JP2019020374A - 点検器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】点検作業の効率を向上できる点検器具を提供する。【解決手段】点検器具1は、第1の長手方向を有する第1の軸体2と、第2の軸体3を備える。第2の軸体3は、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交した状態で第1の軸体2に接続され、第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有し、第2の長手方向を中心に第1の軸体2と一緒に回転できる。点検器具1は、第1の軸体2の両端にそれぞれ第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられた、第1の回転体4と第2の回転体5を備える。第1の回転体4と第2の回転体5はそれぞれ、互いに反対方向へ略山型に突出した第1の突出部と第2の突出部を有し、第1の回転体4の第1の突出部の頂部であるボルト部材6と第2の回転体5の第2の突出部の頂部であるボルト部材6の間の長さL1は、第1の回転体4及び第2の回転体5の、第2の長手方向と同じ方向の長さL2と略同じである。【選択図】図1

Description

本発明は点検器具に関する。詳しくは、例えばコンクリート製の構造物の損傷状況を点検するための点検器具に係るものである。
近年、自然環境の悪化などで、橋梁やトンネルなどの構造物の老朽化が目立ち、それによる事故などが多発している。
従来であれば、老朽化した構造物は取り壊され、新規に造り替えられることが主流であった。
しかし、現在の日本国の財政状況では、公共事業の予算は削減される傾向にあり、新しく構造物を造り替えることは従来に比べて困難となっている。
その結果、老朽化した構造物の放置件数も多くなることが考えられる。
こうした中、構造物を維持管理して現在存在する構造物を長期的に使用できるよう、定期的に構造物の点検や調査を行い、必要に応じて補修工事などを行う体制へと変わってきている。
また、構造物の点検作業は、構造物を主に目視して損傷例えばコンクリートの浮き、鉄筋露出、腐食が無いかを確認する作業である。
構造物の点検法として具体的には、遠望目視点検と近接目視点検がある。
遠望目視点検とは、徒歩で移動しながら、はしごや双眼鏡などを利用して構造物に可能な限り近づき、損傷状態や変状を目視で確認する点検法である。
また、近接目視点検とは、足場や高所作業車などを利用して、触診や打音点検ができる距離まで近づき、損傷状態や変状を詳細に調べる点検法である。
例えばコンクリート構造物の近接目視点検を行う際、ハンマーでコンクリート面を打撃し、出た音の違いによって健全箇所か劣化箇所かを判断し損傷状態を調べる。
しかし、ハンマーを用いた点検作業では、一打撃ごとの繰り返しによる点検すなわち、コンクリート面を「点」で打診点検することになり、点と点の間は点検できていないので、劣化箇所を見落とし易いという問題があった。
そこで、従来、様々な点検具が提案されてきている。例えば、特許文献1には図6に示す点検具が記載されている。
すなわち、特許文献1に記載の点検具110は、伸縮式の操作棹120と、操作棹120の先端部を構成する支軸部125に回転自在に支持された転打子130とを備える。
また、転打子130は、横断面外形が正六角形である多面体であり、その外周面は6面の円筒面からなる転打面に等分割されている。
また、操作棹120の基端側に、転打音解析ユニット155やバッテリ156を内蔵する連結ケース150が取付けられており、また、連結ケース150に円筒状の集音マイクユニット160が取付けられている。
点検作業者は、操作棹120を手に持って転打子130をコンクリート面に押し当て、転打子130をコンクリート面に押し当てながら操作棹120を振る。
これにより、転打子130は横断面外形が正六角形であるので、60°回転するごとに転打面がコンクリート面を打撃して、打撃音を発生させ、ハンマーのような「点」での打診点検ではなく、「線」での打診点検ができる。
特開2007‐132720号公報
しかしながら、特許文献1に記載の点検具を用いた場合、転打子の回転軸線が支軸部の中心軸線と一致するので、転打子の回転軸線の延長線上に位置するコンクリート面、すなわち、特許文献1に記載の点検具を持った点検作業者の真上、正面及び真下に位置するコンクリート面の点検を行うことは不可能である。
一方、特許文献1の図11に示された点検具を用いた場合、転打子の回転軸線が支軸部の中心軸線に対して略直交するので、この点検具を持った点検作業者の真上、正面及び真下に位置するコンクリート面の点検を行うことは可能になるが、逆に点検作業者の斜め上や斜め下に位置するコンクリート面の点検を行うことが不可能になる。
このように特許文献1に記載の点検具では点検できない箇所があるため、点検作業者は点検できる位置へ移動しなければならず、特に点検箇所が高所である場合、移動は足場の移動も必要となるので、時間制限がある、深夜の鉄道軌道内作業や原子力発電所内作業において、この移動がロスタイムとなり作業効率が低下するという問題がある。
