JP2019018267A - 弾性ロールの製造方法、切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯金の端面を露出させる場合に、一対の刃で弾性材を挟み込んで、端面を被覆している部分の弾性材を切断する場合と比して、芯金の端面に弾性材が残るのを抑制する弾性ロールの製造方法、及び切断装置を得る。【解決手段】第一工程で、芯金200の端面200Aを被覆している部分のゴム部材202とを離間させて空隙を形成する。さらに、第二工程で、芯金200の径方向から空隙を覆う部分のゴム部材202を刃物54で切断する。【選択図】図4

Description

本発明は、弾性ロールの製造方法、及び切断装置に関する。
特許文献1のゴムロールの製造装置は、円筒状に押し出される未加硫のゴム材の中心部に間隔をおいて順次芯金を送り込み、ゴム材で芯金の外周面が被覆されたゴムロール部と、ゴム材で芯金の間が中空とされた中空部とを交互に排出する排出機を備えている。
特開2013−103473号公報
芯金と、芯金の外周面を覆う円筒状のゴム材とを有する弾性ロールがある。このような弾性ロールでは、弾性ロールの両端部にベアリング等の部材を取り付けるため、芯金の外周面における両端部は、ゴム材に被覆されておらず、外部に露出している。
この弾性ロールを製造する場合に、先ず、芯金の端面を含んで芯金全体に、ゴム材を被覆させる。そして、芯金の端面に被覆された部分のゴム材を取り除き、芯金の端面を外部に露出させる。さらに、芯金の軸方向の外側から、芯金とゴム材との間に円筒部材を挿入し、ゴム材と芯金とを部分的に離間させる。
ここで、芯金の端面に被覆している部分のゴム材を取り除く場合に、芯金の軸方向に対して直交する方向から、一対の刃(上刃と下刃)で被覆している部分のゴム材を挟み込み、ゴム材を切断する。しかし、このような構成では、軸方向における、刃の位置と芯金の端面の位置とがばらついた場合に、芯金の端面にゴム材(弾性材)が残ってしまうことがある。そうすると、円筒部材が挿入できなくなる。
本発明の課題は、芯金の端面を露出させる場合に、一対の刃で弾性材を挟み込んで、端面を被覆している部分の弾性材を切断する場合と比して、芯金の端面に弾性材が残るのを抑制することである。
本発明の請求項1に係る弾性ロールの製造方法は、芯金がその端面も含んで弾性材で覆われている被覆部材に対して、該端面と該弾性材とを離間させて空隙を形成する第一工程と、該芯金の径方向から該空隙を覆う部分の該弾性材を切断する第二工程と、該端面側から該芯金と該弾性材との間に円筒部材を挿入し、該芯金と該弾性材とを離間させて、離間した部位で該弾性材を切断する第三工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る弾性ロールの製造方法は、請求項に記載の弾性ロールの製造方法において、前記第一工程では、前記端面を覆う部分の前記弾性材を前記径方向の一方から刃で押して前記弾性材を変形させることで、前記端面と前記弾性材とを離間させて空隙を形成し、前記第二工程では、前記刃で前記空隙を覆う部分の前記弾性材を前記径方向から切断することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る弾性ロールの製造方法は、請求項2に記載の弾性ロールの製造方法において、前記第一工程では、前記径方向の一方から前記刃で押されている部分の前記弾性材を、前記径方向の他方から支持していることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る弾性ロールの製造方法は、請求項1に記載の弾性ロールの製造方法において、前記第一工程では、前記芯金の軸方向の端部を覆う部分の前記弾性材を前記径方向の一方から前記芯金に向けて押して前記弾性材を変形させることで、前記端面と前記弾性材とを離間させて空隙を形成することを特徴とする。
本発明の請求項5に係る弾性ロールの製造方法は、請求項4に記載の弾性ロールの製造方法において、前記第一工程では、前記径方向の一方から押されている部分の前記弾性材を、前記径方向の他方から支持していることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る弾性ロールの製造方法は、請求項5に記載の弾性ロールの製造方法において、前記第二工程では、前記弾性材を押す部材、及び前記弾性材を支持する部材とは別部材の刃を前記径方向から前記弾性材に挿入し、前記空隙を通過させることで前記弾性材を切断することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る切断装置は、芯金がその端面も含んで弾性材で覆われた被覆部材における前記端面と、前記弾性材とを離間させて空隙を形成する離間部材と、前記空隙を通過させることで、前記端面を被覆している部分の前記弾性材を切断する刃と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る弾性ロールの製造方法によれば、芯金の端面を露出させる場合に、一対の刃で弾性材を挟み込んで、端面を被覆している部分の弾性材を切断する場合と比して、芯金の端面に弾性材が残るのを抑制することができる。
本発明の請求項2に係る弾性ロールの製造方法によれば、弾性材を押す部材と、弾性材を切断する部材とが別部材である場合と比して、制御する部材を減らすことができる。
本発明の請求項3に係る弾性ロールの製造方法によれば、径方向の一方から刃で弾性材を押すことだけで、弾性材を変形させて空隙を形成する場合と比して、形成される空隙の容積を大きくすることができる。
本発明の請求項4に係る弾性ロールの製造方法によれば、弾性材の端部を吸引して、芯金の軸方向に引っ張ることで芯金の端面と弾性材とを離間させる場合と比して、吸引ポンプを用いることなく空隙を形成することができる。
本発明の請求項5に係る弾性ロールの製造方法によれば、径方向の一方から弾性材を押すことだけで、弾性材を変形させて空隙を形成する場合と比して、形成される空隙の容積を大きくすることができる。
