JP2019026702A - 熱可塑性複合樹脂、該樹脂を用いた3dプリンタ用フィラメント及びそれらの製造方法 - Google Patents

熱可塑性複合樹脂、該樹脂を用いた3dプリンタ用フィラメント及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セルロースナノファイバーは熱可塑性樹脂中で凝集が生じるという問題点を解決し、該セルロースナノファイバーの熱可塑性樹脂中で均一に分散した熱可塑性複合樹脂、該熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメント及びそれらの製造方法を提供する。【解決手段】熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーとエチレン系共重合体とを含有する熱可塑性複合樹脂は、該熱可塑性複合樹脂中に該セルロースナノファイバーは均一に分散する。該熱可塑性樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントにより微細な造形が可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、セルロースナノファイバーが均一に分散した熱可塑性複合樹脂、該熱可塑性複合樹脂の製造方法、該熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントに関するものである。
本発明で使用される用語「セルロースナノファイバー」は、どの方向を測定しても一般的な概念である100nm以下になっているものだけではなく、例えば、長さ又は幅がミクロンサイズであっても直径又は厚さが100nm以下のナノサイズであるものも含まれる。「3Dプリンタ」とは熱溶解積層型三次元プリンタをいう。
従来、熱可塑性樹脂の補強性やチキソ性等を高めるために熱可塑性樹脂中に補強材を添加する手法がとられており、該補強材としてセルロースナノファイバーが知られている。セルロースナノファイバーは、一般的なセルロース繊維と比較して、比表面積が大きく、補強効果に優れているが、一方でセルロースナノファイバーの表面には水酸基が多く存在するため、疎水性の熱可塑性樹脂に対して混合すると、熱可塑性樹脂成分中で凝集が生じてしまい、かえって補強効果が低減するという問題点があった。
また、セルロースナノファイバーが凝集した熱可塑性樹脂を含有する3Dプリンタフィラメントを用いた場合、ノズルにつまりが生じてなめらかに吐出されないことから造形状態が悪くなるという問題点があった。
そこで、例えば、特許文献1は、セルロースナノファイバーの水酸基の一部を疎水化する変性処理する技術を開示しているが、該変性処理は有機溶剤下で処理しなければならず、溶媒処理等の問題が生じる。
. また、特許文献2は、熱可塑性樹脂と混錬するに先立って、セルロースナノファイバーを乾燥、分散する技術を開示しているが、セルロースナノファイバーは、パルプなどを機械的、化学的に解繊する方法により得られるものであるところ、この方法により得られたセルロースナノファイバーは、含水率が90〜99重量%と高く、脱水・乾燥処理が困難である。
特開2012−229350号公報 特開2010−089483号公報
本発明は、従来のセルロースナノファイバーの熱可塑性樹脂中で凝集するという問題点を解決して該セルロースナノファイバーが均一に分散した熱可塑性複合樹脂及び該熱可塑性複合樹脂を含有し微細な造形ができる3Dプリンタ用フィラメントを提供し、該セルロースナノファイバーの疎水化変性処理及び脱水・乾燥処理が不要な該熱可塑性複合樹脂の製造方法を提供する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーとエチレン系共重合体とを含有する熱可塑性複合樹脂であって、
該熱可塑性複合樹脂中に該セルロースナノファイバーは均一に分散していることを特徴とする熱可塑性複合樹脂である(請求項1)。
前記セルロースナノファイバーの表面にある各グルコースは、ほぼすべての2級水酸基を有し、
該セルロースナノファイバーのアスペクト比は100以上であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性複合樹脂である(請求項2)。
前記熱可塑性樹脂は、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ乳酸、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、メタクリル酸メチル樹脂、ナイロン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、及びポリエステル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする熱可塑性複合樹脂である(請求項3)。
前記エチレン系共重合体は、
エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、及びエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする熱可塑性複合樹脂である(請求項4)。
熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーの水分散体とエチレン系共重合体とを該熱可塑性樹脂の溶融温度で加熱混錬し、
該加熱混錬している間に該セルロースナノファイバーの水分散体に含まれる水分を気化させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱可塑性複合樹脂の製造方法である(請求項5)。
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントである(請求項6)。
請求項5記載の製造方法により製造された熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントである(請求項7)
請求項1の発明によれば、エチレン系共重合体の働きより、熱可塑性複合樹脂中にセルロースナノファイバーが凝集することなく均一に分散する。
請求項2の発明によれば、該熱可塑性複合樹脂中に均一に分散するセルロースナノファイバーのアスペクト比が大きいことから、該熱可塑性複合樹脂中でのセルロースナノファイバーの効果が高まる。
請求項3の発明によれば、安価で入手しやすい該熱可塑性樹脂使用することから該熱可塑性複合樹脂を容易に製造できる。
請求項4の発明によれば、該熱可塑性複合樹脂中にセルロースナノファイバーが凝集することなく均一に分散する状態を高めることができる。
請求項5の発明によれば、セルロースナノファイバーを水分散体の状態で熱可塑性樹脂と混錬することが可能となり、簡易な工程で該熱可塑性複合樹脂を製造できる。
請求項6の発明によれば、微細な造形ができる3Dプリンタ用フィラメントを提供できる。
請求項7の発明によれば、微細な造形ができる3Dプリンタ用フィラメントを簡易な工程で製造できる。
図1は、熱可塑性複合樹脂中にセルロースナノファイバーが均一に分散した状態を示す写真である。(実施例1) 図2は、熱可塑性複合樹脂中にセルロースナノファイバーが凝集した状態を示す写真である。(比較例3) 図3は、3Dプリンタにて成形した板状体の造形が良い状態を示す写真である。(実施例2) 図4は、3Dプリンタにて成形した板状体の造形が悪い状態を示す写真である。(比較例2)
以下、本発明の熱可塑性複合樹脂等について詳しく説明する。
(熱可塑樹脂)
本発明の熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ乳酸、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、メタクリル酸メチル樹脂、ナイロン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル樹脂の中から1種又は2種以上を選択して使用することが好ましい。該熱可塑性樹脂は着色してあるものを用いてもよい。
(セルロースナノファイバー)
本発明におけるセルロースナノファイバーは、平均繊維系が3nm〜100nm程度であればよく、該セルロースナノファイバーの長さはミクロンサイズであってもよい。該セルロースナノファイバーは、シングルセルロースナノファイバー、ミクロフィブリル化セルロースナノファイバーのいずれか一方又は混合物でもよい。
該セルロースナノファイバーを調整する方法としては、特に制限されないが、原料セルロース繊維を解繊処理することにより調整する。解繊処理の方法としては、機械的解繊処理、化学的解繊処理が挙げられる。機械的解繊処理としては、例えば、原料セルロース繊維の分散液を一対のノズルから100MPa〜250MPa程度の高圧でそれぞれ噴射させ、その噴射流を互いに衝突させることによって粉砕する、いわゆる高圧ホモジナイザーを用いる方法がある。
化学的解繊処理としては、例えば、酸化触媒等を使用して、原料セルロース繊維を酸化処理する方法が挙げられる。これにより、セルロース分子中の各グルコース単位のC6位の水酸基を選択的にカルボキシ基に酸化され、フィブリル相互の静電反発により化学的に解繊される。その後、ホモジナイザー等の装置を用いて分散処理を行う。該酸化触媒としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジンー1−オキシル(TEMPO)等を用いる。
前記機械的解繊処理又は化学的解繊処理等により得られるセルロースナノファイバーは水分散体の状態である。該セルロースナノファイバーの水分散体は、分散媒として水を含有する分散体である。該分散媒は、全量が水であることが好ましいが、その一部として水と相溶性を有する他の液体(炭素数3以下の低級アルコール類等)を用いることもできる。
