JP2019019036A - 紡糸炉用シール構造および光ファイバの製造方法 - Google Patents

紡糸炉用シール構造および光ファイバの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】横断面が多角形状の光ファイバ母材を紡糸する際の、紡糸炉のシール性を向上させる。【解決手段】紡糸炉用シール構造は、直線部11aを有する複数の第1シール部材11を備え、複数の第1シール部材11は、それぞれの直線部11aが、平面視で多角形状の第1開口10aを形成するように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、紡糸炉用シール構造および光ファイバの製造方法に関する。
従来から、下記特許文献1および2に示されるような、光ファイバ母材から光ファイバを製造する紡糸工程で用いられる紡糸炉用シール構造が知られている。この紡糸炉用シール構造は、光ファイバ母材の外径に合わせてシール構造の内径を変化させることで、光ファイバ母材とシール構造との間の隙間を小さく安定させている。
特開2004−161545号公報 特開2004−35345号公報
ところで、近年ではファイバレーザ用の光ファイバやマルチコアファイバなどの用途において、多角形状の横断面を有する光ファイバが用いられる場合がある。このような光ファイバは、多角形状の横断面を有する光ファイバ母材を紡糸することで得られる。
ここで、図7に示すような従来のシール構造100は、横断面が円形状の光ファイバ母材を用いることを想定しているため、円形状の開口100aを有している。このようなシール構造100に、横断面が多角形状の光ファイバ母材Mを挿通させると、図5から明らかなように、光ファイバ母材Mとシール構造100との間の隙間Gが大きくなってしまい、紡糸炉のシール性が低下してしまう。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、横断面が多角形状の光ファイバ母材を紡糸する際の、紡糸炉のシール性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1態様に係る紡糸炉用シール構造は、直線部を有する複数の第1シール部材を備え、前記複数の第1シール部材は、それぞれの前記直線部が、平面視で多角形状の第1開口を形成するように配置されている。
上記第1態様の紡糸炉用シール構造によれば、平面視で多角形状の第1開口を有しているため、横断面が多角形状のファイバ母材と、第1開口を形成する各直線部との間の隙間を小さくして、紡糸炉のシール性を向上させることができる。また、多角形状の第1開口が、複数の第1シール部材によって形成されているため、第1シール部材同士の相対的な位置を変化させることで、光ファイバ母材の形状に合わせて容易に第1開口の形状を変化させることができる。
ここで、上記第1態様に係る紡糸炉用シール構造は、偶数個の前記第1シール部材を備え、平面視で前記第1開口を挟んで対向する1対の第1シール部材同士の間の距離が変化するように構成されていてもよい。
この場合、第1開口の大きさを容易に変化させて、光ファイバ母材の形状に合わせることができる。
また、本発明の第2態様に係る紡糸炉用シール構造は、平面視で多角形状の第1開口を有する第1シール部と、平面視で円形状の第2開口を有する第2シール部と、を備え、前記第2シール部は、前記第1シール部よりも上方に配置されている。
上記第2態様の紡糸炉用シール構造によれば、多角形状の横断面を有する光ファイバ母材に円形状の横断面を有するダミー棒が接続されていた場合に、光ファイバ母材が紡糸炉用シール構造を通過する際のシール性を第1シール部によって確保し、ダミー棒が紡糸炉用シール構造を通過する際のシール性を第2シール部によって確保することができる。
また、上記第2態様に係る紡糸炉用シール構造において、前記第1シール部および前記第2シール部が、上下方向で互いに隣接していてもよい。
この場合、光ファイバ母材とダミー棒との接続部が紡糸炉用シール構造を通過する際に、実質的なシール部を第1シール部から第2シール部へとスムーズに切り替えることが可能となり、紡糸炉のシール性が大きく変動してしまうのを抑えることができる。
