JP2019015895A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で比較的短時間に潜像コントラストに関する情報を取得して、画像形成条件を調整することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、電源23により電圧印加部材5に電圧を供給した際に感光体1に流れる電流の値又は電源23により電圧印加部材5に電流を供給した際に感光体1に印加される電圧の値を検知する検知手段71と、電圧印加部材5により、感光体1の表面の移動方向と略直交する方向における帯電手段2が帯電させることが可能な領域の略全域にわたり形成された非露光部と、感光体1の表面の移動方向と略直交する方向における露光手段が露光することが可能な領域の略全域にわたり形成された露光部と、のそれぞれに電圧を印加した際の検知手段71の検知結果に基づいて、非露光部の電位と露光部の電位との差分に関する情報を取得し、該差分に関する情報に基づいて画像形成条件を調整する制御を行う制御手段50と、を有する構成とする。【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンター、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を利用した画像形成装置は、感光体の表面を一様に帯電させ、帯電した感光体の表面を画像情報に応じて露光して感光体上に静電像を形成し、この静電像にトナーを付着させてトナー像を形成することを行う。このような画像形成装置では、経時、環境変動などによらず画像濃度や階調性を安定させるために、感光体の表面電位を制御することが重要である。しかし、感光体の表面電位は、感光層の膜厚などの感光体の特性や雰囲気環境によって変化することが知られている。そのため、感光体の表面電位を測定し、経時、環境変動などによらず感光体の表面電位を適切に制御するように画像形成条件を調整することが行われている。このように制御すべき対象として、感光体の非露光部の電位と露光部の電位との電位差である「潜像コントラスト」がある。
また、近年では、色域を拡大する手段として、露光装置の出力を上げて潜像コントラストを増やすことで、感光体の露光部に付着するトナーの量を増やす方法が提案されている。このとき、露光装置の出力の増加量と、潜像コントラストの変化量との関係は、感光層の膜厚などの感光体の特性や雰囲気環境によって変動する。したがって、一律に露光装置の出力を上げると、潜像コントラストの増加量を安定させることができない。そして、想定よりも感光体の露光部に付着するトナー量が増えないことによる色域拡大モードの効果不足や、想定以上に感光体の露光部に付着するトナー量が増えることによる転写不良や定着不良が発生するおそれがある。
特許文献1では、正極性の電圧と負極性の電圧を帯電部材に印加して正極性側と負極性側のそれぞれの放電開始電圧を求めることで感光体の露光部の電位を求め、該露光部の電位が所望の値になるように露光装置の光量を調整する方法が提案されている。
特開2012−013881号公報
しかしながら、上記従来の露光部の電位を求める方法では、正極性側と負極性側の両方の放電開始電圧を求める必要があり、帯電部材に通常の画像形成時とは異なる極性の電圧を印加する必要がある。すなわち、正極性の電圧を出力する電源と負極性の電圧を出力する電源との両方が必要であり、装置の大型化やコストアップ、あるいは制御時間が長くなる要因になる。
したがって、本発明は、簡易な構成で比較的短時間に潜像コントラストに関する情報を取得して、画像形成条件を調整することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、感光体と、前記感光体を帯電させて前記感光体上に非露光部を形成する帯電手段と、前記帯電手段により帯電させられた前記感光体を露光して前記感光体上に露光部を形成する露光手段と、前記感光体にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、前記感光体に電圧を印加する電圧印加部材と、前記電圧印加部材に電圧又は電流を供給する電源と、前記電源により前記電圧印加部材に電圧を供給した際に前記感光体に流れる電流の値又は前記電源により前記電圧印加部材に電流を供給した際に前記感光体に印加される電圧の値を検知する検知手段と、前記電圧印加部材により、前記感光体の表面の移動方向と略直交する方向における前記帯電手段が帯電させることが可能な領域の略全域にわたり形成された前記非露光部と、前記感光体の表面の移動方向と略直交する方向における前記露光手段が露光することが可能な領域の略全域にわたり形成された前記露光部と、のそれぞれに電圧を印加した際の前記検知手段の検知結果に基づいて、前記非露光部の電位と前記露光部の電位との差分に関する情報を取得し、該差分に関する情報に基づいて画像形成条件を調整する制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、簡易な構成で比較的短時間に潜像コントラストに関する情報を取得して、画像形成条件を調整することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 画像形成装置の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。 調整動作の手順の概略を示すフローチャート図である。 潜像コントラスト検知制御のタイミングチャート図である。 潜像コントラスト検知方法を説明するためのグラフ図である。 露光量決定方法を説明するためのグラフ図である。 電圧印加構成の他の例を示す模式図である。 潜像コントラスト検知制御の他の例のタイミングチャート図である。 潜像コントラスト検知方法の他の例を説明するためのグラフ図である。 広色域モードを説明するための模式図である。 広色域モードにおける露光量決定方法を説明するためのグラフ図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用してフルカラー画像を形成することのできる、中間転写方式を採用したタンデム型(インライン方式)のレーザービームプリンターである。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。各画像形成部PY、PM、PC、PKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、画像形成部Pは、後述する感光ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、1次転写ローラ5、ドラムクリーニング装置6などを有して構成される。
画像形成装置100は、移動可能(回転可能)な像担持体としてのドラム型(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム1を有する。本実施例では、感光ドラム1は、負帯電性の有機感光体であり、アルミニウム製のドラム状の基体上に感光層を有している。感光ドラム1は、駆動手段としての駆動装置(図示せず)によって、図中矢印R1方向(時計回り)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電させられる。帯電ローラ2は、感光ドラム1に所定の圧力で接触させられており、感光ドラム1の回転に伴って従動して回転する。帯電工程時に、帯電ローラ2には、帯電電圧供給手段としての帯電電源(高圧電源回路)21(図2)によって、所定の極性(本実施例では負極性)の直流電圧である帯電電圧(帯電バイアス)が印加される。なお、帯電電圧として、直流電圧と交流電圧とが重畳された振動電圧を用いてもよい。帯電した感光ドラム1の表面は、露光手段としての露光装置3によって画像情報に応じて走査露光され、感光ドラム1上に静電像(静電潜像)が形成される。本実施例では、露光装置3は、レーザースキャナー装置であり、レーザー光源から画像情報に対応したレーザー光を出力し、感光ドラム1の表面に照射する。
感光ドラム1上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置4によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。本実施例では、現像装置4は、接触現像方式を採用している。現像装置4は、現像剤担持体としての現像ローラ41と、トナーを収容する現像容器42と、を有する。現像ローラ41は、現像容器42に収容されたトナーを担持して、感光ドラム1との対向部(現像部)に搬送する。現像部において、トナーを担持した現像ローラ41は、感光ドラム1の表面に接触し、感光ドラム1上に形成された静電像に応じてトナーを感光ドラム1の表面に付着させる。現像工程時に、現像ローラ41には、現像電圧供給手段としての現像電源(高圧電源回路)22(図2)によって、所定の極性(本実施例では負極性)の直流電圧と交流電圧とが重畳された振動電圧である現像電圧(現像バイアス)が印加される。本実施例では、一様に帯電させられた後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する(反転現像)。現像装置4Y、4M、4C、4Kには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが収納されている。本実施例では、いずれの色のトナーも、平均粒径が6μm、正規の帯電極性(現像時の帯電極性)が負極性のトナーである。なお、現像ローラ41と感光ドラム1とは、当接離間手段としての当接離間機構(図示せず)によって、適宜当接状態又は離間状態に切り替えることが可能である。
