JP2019021780A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両側に搭載制約を強いることを抑制しつつ体格を小型化でき、且つ、通気膜の被水を抑制できる電子装置を提供すること。【解決手段】電子装置は、貫通孔211及び通気孔212の形成されたケース21を含む防水筐体、防水筐体内に収容された回路基板30、送風ユニット40、及び呼吸フィルタ60を備える。送風ユニットは、ファン41、ファンを収容するハウジング42、ハウジングから突出し、回路基板に接続された端子43、ファンの回転にともなってケースの外面21aに沿う空気の流れが形成されるように、ハウジングに設けられた第1通気口420及び第2通気口421を有する。通気孔は、ケースにおける送風ユニットの投影領域のうち、シール部材50による水密封止部分よりも外側の領域であって、ファンの回転にともなう空気の流れの経路上に形成される。呼吸フィルタは、通気孔を塞ぐようにケースの外面側に配置された通気膜61を含む。【選択図】図2

Description

この明細書における開示は、防水型の電子装置に関する。
特許文献1に開示されるように、防水型の電子装置が知られている。この電子装置は、シール部材により水密に封止された防水筐体を備えており、防水筐体の内部空間に回路基板が収容されている。防水筐体の壁部には、回路基板の生じた熱を放熱するために複数の放熱フィンが設けられている。また、防水筐体の壁部に通気孔が設けられ、通気孔を塞ぐように呼吸フィルタが取り付けられている。
特開2014−57001号公報
電子装置の小型化にともない、放熱性を確保するのが困難となってきている。
また、電子装置の配置によっては、車両が走行時に巻き上げた水、洗車に用いられる水、融雪剤として用いられる塩化カルシウムの融雪による溶液などが、呼吸フィルタの周辺に溜まり、呼吸フィルタの通気膜が被水する虞がある。通気膜が被水状態になると、たとえば防水筐体の内部空間と外部の空間との通気が遮断されてしまう。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、車両側に搭載制約を強いることを抑制しつつ体格を小型化でき、且つ、通気膜の被水を抑制できる電子装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつは、車両に搭載される電子装置であって、
貫通孔(211)が形成された壁部(210)を有する防水筐体(20)と、
防水筐体の内部空間に収容された回路基板(30)と、
羽根(411)を含むファン(41)と、ファンを回転可能に収容する部材であり、壁部の外面における貫通孔の周囲部分に対向しつつ貫通孔を覆うように壁部に配置され、貫通孔周りの全周で壁部との間が水密に封止されたハウジング(42)と、ハウジングにおける水密封止部分より内側の部分であるベース部(422d)から内部空間に突出し、回路基板と電気的に接続された端子(43)と、ファンの回転にともなって壁部の外面に沿う空気の流れが形成されるように、ハウジングに設けられた複数の通気口(420,421)と、を有する送風ユニット(40)と、
筐体に配置され、防水筐体の外の空間である外部空間と内部空間との間の気体の流れを許容しつつ、外部空間と内部空間との間の液体の流れを遮断する呼吸フィルタ(60)と、
を備え、
防水筐体は、壁部において外部空間と内部空間とを連通し、回路基板の板厚方向における送風ユニットの投影領域のうち、水密封止部分よりも外側の領域であって、ファンの回転にともなう空気の流れの経路上に形成された通気孔(212)を有し、
呼吸フィルタが、通気孔を塞ぐように壁部の外面側に配置された通気膜(61)を含む。
この電子装置では、送風ユニットによって強制的に空気の流れを作り、防水筐体を冷却することができる。送風ユニットは、放熱フィンよりも放熱性に優れている。したがって、送風ユニットと同等の放熱性を確保するために放熱フィンを設ける場合よりも、電子装置の体格を小型化することができる。
また、防水筐体の壁部に貫通孔を設けて送風ユニットを取り付け、ハウジングのベース部から内部空間に突出する端子を介して、送風ユニットと回路基板が接続されている。このため、防水筐体の外部に設けられたワイヤハーネスなどを介して回路基板と送風ユニットとを接続したり、車両に設けられた別の機器と送風ユニットとを電気的に接続したりする必要がない。したがって、車両側に搭載制約を強いることを抑制することができる。
また、防水筐体(壁部)における送風ユニットの投影領域内に、呼吸フィルタ用の通気孔を設けている。したがって、送風ユニットにより、車両が走行時に巻き上げた水や洗車に用いられる水などが呼吸フィルタに当たるのを抑制することができる。さらには、通気孔、ひいては呼吸フィルタを、ファンの回転にともなう空気の流れの経路上に設けている。したがって、仮に呼吸フィルタの周辺に水がとどまっても、空気の流れによって呼吸フィルタから遠ざけることができる。以上により、通気膜の被水を抑制することができる。
本開示の他のひとつは、車両に搭載される電子装置であって、
貫通孔(211)が形成された壁部(210)を有する防水筐体(20)と、
防水筐体の内部空間に収容された回路基板(30)と、
羽根(411)を含むファン(41)と、ファンを回転可能に収容する部材であり、壁部の外面における貫通孔の周囲部分に対向しつつ貫通孔を覆うように壁部に配置され、貫通孔周りの全周で壁部との間が水密に封止されたハウジング(42)と、ハウジングにおける水密封止部分より内側の部分であるベース部(422d)から内部空間に突出し、回路基板と電気的に接続された端子(43)と、ファンの回転にともなって壁部の外面に沿う空気の流れが形成されるように、ハウジングに設けられた複数の通気口(420,421)と、を有する送風ユニット(40)と、
