けられた正極外部端子61および負極外部端子71を含む正極端子構成部60および負極端子構成部70を備える。正極端子構成部60および負極端子構成部70は、正極端子部材63および負極端子部材73を蓋内面側から蓋3の貫通孔13a,13bに挿通し、蓋上部に突出した上部をかしめ、そのかしめ部63c、73cにより蓋3にかしめ固定されている。蓋3の貫通孔13a,13bと正極端子部材63および負極端子部材73との間にはシール部材65,75が介在して容器内部からの電解液の漏洩を防止している。二次電池に不所望の荷重が作用してかしめ部63c,73cが変形すると、正極端子構成部60および負極端子構成部70の構成部材間を介して容器外部に電解液が漏洩し得る漏洩経路が形成されることがある。そこで、実施形態1の二次電池では、電解液漏洩経路の終端部を絶縁層80で被覆して電解液の漏洩を防止している。
また、実施形態1の二次電池おいては、かしめ部63c、73cのかしめ固定が緩むと、正極接続板62と正極側の絶縁板64との間の接合部、負極接続板72と負極側の絶縁板74との間の接合部、正極側の絶縁板64と蓋3との間の接合部、および負極側の絶縁板74と蓋3との間の接合部にそれぞれ漏洩経路が形成されることがある。そのため、その漏洩経路の終端部にも絶縁層80を形成して電解液の漏洩を確実に防止している。
このような実施形態1の二次電池によれば、角形二次電池1に衝撃が加わり、正・負極端子部材63、73が変形し、正・負極端子部材63、73と電池蓋3との間に隙間が生じても、電解液漏れ防止用の絶縁層80により非水電解液8の漏れを防止することができるという効果を奏する。
−実施形態2-
図11は、本発明の実施形態2を示し、電解液漏れ防止構造を示す断面図である。
実施形態1では、正極端子部材63は、電池蓋3の内面側にフランジ部63bを有し、電池蓋3の外面側に配置された正極接続板62に、正極端子部材63の軸部63aの上端をかしめてかしめ部63cを形成した構造であった。
実施形態2では、正極端子部材63Aは、電池蓋3の外面側に配置された正極接続板62に圧接されるフランジ部63c1を有し、電池蓋3の内面側にかしめ部63b1を設けた構造を有する。かしめ部63b1と電池蓋3の内面との間には、絶縁ガスケット65の鍔部65bと正極集電板21が介装されており、正極端子部材63Aは、正極集電板21にかしめられる。
実施形態2において、絶縁層80は、正極端子部材63のフランジ部63c1の上面全体、正極接続板62におけるフランジ部63c1の周縁部、および電池蓋3における絶縁板64の周縁部を覆って形成されている。この場合も、電解液が一対の貫通孔13a,13bから電池容器4の外部に漏出する経路の終端部が電池蓋3の上面部において絶縁層80で被覆されている。このため、衝撃によりかしめ部63b1が変形し、正極端子部材63のフランジ部63c1の周縁部と正極接続板62との間に隙間が生じても、すなわち、正極端子構成部60の構成部材間に隙間が生じても、この隙間である漏洩経路の終端を被覆する絶縁層80により、非水電解液8の漏洩を防止することができる。
実施形態2の二次電池において、正極端子構成部60と負極端子構成部70は、蓋上面に位置するフランジ部63c1 と蓋内面c1 のかしめ部63b1 により蓋3にかしめ固定されるものである。すなわち、かしめ固定される部材の蓋上面側の箇所に電解液漏洩経路が形成される。
−実施形態3−
図12、図13は本発明の実施形態3を示し、図12は電池蓋組立体50Aの分解斜視図であり、図13は図12に図示された電池蓋組立体50Aを組み付け、絶縁層80を形成した状態の断面図である。
電池蓋組立体50Aは、電池蓋3Aに、正極端子構成部60Aと負極端子構成部70Aとを組み付けて構成されている。電池蓋3Aには、一対の貫通孔13a1、13b1が形成されている。一対の貫通孔13a1、13b1は、電池蓋3Aの長手方向の中心に対してほぼ対称に設けられており、正極端子構成部60Aと負極端子構成部70Aは、電池蓋3Aの長手方向の中心に対してほぼ対称に取り付けられる。注液栓と開裂弁は図示を省略している。
