JP5041425B2 - 光ファイバ母材の延伸装置および光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の延伸装置および光ファイバ母材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ母材を加熱、軟化して延伸する延伸装置および光ファイバ母材の製造方法に関するものである。
近年、光ファイバの生産性の向上、低コスト化等の目的で、光ファイバ母材の大型化が進んでいる。大型の光ファイバ母材を製造する場合、はじめに光ファイバのコア部を含むコア母材を形成し、加熱炉を備えた延伸装置を用いてコア母材を加熱、軟化して延伸し、その外径を小さくするとともに全長を長くしてから、クラッド部となる部分をコア母材の外周に形成し、光ファイバ母材を製造する。また、大型の光ファイバ母材から光ファイバを線引きする場合、延伸装置を用いて光ファイバ母材を加熱、軟化して延伸し、その外径を小さくするとともに全長を長くしてから線引きを行なう(特許文献1〜3参照)。以下、コア母材も含めて光ファイバ母材と記載する。
たとえば、特許文献1に開示される光ファイバ母材を延伸する延伸装置においては、光ファイバ母材を所定の外径に延伸するために、延伸する光ファイバ母材の外径をたとえばレーザ方式の外径測定器を用いて測定しながら、外径が一定になるように光ファイバ母材の移動速度、加熱炉内の温度などをフィードバック制御している。
ここで、特許文献1では、外径を正確に制御するために、炉体に欠損部を設け、欠損部において光ファイバ母材のテーパ部すなわちメニスカス部の外径を測定するようにしている。そして、炉体の欠損部に対応する箇所に配置した小窓から炉内の熱が流出するのを防止するために、小窓に断熱性部材を配置できるようにしている。
特許第3159116号公報 特開平8−310827号公報 特開平3−146432号公報
しかしながら、上記のように炉体に欠損部および窓を設けた場合、断熱性部材を配置しても炉内の熱の流出を完全には防止できず、炉内の温度が欠損部に対応する位置において低下するため、周方向で温度の不均一が発生し、延伸した光ファイバ母材が曲がったり、その断面が非円になったりする場合があるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、曲がりや非円の発生なく光ファイバ母材を延伸できる光ファイバ母材の延伸装置および光ファイバ母材の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバ母材の延伸装置は、光ファイバ母材を加熱、軟化して延伸する延伸装置であって、前記光ファイバ母材が配置される円筒形状の炉心管と、前記炉心管を囲繞するように配置した円筒形状の加熱体と、前記炉心管および前記加熱体の外周に配置した断熱体と、前記炉心管と前記加熱体と前記断熱体とを収容する炉体と、を備え、前記断熱体および前記炉体は、前記炉心管の中心軸を挟んで対向する位置に形成された貫通孔をそれぞれ有し、前記炉心管および前記加熱体の少なくとも一方は、前記貫通孔の形成位置の直上部における長手方向の長さが、前記貫通孔の形成位置とは周方向に90度をなす直交位置の直上部における長さよりも長くなるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の延伸装置は、上記の発明において、前記炉体の外側に配置され、前記貫通孔から前記光ファイバ母材の外径を測定する外径測定器を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の延伸装置は、上記の発明において、前記加熱体および前記炉心管の少なくとも一方は、長手方向の長さが前記形成位置の直上部から前記直交位置の直上部へ連続的に短くなるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の延伸装置は、上記の発明において、前記貫通孔の中心は、前記光ファイバ母材が延伸する際にメニスカス部が形成される高さ領域に位置することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の延伸装置は、上記の発明において、前記貫通穴の中心は、前記メニスカス部の下端から0〜100mmだけ下方に位置することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ母材の製造方法は、上記の発明のいずれかに係る光ファイバ母材の延伸装置の前記炉心管内に光ファイバ母材を配置し、前記加熱体によって前記配置した光ファイバ母材を加熱、軟化して延伸することを特徴とする。
