JP2019024075A - 撮像装置 - Google Patents

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平瀬 順司
Junji Hirase
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義則 高見
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Abstract

【課題】暗電流を抑制することができる撮像装置を提供する。【解決手段】本開示の撮像装置100Aは、半導体基板60と、複数の画素10Aとを備える撮像装置100Aであって、複数の画素10Aのそれぞれは、光を電荷に変換する光電変換部12と、半導体基板60中に位置し、電荷を蓄積する第1拡散領域67nと、半導体基板60中に位置する第2拡散領域68anと、をソースおよびドレインとして含むリセットトランジスタ26と、を備え、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anは、第1導電型の不純物を含み、第1拡散領域67nの第1導電型の不純物濃度は、第2拡散領域68anの第1導電型の不純物濃度よりも小さい。【選択図】図4

Description

本開示は、撮像装置に関する。
デジタルカメラなどにCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが広く用いられている。よく知られているように、これらのイメージセンサは、半導体基板に形成されたフォトダイオードを有する。
他方、光電変換層を有する光電変換部を半導体基板の上方に配置した構造が提案されている(例えば特許文献1、2)。このような構造を有する撮像装置は、積層型の撮像装置と呼ばれることがある。積層型の撮像装置では、光電変換によって発生した電荷が、電荷蓄積領域(「FD:フローティングディフュージョン」と呼ばれる)に蓄積される。電荷蓄積領域に蓄積された電荷量に応じた信号が、半導体基板に形成されたCCD回路またはCMOS回路を介して読み出される。
国際公開第2014/002330号 国際公開第2012/147302号
積層型の撮像装置では、電荷蓄積領域からの、または、電荷蓄積領域へのリーク電流(以下、「暗電流」と呼ぶことがある)により、得られる画像に劣化が生じることがある。このようなリーク電流を低減できると有益である。
そこで、本開示では、暗電流を抑制することが望まれている。
本開示の一態様に係る撮像装置は、半導体基板と、複数の画素とを備える撮像装置であって、前記複数の画素のそれぞれは、光を電荷に変換する光電変換部と、前記半導体基板中に位置し、前記電荷を蓄積する第1拡散領域と、前記半導体基板中に位置する第2拡散領域と、をソースおよびドレインとして含む第1トランジスタと、を備え、前記第1拡散領域および前記第2拡散領域は、第1導電型の不純物を含み、前記第1拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度は、前記第2拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度よりも小さい。
本開示の限定的ではないある例示的な実施形態によれば、以下が提供される。
包括的または具体的な態様は、素子、デバイス、モジュール、システムまたは方法で実現されてもよい。また、包括的または具体的な態様は、素子、デバイス、モジュール、システムおよび方法の任意の組み合わせによって実現されてもよい。
開示された実施形態の追加的な効果および利点は、明細書および図面から明らかになる。効果および/または利点は、明細書および図面に開示の様々な実施形態または特徴によって個々に提供され、これらの1つ以上を得るために全てを必要とはしない。
本開示によれば、暗電流を抑制することができる撮像装置を提供できる。
図1は、実施の形態に係る撮像装置の構成図である。 図2は、実施の形態に係る撮像装置の回路構成を示す図である。 図3は、実施の形態における画素内のレイアウトを示す平面図である。 図4は、実施の形態における画素のデバイス構造の概略断面図である。 図5は、実施の形態の変形例1に係る撮像装置の回路構成を示す図である。 図6は、実施の形態の変形例1における画素内のレイアウトを示す平面図である。 図7は、実施の形態の変形例1における画素のデバイス構造の概略断面図である。 図8は、実施の形態の変形例2における画素内のレイアウトを示す平面図である。 図9は、実施の形態の変形例3における画素の回路構成を示す図である。 図10は、実施の形態の変形例3における画素内のレイアウトを示す平面図である。
本開示の一態様の概要は以下のとおりである。
本開示の一態様に係る撮像装置は、半導体基板と、複数の画素とを備える撮像装置であって、前記複数の画素のそれぞれは、光を電荷に変換する光電変換部と、前記半導体基板中に位置し、前記電荷を蓄積する第1拡散領域と、前記半導体基板中に位置する第2拡散領域と、をソースおよびドレインとして含む第1トランジスタと、を備え、前記第1拡散領域および前記第2拡散領域は、第1導電型の不純物を含み、前記第1拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度は、前記第2拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度よりも小さい。さらに、本開示の一態様に係る撮像装置では、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1トランジスタとは異なるトランジスタであって、前記半導体基板中に位置し、前記第1導電型の不純物を含む第3拡散領域をソースまたはドレインとして含む第2トランジスタを備え、前記第1拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度は、前記第3拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度よりも小さくてもよい。また、本開示の一態様に係る撮像装置では、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1トランジスタとは異なるトランジスタであって、前記半導体基板中に位置し、前記第1拡散領域をソースまたはドレインとして含む第3トランジスタを備えてもよい。
このように、第1拡散領域に含まれる第1導電型の不純物濃度が画素内の他の第1導電型の不純物を含む拡散領域の不純物濃度よりも小さくなる。これにより、第1拡散領域と半導体基板との接合部における接合濃度が小さくなるため、第1拡散領域におけるリーク電流が低減される。
本開示の一態様に係る撮像装置は、前記半導体基板に垂直な方向から見たとき、前記第1拡散領域の面積は、前記第2拡散領域の面積よりも小さくてもよい。この場合、前記第1拡散領域および前記第2拡散領域の面積は、前記半導体基板に垂直な方向から見たとき、前記第1拡散領域および前記第2拡散領域はそれぞれ前記第1トランジスタのゲート電極と重なる部分の面積を除いてもよい。
これにより、第1拡散領域と半導体基板との接合部に形成される空乏層、特に、半導体基板の表面における空乏層の面積を小さくすることができる。半導体基板の表面近傍は、結晶欠陥が大きくなるため、ここに空乏層が形成されると、リーク電流が大きくなる。したがって、半導体基板の表面における空乏層の面積を小さくすることにより、リーク電流を低減することができる。
本開示の一態様に係る撮像装置は、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1拡散領域に接続される第1プラグと、前記第2拡散領域に接続される第2プラグと、を備え、前記第1トランジスタは、ゲート電極を備え、前記第1プラグと前記ゲート電極との距離は、前記第2プラグと前記ゲート電極との距離よりも小さくてもよい。
これにより、第1拡散領域の第1プラグから第1トランジスタのゲート電極までの距離が短くなるため、第1拡散領域の抵抗値の上昇を低減することができる。