全ての感光ドラム1に対向するように、中間転写体としての無端状のベルトで構成された中間転写ベルト8が配置されている。中間転写ベルト8としては、樹脂を無端ベルト状に形成した単層構成のものを好適に用いることができる。この樹脂としては、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PVdF(弗化ビニリデン樹脂)、ETFE(四弗化エチレン−エチレン共重合樹脂)、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネートなどを、電気抵抗を体積抵抗率1×1010Ω・cm程度に調整したものを好適に用いることができる。また、上記樹脂で形成した基層の表面に、例えばアクリルなどのコート層を設けて無端ベルト状に形成した多層構成のものも好適に用いることができる。中間転写ベルト8は、複数の支持部材(張架ローラ)としての駆動ローラ9及びテンションローラ10に掛け渡されて、所定の張力で張架されている。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9が駆動手段としての駆動装置(図示せず)によって回転駆動力されることで、図中矢印R2方向(反時計回り)に、感光ドラム1の周速度と略同一の周速度で回転(周回移動)する。中間転写ベルト8の内周面側には、各感光ドラム1に対応して、1次転写手段としてのローラ型の1次転写部材である1次転写ローラ5が配置されている。本実施例では、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1と対向する位置に配置されている。1次転写ローラ5としては、芯金(支持体)の外周に弾性層(弾性部材)を設けて形成したローラを好適に用いることができる。弾性層の材料としては、ポリウレタンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン)、NBR(ニトリルブタジエンゴム)などで形成されたスポンジ(発泡弾性体)などを好適に用いることができる。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に向けて付勢され、中間転写ベルト8を感光ドラム1に向けて押圧して、感光ドラム1と中間転写ベルト8とが接触する1次転写部(1次転写ニップ)N1を形成する。すなわち、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に当接させられる。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8の回転に伴って従動して回転する。なお、1次転写ローラ5と感光ドラム1とは、当接離間手段としての当接離間機構(図示せず)によって、適宜当接状態又は離間状態に切り替えることが可能である。1次転写ローラ5が感光ドラム1から離間されると、中間転写ベルト8が感光ドラム1から離間される。
上述のように感光ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写部N1において、1次転写ローラ5の作用によって、回転している被転写体としての中間転写ベルト8上に転写(1次転写)される。1次転写工程時に、1次転写ローラ5には、1次転写電圧供給手段としての1次転写電源(高圧電源回路)23によって、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である1次転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ね合わされるようにして順次転写される。
中間転写ベルト8の外周面側において、二次転写対向ローラを兼ねる駆動ローラ9と対向する位置には、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ11が配置されている。2次転写ローラ11は、中間転写ベルト8を介して駆動ローラ9に向けて押圧され、中間転写ベルト8と2次転写ローラ11とが接触する2次転写部(2次転写ニップ)N2を形成する。すなわち、2次転写ローラ11は、中間転写ベルト8を介して駆動ローラ9と当接する。なお、2次転写ローラ11と中間転写ベルト8とは、当接離間手段としての当接離間機構(図示せず)によって、適宜当接状態又は離間状態に切り替えることが可能である。上述のように中間転写ベルト8上に形成されたトナー像は、2次転写部N2において、2次転写ローラ11の作用によって、中間転写ベルト8と2次転写ローラ11とに挟持されて搬送される記録用紙などの転写材S上に転写(2次転写)される。2次転写工程時に、2次転写ローラ11には、2次転写電圧供給手段としての2次転写電源(高圧電源回路)24によって、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である2次転写電圧(2次転写バイアス)が印加される。
転写材Sは、収納部としてのカセット12から給紙ユニット13によって給送され、レジストローラ14へと搬送される。そして、この転写材Sが、レジストローラ13によって中間転写ベルト8上のトナー像とタイミングが合わされて2次転写部N2に供給される。また、トナー像が転写された転写材Sは、定着手段としての定着装置15によって加熱及び加圧されることでトナー像が定着(溶融固着)された後に、排出ローラ16により画像形成装置100の装置本体110の外部に排出(出力)される。
一方、1次転写時に感光ドラム1の表面に残留したトナー(1次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6によって感光ドラム1の表面から除去されて回収される。また、中間転写ベルト8の外周面側において、テンションローラ10と対向する位置に、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置17が配置されている。ベルトクリーニング装置17は、2次転写時に中間転写ベルト8の表面に残留したトナー(2次転写残トナー)を中間転写ベルト8の表面から除去して回収する。
本実施例では、各画像形成部Pにおいて、感光ドラム1と、これに作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーニング装置6とは、一体的に装置本体110に対して着脱可能なプロセスカートリッジ7を構成している。プロセスカートリッジ7は、例えば現像装置4内のトナーが無くなった場合、あるいは感光ドラム1が寿命に達した場合などに新品と交換される。
なお、本実施例では、感光ドラム1の回転軸線方向(表面の移動方向と略直交する方向)において、感光ドラム1の長さL1よりも、帯電ローラ2により帯電することが可能な感光ドラム1上の領域の長さL2の方が短い。また、同方向において、上記長さL2よりも、1次転写ローラ5により電圧を印加することが可能な感光ドラム1上の領域の長さL3の方が短い。また、同方向において、上記L3よりも、露光装置3が露光することが可能な感光ドラム1上の領域の長さL4の方が短い。そして、これら各領域は、相対的に長さが短い領域が、相対的に長さが長い領域の内側に収まるように配置されている。
2.制御態様
図2は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。画像形成装置100の装置本体110には、制御手段としての制御部(制御回路部)50が設けられている。制御部50は、演算制御手段としてのCPU51、記憶手段としてのROMやRAMで構成されたメモリ52などを有して構成される。CPU51は、メモリ52に格納されたプログラムに従って画像形成装置100の各部の動作を統括的に制御する。また、本実施例では、制御部50は、装置本体110に設けられた情報伝達部83を介して、プロセスカートリッジ7に設けられた記憶手段としてのカートリッジメモリ84に対する情報の読み書きを行うことが可能である。
制御部50には、例えば、感光ドラム1や中間転写ベルト8を駆動する駆動装置81、高圧制御部20、露光装置3などが接続されている。また、制御部50には、高圧制御部20を介して、帯電電源21、現像電源22、1次転写電源23、2次転写電源24が接続されている。高圧制御部20は、制御部50の制御のもとで各電源21〜24を駆動して、それぞれ帯電電圧、現像電圧、1次転写電圧、2次転写電圧を出力させる。また、制御部50には、電流検知手段としての電流検知回路71が接続されている。電流検知回路71は、1次転写電源23により電圧印加部材としての1次転写ローラ5に電圧を供給した際に1次転写電源23に流れる電流(感光ドラム1に流れる電流)の値を検知する。また、制御部50は、電圧検知手段として機能して、高圧制御部20が保持する1次転写電源23の出力電圧の設定値から、1次転写電源23により1次転写ローラ5に供給される電圧(感光ドラム1に印加される電圧)の値を検知することができる。なお、図2では図示を省略しているが、本実施例では1次転写電源23及び電流検知回路71は、それぞれ各画像形成部PY、PM、PC、PKごとに独立して設けられている。制御部50は、露光装置3のレーザー駆動回路を制御して、レーザー光源に入力する駆動信号を変更することで、露光装置3の光量を変更することができる。また、制御部50は、高圧制御部20を制御して、各電源21〜24の出力電圧の設定を変更することで、各電源21〜24の出力を変更することができる。
