JP2019021858A - 決定装置、決定方法、表面実装機 - Google Patents

決定装置、決定方法、表面実装機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019021858A
JP2019021858A JP2017141576A JP2017141576A JP2019021858A JP 2019021858 A JP2019021858 A JP 2019021858A JP 2017141576 A JP2017141576 A JP 2017141576A JP 2017141576 A JP2017141576 A JP 2017141576A JP 2019021858 A JP2019021858 A JP 2019021858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
retry
production
electronic
retry operations
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017141576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6866250B2 (ja
Inventor
和志 高間
Kazuyuki Takama
和志 高間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2017141576A priority Critical patent/JP6866250B2/ja
Publication of JP2019021858A publication Critical patent/JP2019021858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866250B2 publication Critical patent/JP6866250B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】生産中、リトライ動作が原因で、電子部品の不足が生じることを抑制する。【解決手段】リトライ動作の回数を決定する決定装置200であって、前記リトライ動作は、電子部品5を基板の表面に実装する表面実装機1において保持部63により保持した電子部品5に異常がある場合、その電子部品5を廃棄して、新しい電子部品5を再保持する動作であり、電子部品5の在庫数Aと、所定期間の基板の生産に使用する電子部品5の使用予定数Bとに基づいて、前記所定期間の基板の生産において、リトライ動作を含めた電子部品の使用数が前記在庫数より少なくなるように、リトライ動作の回数Nを決定する。【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品のリトライ動作の回数を決定する技術に関する。
表面実装機は、吸着ノズルにより保持した電子部品を、カメラで画像認識して形状や姿勢等を検査してから、プリント基板に実装するものがある。検査の結果、電子部品に何等かの異常、例えば、形状の異常や、吸着状態に異常がある場合、その電子部品は廃棄する。そして、新しい電子部品を、吸着ノズルで吸着し、プリント基板に対して実装するリトライ動作を行う。下記特許文献1の段落24には、リトライ動作の回数(部品吸着操作の再試行回数)を3回に設定する記載がされている。
特許第4550370公報
電子部品の在庫数は限りがあるから、リトライ動作の回数が多くなると、生産に使用する電子部品が不足することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、生産中、リトライ動作が原因で、電子部品の不足が生じることを抑制することを目的とする。
本発明は、リトライ動作の回数を決定する決定装置であって、前記リトライ動作は、電子部品を基板の表面に実装する表面実装機において保持部により保持した電子部品に異常がある場合、その電子部品を廃棄して、新しい電子部品を再保持する動作であり、電子部品の在庫数と、所定期間の基板の生産に使用する電子部品の使用予定数とに基づいて、前記所定期間の基板の生産において、前記リトライ動作を含めた電子部品の使用数が前記在庫数より少なくなるように、前記リトライ動作の回数を決定する。
この構成では、リトライ動作を含めた生産中における電子部品の使用数が在庫数より少なくなるように、リトライ動作の回数を決定することが出来る。そのため、生産中、リトライ動作が原因で、電子部品の不足が生じることを抑制することが出来る。
前記決定装置の一実施態様として、電子部品の前記在庫数と、電子部品の前記使用予定数と、前記異常の発生確率であるエラー率とに基づいて、前記所定期間の生産において、前記リトライ動作を含めた電子部品の使用数が前記在庫数より少なくなるように、前記リトライ動作の回数を決定する、ことが好ましい。この構成では、生産中、リトライ動作が原因で、電子部品の不足が生じることをより一層抑制することが出来る。