本開示の一態様に係る撮像装置では、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1トランジスタと、当該画素が備える他のトランジスタとを分離する分離領域を備え、前記分離領域は、前記第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を含み、前記半導体基板の表面において前記第1拡散領域と前記分離領域とは接触していなくてもよい。
このように、リーク電流が最も生じやすい半導体基板の表面において、第1導電型の不純物を含む第1拡散領域と、第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を含む分離領域とが接触しないため、半導体基板表面の接合部におけるリーク電流を低減することができる。
本開示の一態様に係る撮像装置では、前記半導体基板は第2導電型の不純物を含み、前記第1拡散領域に含まれる前記第1導電型の不純物および前記半導体基板に含まれる前記第2導電型の不純物の濃度は、1×1016atoms/cm以上5×1016atoms/cm以下であってもよい。
このように第1導電型および第2導電型の不純物の濃度を小さくすることにより、第1拡散領域と半導体基板との接合部における電界強度の上昇を抑制することができ、リーク電流を低減することができる。
本開示の一態様に係る撮像装置は、前記半導体基板に垂直な方向から見たとき、前記第1拡散領域は円形であってもよい。
これにより、半導体基板の表面における第1拡散領域の面積が小さくなるため、半導体基板の表面の接合部に形成される空乏層の面積を小さくすることができる。これにより、リーク電流を低減することができる。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも包括的または具体的な例を示す。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。本明細書において説明される種々の態様は、矛盾が生じない限り互いに組み合わせることが可能である。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。各図において、実質的に同じ機能を有する構成要素は共通の参照符号で示し、重複する説明を省略または簡略化することがある。
また、図面に示す各種の要素は、本開示の理解のために模式的に示したにすぎず、寸法比および外観などは実物と異なり得る。
なお、本明細書において、撮像装置の受光側を「上方」とし、受光側と反対側を「下方」とする。各部材の「上面」、「下面」についても同様に、撮像装置の受光側に対向する面を「上面」とし、受光側と反対側に対向する面を「下面」とする。なお、「上方」、「下方」、「上面」および「下面」などの用語は、あくまでも部材間の相互の配置を指定するために用いており、撮像装置の使用時における姿勢を限定する意図ではない。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る撮像装置の構成図である。図1に示すように、本実施の形態に係る撮像装置100Aは、半導体基板60に形成された複数の画素10Aおよび周辺回路40を有する。各画素10Aは、半導体基板60の上方に配置された光電変換部12を含む。つまり、本開示に係る撮像装置の一例として、積層型の撮像装置100Aについて説明する。
図1に示す例では、画素10Aが、m行n列(m、nは、2以上の整数である。)のマトリクス状に配置されている。画素10Aは、半導体基板60に例えば2次元に配列されることにより、撮像領域R1を形成する。上述したように、各画素10Aは、半導体基板60の上方に配置された光電変換部12を含んでいる。そのため、撮像領域R1は、半導体基板60のうち、光電変換部12によって覆われている領域として規定される。なお、図1では、各画素10Aの光電変換部12は、説明を容易にする観点から、空間的に互いに分離されて示されているが、複数の画素10Aの光電変換部12は、互いに間隔をあけずに半導体基板60上に配置され得る。
画素10Aの数および配置は、図示する例に限定されない。例えば、撮像装置100Aに含まれる画素10Aの数は、1つであってもよい。この例では、各画素10Aの中心が正方格子の格子点上に位置しているが、画素10Aの配置はそのようになっていなくともよい。例えば、各中心が、三角格子、六角格子などの格子点上に位置するように複数の画素10Aを配置してもよい。画素10Aを1次元に配列すれば、撮像装置100Aをラインセンサとして利用し得る。
図1に例示する構成では、周辺回路40は、垂直走査回路(「行走査回路」とも呼ばれる。)46および水平信号読み出し回路(「列走査回路」とも呼ばれる。)48を含んでいる。垂直走査回路46は、複数の画素10Aの各行に対応して設けられたアドレス信号線34との接続を有する。水平信号読み出し回路48は、複数の画素10Aの各列に対応して設けられた垂直信号線35との接続を有する。図1において模式的に示すように、これらの回路は、撮像領域R1の外側の周辺領域R2に配置される。周辺回路40が、信号処理回路、出力回路、制御回路、および、各画素10Aに所定の電圧を供給する電源などをさらに含んでいてもよい。周辺回路40の一部が、画素10Aの形成された半導体基板60とは異なる他の基板上に配置されていてもよい。
図2は、実施の形態に係る撮像装置100Aの回路構成を示す図である。図2では、図面が複雑となることを避けるために、図1に示す複数の画素10Aのうち、2行2列に配列された4つの画素10Aを示している。
各画素10Aの光電変換部12は、光の入射を受けて正および負の電荷(典型的には正孔−電子対)を発生させる。各画素10Aの光電変換部12は、蓄積制御線39との接続を有しており、撮像装置100Aの動作時、蓄積制御線39には所定の電圧が印加される。所定の電圧を蓄積制御線39に印加することにより、光電変換によって生成された正および負の電荷のうち、一方の電荷を選択的に電荷蓄積領域に蓄積することができる。以下では、光電変換によって生成された正および負の電荷のうち、正の電荷を信号電荷として利用する場合を例示する。
各画素10Aは、光電変換部12に電気的に接続された信号検出回路14を含む。図2に例示する構成において、信号検出回路14は、増幅トランジスタ22(「読み出しトランジスタ」とも呼ばれる。)およびリセットトランジスタ26を含む。この例では、信号検出回路14は、さらに、アドレストランジスタ(「行選択トランジスタ」とも呼ばれる。)24を含んでいる。後に図面を参照して詳しく説明するように、信号検出回路14の増幅トランジスタ22、リセットトランジスタ26およびアドレストランジスタ24は、典型的には、光電変換部12を支持する半導体基板60に形成された電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である。以下では、特に断りの無い限り、トランジスタとしてNチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを用いる例を説明する。なお、FETの2つの拡散層のうちどちらがソースおよびドレインに該当するかは、FETの極性およびその時点での電位の高低によって決定される。そのため、どちらがソースおよびドレインであるかはFETの作動状態によって変動しうる。
図2において模式的に示すように、増幅トランジスタ22のゲートは、光電変換部12に電気的に接続されている。光電変換部12によって生成された電荷は、光電変換部12と増幅トランジスタ22との間の電荷蓄積ノード(「フローティングディフュージョンノード」とも呼ばれる。)NDと接続された電荷蓄積領域に蓄積される。なお、電荷蓄積ノードNDとは、電荷蓄積領域と増幅トランジスタ22のゲートと光電変換部12の下部電極とを電気的に接続している配線、および電荷蓄積領域をいう。
増幅トランジスタ22のドレインは、撮像装置100Aの動作時に各画素10Aに所定の電源電圧VDD(例えば3.3V程度)を供給する電源配線(ソースフォロア電源とも呼ばれる。)32に接続される。換言すれば、増幅トランジスタ22は、光電変換部12によって生成された信号電荷の量に応じた信号電圧を出力する。増幅トランジスタ22のソースは、アドレストランジスタ24のドレインに接続される。