本発明の請求項6に係る弾性ロールの製造方法によれば、弾性材を押す部材、又は弾性材を支持する部材を用いて弾性材を切断する場合と比して、弾性材の切り口の形状がばらつくのを抑制することができる。
本発明の請求項7に係る切断装置によれば、端面と弾性材とが接触した状態で、端面を被覆している部分の弾性材を切断する場合と比して、芯金の端面に弾性材が残るのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置を示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置を示した正面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の第一工程、第二工程を示した工程図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の第一工程、第二工程を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法によって製造されるゴムロールを示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程を示したフロー図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置の制御部による制御系を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる被覆装置を示した構成図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程(ゴムを被覆する工程)を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程(ゴムを被覆する工程)を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程(ゴムを被覆する工程)を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程(ゴムを被覆する工程)を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程を示した工程図である。 (A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程(ゴムを除去する工程)を示した工程図である。 (A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程(ゴムを除去する工程)を示した工程図である。 (A)(B)(C)(D)本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程(ゴムを除去する工程)を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置を示した斜視図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る弾性ロールの製造方法の工程を示した工程図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る弾性ロールの製造方法の工程を示した工程図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置を示した斜視図である。 (A)(B)本発明の第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程を示した工程図である。 (A)(B)本発明の第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程を示した工程図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程を示したフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置の制御部による制御系を示したブロック図である。 (A)(B)本発明の実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程に対する変形例を示した工程図である。 (A)(B)(C)本発明の実施形態に係る弾性ロールの製造方法の工程に対する変形例を示した工程図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る弾性ロールの製造方法、及び切断装置の一例を図1〜図20に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向であって鉛直方向を示し、矢印Wは装置幅方向であって水平方向を示し、矢印Dは装置奥行方向であって水平方向を示す。また、各図面においてゴムの断面を示す際に、加硫前のゴムはドッドで示し、加硫後のゴムは斜線で示す。
本実施形態の弾性ロールの製造方法によって製造されるゴムロール210は、図6に示されるように、円柱状の芯金200の外周面に円筒状のゴム部材202を被覆させたものであって、例えば、画像形成装置の像保持体(感光体ドラム)に接触して従動回転し、像保持体の外周面を帯電させる帯電ロールとして用いられる。この帯電ロールとして用いられるゴムロール210の両端部は、ベアリング等で支持されるため、芯金200の両端部には、ゴム部材202が被覆されていない。ゴムロール210は、弾性ロールの一例である。
先ず、弾性ロールの製造方法に用いられる、芯金200にゴム部材202を被覆する被覆装置10と、芯金200の端面200Aに被覆している部分のゴム部材202を切断する切断装置50と、芯金200の両端部を露出させる露出装置80とについて説明する。ゴム部材202は、弾性材の一例である。なお、「弾性材」とは、ゴムのように応力を与えることで伸縮する部材であって、ヤング率が、10〔MPa〕以上100〔MPa〕以下の特性を有する部材である。
