JP2018139191A - 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

蓄電素子及び蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電素子の気密性を確保しつつ、かしめによる設計上の制約を排除して、蓄電素子の設計の自由度を高める。【解決手段】蓄電素子10は、容器100と、集電体(正極集電体190)と、集電体に接合される電極端子(正極端子200)と、集電体及び電極端子と容器との間に介在した樹脂部材(絶縁部材150)と、を備え、電極端子及び容器の少なくとも一方における樹脂部材との接合面(下面222、重畳領域116)には、接着層117、118及び223が形成されており、接着層117、118及び223は、接合面における同一平面上であって、電極端子及び容器100の少なくとも一方と樹脂部材との間を気密にする位置に、複数配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電素子及び蓄電素子の製造方法に関する。
蓄電素子においては、電極端子が容器及び絶縁体を貫通して集電体にかしめられることで、電極端子と集電体とが電気的に接続されたものが知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、かしめによる締結力によって、絶縁体が圧迫されて一定の気密性が確保されている。
特開2014−72190号公報
ところで、電極端子をかしめた場合、そのかしめた部分が容器の内方に配置されてしまうので、容器の内部空間が狭くなってしまい、その分、電極体を小さくする必要があった。このように、かしめによる接合を採用した場合、設計上の制約が必要であるので、設計の自由度を妨げる一因となっていた。また、単にかしめ以外の接合方法を用いたとしても気密性を確保できないおそれもある。
このため、本発明の課題は、気密性を確保しつつ、かしめによる設計上の制約を排除して、蓄電素子の設計の自由度を高めることである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器と、集電体と、集電体に接合される電極端子と、集電体及び電極端子と容器との間に介在した樹脂部材と、を備え、電極端子及び容器の少なくとも一方における樹脂部材との接合面には、接着層が形成されており、接着層は、接合面における同一平面上であって、電極端子及び容器の少なくとも一方と樹脂部材との間を気密にする位置に、複数配置されている。
この構成によれば、接合面における同一平面上であって、電極端子及び容器の少なくとも一方と樹脂部材との間を気密にする位置に、接着層が複数配置されているので、複数の個所で気密性を確保することができる。つまり、かしめがなくとも安定した気密性を得ることができる。これにより、かしめのための設計上の制約を排除することができ、設計の自由度を高めることができる。具体的には、容器の内部空間を広げることができるので、容器を大きくしなくとも電極体を大きくすることができる。
また、接合面における同一平面上であって、電極端子及び容器の少なくとも一方と樹脂部材との間を気密にする位置に、接着層が複数配置されているので、複数の接着層のうち、一つの接着層が損傷したとしても、他の接着層で気密性を確保することができる。つまり、接合面全体に接着層を設けなくとも、電極端子または容器と樹脂部材との気密性を確実に維持することができる。
また、接着層は、金属に対する密着性が樹脂部材に対する密着性よりも高い接着剤から形成されていてもよい。
この構成によれば、金属に対する密着性が、樹脂部材に対する密着性よりも高い接着剤から接着層が形成されているので、例えば容器や電極端子が金属製である場合には、接着層は、樹脂部材に対してよりも容器または電極端子に対して強固に密着することになる。したがって、より高い気密性を発揮することができる。
また、接着剤は熱可塑性接着剤であってもよい。
この構成によれば、接着剤が熱可塑性接着剤であるので、製造時に樹脂部材を溶融することにより接着剤も溶融させることができる。これにより、接着層と樹脂部材との密着性をより高めることができる。
また、熱可塑性接着剤の融点は、前記樹脂部材の融点よりも低くてもよい。
この構成によれば、熱可塑性接着剤の融点が樹脂部材の融点よりも低いので、容器及び電極端子に対して樹脂部材をインサート成形する際に、当該樹脂部材の熱によって熱可塑性接着剤を確実に溶融させることができる。これにより、硬化後の樹脂部材と接着層との一体性を高めることができる。
また、容器、電極端子及び樹脂部材が一体成形体であってもよい。
この構成によれば、樹脂部材、容器及び電極端子が一体成形体であるので、樹脂部材と容器との間や、樹脂部材と電極端子との間の気密性をより高めることができる。
また、容器には、樹脂部材を介して電極端子の軸部が貫通する第一貫通孔が形成されており、容器の接合面には、第一貫通孔を連続して囲む多重環状の接着層が形成されていてもよい。
この構成によれば、多重環状の接着層のそれぞれが第一貫通孔を連続して囲んでいるので、第一貫通孔の周囲の気密性を複数の接着層で確実に維持することができる。
また、電極端子の接合面には、軸部を連続して囲む多重環状の前記接着層が形成されていてもよい。