筐体に配置され、防水筐体の外の空間である外部空間と内部空間との間の気体の流れを許容しつつ、外部空間と内部空間との間の液体の流れを遮断する呼吸フィルタ(60)と、
を備え
防水筐体は、壁部において外部空間と内部空間とを連通し、回路基板の板厚方向における送風ユニットの投影領域のうち、水密封止部分よりも外側の領域に形成された通気孔(212)を有し、
呼吸フィルタは、通気孔を塞ぐように壁部の外面側に配置された通気膜(61)を含み、
ファンが、呼吸フィルタに向けて突出し、羽根と一体的に回転する突出部(412)を有する。
この電子装置によっても、上記した他の電子装置同様に、送風ユニットによって強制的に空気の流れを作り、防水筐体を冷却することができる。したがって、電子装置の体格を小型化することができる。また、端子を介して、送風ユニットと回路基板が接続されている。したがって、車両側に搭載制約を強いることを抑制することができる。
また、送風ユニットにより、車両が走行時に巻き上げた水などが呼吸フィルタに当たるのを抑制することができる。仮に呼吸フィルタの周辺に水がとどまっても、ファンの回転にともなって突出部が回転し、呼吸フィルタ上の水をはじき飛ばすことができる。以上により、通気膜の被水を抑制することができる。
第1実施形態に係る電子装置の斜視図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 送風ユニットを底壁側から見た平面図である。 変形例を示す断面図であり、図2に対応している。 第2実施形態に係る電子装置において、送風ユニット周辺を示す断面図であり、図2に対応している。 図5のVI-VI線に沿う断面図である。 送風ユニットを底壁側から見た平面図である。 第3実施形態に係る電子装置において、送風ユニット周辺を示す断面図であり、図2に対応している。 図8のIX-IX線に沿う断面図である。 送風ユニットを底壁側から見た平面図である。 第4実施形態に係る電子装置において、送風ユニット周辺を示す断面図であり、図2に対応している。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。以下において、回路基板の板厚方向をZ方向と示す。また、Z方向に直交する一方向であって、コネクタの長手方向をY方向、Z方向及びY方向の両方向に直交する方向をX方向と示す。特に断りのない限り、XY平面に沿う形状を平面形状とする。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図3に基づき、本実施形態に係る電子装置の概略構成について説明する。図2では、ファンの回転にともなう空気の流れを一点鎖線の矢印で示している。図3では、位置の比較のために、シール部材及び呼吸フィルタを破線で示している。
図1及び図2に示すように、電子装置10は、防水筐体20、回路基板30、送風ユニット40、シール部材50、及び呼吸フィルタ60を備えている。電子装置10は、車両に搭載される。電子装置10は、車両が走行時に巻き上げた水や洗車に用いられる水などが当たり得る環境、たとえばエンジンルームに配置される。本実施形態の電子装置10は、車両のエンジンを制御する電子制御装置(ECU)として構成されている。
防水筐体20は、回路基板30を収容し、回路基板30を保護する。防水筐体20は、回路基板30の板厚方向であるZ方向において、2つの部材に分割されている。防水筐体20は、ケース21及びカバー22を有している。防水筐体20は、図示しないシール部材を介して、ケース21及びカバー22を相互に組み付けて構成される。
ケース21は、一面が開口する箱状をなしている。本実施形態では、放熱のために、ケース21が金属材料を用いて形成されている。具体的には、ケース21がアルミダイカストによって成形されている。
ケース21の底壁210は、平面略矩形状をなしている。ケース21の底壁210が、防水筐体20の壁部に相当する。底壁210に連なる4つの側壁のひとつには、図示しない切り欠きが設けられている。この切り欠きは、ケース21の一面の開口につながっている。
底壁210には、貫通孔211が形成されている。貫通孔211は、防水筐体20のケース21に送風ユニット40を取り付けるための開口部である。貫通孔211は、ケース21の外面21a及び内面21bにわたって形成されている。
本実施形態では、ケース21が、底壁210の一部として、底壁210の他の部分に対して凹んで設けられた第1収容部213及び第2収容部214を有している。第1収容部213は、コネクタ33を収容すべくX方向における一端側に設けられている。第2収容部214は、回路基板30を構成する電子部品32のうち、アルミ電解コンデンサなどの高背部品を収容すべく設けられている。第2収容部214は、X方向に延設されるとともに、一端が第1収容部213に連なっている。貫通孔211は、底壁210のうち、第1収容部213及び第2収容部214を除く部分に形成されている。貫通孔211は、底壁210の略平坦な部分に形成されている。
なお、図1に示す符号215は電子装置10を車両に取り付けるための取り付け部であり、符号216は、ケース21とカバー22とを固定するための固定孔である。固定孔216には、図示しないねじが挿入される。これら取り付け部215及び固定孔216は、ケース21と一体に設けられている。
さらに、ケース21の底壁210には、通気孔212が形成されている。通気孔212の詳細については後述する。
カバー22は、ケース21とともに、回路基板30を収容する内部空間20sを形成する。ケース21とカバー22を組み付けることで、カバー22によりケース21における一面の開口が閉塞される。また、カバー22によりケース21の一面の開口が閉塞されることで、側壁に形成された切り欠きが区画され、図示しない開口部となる。この開口部により、コネクタ33の一部が外部に露出される。