(被覆装置10)
被覆装置10は、図9に示されるように、いわゆるクロスヘッドダイから構成される押出機構12と、押出機構12の下方に配置されている分離機構14と、分離機構14の下方に配置されている持出機構16とを備えている。
さらに、被覆装置10は、押出機構12の装置幅方向の一方側(図9の右側)に配置されているゴム材供給機構18と、押出機構12の上方に配置されている芯金供給機構20とを備えている。
〔ゴム材供給機構18〕
ゴム材供給機構18は、装置幅方向に延びる円筒状の本体部24と、本体部24の内部に配置されたスクリュー26と、ゴム材を投入する投入口28とを備えている。
この構成において、ゴム材供給機構18は、投入口28から投入されたゴム材を、本体部24の内部において、回転するスクリュー26によって練られながら押出機構12に向けて送り出す。
〔押出機構12〕
押出機構12は、ゴム材供給機構18に接続された装置上下方向に延びる円筒状で、上下方向に延びる円柱状の芯金200が上方から供給される供給孔32と、ゴム材供給機構18からのゴム材を芯金200に被覆しながら下方へ排出する排出孔34とを備えている。
この構成において、押出機構12は、供給孔32から供給された芯金200に、ゴム材を被覆して排出孔34から排出する。なお、本実施形態では、芯金200に被覆されるゴム材の厚さは、2〔mm〕とされている。
〔芯金供給機構20〕
芯金供給機構20は、押出機構12の上方に配置されている複数のローラ38を備えている。
この構成において、芯金供給機構20は、押出機構12の供給孔32に、芯金200を順次送り込む。なお、本実施形態では、一例として芯金200の外径は、8〔mm〕とされ、全長は、350〔mm〕とされている。また、芯金200の両端部は、C面取りされている。さらに、芯金200の外周面には、軸方向の端部を除いて、ゴム材との接着性を高めるためのプライマーが予め塗布されている。
〔分離機構14〕
分離機構14は、押出機構12の下方に配置されており、一対の分離部材42を備えている。一対の分離部材42は、ゴム材が被覆され、排出孔34から排出された芯金200を挟むように配置されている。
以上の構成において、分離機構14は、一対の分離部材42を装置幅方向に移動させることで、押出機構12の排出孔34から排出され、ゴム材が被覆された芯金200を、芯金200毎に分離する。
なお、本実施形態では、芯金200に被覆されたゴム材をゴム部材202と称し。芯金200の全体にゴム部材202が被覆された部材をゴムロール部204と称する。ゴムロール部204は、被覆部材の一例である。
〔持出機構16〕
持出機構16は、分離機構14の下方に配置されており、一対の把持部材48を備えている。一対の把持部材48は、ゴム部材202が被覆され、分離機構14によって分離されたゴムロール部204を挟むように配置されている。
以上の構成において、持出機構16は、一対の把持部材48を装置幅方向、及び装置上下方向に移動させることで、ゴム部材202が被覆され、分離機構14によって分離されたゴムロール部204を、分離機構14の下方から持ち出す。
(切断装置50)
切断装置50は、図1、図4(A)(B)に示されるように、ゴムロール部204の端部を下方から支持する支持台52を備えている。さらに、切断装置50は、支持台52に支持されているゴムロール部204において、芯金200の端面200Aを被覆している部分のゴム部材202を切断する板状の刃物54を備えている。
以上の構成において、切断装置50は、図5(A)(B)に示されるように、刃物54を移動させて、芯金200の端面200Aを被覆している部分のゴム部材202を切断する。これによって、ゴムロール部204の芯金200の端面200Aが外部に露出する。なお、以後の説明では、ゴムロール部204の芯金200の端面200Aが外部に露出した部材を、ゴムロール体206と称する。
また、切断装置50については、詳細を後述する。
(露出装置80)
露出装置80は、図15(A)に示されるように、装置幅方向に延びるゴムロール体206を把持する一対の把持部材82と、把持部材82を回転させる駆動部84と、把持部材82に対して夫々相対移動するスリーブ86とを備えている。さらに、露出装置80は、スリーブ86を夫々移動させるエアシリンダー88と、ゴム部材202を切断する一対のカッタ90と、カッタ90を夫々移動させるソレノイド92とを備えている。
一対の把持部材82は、外径寸法が芯金200の外径寸法と同様とされ、図15(A)(B)に示されるように、図示せぬソレノイドによって移動して、ゴムロール体206の芯金200の両端部を、装置幅方向から挟み込むようになっている。
駆動部84は、一対の把持部材82によって把持されたゴムロール体206を、ゴムロール体206の周方向に回転させるようになっている。
一対のスリーブ86は、芯金200とゴム部材202との間に挿入される円筒状の円筒部86Aを夫々有している。円筒部86Aは、円筒部の一例である。
一対のエアシリンダー88が、図15(B)(C)に示されるように、スリーブ86を移動させることで、円筒部86Aは、ゴムロール体206の両端部における芯金200とゴム部材202との間に挿入されるようになっている。この状態で、円筒部86Aの先端で、芯金200とゴム部材202とが離間するようになっている。
カッタ90は、一対設けられ、図15(A)に示されるように、装置幅方向に延びるゴムロール体206の両端部と、ゴムロール体206の径方向で対向するように夫々配置されている。
ゴムロール体206が回転している状態で、ソレノイド92が、ゴムロール体206に対向するカッタ90を、芯金200とゴム部材202とが離間している部分に挿入することで、ゴム部材202の端部が切断されるようになっている(図17(A)(B)(C)(D)参照)。
(弾性ロールの製造方法)
次に、弾性ロールの製造方法について説明する。
先ず、被覆装置10を用いて芯金200にゴム部材202を被覆させる。