また、本発明の第3態様に係る光ファイバの製造方法は、N角形状の横断面を有する光ファイバ母材を、平面視でN角形状の第1開口を有する第1シール部を通して炉心管内に進入させ、加熱溶融して紡糸する工程を有している。
上記第3態様の光ファイバの製造方法によれば、例えば円形状の開口を有するシール部にN角形状の横断面を有する光ファイバ母材を通す場合と比較して、紡糸炉のシール性を向上させて、紡糸炉内への異物の混入などを防止することができる。
また、上記第3態様に係る光ファイバの製造方法において、前記光ファイバ母材には、円形の横断面を有するダミー棒が接続され、前記第1シール部の上方には、平面視で円形の第2開口を有する第2シール部が設けられていてもよい。
この場合、N角形状の横断面を有する光ファイバ母材が通過する際には、紡糸炉のシール性を第1シール部で確保しつつ、円形状の横断面を有するダミー棒が通過する際には、紡糸炉のシール性を第2シール部で確保することができる。
また、上記第3態様に係る光ファイバの製造方法において、前記第1シール部および前記第2シール部が、上下方向で互いに隣接していてもよい。
この場合、光ファイバ母材とダミー棒との接続部が第1シール部および第2シール部を通過する際に、実質的なシール性を発揮する部分を第1シール部から第2シール部へとスムーズに切り替えることが可能となり、紡糸炉のシール性が大きく変動してしまうのを抑えることができる。
本発明の上記態様によれば、横断面が多角形状の光ファイバ母材を紡糸する際のシール性を向上させることができる。
本実施形態に係るシール構造を備える紡糸炉の概略図である。 (a)は第1シール部の平面図であり、(b)は第2シール部の平面図である。 紡糸工程の説明図である。 (a)は図3(a)のA−A矢視断面図であり、(b)は図3(a)のB−B矢視断面図である。 (a)は図3(b)のA−A矢視断面図であり、(b)は図3(b)のB−B矢視断面図である。 (a)は図3(c)のA−A矢視断面図であり、(b)は図3(c)のB−B矢視断面図である。 従来のシール構造の説明図である。
以下、本実施形態に係る紡糸炉用シール構造および光ファイバの製造方法について、図1〜図6を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
図1は、光ファイバを製造する際に用いられる紡糸炉1の模式図である。紡糸炉1は、筐体2と、炉心管3と、ヒータ4と、下部シール5と、把持機構6と、制御部7と、第1測定部8と、第2測定部9と、シール構造Sと、を備えている。紡糸炉1は、光ファイバ母材Mを加熱溶融させて細径化して引き出し、光ファイバ裸線Fを製造するための装置である。
(方向定義)
以下、光ファイバ母材Mの長手方向を、単に長手方向という。また、長手方向に直交する断面を横断面という。
光ファイバ母材Mは、横断面が多角形となる柱状(以下、多角柱状という)に形成されている。多角柱状の光ファイバ母材Mは、VAD法やOVD法などによって得られた円柱状の光ファイバ母材Mを切削・研磨することにより得られる。光ファイバ母材Mの横断面の形状は、長手方向に沿って微小に変化している。
多角柱状の光ファイバ母材Mを線引きすることで得られる光ファイバ裸線Fは、横断面が多角形状となる。このように、横断面が多角形状である光ファイバ裸線Fは、ファイバレーザ用の光ファイバやマルチコアファイバなどとして用いられる。なお、一般的には横断面が六角形の光ファイバ裸線Fが用いられている。
光ファイバ母材Mの上端部には、円柱状のダミー棒Dが溶接されている。ダミー棒Dは、把持機構6によって把持されている。ダミー棒Dは、一般的に、光ファイバ母材Mよりも細く形成されている。また、ダミー棒Dと光ファイバ母材Mとの接続部は、長手方向に沿って横断面形状が変化している。
炉心管3は、上下方向に延びる管状に形成されている。炉心管3の上端部3aは、光ファイバ母材Mを導入するための入口であり、炉心管3の下端部3bは、線引きされた光ファイバ素線Fを引き出すための出口である。
ヒータ4は、筐体2内に設けられている。ヒータ4は、炉心管3内に導入された光ファイバ母材Mを加熱して溶融させる。
下部シール5は、炉心管3の下端部3bを覆っている。下部シール5には光ファイバ裸線Fの出口となる開口5aが設けられている。
