JP2019025866A - 木質内装仕上げ材 - Google Patents

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土屋 守雄
Morio Tsuchiya
守雄 土屋
賢一 門田
Kenichi Kadota
賢一 門田
秀明 守時
Hideaki Moritoki
秀明 守時
伸介 西谷
Shinsuke Nishitani
伸介 西谷
健司 苅谷
Kenji Kariya
健司 苅谷
弘規 坂東
Hironori Bando
弘規 坂東
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Abstract

【課題】床の反りや突き上げを抑制し易く、施工が容易であり木質感の高い木質内装仕上げ材を提供すること。【解決手段】単板からなる第1層21と、第1層21の裏面側に配された単板からなる第2層22と、第2層22の裏面側に配された単板からなる第3層23とを含む積層構造を有する木部2を備えた木質内装仕上げ材1であって、第2層22の単板の繊維の配向方向は、第1層21の単板の繊維の配向方向と異なっており、第3層23の単板の繊維の配向方向は、第2層22の単板の繊維の配向方向と異なっており、木質内装仕上げ材1の幅方向Yにおける木部2の端部2eに面取り加工が施されている。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅又は非住宅の床、壁又は天井等の建材として用いることができる木質内装仕上げ材に関する。
近年、オフィスや店舗等の非住宅において内装を木質化するニーズが高まっており、例えば床材として、従来の木調樹脂シートフロアではなく、より木質感を高めた天然化粧単板を貼り合わせた製品が多く用いられるようになっている。このため、床材等として用いる内装仕上げ材に関する技術が種々開発されており、例えば、複数の単板や中質繊維版等を積層させた内装仕上げ材が知られている(特許文献1〜3)。
特許文献1に記載の複合化粧床材は、中質繊維板の下面に、3枚以上の単板を最下層の単板の繊維の配向方向を床材の幅方向に配向させた態様で積層し、該中質繊維板の上面に化粧単板を貼着させたものである。
特許文献2に記載の床材は、突板等で形成された第1の層と、半裁中密度繊維板で形成された第2の層と、軟質シートで形成された第3の層と、樹脂含浸紙等で形成された第4の層とをこの順で備えたものである。
特許文献3に記載の除湿床板は、複数枚の単板を接着剤の存在下に加熱、加圧し、上記単板の層間において、除湿シートを上下対称に位置するように介在させ、該防湿シートの貼着と単板の積層とを同時に行って得られた防湿合板に表面化粧材として突き板を貼着してなるものである。
特開平5−147002号公報 特開2014−177808号公報 特開2009−190310号公報
しかしながら、特許文献1に記載の複合化粧床材は、施工するためには複合化粧床材の四周側面に本サネ等の接合手段を加工形成する必要があり、従って施工時に、雄ザネと雌ザネを組み込みビス等で固定する作業が発生するため施工負荷が大きくなってしまう。
また特許文献2に記載の床材は、第2の層に半裁中密度繊維板を使用しており、床材の端部に面加工を施した場合に、基材である半裁中密度繊維板が表出するため外観の質が低下し市場価値が下がってしまう。
また特許文献3に記載の除湿床板は、床材のそりを解決する手段として防湿シートを床材基材である合板の上下表面に貼着しているが、防湿シートそのものを用意するために費用がかかり、また防湿シートを貼着する手間が発生し作業工程が増加するため、床板を製造するためのコストが高くなってしまう。
従って、本発明の目的は、床の反りや突き上げを抑制し易く、木質感の高い木質内装仕上げ材を提供することにある。