アドレストランジスタ24のソースには、垂直信号線35が接続される。図示するように、垂直信号線35は、複数の画素10Aの列ごとに設けられており、垂直信号線35の各々には、負荷回路42およびカラム信号処理回路(「行信号蓄積回路」とも呼ばれる。)44が接続されている。負荷回路42は、増幅トランジスタ22とともにソースフォロア回路を形成する。
アドレストランジスタ24のゲートには、アドレス信号線34が接続されている。アドレス信号線34は、複数の画素10Aの行ごとに設けられる。アドレス信号線34は、垂直走査回路46に接続されており、垂直走査回路46は、アドレストランジスタ24のオンおよびオフを制御する行選択信号をアドレス信号線34に印加する。これにより、読み出し対象の行が垂直方向(列方向)に走査され、読み出し対象の行が選択される。垂直走査回路46は、アドレス信号線34を介してアドレストランジスタ24のオンおよびオフを制御することにより、選択した画素10Aの増幅トランジスタ22の出力を、対応する垂直信号線35に読み出すことができる。アドレストランジスタ24の配置は、図2に示す例に限定されず、増幅トランジスタ22のドレインと電源配線32との間であってもよい。
アドレストランジスタ24を介して垂直信号線35に出力された、画素10Aからの信号電圧は、垂直信号線35に対応して複数の画素10Aの列ごとに設けられた複数のカラム信号処理回路44のうち、対応するカラム信号処理回路44に入力される。カラム信号処理回路44および負荷回路42は、上述の周辺回路40の一部であり得る。
カラム信号処理回路44は、相関2重サンプリングに代表される雑音抑圧信号処理およびアナログ−デジタル変換(AD変換)などを行う。カラム信号処理回路44は、水平信号読み出し回路48に接続されている。水平信号読み出し回路48は、複数のカラム信号処理回路44から水平共通信号線49に信号を順次読み出す。
図2に例示する構成において、信号検出回路14は、ドレインが電荷蓄積ノードNDに接続されたリセットトランジスタ26を含む。リセットトランジスタ26のゲートには、垂直走査回路46との接続を有するリセット信号線36が接続される。リセット信号線36は、アドレス信号線34と同様に複数の画素10Aの行ごとに設けられる。垂直走査回路46は、アドレス信号線34に行選択信号を印加することにより、リセットの対象となる画素10Aを行単位で選択することができる。また、垂直走査回路46は、リセットトランジスタ26のオンおよびオフを制御するリセット信号を、リセット信号線36を介してリセットトランジスタ26のゲートに印加することにより、選択された行のリセットトランジスタ26をオンとすることができる。リセットトランジスタ26がオンとされることにより、電荷蓄積ノードNDの電位がリセットされる。
この例では、リセットトランジスタ26のソースが、複数の画素10Aの列ごとに設けられたフィードバック線53のうちの1つに接続されている。すなわち、この例では、光電変換部12の電荷を初期化するリセット電圧として、フィードバック線53の電圧が電荷蓄積ノードNDに供給される。ここでは、上述のフィードバック線53は、複数の画素10Aの列ごとに設けられた反転増幅器50のうちの対応する1つにおける出力端子に接続されている。反転増幅器50は、上述の周辺回路40の一部であり得る。
複数の画素10Aの列のうちの1つに注目する。図示するように、反転増幅器50の反転入力端子は、その列の垂直信号線35に接続されている。また、反転増幅器50の出力端子と、その列に属する1以上の画素10Aとが、フィードバック線53を介して接続されている。撮像装置100Aの動作時、反転増幅器50の非反転入力端子には、所定の電圧Vref(例えば1Vまたは1V近傍の正電圧)が供給される。その列に属する1以上の画素10Aのうちの1つを選択し、アドレストランジスタ24およびリセットトランジスタ26をオンとすることにより、その画素10Aの出力を負帰還させる帰還経路を形成することができる。帰還経路の形成により、垂直信号線35の電圧が、反転増幅器50の非反転入力端子への入力電圧Vrefに収束する。換言すれば、帰還経路の形成により、電荷蓄積ノードNDの電圧が、垂直信号線35の電圧がVrefとなるような電圧にリセットされる。電圧Vrefとしては、電源電圧(例えば3.3V)および接地電圧(0V)の範囲内の任意の大きさの電圧を用い得る。反転増幅器50をフィードバックアンプと呼んでもよい。このように、撮像装置100Aは、反転増幅器50を帰還経路の一部に含むフィードバック回路16を有する。
よく知られているように、トランジスタのオンまたはオフに伴い、kTCノイズと呼ばれる熱ノイズが発生する。リセットトランジスタのオンまたはオフに伴って発生するノイズは、リセットノイズと呼ばれる。電荷蓄積領域の電位のリセット後、リセットトランジスタをオフとすることによって発生したリセットノイズは、信号電荷の蓄積前の電荷蓄積領域に残留してしまう。しかしながら、リセットトランジスタのオフに伴って発生するリセットノイズは、フィードバックを利用することによって低減することが可能である。フィードバックを利用したリセットノイズの抑制の詳細は、国際公開第2012/147302号において説明されている。参考のために、国際公開第2012/147302号の開示内容の全てを本明細書に援用する。
図2に例示する構成では、帰還経路の形成により、熱ノイズの交流成分がリセットトランジスタ26のソースにフィードバックされる。図2に例示する構成では、リセットトランジスタ26のオフの直前まで帰還経路が形成されるので、リセットトランジスタ26のオフに伴って発生するリセットノイズを低減することが可能である。
図3は、実施の形態における画素10A内のレイアウトを示す平面図である。図4は、画素10Aのデバイス構造の概略断面図である。図3は、図4に示す画素10Aを、半導体基板60に垂直な方向から見たときの、半導体基板60に形成された各素子(増幅トランジスタ22、アドレストランジスタ24、およびリセットトランジスタ26など)の配置を模式的に示している。ここでは、増幅トランジスタ22およびアドレストランジスタ24は、紙面における上下方向に沿って直線状に配置されている。
図4は、実施の形態における画素10Aのデバイス構造の概略断面図である。図4は、図3中のA−A線に沿って画素10Aを切断し、矢印方向に展開した場合の断面図である。
なお、図3および図4において、n型不純物領域である第1拡散領域67nは、リセットトランジスタ26のドレイン領域であり、電荷蓄積領域(FD)である。
図3および図4に示すように、本実施の形態に係る撮像装置100Aにおける画素10Aは、半導体基板中に位置し、第1導電型(以下、n型と称する。)の不純物を含み、光電変換部12によって変換された光電荷を蓄積する第1拡散領域67nをソースおよびドレインの一方とし、n型不純物を含むn型不純物領域である第2拡散領域68anをソースおよびドレインの他方として含む第1トランジスタ(ここでは、リセットトランジスタ26)と、を備える。本実施の形態では、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、第2拡散領域68anのn型不純物の濃度よりも小さい。
さらに、画素10Aは、リセットトランジスタ26とは異なる第2トランジスタ(ここでは、増幅トランジスタ22またはアドレストランジスタ24)を備え、第2トランジスタは、半導体基板60中に位置し、n型不純物を含む第3拡散領域(以下、他のn型不純物領域68bn、68cn、68dn)をソースまたはドレインとして含む。このとき、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、他のn型不純物領域68bn、68cnおよび68dn(以下、68bn〜68dn)のn型不純物の濃度よりも小さくてもよい。このとき、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、少なくとも第2拡散領域68anおよび他のn型不純物領域68bn〜68dnのn型不純物の濃度の1/10よりも小さく、1/15よりも小さい。これにより、第1拡散領域67nと半導体基板60との接合部における接合濃度が小さくなるため、接合部における電界強度を緩和することができる。そのため、電荷蓄積領域である第1拡散領域67nからの、または、第1拡散領域67nへのリーク電流が低減される。
