JP2013161056A - 画像形成装置 - Google Patents

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富子 井本
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信一 矢吹
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Hiroyuki Maeda
裕之 前田
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Abstract

【課題】位置ずれ補正の実行に掛ける時間を最小限に抑制しつつ,かつ,すべての感光体について位置ずれ量を常に小さく抑えるようにした画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像形成装置では,各感光体ごとの位置ずれ量を記憶しており,その記憶内容に基づいて,画像形成の際の相互間の位置ずれを防止する重ね合わせ位置制御を行う。また,感光体に描画してからその画像が中間転写体上でセンサーにより検知されるまでの所要時間を計測することで,現時点での各感光体の画像の位置ずれ量を取得し,取得した位置ずれ量に基づいて,記憶している位置ずれ量を修正する。ここで位置ずれ量の修正には,すべての感光体について前記所要時間を実測する第1修正モード(S3)と,1つの感光体についてのみ所要時間を計測し,他の感光体については比例計算で新たな位置ずれ量を取得する第2修正モード(S8)とがある。
【選択図】図8

Description

本発明は,複数の感光体を有し,複数の感光体で形成した画像を順次中間転写体に転写して重ね合わせ,その重ね合わせ画像を最終媒体へ再転写する画像形成装置に関する。さらに詳細には,画像の重ね合わせ位置のずれの防止を図りつつ画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
従来から,複数の感光体を有するいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置が使用されている。このようなタンデム型のカラー画像形成装置では,各色の画像間での位置合わせ精度が重要である。各色の画像間で中間転写体への転写位置がずれていると,著しい画像品質の低下を来すからである。このため,位置合わせの補正を行うことが一般的である。
このような位置合わせ補正の一例として,特許文献1に記載されているものが挙げられる。特許文献1の技術では,複数の感光体の全部が搬送ベルト(中間転写体)に接触しているときと,複数の感光体の一つだけが搬送ベルトに接触しているときとで,異なる内容の位置ずれ補正を行うようにしている。すなわち,全感光体が搬送ベルトに接触しているときには,すべての感光体について位置ずれ補正用マークを描画して位置ずれ補正を行うが,一つの感光体のみが搬送ベルトに接触しているときには,当該感光体についてのみ位置ずれ補正用マークを描画することで,書き出し位置の補正をするにとどめるのである。
特開2011−64799号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題点があった。一つの感光体のみが搬送ベルトに接触しているときには,当該感光体についての書き出し位置の補正しかなされないことになる。これでは,感光体間の位置ずれの補正は全くなされない。このため,当該感光体によるモノクロ画像の形成のみを続けている限りは問題ないが,その後にすべての感光体を用いるフルカラー画像モードに移行した際には,感光体間の位置ずれが相当に大きくなっているおそれがあった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,位置ずれ補正の実行に掛ける時間を最小限に抑制しつつ,かつ,すべての感光体について位置ずれ量を常に微小に抑えるようにした画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像形成装置は,複数の感光体と,複数の感光体にそれぞれ描画する複数の描画器と,複数の感光体から順次画像の転写を受けその重ね合わせ画像を最終媒体へ再転写する中間転写体とを有しており,さらに,各感光体ごとの位置ずれ量を指標する量を記憶する位置ずれ記憶部と,位置ずれ記憶部の記憶内容に基づいて,複数の感光体による画像形成の際の相互間の位置ずれを防止する重ね合わせ位置制御を行う重ね合わせ制御部と,中間転写体上の画像を検知する画像センサーと,描画器により感光体に描画してからその描画に基づく画像が画像センサーにより検知されるまでの所要時間を計測する計時部と,計時部により計時された所要時間により,現時点での各感光体の画像の副走査方向の位置ずれ量を取得し,取得した位置ずれ量に基づいて位置ずれ記憶部の記憶内容を修正する位置ずれ量修正部とを有し,位置ずれ量修正部は,すべての感光体について所要時間を計測することにより位置ずれ記憶部の記憶内容を修正する第1修正モードと,複数の感光体のうち1つについてのみ所要時間を計測してその所要時間により現時点での副走査方向の位置ずれ量を取得し,取得した位置ずれ量とその感光体について位置ずれ記憶部に記憶されている位置ずれ量との比と,位置ずれ記憶部に記憶されている他の感光体の位置ずれ量とに基づいて他の感光体についての現時点での位置ずれ量を算出することにより,位置ずれ記憶部の記憶内容を修正する第2修正モードとを行うものである。