また、点検作業者が移動せず同じ位置に居ながら、点検作業者の真上にある天井のコンクリート面や点検作業者の斜め上にある天井のコンクリート面を点検する場合、予め特許文献1に記載の2種類の点検具を用意しておき交互に使用しなければならないため、この場合でも作業効率が低下するという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、点検作業の効率を向上できる点検器具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の点検器具は、第1の長手方向を有する第1の軸体と、該第1の軸体に対して略直交した状態で同第1の軸体に接続されており、かつ、前記第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有し、かつ、同第2の長手方向を中心に前記第1の軸体と一緒に回転可能な第2の軸体と、前記第1の軸体の一方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向に高低差を有し、かつ、同第1の軸体の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する第1の回転体と、前記第1の軸体の他方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第2の回転方向に高低差を有し、かつ、前記第2の長手方向と同じ方向の長さが前記第1の回転体の同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じであり、かつ、同第1の軸体の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、前記第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出した第2の突出部を有し、かつ、同第1の突出部の頂部と同第2の突出部の頂部の間の長さが同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じである第2の回転体とを備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明の点検器具は、第1の長手方向を有する第1の軸体と、該第1の軸体に対して略直交した状態で同第1の軸体に接続されており、かつ、前記第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有する第2の軸体と、前記第1の軸体の一方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向に高低差を有し、かつ、同第1の軸体の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する第1の回転体と、前記第1の軸体の他方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第2の回転方向に高低差を有し、かつ、前記第2の長手方向と同じ方向の長さが前記第1の回転体の同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じであり、かつ、同第1の軸体の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、前記第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出した第2の突出部を有し、かつ、同第1の突出部の頂部と同第2の突出部の頂部の間の長さが同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じである第2の回転体とを備え、前記第1の軸体は、前記第2の長手方向を中心に回転可能である。
ここで、第1の軸体の一方の端部に第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向に高低差を有する第1の回転体によって、第1の回転体が点検箇所に接しながら第1の回転方向に回転することで点検箇所を打撃し、打撃音を発生させることができる。
また、第1の軸体の他方の端部に第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、第1の長手方向を中心とした回転方向である第2の回転方向に高低差を有する第2の回転体によって、第2の回転体が点検箇所に接しながら第2の回転方向に回転することで点検箇所を打撃し、打撃音を発生させることができる。
また、「第1の回転方向(第2の回転方向)に高低差を有する」とは、第1の回転体(第2の回転体)が回転したときに径が異なる2つ以上の円を描く形状であることを意味し、このような形状としては例えば多角形や星形である。
また、第1の軸体に対して略直交した状態で第1の軸体に接続されており、かつ、第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有し、かつ、第2の長手方向を中心に第1の軸体と一緒に回転可能な第2の軸体と、第1の軸体の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する第1の回転体と、第2の長手方向と同じ方向の長さが第1の回転体の第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じであり、かつ、第1の軸体の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出した第2の突出部を有し、かつ、第1の突出部の頂部と第2の突出部の頂部の間の長さが第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じである第2の回転体とによって、第1の回転体と第2の回転体が一つの球体のように一緒に第2の長手方向を中心に回転し、この回転によって点検箇所を打撃し、打撃音を発生させることができる。
あるいは、第1の長手方向を有し、第2の長手方向を中心に回転可能な第1の軸体と、第1の軸体の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する第1の回転体と、第2の長手方向と同じ方向の長さが前記第1の回転体の同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じであり、かつ、同第1の軸体の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、前記第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出した第2の突出部を有し、かつ、同第1の突出部の頂部と同第2の突出部の頂部の間の長さが同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じである第2の回転体とによって、第1の回転体と第2の回転体が一つの球体のように一緒に第2の長手方向を中心に回転し、この回転によって点検箇所を打撃し、打撃音を発生させることができる。