本発明は、単板からなる第1層と、第1層の裏面側に配された単板からなる第2層と、第2層の裏面側に配された単板からなる第3層とを含む積層構造を有する木部を備える木質内装仕上げ材であって、第2層の単板の繊維の配向方向は、第1層の単板の繊維の配向方向と異なっており、第3層の単板の繊維の配向方向は、第2層の単板の繊維の配向方向と異なっており、前記木質内装仕上げ材の幅方向における前記木部の端部に面取り加工が施されている、木質内装仕上げ材を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明によれば、床の反りや突き上げを抑制し易く、施工が容易である木質感の高い木質内装仕上げ材を提供することができる。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る木質内装仕上げ材の斜視図である。 図2は、図1のI−I線断面図である。 図3(a)は、図1に示す木質内装仕上げ材の木部の拡大断面図であり、図3(b)は、図1に示す木質内装仕上げ材の木部の上面図である。 図4は、本発明の他の実施形態に係る木質内装仕上げ材の木部の拡大断面図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係る木質内装仕上げ材の斜視図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1に本発明の好ましい実施形態に係る木質内装仕上げ材1を示す。木質内装仕上げ材1は、一方向Xに長い形状を有している。本実施形態では、X方向を木質内装仕上げ材1の長手方向とし、X方向に直交する方向Yを木質内装仕上げ材1の幅方向とする。尚、Z方向は、木質内装仕上げ材1の厚み方向である。
木質内装仕上げ材1は、積層構造を有する木部2を備え、その木部2の裏面側に接合部層4を備えている。木質内装仕上げ材1及びその構成部材においては、木質内装仕上げ材1を床、天井又は壁等として使用した場合に、室内側に向けられる面を表面とし、室内側に向けられる面とは反対側の面を裏面とする。
木部2は、図1及び図2に示すように、第1層21と、第1層21の裏面側に配された第2層22と、第2層22の裏面側に配された第3層23とを含む積層構造を備えている。第1層21、第2層22及び第3層23は、それぞれ、単板により形成されている。木部2において、第1層21と第2層22並びに第2層22と第3層23とは接着剤を介して接合されている。前記接着剤としては、第1層21と第2層22並びに第2層22と第3層23とを接合することができるものであれば、その種別は問わず、公知の接着剤を使用することができるが、該接着剤としては、各層21,22,23を形成する単板どうしを強固に接合する観点から、水性高分子イソシアネート系接着剤を使用することが好ましい。
木部2は、図1及び図2に示すように、幅方向Yにおける木部2の端部2eに面取り加工が施されている。面取り加工としては、C加工、R加工等が挙げられる。面取り加工は、木質内装仕上げ材1の表面側の角部に、木質内装仕上げ材1の上面U及び側面に対して傾斜した平面状の傾斜面が形成されるC加工、又は木質内装仕上げ材1の表面側の角部に、木質内装仕上げ材1の上面Uから側面に亘って連続する断面円弧状の曲面が形成されるR加工であることが好ましい。木質内装仕上げ材1の上面Uは、木質内装仕上げ材1の表面のうち面取り加工が施された部分以外の部分であり、通常、厚み方向と直交する面である。
本発明における面取り加工には、面取り加工によって形成される傾斜面(C面)や断面円弧状の曲面(R面)の下端が、木部2の下端より上方に位置する場合と、面取り加工によって形成される傾斜面(C面)や断面円弧状の曲面(R面)の下端が、木部2の下端に達している場合の両者が含まれる。C加工によって形成される傾斜面(C面)は、上面Uに対する傾斜角度は45度に限られず、例えば30度以上60度以下の範囲の任意の角度とすることができる。
木部2は、上述のように、単板からなる第1層21と、第1層21の裏面側に配された単板からなる第2層22と、第2層22の裏面側に配された単板からなる第3層23とを含む積層構造を備えているので、幅方向Yにおける木部2の端部2eに面取り加工が施されていても、木部2の表面側から上面視したときに、単板からなる第1層21、第2層22又は第3層23のうちの何れかが木部2の表面に露出していることになり、木質内装仕上げ材1の木質感が損なわれることを防ぐことができる〔図3(b)参照〕。