第1測定部8は、光ファイバ母材Mの形状や寸法など(以下、単に形状等という)を測定し、測定結果を制御部7に出力する。第1測定部8としては、複数の方向から帯状のレーザ光を光ファイバ母材Mに照射し、影となった部分の寸法を測定するレーザ測定器を用いることができる。あるいは光ファイバ母材Mの外形を三次元的にスキャンする3Dスキャナを第1測定部8として用いてもよい。
第2測定部9は、第1測定部8よりも上方に配置されている。第2測定部9は、ダミー棒Dの外径を測定し、その測定結果を制御部7に出力する。第2測定部9としては、外径測定器などを用いることができる。
なお、本実施形態では第1測定部8と第2測定部9とが別体となっているが、これらは一体であってもよい。また、光ファイバ母材Mの形状などを測定する第1測定部8を用いて、ダミー棒Dの外径を測定してもよい。この場合、第1測定部8がダミー棒の外径Dの測定結果を制御部7に出力する。
シール構造Sは、炉心管3の上端部3aに設けられている。シール構造Sは、上下に連続して配置された第1シール部10および第2シール部20を備えている。第1シール部10と第2シール部20との間の隙間はシールされており、これらシール部10、20同士の間の隙間からガスが漏れないように構成されている。第1シール部10は第1開口10aを有しており、第2シール部20は第2開口20aを有している。第1開口10aおよび第2開口20aは、光ファイバ母材Mおよびダミー部材Dが炉心管3内に進入する際の入り口となる。
図2(a)に示すように、第1シール部10は、複数の第1シール部材11を有している。各第1シール部材11はそれぞれ、直線部11aを有している。複数の第1シール部材11の直線部11aが組み合わされることにより、平面視で多角形の第1開口10aが形成されている。第1開口10aの形状は、光ファイバ母材Mの横断面の形状に応じて定められる。例えば光ファイバ母材Mが六角柱状であり光ファイバ母材Mの横断面が六角形であれば、平面視における第1開口10aの形状も六角形とする。同様に、光ファイバ母材Mの横断面形状がN角形(Nは3以上の自然数)であれば、第1開口10aの平面視における形状もN角形とする。光ファイバ母材Mの横断面形状がN角形の場合、第1シール部10が備える第1シール部材11の数はN個であってもよい。
各第1シール部材11には、これらの第1シール部材11を移動させるように構成された不図示のアクチュエータが取り付けられている。これらのアクチュエータは、制御部7に電気的に接続されており、制御部7が出力した移動指令に基づいて第1シール部材11を移動させる。
なお、第1開口10aの各角部は丸みを帯びていてもよい。このように角部が丸みを帯びていたとしても、第1シール部10内の隙間G1(図4(a)等参照)の大きさが殆ど変化せず、紡糸炉1のシール性にも影響しないためである。
第2シール部20は、第1シール部10の上方に配置されている。図2(b)に示すように、第2シール部20は、平面視で円形状の第2開口20aを有している。第2シール部20は、ダミー棒Dの外径に応じて第2開口20aの内径d2が変化するように構成されている。第2シール部20はアイリス絞りであってもよく、他の構成によって内径d2を変化させてもよい。
図1に示すように、制御部7は、把持機構6、第1測定部8、第2測定部9、第1シール部10、および第2シール部20に電気的に接続されている。制御部7は、引き出された光ファイバ裸線Fの長さに応じて、把持機構6を下降させる。これにより、光ファイバ母材Mの下端部の位置が、ヒータ4の近傍で維持される。
制御部7は、第1測定部8による光ファイバ母材Mの外形などの測定結果に応じて、第1シール部10の各第1シール部材11を移動させる移動指令を、アクチュエータに出力する。例えばNが偶数である場合には、図2(a)に示すように、互いに向かい合う一対の第1シール部材11同士の間の距離d1を、光ファイバ母材Mの寸法に応じて変化させる。これにより、光ファイバ母材Mの形状などが長手方向で変動したとしても、第1開口10a内の隙間G1の大きさを一定に保つことができる。同様に、制御部7は、第2測定部9によるダミー棒Dの外径の測定結果に応じて、第2シール部20を駆動させる。これにより、ダミー棒Dの外径が長手方向で変動したとしても、第2開口20a内の隙間G2の大きさを一定に保つことができる。
(光ファイバの製造方法)
次に、以上のように構成された紡糸炉1を用いて光ファイバを製造する方法について、図3〜図6を用いて説明する。
