JP2006010961A - フォトニッククリスタルファイバおよびレーザ加工機 - Google Patents

フォトニッククリスタルファイバおよびレーザ加工機 Download PDF

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Abstract

【課題】 出射側の開口数を小さくしたフォトニッククリスタルファイバに関し、レンズを使用せずに出射端のNAを小さくでき、レーザ加工機等の部品点数を少なくすることができる。
【解決手段】 コア11の周囲を覆う多孔部の細孔13が出射端に向かってテーパ状に孔径が小さくなるように形成されるので、出射端10bにおけるNAが小さくなる。とりわけ、細孔径が変化する領域であるテーパ部14の長さを200μm以上とすることによって、実際にファイバ中を伝播する光の特性がテーパ部14における細孔径の変化に追従して変化するために、出射端10bにおいて出射角が絞られた出射光を安定的に得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、出射側の開口数(以下、NAと称す)を小さくしたフォトニッククリスタルファイバ(以下、PCFと称する)およびレーザ加工機に関する。
近年、光増幅技術等の進歩により、光ファイバへ入射させる光のパワーが大きくなっている。例えば、レーザ加工装置等において、レーザ光の伝送に用いる光ファイバであるレーザガイドにおいては、レーザ光が高出力になると、光源本体から出射されるビーム径が大きくなるので、光ファイバのコアに入射させるために、レンズ系で絞ってビーム径を小さくする必要が生じている。レンズ系によりビーム径を小さくしたレーザ光を光ファイバに入射する場合、光ファイバの入射端のNAを大きくする程、結合効率が高くなるために好ましい。
ところで、従来の光ファイバは、長手方向に渡って一様な構造であるために、通常、入射端と出射端のNAは同じである。そのため、入射端のNAが大きい光ファイバは、当然出射端のNAも大きいファイバとなり、このような光ファイバにレーザ光を入射すると、出射端から出射されるビームの出射角が大きくなり、そのままでは微小なレーザ加工には適さないという問題が生じる。そこで、光ファイバから出射されたビームを再びレンズで絞ることが必要となっている(例えば、特許文献1参照)。
また、ファイバ中心軸方向に延びる多数の細孔がシリカガラス中に設けられたクラッドを有する光ファイバを、高出力レーザ光の伝送に用いることが公知である(例えば、特許文献2参照)。このようなクラッドを有する光ファイバは、中実構造の光ファイバでは不可能であったような、シングルモード動作と大きなMFD、高いNAを同時に達成できる。出射光がシングルモードであると、波面が揃うために、NAが高く、かつMFDが大きくても、レンズ系によって容易に絞ることができる。MFDが大きいと、ファイバ中の光エネルギーの密度が低くなるので、よりパワーの大きいレーザ光を伝送できる。NAが高いと、レンズで出射光を絞ることが容易となるため、入出射光学系装置を小型化し、光路長も短く設計することができ、加工装置の小型化を図ることが可能となる。
特開2001−179476号公報 特開2002−214466号公報
前記特許文献1、特許文献2に記載の光ファイバを用いた場合、光ファイバへの入射効率を高めるために高NAとすると、出射端のNAも高くなるために、レーザ加工機等の用途においては光ファイバからの出射光を絞るためのレンズ系が必要となり、部品点数が多くなっていた。
したがって、本発明においては、レンズを使用せずに出射端のNAを小さくでき、レーザ加工機等の部品点数を少なくすることができるPCFおよびレーザ加工機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明のPCFは、ファイバ中心軸方向に延びる中実状に形成されたコアと、該コアの周囲を覆うように設けられ、上記ファイバ中心軸方向に延びる多数の細孔がファイバ横断面において六方格子状に配列された多孔部を有するクラッドとを備え、伝送される光が出射される端部の近傍に、200μm以上に渡って上記細孔の孔径が上記端部に向かってテーパ状に小さくなるように形成されたテーパ部が設けられてなるものである。
本発明のレーザ加工機は、上記PCFを備えたものである。