第1層21、第2層22及び第3層23を形成する単板は、それぞれ、繊維の配向方向を有している。そして、図3(a)に示すように、第1層21を形成する単板の繊維の配向方向は、木質内装仕上げ材1の長手方向Xと一致している。繊維の配向方向が木質内装仕上げ材1の長手方向Xと一致しているとは、繊維の配向方向と該長手方向Xとのなす角が45度未満(より好ましくは15度未満)であることを意味している。第2層22を形成する単板の繊維の配向方向は、木質内装仕上げ材1の幅方向Yと一致しており、第1層21を形成する単板の繊維の配向方向と異なっている。繊維の配向方向が木質内装仕上げ材1の幅方向Yと一致しているとは、繊維の配向方向と該幅方向Yとのなす角が45度未満(より好ましくは15度未満)であることを意味している。第3層23を形成する単板の繊維の配向方向は、木質内装仕上げ材1の長手方向Xと一致しており、第2層22を形成する単板の繊維の配向方向と異なっている。
第1層21を構成する単板は、繊維の配向方向が木質内装仕上げ材1の長手方向Xと平行であることが好ましく、第2層22を構成する単板は、繊維の配向方向が、木質内装仕上げ材1の幅方向Yと平行であることが好ましい。第3層23を構成する単板は、繊維の配向方向が、第1層21を構成する単板の繊維の配向方向と平行でも非平行であっても良いが、平行であることが好ましく、第3層23を構成する単板の繊維の配向方向も、木質内装仕上げ材1の長手方向Xと平行であることがより好ましい。
第2層22を形成する単板の繊維の配向方向が、第1層21を形成する単板の繊維の配向方向と異なっており、第3層23を形成する単板の繊維の配向方向が、第2層22を形成する単板の繊維の配向方向と異なっているので、各層21,22,23を形成する各単板の伸縮が抑制され、木部2の厚みを薄くした場合でも木質内装仕上げ材1が反り難くなる。
木部2を構成する各単板は、例えば、スライサーにより木材フリッチを切削することにより得られたものや、ロータリーレースにより丸太を切削することにより得られたもの等を用いることができ、比較的綺麗な木目が表れるようにして木質感を高める観点から、スライサーを用いて得られたものを用いることが好ましい。
また各単板の原料木材の樹種は、針葉樹でも広葉樹でも良く、例えば、オーク、チーク、ウォルナット、ファルカタ、レッドラワン、タモ、ニレ、カバ、スギ、ヒノキ、ヒバ、ホワイトウッド、オウシュウアカマツ等を用いることができるが、木質内装仕上げ材1の表面に、比較的綺麗な木目が表れるようにして木質感を高める観点から、各単板の原料木材、特に第1層21を構成する単板の原料木材は、オーク、チーク、ウォルナット等の広葉樹であることが好ましい。
第1層21を形成する単板の厚みt21は、木質内装仕上げ材1の幅方向における端部に施された面取り加工部に、比較的綺麗な木目が表れるようにして木質感を高める観点、木質内容仕上げ材1を薄くまたは軽くし施工性を向上させる観点(例えば床等の既存の内装仕上げ材の上から直接改修施工し易くする観点)、及び木質内装仕上げ材1の反りを軽減する観点から、0.3mm以上1.2mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.4mm以上0.7mm以下であり、更に好ましくは0.4mm以上0.5mm以下である。
また、第1層21を形成する単板の厚みt21は、木部2の厚みT2に対して、木質内装仕上げ材1の幅方向における端部に施された面取り加工部に、比較的綺麗な木目が表れるようにして木質感を高める観点から、15%以上であることが好ましく、より好ましくは25%以上であり、更に好ましくは30%以上であり、木質内容仕上げ材1を薄くまたは軽くして床等の既存の内装仕上げ材の上から直接改修施工し易くし施工性を向上させるとともに木質内装仕上げ材1の反りを軽減する観点から、45%以下であることが好ましく、より好ましくは40%以下であり、更に好ましくは35%以下である。
第2層22を形成する単板の厚みt22は、木部2の厚みT2に対して、木質内装仕上げ材1の反りを軽減する観点から、10%以上70%以下であることが好ましく、より好ましくは20%以上60%であり、更に好ましくは30%以上50%以下である。