この構成によれば、多重環状の接着層のそれぞれが軸部を連続して囲んでいるので、軸部の周囲の気密性を複数の接着層で確実に維持することができる。
また、容器における第一貫通孔の周囲には、樹脂部材が貫通する第二貫通孔が形成されており、容器の接合面には、第二貫通孔を連続して囲む環状の接着層が形成されていてもよい。
この構成によれば、容器における第一貫通孔の周囲にある第二貫通孔に樹脂部材が貫通しているので、第一貫通孔を中心にした樹脂部材の回転を防止することができる。また、環状の接着層が、容器の接合面上で第二貫通孔を連続して囲むように形成されているので、第二貫通孔近傍の容器と樹脂部材との気密性を確実に維持することができる。
また、本発明の一態様に係る蓄電素子の製造方法は、容器と、集電体と、集電体に接合される電極端子と、集電体及び電極端子と容器との間に介在した樹脂部材と、を備える蓄電素子の製造方法であって、電極端子及び容器の少なくとも一方における樹脂部材との接合面の同一平面上であって、電極端子及び容器の少なくとも一方と樹脂部材との間を気密にする位置に、接着層を複数形成した後に、電極端子及び容器に対して樹脂部材をインサート成形することで、電極端子、容器、接着層及び樹脂部材を一体化する。
この構成によれば、樹脂部材、容器及び電極端子が一体成形体であるので、樹脂部材と容器との間や、樹脂部材と電極端子との間の気密性を高めることができる。特に、接合面における同一平面上であって、電極端子及び容器の少なくとも一方と樹脂部材との間を気密にする位置に、接着層が複数形成されているので、複数の個所で気密性を確保することができる。つまり、かしめがなくとも安定した気密性を得ることができる。これにより、かしめのための設計上の制約を排除することができ、設計の自由度を高めることができる。具体的には、容器の内部空間を広げることができるので、容器を大きくしなくとも電極体を大きくすることができる。
本発明によれば、かしめ以外の接合方法を採用したとしても、気密性を確保することができ、蓄電素子の設計の自由度を高めることができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の分解斜視図である。 実施の形態に係る電極体の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る正極端子と絶縁部材と蓋体との固定構造の概略構成を示す断面図である。 実施の形態に係る正極端子と絶縁部材と蓋体との固定構造の概略構成を示す断面図である。 実施の形態に係る正極端子を下方から見た平面図である。 実施の形態に係る蓋体の正極側の固定箇所の概略構成を示す平面図である。 変形例1に係る蓋体の正極側の固定箇所の概略構成を示す平面図である。 変形例2に係る正極端子を下方から見た平面図である。 変形例3に係る正極端子と絶縁部材と蓋体との固定構造の概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態における蓄電素子について説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程の順序などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
まず、図1及び図2を用いて、実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。
図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10の分解斜視図である。
また、図1及び以降の図について、説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明しているが、実際の使用態様において、Z軸方向と上下方向とが一致しない場合もある。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池である。具体的には、蓄電素子10は、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等に適用される。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、一次電池であってもよい。さらに、蓄電素子10の形状に関しては、図1に示した角型に限定されることなく、例えば円筒型などの他の形状であってもよい。
図1及び図2に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300と、電極体400と、絶縁部材150及び310と、サイドスペーサ700とを備えている。なお、蓄電素子10は、後述するが、上記の構成要素の他、電極体400の正極と正極端子200とを電気的に接続する正極集電体190(図4等参照)、電極体400の負極と負極端子300とを電気的に接続する負極集電体(図示省略)とを備えている。また、蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)などが封入されているが、その図示は省略する。なお、容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。