前記決定装置の一実施態様として、前記電子部品の単価に応じて、その電子部品に対する前記リトライ動作の上限回数を決定する。この構成では、電子部品の単価に応じた、リトライ動作の回数を設定できる。そして、例えば、単価の高い電子部品は、リトライ動作の上限回数を低くすることにより、電子部品の廃棄コストを抑えることが出来る。
本発明は、リトライ動作の回数の決定装置だけでなく、リトライ動作の回数の決定方法や、リトライ動作の回数の計算プログラムに適用することが出来る。
本発明によれば、生産中、リトライ動作が原因で、電子部品の不足が生じることを抑制することが出来る。
実施形態1に係る表面実装機の平面図 ヘッドユニットの支持構造を示す図 実装ヘッドによる電子部品の保持状態を示す図 表面実装機及び管理装置の電気的構成を示すブロック図 実施形態2に係る表面実装機及び管理装置の電気的構成を示すブロック図 実施形態3に係る表面実装機及び管理装置の電気的構成を示すブロック図 実施形態4においてリトライ動作の回数の更新処理の流れを示すフローチャート図 実施形態5に係る表面実装機及び管理装置の電気的構成を示すブロック図
<実施形態1>
1.表面実装機の全体構成
表面実装機1は、図1に示すように、基台11と、プリント基板Pを搬送する搬送コンベア20と、ヘッドユニット60と、ヘッドユニット60を基台11上にて平面方向(XY方向)に移動させる駆動装置30とを備えている。尚、以下の説明において、基台11の長手方向(図1の左右方向)をX方向と呼ぶものとし、基台11の奥行方向(図1の上下方向)をY方向、図2の上下方向をZ方向とする。
搬送コンベア20は、基台11の中央に配置されている。搬送コンベア20はX方向に循環駆動する一対の搬送ベルト21を備えており、搬送ベルト21上の二点鎖線で示したプリント基板Pを、ベルトとの摩擦によりX方向に搬送する。プリント基板Pが本発明の「基板」の一例である。
本実施形態では、図1に示す左側が入り口となっており、プリント基板Pは、図1に示す左側より搬送コンベア20を通じて機内へと搬入される。搬入されたプリント基板Pは、搬送コンベア20により基台中央の作業位置まで運ばれ、そこで停止される。
一方、基台11上には、作業位置の周囲を囲むようにして、部品供給部13が4箇所設けられている。これら各部品供給部13には、電子部品5を供給するテープフィーダ80が横並び状に多数設置されている。尚、電子部品5の供給方法は、テープを担体とする方法に限らず、トレイを用いて供給する方法など、いかなる方法でもよい。
そして作業位置では、上記フィーダ80を通じて供給された電子部品5を、プリント基板P上に実装する実装処理が、ヘッドユニット60に搭載された実装ヘッド63により行われるとともに、その後、実装処理を終えたプリント基板Pはコンベア20を通じて図1における右方向に運ばれ、機外に搬出される構成になっている。
駆動装置30は、大まかには一対の支持脚41、ヘッド支持体51、Y軸ボールネジ45、Y軸モータ47、X軸ボールネジ55、X軸モータ57から構成される。具体的に説明してゆくと、図1に示すように基台11上には一対の支持脚41が設置されている。両支持脚41は作業位置の両側に位置しており、共にY方向にまっすぐに延びている。
両支持脚41にはY方向に延びるガイドレール42が支持脚上面に設置されると共に、これら左右のガイドレール42に長手方向の両端部を嵌合させつつヘット支持体51が取り付けられている。
また、右側の支持脚41にはY方向に延びるY軸ボールねじ45が装着され、更にY軸ボールねじ45にはボールナット(不図示)が螺合されている。そして、Y軸ボールねじ45にはY軸モータ47が付設されている。
Y軸モータ47を通電操作すると、Y軸ボールねじ45に沿ってボールナットが進退する結果、ボールナットに固定されたヘッド支持体51、ひいては次述するヘッドユニット60がガイドレール42に沿ってY方向に移動する(Y軸サーボ機構)。
ヘッド支持体51は、X方向に長い形状である。ヘッド支持体51には、図2に示すように、X方向に延びるガイド部材53が設置され、更に、ガイド部材53に対してヘッドユニット60が、ガイド部材53の軸に沿って移動自在に取り付けられている。このヘッド支持体51には、X方向に延びるX軸ボールねじ55が装着されており、更にX軸ボールねじ55にはボールナットが螺合されている。
そして、X軸ボールねじ55にはX軸モータ57が付設されており、同モータ57を通電操作すると、X軸ボールねじ55に沿ってボールナットが進退する結果、ボールナットに固定されたヘッドユニット60がガイド部材53に沿ってX方向に移動する(X軸サーボ機構)。
従って、X軸モータ57、Y軸モータ47を複合的に制御することで、基台11上においてヘッドユニット60を平面方向(XY方向)に移動操作出来る構成となっている。
