JP2019018548A - 3dプリンタの間欠式励磁装置およびその制御方法 - Google Patents

3dプリンタの間欠式励磁装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間のプリント作業においてモータ内部のコイルで累積される熱を大幅に低減させることが可能な3Dプリンタの間欠式励磁装置および3Dプリンタの励磁装置の制御方法を提供する。【解決手段】駆動ロッドと、移動機ベースと、マイコンと、少なくとも1つのスライドレールとを備えた3Dプリンタの間欠式励磁装置であって、マイコンが第1モータを「不励磁かつ不回転」状態に制御している際に、移動機ベースが駆動ロッドに固定されて、3Dプリンタが平面プリント作業を行い、マイコンが第1モータを「励磁かつ回転」状態に制御している際に、移動機ベースが駆動ロッド上で移動するように構成されている。当該装置によれば、前記第1モータ内部で累積される熱を大幅に減らし、設備コストを低減し、設備全体のサイズを縮小することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、3Dプリンタの励磁装置およびその制御方法に関し、特に、3Dプリンタの間欠式励磁装置およびその制御方法に関する。
3Dプリンタがプリント作業を行う場合、1つの対象物(プリントされる対象物)をプリントするために、プリントスタートからプリント終了まで数時間かかることも多い。そのため、3つの軸の移動機構(例えば、X軸移動機構、Y軸移動機構およびZ軸移動機構)の往復移動を駆動するモータは、長時間のプリント作業において熱累積による温度上昇に耐えられなければならない。モータの温度は、通常、機械周囲の環境温度とモータの回転で発生する熱による温度上昇分との合計に相当する。高温のプリント環境において、モータの温度が高くなりすぎると、モータの故障や、回転停止などを引き起こすことがある。場合によっては、モータ内部のコイルの短絡によって発火が起きると、設備および人員に被害をもたらす恐れがある。
3DプリンタがX−Y平面でプリント作業を行っている際、X軸移動機構およびY軸移動機構による移動プリントのみ(Z軸移動機構が固定されている状態)になっているため、X軸移動機構およびY軸移動機構の移動を制御するモータ(それぞれ、「X軸モータ」および「Y軸モータ」と称する)は「励磁かつ回転」状態となっており、当該励磁かつ回転時の電流波形は、図1Aに示すようになっている。
一方、Z軸移動機構の上昇を制御するモータ(「Z軸モータ」と称する)は、プリントレイヤ数を引き上げる操作を行う際に、Z軸モータも「励磁かつ回転」状態になって、Z軸移動機構を駆動して上へ上昇させる。ここで、Z軸移動機構とは、駆動されると上下に移動することが可能な装置全体の名称であり、また、3Dプリンタのプリントヘッドが当該Z軸移動機構に設置されている。この場合、Z軸モータの励磁かつ回転時の電流波形も図1Aに示すようになっている。A相コイルおよびB相コイルを有する二相ステッピングモータをX軸モータ、Y軸モータおよびZ軸モータとして用いる場合、モータが「励磁かつ回転」状態となっている場合、A相コイル(またはB相コイル)は、図1Aに示すような正弦波励磁電流が印加されており、即ち、正弦波形態の励磁電流がモータのコイルに流れるようになっている。そのため、モータで発生する熱の量は、前記正弦波電流の平方根(RMS)の値と直接相関している。
X軸モータ、Y軸モータおよびZ軸モータが「励磁かつ回転」(即ち、モータが励磁されて回転している)の状態にあるのに対して、X軸モータおよびY軸モータがそれぞれX軸移動機構およびY軸移動機構を駆動して平面プリント作業を行わせる際に、Z軸モータは、Z軸移動機構を固定高さの位置に保持する「励磁中不回転」(即ち、モータが励磁されているが回転していない)の状態となっている。「励磁中不回転」状態において、Z軸モータのA相コイルとB相コイルとが同時に励磁されて、その励磁電流の波形が図1Bに示すようになっている。つまり、A相コイルおよびB相コイルには、同時に図1Bに示す直流の励磁電流が印加されている。即ち、直流形態の励磁電流がモータのコイルに流れるようになっている。そのため、モータ内部で発生する熱の量は、当該直流電流の大きさと直接相関している。したがって、通電励磁によって発生した保持トルクにより、固定子が回転子をロックするトルクを得ているため、X軸移動機構およびY軸移動機構が平面プリント作業を行っている際に、Z軸移動機構がしっかりロックされて同一高さの位置に保持されている。そして、当該レイヤにおけるプリント作業が完了して次のレイヤへ引き上がる操作を行う時に、Z軸モータが「励磁中不回転」状態から「励磁かつ回転」状態に切り替えられる。
図1Aおよび図1Bから明らかなように、X軸モータおよびY軸モータがそれぞれX軸移動機構およびY軸移動機構を駆動して平面プリントを行わせ、Z軸モータがZ軸移動機構をロックする「励磁中不回転」状態にある時(図1B)、Z軸モータのコイルに流れる電流の大きさは、Z軸モータがZ軸移動機構を上昇駆動している(Z軸モータが励磁され回転している)際に(図1A)、Z軸モータのコイルに流れる電流の大きさより遥かに大きくなっている。
次に、図2Aおよび図2Bを参照して説明する。図2Aは、X軸モータおよびY軸モータの運転期間中の電流波形を示す図であり、図2Bは、Z軸モータの運転期間中の電流波形を示す図である。図2Aに示すように、X軸モータおよびY軸モータが平面プリント作業の駆動を担当しているため、X軸モータおよびY軸モータは「励磁かつ回転」の状態を保っている。そのため、正弦波形態の励磁電流がX軸モータおよびY軸モータのコイルに流れるようになっている。