容器100は、角型ケースであり、本体111と、蓋体110とを備える。本体111及び蓋体110の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能な金属であるのが好ましい。
本体111は、上面視矩形状の筒体であり、一端部に開口112を備えるとともに、他端部に底113を備える。組み立て時において、容器100の本体111には、開口112を介して、電極体400とサイドスペーサ700などが挿入される。この開口112に対して電極体400とサイドスペーサ700などが挿入される方向を挿入方向(Z軸方向)とする。本体111は、電極体400等を内部に収容後、蓋体110が溶接等されることにより、内部が密封されている。
蓋体110は、本体111の開口112を閉塞する板状部材である。蓋体110には、図示は省略するが、ガス排出弁及び注液口が形成されている。ガス排出弁は、容器100の内圧が上昇した場合に開放されることで、容器100の内部のガスを放出する。注液口は容器100内に電解液を注液するための開口であり、注液後には注液栓が嵌め込まれることにより封止されている。
正極端子200は、正極集電体190を介して電極体400の正極側のタブ部410と電気的に接続された電極端子である。負極端子300は、負極集電体を介して電極体400の負極側のタブ部420と電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200及び負極端子300は、電極体400に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体400に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための導電性を持つ金属等の電極端子である。
また、正極端子200及び負極端子300は、電極体400の上方に配置された蓋体110に、絶縁性を有する絶縁部材150及び310を介して取り付けられている。正極端子200及び負極端子300と、絶縁部材150及び310と、蓋体110との固定構造については後述する。
また、本実施の形態では、電極体400の、電極体400と蓋体110との並び方向(Z軸方向)に交差する方向の側面(本実施の形態ではX軸方向の両側面)と、容器100の内周面との間にサイドスペーサ700が配置されている。サイドスペーサ700は、例えば、電極体400の位置を規制する役割を果たしている。サイドスペーサ700は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)または、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の絶縁性を有する素材によって形成されている。
次に、電極体400の構成について、図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態に係る電極体400の構成を示す斜視図である。なお、図3では、電極体400の巻回状態を一部展開して図示している。
電極体400は、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。電極体400は、正極450及び負極460と、セパレータ470a、470bとが交互に積層されかつ巻回されることで形成されている。つまり、電極体400は、正極450と、セパレータ470aと、負極460と、セパレータ470bとがこの順に積層され、かつ、断面が長円形状になるように巻回されることで形成されている。
正極450は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である正極基材層の表面に、正極活物質層が形成された極板である。なお、正極活物質層に用いられる正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。負極460は、銅または銅合金などからなる長尺帯状の金属箔である負極基材層の表面に、負極活物質層が形成された極板である。なお、負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。
セパレータ470a、470bは、樹脂からなる微多孔性のシートである。なお、蓄電素子10に用いられるセパレータ470a、470bの素材としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければ適宜公知の材料を使用できる。
正極450は、巻回軸方向の一端において外方に突出する複数の突出部411を有する。負極460も同様に、巻回軸方向の一端において外方に突出する複数の突出部421を有する。これら、複数の突出部411及び複数の突出部421は、活物質が塗工されず基材層が露出した部分(活物質未塗工部)である。
なお、巻回軸とは、正極450及び負極460等を巻回する際の中心軸となる仮想的な軸であり、本実施の形態では、電極体400の中心を通るZ軸方向に平行になっている。
複数の突出部411と複数の突出部421とは、巻回軸方向の同一側の端(図3におけるZ軸方向プラス側の端)に配置され、正極450及び負極460が積層されることにより、電極体400の所定の位置で積層される。具体的には、複数の突出部411は、正極450が巻回によって積層されることにより、巻回軸方向の一端において周方向の所定の位置で積層される。また、複数の突出部421は、負極460が巻回によって積層されることにより、巻回軸方向の一端において、複数の突出部411が積層される位置とは異なる周方向の所定の位置で積層される。