まず、ダミー棒Dが接続された光ファイバ母材Mを用意する。光ファイバ母材Mは、VAD法やOVD法などによって得られた円柱状の光ファイバ母材を、角柱状に切削・研磨することで得られる。
次に、図3(a)に示すように、第1シール部10および第2シール部20の各開口10a、20aを通じて、光ファイバ母材Mを炉心管3内に進入させる。そして光ファイバ母材Mの下端部を、ヒータ4によって1600〜2000℃程度の温度まで加熱し溶融させて、細径化された光ファイバ裸線Fを引き出す。このとき、炉心管3内に、ArやHeなどの不活性ガスを流入させる。このように不活性ガスを流入させることで、炉心管3やヒータ4などのカーボン部品の酸化を抑制したり、炉心管3内を陽圧として炉心管3内への異物混入を抑制したり、光ファイバ母材M周辺のガス流速および光ファイバ母材Mの温度を安定させて光ファイバ裸線Fの外径の安定化させたりすることができる。光ファイバ裸線Fの外径を安定させるためには、シール構造Sによる紡糸炉1のシール性を安定させることが重要である。
図3(a)に示す状態では、光ファイバ母材Mが第1シール部10および第2シール部20の両者に跨って位置している。このため、図4(a)、(b)に示すように、第2シール部20内の隙間G2が、第1シール部10内の隙間G1よりも大きくなっている。この状態では、第1シール部10が実質的に炉心管3の上端部3aをシールする。なお、図4(a)に示すように、横断面視において、光ファイバ母材Mの各辺に対して、少なくとも1つの第1シール部材11の直線部11aが平行に配置される。
ここで、第1シール部10内の隙間G1の大きさが紡糸工程中に変動すると、炉心管3内のガス流や温度分布などが変動してしまう。この結果、得られる光ファイバ裸線Fの外径にばらつきが生じてしまう場合がある。このため、第1シール部10内の隙間G1は、その面積が安定していることが望ましい。本実施形態では、制御部7が光ファイバ母材Mの形状に基づいて第1開口10aの大きさを調整する。このため、例えば光ファイバ母材Mの形状等が長手方向でばらついたとしても、紡糸工程中に隙間G1の大きさが変動してしまうことが抑えられ、光ファイバ裸線Fの外径を安定させることができる。
上記の紡糸工程が進むに従い、光ファイバ母材Mが消費されて体積が減少するため、光ファイバ母材Mは徐々に短くなる。そこで、制御部7は、引き出された光ファイバ裸線Fの長さに応じて、把持機構6を下降させる。これにより、図3(b)に示すように、光ファイバ母材Mの下端部の位置がヒータ4の近傍で維持される。把持機構6が下降すると、光ファイバ母材Mとダミー棒Dとの接続部がシール構造Sに到達する。ダミー棒Dは光ファイバ母材Mよりも細いため、ダミー棒Dの下端部が第2シール部20に到達すると、制御部7は、第2シール部20を駆動させて第2開口20aの内径d2を小さくする。これにより、第2開口20aとダミー棒Dとの間の隙間G2を小さくすることができる。
先述の通り、光ファイバ母材Mが第1シール部10と第2シール部20とに跨った状態(図3(a))では、第1シール部10が実質的なシール性を発揮する。また、後述するように、ダミー棒Dが第1シール部10と第2シール部20とに跨った状態では、第2シール部20が実質的なシール性を発揮する。従って、光ファイバ母材Mとダミー棒Dとの接続部がシール構造Sを通過する際には、実質的なシール性を発揮する部分が、第1シール部10から第2シール部20へと切り替わる。そこで、図5(a)、(b)に示すように、光ファイバ母材Mと第1シール部10との間の隙間G1と、ダミー棒Dと第2シール部20との間の隙間G2とは、互いに同程度の横断面積であることが好ましい。これにより、実質的なシール性を発揮する部分が第1シール部10から第2シール部20へと切り替わったとしても、シール性が変化して炉心管3内の圧力などが変動してしまうのを抑えることができる。
さらに紡糸工程が進むと、図3(c)に示すように、ダミー棒Dが第1シール部10および第2シール部20の両者に跨って位置する。このため、図6(a)、(b)に示すように、第1シール部10内の隙間G1が、第2シール部20内の隙間G2よりも大きくなっている。この状態では、第2シール部20が実質的に炉心管3の上端部3aをシールする。制御部7は、ダミー棒Dの外径に応じて第2開口20aの大きさを変動させる。これにより、第2シール部20内の隙間G2が紡糸工程中に変動することが抑えられ、光ファイバ裸線Fの外径を安定させることができる。