また、制御部50には、装置本体110の内部又は外部の少なくとも一方の温度又は湿度の少なくとも一方を検知する環境検知手段として、装置本体110の内部の温度及び湿度を検知する環境センサー(温湿度センサー)31が接続されている。また、制御部50には、装置本体110に設けられた操作部82が接続されている。操作部82には、制御部50に画像形成に関する各種設定などを入力するための入力手段としてのキーや、ユーザやサービス担当者などの操作者に情報を表示するための表示手段としての表示パネルなどが設けられている。また、制御部50は、新品検知手段として機能するカートリッジメモリ84に所定の情報が記憶されているか又は記憶されていないことを認識して、プロセスカートリッジ7が新品であるか否かを検知することができる。つまり、本実施例では、制御部50は、プロセスカートリッジ7の使用が開始される際に、情報伝達部83によってカートリッジメモリ84に所定の情報を書き込む。したがって、制御部50は、情報伝達部83によってカートリッジメモリ84にその所定の情報が記憶されていないことを認識することで、プロセスカートリッジ7が新品であることを検知することができる。
ここで、画像形成装置100は、一の開始指示により開始される、単一又は複数の転写材Sに画像を形成して出力する一連の動作であるジョブ(プリント動作)を実行する。ジョブは、一般に、画像形成工程、前回転工程、複数の転写材Sに画像を形成する場合の紙間工程、及び後回転工程を有する。画像形成工程は、実際に転写材Sに形成して出力する画像の静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の1次転写や2次転写を行う期間であり、画像形成時とはこの期間のことをいう。より詳細には、これら静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の1次転写や2次転写の各工程を行う位置で、画像形成時のタイミングは異なる。前回転工程は、開始指示が入力されてから実際に画像を形成し始めるまでの、画像形成工程の前の準備動作を行う期間である。紙間工程は、複数の転写材Sに対する画像形成を連続して行う際(連続画像形成)の転写材Sと転写材Sとの間に対応する期間である。後回転工程は、画像形成工程の後の整理動作(準備動作)を行う期間である。非画像形成時とは、画像形成時以外の期間であって、上記前回転工程、紙間工程、後回転工程、更には画像形成装置100の電源投入時又はスリープ状態からの復帰時の準備動作である前多回転工程などが含まれる。本実施例では、非画像形成時に、後述する調整動作が実行される。
3.画像形成条件の調整動作の概要
次に、本実施例における画像形成条件の調整動作について説明する。本実施例では、画像形成装置100は、感光ドラム1の非露光部の電位と露光部の電位との電位差である「潜像コントラスト」を測定し、画像形成条件として露光装置3の光量(レーザーの出力)の設定を調整する調整動作を実行する。
本実施例では、感光ドラム1上の非露光部と露光部とのそれぞれに対して、電圧印加部材としての1次転写ローラ5により電圧を印加して、電流値と電圧値との関係を求める。このとき、本実施例では、1次転写電源23から1次転写ローラ5に供給する電圧は定電圧制御する。つまり、感光ドラム1の表面電位が異なる場合、1次転写ローラ5により同じ電圧を印加した際に感光ドラム1の表面と1次転写ローラ5との間の電位差が異なるため、電流値と電圧値との関係が感光ドラム1の表面電位の差分だけずれる。そのため、感光ドラム1上の複数の表面電位の部分として非露光部と露光部とのそれぞれに対して1次転写ローラ5により電圧を印加して、それぞれ電流値と電圧値との関係を求めることで、それらの関係間のずれ分を測定することができる。このずれ分は、感光ドラム1上の非露光部の電位と露光部の電位との電位差である潜像コントラストに対応するので、このずれ分に基づいて潜像コントラストを測定することができる。そして、この潜像コントラストの測定結果に基づいて、所望の潜像コントラストが得られるように、露光装置3の光量の設定を調整することができる。
本実施例では、画像形成装置100は、所定のタイミングで、非画像形成時に、上述のようにして潜像コントラストを測定して露光装置3の光量の設定を調整する調整動作を実行する。これにより、画像形成部P(あるいはプロセスカートリッジ7)ごとに予め設定された潜像コントラストの所定の目標値(ここでは「目標潜像コントラスト」ともいう。)Ctが得られるように、露光装置3の光量の設定を調整する。本実施例では、目標潜像コントラストCtは、画像濃度などが適切になるよう予め実験で求められて、カートリッジメモリ84に記憶されている。調整動作の実行タイミングについては後述して更に説明する。
4.調整動作の手順
次に、本実施例における調整動作の手順について説明する。図3は、本実施例における調整動作の手順の概略を示すフローチャート図である。本実施例では、この手順の制御は、制御部50によって行われる。なお、本実施例では、各画像形成部Pにおける調整動作の手順は実質的に同じであるので、ここでは1つの画像形成部Pに注目して説明する。
4−1.潜像コントラスト検知制御
まず、調整動作における潜像コントラスト検知制御について説明する。潜像コントラスト検知制御は、図3の手順におけるS101〜S104の処理に対応する。
ここで、本制御に用いる変数名を次のように定義する。
Vi(i=1〜3):本制御において1次転写ローラ5により感光ドラム1に印加する電圧。この電圧は定電圧制御する。iは各電圧を指定する番号である。なお、本実施例では、この電圧Viは、感光ドラム1に対する放電が発生する放電開始電圧以上の電圧となるように設定されている。
IDi(i=1〜3):感光ドラム1上の非露光部に電圧Viを印加した際に1次転写電源23に流れる電流(感光ドラム1に流れる電流)。
ILi(i=1〜3):感光ドラム1上の露光部に電圧Viを印加した際に1次転写電源23に流れる電流(感光ドラム1に流れる電流)。
まず、制御部50は、調整動作の実行タイミングが到来すると、感光ドラム1の駆動を開始させ、帯電ローラ2による感光ドラム1の表面の帯電処理を開始させる(S101)。このとき、本実施例では、帯電ローラ2に画像形成時と実質的に同じ条件の帯電電圧を印加して、感光ドラム1の表面に画像形成時と実質的に同じ非露光部の電位を形成する。
次に、制御部50は、環境センサー31によって検知された雰囲気環境の温度及び湿度に基づいて水分量を求め、求めた水分量に応じて電圧Vi(i=1〜3)を決定する(S102)。本実施例では、制御部50は、予め設定された表1に示すような水分量と電圧Viとの関係を示す情報に従って電圧Viを決定する。表1に示す各水分量の間は線形補間を行う。表1の情報は、メモリ52に記憶されている。
Figure 2019015895
次に、制御部50は、S102で決定した電圧Viを用いた電流IDi、ILiの測定を行う(S103)。このとき、本実施例では、感光ドラム1上の露光部の電位は、感光ドラム1の回転軸線方向において、露光装置3により露光することが可能な領域の略全域にわたり形成される。これは、電流IDiと電流Iliとの差をできるだけ大きくすることで、検知精度の向上を図るためである。なお、このとき感光ドラム1上の非露光部の電位は、感光ドラム1の回転軸線方向において、帯電ローラ2により帯電させることが可能な領域の略全域にわたり形成される。
図4は、本実施例における電圧Viの印加、露光、電流IDi、ILiの測定のタイミングを示すタイミングチャート図である。本実施例では、感光ドラム1上に非露光部の電位を形成した後、露光装置3を点灯して感光ドラム1上に露光部の電位を形成する。そして、感光ドラム1上の非露光部、露光部に対して順次電圧V1を印加して、電流ID1、IL1を測定する。その後、電圧V2、V3についても同様の測定を行う。このとき、露光装置3の点灯開始から電流ILiの測定開始までの間には時間差Δtを設ける。この時間差Δtは、感光ドラム1の回転方向における露光装置3によるレーザーの照射位置から1次転写部N1まで感光ドラム1の表面が移動するのにかかる時間に相当する。つまり、感光ドラム1上の非露光部、露光部のそれぞれが、電圧Viが印加されている1次転写部N1を通過している間に、電流IDi、ILiをそれぞれ測定する。なお、電流IDi、ILiは、それぞれ所定の期間にわたる測定値の平均値であってよい。
次に、制御部50は、S103で測定した電流IDi、ILiと、その測定の際に印加した電圧値Viと、に基づいて、潜像コントラストを求める(S104)。図5は、電圧Viと電流IDiとの関係、及び電圧Viと電流ILiとの関係を示すグラフ図である。本実施例では、電圧Viと電流IDi、ILiとから、電圧Viと電流IDiとの関係、及び電圧Viと電流ILiとの関係をそれぞれ示す近似曲線を求め、その近似曲線の切片から潜像コントラストを求める。