その結果、電極体400には、複数の突出部411が積層されることで形成されたタブ部410と、複数の突出部421が積層されることで形成されたタブ部420とが形成される。タブ部410は、例えば積層方向の中央に向かって寄せ集められて、例えば超音波溶接によって正極集電体190に接合される。また、タブ部420は、例えば積層方向の中央に向かって寄せ集められて、例えば超音波溶接によって負極集電体に接合される。
なお、タブ部(410、420)は、電極体400において、電気の導入及び導出を行う部分であり、「リード(部)」、「集電部」等の他の名称が付される場合もある。
ここで、タブ部410は、基材層が露出した部分である突出部411が積層されることで形成されているため、発電に寄与しない部分となる。同様に、タブ部420は、基材層が露出した部分である突出部421が積層されることで形成されているため、発電に寄与しない部分となる。一方、電極体400のタブ部410、420と異なる部分は、基材層に活物質が塗工された部分と、セパレータ470a、470bとが積層されることで形成されているため、発電に寄与する部分となる。以降、当該部分を本体部430と称する。本体部430のX軸方向における両端部は、その外周面が湾曲した湾曲部431、432となる。また、電極体400における湾曲部431、432の間の部分は、外側面が平坦な平坦部433となる。このように、電極体400は、2つの湾曲部431、432の間に平坦部433が配置された長円状に形成されている。この湾曲部431、432のそれぞれに対してサイドスペーサ700が取り付けられる。
次に、正極端子200と絶縁部材150と蓋体110との固定構造について説明する。なお、負極側については、正極側と同等の固定構造であるので、その説明は省略する。
まず、正極端子200の要部構成について説明する。
図4及び図5は、実施の形態に係る正極端子200と絶縁部材150と蓋体110との固定構造の概略構成を示す断面図である。具体的には、図4は、図2におけるIV−IV線を含むYZ面を見た断面図である。また、図5は、正極端子200に正極集電体190を組み付ける前の状態を示す断面図であり、図4に対応する図である。図6は、実施の形態に係る正極端子200を下方から見た平面図である。
図4、図5及び図6に示すように、正極端子200は、軸部210と、軸部210を支持する端子本体部220とを備えている。軸部210は、先端が開放された筒状に形成されており、この軸部210の内部空間218に正極集電体190が接合される。端子本体部220は、平面視で軸部210よりも大きくなるように、略矩形状に形成されている。この端子本体部220の側面には、当該端子本体部220の全周にわたって連続する突起221が形成されている。正極端子200は、端子本体部220の上面及び上部側面と、軸部210の先端面及び内面とが絶縁部材150から露出している。他方、絶縁部材150に埋まった部分の表面が、当該絶縁部材150との接合面となる。この接合面のうち、端子本体部220の下面222には、接着層223が設けられている。具体的には、下面222には、軸部210を連続して囲む多重環状(本実施の形態では二重環状)の接着層223が形成されている。つまり、端子本体部220においては、接着層223が2つ設けられている。本実施の形態では、2つの接着層223は同心円であるが、同心円でなくてもよいし、円形状でなくてもよい。また、2つの接着層223は、それぞれが連続した環状であれば円形状以外の形状であってもよい。
次いで、蓋体110における正極側の固定箇所の形状について説明する。図7は、実施の形態に係る蓋体110の正極側の固定箇所の概略構成を示す平面図である。なお、図7では、二点鎖線が絶縁部材150の外形形状を示しており、破線が正極端子200における絶縁部材150から露出した部分の外形形状を示している。
図4、図5及び図7に示すように、蓋体110には、絶縁部材150及び正極端子200の軸部210が貫通する第一貫通孔114と、絶縁部材150が貫通する一対の第二貫通孔115とが形成されている。一対の第二貫通孔115は、第一貫通孔114を挟んで対向して配置されている。第一貫通孔114及び第二貫通孔115は平面視円形状であり、第二貫通孔115の方が第一貫通孔114よりも小さく形成されている。蓋体110における絶縁部材150が重なる領域が、当該絶縁部材150との接合面となる。この接合面のうち、蓋体110の上面における絶縁部材150との重畳領域116には、複数の接着層117及び118が形成されている。接着層117は、第一貫通孔114の近傍に配置されており、当該第一貫通孔114を例えば環状に連続して囲んでいる。接着層118は、第二貫通孔115の近傍に配置されており、当該第二貫通孔115を例えば環状に連続して囲んでいる。なお、接着層117及び118は、それぞれが連続した環状であれば円形状以外の形状であってもよい。