木質内装仕上げ材1の反りを軽減する観点から、第3層23を形成する単板の厚みt23は、第1層21を形成する単板の厚みt21と近い値であることが好ましく、例えば、第1層21を形成する単板の厚みt21に対して第3層23を形成する単板の厚みt23が80%以上120%以下であることが好ましく、90%以上110%以下であることより好ましい。同様の観点から、第1層21を形成する単板の厚みt21と第3層23を形成する単板の厚みt23が同じであることが更に好ましい。同じであるとは、第1層21を形成する単板の厚みt21に対して第3層23を形成する単板の厚みt23が95%以上105%以下であることを意味する。
同様の観点から、第3層23を形成する単板の厚みt23は、木部2の厚みT2に対して、15%以上であることが好ましく、より好ましくは25%以上であり、更に好ましくは30%以上であり、木質内容仕上げ材1を薄くまたは軽くし施工性を向上させる観点(例えば床等の既存の内装仕上げ材の上から直接改修施工し易くする観点)、及び木質内装仕上げ材1の反りを軽減する観点から、45%以下であることが好ましく、より好ましくは40%以下であり、更に好ましくは35%以下である。
木部2の厚みT2は、木質感のある外観を得る観点及び薄く軽量であることによる施工性の向上の観点(例えば床等の既存の内装仕上げ材の上から直接改修施工し易くする観点)から、0.5mm以上6mm以下であることが好ましく、より好ましくは1.0mm以上3mm以下であり、更に好ましくは1.25mm以上2.5mm以下であり、とりわけ好ましくは1.5mm以上2mm以下である。木部2の厚みT2は、特に木部2を構成する各層21,22,23の前述した好ましい厚みやその割合との関係においても、かかる数値範囲であることが好ましい。
尚、第1層21を形成する単板の厚みと、第2層22を形成する単板の厚みと、第3層23を形成する単板の厚みとは同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。
木部2の端部2eに形成された面取り加工部には、該面取り加工部の上端から下端に亘って単一の曲率半径である断面円弧状の曲面が形成されていてもよいし、曲率半径が異なる断面円弧状の複数の曲面が厚み方向に並んで形成されていてもよい。本実施形態においては、図3に示すように、面取り加工部の上端は、断面円弧状の曲面と木質内装仕上げ材1の上面Uとの境界部に位置し、面取り加工部の下端は木部2の下端に位置している。
木部2の端部2eは、図4に示す実施形態のように、木部2の下端側に位置する小曲率端部eRと、上面U側に位置し、小曲率端部eRよりも曲率が大きい大曲率端部erとを有することが好ましい。小曲率端部eRは、曲率が大曲率端部erの曲率よりも小さく、曲率半径Rが大曲率端部erの曲率半径rよりも大きい。小曲率端部eRは、大曲率端部erよりも木部2の表面側に設けられている。このように木部2の表面側に曲率半径が大きい小曲率部eRを設け、木部2の裏面側に曲率半径が小さい大曲率端部erを設けることで、木部2の端部2eを、木質内装仕上げ材1の表面側から上面視したときに、木部2の端部2eにおける小曲率端部eRの占める割合が大きくなり、木質内装仕上げ材1の木質感をより高めることができる。小曲率端部eRの曲率半径Rと、大曲率端部erの曲率半径rとの比(R/r)は、2.0〜10.0であることが好ましく、より好ましくは3.0〜8.0であり、更に好ましくは4.0〜5.0である。
小曲率端部eRは、図4に示すように、第1層21の端部21eを含んでいる。小曲率端部eRの周面は第1層21の端部21eの周面から形成されており、小曲率端部eRの曲率半径Rと第1層21の端部21eの曲率半径とは同じである。また小曲率端部eRの厚み方向Zの長さtRと第1層21を形成する単板の厚みt21とが同じであることが好ましい。小曲率端部eRの厚み方向Zの長さtRと第1層21を形成する単板の厚みt21とが同じであるとは、小曲率端部eRの厚み方向Zの長さtRに対する第1層21を形成する単板の厚みt21が95%以上105%以下であることを意味する。