具体的には、図9に示すゴム材供給機構18の投入口28に投入されたゴム材が、本体部24の内部において図示せぬヒータにより加熱され、回転するスクリュー26によって練られながら押出機構12に向けて送り出される。
一方、芯金供給機構20によって芯金200が、押出機構12の供給孔32へ供給される。そこで、押出機構12は、供給孔32から供給された芯金200にゴム材を被覆しながら排出孔34から、ゴム材が被覆された芯金200を排出する。
ここで、図10に示されるように、後方の芯金200の先端が排出孔34に接近して後方の芯金200が停止すると、一対の把持部材48は互いに近づく方向に可動され、一対の把持部材48によって、ゴム部材202が被覆された前方の芯金200が把持される。
そして、図11に示されるように、ゴム部材202が被覆された芯金200を把持した状態の把持部材48が下方に移動する。そうすると、前方の芯金200と後方の芯金200との間で芯金200が存在しないゴム材の部分が形成される。
さらに、芯金200の送り出しが再開され、図12に示されるように、芯金200が存在しないゴム材の部分が1対の分離部材42の対向位置まで移動する。そして、一対の分離部材42は、図13、図14に示されるように、互いに近づく方向に移動して接触した後、互いに離れることで、ゴム材が切断され、ゴム部材202が被覆された前方の芯金200が分離される。そして、芯金200にゴム部材202が被覆されたゴムロール部204が形成される。なお、ゴム材が切断されることで、上下方向に引っ張られていたゴム材の張力が無くなるため、ゴムロール部204の長手方向の両端部のゴム部材202の部分は、他の部分に比して芯金200の径方向に膨らむ。
次に、切断装置50を用いてゴムロール部204の芯金200の端面200Aを被覆している部分のゴム部材202を切断する。
図4、図5に示されるように、切断装置50の刃物54が、支持台52に支持されているゴムロール部204において、芯金200の端面200Aを被覆している部分のゴム部材202に挿入される。
具体的には、先ず、芯金200が端面200Aと、端面200Aを覆っている部分のゴム部材202とを離間させて空隙208を形成する(図4(A)(B)参照、第一工程)。
次に、刃物54を用いて、芯金200の径方向から空隙208を覆う部分のゴム部材202を切断する(図5(A)(B)参照、第二工程)。これによって、ゴムロール部204の芯金200の端面200Aが外部に露出して、ゴムロール体206が形成される。
なお、切断装置50を用いてゴムロール部204の芯金200の端面200Aを被覆している部分のゴム部材202を切断する工程については、詳細を後述する。
次に、露出装置80を用いてゴムロール体206において芯金200の両端部の外周面を被覆している部分のゴム部材202を切断する。
具体的には、露出装置80の一対の把持部材82が、図15(A)(B)に示されるように、図示せぬソレノイドによって移動して、ゴムロール体206の芯金200の両端部を、装置幅方向から挟み込む。さらに、駆動部84は、一対の把持部材82によって把持されたゴムロール体206を、ゴムロール体206の周方向に回転させる。
また、一対のエアシリンダー88が、図15(B)(C)に示されるように、スリーブ86を移動させることで、円筒部86Aが、ゴムロール体206の両端部における芯金200とゴム部材202との間に挿入される。これにより、円筒部86Aの先端で、芯金200とゴム部材202とが離間する。
また、図16(A)(B)(C)に示されるように、ゴムロール体206が回転している状態で、ソレノイド92が、ゴムロール体206に対向するカッタ90を、芯金200とゴム部材202が離間している部分に挿入する。これにより、図17(A)(B)(C)(D)に示されるように、芯金200の両端部の外周面を被覆しているゴム部材202の部分が切断される(第三工程)。
そして、この切断されたゴム部材が取り除かれることで、芯金200の両端部の外周面が露出して、ゴムロール210が製造される。
(要部構成)
次に、切断装置50について説明する。
切断装置50は、図2に示されるように、ゴムロール部204が載せられる台座56と、一対の支持台52と、一対の刃物54と、ゴムロール部204の芯金200の位置を検出するセンサ60とを備えている。さらに、切断装置50は、支持台52及び刃物54を装置幅方向に移動させる移動機構62と、刃物54を装置上下方向に移動させる移動機構64と、各部を制御する制御部68とを備えている(図8参照)。
〔台座56〕
台座56は、床F上に置かれており、装置幅方向に延びている。さらに、台座56の装置幅方向の長さは、ゴムロール部204の長さと比して短くされている。また、台座56は、装置幅方向に延びるように載せられたゴムロール部204の位置を決める図示せぬ位置決め部を有している。
この構成において、ゴムロール部204が台座56に載せられた状態で、ゴムロール部204の長手方向の両端部が、台座56から装置幅方向に突出する。
〔支持台52〕
一対の支持台52は、互いに同様の構成とされており、装置奥行方向から見て、装置幅方向から台座56を挟んで配置されている。そして、支持台52は、装置幅方向に延びる図示せぬレールに支持されており、装置幅方向に移動可能とされている。具体的には、一対の支持台52は、装置幅方向において、台座56に載せられているゴムロール部204に対して離間する離間位置(図2参照)と、ゴムロール部204の端部を下方から支持する支持位置(図3参照)とに移動可能とされている。
この支持台52は、図1に示されるように、装置幅方向から見て、上方が開口したV字状のV字面52Aを有している。このV字面52Aがゴムロール部204と接触して、支持台52がゴムロール部204を支持するようになっている。
また、支持台52は、装置幅方向の外側(ゴムロール部204の長手方向の中心部側とは反対側)を向く、平面52Bを有している。支持位置に支持台52が配置された状態で、平面52Bは、図3に示されるように、芯金200の端面200Aに対して、装置幅方向の外側に配置されている。本実施形態では、支持位置に配置された支持台52の平面52Bは、端面200Aに対して、0.2〔mm〕装置幅方向の外側に配置される(図3の寸法L1)。
