JP7431152B2 - リニアモータ - Google Patents

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本発明は、リニアモータに関する。
電気エネルギーを直線運動に変換するためにリニアモータが利用される。リニアモータの一種として、マグネットがコイルに沿って走行するムービングマグネット型のリニアモータがある。例えば、特許文献1には、固定子に電機子コイルを有し、可動子に界磁磁石を有するムービングマグネット型のリニアスライダが記載されている。
国際公開第2005/122369号
リニアモータでは、可動子12の位置情報を使用してフィードバック制御することで、可動子12を目標位置に高精度で位置決めできる。しかしながら、リニアモータは、それが用いられる装置やシステムの都合で定期または不定期に停止、起動され、一般にリニアモータ、具体的にはその制御装置の電源を切ると、制御装置が保持する可動子の位置情報は消失する。制御装置が位置情報を保持し続けるようにすることも考えられるが、電源が切れている間に可動子が移動されない保証はない。
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、ムービングマグネット型のリニアモータにおいて、起動時に可動子の位置を特定できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のリニアモータは、複数のコイルを含む固定子と、界磁磁石を含み、固定子に対して移動する可動子と、可動子が移動可能な経路に沿って配置される、可動子を検出するための複数のセンサと、制御装置と、を備える。制御装置は、初期処理として、コイルに電流を流す通電制御を実行して可動子を移動させ、複数のセンサのうちのいずれかのセンサに当該可動子を検出させることによって当該可動子の位置を特定する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、ムービングマグネット型のリニアモータにおいて、起動時に可動子の位置を特定できる。
実施の形態に係るリニアモータの概略構成図である。 3相の電流の一例を示すグラフである。 図3(a)、(b)は、固定制御を説明するための図である。 図4(a)~(c)は、固定制御を実行したときの可動子12の様子を示す図である。 図5(a)、(b)は、変化制御を説明するための図である。 図6は、変化制御を実行したときの可動子12の様子を示す図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して示す。
図1は、リニアモータ100の概略構成図である。
以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。X軸方向は、図1では紙面左右方向に対応する。Y軸方向は、図1では紙面垂直方向に対応する。Z軸方向は、図1では紙面上下方向に対応する。Y軸方向およびX軸方向はそれぞれX軸方向に直交する。なお、この明細書では便宜的に、X軸方向の一方側(図1において左側)を左側といい、他方側(図1において右側)を右側という。また、Z方向の一方側(図1において上側)を上側といい、他方側(図1において下側)を下側という。また、Z軸方向の一方側(図1において上側)からの視点を「平面視」ということもある。このような方向の表記はリニアモータ100の使用姿勢を制限するものではなく、リニアモータ100は任意の姿勢で使用されうる。
リニアモータ100は、固定子10と、固定子10に対して移動する可動子12と、可動子12に固定されるリニアスケール14と、可動子12が移動可能な経路に沿って配置される複数のセンサ16と、リニアモータ100を統括的に制御する制御装置18と、を備える。
可動子12は、キャリア30と、2つの界磁磁石32a,32bと、を含む。2つの界磁磁石32a,32bは、固定子側(すなわち下側)の磁極が互いに異なるように、それぞれキャリア30の下面に固定される。この例では、左側の界磁磁石32aは固定子側の磁極がN極、右側の界磁磁石32bは固定子側の磁極がS極である。
固定子10は、その限りではないが、複数のコイルモジュールを含む。固定子10は、この例では、第1コイルモジュール11a、第2コイルモジュール11b、第3コイルモジュール11c、第4コイルモジュール11d(以下、特に区別しない場合やまとめていう場合には「コイルモジュール11」とよぶ)の4つのコイルモジュールを含む。第1コイルモジュール11a、第2コイルモジュール11b、第3コイルモジュール11c、第4コイルモジュール11dは、いずれもX軸方向に直線状に延在し、この順にX軸方向に連続して並べられている。したがって、本実施の形態の固定子10は、平面視で直線状を呈する。
コイルモジュール11は、例えば、平面視でX軸方向に長い矩形状をなし、長辺がX軸方向に沿い、短辺がY軸方向に沿うように配置される。コイルモジュール11は、X軸方向に配列された複数のコイル20を含む。複数のコイル20の並びは経路を規定する。この例では経路は直線状であり、X軸方向に平行である。複数のコイル20は、Z軸の周りを周回するように巻かれたワイヤから構成される。複数のコイルモジュール11の複数のコイル20には、個別に電流を供給できる。コイル20に駆動電流が供給されると、コイル20は、Z軸方向の磁束を発生させ、界磁磁石にX軸方向の推力を発生させる電機子コイルとして機能する。