接着層117、118及び223は、金属に対する密着性が絶縁部材150に対する密着性よりも高い熱可塑性接着剤から形成されている。ここでいう「密着性が高い」とは、例えば、熱可塑性接着剤を接着対象に塗布して硬化したものを、所定の力で剥がした際に、接着対象に残存した量が多くなることを示す。つまり、本実施の形態では、接着対象が金属である場合の方が、接着対象が絶縁部材150である場合よりも、多くの熱可塑性接着剤が残存するということである。そして、この熱可塑性接着剤の融点は、絶縁部材150の融点よりも低い。
次いで、絶縁部材150について説明する。
図4に示す絶縁部材150は、例えば、PC、PP、PEまたは、PPS等の絶縁性を有する樹脂によって形成された樹脂部材である。絶縁部材150は、蓋体110の上面側(外方側)に配置される上絶縁部151と、蓋体110の下面側(内方側)に配置される下絶縁部152と、上絶縁部151と下絶縁部152とを連結する連結部153とを備えている。連結部153は、第一貫通孔114及び第二貫通孔115を貫通した状態で、上絶縁部151と下絶縁部152とを連結している。上絶縁部151、連結部153及び下絶縁部152には、第一貫通孔114に対応する箇所に、正極端子200の軸部210が貫通する貫通孔154が形成されている。この貫通孔154を正極端子200の軸部210が貫通した状態で、上絶縁部151には、端子本体部220の一部と、突起221とが埋まっている。突起221の厚みT1は、当該突起221の上方(外方)に位置する絶縁部材150の厚みT2よりも小さいことが、高い耐抜け性を発揮するうえで好ましい。
下絶縁部152では、貫通孔154から正極端子200の軸部210の先端が露出している。そして、正極端子200と、蓋体110と、絶縁部材150とは、例えばインサート成形によって成形された一体成形体である(図5参照)。なお、負極端子300及び絶縁部材310においても、蓋体110とともに一体成形されている。以降、蓋体110、正極端子200、負極端子300及び絶縁部材150及び310からなる一体成形体を蓋構造体180と称す。
図4及び図5に示すように、正極集電体190は、本体部191と、突部192と、タブ接合部193とを一体的に備えている。
本体部191は、蓋体110に対向する板状の部位であり、その一端部からは、タブ接合部193が当該本体部191に対して屈曲するように延在している。突部192は、本体部191の上面から上方に向けて突出している。突部192は、正極端子200の軸部210に接合される部位である。具体的には、突部192は、軸部210の内部空間218に対応した形状に形成されており、当該突部192が内部空間218内に圧入されることで軸部210に接合されている。そして、図4に示すように接合後においては、正極端子200の軸部210の先端部は、正極集電体190の本体部191よりも突部192の先端部側に配置されている。タブ接合部193には、図4に示すように、電極体400の正極側のタブ部410が例えばレーザー溶接などの溶接によって接合されている。
次に、蓄電素子10の製造方法を説明する。
まず、蓋構造体180を製造する。具体的には、正極端子200における端子本体部220の下面222に対して熱可塑性接着剤を塗布することで、多重環状の接着層223を形成する。これにより、正極端子200における絶縁部材150との接合面の同一平面上であって、正極端子200と絶縁部材150との間を気密にする位置に接着層223が複数形成される。負極端子300においても同様の方法で、接着層を複数形成する。
また、蓋体110の上面における絶縁部材150との重畳領域116に対して、熱可塑性接着剤を塗布することで、接着層117及び118を形成する。これにより、蓋体110における絶縁部材150との接合面の同一平面上であって、蓋体110と絶縁部材150との間を気密にする位置に接着層117及び118が複数形成される。
その後、正極端子200、負極端子300及び蓋体110に対して、絶縁部材150及び300をインサート成形することで、蓋体110、正極端子200、負極端子300、絶縁部材150及び310、接着層117、118及び223を一体化し、蓋構造体180(一体成形体)を形成する。インサート成形時においては、接着層117、118及び223が、絶縁部材150の熱によって一時的に溶融して、絶縁部材150とともに硬化する。これにより、絶縁部材150と接着層117、118及び223との一体性が高められる。
また、正極450及び負極460と、セパレータ470a、470bとを交互に積層して巻回して、図3に示す電極体400を形成する。巻回が完了すると、電極体400が展開しないように、当該電極体400の平坦部433に接着テープ(図示省略)を貼り付ける。次いで、正極集電体190に対して、電極体400のタブ部410を溶接して固定するとともに、負極集電体(図示省略)に対して、電極体400のタブ部420を溶接して固定する。
その後、蓋構造体180の正極端子200に対して正極集電体190を接合する。具体的には、正極端子200の軸部210の内部空間218に、正極集電体190の突部192を圧入する。また、同様の手順で、負極端子300に対して負極集電体を接合する。
この圧入時において、軸部210と突部192とが擦れて、軸部210の内部空間218内にコンタミが発生する場合がある。しかし、軸部210の内部空間218内に突部192が圧入されるので、軸部210の内部空間218内にコンタミを封止することができる。