〔刃物54〕
一対の刃物54は、互いに同様の構成とされており、図2に示されるように、装置奥行方向から見て、支持台52の上方に夫々配置されている。そして、一対の刃物54は、図示せぬ装置幅方向に延びるレール、及び装置上下方向に延びるレールに支持されており、装置幅方向、及び装置上下方向に移動可能となっている。具体的には、一対の刃物54は、装置幅方向において、台座56に載せられているゴムロール部204に対して離間する離間位置(図2参照)と、ゴムロール部204の端部の上方でゴムロール部204に接近する接近位置(図3参照)とに移動可能となっている。さらに、接近位置に配置された一対の刃物54は、装置下方に移動して、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202を切断する切断位置(図5(B)参照)に移動可能となっている。
この刃物54は、図1に示されるように、装置幅方向に板面を有する板状で、装置幅方向から見て、下方が開口したV字状の刃54Aを有している。刃物54において装置幅方向の内側(他方の刃物54を向く側)を向く平面54Bの装置幅方向の位置は、刃物54が接近位置、及び切断位置に配置された状態で、支持位置に配置された支持台52の平面52Bの装置幅方向の位置と同様となる(図3参照)。刃54Aは離間部材の一例である。
〔移動機構62〕
移動機構62(図8参照)は、既知のボールねじやベルトなどの機械要素を用いて支持台52及び刃物54を装置幅方向に移動するようになっている。
この構成において、移動機構62は、図2、図3に示されるように、離間位置に配置された支持台52及び刃物54を、支持位置、接近位置に移動させる。さらに、移動機構62は、支持位置、接近位置に配置された支持台52及び刃物54を離間位置に移動させる。
〔移動機構64〕
移動機構64(図8参照)は、既知のボールねじやベルトなどの機械要素を用いて刃物54を装置上下方向に移動するようになっている。
この構成において、移動機構64は、図3、図5(B)に示されるように、接近位置に配置された刃物54を、切断位置に移動させる。さらに、移動機構64は、切断位置に配置された刃物54を、接近位置に移動させる。
〔センサ60〕
センサ60は、所謂レーザセンサであって、図2に示されるように、台座56に載せられたゴムロール部204の装置幅方向の一方側(図中左側)に配置されている。そして、センサ60の図示せぬ発光部及び受光部は、芯金200の一方の端面200Aと装置幅方向で対向している。
この構成において、センサ60は、台座56に載せられたゴムロール部204の芯金200の装置幅方向の位置を検出する。
〔制御部68〕
制御部68は、図8に示されるように、センサ60による検出結果に基づき、移動機構62、64を稼動させるようになっている。なお、制御部68による各部の制御については、後述する要部構成の作用と共に説明する。
(要部構成の作用)
次に、弾性ロールの製造方法で説明した第一工程、及び第二工程について、比較形態に係る弾性ロールの製造方法と比較しつつ説明する。なお、第一工程が実行される前の状態では、支持台52及び刃物54は、離間位置に配置されている。また、図4(A)(B)、図5(A)(B)、図19(A)(B)、図20(A)(B)については、ゴムロール部204の装置幅方向の一方側の部分を示す。
先ず、比較形態に係る弾性ロールの製造方法に用いられる切断装置550について図18を用いて説明する。切断装置550については、切断装置50と異なる部分を主に説明する。
〔切断装置550〕
切断装置550は、台座56と、センサ60と、一対の刃物54と、一対の板状の下刃物552とを備えている(図18参照)。さらに、切断装置550は、下刃物552及び刃物54を装置幅方向に移動させる移動機構62と、刃物54を装置上下方向に移動させる移動機構64と、各部を制御する制御部68とを備えている。
下刃物552については、支持台52と同様に支持されており、刃物54に対して上下方向で対称の形状とされている。具体的には、下刃物552は、図18に示されるように、装置幅方向に板面を有する板状で、装置幅方向から見て、上方が開口したV字状の刃552Aを有している。また、下刃物552において装置幅方向の外側を向く平面552Bの装置幅方向の位置は 刃物54の平面54Bの装置幅方向の位置と同様とされている。つまり、支持位置に配置された下刃物552の平面552Bは、芯金200の端面200Aに対して、0.2〔mm〕装置幅方向の外側に配置されている(図19の寸法L2)。
〔第一工程・第二工程〕
次に、第一工程、及び第二工程について、図7に示すフロー図を用いて説明する。なお、比較形態に係る弾性ロールの製造方法については、本実施形態の弾性ロールの製造方法と異なる部分を主に説明する。
第一工程、第二工程は、一連の動作によって実行される。先ず、作業者は、図2に示されるように、ゴムロール部204を台座56に載せる。
そして、ステップS100では、センサ60がゴムロール部204の芯金200における装置幅方向の位置を検出する。そして、制御部68がセンサ60の検出結果を受け取る。制御部68がセンサ60の検出結果を受け取るとステップS200へ移行する。
ステップS200では、センサ60の検出結果に基づいて、制御部68が、移動機構62を稼動させて、図3に示されるように、離間位置に配置された支持台52及び刃物54を、支持位置、接近位置に移動させる。なお、制御部68には、芯金200の長さが予め入力されており、制御部68は、センサ60の検出結果によって、芯金200の両方の端面200Aの装置幅方向の位置情報を得る。支持台52が支持位置、刃物54が接近位置に到達するとステップS300へ移行する。
ステップS300では、制御部68は、移動機構64を稼動させて、接近位置に配置された刃物54を切断位置に移動させる。