また、本実施の形態に係る撮像装置100Aでは、半導体基板60は第2導電型(以下、p型と称する。)の不純物を含み、第1拡散領域67nに含まれるn型不純物および半導体基板60に含まれるp型不純物の濃度は、1×1016atoms/cm以上5×1016atoms/cm以下であってもよい。これにより、第1拡散領域67nと半導体基板60との接合濃度が小さくなり、接合部における電界強度の上昇を抑制することができる。そのため、接合部におけるリーク電流を低減することができる。
図4に模式的に示すように、画素10Aは、概略的には、半導体基板60と、半導体基板60の上方に配置された光電変換部12と、配線構造80とを含む。配線構造80は、光電変換部12と半導体基板60との間に形成された層間絶縁層90内に配置され、半導体基板60に形成された増幅トランジスタ22と光電変換部12とを電気的に接続する構造を含む。ここでは、層間絶縁層90は、絶縁層90a、90b、90cおよび90d(以下、90a〜90d)の4層の絶縁層を含む積層構造を有し、配線構造80は、配線層80a、80b、80cおよび80d(以下、80a〜80d)の4層の配線層と、これらの配線層間に配置されたプラグpa1、pa2、pb、pcおよびpdを有する。また、配線層80aは、コンタクトプラグcp1、cp2、cp3、cp4、cp5、cp6およびcp7(以下、cp1〜cp7)を含む。なお、言うまでもないが、層間絶縁層90中の絶縁層の数および配線構造80中の配線層の数は、この例に限定されず、任意に設定可能である。
光電変換部12は、層間絶縁層90上に配置される。光電変換部12は、層間絶縁層90上に形成された画素電極12a、画素電極12aに対向する透明電極12c、および、これらの電極間に配置された光電変換層12bを含む。光電変換部12の光電変換層12bは、有機材料またはアモルファスシリコンなどの無機材料から形成され、透明電極12cを介して入射した光を受けて、光電変換により正および負の電荷を生成する。光電変換層12bは、典型的には、複数の画素10Aにわたって形成される。また、光電変換層12bは、有機材料から構成される層と無機材料から構成される層とを含んでいてもよい。
透明電極12cは、ITOなどの透明な導電性材料から形成され、光電変換層12bの受光面側に配置される。透明電極12cは、典型的には、光電変換層12bと同様に、複数の画素10Aにわたって形成される。図4において図示が省略されているが、透明電極12cは、上述の蓄積制御線39との接続を有する。撮像装置100Aの動作時、蓄積制御線39の電位を制御して透明電極12cの電位と画素電極12aの電位とを異ならせることにより、光電変換で生成された信号電荷を画素電極12aによって収集することができる。例えば、透明電極12cの電位が画素電極12aの電位よりも高くなるように、蓄積制御線39の電位を制御する。具体的には、例えば10V程度の正電圧を蓄積制御線39に印加する。このことにより、光電変換層12bで発生した正孔―電子対のうち、正孔を画素電極12aによって収集することができる。画素電極12aで収集された信号電荷は、配線構造80を介して第1拡散領域67nに蓄積される。
画素電極12aは、アルミニウム、銅などの金属、金属窒化物、または、不純物がドープされることにより導電性が付与されたポリシリコンなどから形成される電極である。画素電極12aは、隣接する他の画素10Aの画素電極12aから空間的に分離されることにより、他の画素10Aの画素電極12aから電気的に分離されている。
半導体基板60は、支持基板61と、支持基板61上に形成された1以上の半導体層とを含む。ここでは、支持基板61として、p型シリコン(Si)基板を例示する。この例では、半導体基板60は、支持基板61上のp型半導体層61p、p型半導体層61p上のn型半導体層62n、n型半導体層62n上のp型半導体層63pおよびp型半導体層63p上のp型半導体層65pを有する。p型半導体層63pは、支持基板61の全面にわたって形成される。p型半導体層65pは、p型半導体層65pよりも不純物の濃度が低いp型不純物領域66pと、p型不純物領域66p中に形成された第1拡散領域67nと、第2拡散領域68an、およびn型不純物領域68bn〜68dnと、素子分離領域69とを有する。
p型半導体層61p、n型半導体層62n、p型半導体層63pおよびp型半導体層65pの各々は、典型的には、エピタキシャル成長で形成した半導体層への不純物のイオン注入によって形成される。p型半導体層63pおよびp型半導体層65pにおける不純物濃度は、互いに同程度であり、かつ、p型半導体層61pの不純物濃度よりも高い。p型半導体層61pおよびp型半導体層63pの間に配置されたn型半導体層62nは、信号電荷を蓄積する電荷蓄積領域である第1拡散領域67nへの、支持基板61または周辺回路40からの少数キャリアの流入を抑制する。撮像装置100Aの動作時、n型半導体層62nの電位は、撮像領域R1(図1参照)の外側に設けられるウェルコンタクト(不図示)を介して制御される。
また、この例では、半導体基板60は、p型半導体層61pおよびn型半導体層62nを貫通するようにしてp型半導体層63pおよび支持基板61の間に設けられたp型領域64を有する。p型領域64は、p型半導体層63pおよびp型半導体層65pと比較して高い不純物濃度を有し、p型半導体層63pと支持基板61とを電気的に接続する。撮像装置100Aの動作時、p型半導体層63pおよび支持基板61の電位は、撮像領域R1の外側に設けられる基板コンタクト(不図示)を介して制御される。p型半導体層63pに接するようにp型半導体層65pを配置することにより、撮像装置100Aの動作時に、p型半導体層65pの電位を、p型半導体層63pを介して制御することが可能である。
半導体基板60には、増幅トランジスタ22、アドレストランジスタ24およびリセットトランジスタ26が形成される。リセットトランジスタ26は、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anと、半導体基板60上に形成された絶縁層70と、絶縁層70上のゲート電極26eとを含んでいる。第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anは、リセットトランジスタ26のドレイン領域およびソース領域としてそれぞれ機能する。第1拡散領域67nは、光電変換部12によって生成された信号電荷を一時的に蓄積する電荷蓄積領域として機能する。
増幅トランジスタ22は、n型不純物領域68bnおよび68cnと、絶縁層70の一部と、絶縁層70上のゲート電極22eとを含んでいる。n型不純物領域68bnおよび68cnは、増幅トランジスタ22のドレイン領域およびソース領域としてそれぞれ機能する。
n型不純物領域68bnと、第1拡散領域67nの間には素子分離領域69が配置される。素子分離領域69は、例えばp型の不純物拡散領域である。素子分離領域69により、増幅トランジスタ22とリセットトランジスタ26とが電気的に分離される。
図4において模式的に示すように、第1拡散領域67nと素子分離領域69とは、第1拡散領域67nがp型不純物領域66p中に形成されることにより、互いに接しないように配置される。例えば、素子分離領域69としてp型不純物層を用いた場合、第1拡散領域67nと素子分離領域69とが接していると、接合部におけるp型不純物濃度およびn型不純物濃度の双方が高くなる。そのため、第1拡散領域67nと素子分離領域69との接合部周辺に、この高い接合濃度に起因したリーク電流が発生しやすい。換言すれば、第1拡散領域67nと素子分離領域69とが互いに接しないように配置されることで、素子分離領域69に高濃度のp型不純物層を用いても、pn接合濃度の上昇を抑制し、リーク電流を抑制することができる。また、素子分離領域69としてSTI(Shallow Trench Isolation)を用いる方法があるが、この場合もSTI側壁部での結晶欠陥に起因したリーク電流を低減するために、第1拡散領域67nとSTIとが互いに接しないように配置されることが望ましい。