具体的には、本実施例では、電圧Viと電流IDi、Iliとから、下記式1及び式2により、非露光部に対する電流−電圧特性の傾きSDと、露光部に対する電流−電圧特性の傾きSLとをそれぞれ求める。
SD={(V3−V1)/(ID3−ID1)+(V3−V2)/(ID3−ID2)+(V2−V1)/(ID2−ID1)}/3・・・式1
SL={(V3−V1)/(IL3−IL1)+(V3−V2)/(IL3−IL2)+(V2−V1)/(IL2−IL1)}/3・・・式2
また、上記式1及び式2により求めた傾きSD及びSLから、下記式3及び式4により、非露光部に対する電流−電圧特性の切片VDと、露光部に対する電流−電圧特性の切片VLとをそれぞれ求める。つまり、本実施例では、上記式1及び式2により求めた傾きSD、SLを有し、電圧Viの平均値と、電流IDi、ILiの平均値と、を通る直線を近似直線として、それぞれ切片VD、VLを求める。
VD=(V1+V2+V3)/3−SD×(ID1+ID2+ID3)/3・・・式3
VL=(V1+V2+V3)/3−SL×(IL1+IL2+IL3)/3・・・式4
なお、本実施例では、上述の方法で近似曲線を求めたが、例えば最小二乗法などの他の任意の方法を用いて近似曲線を求めてもよい。
そして、下記式5により、潜像コントラストCを求める。つまり、本実施例では、切片VDと切片VLとの差分を求め、その値を潜像コントラストCとする。
C=VL−VD・・・式5
4−2.露光装置の光量制御
次に、調整動作における露光装置3の光量制御について説明する。露光装置3の光量制御は、図3の手順におけるS105の処理に対応する。
本実施例では、制御部50は、上記S103の処理において、感光ドラム1上の露光部の電位を形成する際の露光装置3の光量(レーザーの出力)をE1〜E5までの5段階に変化させ、各光量に対する電流ILiを測定する。各光量に対する電流の測定は、図4に示す各電流ILiの測定期間をそれぞれ延長して順次形成した各露光部に対して行うことができる。あるいは、図4に示す測定動作の全体を光量設定の数の分だけ繰り返してもよい。また、制御部50は、上記S104の処理において、各光量に対応する潜像コントラストC1〜C5を求める。なお、露光装置3の光量は、感光ドラム1上の単位面積における単位時間当たりの露光量(μJ/cm)で表されるが、ここでは所定の光量を100%とした場合の割合で示すこととし、一例として現在使用している光量は60%であるものとする。このとき、本実施例では、上記5段階の光量は、現在使用している光量のE1:60%、E2:80%、E3:100%、E4:120%、E5:140%に設定する。
そして、制御部50は、上述のようにして求めた潜像コントラストC1〜C1と、それを求める際に使用した光量E1〜E5と、に基づいて、目標潜像コントラストCtが得られる光量Eを求める(S105)。図6は、露光装置3の光量E1〜E5と潜像コントラストC1〜C5との関係を示すグラフ図である。本実施例では、潜像コントラストC1〜C5のうち、目標潜像コントラストCtを挟む2点を用いて線形補間を行うことで、目標潜像コントラストCtが得られる露光装置3の光量Eを求める。図6の例の場合、C2、C3、E2、E3を用いて下記式6により露光装置3の光量Eを求める。
E=E2+(E3−E2)×(Ct−C2)÷(C3−C2)・・・式6
制御部50は、上述のようにして求めた露光装置3の光量の設定を、次回調整するまでの画像形成時の露光装置3の光量の設定としてメモリ52に記憶させ、調整動作を終了する。
5.実行タイミング
次に、調整動作の実行タイミングについて説明する。潜像コントラストが変動する要因として、感光ドラム1が使用されることによる感光層の膜厚の減少や、雰囲気環境の変化が挙げられる。
そこで、本実施例では、プロセスカートリッジ7の使用開始時に調整動作を実行し、その後所定のタイミングで調整動作を行って、潜像コントラストが目標潜像コントラストCtで略一定に保たれるように露光装置3の光量を調整する。具体的には、本実施例では、最後に調整動作が行われてからの感光ドラム1の使用量又は雰囲気環境中の水分量の変化のいずれか一方が予め定められた条件を満たした場合に、再度調整動作が実行される。本実施例では、この感光ドラム1の使用量の所定の条件は、当該感光ドラム1が閾値である1000枚以上のプリントに使用された場合である。また、雰囲気環境中の水分量の所定の条件は、該水分量が閾値である2.5[g/m]以上変化した場合である。
制御部50は、前述のように、カートリッジメモリ84に記憶された情報に基づいてプロセスカートリッジ7が新品であるか否かを判断することができる。また、制御部50は、感光ドラム1の使用量と相関する情報として、感光ドラム1を使用して行ったプリント枚数を逐次積算して、計数手段(カウンター)として機能するカートリッジメモリ84に記憶させる。また、制御部50は、環境センサー31によって検知された雰囲気環境の温度及び湿度に基づいて水分量を求めることができる。そして、本実施例では、制御部50は、1枚プリントするごと(あるいはジョブごと)に現在の感光ドラム1の使用量及び雰囲気環境中の水分量をそれぞれ閾値と比較する。そして、制御部50は、現在の感光ドラム1の使用量又は雰囲気環境中の水分量のいずれか一方が上記所定の条件を満たす場合に、非画像形成時として前回転工程時、紙間工程時、後回転工程時などに調整動作を実行させる。
6.効果
上述のように、本実施例では、画像形成装置100は、感光体を帯電させて感光体上に非露光部を形成する帯電手段としての帯電ローラ2を有する。また、画像形成装置100は、帯電手段により帯電させられた感光体を露光して感光体上に露光部を形成する露光手段としての露光装置3を有する。また、画像形成装置100は、感光体に電圧を印加する電圧印加部材としての1次転写ローラ5と、電圧印加部材に電圧又は電流を供給する電源としての1次転写電源23と、を有する。また、画像形成装置100は、電源により電圧印加部材に電圧を供給した際に感光体に流れる電流の値又は電源により電圧印加部材に電流を供給した際に感光体に印加される電圧の値を検知する検知手段としての電流検知回路71を有する。そして、画像形成装置100は、次のような制御を行う制御手段としての制御部50を有する。つまり、制御部50は、1次転写ローラ5により感光ドラム1上の非露光部と露光部とのそれぞれに電圧を印加した際の電流検知回路71の検知結果に基づいて、非露光部の電位と露光部の電位との差分に関する情報を取得する。このとき、非露光部は、感光ドラム1の表面の移動方向と略直交する方向における帯電ローラ2が帯電させることが可能な領域の略全域にわたり形成される。また、露光部は、感光ドラム1の表面の移動方向と略直交する方向における露光装置3が露光することが可能な領域の略全域にわたり形成される。そして、制御部50は、上記差分に関する情報に基づいて画像形成条件を調整する。
ここで、上記差分に関する情報を取得する際に1次転写ローラ5により感光ドラム1に印加される電圧は、画像形成時に1次転写ローラ5により感光ドラム1に印加される電圧の極性と同極性の電圧のみである。また、本実施例では、制御部50は、次の各関係に基づいて、非露光部と露光部とのそれぞれに所定の電流が流れる場合の電圧の差を求め、該電圧の差に基づいて上記差分に関する情報を取得する。第1に、非露光部に複数の異なる電圧を印加し電流検知回路71の検知結果に基づいて取得した電流値と電圧値との関係である。第2に、露光部に複数の異なる電圧を印加し電流検知回路71の検知結果に基づいて取得した電流値と電圧値との関係である。また、本実施例では、制御部50は、上記差分が目標値に近づくように上記調整を行う。特に、本実施例では、制御部50は、画像形成条件として露光装置3の光量の設定を調整する。
このように、本実施例では、1次転写ローラ5に画像形成時と同極性の電圧を供給し、感光ドラム1上の非露光部と露光部とに電圧を印加することで、潜像コントラストを求める。つまり、本実施例では、正極性側及び負極性側の放電開始電圧を求めて露光部の電位の絶対値を求めるのではなく、非露光部と露光部とにそれぞれ所定の電流を流す場合の電圧の差を求めて非露光部と露光部との電位差である潜像コントラストを求める。したがって、本実施例によれば、画像形成時とは異なる極性の電圧を出力する電源は必要なく、電源構成を簡易化することができ、また電圧の極性を切り替える時間を不要としてダウンタイム(画像出力ができない時間)を短くすることができる。つまり、本実施例によれば、簡易な構成で比較的短時間に潜像コントラストに関する情報を取得することができる。そして、本実施例では、取得した潜像コントラストに関する情報に基づいて、画像形成条件として露光装置3の光量の設定を調整することで、潜像コントラストを適切に制御することができ、画像濃度や階調性の安定化が可能となる。
7.変形例
次に、本実施例のいくつかの変形例について説明する。
本実施例では、1次転写電源23から1次転写ローラ5に供給される電圧は定電圧制御したが、この電圧は定電流制御してもよい。この場合、1次転写ローラ5により感光ドラム上の非露光部及び露光部に対して所定の電流を流した際に発生する電圧を測定する。そして、本実施例と同様に電流値と電圧値との関係を求めて、その差分に基づいて潜像コントラストを求めることができる。
