JP2010225188A - ハードディスク駆動装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でハウジング内の気圧を一定に維持することができるハードディスク駆動装置および電子機器を提供すること。
【解決手段】吸気機構15の働きで吸気口41からハウジング12の収容空間に外気が導入される。収容空間の気圧は上昇する。収容空間の気圧が基準気圧を上回ると、気圧調整弁52は排気口53を開放する。収容空間から外部空間に空気が流れ出る。収容空間の気圧は低下する。収容空間の気圧が基準気圧以下に低下すると、気圧調整弁52は排気口53を閉鎖する。このとき、吸気機構15の働きで収容空間の気圧は基準気圧に向かって再び上昇する。こうして気圧の変化に応じて排気口53の開放および閉鎖とが繰り返される。その結果、収容空間の気圧は常に基準気圧に維持される。こうして簡単な構造で収容空間の気圧は一定に維持される。
【選択図】図3
【解決手段】吸気機構15の働きで吸気口41からハウジング12の収容空間に外気が導入される。収容空間の気圧は上昇する。収容空間の気圧が基準気圧を上回ると、気圧調整弁52は排気口53を開放する。収容空間から外部空間に空気が流れ出る。収容空間の気圧は低下する。収容空間の気圧が基準気圧以下に低下すると、気圧調整弁52は排気口53を閉鎖する。このとき、吸気機構15の働きで収容空間の気圧は基準気圧に向かって再び上昇する。こうして気圧の変化に応じて排気口53の開放および閉鎖とが繰り返される。その結果、収容空間の気圧は常に基準気圧に維持される。こうして簡単な構造で収容空間の気圧は一定に維持される。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばハードディスク駆動装置(HDD)といった電子機器に関する。
HDDでは、磁気ディスクの回転に基づき生成される気流の働きでヘッドスライダは磁気ディスクの表面から所定の浮上量で浮上する。このとき、ヘッドスライダに組み込まれる電磁変換素子に基づき磁気情報の書き込みや読み出しが実施される。例えば標高の高い場所では気圧が低下する。ヘッドスライダの浮上量は減少する。その結果、例えば磁気ディスクの表面の凹凸に基づきヘッドスライダと磁気ディスクとの接触の可能性は高まる。こうした接触はヘッドスライダや磁気ディスクの損傷を招く。
HDDのハウジングには1つの呼吸孔が形成される。呼吸孔を介してハウジング内の収容空間と外部空間とが接続される。外部空間の外気は収容空間に導入される。同様に、収容空間の空気は外部空間に排出される。その結果、収容空間の気圧は外部空間の気圧に一致する。例えば呼吸孔にポンプが配置される。ポンプは、気圧センサで検出される気圧に応じて収容空間に外気を導入する。こうして収容空間の気圧は一定に維持される。しかしながら、気圧の維持にあたって複雑な制御が必要とされる。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、簡単な構造でハウジング内の気圧を一定に維持することができるハードディスク駆動装置および電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、電子機器の一具体例は、収容空間を有するハウジングと、前記ハウジングに形成されて、前記ハウジングの外部空間と前記収容空間とを吸気路で接続する吸気口と、前記吸気口から前記収容空間に外気を導入する吸気機構と、前記ハウジングに形成されて、前記収容空間と前記外部空間とを排気路で接続する排気口と、前記収容空間の気圧が基準気圧より上昇すると前記排気口を開放し、前記収容空間の気圧が前記基準気圧以下に低下すると前記排気口を閉鎖する気圧調整弁とを備える。