素子分離領域69は、互いに隣接する画素10A間にも配置されており、これらの間で、信号検出回路14同士を電気的に分離する。ここでは、素子分離領域69は、増幅トランジスタ22およびアドレストランジスタ24の組の周囲と、リセットトランジスタ26の周囲とに設けられる。
アドレストランジスタ24は、n型不純物領域68cnおよび68dnと、絶縁層70の一部と、絶縁層70上のゲート電極24eとを含んでいる。この例では、アドレストランジスタ24は、n型不純物領域68cnを増幅トランジスタ22と共有することにより、増幅トランジスタ22に電気的に接続されている。n型不純物領域68cnは、アドレストランジスタ24のドレイン領域として機能し、n型不純物領域68dnは、アドレストランジスタ24のソース領域として機能する。
この例では、リセットトランジスタ26のゲート電極26e、増幅トランジスタ22のゲート電極22eおよびアドレストランジスタ24のゲート電極24eを覆うように絶縁層72が設けられている。絶縁層72は、例えば、シリコン酸化膜である。この例では、さらに、絶縁層72と、ゲート電極26e、ゲート電極22eおよびゲート電極24eとの間に絶縁層71が介在している。絶縁層71は、例えば、シリコン酸化膜である。絶縁層71は、複数の絶縁層を含む積層構造を有していてもよい。同様に、上述の絶縁層72も、複数の絶縁層を含む積層構造を有し得る。
絶縁層72および絶縁層71の積層構造は、複数のコンタクトホールを有する。ここでは、絶縁層72および絶縁層71に、コンタクトホールh1〜h7が設けられている。コンタクトホールh1〜h4は、それぞれ、第1拡散領域67n、第2拡散領域68an、および他のn型不純物領域68bnおよび68dnに重なる位置に形成されている。コンタクトホールh1〜h4の位置には、それぞれ、コンタクトプラグcp1〜cp4が配置されている。コンタクトホールh5〜h7は、それぞれ、ゲート電極26e、ゲート電極22eおよびゲート電極24eに重なる位置に形成されている。コンタクトホールh5〜h7の位置には、それぞれ、コンタクトプラグcp5〜cp7が配置されている。
図4に例示する構成において、配線層80aは、コンタクトプラグcp1〜cp7を有する層であり、典型的には、n型不純物がドープされたポリシリコン層である。配線層80aは、配線構造80に含まれる配線層のうち、半導体基板60の最も近くに配置されている。配線層80bならびにプラグpa1およびpa2は、絶縁層90a内に配置されている。プラグpa1は、コンタクトプラグcp1と配線層80bとを接続しており、プラグpa2は、コンタクトプラグcp6と配線層80bとを接続している。つまり、第1拡散領域67nと増幅トランジスタ22のゲート電極22eとは、コンタクトプラグcp1およびcp6、プラグpa1およびpa2、ならびに、配線層80bを介して互いに電気的に接続されている。
配線層80bは、絶縁層90a内に配置されており、上述の垂直信号線35、アドレス信号線34、電源配線32、リセット信号線36およびフィードバック線53などをその一部に含み得る。垂直信号線35、アドレス信号線34、電源配線32、リセット信号線36およびフィードバック線53は、それぞれ、コンタクトプラグcp4、cp7、cp3、cp5およびcp2を介して、n型不純物領域68dn、ゲート電極24e、n型不純物領域68bn、ゲート電極26eおよび第2拡散領域68anに接続される。
絶縁層90b内に配置されたプラグpbは、配線層80bと配線層80cとを接続している。同様に、絶縁層90c内に配置されたプラグpcは、配線層80cと配線層80dとを接続している。絶縁層90d内に配置されたプラグpdは、配線層80dと光電変換部12の画素電極12aとを接続している。配線層80b〜80d、および、プラグpa1、pa2、pb〜pdは、典型的には、銅またはタングステンなどの金属、金属窒化物、または金属酸化物などの金属化合物などから形成される。
プラグpa1、pa2、pb〜pd、配線層80b〜80d、コンタクトプラグcp1、cp6は、光電変換部12と半導体基板60に形成された信号検出回路14とを電気的に接続する。プラグpa1、pa2、pb〜pd、配線層80b〜80d、コンタクトプラグcp1、cp6、光電変換部12の画素電極12a、増幅トランジスタ22のゲート電極22e、および、第1拡散領域67nは、光電変換部12によって生成された信号電荷(ここでは正孔)を蓄積する電荷蓄積領域として機能する。
ここで、半導体基板60に形成されたn型不純物領域に着目する。半導体基板60に形成されたn型不純物領域のうち、第1拡散領域67nは、pウェルとしてのp型半導体層65p内に形成されたp型不純物領域66p内に配置される。第1拡散領域67nは、半導体基板60の表面の近傍に形成されており、その少なくとも一部は、半導体基板60の表面に位置している。p型不純物領域66pおよび第1拡散領域67nの間のpn接合によって形成される接合容量は、信号電荷の少なくとも一部を蓄積する容量として機能し、電荷蓄積領域の一部を構成する。
図4に例示する構成において、第1拡散領域67nは、第1領域67aおよび第2領域67bを含む。第1拡散領域67nの第1領域67aの不純物濃度は、第2拡散領域68an、および他のn型不純物領域68bn〜68dnよりも低い。第1拡散領域67n中の第2領域67bは、第1領域67a内に形成されており、第1領域67aよりも高い不純物濃度を有する。また、第2領域67b上にコンタクトホールh1が位置しており、コンタクトホールh1を介して第2領域67bにコンタクトプラグcp1が接続されている。
上述したように、p型半導体層63pに隣接してp型半導体層65pを配置することにより、撮像装置100Aの動作時にp型半導体層65pの電位をp型半導体層63pを介して制御することが可能である。このような構造の採用により、光電変換部12との電気的接続を有するコンタクトプラグcp1と、半導体基板60とが接触する部分(ここでは第1拡散領域67nの第2領域67b)の周囲に、相対的に不純物濃度の低い領域(ここでは第1拡散領域67nの第1領域67aおよびp型不純物領域66p)を配置することが可能になる。第1拡散領域67nにおける第2領域67bの形成は必須ではない。しかしながら、コンタクトプラグcp1と半導体基板60との接続部分である第2領域67bの不純物濃度を比較的高くすることにより、コンタクトプラグcp1と半導体基板60との接続部分の周囲に空乏層が広がること(空乏化)を抑制する効果が得られる。このように、コンタクトプラグcp1と半導体基板60とが接触する部分の周囲の空乏化を抑制することにより、コンタクトプラグcp1と半導体基板60との界面における半導体基板60の結晶欠陥(界面準位といってもよい)に起因するリーク電流を抑制し得る。また、比較的高い不純物濃度を有する第2領域67bにコンタクトプラグcp1を接続することにより、コンタクト抵抗を低減する効果が得られる。
また、この例では、第1拡散領域67nの第2領域67bとp型不純物領域66pとの間に、第2領域67bよりも不純物濃度の低い第1領域67aが介在し、第1拡散領域67nの第2領域67bとp型半導体層65pとの間にも第1領域67aが介在している。第2領域67bの周囲に相対的に不純物濃度の低い第1領域67aを配置することにより、第1拡散領域67nとp型半導体層65pまたはp型不純物領域66pとのpn接合によって形成される電界強度を緩和し得る。この電界強度が緩和されることにより、pn接合によって形成される電界に起因するリーク電流が抑制される。
図3において模式的に示すように、画素10Aは、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anをソースおよびドレインとして備えるリセットトランジスタ26と、当該画素10Aが備える他のトランジスタ(ここでは、増幅トランジスタ22およびアドレストランジスタ24)とを分離する分離領域(以下、素子分離領域69と称する。)を備える。素子分離領域69は、例えば、n型とは異なる第2導電型(以下、p型と称する。)の不純物を含む。このとき、第1拡散領域67nと、第1拡散領域67nの周囲に形成された素子分離領域69とは、半導体基板60の表面において互いに接しないように配置されている。