ここで、比較形態に係る弾性ロールの製造では、制御部68は、移動機構64を稼動させて、図19(A)(B)に示されるように、接近位置に配置された刃物54を下方へ移動させる。そして、刃物54の刃54Aが、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202に侵入しながら、この部分のゴム部材202を上方から押す。押された部分のゴム部材202が下方に変形することで、下刃物552の刃552Aが、ゴム部材202の一部に侵入する。
さらに、刃物54は、図20(A)(B)に示されるように、切断位置に向けて下方へ移動する。そして、刃物54が切断位置に到達する。これにより、刃54Aと刃552Aによって、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が切断される。このように、切断装置550では、一対の刃(刃54Aと刃552A)でゴム部材202を挟み込むことで、ゴム部材202が切断される。
ここで、前述したように、支持位置に配置された下刃物552の平面552Bは、端面200Aに対して、0.2〔mm〕装置幅方向の外側に配置される。このため、図20(B)に示されるように、芯金200の端面200Aに薄皮状のゴム部材202が残ってしまうことがある。
一方、本実施形態の弾性ロールの製造方法では、制御部68は、移動機構64を稼動させて、図4(A)(B)に示されるように、接近位置に配置された刃物54を下方へ移動させる。そして、刃物54の刃54Aが、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202に侵入しながら、この部分のゴム部材202を上方(芯金200の径方向の一方)から押す。また、支持台52が、押された部分のゴム部材202を下方(芯金200の径方向の他方)から支持している。つまり、芯金200の径方向の一方と、芯金200の径方向の他方とは、互いに対向する方向を示す。
このように、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が上方から押されることで、この部分のゴム部材202は、装置幅方向に延びるように変形する。そして、前述したように、芯金200の端面200Aには、プライマー(接着剤)が塗布されていない。
そこで、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が、装置幅方向の外側へ変形することで、芯金200の端面200Aとゴム部材202とが離間して空隙208が形成される(第一工程)。
さらに、刃物54は、図5(A)(B)に示されるように、切断位置に向けて下方へ移動する。そして、刃物54の刃54Aが空隙208を通過して、刃物54が切断位置に到達する。これにより、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が切断され、芯金200の端面200Aが外部に露出する(第二工程)。このように、ゴムロール部204からゴムロール体206が製造される。
芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が切断されると、制御部68が移動機構62、64を制御して、前述した工程と逆の工程を実行させることで、支持台52、及び刃物54が離間位置に移動して、一連の第一工程、第二工程が終了する。
なお、芯金200の端面200Aが外部に露出したゴムロール体206が製造された後は、前述した第三工程が実行されることで、芯金200の外周面の両端部を被覆している部分のゴム部材202が切断される。切断されたゴム部材202が除去されることで、ゴムロール210(図6参照)が製造される。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態の弾性ロールの製造方法では、第一工程で、芯金200の端面200Aとゴム部材202とが離間して空隙208が形成される。そして、第二工程で、刃物54の刃54Aが空隙208を通過することで、ゴム部材202が切断される。これにより、比較形態に係る弾性ロールの製造方法と比して、芯金200の端面200Aにゴム部材202が残ってしまうのが抑制される。
また、第三工程で芯金200とゴム部材202との間に円筒部86Aを挿入する前に、比較形態に係る弾性ロールの製造方法と比して、芯金200の端面200Aに残っているゴム部材202を除去する工数が低減する。
また、弾性ロールの製造方法では、前述したように、刃54Aが、空隙208を通過することで、ゴム部材202が切断される。例えば、ウォータージェット等によってゴム部材202を切断する場合と比して、液体を用いることなくゴム部材202が切断される。
また、弾性ロールの製造方法では、端面200Aを覆う部分のゴム部材202を上方から刃54Aで押してゴム部材202を変形させることで、端面200Aとゴム部材202とを離間させる。さらに、この刃54Aで空隙208を覆う部分のゴム部材202を切断する。このため、例えば、ゴム部材202を押す部材と、ゴム部材202を切断する部材とが別部材である場合と比して、制御する部材が減らされる。
また、弾性ロールの製造方法では、上方から刃54Aで押されている部分のゴム部材202を、支持台52が下方から支持している。このため、上方から刃54Aでゴム部材202を押すことだけで、ゴム部材202を変形させて空隙208を形成させる場合と比して、形成される空隙208の容積が大きくなる。そして、空隙208の容積が大きくなることで、刃54Aの装置幅方向の位置がばらついた場合でも、刃54Aは空隙を通過する。おな、容積の大小については、例えば、工程の途中で各部を停止させ、ゴム部材202を切断することで確認される。
また、弾性ロールの製造方法では、支持台52のV字面52Aがゴムロール部204と接触して、支持台52がゴムロール部204を支持している。このため、支持台の支持面が上方を向いた上面である場合と比して、台座56に載せられたゴムロール部204が装置奥行方向に転がるのが抑制される。