なお、紡糸炉1の下流側において、光ファイバ裸線Fの周囲に、必要に応じてプライマリ層やセカンダリ層の被覆を設けることで、光ファイバ素線が得られる。
以上説明したように、本実施形態のシール構造Sは、光ファイバ母材Mの横断面形状に対応した形状の第1開口10aを有する第1シール部10を備えている。このため、光ファイバ母材Mの横断面が多角形状である場合であっても、第1シール部10内の隙間G1を小さくして、シール性を向上させることができる。
さらに、シール構造Sは、上記第1シール部10と、平面視で円形状の第2開口20aを有する第2シール部20を備えており、これら第1シール部10および第2シール部20が上下方向で隣接して配置されている。このため、光ファイバ母材Mの横断面がN角形状であり、ダミー棒Dの横断面が円形状であっても、光ファイバ母材Mとダミー棒Dとの接続部がシール構造Sを通過する際に、シール性が変動してしまうことが抑えられる。
また、Nが偶数である場合、第1シール部10が偶数個の第1シール部材11を備えていてもよい。この場合さらに平面視で第1開口10aを挟んで対向する1対の第1シール部材11同士の間の距離d1が、アクチュエータなどによって変化するように構成されていてもよい。この構成によれば、光ファイバ母材Mの形状などに応じて第1開口10aの大きさを変化させることが容易となり、第1シール部10内の隙間G1の大きさをより確実に一定に保つことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、紡糸工程中に光ファイバ母材Mの形状等およびダミー棒Dの外径を測定したが、これらの測定は紡糸工程の前に行ってもよい。この場合、予め測定した測定結果を制御部7が備える記憶部に記憶させ、この測定結果に応じて第1シール部10および第2シール部20を駆動させてもよい。
また、前記実施形態の制御部7は、光ファイバ母材Mの形状等を測定し、その測定結果に応じて第1開口10aの大きさを変化させたが、制御部7による制御方法はこれに限られない。例えば、第1測定部8が第1シール部10内の隙間G1の大きさを測定し、この隙間G1が一定の大きさとなるように、制御部7が第1シール部10の各第1シール部材11の移動指令を出力してもよい。
同様に、第2測定部9が第2シール部20内の隙間G2の大きさを測定し、この隙間G2が一定の大きさとなるように、制御部7が第2シール部20を駆動させてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…紡糸炉 4…ヒータ 10…第1シール部 10a…第1開口 11…第1シール部材 11a…直線部 20…第2シール部 20a…第2開口 D…ダミー棒 M…光ファイバ母材

Claims (7)

  1. 直線部を有する複数の第1シール部材を備え、
    前記複数の第1シール部材は、それぞれの前記直線部が、平面視で多角形状の第1開口を形成するように配置されている、紡糸炉用シール構造。
  2. 偶数個の前記第1シール部材を備え、
    平面視で前記第1開口を挟んで対向する1対の第1シール部材同士の間の距離が変化するように構成されている、請求項1に記載の紡糸炉用シール構造。
  3. 平面視で多角形状の第1開口を有する第1シール部と、
    平面視で円形状の第2開口を有する第2シール部と、を備え、
    前記第2シール部は、前記第1シール部よりも上方に配置されている、紡糸炉用シール構造。
  4. 前記第1シール部および前記第2シール部が、上下方向で互いに隣接している、請求項3に記載の紡糸炉用シール構造。
  5. N角形状の横断面を有する光ファイバ母材を、平面視でN角形状の第1開口を有する第1シール部を通して炉心管内に進入させ、加熱溶融して紡糸する工程を有する、光ファイバの製造方法。
  6. 前記光ファイバ母材には、円形の横断面を有するダミー棒が接続され、
    前記第1シール部の上方には、平面視で円形の第2開口を有する第2シール部が設けられている、請求項5に記載の光ファイバの製造方法。
  7. 前記第1シール部および前記第2シール部が、上下方向で互いに隣接している、請求項6に記載の光ファイバの製造方法。
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