また、本発明の点検器具において、第1の回転体及び第2の回転体それぞれの第2の長手方向と同じ方向の長さが最大である部分の、第1の軸体に対して略直交する方向と同じ方向の断面形状が多角形状である構成とすることができる。
この場合、第1の回転体及び第2の回転体がそれぞれ第1の回転方向及び第2の回転方向に回転し易くなると共に、突起によって高低差が設けられた場合に比べて点検箇所との接触面積が大きくなり、大きな打撃音を発生させ易くなる。
さらに、本発明の点検器具において、第1の回転体及び第2の回転体はそれぞれ、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成されたものとすることができる。
この場合、第1の回転体と第2の回転体が点検箇所に引っ掛かり易くなるので、第1の回転体と第2の回転体が一緒に第2の長手方向を中心に回転し易くなる。
また、第1の回転体及び第2の回転体がそれぞれ、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成された本発明の点検器具において、複数の回転構成体の、第1の軸体に対して略直交する方向の断面形状は互いに略同じ多角形状である構成とすることができる。
この場合、さらに第1の回転体と第2の回転体が一緒に第2の長手方向を中心に回転し易くなり、また、回転時に不連続回転が起こり難いので不連続回転による振動が原因である腕の疲労を点検作業者に感じさせ難い。
また、本発明の点検器具において、第1の回転体及び第2の回転体それぞれの第2の長手方向と同じ方向の長さが最大である部分の、第1の軸体の第1の長手方向と同じ方向に延びる面に弾性部材が取付けられた構成とすることができる。
この場合、第1の回転体及び第2の回転体と、点検箇所との接触面において滑りが生じ難くなる。
また、本発明の点検器具は、第2の軸体の第2の長手方向と同じ方向に伸縮可能であり、かつ、第2の軸体が着脱可能に取付けられた伸縮部を備える構成とすることができる。
この場合、点検作業者から離れた点検箇所も点検することができ、さらに、第1の回転体及び第2の回転体が摩耗しても、新しい第1の回転体及び第2の回転体へ交換することができる。
本発明に係る点検器具は、点検作業の効率を向上できる。
本発明を適用した点検器具の一例を示す概略図である。 本発明を適用した点検器具が備える第1の回転体を、第1の軸体の第1の長手方向と同じ方向から見た様子を示す概略図である。 第1の回転体がコンクリート面に接触しながら第1の長手方向を中心に回転する様子を示す概略図(a)及び、第1の回転体と第2の回転体がコンクリート面に接触しながら第2の長手方向を中心に回転する様子を示す概略図(b)である。 本発明を適用した点検器具を用いて点検作業者が点検する様子を示す概略図である。 本発明を適用した点検器具の他の例を示す概略図である。 従来の点検具を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した点検器具の一例を示す概略図である。また、図2は、本発明を適用した点検器具が備える第1の回転体を、第1の軸体の第1の長手方向と同じ方向から見た様子を示す概略図である。
図1に示す本発明の点検器具1は、第1の長手方向を有する第1の軸体2を備える。
また、本発明の点検器具1は、第2の軸体3を備える。
ここで、第2の軸体3は、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交した状態で第1の軸体2に接続されている。
また、第2の軸体3は、第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有し、かつ、第2の長手方向を中心に第1の軸体2と一緒に回転方向11へ回転可能である。
また、本発明の点検器具1は、第1の回転体4を備える。
ここで、第1の回転体4は、第1の軸体2の一方の端部に第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられている。
また、第1の回転体4は、第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向9に高低差を有する。
また、第1の回転体4は、第1の軸体の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する。
すなわち、第1の回転体4は、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成されている。
ここで、第1の回転体4は、第1の甲回転構成体4Aと、第1の甲回転構成体4Aに接しており第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第1の甲回転構成体4Aの同じ方向の大きさより小さい第1の乙回転構成体4Bと、第1の乙回転構成体4Bに接しており第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第1の乙回転構成体4Bの同じ方向の大きさより小さい第1の丙回転構成体4Cと、これら構成体を第1の軸体2に取付けているボルト部材6とで構成されている。
また、ボルト部材6の、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさは、第1の丙回転構成体4Cの、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさより小さい。