Z軸移動機構が上昇期間tr内で上昇動作を行う際に、Z軸モータのコイルに正弦波形態の励磁電流が流れているため、Z軸移動機構は、ロックが解除されて上へ上昇するように移動することができる。上昇期間tr以外では、Z軸移動機構が上昇動作を行わないため、当該Z軸移動機構を固定高さの位置に保持するための保持トルクを提供するために、Z軸モータのコイルには、直流形態の励磁電流が継続して流れている。
上記説明から分かるように、Z軸モータの「励磁中不回転」状態でZ軸モータのコイルに流れる電流の大きさは、Z軸モータがZ軸移動機構を駆動して上昇させる(即ち、Z軸モータの「励磁かつ回転」状態)でZ軸モータのコイルに流れる電流の大きさよりも遥かに大きくなっており、しかも、Z軸モータが「励磁中不回転」状態になっている時間は、Z軸モータが「励磁かつ回転」状態になっている時間より遥かに長い。そのため、長時間のプリント期間中に熱が累積し易く、特に、Z軸モータの「励磁中不回転」状態で発生する大量の熱がZ軸モータの中で累積することで、Z軸モータの温度が高温になり易い。
上述したモータの長時間回転による温度上昇の課題を解決するために、モータを面積の大きい鉄部材に固定して放熱させ、または、モータに放熱フィンを設置して放熱させるなどの対策が取られている。このような鉄部材または放熱フィンを利用して、ある程度の放熱効果を得ることができる。しかしながら、モータを面積の大きい鉄部材に固定して放熱させる場合は、設備のレイアウト設計が制限されて自由度が小さくなり、また、モータに放熱フィンを設置して放熱させる場合は、設備コストが増加し、モータの占める空間および体積サイズが大きくなるといった問題点がある。
本発明は、長時間のプリント期間中にモータ内部のコイルで累積される熱を大幅に低減させることが可能な3Dプリンタの間欠式励磁装置および3Dプリンタの励磁装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る3Dプリンタの間欠式励磁装置は、台座を有する3Dプリンタの間欠式励磁装置あって、少なくとも1つのスライドレールと、駆動ロッドと、移動機ベースと、マイコンとを備え、前記少なくとも1つのスライドレールは、前記台座に設置されて第1方向に沿って延伸し、前記駆動ロッドは、前記少なくとも1つのスライドレールに平行して前記第1方向に沿って前記台座に設置されて第1モータに駆動され、前記移動機ベースは、プリントヘッドが取り付けられ、前記駆動ロッドに設置され、前記マイコンは、前記第1モータと接続されており、前記第1モータは、前記駆動ロッドを駆動することによって、前記移動機ベースを前記第1方向に沿って前記駆動ロッド上で移動させ、前記マイコンが前記第1モータを不励磁かつ不回転の状態に制御している際に、前記移動機ベースが前記駆動ロッドに固定されて、前記3Dプリンタが平面プリント作業を行い、前記マイコンが前記第1モータを励磁かつ回転の状態に制御している際に、前記移動機ベースが前記駆動ロッド上で前記第1方向に沿って移動するように構成されている。
また、上記本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、好ましくは、前記駆動ロッドは、スクリュー、ラックロッド、およびベルトロッドのうちのいずれか1つである。
また、上記本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、好ましくは、前記移動機ベースが前記駆動ロッド上で前記第1方向に沿って移動する動作が完了し、前記第1モータを不励磁かつ不回転の状態となるように制御された時に、前記移動機ベースが前記駆動ロッドに固定されるようになっている。
また、上記本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、好ましくは、少なくとも1つの平面移動機構をさらに備え、当該平面移動機構は、対応する少なくとも1つの第2モータに駆動され、第2方向およびと当該第2方向に直交する第3方向からなる平面上で移動することが可能であり、前記第2方向、前記第3方向および前記第1方向は、互いに直交する。
また、上記本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、好ましくは、前記マイコンは、プリント情報を読み取り、当該プリント情報に基づいて前記第1モータおよび前記少なくとも1つの第2モータを制御し、前記少なくとも1つの第2モータが前記マイコンと接続されている。
また、上記本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、好ましくは、前記プリント情報は、デジタル制御コードコマンド形式の情報または映像形式の情報であることが好ましい。
また、上記本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、前記少なくとも1つの平面移動機構は、X軸移動機構およびY軸移動機構であり、前記移動機ベースは、Z軸移動機構であることが好ましい。
上記本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置によれば、長時間のプリント期間中にモータ内部のコイルで累積される熱を大幅に減らすことができるため、従来技術とは異なり、モータを面積の大きい鉄部材に固定して放熱させたり、モータに放熱フィンを増設して放熱させたりする必要がない。その結果、設備のレイアウト設計の自由度が高くなり、設備コストが低減され、設備の占める空間および設備全体の体積サイズを縮小することができる。