大曲率端部erは、図4に示すように、第2層22の端部22eと第3層23の端部23eとを含んでいる。大曲率端部erの周面は第2層22の端部22e及び第3層23の端部23eの周面から形成されており、大曲率端部erの曲率半径rと第2層22の端部22eの曲率半径と第3層23の端部23eの曲率半径とは同じである。また小曲率端部erの厚み方向Zの長さtrと、第2層22を形成する単板の厚みt22と第3層23を形成する単板の厚みt23とを合わせた長さとが同じであることが好ましい。小曲率端部erの厚み方向Zの長さtrと、第2層22を形成する単板の厚みt22と第3層23を形成する単板の厚みt23とを合わせた長さとが同じであるとは、小曲率端部erの厚み方向Zの長さtrに対する第2層22を形成する単板の厚みt22と第3層23を形成する単板の厚みt23とを合わせた長さが95%以上105%以下であることを意味する。尚、小曲率端部eRと大曲率端部erとの境界は、第1層21と第2層22との境界となっていることが好ましい。
接合部層4は、木部2の裏面側に配されており、木質内装仕上げ材1は、接合部層4を介して、床下地等の木質内装仕上げ材1の接合対象に強固に接合される。接合部層4としては、木質内装仕上げ材1の使用用途に応じて各種適切なものを選択することができる。例えば、木質内装仕上げ材1を床材、壁材又は天井材等として使用するときに、下地に不陸が発生している場合には、接合部層4として、軟質シートを用いることが好ましい。軟質シートの構成材料としては、発泡塩化ビニル、塩化ビニル、発泡ポリエチレン、軟質塩化ビニル、軟質ウレタン等が挙げられ、木質内装仕上げ材1の反りや伸縮を抑える観点から、発泡ポリエチレン、発泡塩化ビニルを用いることが好ましい。また、軟質シートは、ゴム硬度、ショアAで10〜100のものであることが好ましい。
接合部層4として、発泡ポリエチレンからなる軟質シートを用いる場合、接合部層4と第3層とは、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤により接合されていることが好ましい。接合部層4として軟質シートを用いることにより、木質内装仕上げ材1を施工する下地に不陸が発生している場合であっても、軟質シートからなる接合部層4が該不陸の凹凸に合わせて変形し易く、木質内装仕上げ材1を容易に下地に施工することができる。
また木質内装仕上げ材1を着脱可能に施工するには、接合部層4として接着シートを用いることが好ましい。接着シートとしては、吸着シート、マグネットシート、マジックテープ(登録商標)、粘着シート等が挙げられる。接合部層4として接着シートを用いることで、例えば、冷蔵庫、カーペット、壁、床、スチール机、スチール棚、建具等に木質内装仕上げ材1を簡便に施工することができる。
本実施形態の木質内装仕上げ材1は、第1層21,第2層22及び第3層23を含む積層構造を備えた木部2を有しており、第1層21と第2層22とで単板の繊維の配向方向が異なっており、第2層22と第3層23とで単板の繊維の配向方向が異なっているので、木部2の厚みを薄くしても、木質内装仕上げ材1の反りや突き上げが発生し難いため、接合部層4として接着力の弱い接着シートを用いた場合であっても、木質内装仕上げ材1を施工対象に強固に施工することができる。
本発明の木質内装仕上げ材は、本実施形態の木質内装仕上げ材1のように接合部層4を備えることが好ましいが、接着剤層4を有するものに限られない。
本発明の木質内装仕上げ材は、接合部層4を有する場合及び接合部層4を有しない場合のいずれについても、外観、特に表面側から視た外観が意匠性に優れる上に、木部や全体の厚みを薄くすることができる。
木質内装仕上げ材1の厚みを薄くしても、反りや突き上げが発生し難いため、薄くすることによって、新設の床面及び既存の床面のいずれにも好ましく用いることができる。例えば、既存のフローリング製の床面上に、直接、木質内装仕上げ材1を並べて配置することにより、低コストで床面を改修することが可能である。また、木部2や全体の厚みを薄くできるため、木質内装仕上げ材の軽量化が可能で、施工も容易となる。