本実施形態では、放熱性向上のために、カバー22も金属材料を用いて形成されている。カバー22も、アルミダイカストによって成形されている。カバー22は、一面が開口する底の浅い箱状をなしている。カバー22は、外面側に複数の放熱フィン220を有している。
防水筐体20のシール部材(図示略)は、ケース21とカバー22との間、ケース21とコネクタ33との間、及びカバー22とコネクタ33との間を介して、内部空間20sが防水筐体20の外部の空間と連通するのを遮断するように設けられている。このシール部材は、内部空間20sを取り囲むようにケース21及びカバー22の周縁部に配置されている。シール部材により、ケース21及びカバー22の周縁部が水密に封止されている。シール部材として、たとえば硬化前において液状の接着材を採用することができる。
回路基板30は、ケース21に固定されている。回路基板30は、プリント基板31、及び、プリント基板31に実装された電子部品32を有している。プリント基板31は、樹脂などの電気絶縁材料を用いて形成された基材に、配線が配置されてなる。そして、配線と電子部品32とにより、回路が形成されている。プリント基板31は、平面略矩形状をなしている。
電子部品32は、プリント基板31におけるケース21側の面である一面31a及びカバー22側の面である裏面31bの少なくとも一方に実装されている。本実施形態では、電子部品32のうち、パワーMOSFETなどの発熱素子32aが一面31a側に配置されている。発熱素子32aは、たとえば放熱ゲルを介して、ケース21の底壁210と熱的に接続されている。また、プリント基板31には、電子部品32として、大気圧センサ32bも実装されている。回路基板30は、大気圧センサ32bにより検出される外部空間の空気の情報、すなわち大気圧情報を用いて、所定の処理を実行する。
回路基板30には、コネクタ33が実装されている。コネクタ33は、回路基板30におけるX方向の一端側に実装されている。コネクタ33の一部は防水筐体20の上記した開口部を介して外部に露出され、残りの部分は内部空間20sに収容されている。図示を省略するが、コネクタ33は、樹脂材料を用いて形成されたハウジング、及び、導電性材料を用いて形成され、ハウジングに保持された複数の端子を有している。ケース21とハウジングとの間、及び、カバー22とハウジングとの間に、上喫したシール部材が介在している。
送風ユニット40は、ケース21の底壁210に取り付けられている。送風ユニット40は、ケース21の貫通孔211に取り付けられている。送風ユニット40は、回転により空気の流れを形成し、これによりケース21、ひいては回路基板30を冷却する。送風ユニット40は、ファン41、ハウジング42、端子43、及びファン基板44を備えている。ファン41の構造は、軸流ファンにおける周知の構造と同じとされている。このため、各図において、ファン41を簡略化して図示している。
ファン41は、軸部410及び複数の羽根411を有している。軸部410は、回転シャフト410aを含んでいる。羽根411は、回転シャフト410aと一体に回転する。よって、回転シャフト410aが、ファン41の回転軸となる。回転シャフト410aの軸方向、すなわちファン41の回転軸の方向が、Z方向と略一致するように、送風ユニット40がケース21に取り付けられている。
軸部410は、回転シャフト410a以外にも、ボス410b及びマグネット410cを有している。ボス410bは、Z方向において回路基板30側に開口し、他端側に閉じた有底の円筒形状をなしている。ボス410bの外周面には、複数の羽根411が等間隔で設けられている。羽根411は、Z方向において、外面21aにおける貫通孔211の周囲部分よりも上方に位置している。ボス410b及び羽根411は、所謂インペラとして一体に成形されている。
回転シャフト410aは、ボス410bの内部に設けられており、一端がボス410bの略中心に固定されている。金属製の回転シャフト410aは、樹脂製のインペラにインサート成形されて、インペラに一体化されている。ボス410bの内周面にはマグネット410cが取り付けられている。このように、回転シャフト410a、ボス410b、マグネット410c、及び羽根411を含んでロータが構成されている。
軸部410は、上記以外にも、図示しない軸受、軸受ホルダ410d、コイル410eなどを有している。軸受は、回転シャフト410aを回転可能に支持している。軸受ホルダ410dは、軸受を保持している。軸受ホルダ410dは、ハウジング42の後述する底壁422からZ方向に突出している。本実施形態では、軸受ホルダ410dが、ハウジング42と同一材料を用いて一体に設けられている。軸受は、軸受ホルダ410dの内周面に配置されている。コイル410eは、軸受ホルダ410dの外周面に配置されている。このように、軸受、軸受ホルダ410d、及びコイル410eを含んでステータが構成されている。すなわち、ファン41は、モータを有している。
ハウジング42は、ファン41を回転可能に収容している。ハウジング42は、外面21aにおける貫通孔211の周囲部分に対向しつつ貫通孔211を覆うように配置されている。ハウジング42とケース21(底壁210)との間は、貫通孔211周りの全周で水密に封止されている。すなわち、貫通孔211周りにも防水構造が形成されている。
ハウジング42には、複数の通気口が形成されている。複数の通気口は、ファン41(羽根411)の回転にともなって、底壁210の外面21aに沿った空気の流れが形成されるように設けられている。ハウジング42は、複数の通気口として、第1通気口420及び第2通気口421を有している。第1通気口420及び第2通気口421の一方が空気の吸込口として機能し、他方が排出口として機能する。