こうした電子機器では、吸気機構の働きで吸気口からハウジングの収容空間に外気が導入される。収容空間で空気の密度は上昇する。収容空間の気圧は上昇する。収容空間の気圧が基準気圧を上回ると、気圧調整弁は排気口を開放する。収容空間から外部空間に空気が流れ出る。収容空間の気圧は低下する。収容空間の気圧が基準気圧以下に低下すると、気圧調整弁は排気口を閉鎖する。このとき、吸気機構の働きで収容空間の気圧は基準気圧に向かって再び上昇する。こうして気圧の変化に応じて排気口の開放および閉鎖とが繰り返される。その結果、収容空間の気圧は常に基準気圧に維持される。こうして簡単な構造で収容空間の気圧は一定に維持される。
以上のように開示のハードディスク駆動装置および電子機器によれば、簡単な構造でハウジング内の気圧を一定に維持することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る電子機器すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の外観を概略的に示す。このHDD11のハウジング12はベース13を備える。ベース13は例えばアルミニウムといった金属材料から鋳造に基づき成形される。ベース13にはカバー14が結合される。カバー14は天板14aを備える。天板14aおよびベース13の間にハウジング12の収容空間が区画される。カバー14は例えば1枚の板材から絞り加工に基づき成形される。板材には例えばアルミニウム板といった金属板が用いられる。
カバー14の天板14aには吸気機構15が取り付けられる。吸気機構15は、天板14aに固定される筐体16を備える。筐体16の天板には吸気穴17が形成される。吸気穴17から筐体16すなわちハウジング12の収容空間に外気が導入される。外気の導入に基づきハウジング12の収容空間の気圧は上昇する。吸気機構15の詳細は後述される。吸気機構15の輪郭の外側でカバー14の天板14aには排気穴18が形成される。排気穴18は外部空間とハウジング12の収容空間とを接続する。排気穴18から外部空間に収容空間の空気が排出される。
図2に示されるように、ベース13の底板にはスピンドルモータ21が搭載される。スピンドルモータ21の回転軸には記憶媒体としての1枚以上の磁気ディスク22が装着される。スピンドルモータ21および磁気ディスク22は収容空間に収容される。スピンドルモータ21は例えば5400rpmや7200rpm、10000rpm、15000rpmといった高速度で回転中心軸23回りに磁気ディスク22を回転させることができる。回転中心軸23はスピンドルモータ21の回転軸の軸心に一致する。
ベース13の底板にはキャリッジ24が搭載される。キャリッジ24はキャリッジブロック25を備える。キャリッジブロック25は、垂直方向に延びる支軸26に回転自在に連結される。キャリッジブロック25には、支軸26から水平方向に延びる複数のキャリッジアーム27が区画される。キャリッジブロック25は例えば押し出し成形に基づきアルミニウムから成形されればよい。
個々のキャリッジアーム27の先端にはヘッドサスペンション28が取り付けられる。ヘッドサスペンション28はキャリッジアーム27の先端から前方に延びる。ヘッドサスペンション28にはフレキシャが張り合わせられる。ヘッドサスペンション28の先端でフレキシャの表面には浮上ヘッドスライダ29が搭載される。フレキシャにはいわゆるジンバルばねが区画される。こうしたジンバルばねの働きで浮上ヘッドスライダ29はヘッドサスペンション28に対してその姿勢を変化させることができる。
浮上ヘッドスライダ29には磁気ヘッドすなわち電磁変換素子(図示されず)が搭載される。この電磁変換素子は書き込み素子と読み出し素子とを備える。書き込み素子にはいわゆる薄膜磁気ヘッドが用いられる。薄膜磁気ヘッドは薄膜コイルパターンの働きで磁界を生成する。この磁界の働きで磁気ディスク22に情報は書き込まれる。その一方で、読み出し素子には巨大磁気抵抗効果(GMR)素子やトンネル接合磁気抵抗効果(TMR)素子が用いられる。GMR素子やTMR素子では、磁気ディスク22から作用する磁界の向きに応じてスピンバルブ膜やトンネル接合膜の抵抗変化が引き起こされる。こういった抵抗変化に基づき磁気ディスク22から磁気情報すなわち2値情報は読み出される。