また、本実施例では、画像形成部P(あるいはプロセスカートリッジ7)ごとに目標潜像コントラストCtが予め設定されていたが、目標潜像コントラストCtは当該画像形成装置100について設定された共通の値であってもよい。また、プロセスカートリッジ7の使用開始時に本実施例と同様にして求めた潜像コントラストを目標潜像コントラストとして、その後の調整動作ではこの目標潜像コントラスト(初期の潜像コントラスト)が得られるように露光装置3の光量を調整してもよい。つまり、潜像コントラストが初期の潜像コントラストと略同一となるように露光装置3の光量を調整してもよい。
また、本実施例では、露光装置3の光量を複数の光量に変更して、各光量に対して潜像コントラストを求め、露光装置3の光量を調整した。これに対し、例えば現在使用している光量などの1つの光量のみで潜像コントラストを求め、求めた潜像コントラストと目標潜像コントラスト(あるいは初期の潜像コントラスト)との比較結果に基づいて、露光装置3の光量を調整してもよい。
また、本実施例では、感光ドラム1の使用量と相関する情報として、感光ドラム1を使用して行ったプリント枚数を用いたが、例えば感光ドラム1の駆動時間(回転時間)、回転回数、走行距離などを用いてもよい。また、本実施例では、環境情報として雰囲気環境中の水分量を用いたが、例えば感光ドラム1の駆動時間と停止時間とから感光ドラム1の温度の状態を予測してもよい。
また、本実施例では、感光ドラム1に電圧を印加する電圧印加部材として1次転写ローラ5を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。感光ドラム1に接触又は近接して配置され感光ドラム1の表面に電圧を印加して電流を流すことができる部材であれば、電圧印加部材として用いることができる。例えば、この電圧印加部材として帯電ローラ2を用い、帯電ローラ2により感光ドラム1に電圧を印加した際の電流を検知する電流検知手段と、その際の電圧を検知する電圧検知手段とを設けて、本実施例と同様の測定を行ってもよい。この場合、電流(又は電圧)を測定する際に帯電ローラ2に供給する電圧を、感光ドラム1の表面電位と同極性、かつ、感光ドラム1の表面電位よりも大きな絶対値とする。これにより、本実施例と同様、画像形成時とは異なる極性の電圧を出力する電源を用意することなく、潜像コントラストの測定が可能である。なお、この場合、電流(又は電圧)の測定後に感光ドラム1の表面電位が変化してしまうため、感光ドラム1の周回ごとに電流(又は電圧)の測定動作と所定の表面電位(非露光部の電位及び露光部の電位)の形成動作とを交互に行うようにすればよい。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.画像形成装置の構成
図7は、本実施例の画像形成装置100における1次転写電圧の印加構成を示す模式図である。本実施例では、図7に示すように、第1、第2、第3の画像形成部PY、PM、PCの1次転写ローラ5Y、5M、5Cに対して共通の1次転写電源(ここでは、「第1の1次転写電源」ともいう。)23YMCから電圧が供給される。第4の画像形成部PKの1次転写ローラ5Kに対しては、独立した1次転写電源(ここでは、「第2の1次転写電源」ともいう。)23Kから電圧が供給される。本実施例では、このような構成により、装置のコストダウンと小型化が図られている。
また、本実施例では、画像形成装置100には、第1の1次転写電源23YMCに流れる電流(感光ドラム1Y、1M、1Cに流れる電流の和)の値を検知する第1の電流検知回路71YMCが設けられている。また、画像形成装置100には、第2の1次転写電源23Kに流れる電流(感光ドラム1Kに流れる電流)の値を検知する第2の電流検知回路71Kが設けられている。また、制御部50は、高圧制御部20が保持する第1、第2の1次転写電源23YMC、23Kの出力電圧の設定値から、各電源23YMC、23Kから各1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kに供給される電圧の値を検知することができる。
そして、本実施例では、調整動作における潜像コントラスト検知制御は、複数の画像形成部Pに対して1次転写電源23が共通化された構成に対応するように、実施例1から変更されている。
2.画像形成条件の調整動作の手順
次に、本実施例における画像形成条件の調整動作の手順について説明する。なお、本実施例では、第1の画像形成部PKにおける調整動作は、実施例1で説明したものと同じであるので、ここでは第1、第2、第3の画像形成部PY、PM、PCにおける調整動作に注目して説明する。第4の画像形成部PKにおける調整動作は、以下に説明する第1、第2、第3の画像形成部PY、PM、PCにおける調整動作と並行して行ってもよいし、別途行ってもよい。また、第1、第2、第3の画像形成部PY、PM、PCにおける調整動作は、全体として図3に示した実施例1と同様の手順で行われる。
2−1.潜像コントラスト検知制御
まず、調整動作における潜像コントラスト検知制御について説明する。潜像コントラスト検知制御は、図3の手順におけるS101〜S104の処理に対応する。
ここで、本制御に用いる変数名を次のように定義する。
Vi(i=1〜3):本制御において1次転写ローラ5Y、5M、5Cにより感光ドラム1Y、1M、1Cに印加する電圧。この電圧は定電圧制御する。iは各電圧を指定する番号である。なお、本実施例では、この電圧Viは、感光ドラム1Y、1M、1Cに対する放電が発生する放電開始電圧以上の電圧となるように設定されている。
JDi(i=1〜3):感光ドラム1Y、1M、1C上の非露光部に電圧Viを印加した際に1次転写電源23YMCに流れる電流(感光ドラム1Y、1M、1Cに流れる電流の和)。
JLi(i=1〜3):感光ドラム1Y、1M、1C上の露光部に電圧Viを印加した際に1次転写電源23YMCに流れる電流(感光ドラム1Y、1M、1Cに流れる電流の和)。
JLYi(i=1〜3):感光ドラム1Y上の露光部及び感光ドラム1M、1C上の非露光部に電圧Viを印加した際に1次転写電源23YMCに流れる電流(感光ドラム1Y、1M、1Cに流れる電流の和)。
JLYMi(i=1〜3):感光ドラム1Y、1M上の露光部及び感光ドラム1C上の非露光部に電圧Viを印加した際に1次転写電源23YMCに流れる電流(感光ドラム1Y、1M、1Cに流れる電流の和)。
まず、制御部50は、調整動作の実行タイミングが到来すると、感光ドラム1Y、1M、1Cの駆動を開始させ、帯電ローラ2Y、2M、2Cによる感光ドラム1Y、1M、1Cの表面の帯電処理を開始させる(S101)。このとき、本実施例では、帯電ローラ2Y、2M、2Cに画像形成時と実質的に同じ条件の帯電電圧を印加して、感光ドラム1Y、1M、1Cの表面に画像形成時と実質的に同じ非露光部の電位を形成する。
次に、制御部50は、環境センサー31によって検知された雰囲気環境の温度及び湿度に基づいて水分量を求め、求めた水分量に応じて電圧Vi(i=1〜3)を決定する(S102)。本実施例では、制御部50は、電圧Viを前述の表1に従って決定する。表1に示す各水分量の間は線形補間を行う。
次に、制御部50は、S102で決定した電圧Viを用いた電流JDi、JLi、JLYi、JLYMiの測定を行う(S103)。このとき、本実施例では、感光ドラム1Y、1M、1C上の露光部の電位は、感光ドラム1Y、1M、1Cの回転軸線方向において、露光装置3により露光することが可能な領域の略全域にわたり形成される。これは、電流JDiと電流JLi、JLYi、JLYMiとの差をできるだけ大きくすることで、検知精度の向上を図るためである。なお、このとき感光ドラム1Y、1M、1C上の非露光部の電位は、感光ドラム1Y、1M、1Cの回転軸線方向において、帯電ローラ2Y、2M、2Cにより帯電させることが可能な領域の略全域にわたり形成される。
図8は、本実施例における電圧Viの印加、露光、電流JDi、JLi、JLYi、JLYMiの測定のタイミングを示すタイミングチャート図である。本実施例では、感光ドラム1Y、1M、1C上に非露光部の電位を形成した後、露光装置3Yを点灯して感光ドラム1Y上に露光部の電位を形成する。そして、感光ドラム1Y、1M、1C上の非露光部、露光部に対して順次電圧V1を印加して、電流JD1、JLY1を測定する。次に、露光装置3Yを点灯したまま、露光装置3Mを点灯して感光ドラム1M上に露光部の電位を形成し、電流JLYM1を測定する。次に、露光装置3Y、3Mを点灯したまま、露光装置3Cを点灯して感光ドラム1C上に露光部の電位を形成し、電流JL1を測定する。その後、電圧V2、V3についても同様の測定を行う。このとき、各露光装置3の点灯開始から電流JLYi、JLYMi、JLiの測定開始までの間には時間差Δtを設ける。この時間差Δtは、感光ドラム1の回転方向における各露光装置3によるレーザーの照射位置から各1次転写部N1まで各感光ドラム1の表面が移動するのにかかる時間に相当する。なお、電流JDi、JLi、JLYi、JLYMiは、それぞれ所定の期間にわたる測定値の平均値であってよい。
次に、制御部50は、S103で測定した電流JDi、JLi、JLYi、JLYMiと、その測定の際に印加した電圧Viと、に基づいて、潜像コントラストを求める(S104)。