正極端子構成部60Aは、正極集電板21A、絶縁ガスケット65Aおよび抜け止めワッシャ66を備えている。正極集電板21Aおよび環状部材である抜け止めワッシャ66はアルミニウム系金属により形成されている。
負極端子構成部70Aは、負極集電板22A、絶縁ガスケット75Aおよび抜け止めワッシャ76を備えている。負極集電板22Aおよび抜け止めワッシャ76は銅系金属により形成されている。
正極集電板21Aは、プレス加工により、本体部21a1、接続片21b1、連結片21b2および正極端子部63Bが一体成型されたものである。正極端子部63Bは、段付き筒型形状を有し、大径の下部筒部63dと小径の上部筒部63eを有する。上部筒部63eには、天面部63g(図13参照)が設けられている。大径の下部筒部63dと小径の上部筒部63eが正極挿通部である。
同様に、負極集電板22Aは、プレス加工により、本体部22a1、接続片22b1、連結片22b2および負極端子部73Bが一体成型されたものである。
実施形態1の場合と同様に、正極集電板21Aの接続片21b1は、図4に図示された電極群40の正極合剤未塗工部41cに接合され、負極集電板22Aの接続片22b1は、電極群40の負極電極42の負極合剤未塗工部42cに接合される。
絶縁ガスケット65Aは、筒部65a1と、筒部65a1より大きい径の鍔部65b1とを有する鍔付き円筒部材であり、中央部に正極端子部63Bの下部筒部63dが挿通される貫通孔65c1が形成されている。絶縁ガスケット65Aは、ゴム等により形成され、鍔部65b1を電池蓋3Aの内面側にして筒部65a1が電池蓋3Aの貫通孔13a1に嵌入される。
抜け止めワッシャ66は、貫通孔66aを有するリング状部材である。貫通孔66aの内径は、正極端子部63Bの上部筒部63eの外径より大きく、下部筒部63dの外径より小さい径を有する。すなわち、抜け止めワッシャ66の貫通孔66aの大きさは、正極端子部63Bの上部筒部63eは挿通するが、下部筒部63dは挿通しない大きさである。また、抜け止めワッシャ66の厚さは、正極端子部63Bの上部筒部63eの軸長よりも短いので、抜け止めワッシャ66の上面は上部筒部63eの天面部63gより低くなる。その結果、後述するかしめ加工により、上部筒部63eの天面部63gによりワッシャ66をかしめることできる。
電池蓋3Aに正極端子構成部60Aを取り付ける手順の一例を示す。
電池蓋3Aの貫通孔13a1に内面側から絶縁ガスケット65Aを挿通し、正極集電板21Aの正極端子部63Bを絶縁ガスケット65Aの貫通孔65c1に電池蓋3Aの内面側から嵌入する。正極端子部63Bの下部筒部63dの外周面と電池蓋3Aの貫通孔13aとの間には絶縁ガスケット65Aの筒部65a1が介在する。電池蓋3Aの上面に突出した正極端子部63Bの上部筒部63eに抜け止めワッシャ66を嵌入する。抜け止めワッシャ66の上面から上方に突出した上部筒部63eの天面部63gと集電板本体部21aとをかしめ治具で挟持してかしめることにより、正極端子構成部60Aを電池蓋3Aに固定する。符号63hががしめ部である。
正極集電板21Aと抜け止めワッシャ66とは、絶縁ガスケット65Aにより電池蓋3Aから絶縁された状態で電気的に接続されている。
負極端子構成部70Aと電池蓋3Aとの取付け構造も、正極端子構成部60Aと同様であり、負極集電板22A、絶縁ガスケット75Aおよび抜け止めワッシャ76が、それぞれ、正極端子構成部60Aにおける正極集電板21A、絶縁ガスケット65Aおよび抜け止めワッシャ66に対応する部材であることを示すに留め、その詳細な説明を省略する。
負極端子構成部70Aにおいても、負極集電板22Aと抜け止めワッシャ76とは、絶縁ガスケット75Aにより電池蓋3Aから絶縁された状態で電気的に接続されている。
図13に図示されるように、正極端子部63の天面部63gの外周縁、抜け止めワッシャ66の上面全体、抜け止めワッシャ66の外周面、および電池蓋3Aにおける絶縁ガスケット65Aの近傍周縁部に絶縁層80が形成されている。絶縁層80が形成されていない正極端子部63の天面部63gは正極外部端子として使用され、バスバーが溶接される。