係るヘッドユニット60には、電子部品5の実装作業を行う実装ヘッド63が列をなして複数個搭載されている。実装ヘッド63の先端(下端)には、電子部品5を吸着保持するための吸着ノズル63Aが設けられている。各実装ヘッド63は図示しないR軸モータによる軸回りの回転と、図示しないZ軸モータによりヘッドユニット60に対して昇降可能な構成となっている。また、各実装ヘッド63には図外の負圧手段から負圧が供給されるように構成されており、ヘッド先端に吸引力を生じさせるようになっている。
このような構成とすることで、X軸モータ57、Y軸モータ47、及びZ軸モータを所定のタイミングで作動させることにより、フィーダ80を通じて供給される電子部品5を実装ヘッド63により取り出して、プリント基板P上に実装する処理を実行することが出来る。
尚、図2に示す符号「17」は部品認識カメラである。部品認識カメラ17は、ヘッド支持体51に対して取り付け部材18を介して、撮像面を水平方向に向けて固定されている。
部品認識カメラ17は、実装ヘッド63により取り出された電子部品5の画像(側面画像)を撮像し、後述するコントローラ100は、得られた画像から、実装ヘッド63により吸着保持された電子部品5の異常の有無を検出する。異常には、例えば、図3の(a)に示すように、チップタイプの電子部品5Aの場合、チップ立ちなど電子部品の吸着姿勢の異常が含まれる。また、図3の(b)に示すように、リードタイプの電子部品5Bの場合、リード6の変形など、形状の異常が含まれる。尚、図3の(a)の一点鎖線は正常時の電子部品の外形を示している。図3の(b)の一点鎖線は、変形なき場合のリード形状を示している。
実装ヘッド63により取り出した電子部品5に異常が有る場合、表面実装機1は、リトライ動作を行う。リトライ動作とは、異常が検出された電子部品5を廃棄して、新しい電子部品5を部品供給部13から再保持する動作である。そして、リトライ動作による再保持後、その電子部品5を、プリント基板Pに対して実装する。このようにすることで、異常のある電子部品5がプリント基板Pに実装されることを抑制できる。
2.表面実装機の電気的構成
次に、表面実装機1の電気的構成を、図4を参照して説明する。表面実装機1は、コントローラ100により装置全体が制御統括されている。
コントローラ100は、表面実装機1の制御部であり、CPU等により構成される演算処理部111を備える他、搭載プログラム記憶手段113、モータ制御部115、画像処理部116、記憶部117、入出力部119を有している。演算処理部111には、操作パネル120が接続されていて、操作パネル120を介して、各種の入力操作ができるようになっている。尚、コントローラ100が本発明の「制御部」の一例である。
搭載プログラム記憶手段113には、X軸モータ57、Y軸モータ47、Z軸モータ、R軸モータなどからなるサーボ機構を制御するための搭載プログラム(電子部品をプリント基板に実装するためのプログラム)が格納されている。
モータ制御部115は演算処理部111と共に、搭載プログラムに従って各種モータを駆動させるものであり、同モータ制御部115には、各種モータが電気的に連なっている。
画像処理部116には、部品認識カメラ17が電気的に連なっている。画像処理部116は、カメラ17から出力される画像データを画像処理するために設けられている。
コントローラ100は、ヘッドユニット60の実装ヘッド63によりフィーダ80から電子部品5を取り出して、プリント基板Pに対して実装する制御を行う。また、実装作業中に、実装ヘッド63に吸着した電子部品5の異常の有無を判断し、リトライ動作を行う制御を行う。
また、コントローラ100には、入出力部119を介して、管理装置200が電気的に接続されている。管理装置200は、表面実装機1によるプリント基板Pの生産を管理するために設けられている。管理装置200は、各種の演算を行うCPU210と、各種のデータを記憶する記憶部220、各種データを表示する表示部230と、を含んで構成されており、以下説明するように、電子部品5のリトライ動作の回数Nを決定する処理を行う。尚、記憶部220にはリトライ動作の回数Nの計算を行う計算プログラムが記憶されている。
3.管理装置200によるリトライ動作の回数設定
管理装置200には、生産開始前の電子部品5の在庫数Aと、所定期間(一例として1日)のプリント基板Pの生産に使用する電子部品5の使用予定数Bとに基づいて、所定期間のプリント基板Pの生産における、リトライ動作を含めた電子部品5の使用数が在庫数より少なくなるように、リトライ動作の回数Nを決定する。具体的には、下記の(1)式より、電子部品5の種類ごとに、リトライ動作の回数Nを決定する。リトライ動作の回数Nは、プリント基板Pに実装する1つの電子部品5に対してリトライ動作を実施できる回数(最大回数)である。
下記の(1)式は、使用予定の電子部品5について、全てリトライ動作が行われる場合を想定した式である。(1)式の右辺は、リトライ動作を含めた各電子部品5の使用数を表している。
A>B×(N+1)・・・・・(1)式
A:電子部品の在庫数、B:所定期間のプリント基板の生産に使用する電子部品の使用予定数、N:リトライ動作の回数
