JP2019016547A - 端子金具及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子金具の周囲に設けられるシール構造の信頼性を確保する。【解決手段】端子金具10は、本体部12から突出する雄タブ11を備える。雄タブ11は、本体部12側からの液体の流れを止める栓構造をなし、本体部12から離れた先端部に、平坦な接触面15を有する端子接続部13が設けられ、端子接続部13と本体部12との間に、外周面を断面円形のシール面18としたシール部16が設けられている。端子金具10がコネクタハウジング60のキャビティ67に挿入されると、シール部16のシール面18がゴム栓50のシール孔51に密着する。【選択図】図2

Description

本発明は、端子金具及びコネクタに関するものである。
特許文献1には、オートマチックトランスミッションの内外の回路を接続するためのオートマチックトランスミッション用コネクタが開示されている。このコネクタは、ケース内のオイルが外部に漏れないように、ハウジングの内部が封止樹脂材で封止されている。封止樹脂材は、ハウジングの注入口から充填スペースに注入され、熱を加えて硬化させられる。
特許文献1の場合、封止樹脂材が比較的高価であるのに加え、ハウジングに封止樹脂材を注入するための特別な構造が必要とされ、さらに封止樹脂材の注入工程も別途必要とされる。このため、全体としてコストが上昇する懸念がある。
一方、封止樹脂材に代えて、汎用のゴム栓を用いれば、コスト高となるのを抑えることができると考えられる。例えば、特許文献2に記載のものは、ハウジングにゴム栓が収容され、ゴム栓の貫通孔に、端子金具の通過後、電線の外周面が密着するようになっている。
特許第3440711号公報 特開2011−100599号公報
特許文献2の場合、端子金具が貫通孔を通過する際に、端子金具の突起部分がゴム栓の一部を切ってしまうのを防止するべく、貫通孔の開口形状に工夫が施されている。一方、特許文献1の場合、端子金具及びコネクタが油中環境下で使用されるため、端子金具の周囲を液密に封止してオイル漏れを確実に防止する必要があり、特許文献2の技術をそのまま適用するのは難しいという事情がある。特に、端子金具は、通常、板材を曲げ加工して形成され、直角又は鋭角の曲げ部を有することから、貫通孔の内周面に曲げ部が密着しにくく、ゴム栓との間にシール性を確保しづらいという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具の周囲に設けられるシール構造の信頼性を確保することを目的とする。
本発明は、本体部から突出する雄タブを備えた端子金具であって、前記雄タブは、前記本体部側からの液体の流れを止める栓構造をなし、前記本体部から離れた先端部に、平坦な接触面を有する端子接続部が設けられ、前記端子接続部と前記本体部との間に、外周面を断面円形のシール面としたシール部が設けられているところに特徴を有する。
雄タブに断面円形のシール面を有するシール部が設けられているため、端子金具がゴム栓のシール孔に挿入されたときに、シール部のシール面がゴム栓のシール孔の内周面に沿って隙間なく密着することができる。また、雄タブは本体部側からの液体の流れを止める栓構造をなしている。したがって、端子金具の周囲に設けられたシール構造の信頼性を確保することができる。特に、シール部が本体部より先端側の部位(端子接続部寄りの部位)に設けられているため、ゴム栓のシール孔の内周面に本体部の曲げ部分や突起部分が干渉することがなく、ゴム栓切れの発生を未然に防止することができる。なお、断面円形は、断面形状が真円形に限らず、長円形や楕円形等を含む概念である。
本発明の実施例1におけるコネクタの正面図である。 図1のA−A線断面図である。 コネクタハウジングの断面図である。 雄タブを斜め上方から見た斜視図である。 本体部を斜め上方から見た斜視図である。 端子金具を斜め上方から見た斜視図である。 電線が接続された端子金具を斜め上方から見た斜視図である。 電線が接続された端子金具を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施例2において、電線が接続された端子金具を斜め上方から見た斜視図である。 電線が接続された端子金具を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施例3における雄タブの断面図であり、(A)は中空部がタブ基部のみに設けられ、(B)は中空部がタブ基部から端子接続部に及ぶ範囲に設けられている場合を示すものである。
本発明の好ましい形態を以下に記載する。