図示はしないが、負極端子構成部70Aにおいても同様であり、負極端子部73の天面部73gの外周縁、抜け止めワッシャ76の上面全体、抜け止めワッシャ76の外周側面、および電池蓋3Aにおける絶縁ガスケット75Aの近傍周縁部に絶縁層80が形成される。絶縁層80が形成されていない負極端子部73の天面部73gは負極外部端子として使用され、バスバーが溶接される。
以上説明した実施形態3の発明による二次電池においては、正極端子構成部60Aおよび負極端子構成部70Aのそれぞれは、電極群40の正極電極41または負極電極42に一端が接続され、他端に正極端子部63Bまたは負極端子部73Bが形成された正極集電板21Aまたは負極集電板22Aを含んでいる。正極端子部63B、負極端子部73Bはそれぞれの集電板21A,22Aに一体に形成され、正極挿通部である筒部63d,63eおよび負極挿通部である筒部73d,73eのそれぞれが蓋3Aの貫通孔13a1,13bから蓋上面に突出している。上部筒部63e,73eに抜け止めワッシャ66、76を外挿して筒部天面部63g、73gをかしめることにより、正負極集電板21A,22Aが蓋3Aにかしめ固定される。
二次電池に不所望の荷重が作用してかしめ部63h,73hが変形すると、正極端子構成部60Aおよび負極端子構成部70Aの構成部材間を介して容器外部に電解液が漏洩し得る漏洩経路が形成されることがある。そこで、実施形態3の二次電池では、電解液漏洩経路の終端部を絶縁層80で被覆して電解液の漏洩を防止している。詳細には、絶縁層80は、正極端子部63Bおよび負極端子部73Bの頂部である天面部63g、73gの周縁部から貫通孔13a、13bの周縁に広がる蓋上面の領域にかけて設けられている。
実施形態3の二次電池においても、電解液が一対の貫通孔13a,13bから電池容器4の外部に漏出する経路の終端部が電池蓋3の上面部において絶縁層80で被覆されている。このため、衝撃により正極端子部63B、73Bが変形し、抜け止めワッシャ66、76と正極端子部63B、73Bおよび/または抜け止めワッシャ66、76と絶縁ガスケット65A、75Aとの間に隙間が生じても、これら隙間から非水電解液8が漏れ出すことが絶縁層80により防止される。
なお、上記実施形態においては、絶縁層80を塗布により形成するとして例示したが、絶縁層80を低圧射出成型により形成するようにしてもよい。
上記実施形態においては、電極群40を軸芯の周囲に捲回した捲回電極群として例示したが、電極群40は、正極電極と負極電極とをセパレータを介して積層するようにしてもよい。
本発明は、リチウムイオン角形二次電池に限られるものではなく、ニッケル水素電池またはニッケル・カドミウム電池のように水溶性電解液を用いる角形二次電池にも適用が可能である。また、本発明は、電極群に浸潤される電解液が注入されたリチウムイオンキャパシタ等の蓄電素子にも適用が可能である。
その他、本発明は、種々、変形して適用することが可能であり、要は、電極群を浸潤する電解液が注入された容器を密封する蓋、および蓋の貫通孔を貫通する挿通部を有する正・負極端子構成部を備えた蓄電素子において、蓋の貫通孔から正・負極端子構成部の隙間を介して容器外部に漏洩する経路の終端部を絶縁層で被覆することにより、電解液の漏洩を防止する蓄電素子であればよい。
1 リチウムイオン角形二次電池
2 電池容器
3、3A 電池蓋
4 電池容器
8 非水電解液
21、21A 正極集電板
22、22A 負極集電板
40 電極群
50、50A 電池蓋組立体
60、60A 正極端子構成部
61 正極外部端子
62 正極接続板
63、63A 正極端子部材
63a、73a 軸部
63c、73c かしめ部
63c1 フランジ部
63g、73g 天面部
63h、73h かしめ部
63B 正極端子部
65、65A、75、75A 絶縁ガスケット
64、74 絶縁板
66、76 抜け止めワッシャ
70、70A 負極端子構成部
71 負極外部端子
72 負極接続板
73、73A 負極端子部材
73B 負極端子部
80 絶縁層

Claims (7)

  1. 正極電極と負極電極とがセパレータを介して積層された電極群と、
    前記電極群を浸潤する電解液と、
    開口部を有し、前記電極群および前記電解液を収容する容器と、