該セルロースナノファイバーの水分散体は、セルロースナノファイバーの水酸基を疎水化する等の変性処理等をしていない。そのため、該セルロースナノファイバーの水分散体中におけるセルロースナノファイバーの表面にある各グルコースは、すべて又は好ましくはほぼすべての2級水酸基を有する。本発明の熱可塑性複合樹脂は該セルロースナノファイバーの水分散体を加熱混錬することにより得られることから、該セルロースナノファイバーの表面にある各グルコースの2級水酸基は変性等することなく、すべて又は好ましくはほぼすべての2級水酸基を有したまま熱可塑性複合樹脂中に均一に分散することとなる。よって、熱可塑性複合樹脂中に均一に分散する該セルロースナノファイバー表面にある各グルコースはすべて又は好ましくはほぼすべての2級水酸基を有する。
該セルロースナノファイバーの水分散体において、水分散体中のセルロースナノファイバーの平均繊維径は3nm〜100nm程度が好ましく、更に好ましくは20nm〜50nmとする。本発明の熱可塑性複合樹脂は、セルロースナノファイバーの水分散体を加熱混錬することにより得られることから、該熱可塑性複合樹脂中に均一に分散したセルロースナノファイバーの繊維径は、原料である水分散体のセルロースナノファイバーの繊維径とほぼ同じとなり、3nm〜100nm程度が好ましく、更に好ましくは20nm〜50nmとなる。
該セルロースナノファイバーの水分散体において、水分散体中のセルロースナノファイバーのアスペクト比は100〜500が好ましく、100〜200が更に好ましい。本発明の熱可塑性複合樹脂は、セルロースナノファイバーの水分散体を加熱混錬することにより得られることから、該熱可塑性複合樹脂中に均一に分散したセルロースナノファイバーのアスペクト比は、原料である水分散体のセルロースナノファイバーのアスペクト比とほぼ同じとなり、100〜500が好ましく、100〜200が更に好ましい。
(アスペクト比の測定方法)
本発明において「アスペクト比」とは、セルロースナノファイバーにおける平均繊維長と平均直径の比(平均繊維長/平均直径)を意味する。セルロースナノファイバーの平均直径及び平均繊維長は、走査電子顕微鏡(SEM)により測定できる。例えば、セルロースナノファイバーが分散した分散液を基板上にキャストしてSEMで観察し、得られた1枚の画像当たり20本以上の繊維について直径と長さの値を読み取り、これを少なくとも3枚の重複しない領域の画像について行い、最低30本の繊維の直径と長さの情報を得る。得られた繊維の直径のデータから平均直径を算出し、長さのデータから平均繊維長を算出することができ、数平均繊維長と平均直径との比からアスペクト比を算出することができる。
(エチレン系共重合体)
本発明のエチレン系共重合体は、例えば、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを用い、好ましくは、エチレン−メチルメタクリレート共重合体を用いる。
(配合割合)
本発明の熱可塑性複合樹脂は、好ましくは、熱可塑性樹脂が100重量部程度、前記セルロースナノファイバーが0.1重量部〜0.5重量部程度、前記エチレン系共重合体が5重量部〜10重量部程度となる。
(その他の原料)
前記熱可塑性複合樹脂に本発明の効果を阻害しない範囲でその他の原料を添加することができる。その他の原料は、例えば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑材、剥離剤、帯電防止剤、充てん剤、着色剤、発泡材、難燃剤等から1種又は2種以上を選択し添加する。
(熱可塑性複合樹脂の製造工程)
上記熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーの水分散体とエチレン系共重合体とを通常使用される混錬押出機に同時に投入する。混錬時間や混錬状態を向上させるために、該熱可塑性樹脂と該セルロースナノファイバーの水分散体と該エチレン系共重合体とはあらかじめ混合してから混錬押出機に投入するのが好ましい。
該セルロースナノファイバーの水分散中のセルロースナノファイバー固形分濃度は特に限定されないが、該セルロースナノファイバーの水分散体全体に対し、セルロースナノファイバーの固形分濃度は30重量%以下であることが好ましく、より好ましくは1重量%〜5重量%である。該熱可塑性樹脂及び該エチレン系共重合体の形状は問わないが、好ましくは、ペレット状、粉末状を用いる。
熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーの水分散体とエチレン系共重合体との配合割合は、熱可塑性樹脂100重量部程度、セルロースナノファイバーの水分散体1重量部〜25重量部程度、エチレン系共重合体5重量部〜10重量部程度が好ましい。
混練押出機のスクリューとの噛み込みを良くするために、該熱可塑性樹脂と該セルロースナノファイバーの水分散体と該エチレン系共重合体との混合物にブレンドオイルを添加することが好ましい。ブレンドオイルは、例えば鉱油系化合物を主成分とするものを用い、熱可塑性樹脂100重量部程度につき5重量部〜20重量部程度加える。