コイルモジュール11は、この例では、3相駆動を可能とするように、それぞれU相、V相、W相を形成する3つのコイル20u,20v,20wを有する。本実施の形態のリニアモータ100は、各コイルモジュール11の3つのコイル20に位相が120度ずつずれた3相(U相、V相、W相)の電流をそれぞれ流すことで可動子12を移動させる3相リニアモータである。
図2は、3相の電流の一例を示すグラフである。図2では、横軸は電気角であり、縦軸は電流値である。電気角は、正弦波の電流の1周期を360度(2πラジアン)としたときの位相(周期中の位置)である。
この例では、U相電流(コイル20uに流す電流)の電流値は、電気角0度で「0」、90度で「+Imax」、180度で「0」、270度で「-Imax」、360度で「0」となっている。
V相電流(コイル20vに流す電流)の電流値は、電気角30度で「-Imax」、120度で「0」、210度で「+Imax」、300度で「0」、390度で「-Imax」となっている。
W相電流(コイル20wに流す電流)の電流値は、電気角60度で「0」、150度で「-Imax」、240度で「0」、330度で「+Imax」、450度で「0」となっている。
図2に示す3相の電流を各コイル20に流すと、コイル20で発生する磁界の磁極も電気角の変化に伴って変化する。つまり移動磁界が発生する。可動子12のN極およびS極が、この移動磁界のS極およびN極にそれぞれ引き寄せられることで、可動子12が移動する。
図1に戻り、リニアスケール14は、キャリアに固定される。リニアスケール14は、特に限定されないが、センサ16が磁気式であれば磁石スケール、センサ16が光学式であれば例えば目盛り付きのガラススケールやスチールテープである。
複数のセンサ16は、可動子12の経路に沿って配置される。センサ16は、可動子12のリニアスケール14を読み取り、リニアスケール14ひいては可動子12がR[μm](Rはセンサ16の分解能)移動するごとに1パルスのパルス信号を制御装置18に出力する。制御装置18は、センサ16が出力するパルス信号をカウントすることにより、後述するようにして可動子12のX軸方向の位置を特定する。
複数のセンサ16は、例えば等間隔に配置される。複数のセンサ16は特に、可動子12が経路上のどこにいても、いずれかのセンサ16がリニアスケール14を読み取り可能なように配置される。これにより、可動子12が経路上のどこにいても、後述のように可動子12の位置を特定できる。なお、複数のセンサ16のそれぞれのX軸方向の位置は既知であるものとする。
図1には、制御装置18の機能構成がブロック図で示されている。制御装置18の各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
位置特定部40と、移動制御部42と、を含む。位置特定部40は、センサ16から出力されるパルス信号のカウント値に基づいて、可動子12のセンサ16からのX軸方向における距離、すなわちセンサ16に対する可動子12のX軸方向における相対位置を特定する。位置特定部40は、センサ16の位置に、特定した相対位置を加算することにより、可動子12のX軸方向の位置を特定する。
移動制御部42は、可動子12の移動を制御する。具体的には移動制御部42は、位置特定部40によって特定される可動子12のX軸方向の位置をフィードバックしながら、固定子10の各コイルモジュール11の各コイル20への電流の供給を制御し、可動子12を所望の位置に移動させる。
以上がリニアモータ100の基本構成である。
ところで、一般に、リニアモータ、具体的にはその制御装置の電源を切ると、制御装置が保持する可動子の位置情報は消失する。電源が切れている間も制御装置が可動子の位置情報を保持し続けるようにすることも考えられるが、電源が切れている間に可動子が移動されない保証はない。したがってリニアモータを起動した際に、可動子の位置情報を特定する必要がある。
そこで本実施の形態のリニアモータ100では、起動させた直後の初期処理として、可動子12を移動させていずれかのセンサ16に可動子12を検出させることによって可動子12の位置(初期位置)を特定する。制御装置18は、初期処理において、可動子12を移動させるべくコイルモジュール11のコイル20に電流を流す通電制御を実行する。
本実施の形態では、複数のコイルモジュール11のそれぞれに対して時間差で順々に通電制御を実行する。この場合、可動子12が検出されたら以降のコイルモジュールに対する通電制御を実行しなくてもよく、可動子12の初期位置の特定に要する電力消費を節約できることが期待される。
例えば、図1の状態において第1コイルモジュール11aから第4コイルモジュール11dに向かって順々に通電制御を実行する場合、第1コイルモジュール11aへの通電制御では可動子12は移動しないため可動子12はセンサ16に検出されず、したがって可動子12の位置は特定されない。次に実行される第2コイルモジュール11bへの通電制御では可動子12が移動するため可動子12はセンサ16に検出され、したがって可動子12の位置が特定される。この場合、制御装置18は、第3コイルモジュール11cおよび第4コイルモジュール11dへの通電制御を実行しなくてもよい。