本発明によれば、炉心管および加熱体の少なくとも一方は、貫通孔の形成位置の直上部における長手方向の長さが、貫通孔の形成位置とは周方向に90度をなす直交位置の直上部における長さよりも長くなるように形成されているので、貫通孔からの熱の流出があっても、炉心管内の温度分布は周方向で均一に維持されるため、曲がりや非円の発生なく光ファイバ母材を延伸できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバ母材の延伸装置および光ファイバ母材の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
はじめに、本発明の実施の形態に係る光ファイバ母材の延伸装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る光ファイバ母材の延伸装置の模式的な断面図である。図1に示すように、この延伸装置10は、炉心管1と、加熱体であるヒータ2と、断熱材3と、炉体4と、窓5、5と、外径測定器6、6とを備える。
炉心管1は、円筒形状を有し、たとえばカーボンからなる。また、ヒータ2は、円筒形状を有し、炉心管1を囲繞するように配置している。また、断熱体3は、炉心管1および加熱体2の外周に配置されている。また、炉体4は、円筒形状を有し、炉心管1、ヒータ2、断熱体3とを収容している。また、炉体4は、上下蓋部に開口部4a、4bを有しており、光ファイバ母材が挿通できるようになっている。
また、断熱体3および炉体4は、炉心管1の中心軸を挟んで対向する位置に形成された貫通孔3a、3a、4c、4cをそれぞれ有している。炉体4の貫通孔4c、4cには、透明の窓5、5がそれぞれ取り付けられている。さらに、炉体4の外側には、レーザ方式の外径測定器6、6が設けられている。この外径測定器6、6は、一方がレーザ光を出力し、出力したレーザ光が窓5、貫通孔4c、3a、炉心管1の下方、貫通孔3a、4c、窓5を順次通過して、他方に到達するように配置されている。
ここで、炉心管1は、貫通孔3a、3a、4c、4cの形成位置の直上の部分1aが、この形成位置とは周方向に90度をなす直交位置の直上の部分1bよりも矩形状に下方に延びて形成されている。すなわち、炉心管1は、貫通孔3a、3a、4c、4cの形成位置の直上部における長手方向の長さが、直交位置の直上部における長さよりも長くなるように形成されている。図2は、図1に示す炉心管1の模式的な展開図である。図2に示す部分1aが部分1bから延伸している長さL1はたとえば10〜50mmである。なお、長さL1は、貫通孔4c、4cの中心の高さでの炉心管壁近傍における温度の最大値と最小値との差が、5℃以下となるように適宜選択する。
本実施の形態に係る延伸装置1は、炉心管1が上記のように形成されているので、貫通孔3a、3a、4c、4cからの熱の流出があっても、炉心管1内の周方向で温度の均一性が維持される。以下、具体的に説明する。
図3は、図1に示す延伸装置1を貫通孔3a、3aの方向に沿って切断した断面と、この断面における炉心管1内での高さ方向位置と温度分布との関係を示す図である。なお、図3では、炉体4、窓5、外径測定器6の記載を省略している。図3に示すように、炉心管1は、部分1aにおいて長手方向に長いため、ヒータ2が炉心管1内に形成する温度分布は、破線で示す曲線C1で示すように下方まで延びた形状となるはずであるが、断熱体3に形成された貫通孔3a、3aから外部へ熱が流出するため、実際の温度分布は、実線で示す曲線C2で示すような、下方の温度分布が曲線C1よりも狭い分布形状となっている。
一方、図4は、図1に示す延伸装置1を貫通孔3a、3aの方向と直交する方向に沿って切断した断面と、この断面における炉心管1内での高さ方向位置と温度分布との関係を示す図である。図4に示すように、炉心管1は、部分1bにおいて長手方向に短いため、ヒータ2が炉心管1内に形成する温度分布は、曲線C3で示すように、図3に示す曲線C2とほぼ同様な分布形状となっている。その結果、炉心管1内の温度分布は周方向で均一に維持されることとなる。