回転中心軸23回りの磁気ディスク22の回転に基づき磁気ディスク22の表面で気流が生成されると、気流の働きで浮上ヘッドスライダ29には正圧すなわち浮力および負圧が作用する。浮力および負圧とヘッドサスペンション28の押し付け力とが釣り合うことで磁気ディスク22の回転中に比較的に高い剛性で浮上ヘッドスライダ29は浮上し続けることができる。浮上ヘッドスライダ29の浮上量は所定の値に設定される。
こういった浮上ヘッドスライダ29の浮上中にキャリッジ24が支軸26回りで回転すると、浮上ヘッドスライダ29は磁気ディスク22の半径線に沿って移動することができる。その結果、浮上ヘッドスライダ29上の電磁変換素子は最内周記録トラックと最外周記録トラックとの間でデータゾーンを横切ることができる。こうして浮上ヘッドスライダ29上の電磁変換素子は目標の記録トラック上に位置決めされる。
キャリッジブロック25には例えばボイスコイルモータ(VCM)31といった動力源が接続される。このボイスコイルモータ31の働きでキャリッジブロック25は支軸26回りで回転することができる。こうしたキャリッジブロック25の回転に基づきキャリッジアーム27およびヘッドサスペンション28の揺動は実現される。キャリッジ24や浮上ヘッドスライダ29、ボイスコイルモータ31は収容空間に収容される。
図1から明らかなように、キャリッジブロック25上には、フレキシブルプリント基板ユニット32が配置される。フレキシブルプリント基板ユニット32は、フレキシブルプリント基板33に実装されるヘッドIC(集積回路)34を備える。ヘッドIC34は電磁変換素子の読み出し素子および書き込み素子に接続される。接続にあたってフレキシャ35が用いられる。フレキシャ35はフレキシブルプリント基板ユニット32に接続される。
2値情報の読み出し時には、このヘッドIC34から読み出し素子に向けてセンス電流が供給される。同様に、2値情報の書き込み時には、ヘッドIC34から書き込み素子に向けて書き込み電流が供給される。ヘッドIC34には、収容空間内に配置される小型の回路基板36や、ベース13の底板の裏側に取り付けられるプリント回路基板(図示されず)から電流が供給される。
図3は本発明の第1実施形態に係るHDD11の構造を概略的に示す。カバー14の天板14aには吸気口41が形成される。吸気口41は磁気ディスク22の回転中心軸23上に配置される。吸気口41には、吸気機構15の筐体16に形成される吸気路42の内端が接続される。吸気路42の外端には前述の吸気穴17が接続される。こうして吸気口41は外部空間とハウジング12の収容空間とを吸気路42で接続する。吸気口41から収容空間に外気が導入される。
吸気機構15の吸気穴17には1次フィルタ43が配置される。1次フィルタ43は例えば不織布から形成される。1次フィルタ43は吸気路42すなわちハウジング12の収容空間への塵埃の進入を防止する。カバー14の吸気口41には2次フィルタ44が配置される。2次フィルタ44は同様にハウジング12の収容空間への塵埃の進入を防止する。1次フィルタ43および2次フィルタ44はカバー14に着脱自在に取り付けられる。取り付けにあたって粘着材が用いられる。2次フィルタ44の詳細は後述される。
吸気機構15は、吸気路42内に配置される遠心ファン45を備える。遠心ファン45は回転中心軸46回りで回転する。回転中心軸46は例えば天板14aの表面に直交する。この回転中心軸46上に筐体16の吸気穴17が配置される。筐体16は、回転中心軸46に直交する仮想平面に平行に広がる1対の内壁16a、16bを区画する。内壁16a、16bの間に遠心ファン45は配置される。遠心ファン45には例えば回路基板36から駆動電流が供給される。