さらに、本発明の上記目的を達成するために、本発明に係る3Dプリンタの励磁装置の制御方法は、マイコンでZ軸モータの励磁制御を行う3Dプリンタの励磁装置の制御方法であって、前記マイコンがプリント情報を読み取る第1ステップと、前記マイコンが前記プリント情報に基づいてZ軸のレイヤ数が変わったか否かを判断する第2ステップと、前記Z軸のレイヤ数が変わった場合、前記マイコンが前記Z軸モータの励磁を実行させる制御を行う第3ステップと、前記マイコンが前記Z軸モータを制御することにより、前記Z軸モータに上昇操作を行わせる第4ステップとを含む。
また、上記本発明の3Dプリンタの励磁装置の制御方法において、好ましくは、前記第2ステップの後、さらに、Z軸のレイヤ数が変わっていない場合、前記マイコンが前記Z軸モータの励磁を行わせず、X軸モータおよびY軸モータの励磁を継続させるように制御するステップと、前記マイコンが前記プリント情報に基づいて前記X軸モータおよび前記Y軸モータを制御することによって、プリント作業を行わせるステップとを含む。
また、上記本発明の3Dプリンタの励磁装置の制御方法において、好ましくは、前記マイコンは、駆動ロッドが前記Z軸モータに駆動されてZ軸方向の上昇動作を行うように、前記Z軸モータを制御する。
また、上記本発明の3Dプリンタの励磁装置の制御方法において、好ましくは、前記駆動ロッドは、スクリュー、ラックロッド、およびベルトロッドのうちのいずれか1つである。
上記本発明の3Dプリンタの励磁装置の制御方法によれば、長時間のプリント期間中にモータ内部のコイルで累積される熱を大幅に減らすことができるため、従来技術とは異なり、モータを面積の大きい鉄部材に固定して放熱させたり、モータに放熱フィンを増設して放熱させたりする必要がない。その結果、設備のレイアウト設計の自由度が高くなり、設備コストが低減され、設備の占める空間および設備全体の体積サイズを縮小することができる。
図1Aは、従来技術におけるモータの「励磁かつ回転」時の電流波形を示す図である。 図1Bは、従来技術におけるモータの「励磁中不回転」時の電流波形図である。 図2Aは、従来技術におけるX軸モータおよびY軸モータの運転期間中の電流波形図である。 図2Bは、従来技術におけるZ軸モータの運転期間中の電流波形図である。 図3は、本発明の実施の形態の3Dプリンタの間欠式励磁装置の制御系の概略ブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態の間欠式励磁装置の斜視図である。 図5Aは、本発明の実施の形態におけるモータの「励磁かつ回転」時の電流波形図である。 図5Bは、本発明の実施の形態におけるモータの「不励磁かつ不回転」時の電流波形図である。 図6Aは、本発明の実施の形態におけるX軸モータおよびY軸モータの運転期間中の電流波形図である。 図6Bは、本発明の実施の形態におけるZ軸モータの運転期間中の電流波形図である。 図6Cは、本発明の実施の形態と従来技術とのZ軸モータの運転期間中の電流波形の比較図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る3Dプリンタの励磁装置の制御方法を示すフロチャートである。
本発明における課題を解決するための技術手段およびその特徴と効果をより明確にするために、次に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。但し、以下の説明および図面の内容は、本発明を具体的に示すためのものであり、本発明を限定するものではない。
図3は、本実施の形態の3Dプリンタの間欠式励磁装置の制御系の概略ブロック図である。当該制御系は、主に、マイコン10を備えている。マイコン10は、外部からプリント情報11を受信または読み取るように構成されている。溶融堆積モデリング(FDM)を例とした場合、前記プリント情報は、デジタル制御コード(G−Code)コマンド形式の情報であり、以下、「G−Codeコマンド形式の情報」と称する。また、ステレオリソグラフィ(SLA)を例とした場合、前記プリント情報は、イメージ映像形式の情報である。
マイコン10は、複数の移動機構の制御モータと直接または間接に接続されている。三軸制御を例とした場合、マイコン10は、X軸モータ12X、Y軸モータ12YおよびZ軸モータ12Zと直接または間接に接続されるようになっている。本実施の形態において、上記各モータは、ステッピングモータまたはサーボモータとするが、これに限定することがない。また、X軸モータ12Xは、対応する移動機構であるX軸移動機構13Xを駆動するものであり、Y軸モータ12Yは、対応する移動機構であるY軸移動機構13Yを駆動するものであり、Z軸モータ12Zは、対応する移動機構であるZ軸移動機構13Zを駆動するものである。なお、発明の特徴に関する内容を中心として簡潔に説明を行うために、ここで、マイコン10の制御信号を拡大したり、各モータの動作を駆動したりする駆動回路に関しては、説明を省略する。
マイコン10は、受信したまたは読み取った前記プリント情報に基づいて、X軸モータ12XおよびY軸モータ12Yを制御することにより、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Yに平面プリント作業を行わせる。また、マイコン10は、前記プリント情報に基づいて、Z軸モータ12Zを制御することにより、Z軸移動機構13Zの位置固定制御または上昇操作制御を実現する。なお、前記位置固定制御とは、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yが平面プリント作業を行っている際に、現在のレイヤのプリント作業(プリントしている平面でのプリント作業)が完了するまで、Z軸移動機構13Zをしっかりロックして同一高さの位置に保持することである。前記上昇操作制御とは、現在のレイヤのプリント作業が完了して次のレイヤのプリント作業を行う前に、Z軸移動機構を次のレイヤのプリント位置に上昇させるように、Z軸移動機構の高さを調整することである。