すなわち、ボルト部材6も第1の回転体4を構成する、階段状に積層された回転構成体であり、また、第1の回転体4の第1の突出部はボルト部材6も含んでおり、ボルト部材6が第1の突出部の頂部に相当する。
また、第1の甲回転構成体4Aと、第1の乙回転構成体4Bと、第1の丙回転構成体4Cは、ボルト部材6によって第1の軸体2に取付けられているので、ボルト部材6を取外すことによって、第1の甲回転構成体4Aと、第1の乙回転構成体4Bと、第1の丙回転構成体4Cを第1の軸体2から取外すことができる。
また、第1の甲回転構成体4Aと、第1の乙回転構成体4Bと、第1の丙回転構成体4Cは、一体型構造とすることもできる。
また、図2に示すように、第1の甲回転構成体4Aと、第1の乙回転構成体4Bと、第1の丙回転構成体4Cと、ボルト部材6の、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の断面形状は互いに略同じ略六角形状である。
すなわち、第1の甲回転構成体4Aは6つの角部41Aと、角部41A間に位置する6つの面部42Aとを有する。
また、本発明の点検器具1は、第2の回転体5を備える。
ここで、第2の回転体5は、第1の軸体2の他方の端部に第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられている。
また、第2の回転体5は、第1の長手方向を中心とした回転方向である第2の回転方向10に高低差を有する。
また、第1の回転体4の第2の長手方向と同じ方向の長さと、第2の回転体5の第2の長手方向と同じ方向の長さは互いに略同じである。
また、第2の回転体5は、第2の突出部を有する。第2の突出部は、第1の軸体2の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出している。
すなわち、第2の回転体5は、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成されている。
ここで、第2の回転体5は、第2の甲回転構成体5Aと、第2の甲回転構成体5Aに接しており第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第2の甲回転構成体5Aの同じ方向の大きさより小さい第2の乙回転構成体5Bと、第2の乙回転構成体5Bに接しており第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第2の乙回転構成体5Bの同じ方向の大きさより小さい第2の丙回転構成体5Cと、これら構成体を第1の軸体2に取付けているボルト部材6とで構成されている。
また、ボルト部材6の、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさは、第2の丙回転構成体5Cの、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさより小さい。
すなわち、ボルト部材6も第2の回転体5を構成する、階段状に積層された回転構成体であり、また、第2の回転体5の第2の突出部はボルト部材6も含んでおり、ボルト部材6が第2の突出部の頂部に相当する。
また、第2の甲回転構成体5Aと、第2の乙回転構成体5Bと、第2の丙回転構成体5Cは、ボルト部材6によって第1の軸体2に取付けられているので、ボルト部材6を取外すことによって、第2の甲回転構成体5Aと、第2の乙回転構成体5Bと、第2の丙回転構成体5Cを第1の軸体2から取外すことができる。
また、第2の甲回転構成体5Aと、第2の乙回転構成体5Bと、第2の丙回転構成体5Cは、一体型構造とすることもできる。
また、図示していないが、第2の甲回転構成体5Aと、第2の乙回転構成体5Bと、第2の丙回転構成体5Cと、ボルト部材6の、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の断面形状は互いに略同じ略六角形状である。
すなわち、第2の甲回転構成体5Aは6つの角部と、角部間に位置する6つの面部とを有する。
また、第1の回転体4の第1の突出部の頂部であるボルト部材6と第2の回転体5の第2の突出部の頂部であるボルト部材6の間の長さL1は、第1の回転体4の第2の長手方向と同じ方向の長さL2及び第2の回転体5の第2の長手方向と同じ方向の長さL2と略同じである。
すなわち、第1の回転体と第2の回転体を併せて一つの球体のような構成となる。
また、第2の軸体3の第2の長手方向と同じ方向の長さについて、第1の回転体4を構成する部材の中で第1の甲回転構成体4Aの長さが最大であり、第1の甲回転構成体4Aの長さが長さL2に相当する。
また、第1の甲回転構成体4Aの、第1の軸体2の第1の長手方向と同じ方向に延びる面に複数の円形のゴムチップ12が取付けられている。
また、第2の軸体3の第2の長手方向と同じ方向の長さについて、第2の回転体5を構成する部材の中で第2の甲回転構成体5Aの長さが最大であり、第2の甲回転構成体5Aの長さが長さL2に相当する。
また、第2の甲回転構成体5Aの、第1の軸体2の第1の長手方向と同じ方向に延びる面に複数の円形のゴムチップ12が取付けられている。
また、ゴムチップは弾性部材の一例である。
また、本発明の点検器具1は、伸縮部7を備える。
ここで、伸縮部7は、第2の軸体3の第2の長手方向と同じ方向すなわち、第2の長手方向の延長線上に伸縮可能であり、かつ、第2の軸体3が着脱可能に取付けられている。
また、本発明の点検器具1は、点検作業者が点検作業を行うときに本発明の点検器具1を持つための把持部8を備える。
図1から判るように、把持部8は、第2の軸体3の第2の長手方向と同じ方向すなわち、第2の長手方向の延長線上に延びる長手方向を有する。