遠心ファン45は、回転体47と、回転体47の周囲で回転体47から放射状に広がる複数枚の羽根48とを備える。回転体47が回転中心軸46回りで回転すると、吸気穴17から回転中心軸46に沿って吸気路42内に強制的に外気が導入される。回転体47すなわち羽根48の回転で回転中心軸46から遠心方向に気流が生成される。遠心方向の気流は内壁16a、16bに沿って吸気口41に誘導される。その結果、吸気口41からハウジング12の収容空間に外気は導入される。
排気穴18は、例えば回路基板36上でカバー14の天板14aに形成される。排気穴18は、ハウジング12の収容空間で比較的に空気が澱みやすい領域上で天板14aに形成されることが好ましい。排気穴18は、天板14aに形成される排気路49に接続される。排気路49は排気穴18からハウジング12の収容空間に向かって延びる。排気穴18にはフィルタ51が配置される。フィルタ51はカバー14に着脱自在に取り付けられる。取り付けにあたって粘着材が用いられる。フィルタ51はハウジング12の収容空間に塵埃の進入を防止する。フィルタ51の詳細は後述される。
排気路49内には気圧調整弁すなわち袋体52が配置される。袋体52は例えば円柱形状に形成される。袋体52は例えばゴムといった伸縮自在の弾性材料から形成される。袋体52の上端面は天板14aに固定される。袋体52の下端面は、排気路49の一端に形成される排気口53に押し付けられる。袋体52内には気密な密閉空間が区画される。密閉空間内には基準気圧の空気が収容される。本実施形態では、基準気圧は例えば大気圧すなわち1.0atmに設定される。ここでは、袋体52が原形を維持すると、袋体52は下端面で排気口53を塞ぐ。
図4に示されるように、2次フィルタ44やフィルタ51は例えば多層フィルタから形成される。多層フィルタは、空気の流通方向に積層される内側樹脂膜54、ガス吸着材55、不織布56、外側樹脂膜57および樹脂フィルム58から形成される。最外層に樹脂フィルム58が配置される。内側樹脂膜54および外側樹脂膜57には例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から形成されるゴアテックス(登録商標)メンブレンが利用される。ガス吸着材55にはガスを吸着する活性炭が利用される。樹脂フィルム58は例えばポリエステル(PE)樹脂フィルムから形成される。
いま、磁気ディスク11の静止時、HDD11が例えば海抜0mに配置される場面を想定する。HDD11の外部空間では1.0atmの大気圧が確立される。遠心ファン45の駆動は停止される。吸気穴17や吸気口41が開放される結果、ハウジング12の収容空間で1.0atmの大気圧が確立される。図5に示されるように、収容空間の気圧と袋体52内の気圧とは一致する。収容空間から袋体52に作用する圧力は、袋体52内から収容空間に向かって作用する圧力に釣り合う。袋体52の変形は回避される。袋体52は下端面で排気口53を塞ぐ。
HDD11の稼働にあたってスピンドルモータ21に駆動電流が供給される。スピンドルモータ21は回転中心軸23回りに高速度で磁気ディスク22を回転させる。同時に、遠心ファン45に駆動電流が供給される。回転体47は回転中心軸46回りに回転する。磁気ディスク22の表面に沿って気流が生成される。気流の働きで浮上ヘッドスライダ29は所定の浮上量で磁気ディスク22の表面から浮上する。このとき、浮上ヘッドスライダ29上の電磁変換素子は磁気ディスク22に対して2値情報の書き込みおよび読み出しを実施する。
その一方で、遠心ファン45の回転体47が回転すると、吸気穴17から回転中心軸46に沿って吸気路42内に強制的に外気が導入される。回転体47すなわち羽根48の回転で回転中心軸46から遠心方向に気流が生成される。外気は回転中心軸46から内壁16a、16bに沿って遠心方向に誘導される。その結果、吸気口41からハウジング12の収容空間に外気は導入される。外気の導入に応じて収容空間で空気の密度は上昇していく。収容空間の気圧は大気圧から上昇していく。なお、磁気ディスク22の回転時、遠心ファン45には駆動電流が常に供給されればよい。