図5は、図3に示したA−A線断面における炉心管1の直下の温度分布を模式的に示した図である。矢印A1、A2は貫通孔3a、3aの形成方向を示し、色の濃淡が温度の高低を示している。図5に示すように、延伸装置1においては、炉心管1の直下においても、その温度分布は周方向で均一に維持される。
一方、図6は、長手方向の長さが周方向で同一の炉心管を用いた場合の炉心管の直下での温度分布を模式的に示した図である。矢印A3、A4は貫通孔の形成方向を示している。図6に示すように、長手方向の長さが周方向で同一の炉心管を用いた場合は、貫通孔からの熱の流出のため、矢印A3、A4の方向で温度が低くなり、これと直交する方向で温度が高くなっている。
つぎに、延伸装置10を用いて光ファイバ母材を製造する方法について説明する。図7は、図1に示す延伸装置10を用いて光ファイバ母材を製造する方法について説明する説明図である。なお、図7では、炉体4、窓5の記載を省略している。
はじめに、たとえば石英ガラス製の光ファイバ母材7の上下端に石英ガラス製の支持棒を溶着し、その上下端をそれぞれチャックで支持しながら炉心管1内に配置する。つぎに、ヒータ2により炉心管1内を最高温度が2000℃以上になるように加熱し、光ファイバ母材7の下端近傍を加熱、軟化する。すると、光ファイバ母材7の外径が徐々に縮径してメニスカス部7aが形成され、延伸した光ファイバ母材8が製造される。延伸装置10は、炉心管1内の温度分布が周方向で均一に維持されているため、曲がりや非円のない光ファイバ母材8を製造できる。
なお、光ファイバ母材7、8を支持するチャックは、光ファイバ母材7、8に張力を加えるように上昇または下降させる。このチャックの上昇、下降速度およびヒータ2の温度等は、断熱材3の貫通孔3a、3aを介して外径測定器6によって測定された光ファイバ母材8の外径が一定になるようにフィードバック制御される。
以上説明したように、本実施の形態に係る延伸装置10によれば、曲がりや非円の発生なく光ファイバ母材を延伸でき、曲がりや非円のない光ファイバ母材を製造できる。
なお、本発明の実施例として、本実施の形態に係る延伸装置10の構造を有し、図2に示す部分1a、1bの長さがそれぞれ80mm、110mmであり、長さL1が30mmである延伸装置を用いて、外径90mmの光ファイバ母材から外径が約50mmの光ファイバ母材を製造した。一方、本発明の比較例として、延伸装置10と同様の構造を有するが、長さL1が0mmである延伸装置を用いて実施例と同様の光ファイバ母材を作製した。なお、いずれの場合も、炉心管内の最高温度は2000℃とし、最高温度となる位置が炉体4に形成された貫通孔4c、4cの上端から90mm程度の位置になるようにした。
このとき貫通孔4c、4cの中心の高さで、炉心管壁近傍の炉心管内の温度を外周にわたって測定したところ、温度の最大値と最小値との差は、比較例の場合は10℃であったが、実施例の場合は1℃以下であった。なお、炉心管壁近傍の炉心管内の温度の測定は以下のようにして行った。まず、石英ガラス製の支持棒の下端をチャックで支持し、さらにその上端に、延伸前の光ファイバ母材とほぼ同径のカーボン製円盤を、その中心軸が支持棒の中心軸と一致するように設置する。この状態で円盤が貫通孔4c、4cの少し上の高さに位置するように加熱炉内に円盤付きの支持棒を配置し、この状態で炉心管壁近傍の炉心管内の温度を測定した。
そして、製造した光ファイバ母材の曲がりについては、比較例の場合は触れ回り半径(母材をその長手方向を中心軸として回転させたときの、回転中心軸からの母材中心軸のずれ量)で5mmであったが、実施例の場合は2mm以下であった。さらに、製造した光ファイバ母材の外径については、比較例の場合は円周方向で最大50±0.3mmであり、大きな非円が発生していたが、実施例の場合は円周方向で最大50±0.1mmであり、非円の発生が抑制されていた。
(変形例)
つぎに、上記実施の形態の変形例について説明する。この変形例に係る延伸装置20は、炉心管が実施の形態に係る延伸装置10よりも短くなっている。さらに、炉体および断熱材に形成される貫通孔も、より上方のメニスカス部が形成される高さ領域に位置している。