上記可塑剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑材、剥離剤、帯電防止剤、充てん剤、着色剤、発泡材、難燃剤等のその他の原料を加える場合は、製造効率の面から、熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーとエチレン系共重合体とを混錬する際に併せて混錬することが好ましい。
上記混練押出機は通常用いられる機器、例えば、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、短軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機、コニーダ等を用いる。混錬の際の加熱温度は、該熱可塑性樹脂の溶融温度より高くし、例えば、該熱可塑性樹脂としてポリエチレンを使用するときは170℃〜180℃程度、ポリプロピレンを使用するときは180℃〜190℃程度、ポリスチレンを使用するときは220℃〜230℃程度、ポリ乳酸を使用するときは200℃〜210℃程度、ABS樹脂を使用するときは230℃〜240℃程度が好ましい。短軸スクリュー押出機や多軸スクリュー押出機を使用する際のスクリュー回転数は1rpm〜100rpm程度が好ましく、更に好ましくは30rpm〜60rpm程度とする。
上記熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーの水分散体とエチレン系共重合体との混合物を混錬押出機内部で加熱混錬することにより、セルロースナノファイバー水分散体中の水分が気化する。通常、セルロースナノファイバーの水分散体は該水分散体の水分量が減少することによりセルロースナノファイバー同士が凝集するところ、本発明においては、該エチレン系共重合体は該セルロースナノファイバー同士が凝集することを防止し、疎水性の熱可塑性樹脂と親水性のセルロースナノファイバーとの相溶化効果をもたらす結果、セルロースナノファイバーは凝集することなく該熱可塑性樹脂中に均一に分散して押出口から吐出される。加熱混錬中に気化した水分は、該混練押出機のベント等から放出する。
前記吐出物を冷却・固化することにより、セルロースナノファイバーが均一に分散する熱可塑性複合樹脂を得る。該冷却はどのような方法でも構わないが、例えば、該吐出物を水中に吐出することにより、容易に安価に冷却することができる。尚、上記方法により得られた熱可塑性複合樹脂は、公知の成型方法によりペレット状、シート状、粉末状、繊維状等とすることができる。
(3Dプリンタ用フィラメントの製造方法)
本発明の3Dプリンタ用フィラメントは3Dプリンタに装着できるものであれば限定しない。熱可塑性樹脂から3Dプリンタ用フィラメントを製造する通常の方法により製造する。例えば、本発明の熱可塑性複合樹脂を溶融押出機から吐出し、空気中又は水などの液体浴中で冷却・固化することにより、連続線状のフィラメントを製造する。好ましくは、該フィラメント直径は1.75mm〜3.00mm程度とし、ボビンに巻いたり、かせ状にして保管する。
溶融押出機の温度は、本発明の熱可塑性複合樹脂に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度より高く設定する。好ましくは熱可塑性複合樹脂に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度より20℃程度高く設定する。
以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明する
〈実施例1〉
(熱可塑性複合樹脂の分散試験)
熱可塑性樹脂としてポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製)100重量部とセルロースナノファイバーの水分散体(株式会社スギノマシン製、該水分散体総重量におけるセルロースナノファイバー固形分2重量%程度、セルロースナノファイバーの繊維系20nm〜50nm程度、繊維長数μm程度)10重量部と粉末状のエチレン−メチルメタクリレート共重合体(住友化学株式会社製)10重量部と鉱油系ブレンドオイル(DIC株式会社製)1重量部をカップに入れて、匙を使ってあらかじめ混合し、混合物とした。該ブレンドオイルは、混錬された熱可塑性複合樹脂を押し出して吐出する際に、該熱可塑性複合樹脂と押し出し部分のスクリューとの噛み込みを良くする目的で加える。