本発明のPCFおよびレーザ加工機によると、クラッドに形成された細孔の孔径が上記端部に向かってテーパ状に小さくなるように形成されており、レンズを用いることなくPCFの出射端におけるNAを小さくすることができてビーム径を絞ることができるため、レーザ加工機用のレーザガイドに用いると、部品点数を削減することが可能となる。
本発明のPCFは、コアの周囲を覆う多孔部の細孔が出射端に向かってテーパ状に孔径が小さくなるように形成されるので、出射端におけるNAが小さくなる。とりわけ、細孔径が変化する領域であるテーパ部の長さを200μm以上とすることによって、実際にファイバ中を伝播する光の特性がテーパ部における細孔径の変化に追従して変化するために、出射端において出射角が絞られた出射光を安定的に得ることができる。また、本発明のレーザ加工機は、光ファイバからの出射光を絞るためのレンズ系が不要となり部品点数を少なくすることができる。
図1は本発明の一実施形態に係るPCFの断面図、図2はその横断面図を示している。なお、図1は図2のI−I断面図に相当している。
本実施形態におけるPCF10であり、コア11と、コア11を覆うと共に、コア11より屈折率の低い多孔部を有するクラッド12との2層構造を有している。コア11は、多孔部の最も内側の細孔に囲まれた領域である。これらコア11およびクラッド12の素材は、例えば石英からなる。
多孔部は、クラッド12に、コア11を取り囲むように配列された多数の細孔13が設けられた領域である。各細孔13は、PCF10の入射端10aから出射端10bの近傍にまで渡ってファイバ軸方向に延設されている。ファイバ横断面において、多孔部の細孔13の配列は六方格子状に配列されており、細孔13のそれぞれは直径dの実質的に円形状の断面を有している。六方格子状配列における、各細孔13の中心間の距離がΛである。多孔部において、細孔13がコア11の周囲を3層以上取り囲んでいれば、PCF10の光伝送特性はコア11および多孔部の性質によって実質的に決定される。すなわち、PCF10の伝送特性は、無限に大きい多孔部に取り囲まれたコアの伝送特性で略近似され、多孔部よりも外側の領域の影響をほとんど受けなくなる。
PCF10は、出射側10b近傍を熱することにより、出射側10b近傍に、細孔13の孔径が端部に向かってテーパ状に小さくなるように変化している領域であるテーパ部14を形成している。加熱方法は、アーク放電、抵抗加熱、バーナ等が挙げられ、さらに加熱しながらPCF10を延伸してもよい。
このように、テーパ部14においては、出射端10bに向かって細孔径dが小さくなり、すなわちd/Λが小さくなり、その結果、NAが小さくなる。これは、d/Λが小さいほど、コア部の屈折率と多孔部の実効的な屈折率との、相対的な差が小さくなるためである。
図1のPCF10は、出射端10bにて細孔径がゼロとなる態様、すなわちテーパ部14の端部(以下「テーパ端」という)と出射端10bが一致する態様を示したものであるが、図3に示すように、テーパ端が出射部10bよりも入射端10aに近い側となるように、すなわち、テーパ端と出射端10bとの間に細孔13が存在しない充実領域(以下「充実領域」という。)15が形成されるように、テーパ部14を設けてもよい。この場合、充実領域15の長さt(μm)が次の式1の関係を満たせば、充実領域15において伝播光のMFDがファイバ外径を超えることはなく、伝播光は充実領域15の内部を伝播して出射端10bから出射される。
Figure 2006010961
NA:充実領域15が存在しない場合の出射端10bにおけるNA
d:充実領域15におけるファイバ外径
a:PCF10のコア半径(最内層の細孔に内接する円の直径)
n:PCF10の材料の屈折率
このとき、出射端10bにおける出射光の出射角は、テーパ端NAによって決定される。すなわち、テーパ部14の構成が同じで、充実領域15が存在しない場合の、出射端10bにおける出射角と実質的に同じとなる。
レーザガイド用ファイバの典型的な寸法は、ファイバ外径250μm、コア直径15μmであるが、かかる寸法のPCFを石英(屈折率1.45)で作製し、テーパ端NAが0.1となるようにテーパ部14を形成したとき、充実領域15の長さtが1.7mmよりも短ければ、出射端10bにおけるNAはテーパ端と同じく、略0.1となる。