また、切断装置50においては、刃54Aがゴム部材202を押すことで、芯金200の端面200Aとゴム部材202とが離間して空隙208が形成される。そして、刃物54の刃54Aが空隙208を通過することで、ゴム部材202が切断される。これにより、端面200Aとゴム部材202とが接触した状態で、ゴム部材202を切断する切断装置550を用いる場合と比して、芯金200の端面200Aにゴム部材202が残ってしまうのが抑制される。具体的には、芯金200の端面200Aにゴム部材202が被覆した状態で残ってしまうのが抑制される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法、及び切断装置の一例を図21〜図25に従って説明する。なお、第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。また、図22(A)(B)、図23(A)(B)については、ゴムロール部204の装置幅方向の一方側の部分を示す。
(切断装置350)
第2実施形態の切断装置350は、台座56と、一対の支持台52と、一対の刃物54と、一対の押付部352と、ゴムロール部204の位置を検出するセンサ60とを備えている。さらに、切断装置350は、支持台52、刃物54及び押付部352を装置幅方向に移動させる移動機構362と、刃物54を装置上下方向に移動させる移動機構64と、押付部352を装置上下方向に移動させる移動機構366と、各部を制御する制御部368とを備えている(図25参照)。つまり、第2実施形態の切断装置350は、第1実施形態の切断装置50と異なり、一対の押付部352と、支持台52、刃物54及び押付部352を装置幅方向に移動させる移動機構362と、押付部352を装置上下方向に移動させる移動機構366とを備えている。
押付部352は、図21に示されるように、刃物54に対して装置幅方向の内側に配置されている。また、押付部352は、下方を向いた平面状の押付面352Aと、装置幅方向の外側を向いた平面352Bとを有している。押付部352は、離間部材の一例である。
押付部352は、図示せぬ装置幅方向に延びるレール、及び装置上下方向に延びるレールに支持されており、装置幅方向、及び装置上下方向に移動するようになっている。そして、押付部352は、装置幅方向において、台座56に載せられているゴムロール部204に対して離間する離間位置と、ゴムロール部204の端部の上方でゴムロール部204に接近する接近位置(図22(A)参照)とに移動するようになっている。さらに、接近位置に配置された押付部352は、装置下方に移動して、芯金200の外周面の端部を覆う部分のゴム部材202を押す押付位置(図22(B)参照)に移動するようになっている。
移動機構362(図25参照)は、既知のボールねじやベルトなどの機械要素を用いて支持台52、刃物54及び押付部352を装置幅方向に移動するようになっている。
この構成において、移動機構362は、離間位置に配置された支持台52、刃物54及び押付部352を、支持位置、接近位置に移動させる。さらに、移動機構362は、支持位置、接近位置に配置された支持台52、刃物54及び押付部352を離間位置に移動させる。
移動機構366(図25参照)は、既知のボールねじやベルトなどの機械要素を用いて刃物54を装置上下方向に移動するようになっている。
この構成において、移動機構366(図25参照)は、図22(A)(B)に示されるように、接近位置に配置された押付部352を押付位置に移動させる。さらに、移動機構366は、押付位置に配置された押付部352を接近位置に移動させる。
(要部構成の作用)
次に、第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法について、図24に示すフロー図を用いて説明する。
第2実施形態に係る弾性ロールの製造方法の第一工程、第二工程は、一連の動作によって実行される。先ず、作業者は、ゴムロール部204を台座56に載せる(図2参照)。ゴムロール部204が台座56に載せられる。
そして、ステップS110では、センサ60がゴムロール部204の芯金200の装置幅方向における位置を検出する。そして、制御部368がセンサ60の検出結果を受け取る。制御部368がセンサ60の検出結果を受け取るとステップS210へ移行する。
ステップS210では、センサ60の検出結果に基づいて、制御部368が、移動機構362を稼動させて、図22(A)に示されるように、離間位置に配置された支持台52、刃物54及び押付部352を、支持位置、接近位置に移動させる。支持台52が支持位置、刃物54及び押付部352が接近位置に到達するとステップS310へ移行する。
ステップS310では、制御部368は、移動機構366を稼動させて、図22(A)(B)に示されるように、接近位置に配置された押付部352を押付位置に移動させる。
これにより、押付部352が下方へ移動して、押付部352の押付面352Aがゴム部材202と接触する。そして、押付部352は、芯金200の外周面の端部を覆う部分のゴム部材202を上方(芯金200の径方向の一方)から押す。換言すれば、押付部352は、支持台52によって支持されている部分に対して反対側の部分のゴム部材202を下方に押す。
このように、芯金200の外周面の端部を覆う部分のゴム部材202が上方から押されることで、この部分のゴム部材202は、装置幅方向に延びるように変形する。そして、前述したように、芯金200の端面200Aには、プライマー(接着剤)が塗布されていない。
そこで、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が、装置幅方向の外側へ変形することで、芯金200の端面200Aとゴム部材202とが離間して空隙218が形成される(第一工程)。押付部352が押付位置に到達するとステップS410へ移行する。