まず、感光ドラム1Y、1M、1Cにおける潜像コントラストの平均値である平均潜像コントラストCymcを求める。図9は、電圧Viと電流JDiとの関係、及び電圧Viと電流JLiとの関係を示すグラフ図である。本実施例では、実施例1の場合と同様にして、電圧Viと電流JDi、JLiとから、下記式7及び式8により、非露光部に対する電流−電圧特性の傾きSymcDと露光部に対する電流−電圧特性の傾きSymcLとをそれぞれ求める。電流JDi、JLiは、感光ドラム1Y、1M、1Cに流れた電流の総和である。したがって、下記式7及び式8により求められる傾きSymcD、SymcLは、感光ドラム1Y、1M、1Cの電流−電圧特性の平均傾きである。
SymcD={(V3−V1)/(JD3−JD1)+(V3−V2)/(JD3−JD2)+(V2−V1)/(JD2−JD1)}/3・・・式7
SymcL={(V3−V1)/(JL3−JL1)+(V3−V2)/(JL3−JL2)+(V2−V1)/(JL2−JL1)}/3・・・式8
また、実施例1の場合と同様にして、上記式7及び式8により求めた傾きSymcD、SymcLから、下記式9及び式10により、非露光部に対する電流−電圧特性の切片VymcDと露光部に対する電流−電圧特性の切片VymcLとをそれぞれ求める。下記式9及び式10により求められる切片VymcD、VymcLは、感光ドラム1Y、1M、1Cの電流−電圧特性の平均切片である。
VymcD=(V1+V2+V3)/3−SymcD×(JD1+JD2+JD3)/3・・・式9
VymcL=(V1+V2+V3)/3−SymcL×(JL1+JL2+JL3)/3・・・式10
なお、本実施例では、上述の方法で近似曲線を求めたが、例えば最小二乗法などの他の任意の方法を用いて近似曲線を求めてもよい。
そして、下記式11により、潜像コントラストCymcを求める。つまり、本実施例では、切片VymcDと切片VymcLとの差分を求め、その値を潜像コントラストCymcとする。下記式11により求められる潜像コントラストCymcは、感光ドラム1Y、1M、1Cの平均潜像コントラストである。
Cymc=VymcL−VymcD・・・式11
次に、各感光ドラム1Y、1M、1Cにおける潜像コントラストCy、Cm、Ccを求める。本実施例では、S103で測定された電流JDi、JLi、JLYi、JLYMiから、それぞれの感光ドラム1Y、1M、1Cにおける、非露光部に対する電流と露光部に対する電流との差分である電流変化量Jy、Jm、Jcを求める。具体的には、下記式12により、i=1〜3のそれぞれの場合の感光ドラム1Yにおける電流変化量Jyiを求め、その平均値を感光ドラム1Yにおける電流変化量Jy(=(Jy1+Jy2+Jy3)/3)とする。
Jyi=JLYi−JDi・・・式12
同様に、下記式13により、i=1〜3のそれぞれの場合の感光ドラム1Mにおける電流変化量Jmiを求め、その平均値を感光ドラム1Mにおける電流変化量Jm(=(Jm1+Jm2+Jm3)/3)とする。
Jmi=JLYMi−JLYi・・・式13
同様に、下記式14により、i=1〜3のそれぞれの場合の感光ドラム1Cにおける電流変化量Jciを求め、その平均値を感光ドラム1Cにおける電流変化量Jc(=(Jc1+Jc2+Jc3)/3)とする。
Jci=JLi−JLYMi・・・式14
また、各カートリッジメモリ84Y、84M、84Cに記憶されている感光ドラム1Y、1M、1Cの感光層の膜厚情報Dy、Dm、Dcを読み取り、それらの平均値D(=(Dy+Dm+Dc)/3)を求める。
ここで、感光ドラム1Y、1M、1Cの感光層の膜厚情報Dy、Dm、Dcは、プロセスカートリッジ7ごとに、感光ドラム1Y、1M、1Cの使用度合い関する情報に基づいて求められ、各カートリッジメモリ84Y、84M、84Cに記憶されている。つまり、感光ドラム1の感光層の膜厚は、感光ドラム1の使用に伴って減少する。そのため、感光ドラム1の感光層の膜厚は、感光ドラム1の使用量と相関する情報に基づいて予測することができる。本実施例では、実施例1と同様に、制御部50は、感光ドラム1Y、1M、1Cを使用して行ったプリント枚数を逐次積算してカートリッジメモリ84Y、84M、84Cに記憶させる。また、本実施例では、制御部50は、このプリント枚数に基づいて、予め設定された関係式などを用いて求めた膜厚情報Dy、Dm、Dcを、逐次カートリッジメモリ84Y、84M、84Cに記憶させる。
この膜厚情報Dy、Dm、Dcを用いて、下記式15〜式17により、上述のようにして求めた電流変化量Jy、Jm、Jcを補正する。これは、感光層の膜厚が変化することにより感光ドラム1Y、1M、1Cの電気容量が変化するため、同じ電位差の場合に感光ドラム1Y、1M、1Cに流れる電流が変化するためである。すなわち、下記式15〜式17は、各感光ドラム1Y、1M、1Cにおける電流変化量Jy、Jm、Jcを、各感光ドラム1Y、1M、1Cの感光層の膜厚が平均値Dであるときの電流変化量にそれぞれ補正する式である。
Jy’=Jy×Dy/D・・・式15
Jm’=Jm×Dm/D・・・式16
Jc’=Jc×Dc/D・・・式17
また、上記式15〜式17により求めた補正後の電流変化量Jy’、Jm’、Jc’から、下記式18〜式20により、平均潜像コントラストCymcを補正する補正係数Fy、Fm、Fcを求める。
Fy=3×Jy’÷(Jy’+Jm’+Jc’)・・・式18
Fm=3×Jm’÷(Jy’+Jm’+Jc’)・・・式19
Fc=3×Jc’÷(Jy’+Jm’+Jc’)・・・式20
そして、下記式21〜式23により、上述のようにして求めた平均潜像コントラスト平均値Cymcと補正係数Fy、Fm、Fcとから、各感光ドラム1Y、1M、1Cにおける潜像コントラストCy、Cm、Ccを求める。
Cy=Fy×Cymc・・・式21
Cm=Fm×Cymc・・・式22
Cc=Fc×Cymc・・・式23
2−2.露光装置の光量制御
次に、調整動作における露光装置3Y、3M、3Cの光量制御について説明する。露光装置3Y、3M、3Cの光量制御は、図3の手順におけるS105の処理に対応する。
本実施例では、制御部50は、上記S103の処理において、露光部の電位を形成する際の露光装置3Y、3M、3Cの光量を、それぞれE1〜E5までの5段階に変化させ、各光量に対する電流JLYi、JLYMi、JLiを測定する。各光量に対する電流の測定は、図8に示す各電流JLYi、JLYMi、JLiの測定期間をそれぞれ延長して順次形成した各露光部に対して行うことができる。あるいは、図8に示す測定動作の全体を光量設定の数の分だけ繰り返してもよい。また、制御部50は、上記S104の処理において、各光量に対応する潜像コントラストCy1〜Cy5、Cm1〜Cm5、Cc1〜Cc5を求める。そして、制御部50は、実施例1と同様して、各露光装置3Y、3M、3Cの光量の設定を、それぞれ目標潜像コントラストが得られるように調整する。
3.効果
このように、本実施例では、画像形成装置100は、複数の感光ドラム1に対して共通の1次転写電源23と、共通の電流検知回路71と、を有する。そして、制御部50は、複数の感光ドラム1のそれぞれにおける、非露光部の電位と露光部の電位との差分に関する情報を取得し、該複数の感光ドラム1のそれぞれに関する画像形成条件を調整する制御を行う。特に、本実施例では、制御部50は、複数の感光体の数をn(nは2以上の整数)個とした場合に、次の各情報に基づいて、複数の感光体のそれぞれにおける上記差分に関する情報を取得する。まず、n個の感光体上の非露光部に同時に電圧を印加した際の電流検知回路71の検知結果である。また、露光部を形成する感光体の数を1個からn個まで1個ずつ異ならせた各場合の複数の感光体上の露光部又は非露光部に同時に電圧を印加した際の電流検知回路71の検知結果である。また、複数の感光体のそれぞれの使用度合いに関する情報である。
以上のように、本実施例によれば、複数の画像形成部Pの1次転写電源23が共通化された構成においても、簡易な構成で比較的短時間に、画像形成部Pごとに潜像コントラストに関する情報を取得して、潜像コントラストを適切に制御することができる。
なお、本実施例についても、例えば実施例1に関して説明した変形例と同様の変更を行うことができる。
また、本実施例では、3個の画像形成部Pの1次転写電源23及び電流検知回路71が共通化されていたが、これに限定されるものではない。1次転写電源23及び電流検知回路71が共通化される画像形成部Pの数は2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
また、本実施例の各感光ドラム1Y、1M、1Cの潜像コントラストの検知方法は、制御の簡易化、制御時間の短縮化などの観点で好ましいが、これに限定されるものではない。例えば、各感光ドラム1Y、1M、1Cから適宜1次転写ローラ5Y、5M、5Cを離間させ、共通の1次転写電源23YMC及び電流検知回路71YMCを用いて実施例1と同様に各感光ドラム1Y、1M、1Cの潜像コントラストを独立して測定してもよい。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、感光ドラム1上の露光部に付着するトナーの量を通常モードよりも増やす広色域モードを搭載した画像形成装置100における、潜像コントラストの検知・制御について説明する。