第1通気口420及び第2通気口421は、いずれも、外面21aにおける貫通孔211の周囲部分よりも上方、すなわちZ方向において外面21aよりも回路基板30から離れた位置に形成されている。本実施形態では、上記したようにファン41の回転軸がZ方向と略一致しており、第1通気口420は、少なくとも一部分が羽根411よりも上方に位置し、第2通気口421は、少なくとも一部分が羽根411よりも下方に位置するように形成されている。
本実施形態のハウジング42は、底壁422及び側壁423を有している。ハウジング42は樹脂材料を用いて形成されている。底壁422及び側壁423は、Z方向において一端側が開口する有底の筒形状をなしている。この筒の開口が、第1通気口420とされている。第1通気口420は、Z方向において羽根411の上方に設けられている。そして、筒内が、ファン41を収容する収容空間42sとされている。底壁422の内面が、収容空間42sの底をなしている。収容空間42sは、防水筐体20の外の空間である外部空間につながっている。
底壁422の内面は平面略矩形状をなしており、ハウジング42は、4つの側壁423を有している。4つの側壁423は一体に連なり、略矩形の筒状をなしている。側壁423は、底壁422に連なっている。そして、図2及び図3に示すように、底壁422に、第2通気口421が形成されている。第2通気口421は、底壁422を貫通している。本実施形態では、底壁422に4つの第2通気口421が形成されている。
底壁422は、上記した第2通気口421により区画され、中央部422a、外縁部422b、及び連結部422cを有している。中央部422aは、貫通孔211を覆うように設けられた部分である。中央部422aと貫通孔221の周囲部分との間には、シール部材50が介在している。
シール部材50は、貫通孔211を取り囲むように環状に設けられている。本実施形態では、シール部材50として、硬化前において液状の接着材を採用している。送風ユニット40は、シール部材50によりケース21に接着固定されている。なお、ケース21の外面21aにシール部材50を収容するシール溝を設け、ハウジング42の中央部422aに、シール溝に対応するシール突起を設けてもよい。また、ケース21側にシール突起を設け、中央部422aにシール溝を設けてもよい。
このシール部材50により、貫通孔211周りの全周でケース21とハウジング42との間が水密に封止されている。中央部422aのうち、シール部材50が密着する部分が水密封止部分に相当し、水密封止部分よりも内側の部分がベース部422dとされている。よって、中央部422aは、水密封止部分及びベース部422dを含んでいる。中央部422aは、平面略円形状をなしている。
外縁部422bは、底壁422の外縁部分である。側壁423は、外縁部422bに連なっている。外縁部422bは、平面略矩形状をなす底壁422の四隅にそれぞれ設けられている。隣り合う外縁部422bの間には、第2通気口421が設けられている。外縁部422bと中央部422aとは、連結部422cによって一体化されている。回転軸周りにおいて、隣り合う第2通気口421の間に連結部422cが設けられている。4つの第2通気口421は、回転軸周りに4回対称性をもって形成されている。Z方向からの投影視において、1つの第2通気口421内には、1枚の羽根411のほぼ全体が内包される。
底壁422は、さらに中間壁422eを有している。中間壁422eは、中央部422aの外周端から収容空間42s側に突出している。中間壁422eは、回転シャフト410aを取り囲むように、環状に設けられている。
端子43は、底壁422のベース部422dから内部空間20s側に突出し、回路基板30と電気的に接続されている。端子43の一端はファン基板44と電気的に接続され、他端は回路基板30と接続されている。このように、端子43を介して、ファン基板44、すなわち送風ユニット40と、回路基板30が電気的に接続されている。
ファン基板44には、ファン41を回転させるための駆動回路が形成されている。ファン基板44には、軸部410を構成するコイル410eが電気的に接続されている。回路基板30、端子43、及びファン基板44を通じてコイル410eが通電されることにより、上記したロータが正方向に回転する。そして、羽根411の所定の形状によりハウジング42内に空気の圧力差が発生し、図2に一点鎖線で示すように、第1通気口420から吸入した空気が第2通気口421から排出されて、送風ユニット40の周辺に拡がる。なお、ロータを正方向とは反対の逆方向に回転させることも可能である。この場合、第2通気口421が吸込口、第1通気口420が排出口となる。
ファン基板44は、ハウジング42内において、羽根411よりも下方に配置されている。ファン基板44はハウジング42に固定されている。ファン基板44は、中央部422a及び中間壁422eより規定される空間内に配置されている。ファン基板44は、端子43及び図示しない支持部によって、中央部422aに固定されている。上記した空間には、ポッティング体45が配置されている。ファン基板44は、ポッティング体45によって水密に封止されている。
なお、ファン基板44は、中央部422aの内面に固定されてもよい。ファン基板44の封止は、ポッティング体45に限定されない。たとえば、端子43が実装されたファン基板44が、ハウジング42にインサート成形され、底壁422によってファン基板44が封止された構成を採用することもできる。
呼吸フィルタ60は、気体の流れを許容しつつ、液体の流れを遮断するものである。呼吸フィルタ60は、液体が、外部空間から通気孔212を通じて内部空間20sに入るのを抑制する。液体としては、雨水、洗車に用いられる水(たとえば高圧洗浄水)、車両が走行時に巻き上げた水、融雪剤として用いられる塩化カルシウムの融雪による溶液、ブレーキオイル等の有機系溶剤などが想定される。呼吸フィルタ60は、通気孔212を塞ぐようにケース21に取り付けられている。呼吸フィルタ60の詳細については、通気孔212とともに後述する。