前記本体部は、前記雄タブとは別体であって折り曲げ可能な板状をなし、前記雄タブから離れた基端部に、電線接続部が設けられ、前記雄タブと重なる部位に、前記雄タブを連結する連結部が設けられているとよい。仮に、本体部が雄タブと同様の栓構造をなすものであるとすると、電線との接続部位を成形するのが難しくなる。その点、上記形態によれば、本体部が折り曲げ可能な板状をなすため、電線との接続部位となる電線接続部を容易に成形することができる。また、雄タブを連結する連結部も容易に成形可能となる。
前記雄タブのうち、前記連結部に連結される被連結部が断面非真円形の外周面を有し、前記連結部が前記断面非真円形の外周面に沿って巻き付く形状の圧着片を有しているとよい。例えば、被連結部の外周面がシール部から連続する断面真円形をなしているとすると、連結部の内側で被連結部が周方向に位置ずれ(ローリング)する懸念がある。しかるに上記形態によれば、被連結部の外周面が断面非真円形をなすため、連結部が被連結部の外周面に沿って巻き付けられたときに、連結部の内側で被連結部が周方向に位置ずれするのを信頼性良く抑えることができる。なお、断面非真円形は、真円形以外の異形断面であって、好ましくは多角形状であるが、長円形や楕円形等であってもよい。
前記本体部に、コネクタハウジングからの抜け出しを規制する撓み変形可能なターミナルランスが突設されているとよい。例えば、コネクタが油中環境下で使用される場合に、コネクタハウジングに樹脂ランスを設けるとなると、コネクタハウジングの材料選択の幅が狭められ、コスト高となる懸念がある。このため、端子金具にランスを形成することが望まれ、そのようなターミナルランスも公知ではあるが、従来においては、ターミナルランスがゴム栓を傷付けてしまうため、防水コネクタには使用しにくいという事情があった。しかるに本発明の場合、ゴム栓のシール孔にシール部が挿入され、本体部はゴム栓のシール孔を通過しない設定になるため、ターミナルランスがゴム栓を傷付けることが実質的になく、ターミナルランスであっても、シール性を良好に維持することができる。
また、本発明は、上記形態の端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、前記キャビティに連通する収容凹部を有するコネクタハウジングと、前記収容凹部に液密に収容されるゴム栓とを備え、前記ゴム栓は、前記シール部の前記シール面に密着するシール孔を有しているコネクタであるとよい。これによれば、端子金具の本体部がゴム栓を通過(貫通)することがないため、ゴム栓切れの発生を信頼性良く防止することができる。しかも、ゴム栓のシール孔には、シール部の断面円形のシール面が密着するため、良好なシール性を確保することができる。
上記コネクタは、オートマチックトランスミッションのケースに取り付けられるとよい。ゴム栓がコネクタハウジングの収容凹部に液密に収容され、シール部の周囲がゴム栓によって液密に封止されるため、ケース内のオイルがコネクタハウジングを通してケース外に漏れ出るのを防止することができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図8を参照して説明する。本実施例1のコネクタは、自動車のオートマチックトランスミッションのケース90に取り付けられるものであって、合成樹脂製のコネクタハウジング60と、導電金属製の端子金具10とを備えている。コネクタハウジング60は、図示しない相手コネクタハウジングに嵌合可能とされ、端子金具10は、相手コネクタハウジングに収容された図示しない相手端子金具に接続可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、コネクタハウジング60が嵌合開始時に相手コネクタハウジングと向き合う面側である図2の左側を前側とし、上下方向については、図8を除く各図を基準とする。
コネクタハウジング60は、図3に示すように、略円柱状のハウジング本体61と、ハウジング本体61の外周から前方に突出する筒状のフード部62と、ハウジング本体61から外側に張り出す鍔状のフランジ部63とを有している。
フランジ部63の前面には、有底円環状の凹部64が設けられている。凹部64の内周面は、ハウジング本体61の外周面を形成している。凹部64には相手コネクタハウジングの外周部分が嵌合可能とされている。また、図1に示すように、フランジ部63の前面には、凹部64の外周側に環状溝65が設けられ、環状溝65に、シールリング70が嵌着されている。フランジ部63の一対の対角部分は、他の一対の対角部分よりも外側に張り出しており、それぞれの略中央部に、円形の固定孔66が開口して設けられている。
図3に示すように、ハウジング本体61には、複数のキャビティ67が前後方向に延出して設けられている。各キャビティ67の内壁には、前方に片持ち状に突出するランス68が設けられている。図2に示すように、各キャビティ67には、後方から端子金具10が挿入される。端子金具10は、ランス68に係止されることでキャビティ67内に抜け止めされる。