遠心ファン45の働きで収容空間で一時的に基準気圧を上回る気圧が確立される。収容空間の気圧は袋体52内の気圧を一時的に上回る。収容空間から袋体52に作用する圧力は、袋体52内から収容空間に向かって作用する圧力を上回る。図6に示されるように、収容空間からの圧力に基づき袋体52の下端面は押し上げられる。袋体52は高さ方向に縮むと同時に幅方向に膨らむ。袋体52は例えば樽形状に変形する。袋体52内の気圧は基準気圧に維持される。こうして袋体52は排気口53を開放する。収容空間の空気は排気口53から外部空間に流れ出る。その結果、収容空間で空気の密度は低下する。収容空間の気圧は減少する。
収容空間の気圧が袋体52内の気圧を上回る限り、排気口53は開放され続ける。収容空間の気圧が1.0atmまで低下すると、前述と同様に、収容空間の気圧と袋体52内の気圧とが一致する。収容空間から袋体52に作用する圧力は、袋体52内から収容空間に向かって作用する圧力に釣り合う。袋体52は原形に復帰する。袋体52は下端面で排気口53を塞ぐ。収容空間は基準気圧に戻る。遠心ファン45は常に稼働することから、排気口53の開閉が繰り返される。こうして収容空間の気圧は基準気圧に常に維持される。なお、収容空間で基準気圧が確立された後、浮上ヘッドスライダ29は磁気ディスク22上に位置決めされればよい。
例えば磁気ディスク11の静止時、HDD11が例えば海抜3000mに配置される場面を想定する。HDD11の外部空間では0.7atmの気圧が確立される。遠心ファン45の駆動は停止される。吸気穴17や吸気口41が開放される結果、図7に示されるように、ハウジング12の収容空間で0.7atmの気圧が確立される。収容空間の気圧は袋体52内の気圧より小さい。収容空間から袋体52に作用する圧力は、袋体52内から収容空間に向かって作用する圧力を下回る。その結果、袋体52は幅方向に膨らむ。袋体52は例えば樽形状に変形する。同時に、袋体52は高さ方向にも膨らもうとすることから、袋体52は下端面で排気口53を塞ぐ。
このとき、磁気ディスク22の回転と同時に遠心ファン45に駆動電流が供給されると、吸気穴17から回転中心軸46に沿って吸気路42内に強制的に外気が導入される。外気は収容空間に誘導される。外気の導入に応じて収容空間の気圧は0.7atmから上昇していく。収容空間で一時的に基準気圧を上回る気圧が確立されると、収容空間の気圧は袋体52内の気圧を上回る。その結果、図8に示されるように、収容空間からの圧力に基づき袋体52の側面は膨らむ。袋体52の下端面は押し上げられる。こうして排気口53は開放される。収容空間の空気は排気口53から外部空間に流れ出る。収容空間の気圧は減少する。
こうした外部空間への空気の流出に応じて収容空間の気圧は減少する。収容空間の気圧が1.0atmまで低下すると、前述と同様に、収容空間の気圧と袋体52内の気圧とは一致する。収容空間から袋体52に作用する圧力は、袋体52内から収容空間に向かって作用する圧力に釣り合う。袋体52の下端面は排気口53を塞ぐ。収容空間は基準気圧に戻る。遠心ファン45は常に稼働することから、気圧の変動に応じて排気口53の開閉が繰り返される。こうして収容空間の気圧は基準気圧に常に維持される。なお、収容空間で基準気圧が確立された後、浮上ヘッドスライダ29は磁気ディスク22上に位置決めされればよい。
以上のようなHDD11では、遠心ファン45の働きで吸気口41から収容空間に強制的に外気が導入される。収容空間の気圧は上昇する。収容空間の気圧が基準気圧を上回ると、袋体52から収容空間に向かって作用する圧力は、収容空間から袋体52に向かって作用する圧力を下回る。袋体52は排気口53を開放する。収容空間から外部空間に空気が流れ出る。収容空間の気圧は基準気圧まで低下する。袋体52は排気口53を閉鎖する。こうして簡単な構造で収容空間の気圧は基準気圧に常に維持される。浮上ヘッドスライダ29の浮上量は常に一定に維持される。浮上ヘッドスライダ29および磁気ディスク22の接触は防止される。