前記ポリプロピレンとセルロースナノファイバーの水分散体とエチレン−メチルメタクリレート共重合体との混合物を多軸スクリュー押出機(東洋精機株式会社製、商品名「ラボプラストミル」)の原料投入口に投入後、加熱温度180℃〜190℃、スクリュー回転数40rpmにて加熱混錬した。加熱混錬中に該セルロースナノファイバーの水分散体に含まれる水分は気化しベント又は原料投入口等から排出される。加熱混錬後に吐出された熱可塑性複合樹脂溶融物中におけるセルロースナノファイバーの凝集物の有無を目視で確認した後、該熱可塑性複合樹脂溶融物をストランドバス(東洋精機株式会社製)で冷却・固化し、熱可塑性複合樹脂を得た。
(熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントによる板状体の造形試験)
上記実施例2により製造した熱可塑性複合樹脂は、通常の方法によりペレタイザー(東洋精機株式会社製)を用いて該熱可塑性複合樹脂ペレットとした。該熱可塑性複合樹脂ペレットを通常の方法によりエクストルーダー(Noztek社製、Noztecpro HTモデル)に投入し、シリンダ温度を180℃、フィラメント径3mmに設定して3Dプリンタ用フィラメントを作成した。
上記3Dプリンタ用フィラメントを造形材料として、熱溶解積層方式の3Dプリンタ(Airwolf社製)と3D設計ソフト(123D DESIGN)を用いて厚さ2mm、縦20mm、横20mmの板状体を作成した。造形条件は、ノズル温度180℃、プリントスピード5mm/s、プリントベッド温度30℃とした。上記方法より得られた板状体の表面の造形状態を目視にて確認した。
〈実施例2〉
上記実施例1のポリプロピレンの代わりにポリエチレン(旭化成株式会社製)を100重量部とし、熱可塑性複合樹脂の分散試験における加熱温度を170℃〜180℃とし、熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントによる板状体の造形試験におけるシリンダ温度及びノズル温度を170℃として実施例1と同様の操作を行った。
〈実施例3〉
上記実施例2のポリエチレンの代わりにポリエチレン(旭化成株式会社製)をあらかじめ通常使用する染料を用いて青色に着色したものを100重量部として実施例2と同様の操作を行った。
〈実施例4〉
上記実施例2のポリエチレンの代わりにポリエチレン(旭化成株式会社製)をあらかじめ通常使用する染料を用いて赤色に着色したものを100重量部として実施例2と同様の操作を行った。
〈比較例1〉
ポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製)100重量部とセルロースナノファイバーの水分散体(株式会社スギノマシン製、該水分散体総重量におけるセルロースナノファイバー固形分2重量%程度、セルロースナノファイバーの繊維系20nm〜50nm程度、繊維長数μm程度)10重量部を用いて上記実施例1と同様の操作を行った。
〈比較例2〉
上記比較例1のポリプロピレンの代わりにポリエチレン(旭化成株式会社製)を100重量部とし、熱可塑性複合樹脂の分散試験における加熱温度を170℃〜180℃とし、熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントによる板状体の造形試験におけるシリンダ温度及びノズル温度を170℃として比較例1と同様の操作を行った。
〈比較例3〉
上記実施例1のエチレン−メチルメタクリレート共重合体(住友化学株式会社製)の代わりにマレイン酸変性ポリプロピレン(化薬アクゾ株式会社製、商品名「カヤブリッド」)を10重量部とし、鉱油系プレンドオイルは加えずに上記実施例1と同様の操作を行った。
実施例1〜4及び比較例1〜3の結果を表1に示す。
(熱可塑性複合樹脂のセルロースナノファイバーの分散結果)
図1は実施例1における加熱混錬後に吐出された熱可塑性複合樹脂溶融物の写真であるところ、該熱可塑性複合樹脂溶融物中におけるセルロースナノファイバーの凝集物は目視できなかった。実施例1〜実施例4においては熱可塑性複合樹脂溶融物中におけるセルロースナノファイバーの凝集物は目視できなかったことから、セルロースナノファイバーは熱塑性複合樹脂中に均一に分散したことが分かる。
実施例1〜実施例4に用いるセルロースナノファイバーの水分散体は、セルロースナノファイバーの水酸基を疎水化する等の変性処理をしていない。そのため、該セルロースナノファイバーの水分散体中におけるセルロースナノファイバーの表面にある各グルコースは、すべて又は好ましくはほぼすべての2級水酸基を有する。実施例1〜実施例4の熱可塑性複合樹脂は該セルロースナノファイバーの水分散体を加熱混錬することにより得られことから、該セルロースナノファイバーの表面にある各グルコースの2級水酸基は変性等することなく、すべて又は好ましくはほぼすべての2級水酸基を有したまま熱可塑性複合樹脂中に均一に分散することとなる。よって、実施例1〜実施例4の熱可塑性複合樹脂中に均一に分散した該セルロースナノファイバーの表面にある各グルコースはすべて又は好ましくはほぼすべての2級水酸基を有する。