図4は、本実施の形態における間欠式励磁装置の斜視図である。当該3Dプリンタの間欠式励磁装置は、台座20を備えている。台座20は、当該3Dプリンタが有する部品および装置を載せるためのものである。当該3Dプリンタの間欠式励磁装置は、主に、少なくとも1つのスライドレール21A、21Bと、駆動ロッド22と、少なくとも1つの平面移動機構23X、23Yと、移動機ベース23Zと、マイコン10(図3参照)とを備えている。
ここでは、例として、スライドレールを2つ(スライドレール21Aおよびスライドレール21B)とする。スライドレール21Aおよびスライドレール21Bは、台座20の両対向側にそれぞれ設置され、本実施の形態においては、当該台座20の長手方向の両端付近にそれぞれ設置され、第1方向に沿って延伸するようになっている。本実施の形態において、前記第1方向とは、台座20の上表面(または下表面)と直交する方向であり、即ち、図4に示す座標のZ方向である。
本実施の形態において、駆動ロッド22は、スクリューとし、例えば、ネジスクリューまたはボールスクリューとする。駆動ロッド22、スライドレール21Aおよびスライドレール21Bは、互いに平行に前記第1方向に沿って台座20に設置されている。具体的に言うと、駆動ロッド22は、スライドレール21Aとスライドレール21Bとの間に設置されて、スライドレール21Aおよびスライドレール21Bと平行に、座標のZ方向に沿って延伸する。
本実施の形態において、少なくとも1つの平面移動機構23X、23Yは、それぞれ、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Y(図3参照)である。当該少なくとも1つの平面移動機構23X、23Yは、対応する少なくとも1つの第2モータに駆動されるようになっている。即ち、X軸移動機構13Xを駆動する第2モータは、X軸モータ12X(図3参照)であり、Y軸移動機構13Yを駆動する第2モータは、Y軸モータ12Y(図3参照)である。前記少なくとも1つの平面移動機構23X、23Y(即ち、X軸移動機構13X、Y軸移動機構13Y)は、それぞれ、X軸モータ12X、Y軸モータ12Yに駆動されることにより、第2方向と第3方向とからなる平面上で移動することができる。なお、前記第3方向と前記第2方向とは直交している。本実施の形態において、前記第2方向は、図4に示す座標のX方向であり、前記第3方向は、図4に示す座標のY方向である。また、前記第1方向(Z方向)、前記第2方向(X方向)、および前記第3方向(Y方向)は、互いに直交している。
本実施の形態において、移動機ベース23Zは、Z軸移動機構13Z(図3参照)である。移動機ベース23Zには、プリントヘッドが取り付けられている。移動機ベース23Zは、駆動ロッド22に設置されている。駆動ロッド22は、第1モータに駆動されるようになっている。即ち、Z軸移動機構13Zを駆動する第1モータは、Z軸モータ12Z(図3参照)とすることにより、移動機ベース23Z(即ち、Z軸移動機構13Z)が駆動ロッド22上で前記第1方向に沿って移動することができる。
マイコン10は、さらにプリント情報を読み取る。溶融堆積モデリング(FDM)を例とした場合、前記プリント情報はG−Code形式の情報である。ステレオリソグラフィ(SLA)を例とした場合、前記プリント情報はイメージ形式の情報である。マイコン10は、前記プリント情報に基づいて、前記少なくとも1つの第2モータ(即ち、X軸モータ12XおよびY軸モータ12Y)と第1モータ(即ち、Z軸モータ12Z)とを制御するように構成されている。
マイコン10が前記プリント情報に基づいて、X軸モータ12XおよびY軸モータ12Yを「励磁かつ回転」状態に制御すると共に、Z軸モータ12Zを「不励磁かつ不回転」状態に制御した場合、Z軸移動機構13Z(即ち、移動機ベース23Z)は、駆動ロッド22に固定されており、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yは、平面プリント作業を行うようになっている。
Z軸移動機構13Zは、駆動ロッド22(即ち、スクリュー)上に取り付けられ、駆動ロッド22は、非自由端(台座20に取り付けられた側)がZ軸モータ12Zに接続されている。Z軸モータ12Zが駆動ロッド22の前記非自由端を駆動すると、回転運動が直線運動に変換されるため、Z軸移動機構13Zは、駆動ロッド22に連動されて、駆動ロッド22上で前記第1方向に沿って昇降することができる。したがって、駆動ロッド22は、3DプリンタのZ軸移動機構13Zの上昇動作を実現するためのものである。
また、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yが平面プリント作業を行っている際に、Z軸移動機構13Zが駆動ロッド22によって固定されているため、重力の影響による滑落が発生することがない。そのため、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yがプリント作業を行っている際に、Z軸移動機構13Zを駆動するZ軸モータ12Zは、「不励磁かつ不回転」状態となってもよい。即ち、後述するように、駆動ロッド22(スクリュー)によれば、Z軸移動機構13Zを同一高さの位置に保持したままで平面プリント作業を行うことができる。つまり、スクリューを駆動ロッド22とした例の場合、スクリューのねじ山部をZ軸移動機構13Zに係合させることにより、3Dプリンタのプリントヘッドが取り付けられたZ軸移動機構13Zは、重力の影響を受けずに、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yがプリント作業を行っている際に、同一高さの位置に固定されて、現在のレイヤでプリントヘッドにプリント操作を行わせることができる。