電子部品5の在庫数Aは、保管庫に保管されて部品など、プリント基板Pの生産に使用可能な電子部品5の総数である。各電子部品5の在庫数Aは、在庫数Aを管理している在庫管理サーバー(図略)が設けられている場合、在庫管理サーバーからネットワーク等を介してそのデータを取得することが出来る。また、在庫管理サーバーがない場合は、在庫管理者の手入力により取得することが出来る。
プリント基板Pの生産に使用する電子部品5の使用予定数Bは、プリント基板Pの生産に使用する電子部品5の総数であり、リトライ動作を考慮しない数字である。各電子部品5の使用予定数Bは、プリント基板Pの生産を管理する生産管理サーバー(図略)が設けられている場合、生産管理サーバーからネットワーク等を介してそのデータを取得することが出来る。また、生産管理サーバーがない場合は、生産管理者の手入力により取得することが出来る。
管理装置200は、生産に使用する各種の電子部品5について、リトライ動作の回数Nを生産開始前に決定し、その結果を、表面実装機1のコントローラ100に対して通知する。コントローラ100は、プリント基板Pの生産中、実装ヘッド63に保持している各電子部品5に何等かの異常がある場合、管理装置200の決定した回数Nを上限として、リトライ動作を実施する。このようにすることで、生産中、リトライ動作が原因で、電子部品5の不足が生じることを抑制することが出来る。
<実施形態2>
図5は、実施形態2に係る表面実装機1と管理装置200の電気的構成を示すブロック図である。実施形態2おいて、管理装置200は、電子部品5の在庫数Aと、所定期間(一例として1日)のプリント基板Pの生産に使用する電子部品5の使用予定数Bと、エラー率Erとに基づいて、所定期間のプリント基板の生産における、リトライ動作を含めた電子部品5の使用数が在庫数より少なくなるように、リトライ動作の回数Nを決定する。
具体的には、下記の(2)式より、電子部品5の種類ごとに、リトライ動作の回数Nを決定する。(2)式は、(1)式に対してエラー率Erを考慮した式であり、(2)式の右辺は、リトライ動作を含めた電子部品5の使用数を表している。エラー率Erは、実装ヘッド63により保持した電子部品5の異常発生確率であり、過去の実績データ(異常発生の有無を含むプリント基板の生産結果の統計データ)より得ることが出来る。
A>B+B×Er×N・・・・・(2)式
A:電子部品の在庫数、B:一定期間の生産計画に対する電子部品の使用予定数、Er:エラー率、N:リトライ動作の回数
以下に計算例を示す。使用予定数B=98個、エラー率Er=5%とする。
N=1の場合、(2)式の右辺は、98+98×0.05=102.9である。
N=2の場合、(2)式の右辺は、98+98×0.05×2=107.8である。
N=3の場合、(2)式の右辺は、98+98×0.05×3=112.7である。
従って、在庫数Aが「112」個の場合、リトライ動作の回数Nが3回だと電子部品が不足する可能性があることから、リトライ動作の回数Nは2回に決定される。また、在庫数Aが「113」個の場合は、リトライ動作の回数Nは3回に決定される。
比較例として、実施形態1の(1)式による計算例を示す。
N=1の場合、(1)式の右辺は、98×2=196個である。
したがって、実施形態1の計算方法の場合、在庫数Aが「112」、「113」のどちらでも、リトライ動作を1回行うと、電子部品5が不足する可能性があることから、実装ヘッド63に保持している電子部品5に何らかの異常が発生ある場合、電子部品5の不足が生じないようにするには、生産を即時停止しなければならない。
実施形態2の構成では、実施形態1に比べて、実際の生産の使用数により近い形でリトライ動作の回数Nを見積もることができる。実施形態2の構成では、実施形態1の場合に比べて、異常発生時に表面実装機1が即停止する頻度を抑えることが可能であり、リトライ動作を極力多くして、停止の少ない効率の高い生産を行うことが出来る。
<実施形態3>
図6は、実施形態3に係る表面実装機1と管理装置200の電気的構成を示すブロック図である。実施形態3おいて、管理装置200は、電子部品5の単価に応じて、リトライ動作の上限回数Nmを決定する。すなわち、実施形態1に示す(1)式や、実施形態2に示す(2)式を用いて、リトライ動作の回数Nを決定するにあたり、上限回数Nmを超えない範囲内で、リトライ動作の回数Nを決定する。
以下に、上限回数Nmの具体例と、リトライ動作の回数Nの算出例を示す。
部品単価が1円未満の場合、Nm=2回とする。
部品単価が1円以上、100円未満の場合、Nm=1回とする。
部品単価が100円以上の場合、即時停止とする。
実施形態2の計算例の場合、在庫数N=112個の場合、電子部品5について、リトライ動作の回数N=2回であった。実施形態4の場合、例えば、その電子部品5の単価が72円の場合、上限回数Nmは「1回」であることから、リトライ動作の回数N=1回となる。また、その電子部品5の単価が1円の場合、リトライ動作の回数N=1となる。電子部品5の単価が1円未満の場合、リトライ動作の回数N=2となる。