図8は、実施の形態の変形例に係る延伸装置の構成およびこの延伸装置を用いて光ファイバ母材を製造する方法について説明する説明図である。図8に示すように、この延伸装置20は、炉心管11と、ヒータ12と、断熱材13と、外径測定器6、6と、不図示の炉体および窓とを備える。外径測定器6、6、炉体、窓は延伸装置10と同様のものである。一方、炉心管11と、ヒータ12とは、メニスカス部17aの長さを短くするために、延伸装置10のものよりも短くなっている。また、断熱材13は、貫通孔13a、13aが、延伸装置10のものよりも高い、メニスカス部17aが形成される高さ領域に位置している。また、外径測定器6、6も貫通孔13a、13aに対応する位置に配置されている。
この延伸装置20によれば、光ファイバ母材17のメニスカス部17aの外径を測定し、この外径に基づいてフィードバック制御を行うことができる。メニスカス部17aは粘度が低いので、光ファイバ母材17の昇降速度を変化させたときの外径の変化の度合いが大きい。したがって、メニスカス部17aの外径に基づいてフィードバック制御を行うことによって、より制御応答性の高いフィードバック制御を行うことができ、延伸した光ファイバ母材18をより高精度に所望の外径にすることができる。さらに、この延伸装置20では、炉心管11とヒータ12との長さを短くしてメニスカス部17aの長さを短くしているので、制御応答性がさらに高くなっている。
なお、制御応答性を高くするために、外径測定の位置は、ヒータ12の下端から0〜100mmの高さが好ましく、0〜50mmの高さがより好ましい。したがって、貫通孔13a、13aの位置も同様の高さとするのが好ましい。
以下、最適な外径測定の位置についてさらに具体的に説明する。外径測定の位置は、よりヒータ12に近いほうが、制御応答性が高くなる。ここで、特許文献3にも記載のとおり、最適な外径測定の位置は、メニスカス部17aの傾きに依存する。すなわち、ある位置でのメニスカス部17aの勾配をA[mm/mm]、外径をD[mm]とすると、A/D≧0.2×10−2[mm−1]となる位置で外径を測定するのが、外径の制御性を高くするためには好ましい。
しかしながら、特許文献3にも記載のとおり、外径測定の位置が、メニスカス部17aの下端部からあまり離れると、外径測定の位置の下流でもメニスカス部17aが縮径するため、外径の測定値と最終的な外径との差が大きくなる。さらに、フィードバック制御によって下側のチャックの移動速度が変わると、光ファイバ母材8にかかる張力が変化する。そのため、最終的な外径の変動が、測定値の変動よりも大きくなる場合があり、好ましくない。したがって、メニスカス部17aの下端部をA/Dが0.5×10−3[mm−1]となる位置と定義すると、外径測定の位置は、メニスカス部17aの下端部から100mm以内が好ましく、50mm以内がより好ましい。なお、メニスカス部17aの下端部と外径測定の位置を近づけるためには、メニスカス部17aの勾配を大きくして、メニスカス部17aの長さを短くすればよい。
上記のような、メニスカス部17aの下端部から好ましい範囲であり、しかもA/D≧0.2×10−2[mm−1]を満たすような外径測定の位置を実現するためには、炉心管11内の最高温度の85%の温度となる位置が、最高温度位置から120mm以内になるようにするのが好ましく、70mm以内にすることがより好ましい。
(その他の変形例)
なお、上記実施の形態およびその変形例では、炉心管が貫通孔の形成位置の直上の部分において矩形状に延びて形成されていることによって、炉心管の長手方向の長さがその位置によって異なるようになっていたが、本発明はこれに限られない。図9は、本発明の実施形態の別の変形例に係る延伸装置に備えた炉心管の模式的な展開図である。図9に示すように、本変形例における炉心管31は、長手方向の長さが正弦波状に形成されており、部分31aから、部分31aと直交する位置にある部分31bへ連続的に短くなっている。この炉心管31を、部分31aが貫通孔の形成位置の直上に位置するように延伸装置内に配置することによって、炉心管内の温度分布を周方向でより均一に維持することができる。