ステップS410では、制御部368は、移動機構64を稼動させて、図22(B)、図23(A)(B)に示されるように、接近位置に配置された刃物54を切断位置に移動させる。そして、刃物54の刃54Aが空隙218を通過して、刃物54が切断位置に到達する。これにより、芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が切断され、芯金200の端面200Aが外部に露出する(第二工程)。このように、ゴムロール部204からゴムロール体206が製造される。
芯金200の端面200Aを覆う部分のゴム部材202が切断されると、制御部368が移動機構64、362、366、を制御して、前述した工程と逆の工程が実行する。これにより、支持台52、刃物54及び押付部352が離間位置に移動して、一連の第一工程、第二工程が終了する。
(まとめ)
以上説明したように、第2実施形態の弾性ロールの製造方法では、押付部352が、芯金200の外周面の端部を覆う部分のゴム部材202を上方から押すことで、ゴム部材202が変形して空隙218が形成される。このため、例えば、ゴム部材202の長手方向の端部を吸引して、ゴム部材202を芯金の軸方向に引っ張る場合と比して、吸引ポンプを用いることなく空隙218が形成される。
また、弾性ロールの製造方法では、押付部352によって上方から押されている部分のゴム部材202を、支持台52が支持している。これにより、上方からゴム部材202を押すことだけで、ゴム部材202を変形させて空隙218を形成させる場合と比して、形成される空隙の容積が大きくなる。
また、下方(芯金200の径方向)を向いた押付面352Aをゴム部材202と接触させて、ゴム部材202を下方に押す。これにより、第1実施形態と比してゴム部材202が大きく変形して、空隙の容積が第1実施形態と比して大きくなる。
また、空隙218の容積が大きくなることで、刃54Aの装置幅方向の位置が外側にずれた場合でも、刃54Aが空隙218を通過する。
また、ゴム部材202を押す押付部352、及びゴム部材202を支持する支持台52とは別部材の刃54Aを上方からゴム部材202に挿入し、空隙218を通過させることでゴム部材202を切断する。つまり、空隙218が形成された後、刃54Aをゴム部材202に挿入する。このため、第1実施形態と比して、ゴム部材202の切り口がばらつくのが抑制される。
他の第2実施形態の作用については、ゴム部材202を押す刃54Aを用いてゴム部材202を切断する作用を除いて、第1実施形態の作用と同様である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、刃54Aを用いてゴム部材202を切断したが、例えば、ウォータージェット等を用いてゴム部材202を切断してもよい。しかし、この場合には、刃54Aを用いることで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、ゴム部材202を上方から押すことで、ゴム部材202を変形させて、空隙208、218を形成させたが、図26、図27に示されるように、ゴム部材202の端部を吸い付ける吸盤400を用いて空隙を形成させてもよい。しかし、この場合には、ゴム部材202を上方から押すことで空隙208、218を形成させることで奏する作用は奏しない。
また、上記第1実施形態では、支持台52がゴムロール部204の端部を支持したが、特に支持しなくてもよい。この場合であっても、比較形態に係る切断装置550と異なり、下刃物552が無いため、ゴム部材202に下刃物552の刃552Aが浸入することがない。つまり、ゴム部材202に切込みが入ることがない。これにより、ゴム部材202が刃54Aで押されることで、ゴム部材202が変形して空隙が形成される。
50 切断装置
54A 刃(離間部材の一例)
86A 円筒部(円筒部材の一例)
200 芯金
200A 端面
202 ゴム部材(弾性材の一例)
204 ゴムロール部(被覆部材)
208 空隙
210 ゴムロール(弾性ロールの一例)
218 空隙
350 切断装置
352 押付部(離間部材の一例)

Claims (7)

  1. 芯金がその端面も含んで弾性材で覆われている被覆部材に対して、該端面と該弾性材とを離間させて空隙を形成する第一工程と、
    該芯金の径方向から該空隙を覆う部分の該弾性材を切断する第二工程と、
    該端面側から該芯金と該弾性材との間に円筒部材を挿入し、該芯金と該弾性材とを離間させて、離間した部位で該弾性材を切断する第三工程と、
    を備える弾性ロールの製造方法。
  2. 前記第一工程では、前記端面を覆う部分の前記弾性材を前記径方向の一方から刃で押して前記弾性材を変形させることで、前記端面と前記弾性材とを離間させて空隙を形成し、
    前記第二工程では、前記刃で前記空隙を覆う部分の前記弾性材を前記径方向から切断する請求項1に記載の弾性ロールの製造方法。
  3. 前記第一工程では、前記径方向の一方から前記刃で押されている部分の前記弾性材を、前記径方向の他方から支持している請求項2に記載の弾性ロールの製造方法。
  4. 前記第一工程では、前記芯金の軸方向の端部を覆う部分の前記弾性材を前記径方向の一方から前記芯金に向けて押して前記弾性材を変形させることで、前記端面と前記弾性材とを離間させて空隙を形成する請求項1に記載の弾性ロールの製造方法。
  5. 前記第一工程では、前記径方向の一方から押されている部分の前記弾性材を、前記径方向の他方から支持している請求項4に記載の弾性ロールの製造方法。
  6. 前記第二工程では、前記弾性材を押す部材、及び前記弾性材を支持する部材とは別部材の刃を前記径方向から前記弾性材に挿入し、前記空隙を通過させることで前記弾性材を切断する請求項5項に記載の弾性ロールの製造方法。
  7. 芯金がその端面も含んで弾性材で覆われた被覆部材における前記端面と、前記弾性材とを離間させて空隙を形成する離間部材と、
    前記空隙を通過させることで、前記端面を被覆している部分の前記弾性材を切断する刃と、
    を備える切断装置。
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