この構成では、電子部品5の単価に応じた、リトライ動作の回数Nを設定できる。そして、例えば、単価の高い電子部品5は、リトライ動作の回数Nを少なくすることにより、電子部品5の廃棄回数を極力少なくして廃棄コストを抑えることが出来る。
尚、プリント基板Pの生産を管理する生産管理サーバーに、電子部品5の単価のデータが登録されている場合、管理装置200は、生産管理サーバーからネットワークを介してそのデータを取得することが出来る。また、登録されていない場合、生産管理者の手入力によりデータを取得することが出来る。
<実施形態4>
実施形態1では、管理装置200は、電子部品5の在庫数Aと、所定期間(一例として1日)の生産に使用する電子部品5の使用予定数Bとに基づいて、リトライ動作の回数Nを決定した。実施形態4では、リトライ動作の回数Nを更新する点で、実施形態1と相違している。図7は、リトライ動作の回数の更新処理の流れを示すフローチャート図である。
まず、管理装置200は、プリント基板Pの生産開始前に、生産に使用する各種の電子部品5について、リトライ動作の回数Nの初期値を決定する。この処理は、生産開始前の電子部品5の在庫数Aと、所定期間の生産に対する電子部品5の使用予定数Bとに基づいて、実施形態1の(1)式より、決定することが出来る(S10)。そして、管理装置200は、リトライ動作の回数Nの初期値を決定すると、その値を、表面実装機1のコントローラ100に通知する。
続いて、表面実装機1によるプリント基板Pの生産が開始される(S20)。そして、コントローラ100は、プリント基板Pの生産中、実装ヘッド63に保持している電子部品5に何等かの異常がある場合、管理装置200の決定した回数Nの初期値を上限として、リトライ動作を実施する。
コントローラ100は、生産開始後、プリント基板Pを1枚生産すると、生産品種の切り換えを行うか否かを判定する(S30)。そして、生産品種の切り換え時でない場合(S30:NO)、その生産品種について、プリント基板Pの生産が継続される(S40)。生産品種とは生産するプリント基板Pの種類である。
そして、生産品種が切り換わると(S30:YES)、管理装置200は、在庫管理サーバーや生産管理サーバーから、電子部品5の現在の在庫数Atと、以降の生産に使用する電子部品の使用予定数Btとを再取得する(S50)。尚、ここでは、在庫管理サーバーや生産管理サーバーにて、電子部品の在庫数Aと使用予定数Bをリアルタイムで管理しているケースを想定しているが、これらの管理は管理者が行い、管理装置200に必要なデータを手入力するようにしてもよい。
次に、管理装置200は、S50で取得した電子部品5の現在の在庫数Atと、以降の生産に使用する電子部品の使用予定数Btとに基づいて、リトライ動作の回数Nを再計算する(S60)。再計算は、S10と同様に、実施形態1の(1)式より、行うことが出来る。
そして、管理装置200は、リトライ動作の回数Nを再計算すると、回数Nを再計算した値を、表面実装機1のコントローラ100に通知する。コントローラ100は、管理装置200から通知を受けると、リトライ動作の回数Nを初期値から再計算した値に更新する(S70)。
その後、次の生産品種についてプリント基板Pの生産が開始される(S80)。そして、コントローラ100は、プリント基板Pの生産中、実装ヘッド63に保持している電子部品5に何等かの異常がある場合、更新した回数Nを上限として、リトライ動作を実施する。
コントローラ100は、生産品種の切換後、プリント基板Pを1枚生産すると、全生産品種について生産を終了したか判定する(S90)。生産終了していない場合(S90:NO)、表面実装機1はプリント基板Pの生産を継続する。その後、生産品種の切り換えが行われると、上記したように、管理装置200にてリトライ動作の回数Nが再計算される(S60)。
そして、コントローラ100は、プリント基板Pの生産中、実装ヘッド63に保持している電子部品5に何等かの異常がある場合、再計算された回数Nを上限として、リトライ動作を実施する。
以上のような処理が繰り返されることにより、各生産品種について、プリント基板Pの生産が進められる。そして、全生産品種について、プリント基板Pの生産が完了すると、全処理は終了する(S90:YES)。
この構成では、生産中に、リトライ動作の回数Nを再計算して更新する。そのため、回数Nを初期値から更新しない場合に比べて、実際の使用状況により近い形でリトライ動作の回数Nを見積もることができる。そのため、実施形態4の構成では、異常発生時に表面実装機1が即停止する頻度を抑えることが可能であり、リトライ動作を極力多くして、停止の少ない効率の高い生産を行うことが出来る。
<実施形態5>
図8は、実施形態5に係る表面実装機1と管理装置200の電気的構成を示すブロック図である。実施形態3おいて、管理装置200は、電子部品5の単価に応じて、リトライ動作の回数Nを決定する。尚、実施形態5は、実施形態3に対して、電子部品5の在庫数Aや使用予定数Bを考慮せず、単価だけで、リトライ動作の回数Nを決定する点が相違している。