次に、図2及び図3に基づき、通気孔212及び呼吸フィルタ60について説明する。
本実施形態の呼吸フィルタ60は、通気膜61のみ有している。通気膜61は、防水性及び通気性を有している。通気膜61は、撥水性及び撥油性を有している。通気膜61として、たとえばフッ素樹脂又はポリオレフィンを用いて形成された多孔質膜を採用することができる。通気膜61は、通気孔212を塞ぐように、ケース21の底壁210の外面21aに貼り付けられている。このような呼吸フィルタ60は、シールフィルタとも称される。
通気孔212は、ケース21の底壁210に設けられ、内部空間20sと外部空間とを連通している。通気孔212は、ケース21における送風ユニット40のZ方向の投影領域のうち、水密封止部分よりも外側の領域であって、ファン41の回転にともなう空気の流れの経路上に形成されている。本実施形態では、通気孔212が、ケース21における第2通気口421の投影領域内に形成されている。また、通気孔212は、羽根411の投影領域内に形成されている。ケース21には、1つの通気孔212が形成されている。
これにより、通気膜61は、ケース21における第2通気口421の投影領域内に配置されている。また、通気膜61は、羽根411の投影領域内に配置されている。電子装置10には、1つの呼吸フィルタ60が設けられている。
次に、上記した電子装置10の組み付け手順の一例について説明する。
先ず、ケース21、カバー22、及び送風ユニット40をそれぞれ準備する。このとき、上記した呼吸フィルタ60が設けられたケース21を準備する。
次いで、送風ユニット40をケース21に取り付ける。次いで、端子43と回路基板30とを接続し、カバー22をケース21に組み付けることで、電子装置10を得ることができる。
また、端子43として、たとえばプレスフィット端子を採用した場合、回路基板30収容した状態でケース21とカバー22を組み付けた後、送風ユニット40をケース21に固定しつつ回路基板30に接続することもできる。
次に、上記した電子装置10の効果について説明する。
この電子装置10では、送風ユニット40によって強制的に空気の流れを作り、防水筐体20のケース21を冷却することができる。送風ユニット40は、放熱フィンよりも放熱性に優れている。したがって、送風ユニット40と同等の放熱性を確保するために放熱フィンを設ける場合よりも、電子装置10の体格を小型化することができる。
また、ケース21に貫通孔211を設けて送風ユニット40を取り付け、ハウジング42のベース部422dから内部空間20sに突出する端子43を介して、送風ユニット40と回路基板30が接続されている。このため、防水筐体20の外部に設けられたワイヤハーネスなどを介して回路基板30と送風ユニット40とを接続したり、車両に設けられた別の機器と送風ユニット40とを電気的に接続したりする必要がない。したがって、車両側に搭載制約を強いることを抑制することができる。また、端子43による接続構造を採用することで、電子装置10の構成を簡素化でき、これによっても体格を小型化することができる。さらに、送風ユニット40を回路基板30に電気的に接続する際の工数を低減することもできる。
また、ケース21における送風ユニット40の投影領域内に、通気孔212を設けている。したがって、車両が走行時に巻き上げた水や洗車に用いられる水などが呼吸フィルタ60(通気膜61)に当たるのを、送風ユニット40によって抑制することができる。具体的には、図2に二点鎖線で示す水に対して、ファン41やハウジング42が防護壁となり、呼吸フィルタ60に直接当たるのを抑制することができる。また、呼吸フィルタ60の周辺まで水が入り込むのを抑制することができる。
さらには、通気孔212、ひいては呼吸フィルタ60を、ファン41の回転にともなう空気の流れの経路上、すなわち通気経路上に設けている。したがって、図2に示すように、仮に呼吸フィルタ60の周辺に水100がとどまっても、空気の流れによって呼吸フィルタ60から吹き飛ばすことができる。すなわち、排水することができる。以上により、通気膜61の被水を抑制することができる。これにより、たとえば内部空間20sと外部空間との通気が遮断されるのを抑制することができる。
このように、本実施形態の電子装置10によれば、車両側に搭載制約を強いることを抑制しつつ体格を小型化でき、且つ、通気膜61の被水を抑制することができる。
さらに本実施形態では、ファン41の回転軸がZ方向と略一致するように、送風ユニット40がケース21に固定されている。このため、回転軸がZ方向に直交する状態でケースに配置される構成に較べて、Z方向の体格を小さくすることができる。加えて、羽根411よりも上方に第1通気口420が形成され、羽根411よりも下方に第2通気口421が形成されている。これにより、ファン41の回転にともなって、ケース21の外面21aに沿う空気の流れが形成され、ケース21、ひいては回路基板30を効率よく冷却することができる。
また、第2通気口421が底壁422に設けられ、ケース21における第2通気口421の投影領域内に、通気孔212及び呼吸フィルタ60が設けられている。すなわち、ファン41の回転軸の方向において、第1通気口420と第2通気口421が並んでいる。したがって、ファン41の回転にともなう空気の流れを、呼吸フィルタ60に効率よく当てることができる。
また、羽根411の投影領域内、換言すれば直下に、通気孔212及び呼吸フィルタ60が設けられているため、高圧洗浄水などが、呼吸フィルタ60(通気膜61)に直接当たるのを抑制することができる。たとえば通気膜61の剥がれを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1通気口420が吸込口、第2通気口421が排出口とされる。これによれば、第2通気口421が吸込口、第1通気口420が排出口とされる構成に較べて、同じ回転数でも、ケース21の外面21a上の流速を高めることができる。すなわち、ケース21、ひいては回路基板30の温度を低くすることができる。この点については、シミュレーションにより確認されている。