現実的には、テーパ端と出射端10bを完全に一致させることは不可能であるため、問題が生じない範囲で充実領域15を設けることが好ましい。充実領域15を設けると細孔13が封止され、細孔13への異物混入などが抑制されるため、汚染防止のためにも好ましい。
一方、テーパ端が形成されない、すなわち、細孔13が出射端10bにおいて開放状態となるようにテーパ部14を形成する態様も、本発明の実施態様のひとつである。
入射側10aのNAをNA、出射側10bのNAをNAとすると、NA>NAとなる。好ましくは、NA>2×NA、NA>0.1かつNA<0.1あるいはNA>0.15かつNA<0.15等の関係となる。
図4に示すように、テーパ部14の長さをテーパ長Lとすると、Lを長くするにつれ、テーパ部14において伝播光の性質もファイバ構造の変化に追随して変化するために、NAが小さくなる。NAの好ましい値はPCF10の使用目的に応じて様々であるが、NAが小さい程好ましい用途、例えば、出射光の出射角が小さい程好ましいレーザ加工機の出射部にPCF10を用いる場合には、テーパ長Lは長い方が望ましく、好ましくは200μm以上、より好ましくは400μm以上、さらに好ましくは600μm以上である。テーパ長Lが長い程、テーパ長の変動に対する、出射光の出射角の変動が小さくなるため、安定した出射角が得られる。テーパ長Lが200μmよりも小さいと、細孔径の変化に追随して伝播光の性質が変わらないために、テーパ部14によるNAの低下が十分に生じ難くなる。また、テーパ長Lの僅かな変化によって、出射光の出射角が大きく変化するので、特性が安定しなくなる傾向がある。テーパ長Lは、好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下、さらに好ましくは1mm以下である。テーパ長が5mmを超えると、テーパ部分のテーパ端側で光が漏れ出し易くなるという点で好ましくない。
PCF10はシングルモード伝送型または4次以下の低次のモードが伝播するマルチモード伝送型である。シングルモード伝送型とするためには、PCF10のVeff値が4.1となるように設計すればよい(例えば、三菱電線工業時報第99号第1頁ないし第9頁、論文名「フォトニック結晶ファイバ(1)−光学特性−」、2002年7月発行参照)。
PCF10の材料は石英ガラス、多成分ガラス、プラスチック(例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート、フッ素樹脂等)等が好ましく用い得る。
大パワー伝送のためには、コア11の直径(最内層の細孔に内接する円の直径)が大きい方が好ましく、10μm以上、特に20μm以上とすることが好ましい。大パワー伝送用に適した材料は石英ガラスであり、特に波長400nm以下の近紫外〜紫外域の光を伝播させる場合には、10ppm以上のヒドロキシル基および/または重量濃度が0.2%以上のフッ素を含んだものを用いることが好ましい。
次に、図4ないし図7を用いて、細孔13のテーパ形状とNAの関係についてシミュレーションにて検証した結果について述べる。
このシミュレーションでは、d/ΛとΛの組み合わせを、表1に示す3通りとした。
Figure 2006010961
実際のテーパ部14のテーパ形状は図4に示すごとく完全に直線的とはならないが、本シミュレーションでは直線的なテーパ形状をモデルとした。クラッド12の構造は、無限に大きい多孔部がコア11を取り囲んだ構造とした。コア11は、六方格子状に配列された細孔13のひとつが、クラッド12と同じ屈折率の材料で埋め込まれた部分とした。クラッド12の屈折率は石英と同じとし、細孔13の屈折率は1(空気)とした。また、出射端10bとテーパ端が完全に一致した構造とした。
図5に、上記モデルのテーパ長(コラプス長)LとNAの関係を示す。横軸はテーパ長L(μm)、縦軸はNAを示している。このNAは、モデルファイバ中を伝播する所定波長の光が出射端から出射されるときの、出射角から算出している。3つの曲線は、それぞれ、伝播光の波長が1.55μm、0.633μm、0.405μmの場合のテーパ長LとNAの関係である。
図5より、いずれの波長においても、テーパ長Lを長くすると、NAが小さくなることが判る。特に、テーパ長Lが0〜200μmの範囲でNAが大きく低下しており、200μm以上になると、NAの低下が進み、曲線の傾きが緩やかとなっている。すなわち、テーパ長Lの変化に対するNAの変化が小さくなっている。