なお、HDD11は、ハウジング12の収容空間の気圧を計測する気圧センサ(図示されず)をさらに備えてもよい。気圧センサで計測される気圧に基づき遠心ファン45のオンオフが制御されればよい。気圧センサで計測される気圧が例えば基準気圧を下回ると、遠心ファン45に駆動電流が供給されればよい。その後、気圧センサで計測される気圧が基準気圧を上回ると、遠心ファン45への駆動電流の供給が停止される。こうして遠心ファン45のオンオフが切り替えられれば、遠心ファン45は効率的に駆動することができる。HDD11で電力量の消費は抑制される。
図9は本発明の第2実施形態に係るHDD11aの構造を概略的に示す。このHDD11aでは吸気機構15がハウジング12内に組み込まれる。吸気機構15では筐体16が省略される。遠心ファン45の回転体47はスピンドルモータ21の回転軸に取り付けられる。回転体47の回転中心軸46は磁気ディスク22の回転中心軸23に一致する。吸気口41は回転中心軸23、46上に配置される。こうした構成によれば、スピンドルモータ21の回転に基づき遠心ファン45の回転が引き起こされる。その他、前述のHDD11と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こういったHDD11aによれば、磁気ディスク22の回転時に遠心ファン45は回転する。その結果、回転中心軸46に沿って吸気口41から収容空間に外気が導入される。外気は回転中心軸46から遠心方向すなわち磁気ディスク22の表面に沿って誘導される。外気の導入に応じて収容空間の気圧は大気圧から上昇する。前述と同様に、気圧の上昇に応じて袋体52は排気口53を開放する。収容空間から外部空間に空気が流れ出る。収容空間の気圧は低下する。袋体52は排気口53を閉鎖する。こうして簡単な構造で収容空間の気圧は基準気圧に常に維持される。浮上ヘッドスライダ29の浮上量は常に一定に維持される。浮上ヘッドスライダ29および磁気ディスク22の接触は防止される。
図10は本発明の第3実施形態に係るHDD11bの構造を概略的に示す。このHDD11bではカバー14の天板14aに調整ユニット61が取り付けられる。調整ユニット61は、天板14aに取り付けられるシリンダ62を備える。シリンダ62は例えば円柱形状の中空空間を区画する。シリンダ62の上端すなわち天板にはシリンダ62の軸心63上で吸気穴64が形成される。吸気穴64にはフィルタ65が配置される。フィルタ65は前述のフィルタ43、44、51と同様の構成を有する。シリンダ62の下端は開放される。こうして中空空間はカバー14の吸気口41に接続される。
シリンダ62の中空空間にはピストン66が配置される。ピストン66は中空空間内で軸心63に沿って上下方向に往復移動することができる。ピストン66は、円柱形状の大径部66aおよび小径部66bとを区画する。大径部66aとシリンダ62の上端との間にはシリンダ室67が区画される。小径部66bは大径部66aの内端に一体化される。小径部66bの径は大径部66aの径より小さく設定される。大径部66aの径は中空空間の径に一致する。大径部66aの上端は吸気穴64に向き合う。小径部66bは吸気口41内に配置される。小径部66bの下端は遠心ファン45に向き合う。
ピストン66には大径部66aの上端から小径部66bの下端までピストン66を貫通する通気孔68が形成される。通気孔68は例えばシリンダ62の軸心63に沿って延びる。通気孔68はハウジング12の収容空間にシリンダ室67を接続する。シリンダ室67は吸気穴64に基づき外部空間に接続される。その結果、収容空間は通気孔68に基づき外部空間に接続される。こうして吸気穴64から通気孔68および吸気口41を介して収容空間に外気が導入される。ここでは、軸心63は回転中心軸23、46に一致することから、通気孔68は回転中心軸23、46上に配置される。