次いで、電極体400の本体部430に対してサイドスペーサ700を取り付けて、図示しないテープ部材によって固定し、一体化する。その後、一体化された電極体400及びサイドスペーサ700を、容器100の本体111の開口112から挿入することで容器100に収容する。
次いで、本体111に蓋構造体180を位置合わせしてから、蓋体110を本体111に溶接して、容器100を組み立て、注液口から電解液を注液する。その後、注液栓を蓋体110に溶接して注液口を塞ぐことで、蓄電素子10が製造される。
以上のように、本実施の形態によれば、端子本体部220の下面222(接合面)における正極端子200と絶縁部材150との間を気密にする位置には、接着層223が複数配置されているので、正極端子200側では複数の個所で気密性を確保することができる。同様に、蓋体110の絶縁部材150との重畳領域116(接合面)における蓋体110と絶縁部材150との間を気密にする位置には、複数の接着層117及び118が配置されているので、蓋体110側でも複数の個所で気密性を確保することができる。つまり、正極端子200をかしめなくとも安定した気密性を得ることができる。これにより、かしめのための設計上の制約を排除することができ、設計の自由度を高めることができる。具体的には、容器100の内部空間を広げることができるので、容器100を大きくしなくとも電極体400を大きくすることができる。
また、かしめが不要となることで、かしめを起因とした異物(バリ、コンタミ等)もなくなる。
また、正極端子200と絶縁部材150との間を気密にする位置には、接着層223が複数配置されているので、複数の接着層223のうち、一つの接着層223が損傷したとしても、他の接着層223で気密性を確保することができる。同様に、蓋体110と絶縁部材150との間を気密にする位置には、複数の接着層117及び118が配置されているので、複数の接着層117及び118のうち、一つの接着層(例えば接着層117)が損傷したとしても、他の接着層(例えば接着層118)で気密性を確保することができる。つまり、接合面全体に接着層を設けなくとも、正極端子200または蓋体110と絶縁部材150との気密性を確実に維持することができる。
また、金属に対する密着性が、絶縁部材150に対する密着性よりも高い接着剤から接着層117、118及び223が形成されている。例えば蓋体110や正極端子200が金属製である場合には、接着層117、118及び223は、絶縁部材150に対してよりも蓋体110または正極端子200に対して強固に密着することになる。したがって、より高い気密性を発揮することができる。
また、接着剤が熱可塑性接着剤であるので、製造時に絶縁部材150を溶融することにより接着剤も溶融させることができる。これにより、接着層117、118及び223と絶縁部材150との密着性をより高めることができる。
また、熱可塑性接着剤の融点が絶縁部材150の融点よりも低いので、蓋体110及び正極端子200に対して絶縁部材150をインサート成形する際に、当該絶縁部材150の熱によって熱可塑性接着剤を確実に溶融させることができる。これにより、硬化後の絶縁部材150と接着層117、118及び223との一体性を高めることができる。
また、絶縁部材150、蓋体110及び正極端子200が一体成形体であるので、絶縁部材150と蓋体110との間や、絶縁部材150と正極端子200との間の気密性をより高めることができる。
また、多重環状の接着層223のそれぞれが軸部210を連続して囲んでいるので、軸部210の周囲の気密性を複数の接着層223で確実に維持することができる。
また、蓋体110における第一貫通孔114の周囲にある第二貫通孔115に絶縁部材150が貫通しているので、第一貫通孔114を中心にした絶縁部材150の回転を防止することができる。また、環状の接着層118が、蓋体110の重畳領域116上で第二貫通孔115を連続して囲むように形成されているので、第二貫通孔115近傍の蓋体110と絶縁部材150との気密性を確実に維持することができる。
また、絶縁部材150、蓋体110及び正極端子200が一体成形体であるので、正極端子200をかしめて絶縁部材150を正極端子200及び蓋体110に密着させなくとも、絶縁部材150と蓋体110との間や、絶縁部材150と正極端子200との間の気密性を確保することができる。そして、正極端子200の側面に形成された突起221が、絶縁部材150内に埋まっているので、容器100外方に向けた引き抜き力が正極端子200に作用したとしても、突起221が絶縁部材150に引っかかって正極端子200の抜けを抑制することができる。つまり、かしめよりも密着性が弱く、抜けやすい接合方法を採用したとしても、上述した構成で補填することができる。これにより、かしめがなくとも気密性及び耐抜け性を発揮することができるため、かしめのための設計上の制約を排除することができ、設計の自由度を高めることができる。
また、軸部210よりも外形の大きい端子本体部220の側面に突起221が形成されているので、突起221が軸部210の側面に形成された場合と比べても、突起221の平面視形状を大きく形成することができる。したがって、突起221と絶縁部材150との接触面積を大きくすることができ、耐抜け性を高めることができる。
また、突起221が正極端子200の全周にわたって連続して形成されているので、突起221と絶縁部材150との接触面積を大きくすることができ、耐抜け性を高めることができる。