以下に、回数Nの具体例を示す。
部品単価が1円未満の場合、N=2回とする。
部品単価が1円以上、100円未満の場合、N=1回とする。
部品単価が100円以上の場合、即時停止とする。
この構成では、管理装置200は、生産に使用する各種の電子部品5について、単価に基づいて、リトライ動作の回数Nを決定し、その結果を、表面実装機1のコントローラ100に対して通知する。
コントローラ100は、プリント基板Pの生産中、実装ヘッド63に保持している各電子部品5に何等かの異常がある場合、管理装置200の決定した回数Nを上限として、リトライ動作を実施する。すなわち、部品単価が1円未満の電子部品5は、2回を上限として、リトライ動作を実施する。また、部品単価が1円以上、100円未満の電子部品5は、1回を上限として、リトライ動作を実施する。そして、部品単価が100円以上の電子部品5の場合、吸着時に異常が検出された場合、リトライ動作を実施せず、生産を即時停止する。
この構成では、電子部品5の単価に応じた、リトライ動作の回数Nを設定できる。そして、単価の高い電子部品5は、リトライ動作の回数Nを少なくすることにより、電子部品5の廃棄コストを抑えることが出来る。
尚、プリント基板Pの生産を管理する生産管理サーバーに、電子部品5の単価のデータが登録されている場合、管理装置200は、生産管理サーバーから、単価のデータを取得することが出来る。また、登録されていない場合は、生産管理者の手入力により取得することが出来る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(A)上記実施形態1〜5では、保持部の一例に、真空吸引式の実装ヘッド63を示したが、チャック式の保持部でもよい。
(B)上記実施形態1〜5では、表面実装機1とは別に設けられた管理装置200で、電子部品5のリトライ動作の回数Nを決定した。これ以外にも、表面実装機1のコントローラ100でリトライ動作の回数Nを決定するようにしてもよい。また、上記実施形態では、所定期間を1日単位としたが、例えば、午前の期間、午後の期間など、定められた期間であればよい。
(C)上記実施形態2では、(2)式に基づいて、電子部品5のリトライ動作の回数Nを決定した。これ以外にも、電子部品の不足を確実に抑制するため、(3)式に示すようにエラー率Erにマージンαを加味してリトライ動作の回数Nを決定するようにしてもよい。
A>B+B×(Er+α)×N・・・・・(3)式
(D)上記実施形態4では、生産品種の切り換え時に、リトライ動作の回数Nを再計算したが、別のタイミングで、再計算してもよい。例えば、生産開始後、所定時間周期で、リトライ動作の回数Nを再計算してもよい。また、実施形態4では、生産中に、現時点の電子部品の在庫数Atと以降の生産で使用する電子部品の使用予定数Btのデータを取得して、(1)式より計算した回数Nを再計算したが、生産中に、現時点の電子部品の在庫数Atと以降の生産で使用する電子部品の使用予定数Btのデータを取得して、(2)式より計算した回数Nを再計算するものであってもよい。尚、この場合は、エラー率Erは固定値とするとよい。
(E)上記実施形態1〜4では、1台の表面実装機を対象として、リトライ動作の回数Nを決定して例を示した。例えば、電子部品5の在庫数Aや、生産に使用する電子部品5の使用予定数Bを複数ライン単位で管理している場合、複数ラインの表面実装機を一単位としてリトライ動作の回数を求めるようにしてもよい。例えば、プリント基板Pの製造ラインが2ラインある場合、2ラインの表面実装機について、リトライ動作のトータル回数を求めるようにしてもよい。
1...表面実装機
5...電子部品
30...駆動装置
60...ヘッドユニット
63...実装ヘッド(本発明の「保持部」の一例)
100...コントローラ(本発明の「制御部」の一例)
200...管理装置(本発明の「決定装置」の一例)
P...プリント基板(本発明の「基板」の一例)

Claims (8)

  1. リトライ動作の回数を決定する決定装置であって、
    前記リトライ動作は、電子部品を基板の表面に実装する表面実装機において保持部により保持した電子部品に異常がある場合、その電子部品を廃棄して、新しい電子部品を再保持する動作であり、
    電子部品の在庫数と、所定期間の基板の生産に使用する電子部品の使用予定数とに基づいて、前記所定期間の基板の生産において、前記リトライ動作を含めた電子部品の使用数が前記在庫数より少なくなるように、前記リトライ動作の回数を決定する、決定装置。
  2. 請求項1の記載の決定装置であって、電子部品の前記在庫数と、電子部品の前記使用予定数と、前記異常の発生確率であるエラー率とに基づいて、前記所定期間の基板の生産において、前記リトライ動作を含めた電子部品の使用数が前記在庫数より少なくなるように、前記リトライ動作の回数を決定する、決定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の決定装置であって、