また、ハウジング本体61には、各キャビティ67と連通するリテーナ装着孔69が上下方向に延出して設けられている。リテーナ装着孔69は、フランジ部63の直ぐ後方においてハウジング本体61の外面に開口し、その開口を通して内部にリテーナ80が挿入される。リテーナ80は、端子金具10に後方から係止可能に配置され、端子金具10を二重に抜け止めする役割をはたす。
ハウジング本体61の前面には、収容凹部71が一段凹むように設けられている。収容凹部71の奥面には、各キャビティ67の前端が開口している。収容凹部71には、前方からゴム栓50が挿入されて収容される。
ゴム栓50はシリコンゴム等のゴム製であって、前後方向に所定厚みを有する扁平マット状の一括ゴム栓として構成される。ゴム栓50の外周面は、収容凹部71の内周面に密着可能とされ、ゴム栓50の後面は、収容凹部71の奥面に密着可能とされている。図3に示すように、ゴム栓50には、複数のシール孔51が貫通して設けられている。各シール孔51の内周面には、複数のシールリップ52が周回して設けられている。図2に示すように、ゴム栓50の各シール孔51には、端子金具10の後述するシール部16が挿入され、各シールリップ52は、シール部16の外周面に沿って弾性的に密着するようになっている。
ハウジング本体61の前面には、ゴム栓50が収容凹部71に挿入された後、フロント部材40が被せられる。フロント部材40は合成樹脂製であって上下方向に沿った板状をなし、ゴム栓50の前面に密着可能とされている。フロント部材40が外周側に設けられた係止構造を介してコネクタハウジング60に固定されることにより、ゴム栓50が前方へ抜け出るのが規制されるようになっている。フロント部材40には、各キャビティ67及び各シール孔51と連通する複数の挿通孔41が設けられている。各挿通孔41は、フロント部材40の板状の本体部分と本体部分から前方に突出する筒状部分とに跨って貫通する形態とされ、内部に後述する雄タブ11が位置決め状態で挿通される(図2を参照)。
収容凹部71の奥面には、上下一対の突片部72が前方に突出して設けられている。各突片部72の先端は、フード部62内に臨んでいる。図2に示すように、フード部62内には、端子金具10の後述する雄タブ11が複数突出して配置されており、各突片部72の先端は、各雄タブ11の先端より先方に位置している。各雄タブ11は、各突片部72によって斜め姿勢の相手コネクタハウジングや外部異物と干渉するのが回避され、折損、破損されることがないようにされている。
図2に示すように、コネクタハウジング60は、ケース90に開設された取付孔91に内側から挿入され、フランジ部63がケース90に対面させられた状態で、固定孔66を貫通する図示しない固定部材を介してケース90に固定される。このとき、シールリング70がケース90の内面に弾性的に密着し、コネクタハウジング60とケース90との間が液密にシールされる。また、コネクタハウジング60がケース90に固定された状態では、フード部62がケース90の外側に向けて開口しており、ケース90の外側に位置する相手コネクタハウジングを待ち受ける。
続いて、端子金具10について説明する。図6に示すように、端子金具10は、全体として前後方向に細長い形状をなし、雄タブ11と本体部12とを備えている。雄タブ11と本体部12とは、それぞれ別体であり、互いに分離連結可能とされている。
雄タブ11は、本体部12側から先端側へ向かう液体の流れを止める栓構造をなし、内部全体が閉塞されている。具体的には、図4に示すように、雄タブ11は、全体として中実棒状をなし、前部側に角柱状の端子接続部13を有し、後部側に円柱状のタブ基部14を有している。
端子接続部13は、断面略四角形状をなし、上下方向及び左右方向に沿った4つの平坦な面を有している。コネクタハウジング60が相手コネクタハウジングに嵌合されると、雄タブ11が図示しない相手端子金具の内部に挿入され、雄タブ11の4つの平坦な面のうちの接触面15に相手端子金具の接触部分が弾性的に接触し、両端子金具が電気的に接続されるようになっている。図4に示すように、端子接続部13は、タブ基部14(後述するシール部16)の前面から前方へ向けて緩傾斜で縮径したあと一定厚みで延出し、さらに前端部が急傾斜で窄まる形態になっている。
図4に示すように、タブ基部14は、後端部を除く部分に、外周面を断面円形、詳細には断面真円形としたシール部16を有し、後端部に、外周面の一部を断面真円形以外の異形断面とした被連結部17を有している。シール部16は、長さ方向にほぼ一定径で延出する円柱状をなしている。シール部16の外周面は、シール孔51のシールリップ52の最小内径より少し大きい外径のシール面18として構成される。シール部16のシール面18は、シールリップ52に対し周方向の全周にわたってほぼ均一な圧縮力を付与することが可能となっている。