マイコン10がプリント情報に基づいて、Z軸モータ12Zを「励磁かつ回転」状態に制御した時、Z軸移動機構13Z(即ち、移動機ベース23Z)は、駆動ロッド22上で第1方向(即ち、座標のZ方向)に沿って上昇動作を行う。つまり、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yが現在のレイヤの平面プリント作業が完了した後、Z軸移動機構13Zを上昇させることによって、次のレイヤに入ってプリント作業を行う必要がある。そのため、Z軸モータ12Zを「励磁かつ回転」状態に制御することにより、駆動ロッド22を駆動して回転させて、Z軸移動機構13Zを次のレイヤの高さまで上昇させる。そうすれば、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yは、次のレイヤの平面プリント作業を行うことができる。また、Z軸移動機構13Zが次のレイヤの高さに達した時に、マイコン10は、Z軸モータ12Zを「不励磁かつ不回転」状態に制御することにより、Z軸移動機構13Zを駆動ロッド22上に固定し、Z軸移動機構13Zの上昇操作を終了させて、次のレイヤの平面プリント操作を行わせる。
本実施の形態において、駆動ロッド22は、スクリューとしているが、本発明は、それに限定されず、駆動ロッド22をラックロッドまたはベルトロッドで実現することもできる。Z軸モータ12Zを用いてラックロッドまたはベルトロッドを駆動することにより、ラックロッドまたはベルトロッド上に固定されたZ軸移動機構13Zの昇降移動が実現される。つまり、ラックロッドまたはベルトロッドを駆動ロッド22とした例の場合、ラックロッドの歯部またはベルトロッドの溝部をZ軸移動機構13Zに係合させることにより、3Dプリンタのプリントヘッドが取り付けられたZ軸移動機構13Zは、重力の影響を受けずに、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yがプリントしている際に、同一高さの位置に固定されて、現在のレイヤでプリントヘッドにプリント作業を行わせることができる。また、本発明は、その他の類似の簡単な装置を用い、電磁弁の引力制御を取り入れて、Z軸移動機構13Zを重力に影響されずに同一高さの位置に保持してもよい。
図5Aは、本実施の形態におけるモータの「励磁かつ回転」時の電流波形図であり、図5Bは、本実施の形態におけるモータの「不励磁かつ不回転」時の電流波形図である。3DプリンタがX−Y平面でプリント作業を行っている際に、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Yのみが移動してプリントするようになっている(Z軸移動機構13Zが固定状態となっている)ため、X軸モータ12XおよびY軸モータ12Yが「励磁かつ回転」状態に制御されており、その「励磁かつ回転」時の電流波形が図5Aに示すようになっている。
同様に、Z軸モータ12Zの場合、プリントのレイヤ数の引き上げ操作を行う際に、Z軸モータ12Zも「励磁かつ回転」状態に制御されて、Z軸移動機構13Zを駆動して上へ上昇させるため、その「励磁かつ回転」時の電流波形も図5Aに示すようになっている。
A相コイルおよびB相コイルを有する二相ステッピングモータを、X軸モータ12X、Y軸モータ12YおよびZ軸モータ12Zとする場合、モータが「励磁かつ回転」状態になっている時、A相コイル(またはB相コイル)は、図5Aに示すような正弦波励磁電流が印加されており、即ち、正弦波形式の励磁電流がモータのコイルに流れるようになっている。
X軸モータ12X、Y軸モータ12YおよびZ軸モータ12Zが「励磁かつ回転」状態になっているのに対して、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Yが平面プリント作業を行っている際に、Z軸移動機構13Zは、駆動ロッド22(例えばスクリュー)によって固定の高さの位置に保持されて、「不励磁かつ不回転」状態になっている。当該「不励磁かつ不回転」状態において、Z軸モータ12ZのA相コイルまたはB相コイルに対して励磁を行っていなため、励磁電流がゼロであり、当該「不励磁かつ不回転」時の電流波形が図5Bに示すようになっている。つまり、平面プリント作業を行っている際に、Z軸移動機構13Zは、駆動ロッド22に固定されて同一高さの位置に保持され、そして、現在のレイヤのプリントが完了して次のレイヤへ引き上げる操作を行う時に、Z軸モータ12Zは、「不励磁かつ不回転」状態から「励磁かつ回転」状態に切り替えられるようになっている。
図6Aは、本実施の形態におけるX軸モータ12XおよびY軸モータ12Yの運転時の電流波形図であり、図6Bは、本実施の形態におけるZ軸モータ12Zの運転時の電流波形図である。図6Aに示すように、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Yが平面プリント作業を担当しているため、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Yを駆動するX軸モータ12XおよびY軸モータ12Yは、「励磁かつ回転」状態を保っており、即ち、正弦波形式の励磁電流がX軸モータ12XおよびY軸モータ12Yのコイルに流れるようになっている。