なお変形例として、複数のコイルモジュール11に対して実質的に同時に通電制御を実行してもよい。例えば、すべてのコイルモジュール11に対して実質的に同時に通信制御を実行してもよい。この場合、可動子12の初期位置の特定に要する時間を短くできる。
次に、通電制御について詳細に説明する。通電制御では、まず固定制御を実行し、続いて変化制御を実行する。
まず固定制御について説明する。図3(a)、(b)は、固定制御を説明するための図である。図3(a)は、固定制御において流す電流の電気角を示し、図3(b)は、固定制御において流す電流の大きさ、言い換えるとトルク指令を示す。図4(a)~(c)は、固定制御を実行したときの可動子12の様子を示す図である。
図3(a)に示すように、固定制御では、コイルに流す電流の電気角を固定する。この例では電気角を0度に固定しているが、これには限定されず、例えば90度や270度に固定してもよい。コイルに流す電流の電気角を固定することで、コイルで発生する磁界の磁極も固定される。この例では、V相コイルにS極の磁極が発生し、W相コイルにN極の磁極が発生する。
例えば、第2コイルモジュール11bに対して固定制御を実行した場合、図4(a)~(c)のように第2イルモジュール11b上に可動子12があれば、界磁磁石32aのN極がV相コイルのS極と引き合い、W相コイルのN極と反発し合い、界磁磁石32bのS極がW相コイルのN極と引き合い、V相コイルのS極と反発し合い、可動子12はそれらのX軸方向の力成分が釣り合う位置(以下、電気角0度の位置という)に停止する。
詳しくは、図4(a)のように、可動子12が起動時すなわち固定制御の実行前から既に電気角0度の位置にある場合、可動子12は固定制御によって移動せずに電気角0度の位置に停止したままとなる。図4(b)、(c)のように、可動子12が電気角0度の位置になかった場合、可動子12は固定制御によって電気角0度の位置(破線で示した位置)に移動する。なお、図4(c)では、可動子12、特にその界磁磁石32aの一部が第1コイルモジュール11aにあるが、その大半は第2コイルモジュール11b上にあるため、第1コイルモジュール11aに対する固定制御では移動せず、第2コイルモジュール11bに対する固定制御によってその電気角0度の位置に移動する。
図3(b)に示すように、固定制御では、コイル20に初めから大きな電流を流さずに、流す電流を徐々に大きくする。これにより、可動子12が急に動いて別のコイルモジュール上に移動してしまうのなどの可動子12の意図しない動きを避けられる。また、固定制御では、大きくとも定格電流以下の電流を流す。この例では、0アンペアから所定の最大電流まで流す電流を徐々に大きくしている。最大電流は、例えば定格電流である。定格電流以下の電流を流すことで、意図しない動きをした場合の安全が確保される。また、コイル20での発熱が抑えられ、コイル20が焼損することを防止できる。
また、図3(b)に示すように、流す電流を最大電流まで大きくしたら、一定時間、その最大電流を流し続ける。最大電流をある程度長い時間流すことで、それによって移動する可動子12を、確実に電気角0度の位置に到達させ、かつ、そこに停止させることができる。
続いて変化制御について説明する。図5(a)、(b)は、変化制御を説明するための図である。図5(a)は、変化制御において流す電流の電気角を示し、図5(b)は、変化制御において流す電流の大きさ、言い換えるとトルク指令を示す。図6は、変化制御を実行したときの可動子12の様子を示す図である。
図5(a)に示すように、変化制御では、コイルに流す電流の電気角を徐々に変化させる。変化制御では特に、固定制御において固定していた電気角から徐々に変化させる。この例では、固定制御において電気角を0度に固定していたため、変化制御では電気角を0度から変化させている。また、この例では、電気角を0度~360度の1周期分変化させている。
コイルに流す電流の電気角を変化させることで、コイルで発生する磁界の磁極も電気角の変化に伴って変化する。つまり移動磁界が発生する。
例えば、第2コイルモジュール11bに対して変化制御を実行した場合、図6のように第2コイルモジュール11b上に可動子12があれば、可動子12の界磁磁石32aのN極および界磁磁石32bのS極は、移動磁界のS極およびN極にそれぞれ引き寄せられ、可動子12は移動する。この例では、電気角を0度~360度の1周期分変化させることにより、コイル20u,20v,20wの3つのコイル分だけ移動する。つまり、可動子12は右隣の第3コイルモジュール11cまで移動する。
図5(b)に示すように、変化制御では、一定の大きさの電流を流す。例えば、定格電流を流してもよいし、安全をみて定格電流よりも小さい電流を流してもよい。いずれにせよ、変化制御では定格電流以下の電流を流す。