被連結部17の外周面は、周方向の一部に平面状の圧着面19を有し、圧着面19以外の部分がシール面18と同心の円弧面21となっている。また、被連結部17は、圧着面19の前後両端から切り立つ上下方向に沿った段差面22を有し、前後の段差面22と圧着面19とで側面視角凹状をなしている。この側面視角凹状をなす部分には、本体部12の後述する圧着片27が位置決め状態で嵌着される。
雄タブ11は、母材となる円柱状のピン部材をプレス加工することで、端子接続部13と被連結部17とを成形してなる。このとき、シール部16は、ピン部材の形状をそのまま生かして構成される。このように、雄タブ11が中実状をなすものであれば、平坦な接触面15を有する端子接続部13等をプレス加工で容易に成形することができる。
一方、本体部12は、板材を所定形状に打ち抜いた後、曲げ加工して成形される。図5に示すように、本体部12は、連結部23、箱部24、ワイヤバレル部25及びインシュレーションバレル部26からなり、これらが前後方向に順次連なる形態になっている。ワイヤバレル部25及びインシュレーションバレル部26によって本発明の電線接続部が構成される。
連結部23は、断面U字形をなし、左右両側に一対の圧着片27が立ち上げ形成されている。図6に示すように、連結部23は、被連結部17の外周を覆うように配置され、両圧着片27が被連結部17の外面に沿うように巻き付けられる。このとき、両圧着片27の先端部は、被連結部17の圧着面19に左右方向に沿って当接させられ、左右中央部にて突き合わされる。両圧着片27の前後端縁が被連結部17の前後の段差面22に当接可能に配置されることで、連結部23が雄タブ11に対して前後方向に位置決めして取り付けられる。
さらに、連結部23に超音波溶接又は抵抗溶接等の溶接がなされ、これによって雄タブ11に対する連結部23の取り付けの信頼性が向上し、振動環境下でも使用可能となる。
箱部24は、連結部23が被連結部17に取り付けられた状態で雄タブ11の後方に配置され、連結部23から連続する底板部分の左右両端から一対の側板部分が立ち上げられ、さらに両側板部分の立ち上げ方向の先端部が互いに近づくように内向きに折り曲げられ、この先端部が左右中央部にて突き合わされる。これにより、箱部24は、断面四角形状をなす。箱部24の後端は、リテーナ80によって係止される部分となる。
また、箱部24の一側面には、矩形片状のスタビライザ28が下方に突出して設けられている。スタビライザ28は、図8に示すように、箱部24の底板部分に入れられた略角U字形の切り込みの内側の片部分を側板部分とは反対側に曲げ起こして形成され、側板部分と面一で連続している。
スタビライザ28は、端子金具10がキャビティ67に挿入される過程でキャビティ67に連通する図示しないガイド溝に進入して端子金具10の挿入動作を案内する一方、端子金具10が不正姿勢をとるときにはハウジング本体61の後面に当接して端子金具10の挿入動作を規制する役割をはたす。
図5に示すように、ワイヤバレル部25は、箱部24から連続する底板部分の左右両端から立ち上げられる一対のワイヤバレル片29を有している。両ワイヤバレル片29は、前後方向に長い矩形板片状をなしている。図7に示すように、両ワイヤバレル片29は、電線30の芯線部分の外周面に沿って変形させられ、左右中央部にて突き合わされる。
図5に示すように、インシュレーションバレル部26は、ワイヤバレル部25から連続する底板部分の左右両端から立ち上げられる一対のインシュレーションバレル片31を有している。両インシュレーションバレル片31は、両ワイヤバレル片29より立ち上げ寸法が大きい板片状をなしている。図7に示すように、両インシュレーションバレル片31は、電線30の被覆部分の外周面に沿って変形させられ、先端部が前後方向にラップするように位置ずれして配置される。なお、電線30は、芯線部分の周囲を被覆部分で包囲した周知のものであり、被覆部分の除去によって先端側の芯線部分が露出している。
続いて、本実施例1の作用効果を説明する。
端子金具10の組み立てに際し、雄タブ11の被連結部17が本体部12の連結部23の底板部分に載置され、両圧着片27が折り曲げられて被連結部17の圧着面19に面接触状態に当接して配置される。続いて、連結部23に溶接が施され、雄タブ11と本体部12とが一体に連結固定される。また、適宜のタイミングで、ワイヤバレル部25及びインシュレーションバレル部26に電線30の芯線部分及び被覆部分が圧着により接続される(図7を参照)。