本発明の点検器具において、第1の甲回転構成体及び第2の甲回転構成体それぞれの、すなわち、第1の回転体及び第2の回転体それぞれの第2の長手方向と同じ方向の長さが最大である部分の、第1の軸体に対して略直交する方向と同じ方向の断面形状は、必ずしも略六角形状のような多角形状でなくてもよい。
しかし、このような断面形状が多角形状であれば、第1の回転体及び第2の回転体がそれぞれ第1の回転方向及び第2の回転方向に回転し易くなると共に、突起によって高低差が設けられた場合に比べて点検箇所との接触面積が大きくなり、大きな打撃音を発生させ易くなるので好ましい。
なお、多角形状であれば例えば、略五角形状や略八角形状とすることもできる。
また、本発明の点検器具において、第1の回転体が略山型に突出した第1の突出部を有し、第2の回転体が略山型に突出した第2の突出部を有していれば、第1の回転体及び第2の回転体はそれぞれ、必ずしも複数の回転構成体が階段状に積層されて構成されていなくてもよい。
例えば、第1の回転体及び第2の回転体はそれぞれ、ドーム形状の第1の突出部及びドーム形状の第2の突出部を有することもできる。
しかし、第1の回転体及び第2の回転体がそれぞれ、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成されていれば、第1の回転体と第2の回転体が点検箇所に引っ掛かり易くなるので、第1の回転体と第2の回転体が一緒に第2の長手方向を中心に回転し易くなり好ましい。
また、本発明の点検器具において、必ずしも複数の回転構成体の、第1の軸体に対して略直交する方向の断面形状は互いに略同じ略六角形状すなわち多角形状でなくてもよい。
しかし、複数の回転構成体が互いに略同じ多角形状であれば、さらに第1の回転体と第2の回転体が一緒に第2の長手方向を中心に回転し易くなり、また、回転時に不連続回転が起こり難いので不連続回転による振動が原因である腕の疲労を点検作業者に感じさせ難いため好ましい。
また、本発明の点検器具において、第1の回転体及び第2の回転体それぞれの第2の長手方向と同じ方向の長さが最大である部分の、第1の軸体の第1の長手方向と同じ方向に延びる面にゴムチップすなわち弾性部材が必ずしも取付けられていなくてもよい。
しかし、弾性部材が取付けられていれば、第1の回転体及び第2の回転体と、点検箇所との接触面において滑りが生じ難いため好ましい。
また、第1の回転体及び第2の回転体それぞれの第2の長手方向と同じ方向の長さが最大である部分の、第1の軸体の第1の長手方向と同じ方向に延びる面に、弾性部材の代わりに磁気部材を取付けることもできる。
また、第1の回転体及び第2の回転体はステンレス製である場合が多いため、コンクリート面に鋼板が取付けられた箇所が点検箇所であるときには第1の回転体及び第2の回転体が滑り易く、回転し難い。
従って、磁気部材が取付けられていれば、コンクリート面に鋼板が取付けられた箇所が点検箇所である場合に、鋼板に第1の回転体と第2の回転体が磁力で引き付けられ、第1の回転体と第2の回転体を回転させ易い。
また、本発明の点検器具は、必ずしも伸縮部を備えていなくてもよい。
しかし、本発明の点検器具が伸縮部を備えていれば、点検作業者から離れた点検箇所も点検することができ、さらに、第1の回転体及び第2の回転体が摩耗しても、新しい第1の回転体及び第2の回転体へ交換することができるので好ましい。
また、伸縮部を省略して第2の軸体を把持部に直接、着脱可能に取付けることもできる。
図3は、第1の回転体がコンクリート面に接触しながら第1の長手方向を中心に回転する様子を示す概略図(a)及び、第1の回転体と第2の回転体がコンクリート面に接触しながら第2の長手方向を中心に回転する様子を示す概略図(b)である。
第1の回転体4の、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の断面形状が略六角形状であるので、図3(a)に示すように、第1の回転体4がコンクリート面13に接触しながら、第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向9に回転すると、第1の回転体4の角部41Aだけがコンクリート面13に接触した状態となり、そして第1の回転体4の面部42Aがコンクリート面13を打撃し、打撃音を発生させる。
また、図示していないが、第1の回転体4がコンクリート面13に接触しながら第1の回転方向9に回転しているとき、第2の回転体5もコンクリート面13に接触しながら第2の回転方向10に回転している。
第2の回転体5の、第1の軸体2の第1の長手方向に対して略直交する方向の断面形状が略六角形状であるので、第2の回転体5がコンクリート面13に接触しながら第2の回転方向10に回転すると、第1の回転体4と同様に第2の回転体5の角部だけがコンクリート面13に接触した状態となり、そして第2の回転体5の面部がコンクリート面13を打撃し、打撃音を発生させる。
また、第1の回転体4及び第2の回転体5は、略山型に突出した第1の突出部及び第2の突出部を有しており、すなわち、複数の回転構成体が階段状に積層されており、また、第1の回転体4の第1の突出部の頂部であるボルト部材6と第2の回転体5の第2の突出部の頂部であるボルト部材6の間の長さL1が、第1の回転体4の第2の長手方向と同じ方向の長さL2及び第2の回転体5の第2の長手方向と同じ方向の長さL2と略同じなので、図3(b)に示すように、第1の回転体4と第2の回転体5が一つの球体のように一緒に、コンクリート面13に接触しながら第2の軸体3の第2の長手方向を中心に回転方向11へ回転してコンクリート面13を打撃し、打撃音を発生させる。
次に、本発明の点検器具を用いた点検作業について説明する。
図4は、本発明を適用した点検器具を用いて点検作業者が点検する様子を示す概略図である。
点検作業者14は、本発明の点検器具1の把持部8を握り、第1の回転体4及び第2の回転体5を、コンクリート面13に押し当てる。
また、図4に示すように、点検作業者14の真上に位置する天井13Aのコンクリート面13の点検作業を行う場合、本発明の点検器具1を、図4に示す位置Aに配置する。