ピストン66の上端およびシリンダ62の天板は例えば1対のコイルばね71で連結される。コイルばね71は弾性復元力に基づき所定の上端位置にピストン66を位置決めする。ピストン66の上端およびシリンダ62の天板の間には例えば1対の補助気圧調整弁すなわち袋体72が配置される。袋体72は前述の袋体52と同様に構成される。袋体72はピストン66の上端およびシリンダ62の天板に固定される。袋体72内には気密な密閉空間が区画される。密閉空間内には例えば1.0atmの基準気圧の空気が収容される。その他、前述のHDD11、11aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
いま、磁気ディスク11の回転時、HDD11bが例えば海抜0mに配置される場面を想定する。HDD11bの外部空間では1.0atmの大気圧が確立される。吸気穴64に基づきシリンダ室67では1.0atmの大気圧が確立される。シリンダ室67の気圧と袋体72の気圧とは一致する。袋体72は原形を維持する。このとき、図11に示されるように、ピストン66は上端位置に位置決めされ、小径部66bの内端と遠心ファン45との間に比較的に大きな隙間が確保される。そして、遠心ファン45による収容空間への外気の強制的な導入は弱められる。その結果、スピンドルモータ21の負荷は軽減される。
次に、磁気ディスク11の回転時、HDD11bが例えば海抜3000mに配置される場面を想定する。HDD11bの外部空間では0.7atmの気圧が確立される。吸気穴64に基づきシリンダ室67では0.7atmの気圧が確立される。シリンダ室67の気圧は袋体72の気圧を下回る。シリンダ62の天板およびピストン66の上端の間で袋体72は高さ方向および幅方向に膨張する。袋体72は例えば樽形状に変形する。コイルばね71の弾性復元力に抗してピストン66は押し下げられる。その結果、図12に示されるように、大径部66aは天板14aの表面に受け止められる。小径部66bの内端は遠心ファン45に近づく。こうしてシリンダ62は下端位置に位置決めされる。
このとき、小径部66bの内端と遠心ファン45との間で隙間は狭められる。遠心ファン45は回転中心軸46に沿って通気孔68から集中的に外気を導入することができる。遠心ファン45の働きは強められる。その結果、通気孔68に沿って収容空間への外気の強制的な導入は強められる。外気の導入に応じて収容空間の気圧は0.7atmから上昇していく。前述と同様に、収容空間で一時的に基準気圧を上回る気圧が確立される。収容空間の気圧は袋体52内の気圧を上回る。その結果、袋体52は排気口53を開放する。収容空間の空気は排気口53から外部空間に流れ出る。収容空間の気圧は減少する。収容空間の気圧が1.0atmまで低下すると、収容空間の気圧と袋体52内の気圧とは一致する。袋体52は原形に復帰する。袋体52は排気口53を塞ぐ。収容空間は基準気圧に戻る。こうして収容空間の気圧は基準気圧に常に維持される。
以上のようなHDD11bでは、前述と同様に、遠心ファン45および袋体52の働きで収容空間の気圧は基準気圧に常に維持される。浮上ヘッドスライダ29の浮上量は常に一定に維持される。浮上ヘッドスライダ29および磁気ディスク22の接触は防止される。しかも、遠心ファン45の働きは調整ユニット61に基づき制御される。調整ユニット61によれば、気圧の減少に基づき自動的に遠心ファン45の働きは強められる。その逆に、気圧の増大に基づき自動的に遠心ファン45の働きは弱められる。スピンドルモータ21の負荷は軽減される。こうして気圧の増減に応じて遠心ファン45の働きが制御されることから、基準気圧の維持にあたって非効率的な気圧変動は回避される。
なお、以上の第1〜第3実施形態ではHDD11を具体例として説明したが、密閉性が求められる記憶装置といったその他の電子機器に本発明を適用することができる。
11 電子機器(ハードディスク駆動装置)、12 ハウジング、15 吸気機構、22 記憶媒体(磁気ディスク)、41 吸気口、42 吸気路、45 遠心ファン、46 回転中心軸、49 排気路、52 気圧調整弁(袋体)、53 排気口、62 シリンダ、64 吸気穴、66 ピストン、67 シリンダ室、68 通気孔、72 補助気圧制御弁(袋体)。