具体的には、第1拡散領域67nは、p型半導体層65pよりも不純物の濃度が低いp型不純物領域66p中に形成される。この第1拡散領域67nとp型不純物領域66pとの間に空乏層領域が形成される。一般的に、半導体基板60の内部における結晶欠陥密度よりも、半導体基板60の表面付近における結晶欠陥密度の方が高い。そのため、第1拡散領域67nとp型不純物領域66pとが接合する接合部(pn接合部)に形成される空乏層領域のうち、半導体基板60の内部のpn接合部に形成される空乏層領域よりも、半導体基板60の表面付近の接合部に形成される空乏層領域の方がリーク電流は大きくなる。
また、半導体基板60の表面の接合部に形成される空乏層領域(以下、界面空乏層とする。)の面積が増大すると、リーク電流が増大し易い。このため、半導体基板60の表面に露出する界面空乏層の面積を最小にすることが望ましい。この界面空乏層の面積を小さくするために、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nの面積は、第2拡散領域68anよりも小さくなるように形成してもよい。例えば、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nの面積は、第2拡散領域68anの面積の1/2以下であってもよい。また、このとき、第1拡散領域67nのチャネル幅方向の幅は、第2拡散領域68anのチャネル幅方向の幅の1/2以下であってもよい。なお、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anは、チャネル幅方向の幅およびチャネル長方向の長さのどちらか一方が同じ大きさであってもよい。また、画素10A内の他のn型不純物領域68bn〜68dnについても同様に、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nの面積は、他のn型不純物領域68bn〜68dnの面積よりも小さくなるように形成されてもよい。
また、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anの面積は、半導体基板に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anはそれぞれリセットトランジスタ26のゲート電極26eと重なる部分の面積を除いてもよい。同様に、他のn型不純物領域68bn〜68dnの面積についても、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、他のn型不純物領域68bn〜68dnがそれぞれ増幅トランジスタ22のゲート電極22eおよびアドレストランジスタ24のゲート電極24eと重なる部分の面積を除いてもよい。半導体基板60に垂直な方向から見たとき、これらのトランジスタのゲート電極22e、24e、26eと重なる部分は、ゲート電極22e、24eおよび26eと重ならない部分に比べて、製造時に損傷を受けにくい。製造時に受ける損傷の例としては、ドライエッチング工程で用いるプラズマ処理によるものや、レジストを剥離する際のアッシング処理によるものが挙げられる。このことから、ゲート電極22e、24e、26eと重なる部分においては、リーク電流が発生しにくい。したがって、界面空乏層の面積を小さくする上では、第1拡散領域67nおよび他のn型不純物領域68bn〜68dnについて、ゲート電極と重なっていない部分の面積の影響だけを考慮してもよいためである。
また、第1拡散領域67nの面積を小さくすることにより、第1拡散領域67nに形成されたコンタクトホールh1とゲート電極26eとの間の距離は、例えば、第2拡散領域68anに形成されたコンタクトホールh2とゲート電極26eとの間の距離よりも小さくなる。上述したように第1拡散領域67nは不純物濃度が低いため、第2拡散領域68anよりも抵抗値が高くなる。したがって、コンタクトホールh1とゲート電極26eとの距離を小さくすることにより、第1拡散領域67nでの電流経路が短くなるため、第1拡散領域67nでの抵抗値が小さくなる。なお、他のn型不純物領域68bnおよび68dnについても同様に、第1拡散領域67nに形成されたコンタクトホールh1とゲート電極26eとの距離は、これらのn型不純物領域68bnおよび68dnに形成されたコンタクトホールh3およびh4とゲート電極22eおよび24eとの距離よりも小さくてもよい。
(変形例1)
図5は、本実施の形態の変形例1に係る撮像装置100Bの回路構成を示す図である。図5に示す画素10Bと、図2に示す画素10Aとの間の主な相違点は、半導体基板60に焼付き防止用トランジスタ28が形成されている点である。以下、実施の形態と異なる点を中心に説明し、共通点についての詳細な説明は省略する。
図5に示すように、電荷蓄積ノードNDは、リセットトランジスタ26のドレインと、増幅トランジスタ22のゲートと、光電変換部12の下部電極と、焼付き防止用トランジスタ28のソースおよびゲートとを電気的に接続している。ここで、リセットトランジスタ26のドレインは、電荷蓄積領域である第1拡散領域67nである。焼付き防止用トランジスタ28のソースは、VDD配線または焼付き防止用トランジスタ28専用の電源線41に接続されている。ここで、光電変換膜12bに過大光が入射すると、第1拡散領域67nの電位がVDDを超える可能性がある。焼付き防止用トランジスタ28の閾値電圧を、第1拡散領域67nの電位がVDDと等しくなった場合に、オンするように設定しておくことにより、過剰な電荷を第1拡散領域67nから電源線41に逃がすことができる。その結果、焼付きなどの故障を防止できる。
図6は、本実施の形態の変形例1における画素10B内のレイアウトを示す平面図である。図6に示すように、本変形例における画素10Bは、さらに、第1トランジスタ(ここでは、リセットトランジスタ26)とは異なる第3トランジスタ(ここでは、焼付き防止用トランジスタ28)を備える。焼付き防止用トランジスタ28は、ゲート電極28e、ソース領域およびドレイン領域を含んでいる。ここで、第1拡散領域67nは、焼付き防止用トランジスタ28のドレイン領域として機能する。なお、第1拡散領域67nはリセットトランジスタ26のドレイン領域としても機能する。このように、上記2つのトランジスタにおいて、第1拡散領域67nは、ドレイン領域として共有されている。n型不純物領域68enは、焼付き防止用トランジスタ28のソース領域として機能する。
ここで、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、n型不純物領域68enのn型不純物濃度よりも小さくてもよい。これにより、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、画素10B内の他のn型不純物領域68bn〜68ecのn型不純物の濃度よりも小さくなる。このことにより、第1拡散領域67nと半導体基板60との接合濃度が小さくなるため、リーク電流を低減することができる。
図7は、本変形例における画素のデバイス構造の概略断面図である。図7に示すように、焼付き防止用トランジスタ28のゲート電極28eは、絶縁層70を介して半導体基板60上に形成されている。n型不純物領域68enは、半導体基板60の表面に形成されている。
光電変換膜12bに過大光が入射すると、第1拡散領域67nの電位は、透明電極12cに印加されているバイアス電圧と同程度まで上昇する。このような過電圧が第1拡散領域67nに印加されると、第1拡散領域67nが破壊されてしまう、または、増幅トランジスタ22の絶縁層70が破壊されてしまう恐れがある。その結果、焼付きなどの故障が発生する。
一方本変形例によれば、暗電流を抑制でき、且つ、過大光が入射した場合でも過電圧による各トランジスタの故障を防止できる。
(変形例2)