    前記電子部品の単価に応じて、その電子部品に対する前記リトライ動作の上限回数を決定する、決定装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の決定装置であって、
    前記リトライ動作の回数の初期値を生産開始前に計算し、
    生産開始後の電子部品の現在の在庫数と、以降の生産に使用する電子部品の使用予定数とのデータとに基づいて、前記リトライ動作の回数を再計算する、決定装置。
  5. リトライ動作の回数を決定する決定装置であって、
    前記リトライ動作は、表面実装機において保持部により保持した電子部品に異常がある場合、その電子部品を廃棄して、新しい電子部品を再保持する動作であり、
    電子部品の単価に基づいて、前記リトライ動作の回数を決定する、決定装置。
  6. 表面実装機であって、
    電子部品を保持する保持部と、
    前記保持部を基台上にて移動させる駆動装置と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記保持部により保持した電子部品に異常がある場合、その電子部品を廃棄して、新しい電子部品を再保持するリトライ動作を、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の決定装置により決定されたリトライ動作の回数を上限として、実行する、表面実装機。
  7. リトライ動作の回数を決定する決定方法であって、
    前記リトライ動作は、電子部品を基板の表面に実装する表面実装機において保持部により保持した電子部品に異常がある場合、その電子部品を廃棄して、新しい電子部品を再保持する動作であり、
    電子部品の在庫数と、所定期間の基板の生産に使用する電子部品の使用予定数とに基づいて、前記所定期間の基板の生産において、前記リトライ動作を含めた電子部品の使用数が前記在庫数より少なくなるように、前記リトライ動作の回数を決定する、決定方法。
  8. リトライ動作の回数を決定する決定方法であって、
    前記リトライ動作は、電子部品を基板の表面に実装する表面実装機において保持部により保持した電子部品に異常がある場合、その電子部品を廃棄して、新しい電子部品を再保持する動作であり、
    電子部品の単価に基づいて、前記リトライ動作の回数を決定する、決定方法。
JP2017141576A 2017-07-21 2017-07-21 決定装置、決定方法、表面実装機 Active JP6866250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141576A JP6866250B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 決定装置、決定方法、表面実装機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141576A JP6866250B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 決定装置、決定方法、表面実装機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019021858A true JP2019021858A (ja) 2019-02-07
JP6866250B2 JP6866250B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=65354439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017141576A Active JP6866250B2 (ja) 2017-07-21 2017-07-21 決定装置、決定方法、表面実装機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6866250B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015194045A1 (ja) * 2014-06-20 2015-12-23 ヤマハ発動機株式会社 基板作業装置、基板作業方法および基板作業システム
JP2016025276A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 富士機械製造株式会社 基板実装システム
JP2016201428A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置および動作パラメータの設定値の設定方法
WO2016194236A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 富士機械製造株式会社 部品実装ラインの生産管理システム