また、図4に示すように、点検作業者14の正面に位置する壁13Bのコンクリート面13の点検作業を行う場合、本発明の点検器具1を、図4に示す位置Eに配置する。
また、図4に示すように、点検作業者14の真下に位置する床13Cのコンクリート面13の点検作業を行う場合、本発明の点検器具1を、図4に示す位置Iに配置する。
また、本発明の点検器具1を、位置A、位置Eまたは位置Iに配置して点検作業を行う場合、第1の回転体4は、図3(a)に示すようにコンクリート面13に接触しながら第1の回転方向9に回転し、第1の回転体4の面部42Aがコンクリート面13を打撃し、打撃音を発生させる。
また、このとき第2の回転体5もコンクリート面13に接触しながら第2の回転方向10に回転し、第2の回転体5の面部がコンクリート面13を打撃し、打撃音を発生させる。
また、図4に示すように、点検作業者14の斜め上に位置する天井13A及び壁13Bのコンクリート面13の点検作業を行う場合、本発明の点検器具1を、図4に示す、位置B、位置C及び位置Dに配置する。
また、図4に示すように、点検作業者14の斜め下に位置する壁13B及び床13Cのコンクリート面13の点検作業を行う場合、本発明の点検器具1を、図4に示す、位置F、位置G及び位置Hに配置する。
また、本発明の点検器具1を、位置B、位置C、位置D、位置F、位置Gまたは位置Hに配置して点検作業を行う場合、第1の回転体4及び第2の回転体5は、図3(b)に示すように一つの球体のように一緒に、コンクリート面13に接触しながら第2の軸体3の第2の長手方向を中心に回転してコンクリート面13を打撃し、打撃音を発生させる。
このように、本発明の点検器具1を用いることによって、点検作業者14は同じ位置に立ったまま移動することなく、自身の真下にある床13Cのコンクリート面13から壁13Bのコンクリート面13を経て自身の真上にある天井13Aのコンクリート面13まで180°の方向の打診点検を行うことができる。
図5は、本発明を適用した点検器具の他の例を示す概略図である。
図5に示す本発明の点検器具21は、第1の長手方向を有する第1の軸体22を備える。
また、本発明の点検器具21は、第2の軸体23を備える。
ここで、第2の軸体23は、第1の軸体22に対して略直交した状態で第1の軸体22に接続されている。
また、第2の軸体23は、第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有する。
また、第1の軸体22は、第2の軸体23の第2の長手方向を中心に回転方向31へ回転可能に第2の軸体23と接続されている。
すなわち、図1に示す本発明の点検器具1とは異なり、図5に示す本発明の点検器具21においては、第2の軸体23自体は回転せず、第1の軸体22が第2の軸体23の第2の長手方向を中心に、回転方向31へ回転する。
また、図5に示す本発明の点検器具21は、第1の回転体24を備える。
ここで、第1の回転体24は、第1の軸体22の一方の端部に第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられている。
また、第1の回転体24は、第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向29に高低差を有する。
また、第1の回転体24は、第1の軸体22の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する。
すなわち、第1の回転体24は、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成されている。
ここで、第1の回転体24は、第1の甲回転構成体24Aと、第1の甲回転構成体24Aに接しており第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第1の甲回転構成体24Aの同じ方向の大きさより小さい第1の乙回転構成体24Bと、第1の乙回転構成体24Bに接しており第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第1の乙回転構成体24Bの同じ方向の大きさより小さい第1の丙回転構成体24Cと、これら構成体を第1の軸体22に取付けているボルト部材26とで構成されている。
また、ボルト部材26の、第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさは、第1の丙回転構成体24Cの、第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさより小さい。
すなわち、ボルト部材26も第1の回転体24を構成する、階段状に積層された回転構成体であり、また、第1の回転体24の第1の突出部はボルト部材26も含んでおり、ボルト部材26が第1の突出部の頂部に相当する。
また、図示していないが、第1の甲回転構成体24Aと、第1の乙回転構成体24Bと、第1の丙回転構成体24Cと、ボルト部材26の、第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の断面形状は互いに略同じ略六角形状である。
すなわち、第1の甲回転構成体24Aは6つの角部と、角部間に位置する6つの面部とを有する。
また、図5に示す本発明の点検器具21は、第2の回転体25を備える。
ここで、第2の回転体25は、第1の軸体22の他方の端部に第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられている。
また、第2の回転体25は、第1の長手方向を中心とした回転方向である第2の回転方向30に高低差を有する。
また、第1の回転体24の第2の長手方向と同じ方向の長さと、第2の回転体25の第2の長手方向と同じ方向の長さは互いに略同じである。