さらに、上記実施の形態およびその変形例では、炉心管の長手方向の長さがその位置によって異なるように形成されていたが、ヒータの長手方向の長さがその位置によって異なっていてもよい。図10は、本発明の実施形態のさらに別の変形例に係る延伸装置に備えた炉心管の模式的な展開図である。図10に示すように、本変形例におけるヒータ42は、貫通孔の形成位置の直上に配置する部分42aが、これと直交する位置にある部分42bに対して矩形状に延びて形成されている。図10に示す部分42aが部分42bから延伸している長さL2は10〜50mmである。これによって、上記実施の形態およびその変形例と同様に、炉心管内の温度分布を周方向で均一に維持することができる。なお、さらなる変形例として、ヒータの長手方向の長さを図9のように正弦波状に形成してもよい。さらに、炉心管とヒータの両方の長手方向の長さがその位置によって異なるように形成されていてもよい。
実施の形態に係る光ファイバ母材の延伸装置の模式的な断面図である。 図1に示す炉心管の模式的な展開図である。 図1に示す延伸装置を貫通孔の方向に沿って切断した断面と、この断面における炉心管内での高さ方向位置と温度分布との関係を示す図である。 図1に示す延伸装置を貫通孔の方向と直交する方向に沿って切断した断面と、この断面における炉心管内での高さ方向位置と温度分布との関係を示す図である。 図3に示したA−A線断面における炉心管の直下の温度分布を模式的に示した図である。 長手方向の長さが周方向で同一の炉心管を用いた場合の炉心管の直下での温度分布を模式的に示した図である。 図1に示す延伸装置を用いて光ファイバ母材を製造する方法について説明する説明図である。 実施の形態の変形例に係る延伸装置の構成およびこの延伸装置を用いて光ファイバ母材を製造する方法について説明する説明図である。 実施の形態の別の変形例に係る延伸装置に備えた炉心管の模式的な展開図である。 実施の形態のさらに別の変形例に係る延伸装置に備えたヒータの模式的な展開図である。
符号の説明
1、11、31 炉心管
1a、1b、31a、31b、42a、42b 部分
2、12、42 ヒータ
3、13 断熱材
3a、4c、13a 貫通孔
4 炉体
4a、4b 開口部
5 窓
6 外径測定器
7、8、17、18 光ファイバ母材
7a、17a メニスカス部
10、20 延伸装置

Claims (6)

  1. 光ファイバ母材を加熱、軟化して延伸する延伸装置であって、
    前記光ファイバ母材が配置される円筒形状の炉心管と、
    前記炉心管を囲繞するように配置した円筒形状の加熱体と、
    前記炉心管および前記加熱体の外周に配置した断熱体と、
    前記炉心管と前記加熱体と前記断熱体とを収容する炉体と、
    を備え、前記断熱体および前記炉体は、前記炉心管の中心軸を挟んで対向する位置に形成された貫通孔をそれぞれ有し、前記炉心管および前記加熱体の少なくとも一方は、前記貫通孔の形成位置の直上部における長手方向の長さが、前記貫通孔の形成位置とは周方向に90度をなす直交位置の直上部における長さよりも長くなるように形成されていることを特徴とする光ファイバ母材の延伸装置。
  2. 前記炉体の外側に配置され、前記貫通孔から前記光ファイバ母材の外径を測定する外径測定器を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の延伸装置。
  3. 前記加熱体および前記炉心管の少なくとも一方は、長手方向の長さが前記形成位置の直上部から前記直交位置の直上部へ連続的に短くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ母材の延伸装置。
  4. 前記貫通孔の中心は、前記光ファイバ母材が延伸する際にメニスカス部が形成される高さ領域に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光ファイバ母材の延伸装置。
  5. 前記貫通孔の中心は、前記メニスカス部の下端から0〜100mmだけ下方に位置することを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ母材の延伸装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の光ファイバ母材の延伸装置の前記炉心管内に光ファイバ母材を配置し、前記加熱体によって前記配置した光ファイバ母材を加熱、軟化して延伸することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
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