上記したようにケースの底壁に貫通孔を設けない構成では、コネクタ及びハーネスが冷却の妨げとなり、発熱素子などの電子部品の配置も制限される。これに対し、本実施形態では、コネクタやハーネスの妨げがないため、電子部品32の配置自由度を向上することもできる。
また、コネクタやハーネスの妨げがないため、本実施形態では、ハウジング42の底壁422に、回転軸を取り囲むように4つの第2通気口421が形成されている。これにより、第1通気口420から吸入した空気が、4つの第2通気口421を通じてケース21の外面21a上を四方に広がる。したがって、ケース21を効果的に冷却することができる。
なお、本実施形態では、呼吸フィルタ60が通気膜61のみを有する例を示したが、これに限定されない。図4に示す変形例では、呼吸フィルタ60が、通気膜61に加えて、フィルタケース62、フィルタカバー63、及びシール部材64を有している。
フィルタケース62は、樹脂材料を用いて形成されている。フィルタケース62は、両端が開口する筒状をなしている。フィルタケース62は、一端側に係止突起を有しており、一端側が通気孔212に挿入された状態で、ケース21の底壁210に固定されている。フィルタケース62の他端側には、フィルタケース62の開口を閉塞するように通気膜61が固定されている。
フィルタカバー63は、通気膜61を保護するものである。フィルタカバー63は、通気膜61を覆うように配置されている。フィルタカバー63は、通気膜61(フィルタケース62)側の面が開口する箱状をなしている。フィルタカバー63の側壁の一部には、通気口63aが形成されている。フィルタカバー63は、フィルタケース62に固定されており、フィルタカバー63及びフィルタケース62により規定される空間に、通気膜61が配置されている。
シール部材64は、フィルタケース62とケース21との間を水密に封止している。本実施形態では、シール部材64として、ゴム状弾性体を採用している。シール部材64は、フィルタケース62とケース21との間で挟持されている。
このように、フィルタカバー63を有する呼吸フィルタ60を採用しても、先行実施形態と同等の効果を奏することができる。また、フィルタカバー63によって、洗浄水などが通気膜61に直接当たるのを抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
図5に示すように、本実施形成では、送風ユニット40が、流路形成部46をさらに備えている。流路形成部46は、ケース21の外面21aのうち、第2通気口421の投影領域内の部分に配置され、外面21aとともに、ファン41の回転にともなう空気の流れが通過する流路47を形成している。すなわち、流路47内を空気(冷却風)が流れる。通気孔212は、外面21aが流路47を構成するケース21の部分に形成されている。通気孔212は、流路47に開口している。そして、流路47内に、呼吸フィルタ60が配置されている。
流路形成部46は、X方向に沿って延設されている。流路形成部46は、外面21a上の通風経路に沿って延設されている。図6に示すように、流路形成部46は、上壁460及び側壁461を有している。上壁460における幅方向の両端に、側壁461がそれぞれ連なっている。これにより、流路形成部46は、延設方向に直交する断面が略コの字状をなしている。そして、側壁461における上壁460と反対の端部が、外面21a上に配置され、断面略矩形状の流路47が形成される。上壁460の内面460aは、ケース21の外面21aに対向している。内面460aは、流路47の全長において外面21aと略平行とされている。また、流路47の断面積も、全長で略一定とされている。
本実施形態では、図5及び図7に示すように、流路形成部46が、ハウジング42と一体的に設けられている。これにより、組み付け工数を低減することができる。流路形成部46は、ハウジング42と一体的に成形されてもよいし、ハウジング42とは別に成形した流路形成部46をハウジング42に固定してもよい。流路形成部46の一端が側壁423の下端に連なっており、他端が収容空間42sに開口している。それ以外の点は、先行実施形態と同じ構成となっている。
このように、本実施形態では、流路形成部46と外面21aによって流路47が形成され、流路47内に呼吸フィルタ60が配置されている。流路47により、呼吸フィルタ60が配置される空間の断面積を狭めて流速を高めることができる。したがって、流路47を有さない構成に較べて、呼吸フィルタ60の周辺に水が滞留するのを抑制することができる。すなわち、通気膜61の被水を効果的に抑制することができる。
さらに、流路形成部46が呼吸フィルタ60を覆っているため、洗浄水などが通気膜61に直接当たるのを抑制することもできる。
また、本実施形態では、上壁の内面460aが、流路47の全長において外面21aと略平行とされている。これにより、流路47内において乱流が生じるのを抑制することができる。すなわち、ファン41の回転にともなう空気の流れが、呼吸フィルタ60の周辺で滞るのを抑制し、排水効果を高めることができる。
なお、流路形成部46が側壁423に連なる例を示したが、これに限定されない。たとえば底壁422に連なってもよい。また、ハウジング42とは独立(離間)して流路形成部46を設けてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