    前記容器の開口部を密封し、前記容器の内部に貫通する一対の貫通孔を有する蓋と、
    前記蓋に絶縁されて設けられ、前記電極群に対して充放電を行うために設けられた正極外部端子および負極外部端子を含む正極端子構成部および負極端子構成部とを備え、
    前記蓋の貫通孔から正極端子構成部および負極端子構成部の構成部材間を介して容器外部に前記電解液が漏洩し得る漏洩経路の終端部を絶縁層で被覆した蓄電素子。
  2. 請求項1に記載の蓄電素子において、
    前記正極端子構成部および負極端子構成部は、
    前記蓋の一対の貫通孔にシール部材を介してそれぞれが挿通された正極挿通部および負極挿通部を有し、
    前記正極端子構成部および負極端子構成部は、前記正極挿通部および負極挿通部のそれぞれをかしめることで形成されたかしめ部により前記蓋に固定されており、
    前記漏洩経路は、前記かしめ部によりかしめられた前記正極端子構成部および負極端子構成部の構成部材間の接合部である蓄電素子。
  3. 請求項2に記載の蓄電素子において、
    前記正極端子構成部および負極端子構成部のそれぞれは、
    前記電極群の正極電極または負極電極に一端が接続された正極集電板または負極集電板と、
    一端が前記正極集電板または負極集電板の他端に接続されるとともに、前記正極挿通部または負極挿通部を有する正極端子部材または負極端子部材と、
    前記蓋の上面において正極側または負極側の絶縁板により前記蓋と絶縁されてそれぞれが配設され、一端には前記正極挿通部または負極端挿通部が挿通されて接続され、他端が前記正極外部端子または負極外部端子に接続された正極接続板または負極接続板とを含み、
    前記かしめ部は、前記正極挿通部および負極挿通部が前記正極接続板および前記負極接続板の貫通孔に挿入される上部または下部に設けられている蓄電素子。
  4. 請求項3に記載の蓄電素子において、
    前記正極挿通部と前記正極接続板との間の隙間、および負極挿通部と前記負極接続板との間の隙間にそれぞれが形成された前記漏洩経路の終端部と、
    前記正極接続板と正極側の前記絶縁板との間の隙間、および前記負極接続板と負極側の前記絶縁板との間の隙間にそれぞれが形成された前記漏洩経路の終端部と、
    前記正極側の絶縁板と前記蓋の間の隙間、および前記負極側の絶縁板と前記蓋との間の隙間にそれぞれが形成された前記漏洩経路の終端部のそれぞれに前記絶縁層が形成されている蓄電素子。
  5. 請求項1または2に記載の蓄電素子において、
    前記正極端子構成部および負極端子構成部のそれぞれは、
    前記電極群の正極電極または負極電極に一端が接続され、他端に前記正極端子部または負極端子部が形成された正極集電板または負極集電板を含み、
    前記正極端子部および負極端子部のそれぞれは、前記蓋の貫通孔を貫通して前記蓋の上面に突出する突出部を有し、前記突出部が前記正極外部端子および負極外部端子とされ、
    前記絶縁層は、前記正極端子部および負極端子部と前記蓋の貫通孔との隙間から外部に電解液が漏洩する経路の終端部に設けられている蓄電素子。
  6. 請求項5に記載の蓄電素子において、
    前記正極端子構成部および負極端子構成部のそれぞれは、さらに、前記蓋から突出する前記正極端子部または負極端子部に外挿された環状部材を有し、
    前記正極端子部および負極端子部の頂部をかしめて前記正極集電板および負極集電板が前記環状部材とともに前記蓋に固定されており、
    前記絶縁層は、前記正極端子部および負極端子部の頂部周縁部から前記貫通孔の周縁に広がる蓋上面の領域に設けられている蓄電素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の蓄電素子において、
    前記電解液漏れ防止用の絶縁層は熱可塑性ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂である蓄電素子。
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