例えば制御装置18は、コイルモジュール11に対する変化制御によっていずれかのセンサ16が出力するパルス信号のカウントが所定の閾値を超えた場合、そのコイルモジュール上に可動子12があると特定する。センサ16がノイズを拾ってパルス信号を出力する場合もあるところ、パルス信号のカウントが所定の閾値を超えた場合に可動子12があると特定することで、ノイズによるパルス信号に基づいてコイルモジュール11上に可動子12があると誤って特定することを抑止できる。
なお、固定制御において電気角0度の位置に可動子12が移動したことにより、センサ16が出力するパルス信号のカウントが所定の閾値を超える場合もある。この場合、変化制御を実行しなくてもよい。つまり、固定制御においてパルス信号のカウントが所定の閾値を超えた場合は、それをもってそのコイルモジュール11上に可動子12があると特定してもよい。もちろん、固定制御におけるパルス信号のカウント値によらず、必ず変化制御を実行するようにしてもよい。
以上説明した本実施の形態のリニアモータ100によれば、起動した直後に通電制御を実行して可動子12を移動させる。これにより、可動子12がいずれかのセンサ16に検出され、可動子12の初期位置を特定できる。
また、本実施の形態のリニアモータ100によれば、通電制御において変化制御が実行される。これにより、通電制御を実行するコイルモジュール11にある可動子12を確実に移動させ、センサ16に検出させることができる。
また、本実施の形態のリニアモータ100によれば、変化制御では、定格電流以下の電流を流す。これにより、可動子12が意図しない動きをした場合の安全を確保できる。
また、本実施の形態のリニアモータ100によれば、固定制御を実行した後に変化制御を実行する。特に、変化制御では、固定制御で固定した電気角から電気角を変化させる。これにより、可動子12の意図しない動きを避けられる。また、コイル20の焼損を防止できる。
また、本実施の形態に係るリニアモータ100によれば、固定制御では、コイル20に流す電流を徐々に大きくする。これにより、可動子12が急に動いて別のコイルモジュール上に移動してしまうのなどの可動子12の意図しない動きを避けられる。
また、本実施の形態に係るリニアモータ100によれば、固定制御では、コイル20に定格電流以下の電流に流す電流を徐々に大きくする。これにより、可動子12が急に動いて別のコイルモジュール上に移動してしまうのなどの可動子12の意図しない動きを避けられる。
また、本実施の形態に係るリニアモータ100によれば、固定制御では定格電流以下の電流を流す。これにより、可動子12が意図しない動きをした場合の安全を確保できる。
また、本実施の形態では、複数のコイルモジュール11のそれぞれに対して時間差で順々に通電制御を実行する。これにより、可動子12の初期位置が特定された以降の通電制御を実行しなくてもよく、可動子12の初期位置の特定に要する電力消費を節約できることが期待される。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
固定子10は、円弧状などの湾曲したコイルモジュール11を含んでもよい。湾曲したコイルモジュール11のコイル20は、その湾曲形状に沿って配置されてもよい。
コイルモジュール11に含まれるコイル20の数は3つに限定されず、コイルモジュール11は任意の数のコイル20を含んでもよい。なお、特に限定しないが、3相駆動する場合は、コイル20の数は3の整数倍であることが望ましい。
固定子10は、コイル数が異なるコイルモジュール11を組み合わせて構成されてもよい。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
10 固定子、 12 可動子、 16 センサ、 20 コイル、 32a 界磁磁石、 32b 界磁磁石、 100 リニアモータ。

Claims (6)

  1. 複数のコイルを含む固定子と、
    界磁磁石を含み、前記固定子に対して移動する可動子と、
    前記可動子が移動可能な経路に沿って配置される、前記可動子を検出するための複数のセンサと、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、初期処理として、コイルに電流を流す通電制御を実行して前記可動子を移動させ、前記複数のセンサのうちのいずれかのセンサに当該可動子を検出させることによって当該可動子の位置を特定し、
    前記制御装置は、前記通電制御において、コイルに流す電流の電気角を変化させる変化制御を実行するリニアモータ。
  2. 前記制御装置は、前記変化制御では、コイルに定格電流以下の電流を流す請求項に記載のリニアモータ。
  3. 前記制御装置は、前記通電制御において、コイルに流す電流の電気角を固定する固定制御を実行した後に前記変化制御を実行する請求項またはに記載のリニアモータ。
  4. 前記制御装置は、前記固定制御では、コイルに流す電流を徐々に大きくする請求項に記載のリニアモータ。
  5. 前記制御装置は、前記固定制御では、コイルに定格電流以下の電流を流す請求項またはに記載のリニアモータ。
  6. 前記複数のコイルは、複数のコイルモジュールに区分けされており、
    前記制御装置は、複数のコイルモジュールに対して時間差で前記通電制御を実行する請求項1からのいずれかに記載のリニアモータ。
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