この画像形成装置では,最終媒体への画像形成の際には,描画器により複数の感光体に描画することでそれぞれトナー画像が形成され,それらのトナー像が中間転写体上に重ね合わせられ,最終媒体へ再転写される。その際,位置ずれ記憶部の記憶内容に基づく重ね合わせ位置制御が,重ね合わせ制御部により行われる。この位置ずれ記憶部の記憶内容は,不変のままでよいというものではなく,適宜の頻度で内容の修正が必要になる。そこで本発明では,第1修正モードと,第2修正モードとの2種類の修正処理を用意している。第1修正モードでは,すべての感光体について,描画から画像センサーによる検知までの所要時間を計測し,現時点での各感光体の画像の位置ずれ量を取得して修正する。第2修正モードでは,1つの感光体のみについて所要時間を計測して現時点での副走査方向の位置ずれ量を取得する。そして比例計算により,他の感光体についての現時点での位置ずれ量を算出する。これで修正を行う。
本発明の画像形成装置では,中間転写体における,最下流感光体からの被転写位置より下流で最終媒体への再転写位置より上流の位置に対して配置されており,位置ずれ量修正部は,第2修正モードでの所要時間の測定を,複数の感光体のうち中間転写体への転写順序が最終のものである最下流感光体について行うことが望ましい。このようにすることで,第2修正モードの修正処理自体の要処理時間を短くできる。最下流感光体から画像センサーの検知位置までの距離が短いからである。
本発明の画像形成装置はまた,複数の描画器を保持するとともに1点で装置本体に固定されている描画器保持部材を有し,複数の描画器のうち描画器保持部材の固定位置から最も近いものは,複数の感光体のうち中間転写体への転写順序が最初のものである最上流感光体への描画を行う描画器であることが望ましい。このような構成であれば,各感光体の位置ずれ量は概ね温度に比例する。このため,重ね合わせ位置制御や,位置ずれ記憶部の記憶内容の修正がやりやすい。また,中間転写体への転写順序が後の感光体ほど位置ずれ量は大きいことになるので,この感光体についての位置ずれ量を基準にすることで容易に位置ずれ記憶部の記憶内容の修正ができる。
本発明の画像形成装置では,位置ずれ量修正部が,最終媒体への形成画像中に第2修正モードのための描画パターンとして利用可能な図形が含まれている場合に,その描画パターンについての計時部による計時結果を利用して第2修正モードの修正を行うことが望ましい。これにより,最終媒体への画像形成を休止することなく,位置ずれ記憶部の記憶内容を良好に維持できる。
あるいは本発明の画像形成装置では,位置ずれ量修正部が,第2修正モードの補正を,複数の感光体による最終媒体への画像形成を行っていないときに行うこととしてもよい。これでも,第2修正モードは,第1修正モードよりも要処理時間が短いので,最終媒体への画像形成の休止期間はそれほど長くはない。
また,本発明の画像形成装置では,位置ずれ量修正部は,第1修正モードもしくは第2修正モードの修正を行う際に,新たに取得した位置ずれ量と位置ずれ記憶部に記憶されている位置ずれ量との中間の位置ずれ量により,位置ずれ記憶部の記憶内容を更新するものであってもよい。このようにすると,修正処理の前後での画像の重ね合わせ精度の変化が緩和されるので,ユーザーに違和感を与えることがない。
そして本発明の画像形成装置では,位置ずれ量修正部が,第2修正モードの修正を,第1修正モードの修正よりも高頻度に行うことが望ましい。第1修正モードの修正処理は,第2修正モードの修正処理よりも要処理時間が長く,その間は最終媒体への画像形成ができない。このため,第1修正モードの実行頻度は必要最小限に抑え,可能な限り第2修正モードにより位置ずれ量の修正を行った方がよい。
さらに本発明の画像形成装置では,位置ずれ量修正部が,第1修正モードの修正を,少なくとも,複数の感光体による形成画像間の位置ずれに関与する部材が交換された時に行うことが望ましい。このようなケースでは,各感光体の位置ずれ量が比例関係を保ったままであるとは限らず,すべての感光体について現時点での各感光体の画像の位置ずれ量を実測した方がよいからである。
本発明によれば,位置ずれ補正の実行に掛ける時間を最小限に抑制しつつ,かつ,すべての感光体について位置ずれ量を常に微小に抑えるようにした画像形成装置が提供されている。
実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置のうち露光装置,感光体,および中間転写ベルトの部分を取り出して示す正面図である。 画像位置合わせのための補正データを表すグラフである。 補正データの修正の説明図である。 平均値を用いた補正データの修正の説明図である。 K色の補正量データから他色の補正量データを決定する方法の説明図である。 K色の補正量データからM色およびC色の補正量データを決定する方法の説明図である。 補正量データの修正処理のフローチャートである。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,タンデム型のフルカラー複写機である画像形成装置に本発明を適用したものである。本形態のフルカラー複写機の構成を図1に示す。