WO2017085865A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 富士機械製造株式会社 部品実装機の制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015194045A1 (ja) * 2014-06-20 2015-12-23 ヤマハ発動機株式会社 基板作業装置、基板作業方法および基板作業システム
JP2016025276A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 富士機械製造株式会社 基板実装システム
JP2016201428A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置および動作パラメータの設定値の設定方法
WO2016194236A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 富士機械製造株式会社 部品実装ラインの生産管理システム
WO2017085865A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 富士機械製造株式会社 部品実装機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6866250B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10375870B2 (en) Board work system, and method for managing mounting order of components in board work system
US8527082B2 (en) Component mounting method, component mounting apparatus, method for determining mounting conditions, and apparatus and program for determining mounting conditions
US11864324B2 (en) Moving work management device, moving work device, mounting system, and moving work management method
KR101489703B1 (ko) 전자 부품의 실장 방법, 및 표면 실장기
WO2015029209A1 (ja) 部品実装装置、その制御方法および部品実装装置用プログラム
JP4995745B2 (ja) 部品実装装置
JP6476196B2 (ja) メンテナンス案内システム及びメンテナンス案内方法
JP6630726B2 (ja) 実装装置及び実装方法
JP6448766B2 (ja) 実装装置及び実装方法
JP6866250B2 (ja) 決定装置、決定方法、表面実装機
JPWO2014041624A1 (ja) 対基板作業システム、作業手順最適化プログラム、作業台数決定プログラム
US20210315140A1 (en) Moving work management device, mounting system, moving work device, and moving work management method
JPWO2016203533A1 (ja) 実装管理装置
JP6139948B2 (ja) 部品実装装置
JP2014165278A (ja) 実装作業装置におけるモータ制御方法及び実装作業装置
US20220087087A1 (en) Management device, moving work device, mounting device, mounting system, and management method
US11330751B2 (en) Board work machine
JP2021002580A (ja) 部品実装用データの変更装置、変更プログラム、及び、表面実装機
JP2019212774A (ja) バックアップ装置における一時保管領域位置決定方法および一時保管領域位置決定装置
JP7088809B2 (ja) ワーク作業装置、ワーク作業システム、及び、ワーク作業装置の制御方法
JP6760790B2 (ja) 表面実装機
JP2023068675A (ja) 対基板作業機、エラー情報特定方法
JP6793050B2 (ja) 表面実装機
JP6745878B2 (ja) 生産プログラム最適化システム及び生産管理システム
WO2020016978A1 (ja) 部品供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6866250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250