なお、本発明の木質内装仕上げ材は、既存の床面上に直接配置する使用方法に限定されず、住宅や非住宅に新設する床の床下地材上に仕上げ材として用いても良い。
本発明の木質内装仕上げ材は、上述した一又は二以上の効果を一層確実に得る観点から、接合部層4を有するか否かを問わず、全体の厚みが、1mm以上15mm以下であることが好ましく、より好ましくは1mm以上5mm以下であり、更に好ましくは1mm以上2mm以下である。
以上、本発明の好ましい実施形態を示して説明したが、各発明は、上記の実施形態に制限されず適宜に変更可能である。例えば、本実施形態では、木部2の裏面側に接合部層4が配されているが、木部2の裏面側に接合部層4が配されていなくてもよい。また、第3層23の裏面側に、単板から構成される第4層や更なる層を有し、第1層から第4層や更なる層に亘って面取り加工が施されていても良い。また木部2は木質内装仕上げ材1の幅方向Yに沿って面取り加工がなされていてもよい。
また、本実施形態では、小曲率端部eRと大曲率端部erとの境界は第1層21と第2層22との境界となっており、小曲率端部eRの周面は第1層21の端部21eの周面から形成されているが、小曲率端部eRと大曲率端部erとの境界は第1層21と第2層22との境界よりも裏面側に位置していてもよく、小曲率端部eRは第1層21の端部21eの周面と第2層22の端部22eの周面とから形成されていてもよい。このとき、小曲率端部eRと大曲率端部erとの境界は第2層22と第3層23との境界と一致している又は第2層22と第3層23との境界よりも表面側であることが好ましい。
また、本実施形態では、木部2の端部2eは、小曲率端部eRの曲率半径Rと大曲率端部erの曲率半径rとを有しているが、1種類の曲率半径のみを有していてもよい。また、木部2の端部2eにはC面加工が施されていてもよい。
また、木部2は、図5に示すように、木質内装仕上げ材1の長手方向Xに沿って溝5を備えていてもよい。溝5は木部2に溝加工を施して形成されたものであり、溝5は接合部層4には達していないことが好ましい。木部2が溝5を備えていることにより、外観上のアクセントになり多少の膨張収縮等にも対応することが可能になる。
1 木質内装仕上げ材
2 木部
2e木部の端部
21 第1層
21e 第1層の端部
22 第2層
22e 第2層の端部
23 第3層
23e 第3層の端部
4 接合部層
5溝
eR 小曲率端部
R 小曲率端部の曲率半径
er 大曲率端部
r 大曲率端部の曲率半径
X 木質内装仕上げ材の長手方向
Y 木質内装仕上げ材の幅

Claims (7)

  1. 単板からなる第1層と、第1層の裏面側に配された単板からなる第2層と、第2層の裏面側に配された単板からなる第3層とを含む積層構造を有する木部を備える木質内装仕上げ材であって、
    第2層の単板の繊維の配向方向は、第1層の単板の繊維の配向方向と異なっており、
    第3層の単板の繊維の配向方向は、第2層の単板の繊維の配向方向と異なっており、
    前記木質内装仕上げ材の幅方向における前記木部の端部に面取り加工が施されている、木質内装仕上げ材。
  2. 第1層の厚みが、前記木部の厚みの15%以上である、請求項1に記載の木質内装仕上げ材。
  3. 前記木部の厚みが0.5mm以上6.0mm以下である、請求項1又は2に記載の木質内装仕上げ材
  4. 前記木質内装仕上げ材の幅方向における第1層の端部の曲率半径が、該幅方向における第2層の端部の曲率半径よりも大きい、請求項1〜3の何れか1項に記載の木質内装仕上げ材。
  5. 前記木部の裏面側に接合部層を備えている、請求項1〜4の何れか1項に記載の木質内装仕上げ材。
  6. 接合部層は、軟質シートにより形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の木質内装仕上げ材。
  7. 接合部層は、接着シートにより形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の木質内装仕上げ材。
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