また、図6,図7に、d/Λ=0.7の例を示す。なお、図6はΛ=2μm、図7はΛ=5μmの例を示している。
図5の例はd=1.22(μm)、図6の例はd=1.4(μm)と、dの値は略同程度であるが、Λを小さくしてd/Λを大きくすると、テーパ長Lが短い領域のNAが大きくなる。また、図6の例と図7の例とでは、d/Λが同じで、Λの値が異なっているが、Λが小さい図6の例の方が、テーパ長Lが短い領域のNAが大きくなる。また、図5〜図7のいずれにおいても、伝播光の波長が長い程、NAが大きくなる。このように、d/ΛやΛの値、あるいは伝播光の波長によるNAの違いはあるが、どの場合も、テーパ長Lが0〜200μmの範囲でNAが大きく低下し、テーパ長Lが200μm以上、400μm以上、600μm以上、と大きくなるに従い、NAが低下し、またそのテーパ長Lに対する変化率が小さくなっている。
<PCFの作製>
準備工程
石英製の円筒状のサポート管を1本と、石英製の円筒キャピラリを多数本と、キャピラリと同外径の石英製のコアロッドを1本とを準備する。円筒状のサポート管の内径と、円筒キャピラリの外径は、後のコアロッド挿入工程において挿入されるコアが、3層以上の円筒キャピラリに取り囲まれるように選ぶ。また、円筒状のサポート管の内径と外径は、作製しようとするPCFのdやΛに応じて選択する。
キャピラリ充填工程
サポート管内にキャピラリを充填する。このとき、1本のキャピラリの周囲に6本のキャピラリが配設されるように、すなわち、サポート管内にキャピラリが六方格子状に充填されるようにする。キャピラリの径は、後述するプリフォームから外径125μmのファイバを線引きしたときに、細孔の径が1.22μmとなるように選択する。
コアロッド挿入工程
サポート管内に形成されたキャピラリ束の中心位置の1本のキャピラリの一端部にコアロッドの一端部を当接させ、そのキャピラリをサポート管から押し出すようにコアロッドをサポート管内に挿入する。そして、そのキャピラリをコアロッドで置換することにより、中心軸位置に配置されたコアロッドと、そのコアロッドの周囲にそれに沿って配設された多数の円筒キャピラリ、それを保持するサポート管とからなる、プリフォームが得られる。
線引き工程
上記プリフォームを線引き炉にセットし、それを加熱して延伸する線引き加工により、外径125μmとなるように細径化(ファイバ化)する。このとき、隣接するキャピラリ同士、キャピラリとコアロッド及びキャピラリとサポート管は相互に融着一体化するが、キャピラリ管の隙間を減圧した状態で線引き加工を行うと、キャピラリ管の隙間に由来する細孔のないPCFが得られる。
被覆工程
線引き加工と連続して、細径化されたファイバの外周に紫外線硬化樹脂が被覆される。
<テーパ部の形成>
テーパ部の形成は、次の2つの方法によった。
(1)PCF10の端部周辺の被覆を除去し、アーク放電で加熱する。加熱時の放電電流と放電時間を変化させることにより、テーパ長Lを50μm〜1mmの間で変化させることができる。アーク放電を用いると、テーパ部分よりも端の側に約500μmの充実領域15が形成される。この充実領域15を50μm残して、ファイバカッターにより切断する。
(2)PCF10の端部周辺の被覆を除去し、セラミックヒータで加熱する。加熱時の温度と加熱時間を変化させることにより、テーパ長Lを1mm〜5mmの間で変化させることができる。
<NAの測定>
ファーフィールドパターン法を用いて、光の強度分布の最大値から5%の値となる角度をθとし、NA=sinθで求めた。
上記方法にて表2の実施例1〜3、比較例1のPCFを作製した。
Figure 2006010961
上記実施例1〜3、比較例1のPCFについて、入射端および出射端のNAを測定した。その結果を表3に示す。
Figure 2006010961
実施例1〜3、比較例1のPCFのNAは、前記シミュレーションと比較的良い一致を示している。なお、比較例1の出斜端におけるNAは、実施例1〜3の出斜端におけるNAに比べ大きくなっており、テーパ長Lは200μm以上であることが好ましいことがわかった。
本発明のPCF10は、レンズを用いることなく出射端10bにおけるNAを小さくすることができ、ビーム径を絞ることができるため、レーザ加工機用のレーザガイドに用いると、部品点数を削減することが可能となる。また、レンズを用いる場合には、その絞りが小さくて済むために、レンズ設計上の制約を小さくすることができる。