1.広色域モード
まず、本実施例における広色域モードについて説明する。図10は、通常モードと広色域モードとのそれぞれにおける感光ドラム1の表面電位を比較して示す模式図である。
広色域モードでは、通常モードよりも、露光装置3の光量を増やすことで、感光ドラム1上の露光部の電位の絶対値を下げる。これにより、広色域モードでは、通常モードよりも、現像ローラ41の電位と感光ドラム1上の露光部の電位との電位差である「現像コントラスト」を大きくする。したがって、広色域モードでは、通常モードよりも、感光ドラム1上の露光部(画像部)に付着するトナー量が増える。
なお、本実施例では、画像形成装置100は、通常モード、広色域モードのいずれにおいても、感光ドラム1にトナーを供給した後の現像ローラ41上にトナーが残った状態となるよう構成されている。すなわち、図10に示すように、現像コントラストが感光ドラム1上の露光部に付着したトナーの電荷によって埋められるようになっている。また、広色域モードでは、感光ドラム1上の露光部に付着するトナー量の増加に合わせて、1次転写電圧、2次転写電圧、定着温調が修正される。
しかしながら、露光装置3の光量を変化させた際の感光ドラム1上の露光部の電位の変化量は、感光層の膜厚などの感光ドラム1の特性や雰囲気環境によって変動する。そのため、通常モードから広色域モードに切り替える際に、予め定められた値で一律に露光装置3の光量を変えると、感光ドラム1上の露光部の電位を安定させることができない。その結果、想定よりも露光部に付着するトナー量が増えないことによる色域拡大効果の不足や、想定以上に露光部に付着するトナー量が増えることによる転写不良や定着不良が発生するおそれがある。したがって、感光層の膜厚などの感光ドラム1の特性や雰囲気環境に応じて露光装置3の光量の変化幅を制御することが望まれる。
本実施例では、潜像コントラストの検知の結果を用いて、広色域モードにおけるトナーの増加量を適切に制御する。
2.広色域モードにおける画像形成条件の調整動作
次に、広色域モードにおける画像形成条件の調整動作の手順について説明する。なお、本実施例では、各画像形成部Pにおけるこの調整動作の手順は実質的に同じであるので、ここでは1つの画像形成部Pに注目して説明する。また、この調整動作は、全体として図3に示した実施例1で説明した調整動作(通常モードの画像形成条件の調整動作)と同様の手順で行われる。
2−1.潜像コントラスト検知制御
広色域モードの画像形成条件の調整動作における潜像コントラスト検知制御は、実施例1で説明した調整動作(通常モードの画像形成条件の調整動作)における潜像コントラスト検知制御と同様である。ただし、後述するように、感光ドラム1上の露光部の電位を形成する際の露光装置3の光量は異なる。
2−2.露光装置の光量制御
次に、広色域モードの画像形成条件の調整動作における露光装置3の光量制御について説明する。この露光装置3の光量制御は、図3の手順におけるS105の処理に対応する。
本実施例では、制御部50は、図3のS103の処理において、感光ドラム1上の露光部の電位を形成する際の露光装置3の光量(レーザーの出力)をE0〜E5までの6段階に変化させ、各光量に対する電流Liを測定する。また、制御部50は、図3のS104の処理において、各光量に対応する潜像コントラストC0〜C5を求める。このとき、本実施例では、上記6段階の光量は、通常モードで使用している光量のE0:100%、E1:120%、E2:140%、E3:160%、E4:180%、E5:200%に設定する。すなわち、光量E0は通常モードにおける露光装置3の光量であり、潜像コントラストC0は通常モードにおける潜像コントラストである。
次に、制御部50は、上記潜像コントラストC1〜C5と上記潜像コントラストC0との差分G1〜G5を求める。すなわち、差分G1〜G5は露光装置3の光量を増加させた際の通常モードからの潜像コントラスト増加量である。図11は、露光装置3の光量E1〜E5と差分G1〜G5との関係を示すグラフ図である。本実施例では、この関係に基づき、画像形成部P(あるいはプロセスカートリッジ7)ごとに予め設定された所定の潜像コントラスト増加量の目標値(「目標潜像コントラスト増加量」ともいう。)Gtが得られるように、露光装置3の光量の設定を調整する。本実施例では、目標潜像コントラスト増加量Gtは、色域拡大効果が適切になるように予め実験で求められて、カートリッジメモリ84に記憶されている。
なお、本実施例では、広色域モードにおいて通常モードの設定から変更されるのは露光装置3の光量の設定のみであり、帯電電圧や現像電圧の設定は変更されない。したがって、図10から分かるように、潜像コントラストの増加幅と現像コントラストの増加幅とは同じとなる。また、前述のように、本実施例では現像コントラストが感光ドラム1上の露光部に付着したトナーの電荷によって埋められるようになっている。したがって、潜像コントラスト増加量と感光ドラム1上の露光部に付着するトナーの増加量とは比例する。すなわち、潜像コントラスト増加量を制御することで、感光ドラム1上の露光部に付着するトナーの増加量を制御することができる。
ここで、トナーの帯電量は雰囲気環境やトナーの使用度合いによって異なる。すなわち、同じ潜像コントラスト増加量に対する感光ドラム1上の露光部に付着するトナーの増加量は、雰囲気環境やトナーの使用度合いによって異なる。そこで、本実施例では、目標潜像コントラスト増加量Gtを、トナーの帯電量に関する情報に基づいて補正する。具体的には、本実施例では、目標潜像コントラスト増加量Gtを、雰囲気環境に基づく補正係数Q1とトナーの使用度合いに基づく補正係数Q2とによって補正して、「Q1×Q2×Gt」を補正後の目標潜像コントラスト増加量とする。そして、図11の関係に基づいて、この補正後の目標潜像コントラスト増加量Q1×Q2×Gtが得られる露光装置3の光量を求める。
本実施例では、制御部50は、環境センサー31によって検知された雰囲気環境の温度及び湿度に基づいて水分量を求め、求めた水分量に応じて補正係数Q1を決定する。また、本実施例では、プロセスカートリッジ7ごとに、トナーの使用度合いに関する情報として、トナー使用度(トナー劣化度)に関する情報がカートリッジメモリ84に記憶されている。つまり、トナーは現像装置4での攪拌などによる外添剤の遊離などによって帯電量が低下する。そのため、トナーの帯電量の低下は、現像装置4(プロセスカートリッジ7)の使用量と相関する情報に基づいて予測することができる。本実施例では、制御部50は、現像装置4の使用量と相関する情報として、現像装置4を使用して行ったプリント枚数を逐次積算して、計数手段(カウンター)として機能するカートリッジメモリ84に記憶させる。また、制御部50は、トナーの寿命として予め設定されているプリント枚数に対する現在のプリント枚数の割合である「トナー使用度(トナー劣化度)[%]」を求め、逐次カートリッジメモリ84に記憶させる。そして、制御部50は、カートリッジメモリ84に記憶されているトナー使用度に応じて、補正係数Q2を決定する。なお、現像装置4の使用量と相関する情報としては、現像装置4の駆動時間(現像装置4における現像ローラ41や攪拌部材の回転時間)などを用いてもよい。
具体的には、本実施例では、制御部50は、予め設定された表2、表3に示すような関係を示す情報に従って、補正係数Q1、Q2をそれぞれ決定する。つまり、表2に示すように、補正係数Q1は、水分量(湿度)が大きいほど(つまり、トナー帯電量が小さいほど)、小さくなるように設定されている。また、表3に示すように、補正係数Q2は、トナー使用度が大きいほど(つまり、トナー帯電量が小さいほど)、小さくなるように設定されている。表2、表3に示す各水分量、各トナー使用度の間は線形補間を行う。表2、表3の情報は、メモリ52に記憶されている。
Figure 2019015895
Figure 2019015895
制御部50は、潜像コントラスト増加量G1〜G5のうち、目標潜像コントラスト増加量Q1×Q2×Gtを挟む2点を用いて線形補間を行うことで、目標潜像コントラスト増加量Q1×Q2×Gtが得られる露光装置3の光量Eを求める。図11の例の場合、G2、G3、E2、E3を用いて下記式24により露光装置3の光量Eを求める。
E=E2+(E3−E2)×(Q1×Q2×Gt−G2)÷(G3−G2)・・・式24
制御部50は、上述のようにして求めた露光装置3の光量を、次回調整するまでの広色域モードの露光装置3の光量の設定としてメモリ52に記憶させ、調整動作を終了する。
3.実行タイミング
本実施例では、操作部82あるいは画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部機器から広色域モードが指定された際に、画像形成動作に先だって前回転工程時に広色域モードの画像形成条件の調整動作が行われる。
4.効果
表4は、本実施例と比較例における、広色域モードの潜像コントラスト増加量、トナー増加量、画像評価結果の関係を示す。比較例では、広色域モードの潜像コントラストを、トナーの使用度合い、雰囲気環境によらず、通常モードの潜像コントラストから一律に100V増加させた。比較例の画像形成装置構成及び動作は、上記の点を除いて本実施例の画像形成装置と実質的に同じである。また、画像評価は、低温低湿環境(水分量1.1g/m)、常温常湿環境(水分量8.9g/m)、高温高湿環境(水分量21.2g/m)のそれぞれで行った。また、画像評価は、各環境において、新品トナー(トナー使用度0%)、耐久トナー(トナー使用度100%)のそれぞれを用いて行った。