Claims (8)
- 収容空間を有するハウジングと、
前記ハウジングに形成されて、前記ハウジングの外部空間と前記収容空間とを吸気路で接続する吸気口と、
前記吸気口から前記収容空間に外気を導入する吸気機構と、
前記ハウジングに形成されて、前記収容空間と前記外部空間とを排気路で接続する排気口と、
前記収容空間の気圧が基準気圧より上昇すると前記排気口を開放し、前記収容空間の気圧が前記基準気圧以下に低下すると前記排気口を閉鎖する気圧調整弁とを備えることを特徴とするハードディスク駆動装置。 - 請求項1に記載のハードディスク駆動装置において、前記気圧調整弁は、
前記排気口の外側から前記排気口に押し当てられて内部に前記基準気圧の空気を収容する密閉空間を区画し、前記収容空間の気圧が前記基準気圧より上昇すると前記排気口を開放し、前記収容空間の気圧が前記基準気圧以下に低下すると前記排気口を閉鎖する袋体であることを特徴とするハードディスク駆動装置。 - 請求項1または2に記載のハードディスク駆動装置において、前記吸気機構は、回転中心軸回りの回転に基づき前記回転中心軸に沿って吸気しつつ前記回転中心軸から遠心方向に排気する遠心ファンを備えることを特徴とするハードディスク駆動装置。
- 請求項3に記載のハードディスク駆動装置において、前記遠心ファンは、前記収容空間に配置されて前記回転中心軸回りに回転する記憶媒体の回転軸に取り付けられることを特徴とするハードディスク駆動装置。
- 請求項3または4に記載のハードディスク駆動装置において、前記吸気口は前記遠心ファンの回転中心軸上に配置されることを特徴とするハードディスク駆動装置。
- 請求項5に記載のハードディスク駆動装置において、
前記回転中心軸に沿って延びて外端で吸気穴を規定しつつ内端で前記吸気口に接続される中空空間を有するシリンダと、
前記回転中心軸に沿って変位自在に前記中空空間に配置され、外端で前記吸気穴との間にシリンダ室を区画しつつ内端で前記遠心ファンに向き合うピストンと、
前記回転中心軸に沿って前記ピストンを貫通し、前記収容空間および前記シリンダ室を接続する通気孔と、
前記シリンダ室の気圧が前記基準気圧より上昇すると前記回転中心軸に沿って前記遠心ファンから前記ピストンの内端を遠ざけ、前記シリンダ室の気圧が前記基準気圧以下に低下すると前記回転中心軸に沿って前記遠心ファンに前記ピストンの内端を近付ける補助気圧制御弁とをさらに備えることを特徴とするハードディスク駆動装置。 - 請求項6に記載のハードディスク駆動装置において、前記補助気圧調整弁は、
前記シリンダの外端および前記ピストンの外端に取り付けられて内部に前記基準気圧の空気を収容する密閉空間を区画し、前記シリンダ室の気圧が前記基準気圧より上昇すると前記遠心ファンから前記ピストンの内端を遠ざけ、前記シリンダ室の気圧が前記基準気圧以下に低下すると前記遠心ファンに前記ピストンの内端を近付ける袋体であることを特徴とするハードディスク駆動装置。 - 収容空間を有するハウジングと、
前記ハウジングに形成されて、前記ハウジングの外部空間と前記収容空間とを吸気路で接続する吸気口と、
前記吸気口から前記収容空間に外気を導入する吸気機構と、
前記ハウジングに形成されて、前記収容空間と前記外部空間とを排気路で接続する排気口と、
前記収容空間の気圧が基準気圧より上昇すると前記排気口を開放し、前記収容空間の気圧が前記基準気圧以下に低下すると前記排気口を閉鎖する気圧調整弁とを備えることを特徴とする電子機器。
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2009
- 2009-03-19 JP JP2009067957A patent/JP2010225188A/ja active Pending
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