図8は、本実施の形態の変形例2に係る撮像装置100Cにおける画素10C内のレイアウトを示す平面図である。本変形例では、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域(FD)67nが円形である点で、画素10Aとは異なっている。以下、実施の形態と異なる点を中心に説明し、共通点についての詳細な説明は省略する。
本変形例では、上述のとおり、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域(FD)67nは円形である。これにより、第1拡散領域67nの半導体基板60の表面における面積は、矩形状に形成される場合に比べ、小さくなる。そのため、半導体基板60の表面において、第1拡散領域67nと半導体基板60との接合部に形成される界面空乏層の面積は小さくなる。これにより、接合部におけるリーク電流を低減することができる。
なお、本変形例では、実施の形態に係る撮像装置100Aと同様に、焼付き防止用トランジスタ28を備えていないが、変形例1に係る撮像装置100Bのように焼付き防止用トランジスタ28を備えてもよい。これにより、光電変換部12に過大光が入射されても、過電圧による各トランジスタの故障を防止できる。
(変形例3)
図9は、本実施の形態の変形例3に係る撮像装置100Dにおける画素10Dの回路構成を示す図である。図10は、本変形例における画素10D内のレイアウトを示す平面図である。上記実施の形態および変形例では、光電変換膜を利用した光電変換部を有する撮像装置を例に説明したが、本変形例では、フォトダイオードを光電変換部として用いる撮像装置を例に説明する。
図9および図10に示すように、本変形例における画素10Dは、フォトダイオード13と、転送トランジスタ27と、を備える。フォトダイオード13は、n型不純物領域68fnと、n型不純物領域68fnの上方に位置するピニング層(不図示)とを有する。ピニング層は、p型不純物領域である。フォトダイオード13は、露光時間中に受光した光を光電変換して電荷を生成する。所定の露光時間終了後に、転送信号線37を介して転送トランジスタ27をオンにさせる転送信号が転送トランジスタ27のゲートに印加される。そのことによって転送トランジスタ27がオン状態となり、フォトダイオード13が生成した電荷が電荷蓄積ノードNDに転送される。増幅トランジスタ22は、電荷蓄積ノードNDに転送された電荷に対応する信号を垂直信号線35(不図示)へ出力する。垂直信号線35に出力された信号は、AD変換部(不図示)へ供給されてAD変換される。
図10に示すように、転送トランジスタ27は、第1拡散領域67nとn型不純物領域68fnとを、ソースおよびドレインとして含んでいる。また、転送トランジスタ27は、ゲート電極27eを含んでいる。転送トランジスタ27は、第1拡散領域67nを、ソースおよびドレインの一方としてリセットトランジスタ26との間で共有している。
また、図9に示すように、電荷蓄積ノードNDは、リセットトランジスタ26のドレインと、増幅トランジスタ22のゲートと、転送トランジスタ27のソースとを電気的に接続している。ここで、図10におけるリセットトランジスタ26のドレインは、電荷蓄積領域である第1拡散領域67nである。
本変形例では、上記実施の形態および変形例と同様に、画素10Dは、半導体基板中に位置し、n型の不純物を含み、フォトダイオード13によって変換された光電荷を蓄積する第1拡散領域67nをソースおよびドレインの一方とし、n型の不純物を含むn型不純物領域である第2拡散領域68anをソースおよびドレインの他方として含む第1トランジスタ(ここでは、リセットトランジスタ26)と、を備える。このとき、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、第2拡散領域68anのn型不純物の濃度よりも小さい。これにより、第1拡散領域67nと半導体基盤との接合部における接合濃度が小さくなるため、第1拡散領域67nにおけるリーク電流が低減される。
さらに、画素10Dは、リセットトランジスタ26とは異なる第2トランジスタ(ここでは、増幅トランジスタ22)を備え、第2トランジスタは、半導体基板60中に位置し、n型不純物を含む第3拡散領域(以下、他のn型不純物領域68bnおよび68cn)をソースまたはドレインとして含む。このとき、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、他のn型不純物領域68bnおよび68cnのn型不純物の濃度よりも小さくてもよい。このとき、第1拡散領域67nのn型不純物の濃度は、少なくとも第2拡散領域68anおよび他のn型不純物領域68bnおよび68cnのn型不純物の濃度の1/10よりも小さく、1/15よりも小さい。これにより、第1拡散領域67nと半導体基板60との接合部における接合濃度が小さくなるため、接合部における電界強度を緩和することができる。そのため、電荷蓄積領域である第1拡散領域67nからの、または、第1拡散領域67nへのリーク電流が低減される。
また、本変形例に係る撮像装置100Dでは、半導体基板60はp型不純物を含み、第1拡散領域67nに含まれるn型不純物および半導体基板60に含まれるp型不純物の濃度は、1×1016atoms/cm以上5×1016atoms/cm以下であってもよい。これにより、第1拡散領域67nと半導体基板60との接合濃度が小さくなり、接合部における電界強度の上昇を抑制することができる。そのため、接合部におけるリーク電流を低減することができる。
また、半導体基板60の表面の接合部に形成される空乏層領域(以下、界面空乏層とする。)の面積が増大すると、リーク電流が増大し易い。このため、半導体基板60の表面に露出する界面空乏層の面積を最小にすることが望ましい。この界面空乏層の面積を小さくするために、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nの面積は、第2拡散領域68anよりも小さくなるように形成してもよい。例えば、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nの面積は、第2拡散領域68anの面積の1/2以下であってもよい。また、このとき、第1拡散領域67nのチャネル幅方向の幅は、第2拡散領域68anのチャネル幅方向の幅の1/2以下であってもよい。なお、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anは、チャネル幅方向の幅およびチャネル長方向の長さのどちらか一方が同じ大きさであってもよい。また、画素10D内の他のn型不純物領域68bnおよび68cnについても同様に、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nの面積は、他のn型不純物領域68bnおよび68cnの面積よりも小さくなるように形成されてもよい。
また、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anの面積は、半導体基板に垂直な方向から見たとき、第1拡散領域67nおよび第2拡散領域68anはそれぞれリセットトランジスタ26のゲート電極26eと重なる部分の面積を除いてもよい。同様に、他のn型不純物領域68bnおよび68cnの面積についても、半導体基板60に垂直な方向から見たとき、他のn型不純物領域68bnおよび68cnがそれぞれ増幅トランジスタ22のゲート電極22eと重なる部分の面積を除いてもよい。半導体基板60に垂直な方向から見たとき、これらのトランジスタのゲート電極22eおよび26eと重なる部分は、ゲート電極22eおよび26eと重ならない部分に比べて、製造時に損傷を受けにくい。製造時に受ける損傷の例としては、ドライエッチング工程で用いるプラズマ処理によるものや、レジストを剥離する際のアッシング処理によるものが挙げられる。このことから、ゲート電極22eおよび26eと重なる部分においては、リーク電流が発生しにくい。したがって、界面空乏層の面積を小さくする上では、第1拡散領域67nおよび他のn型不純物領域68bnおよび68cnについて、ゲート電極と重なっていない部分の面積の影響だけを考慮してもよいためである。