Figure 2019015895
比較例では、広色域モードで感光ドラム1上の露光部に付着するトナーの増加量の過不足による問題が発生するおそれがあることが分かった。つまり、低温低湿環境下では、トナーの帯電量が上昇することにより、一律の潜像コントラスト増加量ではトナーの増加量が不足してしまい、色域拡大効果が不十分となるおそれがあった。また、高温高湿環境下や、耐久トナーを用いた場合に、トナーの帯電量低下により、一律の潜像コントラスト増加量ではトナーの増加量が過多となってしまい、定着不良が発生するおそれがあった。また、転写不良の発生も懸念された。
これに対し、本実施例では、雰囲気環境やトナーの帯電量によらず、広色域モードでのトナー増加量が略一定に保たれるため、色域拡大効果及び転写や定着への影響はなかった。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、非露光部の電位と露光部の電位との差分の目標値が異なる複数のモードで画像形成が可能である。そして、制御部50は、複数のモードの間での上記差分の差が所定値に近づくように、複数のモードのうち相対的に上記差分の目標値が大きいモードにおける画像形成条件を調整する制御を行う。また、本実施例では、制御部50は、上記所定値をトナーの帯電量に関する情報に基づいて補正する。本実施例では、このトナーの帯電量に関する情報は、トナーの使用度合いに関する情報に基づく。また、本実施例では、このトナーの帯電量に関する情報は、雰囲気環境の情報に基づく。
以上のように、本実施例によれば、広色域モードにおいて想定よりトナー量が増えないことによる色域拡大モードの効果不足や、想定以上にトナー量が増えることによる転写不良や定着不良の発生を抑制することができる。
なお、本実施例では、潜像コントラスト検知制御として実施例1と同様の制御を用いたが、実施例2と同様の制御、あるいは実施例1や実施例2の変形例の制御を用いてもよい。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、調整対象の画像形成条件は露光手段の光量の設定であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば帯電電圧や現像電圧であってもよい。
また、上述の実施例においてカートリッジメモリに記憶されるものとして説明した情報は、画像形成装置の装置本体に設けられた記憶手段に記憶されていてもよい。
また、実施例1、2における目標潜像コントラストを実施例3と同様にしてトナー使用度合、更には雰囲気環境に応じて補正することも可能である。
また、上述の実施例では、本発明を画像形成装置は複数の画像形成部を有する画像形成装置に適用したが、本発明は単独の画像形成部を有する画像形成装置にも適用できるものである。
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
5 1次転写ローラ
7 プロセスカートリッジ
8 中間転写ベルト
50 制御部

Claims (15)

  1. 感光体と、
    前記感光体を帯電させて前記感光体上に非露光部を形成する帯電手段と、
    前記帯電手段により帯電させられた前記感光体を露光して前記感光体上に露光部を形成する露光手段と、
    前記感光体にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
    前記感光体に電圧を印加する電圧印加部材と、
    前記電圧印加部材に電圧又は電流を供給する電源と、
    前記電源により前記電圧印加部材に電圧を供給した際に前記感光体に流れる電流の値又は前記電源により前記電圧印加部材に電流を供給した際に前記感光体に印加される電圧の値を検知する検知手段と、
    前記電圧印加部材により、前記感光体の表面の移動方向と略直交する方向における前記帯電手段が帯電させることが可能な領域の略全域にわたり形成された前記非露光部と、前記感光体の表面の移動方向と略直交する方向における前記露光手段が露光することが可能な領域の略全域にわたり形成された前記露光部と、のそれぞれに電圧を印加した際の前記検知手段の検知結果に基づいて、前記非露光部の電位と前記露光部の電位との差分に関する情報を取得し、該差分に関する情報に基づいて画像形成条件を調整する制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記差分に関する情報を取得する際に前記電圧印加部材により前記感光体に印加される電圧は、画像形成時に前記電圧印加部材により前記感光体に印加される電圧の極性と同極性の電圧のみであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記非露光部に複数の異なる電圧を印加し前記検知手段の検知結果に基づいて取得した電流値と電圧値との関係と、前記露光部に複数の異なる電圧を印加し前記検知手段の検知結果に基づいて取得した電流値と電圧値との関係と、に基づいて、前記非露光部と前記露光部とのそれぞれに所定の電流が流れる場合の電圧の差を求め、該電圧の差に基づいて前記差分に関する情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記差分が目標値に近づくように前記調整を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記画像形成条件として前記露光手段の光量の設定を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記露光部を形成する際の前記露光手段の光量を変更して取得した前記露光手段の光量と前記差分との関係に基づいて、前記差分が目標値に近づくように前記露光手段の光量の設定を調整することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記感光体の使用度合いに関する情報に応じた所定のタイミングで前記制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、雰囲気環境の情報に応じた所定のタイミングで前記制御を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記差分の目標値が異なる複数のモードで画像形成が可能であり、
    前記制御手段は、前記複数のモードの間での前記差分の差が所定値に近づくように、前記複数のモードのうち相対的に前記差分の目標値が大きいモードにおける画像形成条件を調整する前記制御を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記所定値をトナーの帯電量に関する情報に基づいて補正することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記トナーの帯電量に関する情報は、トナーの使用度合いに関する情報に基づくことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記トナーの帯電量に関する情報は、雰囲気環境の情報に基づくことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 前記電圧印加部材は、前記感光体から被転写体にトナー像を転写させる転写部材であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 複数の前記感光体と、複数の前記感光体のそれぞれに対応して設けられた複数の前記帯電手段、複数の前記露光手段、複数の前記現像手段及び複数の前記電圧印加部材と、複数の前記電圧印加部材に電圧又は電流を供給する共通の前記電源と、前記電源により複数の前記電圧印加部材に電圧を供給した際に複数の前記感光体に流れる電流の値又は前記電源により複数の前記電圧印加部材に電流を供給した際に複数の前記感光体に印加される電圧の値を検知する共通の前記検知手段と、を有し、前記制御手段は、複数の前記感光体のそれぞれにおける前記差分に関する情報を取得し、複数の前記感光体のそれぞれに関する画像形成条件を調整する前記制御を行うことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御手段は、複数の前記感光体の数をn(nは2以上の整数)個とした場合に、n個の前記感光体上の前記非露光部に同時に電圧を印加した際の前記検知手段の検知結果と、前記露光部を形成する前記感光体の数を1個からn個まで1個ずつ異ならせた各場合の複数の前記感光体上の前記露光部又は前記非露光部に同時に電圧を印加した際の前記検知手段の検知結果と、複数の前記感光体のそれぞれの使用度合いに関する情報と、に基づいて、複数の前記感光体のそれぞれにおける前記差分に関する情報を取得することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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