また、本発明のPCF10は、NAの大きな光ファイバとNAの小さな光ファイバを接続し、NAの大きなファイバからNAの小さな光ファイバに向かって光を伝播させる場合に、その間に挿入することで、接続ロスを低減する目的にも好適に使用し得る。すなわち、NAの大きなファイバから出射される光を本発明のPCF10に一端入射させると、出射端10bではNAが小さくなって、被接続光ファイバであるNAの小さな光ファイバとのMFDのマッチングが良くなるためである。従来、このような目的には複数のレンズを組み合わせてなるコリメータが用いられているが、本発明のPCFは極めて単純な構造ながら、このような光学部品と同様の効果を得ることができる。
本発明は、レーザ加工機用レーザガイド、コリメータ光学部品等として有用である。
本発明の実施の形態におけるPCFの断面図 本発明の実施の形態におけるPCFの横断面図 本発明の実施の形態におけるPCFの部分拡大断面図 本発明のシミュレーションにおける細孔のテーパ形状を示す図 本発明のシミュレーションにおけるテーパ長LとNAの関係を示すグラフ 本発明のシミュレーションにおけるテーパ長LとNAの関係を示すグラフ 本発明のシミュレーションにおけるテーパ長LとNAの関係を示すグラフ
符号の説明
10 PCF
10a 入射端
10b 出射端
11 コア
12 クラッド
13 細孔
14 テーパ部
15 充実領域

Claims (12)

  1. ファイバ中心軸方向に延びる中実状に形成されたコアと、該コアの周囲を覆うように設けられ、上記ファイバ中心軸方向に延びる多数の細孔がファイバ横断面において六方格子状に配列された多孔部を有するクラッドとを備え、伝送される光が出射される端部の近傍に、200μm以上に渡って上記細孔の孔径が上記端部に向かってテーパ状に小さくなるように形成されたテーパ部が設けられてなるフォトニッククリスタルファイバ。
  2. 前記細孔が前記コアの周囲を3層以上に取り囲んでいることを特徴とする請求項1に記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  3. シングルモード伝送型であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  4. 前記テーパ部のテーパ長が400μm以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  5. 前記テーパ部のテーパ長が600μm以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  6. 伝送される光が出射される前記出射端と、前記テーパ部の前記出射端側におけるテーパ端との間に、前記細孔が存在しない充実領域が形成されており、前記充実領域の長さtが、
    Figure 2006010961
    を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  7. 入射側のNAをNA、出射側のNAをNAとすると、NA>0.1かつNA<0.1の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  8. 入射側のNAをNA、出射側のNAをNAとすると、NA>0.15かつNA<0.15の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  9. 入射側のNAをNA、出射側のNAをNAとすると、NA>2×NAの関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  10. 石英ガラスからなり、10ppm以上のヒドロキシル基および/または重量濃度が0.2%以上のフッ素を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  11. 前記コアの直径を10μm以上としたことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバ。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のフォトニッククリスタルファイバを備えたレーザ加工機。
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