Z軸移動機構13Zが上昇期間tr内で上昇動作を行う際に、Z軸モータ12Zのコイルに正弦波形式の励磁電流が流れて、Z軸移動機構13Zは、ロックが解除されて上へ上昇移動することが可能になっている。一方、Z軸移動機構13Zが上昇期間tr以外の非上昇期間にある時に、Z軸モータ12Zのコイルが非励磁状態となり、Z軸移動機構13Z(即ち、移動機ベース23Z)が駆動ロッド22によって固定されたまま、X軸移動機構13Xおよび/またはY軸移動機構13Yが平面プリント作業を行うことができるようになっている。
従来技術におけるZ軸モータの非上昇期間(図2Bに示す上昇期間tr以外の時間)において、Z軸モータの「励磁中不回転」期間中にZ軸モータのコイルに相当大きな電流が流れており、しかも、電流が流れる期間も非常に長い。それに比べて、本実施の形態におけるZ軸モータ12Zの非上昇期間(図6Bに示す上昇期間tr以外の時間)において、Z軸モータ12Zのコイルが非励磁状態となっているため、Z軸モータ12Zのコイルに流れる電流がゼロであり、つまり、上昇期間trのみ、Z軸モータ12Zのコイルに正弦波形式の励磁電流が流れるようになっている。そのため、本発明による励磁は「間欠式励磁」である。したがって、本発明の3Dプリンタの間欠式励磁装置は、従来技術における、非上昇期間中に直流励磁電流がモータのコイルに長時間、流れることによって熱が大量に累積するといった問題を解消することができる。
図6Cは、本実施の形態と従来技術とのZ軸モータ12Zの運転期間中の電流波形の比較図であり、なお、図2Bおよび図6Bは、それぞれ従来技術におけるZ軸モータ12Zの運転期間中の電流波形および本実施の形態におけるZ軸モータ12Zの運転期間中の電流波形を示している。これらの図面から明らかなように、3Dプリンタがプリント作業を行っている際(平面プリント作業とZ軸における上昇操作とを含む)に、従来技術では、Z軸モータ12Zが回転していない時にもコイルに励磁電流が流れて、熱Hext(図6Cの斜線部分で示す)が生成される。これに対して、本実施の形態の場合では、Z軸モータ12Zが回転していない時にコイルに励磁電流が流れていないため、余計な熱Hextが生成されなくなる。つまり、従来技術の場合、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Yが平面プリント作業を行っている際に、Z軸モータ12Zは、Z軸移動機構13Zを固定高さに保持するために、「励磁中不回転」状態となっており、長時間のプリント作業において大量の熱がZ軸モータ12Zに累積していく。それに対して、本実施の形態の場合、X軸移動機構13XおよびY軸移動機構13Yが平面プリント作業を行っている際に、Z軸移動機構13Zが駆動ロッド22によって固定高さにロックされているため、Z軸モータ12Zは、励磁されず回転もしない「不励磁かつ不回転」状態となっているため、励磁電流による熱の発生を避けることができる。その結果、全運転期間において、Z軸モータ12Zに累積する熱が少なくなり、Z軸モータ12Zに放熱フィンを増設して放熱させる必要が無くなり、設備のレイアウト設計の自由度が高くなり、さらに、設備コストおよび設備の占める空間および体積サイズを減らすことができる。
図7は3Dプリンタの励磁装置の制御方法を示すフロチャートである。説明し易くするために、図7に示す例において、3Dプリンタの3つの移動機構を、X軸移動機構、Y軸移動機構、およびZ軸移動機構として説明する。即ち、移動機構と関連する構成、例えばガイドレール、ガイドブロックなどを省略し、移動機構のみ、例えばX軸移動機構、Y軸移動機構、Z軸移動機構のみを表す。また、3Dプリンタに関しては、上述した内容が参照されるため(図3〜図6C参照)、ここでの説明を省略する。
3Dプリンタの励磁装置の制御方法は、以下に説明するステップを含む。
3Dプリンタの電源をオンして起動させると、その3つの軸をスタート位置(ホーム位置、または原点位置と称する)へ戻すリセットが完了した後、マイコンは、速度および運転要請のパルス信号を発生し、駆動装置または駆動回路へ送る。そして、当該駆動装置または駆動回路は、マイコンから送られてきたパルス信号を電力の制御に用いて、電流励磁を行い、モータに必要な電力を提供する。
図7に示すように、まず、3Dプリンタが初期設定および初期レイヤ(通常、第1レイヤ)のプリント準備を完了した後、マイコンは、3D模型カットレイヤのプリント情報を読み取る(ステップS11)。現在の主流の技術において、溶融堆積モデリング(FDM)を例とした場合、前記プリント情報は、G−Code形式の情報であり、ステレオリソグラフィ(SLA)を例とした場合、前記プリント情報は、イメージ形式の情報である。本実施の形態において、溶融堆積モデリングに用いるG−Codeを例として説明を行う。即ち、ステップS11において、マイコンはG−Codeをプリント情報として読み取る。
そして、マイコンは、読み取ったG−Codeのコマンドに基づいて、Z軸のレイヤ数が変わったか否かを判断する(ステップS12)。即ち、マイコンは、Z軸上昇制御に対応して設定されたレイヤ数変更コマンドがG−Codeコマンドに現れているか否かを判断する。Z軸のレイヤ数に変更がない場合、マイコンは、Z軸モータの励磁を行わず、X軸モータおよびY軸モータの励磁を行うように制御する(ステップS13)。なお、X軸モータおよびY軸モータの励磁を実現する励磁電流は、図5Aに示すような正弦波波形となっており、Z軸モータの励磁を実行していないため、Z軸モータの励磁電流は、図5Bに示すようなにゼロとなっている。