第2実施形態では、第2通気口421の投影領域内に、流路形成部46が配置され、ベンチュリ効果により、呼吸フィルタ60の周辺の流速が高まる例を示した。これに対し、本実施形態では、図8〜図10に示すように、送風ユニット40のハウジング42が、側壁423の外面から延設された延設部424をさらに有している。延設部424は、ケース21の外面21aとともに、ファン41の回転にともなう空気の流れが通過する流路425を形成している。すなわち、流路425内を空気(冷却風)が流れる。通気孔212は、流路425に開口している。そして、流路425内に、呼吸フィルタ60が配置されている。
延設部424は、X方向に沿って延設されている。延設部424の一端は、側壁423の下端に連なっている。延設部424は、外面21a上の通風経路に沿って延設されている。延設部424は、上記した流路形成部46同様に構成されている。延設部424は、図9に示すように、上壁424a及び側壁424bを有している。上壁424aにおける幅方向の両端に、側壁424bがそれぞれ連なっている。これにより、延設部424は、延設方向に直交する断面が略コの字状をなしている。そして、側壁424bにおける上壁424aと反対の端部が、外面21a上に配置され、断面略矩形状の流路425が形成される。上壁424aの内面424cは、ケース21の外面21aに対向している。内面424cは、流路425の全長において外面21aと略平行とされている。また、流路425の断面積も、全長で略一定とされている。それ以外の点は、第2実施形態と同じ構成となっている。
上記構成によっても、第2実施形態に示した構成と同等の効果を奏することができる。
(第4実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態では、ファン41が、呼吸フィルタ60に向けて突出し、羽根411と一体的に回転する突出部412をさらに有している。
突出部412は、たとえばボス410bの外周面に連なっている。突出部412は、たとえば接着により、ボス410bの外周面に固定されている。突出部412は、ボス410bの外周面から回転軸と直交する径方向に延びる第1部分と、第1部分の先端からZ方向に延設された第2部分を有している。呼吸フィルタ60の直上で突出部412が停止した状態で、突出部412の先端面と呼吸フィルタ60との間には、わずかな隙間が存在する。これにより、突出部412は、呼吸フィルタ60に対して非接触で回転する。それ以外の点は、変形例(図4参照)と同じ構成となっている。
このように、本実施形態では、ファン41が、羽根411と一体的に回転する突出部412を有しており、回転する突出部412によって、呼吸フィルタ60上に滞留する水をはじき飛ばすことができる。したがって、通気膜61の被水を抑制することができる。
本実施形態では、第1実施形態同様の効果を奏することもできる。すなわち、車両が走行時に巻き上げた水や洗車に用いられる水などが呼吸フィルタ60に当たるのを、送風ユニット40によって抑制することができる。また、ファン41の回転にともなう空気の流れによって呼吸フィルタ60から水100を吹き飛ばすこともできる。したがって、突出部412による効果と相俟って、通気膜61の被水を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、通気孔212及び呼吸フィルタ60が、送風ユニット40の投影領域内のうち、水密封止部分よりも外側の領域であって、通風経路上に設けられる例を示したが、これに限定されない。通気孔212及び呼吸フィルタ60が、送風ユニット40の投影領域内のうち、水密封止部分よりも外側の領域であればよい。通風経路上でなくても、突出部412の回転により、通気膜61の被水を抑制することができる。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
電子装置10として、車両エンジンを制御する電子制御装置の例を示したが、これに限定されない。
端子43が回路基板30に挿入実装される例を示したが、これに限定されない。表面実装構造を採用することもできる。
シール部材50によりハウジング42がケース21に接着固定される例を示したが、これに限定されない。その他の固定手段を採用する場合、シール部材50として、ゴム状弾性体などを採用することもできる。
ケース21に放熱フィンを設けてもよい。すなわち、送風ユニット40と放熱フィンを併用してもよい。
第1通気口420及び第2通気口421の位置は、上記例に限定されない。ファン41の回転にともなって、ケース21における底壁210の外面21aに沿う空気の流れが形成されるように、第1通気口420及び第2通気口421が設けられればよい。ハウジング42の底壁422とともに側壁423の一部を切り欠いて、第2通気口421としてもよい。第2通気口421を側壁423に設け、第2通気口421とは別の貫通孔を底壁422に設けた上で、貫通孔の投影領域内に通気孔212及び呼吸フィルタ60を設けてもよい。
10…電子装置、20…防水筐体、20s…内部空間、21…ケース、21a…外面、21b…内面、210…底壁、211…貫通孔、212…通気孔、213…第1収容部、214…第2収容部、215…取り付け部、216…固定孔、22…カバー、220…放熱フィン、30…回路基板、31…プリント基板、31a…一面、31b…裏面、32…電子部品、32a…発熱素子、32b…大気圧センサ、33…コネクタ、40…送風ユニット、41…ファン、410…軸部、410a…回転シャフト、410b…ボス、410c…マグネット、410d…軸受ホルダ、410e…コイル、411…羽根、412…突出部、42…ハウジング、42s…収容空間、420…第1通気口、421…第2通気口、422…底壁、422a…中央部、422b…外縁部、422c…連結部、422d…ベース部、422e…中間壁、423…側壁、424…延設部、424a…上壁、424b…側壁、424c…対向面、425…流路、43…端子、44…ファン基板、45…ポッティング体、46…流路形成部、460…上壁、460a…対向面、461…側壁、47…流路、50…シール部材、60…呼吸フィルタ、61…通気膜、62…フィルタケース、63…フィルタカバー、63a…通気口、64…シール部材、100…水