コネクタハウジング60については、ハウジング本体61の収容凹部71にゴム栓50が収容されるとともに、ゴム栓50の前面側にフロント部材40が配置され、ゴム栓50が抜け止めされた状態で組み付けられる(図3を参照)。
次いで、端子金具10が雄タブ11を前方に向けつつハウジング本体61のキャビティ67に後方から挿入される。ゴム栓50のシール孔51には、雄タブ11の端子接続部13が通過した後、シール部16が挿入される。この場合に、端子接続部13は、シール孔51のシールリップ52の最小内径より小さい外径で構成されるため、シールリップ52と干渉するのを回避できる。
端子金具10がキャビティ67に正規挿入されると、シール部16がゴム栓50のシール孔51に液密に挿入され(図2を参照)、端子金具10とゴム栓50との間のシールがとられる。具体的には、シール部16のシール面18がシールリップ52に対し全周にわたって弾性的に密着し、シール部16とゴム栓50との間に隙間が生じないように構成される。また、雄タブ11の端子接続部13は、フロント部材40の挿通孔41を貫通し、先端部がフード部62内に突出して配置される。
その後、コネクタハウジング60は、オートマッチトランスミッションのケース90の取付孔91に挿入され、図示しない固定部材を介してケース90に固定される。仮に、ケース90内のオイルが電線30等を伝ってハウジング本体61内に浸入したとしても、オイルはゴム栓50のシール作用によって端子金具10とゴム栓50との間及びゴム栓50とハウジング本体61との間を通過するのが阻止され、さらに、雄タブ11の栓構造によって雄タブ11内を通過するのが阻止される。その結果、フード部62内が液密に保たれ、コネクタハウジング60を通してケース90の外側にオイルが漏れ出るのが防止される。
また、端子金具10がコネクタハウジング60のキャビティ67に正規挿入された状態では、本体部12がキャビティ67に挿入され、ゴム栓50のシール孔51に入り込むことはない。このため、本体部12の角部分(曲げ部分)やスタビライザ28等の突起部分がゴム栓50と干渉することが実質的になく、ゴム栓50が本体部12によって傷付けられるのを防止することができ、ゴム栓50のシール性を良好に維持することができる。
また、本実施例1の場合、雄タブ11と本体部12とが連結部23を介して一体化された形状の端子金具10を構成するため、栓構造の雄タブ11によってシール性を確保することができるとともに、曲げ加工可能な板状の本体部12によって電線30に対する接続構造を形成することができる。
さらに、雄タブ11の被連結部17が圧着面19を有することで断面非真円形をなし、連結部23の両圧着片27がこの断面非真円形の外周面に沿って巻き付くように曲げられるため、連結部23の内側で被連結部17が周方向に位置ずれ(ローリング)するのを抑えることができる。さらにまた、両圧着片27の前後両端が被連結部17の段差面22に当接可能に配置されることで、雄タブ11と本体部12とが前後方向に位置ずれするのを抑えることができる。
また、本実施例1によれば、雄タブ11と本体部12とが別体であるため、雄タブ11と本体部12のそれぞれの材質やメッキ仕様等に関して個別に柔軟に対応することができ、使用態様のバリエーション幅も広げることができる。さらに、タブ長等を異にする複数種の雄タブ11を用意しておくことにより、使用状況等に応じて最適な雄タブ11を選択して本体部12に連結させることができる。もちろん、雄タブ11ではなく本体部12を複数種用意しておくことも可能である。
<実施例2>
本発明の実施例2の端子金具10を図9及び図10に示す。端子金具10は、本体部12の箱部24の一部構造が実施例1のものとは異なるが、その他の構造は実施例1と概ね同様である。なお、本実施例2において、実施例1と共通又は相当する構造には実施例1と同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施例2の場合、コネクタハウジング60(実施例1の図1〜図3を参照)は、オートマチックトランスミッションの油中環境下で使用されるため、ナイロン系樹脂等の耐油性に優れた材質で成形される。しかし、この種のコネクタハウジング60にランス(いわゆる樹脂ランス)を成形するのは製造的に困難であるため、コネクタハウジング60からランスを省略し、端子金具10にランスを設けることが望まれる。そこで、本実施例2においては、端子金具10にターミナルランス32を設けたものである。なお、従来においては、この種のターミナルランスがゴム栓のシール孔の内周面を摺動して傷付けるので、適用しづらいという問題があった。しかるに本発明の場合、端子金具10の本体部12がゴム栓50のシール孔51を貫通しないため、ゴム栓50がターミナルランス32によって傷付けられることが実質的になく、ターミナルランス32を支障なく設けることができるのである。