また、正極集電体に正極端子をかしめて固定する場合、正極集電体よりも容器内方にむけて正極端子の軸部が突出することになる。しかし、本実施の形態では、正極端子200の軸部210の先端部が、正極集電体190の本体部191よりも突部192の先端部側に配置されているために、容器100の内部空間を広げることができ、電極体400を大きくすることができる。
また、正極集電体190の突部192が正極端子200の軸部210内に圧入されているので、正極集電体190の突部192が圧入時に軸部210と擦れてコンタミが発生したとしても、圧入後にはコンタミを軸部210内に封止することができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、蓋体110に第二貫通孔115が形成されている場合を例示して説明したが、蓋体110に第二貫通孔115が形成されていなくてもよい。この場合、接着層118も不要となる。単に、接着層118を除くと、重畳領域116には一つの接着層117しか存在しなくなる。重畳領域116には、接着層118とは異なる接着層を設けてもよく、その一例を変形例1として説明する。
図8は変形例1に係る蓋体110Aの正極側の固定箇所の概略構成を示す平面図である。具体的には、図8は、図7に対応する図である。以下の説明において、上記実施の形態と同一の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図8に示すように、変形例1に係る蓋体110Aの重畳領域116には、接着層117と同心円状の接着層119が、接着層117の外方に設けられている。この接着層119も接着層117と同様に、第一貫通孔114を連続して囲んでいる。また、接着層119は、接着層117と同等の熱可塑性接着剤により形成されていればよい。なお、接着層119は、連続した環状であれば円形状以外の形状であってもよい。
このように、多重環状の接着層117及び119のそれぞれが第一貫通孔114を連続して囲んでいるので、第一貫通孔114の周囲の気密性を複数の接着層117及び119で確実に維持することができる。
なお、上記実施の形態においても、接着層117の外方に、第一貫通孔114を連続して囲む別の接着層を設けてもよい。さらに、接着層118の外方に、第二貫通孔115を連続して囲む別の接着層を設けてもよい。
[変形例2]
上記実施の形態では、絶縁部材150に埋まる突起221が端子本体部220の全周にわたって連続して形成されている場合を例示した。この変形例2では、突起が非連続である場合について説明する。
図9は、変形例2に係る正極端子200Bを下方から見た平面図である。具体的には図9は図6に対応する図である。図9に示すように、変形例2に係る正極端子200Bは、端子本体部220bの側面に、複数の突起221bが周方向に沿って所定の間隔を空けて形成されている。この場合においても、複数の突起221bが絶縁部材150に埋まっているために、突起221bがない場合と比べても、正極端子200の耐抜け性を高めることができる。
なお、突起は、平面視で一部が欠落した略環状(C字状)に形成されていてもよいし、端子本体部220bの側面の一部にのみ形成されていてもよい。
[変形例3]
上記実施の形態では、絶縁部材150に埋まる突起221が端子本体部220に形成されている場合を例示した。この変形例3では、正極端子200Cの軸部210cに突起221cが形成されている場合について説明する。
図10は、変形例3に係る正極端子200Cと絶縁部材150と蓋体110との固定構造の概略構成を示す断面図である。具体的には、図10は、図4に対応する図である。図10に示すように、変形例3に係る正極端子200Cは、軸部210cの側面に、突起221cが当該軸部210cの全周にわたって連続して形成されている。この場合においても、突起221cが絶縁部材150に埋まっているために、突起221cがない場合と比べても、正極端子200の耐抜け性を高めることができる。
なお、軸部210cに設けられる突起は、周方向に断続的に形成されていてもよいし、一部が欠落した略環状に形成されていてもよいし、軸部210cの側面の一部にのみ形成されていてもよい。また、軸部210cと端子本体部220とのそれぞれの側面に、絶縁部材150に埋まる突起を形成してもよい。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る蓄電素子について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、蓄電素子10が備える電極体400の個数は1には限定されず、2以上であってよい。また、蓄電素子10が備える電極体は巻回型である必要はない。蓄電素子10は、例えば平板状極板を積層した積層型の電極体を備えてもよい。また、蓄電素子10は、例えば、長尺帯状の極板を山折りと谷折りとの繰り返しによって蛇腹状に積層した構造を有する電極体を備えてもよい。
また、上記実施の形態では、蓋体110及び電極端子(正極端子200及び負極端子300)のそれぞれに接着層117、118及び223が設けられている場合を例示して説明したが、蓋体110及び電極端子の少なくとも一方に接着層が設けられていればよい。