そして、マイコンは、プリント情報に基づいてX軸モータおよびY軸モータを制御することにより、平面プリント作業を行わせ(ステップS14)、リターンする。通常、3Dプリンタがプリント前の準備を完了した後、まずは、第1レイヤのプリント作業を行う。そのため、G−Codeのコマンドには、Z軸のレイヤを上昇させるレイヤ数変更指示が存在せず、X軸モータおよびY軸モータは、第1レイヤのプリント作業を行うことになっている。このように、マイコンは、引き続いてプリント情報を読み取り(ステップS11)、Z軸のレイヤ数変更指示があるか否かを判断する(ステップS12)。第1レイヤのプリントを例として場合、第1レイヤのプリントを行う期間中に、ステップS11からステップS12、ステップS13およびステップS14へ進んでから、再びステップS11に戻るように処理を繰り返すようになっている。つまり、レイヤ数変更が発生しておらず、X軸移動機構および/またはY軸移動機構に対して設定された制御コマンドのみが変更されている。即ち、ステップS11において、読み取ったプリント情報(G−Code)の内容は、X軸移動機構および/またはY軸移動機構に対して設定された異なる制御コマンドであるため、ステップS14において、X軸モータおよびY軸モータは、前記異なる制御コマンドに従って(第1)レイヤの平面プリント作業を行うようになっている。
一方、マイコンは、読み取ったG−CodeのコマンドにZ軸のレイヤ数変更指示があると判断した時に、Z軸移動機構に対して上昇制御を行う必要がある旨を示すようになっている。即ち、ステップS12において、マイコンは、G−CodeのコマンドにZ軸移動機構の上昇制御に対して設定されたレイヤ数変更指示があると判断する。そのため、マイコンは、Z軸モータの励磁を行うように制御し(ステップS15)、即ち、マイコンは、Z軸モータの励磁を実行するとの制御信号を出力し、当該励磁制御信号に応じて、励磁電流がZ軸モータのコイルに流れて当該Z軸モータの励磁が実現される。さらに、マイコンは、再びプリント情報におけるZ軸に設定された制御コマンドに基づいて、Z軸モータを制御し、Z軸移動機構の上昇操作を行う(ステップS16)。つまり、ステップS15およびステップS16の実行中に、Z軸モータは、「励磁かつ回転」状態となっており、当該状態は、ステップS14におけるZ軸モータの「不励磁かつ不回転」状態と異なっている。しかも、当該状態は、従来技術における3Dプリンタが平面プリントを行う際、即ち、上昇操作していない時(本実施の形態のステップS14に対応している)にZ軸モータの「励磁中不回転」状態とも大きく異なっている。
ステップS15およびステップS16のZ軸における上昇操作が完了した後、即ち、Z軸移動機構が第Nレイヤから第(N+1)レイヤへとレイヤ数が上昇したら、リターンし、再び、ステップS11を実行し、マイコンは、3D模型カットレイヤのプリント情報を読み取る。3Dプリンタは、プリントスタートした後、X軸モータおよびY軸モータは、いずれも、図6Aに示すような「励磁かつ回転」状態を継続するようになっている。また、ステップS16とステップS13とを比較すると、前者(ステップS16)の場合は、Z軸モータの励磁を行う必要がある(上昇操作を行う必要があるため、図6Bの上昇期間trに対応する区間において励磁を行う必要がある)が、後者(ステップS13)の場合では、Z軸モータの励磁を行う必要がない(上昇操作が既に終了し、平面プリント作業に入っているため、図6Bの上昇期間tr以外の区間で励磁を行う必要がない)。
ステップS11が完了したら、引き続きステップS12を実行し、さらに後続のステップを実行する。各ステップの内容が上述した内容に説明されたため、ここでは、図7に示す繰り返し処理のステップについて改めて説明しないようにする。但し、ステップS11の後、プリント作業が完了したか否かを判断する判断ステップをさらに含むことができる。当該判断ステップにおいて、マイコンは、読み取ったプリント情報に基づいて、プリントの終了を指示するコマンドがあるか否かを判断し、プリントの終了を指示するコマンドがあれば、プリント作業を終了させる。
上記説明から分かるように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)駆動ロッドのねじ山部、歯部、または溝部をZ軸移動機構に係合させることにより、3Dプリンタのプリントヘッドが取り付けられたZ軸移動機構は、重力の影響を受けずに、X軸移動機構および/またはY軸移動機構がプリントしている際に、同一高さの位置に固定されて、プリントヘッドに現在のレイヤでプリント作業を行わせることができる。
(2)Z軸モータに対して間欠式の励磁を行うことにより、長時間のプリント作業においてモータ内部のコイルに累積する熱を大幅に減らすことができる。
(3)モータを面積の大きい鉄部材に固定して放熱させたり、モータに放熱フィンを増設して放熱させたりする必要がないため、設備のレイアウト設計の自由度が高くなり、設備コストを低減し、設備の占める空間および体積サイズを縮小することができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明を実施するための好ましい実施の形態の例として挙げられたものであり、本発明を限定するものではない。したがって、本発明に関する上記説明の内容および図面と同等のいかなる構造変更、改良なども本発明の範囲に含まれていることは、言うまでもない。
10 マイコン
11 プリント情報
12X X軸モータ