また、第1拡散領域67nの面積を小さくすることにより、第1拡散領域67nに形成されたコンタクトホールh1とゲート電極26eとの間の距離は、例えば、第2拡散領域68anに形成されたコンタクトホールh2とゲート電極26eとの間の距離よりも小さくなる。上述したように第1拡散領域67nは不純物濃度が低いため、第2拡散領域68anよりも抵抗値が高くなる。したがって、コンタクトホールh1とゲート電極26eとの距離を小さくすることにより、第1拡散領域67nでの電流経路が短くなるため、第1拡散領域67nでの抵抗値が小さくなる。なお、他のn型不純物領域68bnおよび68cnについても同様に、第1拡散領域67nに形成されたコンタクトホールh1とゲート電極26eとの距離は、これらのn型不純物領域68bnおよび68cnに形成されたコンタクトホールh3およびh9とゲート電極22eとの距離よりも小さくてもよい。
以上、本開示に係る撮像装置について、実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態および変形例に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態および変形例に施したものや、実施の形態および変形例における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲に含まれる。
また、本開示の実施形態および変形例によれば、リーク電流による影響を低減し得るので、高画質で撮像を行うことが可能な撮像装置が提供される。なお、上述の増幅トランジスタ22、アドレストランジスタ24、リセットトランジスタ26および焼付き防止用トランジスタ28の各々は、NチャネルMOSであってもよいし、PチャネルMOSであってもよい。各トランジスタがPチャネルMOSである場合、第1導電型の不純物がp型不純物であり、第2導電型の不純物がn型不純物である。これらのトランジスタの全てがNチャネルMOSまたはPチャネルMOSのいずれかに統一されている必要もない。画素中のトランジスタの各々をNチャネルMOSとし、信号電荷として電子を用いる場合には、これらのトランジスタの各々におけるソースおよびドレインの配置を互いに入れ替えればよい。
本開示によれば、暗電流による影響を抑制して高画質で撮像が可能な撮像装置が提供される。本開示の撮像装置は、例えばイメージセンサ、デジタルカメラなどに有用である。本開示の撮像装置は、医療用カメラ、ロボット用カメラ、セキュリティカメラ、車両に搭載されて使用されるカメラなどに用いることができる。
10A、10B、10C、10D 画素
12 光電変換部
13 フォトダイオード
14 信号検出回路
16 フィードバック回路
22 増幅トランジスタ
22e、24e、26e、27e、28e ゲート電極
24 アドレストランジスタ
26 リセットトランジスタ
27 転送トランジスタ
28 焼付き防止用トランジスタ
32 電源配線
35 垂直信号線
36 リセット信号線
40 周辺回路
42 負荷回路
44 カラム信号処理回路
48 水平信号読み出し回路
50 反転増幅器
53 フィードバック線
60 半導体基板
61 支持基板
61p、63p、65p p型半導体層
62n n型半導体層
64 p型領域
66p p型不純物領域
67a 第1領域
67b 第2領域
67n 第1拡散領域
68an 第2拡散領域
68bn、68cn、68dn、68en、68fn n型不純物領域
69 素子分離領域
70、71、72、90a、90b、90c、90d 絶縁層
80 配線構造
80a、80b、80c、80d 配線層
90 層間絶縁層
100A、100B、100C、100D 撮像装置
R1 撮像領域
R2 周辺領域
cp1、cp2、cp3、cp4、cp5、cp6、cp7、cp8 コンタクトプラグ
h1、h2、h3、h4、h5、h6、h7、h8、h9 コンタクトホール
pa1、pa2、pb、pc、pd プラグ

Claims (9)

  1. 半導体基板と、
    複数の画素とを備える撮像装置であって、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    光を電荷に変換する光電変換部と、
    前記半導体基板中に位置し、前記電荷を蓄積する第1拡散領域と、前記半導体基板中に位置する第2拡散領域と、をソースおよびドレインとして含む第1トランジスタと、
    を備え、
    前記第1拡散領域および前記第2拡散領域は、第1導電型の不純物を含み、
    前記第1拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度は、前記第2拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度よりも小さい、
    撮像装置。
  2. さらに、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    前記第1トランジスタとは異なるトランジスタであって、前記半導体基板中に位置し、前記第1導電型の不純物を含む第3拡散領域をソースまたはドレインとして含む第2トランジスタを備え、
    前記第1拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度は、前記第3拡散領域の前記第1導電型の不純物濃度よりも小さい、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. さらに、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    前記第1トランジスタとは異なるトランジスタであって、前記半導体基板中に位置し、前記第1拡散領域をソースまたはドレインとして含む第3トランジスタを備える、
    請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記半導体基板に垂直な方向から見たとき、
    前記第1拡散領域の面積は、前記第2拡散領域の面積よりも小さい、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1拡散領域および前記第2拡散領域の面積は、前記半導体基板に垂直な方向から見たとき、前記第1拡散領域および前記第2拡散領域はそれぞれ前記第1トランジスタのゲート電極と重なる部分の面積を除く、
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記複数の画素のそれぞれは、
    前記第1拡散領域に接続される第1プラグと、
    前記第2拡散領域に接続される第2プラグと、
    を備え、
    前記第1トランジスタは、ゲート電極を備え、
    前記第1プラグと前記ゲート電極との距離は、
    前記第2プラグと前記ゲート電極との距離よりも小さい、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の画素のそれぞれは、
    前記第1トランジスタと、当該画素が備える他のトランジスタとを分離する分離領域を備え、
    前記分離領域は、前記第1導電型とは異なる第2導電型の不純物を含み、
    前記半導体基板の表面において前記第1拡散領域と前記分離領域とは接触していない、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記半導体基板は第2導電型の不純物を含み、
    前記第1拡散領域に含まれる前記第1導電型の不純物および前記半導体基板に含まれる前記第2導電型の不純物の濃度は、1×1016atoms/cm以上5×1016atoms/cm以下である、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 前記半導体基板に垂直な方向から見たとき、前記第1拡散領域は円形である、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の撮像装置。
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