また、第2の回転体25は、第2の突出部を有する。第2の突出部は、第1の軸体22の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出している。
すなわち、第2の回転体25は、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成されている。
ここで、第2の回転体25は、第2の甲回転構成体25Aと、第2の甲回転構成体25Aに接しており第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第2の甲回転構成体25Aの同じ方向の大きさより小さい第2の乙回転構成体25Bと、第2の乙回転構成体25Bに接しており第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさが第2の乙回転構成体25Bの同じ方向の大きさより小さい第2の丙回転構成体25Cと、これら構成体を第1の軸体22に取付けているボルト部材26とで構成されている。
ボルト部材26の、第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさは、第2の丙回転構成体25Cの、第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の大きさより小さい。
すなわち、ボルト部材26も第2の回転体25を構成する、階段状に積層された回転構成体であり、また、第2の回転体25の第2の突出部はボルト部材26も含んでおり、ボルト部材26が第2の突出部の頂部に相当する。
また、図示していないが、第2の甲回転構成体25Aと、第2の乙回転構成体25Bと、第2の丙回転構成体25Cと、ボルト部材26の、第1の軸体22の第1の長手方向に対して略直交する方向の断面形状は互いにほぼ同じ略六角形状である。
すなわち、第2の甲回転構成体25Aは6つの角部と、角部間に位置する6つの面部とを有する。
また、第1の回転体24の第1の突出部の頂部であるボルト部材26と第2の回転体25の第2の突出部の頂部であるボルト部材26の間の長さL3は、第1の回転体24の第2の長手方向と同じ方向の長さL4及び第2の回転体25の第2の長手方向と同じ方向の長さL4と略同じである。
すなわち、第1の回転体と第2の回転体を併せて一つの球体のような構成となる。
また、第2の軸体23の第2の長手方向と同じ方向の長さについて、第1の回転体24を構成する部材の中で第1の甲回転構成体24Aの長さが最大であり、第1の甲回転構成体24Aの長さが長さL4に相当する。
また、第1の甲回転構成体24Aの、第1の軸体22の第1の長手方向と同じ方向に延びる面に複数の円形のゴムチップ32が取付けられている。
また、図5に示す本発明の点検器具21は伸縮部27を備える。
ここで、伸縮部27は、第2の軸体23の第2の長手方向と同じ方向すなわち、第2の長手方向の延長線上に伸縮可能であり、かつ、第2の軸体23が着脱可能に取付けられている。
また、図5に示す本発明の点検器具21は、点検作業者が点検作業を行うときに本発明の点検器具21を持つための把持部28を備える。
図5に示すように、把持部28は、第2の軸体23の第2の長手方向と同じ方向すなわち、第2の長手方向の延長線上に延びる長手方向を有する。
また、図5に示す本発明の点検器具21は、第2の軸体23自体が回転せず、第1の軸体22が第2の軸体23の第2の長手方向を中心に回転する点においてのみ図1に示す本発明の点検器具1と相違し、図5に示す本発明の点検器具21の第1の回転体24及び第2の回転体25も、図1に示す本発明の点検器具1の第1の回転体4及び第2の回転体5と同様に、第2の長手方向を中心に回転する。
従って、図5に示す本発明の点検器具21の第1の回転体24及び第2の回転体25も、図3(a)や図3(b)に示す第1の回転体4や第2の回転体5と同じように回転するので、図5に示す本発明の点検器具21を用いて、点検作業者は、図4に示すような点検を行うことができる。
以上のように、本発明の点検器具において、第1の軸体の第1の長手方向を中心に、第1の回転体と第2の回転体が回転できると共に、第1の回転体と第2の回転体が一つの球体のように一緒に、第2の軸体の第2の長手方向を中心に回転できるので、点検作業者は移動することなく自身の真上、正面及び真下に位置するコンクリート面すなわち点検箇所を点検することができる。
従って、本発明の点検器具は点検作業の効率を向上できる。
また、第1の軸体の第1の長手方向を中心に、第1の回転体と第2の回転体が回転できると共に、第1の回転体と第2の回転体が一つの球体のように一緒に、第2の軸体の第2の長手方向を中心に回転できるので、第1の回転体と第2の回転体をコンクリート面に接触させながら円形に回転させることができ、線の打診点検のみならず面での打診点検も可能である。
また、本発明の点検器具を用いて面での打診点検が可能であり、特に、第1の回転体と第2の回転体が一つの球体のように一緒に、第2の軸体の第2の長手方向を中心に回転できるので、従来の点検具では打診点検が困難であった、電線やケーブルや水道管などが近接して配置されたコンクリート面のような狭い箇所も、本発明の点検器具を用いて打診点検することができ、点検の精度を向上できる。
また、本発明の点検器具は伸縮部を備えているので、点検作業者は本発明の点検器具の伸縮部を伸ばして、高所作業車などの作業車などでも近接できない箇所を点検できる。
この場合、本発明の点検器具の第1の回転体と第2の回転体が、コンクリート面に対してどのような角度であっても第1の回転体と第2の回転体が可能であるため、打診点検が可能となる。
また、伸縮部には第2の軸体が着脱可能に取付けられているので、第1の回転体及び第2の回転体が摩耗した場合に、摩耗した第1の回転体及び第2の回転体が第1の軸体を介して取付けられた第2の軸体を取外して、新しい第1の回転体及び第2の回転体が第1の軸体を介して取付けられた第2の軸体へ交換することができる。