ターミナルランス32は、箱部24の下面側に突出して設けられている。具体的には、ターミナルランス32は、箱部24の底板部分に入れられた略角U字形の切り込みの内側の片部分を曲げ起こして形成され、側面視して斜め下後方へ片持ち状に突出する形態になっている。ターミナルランス32は、図示はしないが、ハウジング本体61のキャビティ67の内壁に設けられた段差部分に弾性的に係止され、もって端子金具10を抜け止め状態に保持するようになっている。
また、本実施例2の場合、スタビライザ28が、箱部24の左右両側の側板部分と面一で連続しつつ下方へ対をなして突出している。このため、本実施例2の場合、本体部12から一対のスタビライザ28とターミナルランス32とが突設されることになるが、これら多数の突起部分はゴム栓50のシール孔51に進入しないため、ゴム栓50のシール性を良好に維持することができる。
<実施例3>
図11の(A)、(B)は、本発明の実施例3を示す。実施例3の雄タブ11は、一部に中空の中空部20を含む形態になっており、内部全体が閉塞された中実状の形態をとる実施例1、2の雄タブ11とは異なる。
雄タブ11は、タブ基部14の中心部に中空の中空部20が設けられている。中空部20は、前後方向に延びて後端がタブ基部14の後面に開口している。図11の(A)は、中空部20がシール部16を含むタブ基部14にのみ設けられている。図11の(B)は、中空部20がタブ基部14から端子接続部13にまたがる範囲に設けられ、端子接続部13側の中空部20がタブ基部14側の中空部20よりも小径に形成されている。このように雄タブ11に中空部20が形成されることにより、雄タブ11にヒケが発生するのを防止することができる。
<他の実施例>
なお、本発明は上述した実施例1〜3に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明は、オートマチックトランスミッションのケース以外の部位に設置されるものであってもよく、その適用部位を限定するものではない。
(2)雄タブと本体部とは、圧着と溶接のいずれか一方の連結手法で連結されるものであってもよい。
(3)端子接続部は、相手端子金具と接触する面が平坦な接触面とされていればよく、例えば、外周面の一部に円弧状の領域を含んでいてもよい。
(4)端子金具は、雄タブと本体部とが一体化した形状であってもよい。この場合に、雄タブのシール部は、後加工で円柱状に加工されるとよい。
10…端子金具
11…雄タブ
12…本体部
13…端子接続部
15…接触面
16…シール部
17…被連結部
18…シール面
23…連結部
25…ワイヤバレル部(電線接続部)
26…インシュレーションバレル部(電線接続部)
27…圧着片
32…ターミナルランス
50…ゴム栓
51…シール孔
60…コネクタハウジング
67…キャビティ
71…収容凹部
90…ケース

Claims (6)

  1. 本体部から突出する雄タブを備えた端子金具であって、
    前記雄タブは、前記本体部側からの液体の流れを止める栓構造をなし、前記本体部から離れた先端部に、平坦な接触面を有する端子接続部が設けられ、前記端子接続部と前記本体部との間に、外周面を断面円形のシール面としたシール部が設けられていることを特徴とする端子金具。
  2. 前記本体部は、前記雄タブとは別体であって折り曲げ可能な板状をなし、前記雄タブから離れた基端部に、電線接続部が設けられ、前記雄タブと重なる部位に、前記雄タブを連結する連結部が設けられている請求項1記載の端子金具。
  3. 前記雄タブのうち、前記連結部に連結される被連結部が断面非真円形の外周面を有し、前記連結部が前記断面非真円形の外周面に沿って巻き付く形状の圧着片を有している請求項2記載の端子金具。
  4. 前記本体部に、コネクタハウジングからの抜け出しを規制する撓み変形可能なターミナルランスが突設されている請求項1ないし3のいずれか1項記載の端子金具。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、前記キャビティに連通する収容凹部を有するコネクタハウジングと、
    前記収容凹部に液密に収容されるゴム栓とを備え、
    前記ゴム栓は、前記シール部の前記シール面に密着するシール孔を有していることを特徴とするコネクタ。
  6. オートマチックトランスミッションのケースに取り付けられることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
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