また、上記実施の形態では、蓋体110の上面に接着層117及び118が形成されている場合を例示して説明したが、蓋体110の下面に接着層が形成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、正極端子200の軸部210と、正極集電体190の突部192は、軸部210及び突部192の両者が蓋体110を貫通した状態で接合されている場合を例示して説明した。しかし、軸部210及び突部192の一方が蓋体110を貫通した状態であってもよい。また、軸部210及び突部192の少なくとも一方は容器100の本体111を貫通していてもよい。
また、上記実施の形態では、正極側の固定構造(正極端子200と絶縁部材150と蓋体110との固定構造)について具体的に接続したが、負極側の固定構造(負極端子300と絶縁部材310と蓋体110との固定構造)においても、正極側と同様の構造を採用することができる。この場合、負極側でも正極側と同様の効果を奏することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110、110A 蓋体
111 本体
112 開口
113 底
114 第一貫通孔
115 第二貫通孔
116 重畳領域(接合面)
117、118、119、223 接着層
150 絶縁部材
151 上絶縁部
152 下絶縁部
153 連結部
154 貫通孔
180 蓋構造体
190 正極集電体
191 本体部
192 突部
193 タブ接合部
200、200B、200C 正極端子
210 軸部
218 内部空間
220、220b 端子本体部
221、221b、221c 突起
222 下面
300 負極端子
310 絶縁部材
400 電極体
410、420 タブ部
411、421 突出部
430 本体部
431、432 湾曲部
433 平坦部
450 正極
460 負極
470a、470b セパレータ
700 サイドスペーサ

Claims (9)

  1. 容器と、
    集電体と、
    前記集電体に接合される電極端子と、
    前記集電体及び前記電極端子と前記容器との間に介在した樹脂部材と、を備え、
    前記電極端子及び前記容器の少なくとも一方における前記樹脂部材との接合面には、接着層が形成されており、
    前記接着層は、前記接合面における同一平面上であって、前記電極端子及び前記容器の少なくとも一方と前記樹脂部材との間を気密にする位置に、複数配置されている
    蓄電素子。
  2. 前記接着層は、金属に対する密着性が前記樹脂部材に対する密着性よりも高い接着剤から形成されている
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記接着剤は熱可塑性接着剤である
    請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記熱可塑性接着剤の融点は、前記樹脂部材の融点よりも低い
    請求項3に記載の蓄電素子。
  5. 前記容器、前記電極端子及び前記樹脂部材が一体成形体である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  6. 前記容器には、前記樹脂部材を介して前記電極端子の軸部が貫通する第一貫通孔が形成されており、
    前記容器の前記接合面には、前記第一貫通孔を連続して囲む多重環状の前記接着層が形成されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  7. 前記電極端子の前記接合面には、前記軸部を連続して囲む多重環状の前記接着層が形成されている
    請求項6に記載の蓄電素子。
  8. 前記容器における前記第一貫通孔の周囲には、前記樹脂部材が貫通する第二貫通孔が形成されており、
    前記容器の前記接合面には、前記第二貫通孔を連続して囲む環状の前記接着層が形成されている
    請求項6又は7に記載の蓄電素子。
  9. 容器と、
    集電体と、
    前記集電体に接合される電極端子と、
    前記集電体及び前記電極端子と前記容器との間に介在した樹脂部材と、を備える蓄電素子の製造方法であって、
    前記電極端子及び前記容器の少なくとも一方における前記樹脂部材との接合面の同一平面上であって、前記電極端子及び前記容器の少なくとも一方と前記樹脂部材との間を気密にする位置に、接着層を複数形成した後に、
    前記電極端子及び前記容器に対して前記樹脂部材をインサート成形することで、前記電極端子、前記容器、前記接着層及び前記樹脂部材を一体化する
    蓄電素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112615090A (zh) * 2020-12-16 2021-04-06 江苏阿李动力科技有限公司 一种动力电池顶盖及其加工工艺
WO2022209059A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社村田製作所 二次電池およびその製造方法
WO2023133810A1 (zh) * 2022-01-14 2023-07-20 宁德时代新能源科技股份有限公司 端盖组件、电池单体、电池以及使用电池的装置

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