また、第1の回転体及び第2の回転体をそれぞれ構成する複数の回転構成体を、第1の軸体から取外したり第1の軸体に取付けたりすることができるので、これら回転構成体が摩耗した場合に、新しい回転構成体へ交換することができる。
1 点検器具
2 第1の軸体
3 第2の軸体
4 第1の回転体
4A 第1の甲回転構成体
41A 角部
42A 面部
4B 第1の乙回転構成体
4C 第1の丙回転構成体
5 第2の回転体
5A 第2の甲回転構成体
5B 第2の乙回転構成体
5C 第2の丙回転構成体
6 ボルト部材
7 伸縮部
8 把持部
9 第1の回転方向
10 第2の回転方向
11 第2の軸体の回転方向
12 ゴムチップ
13 コンクリート面
13A 天井
13B 壁
13C 床
14 点検作業者
21 点検器具
22 第1の軸体
23 第2の軸体
24 第1の回転体
24A 第1の甲回転構成体
24B 第1の乙回転構成体
24C 第1の丙回転構成体
25 第2の回転体
25A 第2の甲回転構成体
25B 第2の乙回転構成体
25C 第2の丙回転構成体
26 ボルト部材
27 伸縮部
28 把持部
29 第1の回転方向
30 第2の回転方向
31 第1の軸体の回転方向
32 ゴムチップ

Claims (7)

  1. 第1の長手方向を有する第1の軸体と、
    該第1の軸体に対して略直交した状態で同第1の軸体に接続されており、かつ、前記第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有し、かつ、同第2の長手方向を中心に前記第1の軸体と一緒に回転可能な第2の軸体と、
    前記第1の軸体の一方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向に高低差を有し、かつ、同第1の軸体の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する第1の回転体と、
    前記第1の軸体の他方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第2の回転方向に高低差を有し、かつ、前記第2の長手方向と同じ方向の長さが前記第1の回転体の同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じであり、かつ、同第1の軸体の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、前記第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出した第2の突出部を有し、かつ、同第1の突出部の頂部と同第2の突出部の頂部の間の長さが同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じである第2の回転体とを備える
    点検器具。
  2. 第1の長手方向を有する第1の軸体と、
    該第1の軸体に対して略直交した状態で同第1の軸体に接続されており、かつ、前記第1の長手方向に対して略直交する方向に延びた第2の長手方向を有する第2の軸体と、
    前記第1の軸体の一方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第1の回転方向に高低差を有し、かつ、同第1の軸体の他方の端部とは反対方向へ略山型に突出した第1の突出部を有する第1の回転体と、
    前記第1の軸体の他方の端部に前記第1の長手方向を中心に回転可能に取付けられており、かつ、同第1の長手方向を中心とした回転方向である第2の回転方向に高低差を有し、かつ、前記第2の長手方向と同じ方向の長さが前記第1の回転体の同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じであり、かつ、同第1の軸体の一方の端部とは反対方向へ略山型に突出し、かつ、前記第1の突出部の突出長さと略同じ突出長さで突出した第2の突出部を有し、かつ、同第1の突出部の頂部と同第2の突出部の頂部の間の長さが同第2の長手方向と同じ方向の長さと略同じである第2の回転体とを備え、
    前記第1の軸体は、前記第2の長手方向を中心に回転可能である
    点検器具。
  3. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体それぞれの前記第2の長手方向と同じ方向の長さが最大である部分の、前記第1の軸体に対して略直交する方向と同じ方向の断面形状が多角形状である
    請求項1または請求項2に記載の点検器具。
  4. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体はそれぞれ、複数の回転構成体が階段状に積層されて構成された
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の点検器具。
  5. 複数の前記回転構成体の、前記第1の軸体に対して略直交する方向の断面形状は互いに略同じ多角形状である
    請求項4に記載の点検器具。
  6. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体それぞれの前記第2の長手方向と同じ方向の長さが最大である部分の、前記第1の軸体の第1の長手方向と同じ方向に延びる面に弾性部材が取付けられた
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の点検器具。
  7. 前記第2の軸体の第2の長手方向と同じ方向に伸縮可能であり、かつ、同第2の軸体が着脱可能に取付けられた伸縮部を備える
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の点検器具。
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