Claims (10)

  1. 車両に搭載される電子装置であって、
    貫通孔(211)が形成された壁部(210)を有する防水筐体(20)と、
    前記防水筐体の内部空間に収容された回路基板(30)と、
    羽根(411)を含むファン(41)と、前記ファンを回転可能に収容する部材であり、前記壁部の外面における前記貫通孔の周囲部分に対向しつつ前記貫通孔を覆うように前記壁部に配置され、前記貫通孔周りの全周で前記壁部との間が水密に封止されたハウジング(42)と、前記ハウジングにおける水密封止部分より内側の部分であるベース部(422d)から前記内部空間に突出し、前記回路基板と電気的に接続された端子(43)と、前記ファンの回転にともなって前記壁部の外面に沿う空気の流れが形成されるように、前記ハウジングに設けられた複数の通気口(420,421)と、を有する送風ユニット(40)と、
    前記防水筐体に配置され、前記防水筐体の外の空間である外部空間と前記内部空間との間の気体の流れを許容しつつ、前記外部空間と前記内部空間との間の液体の流れを遮断する呼吸フィルタ(60)と、
    を備え、
    前記防水筐体は、前記壁部において前記外部空間と前記内部空間とを連通し、前記回路基板の板厚方向における前記送風ユニットの投影領域のうち、前記水密封止部分よりも外側の領域であって、前記ファンの回転にともなう空気の流れの経路上に形成された通気孔(212)を有し、
    前記呼吸フィルタが、前記通気孔を塞ぐように前記壁部の外面側に配置された通気膜(61)を含む電子装置。
  2. 前記ファンの回転軸が前記回路基板の板厚方向と一致し、
    前記ハウジングは、前記ベース部を含み、前記壁部の外面に対向配置された底壁部(422)と、前記底壁部に連なる側壁部(423)と、を有し、
    前記送風ユニットは、前記通気口として、少なくとも一部が前記回路基板に対して前記羽根よりも遠い位置に設けられた第1通気口(420)と、少なくとも一部が前記羽根よりも近い位置に設けられた第2通気口(421)と、を有している請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記底壁部における水密封止部分よりも外側に前記第2通気口が形成され、
    前記壁部における前記第2通気口の投影領域内に、前記呼吸フィルタが配置されている請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記呼吸フィルタは、前記羽根の投影領域内に配置されている請求項3に記載の電子装置。
  5. 前記送風ユニットは、前記第2通気口の投影領域内において前記壁部の外面に配置され、前記外面とともに、前記ファンの回転にともなう空気の流れが通過する流路(47)を形成する流路形成部(46)を有し、
    前記流路に前記呼吸フィルタが配置されている請求項3又は請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記流路形成部は、前記ハウジングと一体的に設けられている請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記流路形成部における前記壁部との対向面(460a)は、前記流路の全長において前記壁部の外面に平行とされている請求項5又は請求項6に記載の電子装置。
  8. 前記ハウジングは、前記側壁の外面から延設されて前記壁部の外面に配置され、前記外面とともに、前記ファンの回転にともなう空気の流れが通過する流路(425)を形成する延設部(424)を有し、
    前記流路に前記呼吸フィルタが配置されている請求項2に記載の電子装置。
  9. 前記ファンは、前記呼吸フィルタに向けて突出し、前記羽根と一体的に回転する突出部(412)を有する請求項3又は請求項4に記載の電子装置。
  10. 車両に搭載される電子装置であって、
    貫通孔(211)が形成された壁部(210)を有する防水筐体(20)と、
    前記防水筐体の内部空間に収容された回路基板(30)と、
    羽根(411)を含むファン(41)と、前記ファンを回転可能に収容する部材であり、前記壁部の外面における前記貫通孔の周囲部分に対向しつつ前記貫通孔を覆うように前記壁部に配置され、前記貫通孔周りの全周で前記壁部との間が水密に封止されたハウジング(42)と、前記ハウジングにおける水密封止部分より内側の部分であるベース部(422d)から前記内部空間に突出し、前記回路基板と電気的に接続された端子(43)と、前記ファンの回転にともなって前記壁部の外面に沿う空気の流れが形成されるように、前記ハウジングに設けられた複数の通気口(420,421)と、を有する送風ユニット(40)と、
    前記防水筐体に配置され、前記防水筐体の外の空間である外部空間と前記内部空間との間の気体の流れを許容しつつ、前記外部空間と前記内部空間との間の液体の流れを遮断する呼吸フィルタ(60)と、
    を備え、
    前記防水筐体は、前記壁部において前記外部空間と前記内部空間とを連通し、前記回路基板の板厚方向における前記送風ユニットの投影領域のうち、前記水密封止部分よりも外側の領域に形成された通気孔(212)を有し、
    前記呼吸フィルタは、前記通気孔を塞ぐように前記壁部の外面側に配置された通気膜(61)を含み、
    前記ファンが、前記呼吸フィルタに向けて突出し、前記羽根と一体的に回転する突出部(412)を有する電子装置。
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