13X X軸移動機構
12Y Y軸モータ
13Y Y軸移動機構
12Z Z軸モータ
13Z Z軸移動機構
20 台座
21A、21B スライドレール
22 駆動ロッド
23X、23Y 平面移動機構
23Z 移動機ベース
tr 上昇期間

Claims (11)

  1. 台座を有する3Dプリンタの間欠式励磁装置あって、
    前記台座に設置されて第1方向に沿って延伸する少なくとも1つのスライドレールと、
    前記少なくとも1つのスライドレールに平行して前記第1方向に沿って前記台座に設置されて、第1モータに駆動される駆動ロッドと、
    プリントヘッドが取り付けられ、前記駆動ロッドに設置された移動機ベースと、
    前記第1モータと接続されているマイコンとを備え、
    前記第1モータは、前記駆動ロッドを駆動することによって、前記移動機ベースを前記第1方向に沿って前記駆動ロッド上で移動させ、
    前記マイコンが前記第1モータを不励磁かつ不回転の状態に制御している際に、前記移動機ベースが前記駆動ロッドに固定されて、前記3Dプリンタが平面プリント作業を行い、前記マイコンが前記第1モータを励磁かつ回転の状態に制御している際に、前記移動機ベースが前記駆動ロッド上で前記第1方向に沿って移動するように構成されていることを特徴とする3Dプリンタの間欠式励磁装置。
  2. 請求項1に記載の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、
    前記駆動ロッドは、スクリュー、ラックロッド、およびベルトロッドのうちのいずれか1つであることを特徴とする3Dプリンタの間欠式励磁装置。
  3. 請求項1または2に記載の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、
    前記移動機ベースが前記駆動ロッド上で前記第1方向に沿って移動する動作が完了し、前記第1モータが不励磁かつ不回転の状態となるように制御された時に、前記移動機ベースが前記駆動ロッドに固定されるようになっていることを特徴とする3Dプリンタの間欠式励磁装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、
    少なくとも1つの平面移動機構をさらに備え、当該平面移動機構は、対応する少なくとも1つの第2モータに駆動されて、第2方向および当該第2方向に直交する第3方向からなる平面上で移動することが可能であり、
    前記第2方向、前記第3方向および前記第1方向は、互いに直交することを特徴とする3Dプリンタの間欠式励磁装置。
  5. 請求項4に記載の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、
    前記マイコンは、プリント情報を読み取り、当該プリント情報に基づいて前記第1モータおよび前記少なくとも1つの第2モータを制御し、
    前記少なくとも1つの第2モータが前記マイコンと接続されていることを特徴とする3Dプリンタの間欠式励磁装置。
  6. 請求項5に記載の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、
    前記プリント情報は、デジタル制御コードコマンド形式の情報または映像形式の情報であることを特徴とする3Dプリンタの間欠式励磁装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1つに記載の3Dプリンタの間欠式励磁装置において、
    前記少なくとも1つの平面移動機構は、X軸移動機構およびY軸移動機構であり、前記移動機ベースは、Z軸移動機構であることを特徴とする3Dプリンタの間欠式励磁装置。
  8. マイコンでZ軸モータの励磁制御を行う3Dプリンタの励磁装置の制御方法であって、
    前記マイコンがプリント情報を読み取る第1ステップと、
    前記マイコンが前記プリント情報に基づいてZ軸のレイヤ数が変わったか否かを判断する第2ステップと、
    前記Z軸のレイヤ数が変わった場合、前記マイコンが前記Z軸モータの励磁を実行させる制御を行う第3ステップと、
    前記マイコンが前記Z軸モータを制御することにより、前記Z軸モータに上昇操作を行わせる第4ステップとを含むことを特徴とする3Dプリンタの励磁装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載の3Dプリンタの励磁装置の制御方法において、
    前記第2ステップの後、さらに、
    Z軸のレイヤ数が変わっていない場合、前記マイコンが前記Z軸モータの励磁を実行させず、X軸モータおよびY軸モータの励磁を継続させるように制御を行うステップと、
    前記マイコンが前記プリント情報に基づいて前記X軸モータおよび前記Y軸モータを制御することにより、プリント作業を行わせるステップとを含むことを特徴とする3Dプリンタの励磁装置の制御方法。
  10. 請求項8または9に記載の3Dプリンタの励磁装置の制御方法において、
    前記マイコンは、駆動ロッドが前記Z軸モータに駆動されてZ軸方向の上昇動作を行うように、前記Z軸モータを制御することを特徴とする3Dプリンタの励磁装置の制御方法。
  11. 請求項10に記載の3Dプリンタの励磁装置の制御方法において、
    前記駆動ロッドは、スクリュー、ラックロッド、およびベルトロッドのうちのいずれか1つであることを特徴とする3Dプリンタの励磁装置の制御方法。
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