実施例1〜実施例4に用いるセルロースナノファイバーの水分散体において、水分散体中のセルロースナノファイバーの平均繊維径は20nm〜50nm程度となる。実施例1〜実施例4の熱可塑性複合樹脂は、セルロースナノファイバーの水分散体を加熱混錬することにより得られることから、該熱可塑性複合樹脂中に均一に分散したセルロースナノファイバーの繊維径は、原料である水分散体のセルロースナノファイバーの繊維径とほぼ同じとなり、20nm〜50nm程度となる。
実施例1〜実施例4に用いるセルロースナノファイバーの水分散体において、水分散体中のセルロースナノファイバーのアスペクト比は100〜200程度となる。実施例1〜実施例4の熱可塑性複合樹脂は、セルロースナノファイバーの水分散体を加熱混錬することにより得られることから、該熱可塑性複合樹脂中に均一に分散したセルロースナノファイバーのアスペクト比は、原料である水分散体のセルロースナノファイバーのアスペクト比とほぼ同じとなり、100〜200程度となる。
図2は比較例3における加熱混錬後に吐出された熱可塑性複合樹脂溶融物の写真であるところ、該熱可塑性複合樹脂溶融物中におけるセルロースナノファイバーの凝集物が目視できた。比較例1〜比較例3においてはエチレン系共重合体を加えない場合は、熱可塑性複合樹脂溶融物中におけるセルロースナノファイバーの凝集物が目視でき、セルロースナノファイバーは熱塑性複合樹脂中で凝集したことが分かる。
(3Dプリンタによる造形結果)
図3は、実施例2における熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントを用いて造形した板状体の写真であるところ、板状体表面に細い筋が明確に目視で確認でき、微細な造形となったことが分かる。
実施例1〜実施例4においてはセルロースナノファイバーが均一に分散した熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントはノズルからなめらかに吐出されるため、該フィラメントによる板状体の表面はかすれがなく、造形状態は微細であった。
図4は、比較例2における熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメントを用いて造形した板状体の写真であるところ、ノズルにつまりが生じてなめらかに吐出されないため板状体表面は細い筋を確認することができず、粗い造形となったことが分かる。
比較例1〜比較例3のとおり、凝集したセルロースナノファイバーを含有する熱可塑性複合樹脂から製造した3Dプリンタ用フィラメントは、ノズルにつまりが生じてなめらかに吐出されないため、該フィラメントによる板状体の表面はかすれがあり、造形状態は粗くなった。

Claims (7)

  1. 熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーとエチレン系共重合体とを含有する熱可塑性複合樹脂であって、
    該熱可塑性複合樹脂中に該セルロースナノファイバーは均一に分散していることを特徴とする熱可塑性複合樹脂。
  2. 前記セルロースナノファイバーの表面にある各グルコースはほぼすべての2級水酸基を有し、
    該セルロースナノファイバーのアスペクト比は100以上であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性複合樹脂。
  3. 前記熱可塑性樹脂は、
    ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ乳酸、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、メタクリル酸メチル樹脂、ナイロン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、及びポリエステル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の熱可塑性複合樹脂。
  4. 前記エチレン系共重合体は、
    エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、及びエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の熱可塑性複合樹脂。
  5. 熱可塑性樹脂とセルロースナノファイバーの水分散体とエチレン系共重合体とを該熱可塑性樹脂の溶融温度で加熱混錬し、
    該加熱混錬している間に該セルロースナノファイバーの水分散体に含まれる水分を気化させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱可塑性複合樹脂の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメント。
  7. 請求項5記載の製造方法により製造された熱可塑性複合樹脂を含有する3Dプリンタ用フィラメント。
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