図1のフルカラー複写機1は,給紙部2と,プリント部3と,読み取り部4とを有している。給紙部2は,プリント部3での画像形成のために,画像を担持する最終媒体である印刷用紙を供給する部分である。給紙部2にはこのため,給紙カセット20と手差しトレイ21とが設けられている。読み取り部4は,原稿の画像を読み取って画像データとしてプリント部3へ供給する部分である。フルカラー複写機1は,読み取り部4で読み取った原稿の画像の複写の他,外部機器あるいは外部回線から受信した印刷ジョブに基づく画像形成が行えるようになっているものでもよい。その場合さらに,読み取り部4を有しないものであってもよい。
プリント部3には,4つの画像形成部30Y,30M,30C,30Kと,中間転写ベルト31と,露光装置32とが設けられている。画像形成部30Y,30M,30C,30Kは,形成する画像の色彩は異なるものの,いずれも同じ機械的構成を有するものである。このため以下の説明文中では,特に区別する必要がない限り,色記号Y,M,C,Kを省略して記述する。画像形成部30は,それぞれ感光体33と現像器45とを有している。感光体33は,その表面に該当色のトナー画像が形成されるとともに,そのトナー画像を中間転写ベルト31へ転写するものである。現像器45は,感光体33の表面の静電潜像に該当色のトナーを付与して現像するものである。画像形成部30は,感光体33,現像器45の他に,公知であるため詳細な図示は省略するが,帯電装置や,転写後のクリーニング装置などを内蔵している。
中間転写ベルト31は,ローラー34,35に架け渡された無端状のベルトであり,図1中で反時計回りに巡回移動するようになっている。つまり,中間転写ベルト31の移動方向に対して,前述の4つの画像形成部30のうち画像形成部30Yが最も上流であり,画像形成部30Kが最も下流である。中間転写ベルト31は,各感光体33から順次トナー画像の転写を受けその重ね合わせ画像を印刷用紙へ再転写するものである。このため中間転写ベルト31には,2次転写ローラー36が設けられている。
露光装置32は,各感光体33への静電潜像の描画を行う装置である。このため露光装置32は,感光体33Y,33M,33C,33Kに対してそれぞれ,画像データに対応するレーザー光LY,LM,LC,LKを照射するようになっている。各感光体においてレーザー光の照射を受ける位置は,帯電後現像前の位置である。
プリント部3には上記の他,定着器37と,トナー像センサー38と,制御部39とが設けられている。定着器37は,2次転写ローラー36で印刷用紙上に転写されたトナー画像を,印刷用紙上に定着させる装置である。定着器37を通過した印刷用紙は,プリント部3の上面の排紙トレイ40に排出されるようになっている。トナー像センサー38は,中間転写ベルト31上のトナー像の有無や濃度を検出するものである。その位置は,中間転写ベルト31の移動方向に対し,最も下流の感光体33Kよりさらに下流で,2次転写ローラー36よりは上流の位置である。制御部39は,フルカラー複写機1の各部の制御やデータ処理を行うものである。
露光装置32についてさらに説明する。露光装置32には,図2に示すように,感光体33Y,33M,33C,33Kに対応してそれぞれ,出射ヘッド41Y,41M,41C,41Kが設けられている。出射ヘッド41Y,41M,41C,41Kからそれぞれ,レーザー光LY,LM,LC,LKが感光体33Y,33M,33C,33Kに向けて照射されるようになっている。各出射ヘッド41が描画器に相当し,露光装置32の全体は描画器保持部材に相当する。
そして露光装置32はフルカラー複写機1の本体シャシに対し,固定点42と自由点43との2箇所で取り付けられている。固定点42が基準位置であり,露光装置32におけるこの点は本体シャシに対して不動である。対して自由点43は,本体シャシに対して若干移動可能となっている。露光装置32の温度による熱膨張を吸収するためである。露光装置32の熱膨張により,出射ヘッド41Y,41M,41C,41Kの位置もわずかながらシフトする。それに伴い,感光体33Y,33M,33C,33Kにおける描画位置もシフトする。
上記の露光装置32では,出射ヘッド41Y,41M,41C,41Kのうち,固定点42から最も近いのは,出射ヘッド41Yである。出射ヘッド41Yは前述のように,中間転写ベルト31への転写順序が先頭である感光体33Yへの描画を行うものである。また,固定点42から最も遠い出射ヘッド41は,出射ヘッド41Kである。出射ヘッド41Kは前述のように,転写順序が最終である感光体33Kへの描画を行うものである。露光装置32にはさらに,温度センサー44が設けられている。温度センサー44の取り付け位置は,露光装置32でなくてもよい。ただし,露光装置32が一番よい。
図1のフルカラー複写機1の基本的な動作は,読み取り部4で原稿から取得した画像データに基づいて,画像形成部で画像を形成してその画像を印刷用紙に転写することである。これにより原稿の画像の複写がなされる。このため,露光装置32が,画像データに基づいて出射ヘッド41からレーザー光を出射することで,感光体33に描画する。これにより得られた各色のトナー像が中間転写ベルト31上に転写により重ね合わせられる。重ねトナー像は,給紙部2から供給された印刷用紙上に2次転写ローラー36により再転写され,定着器37を経て排紙トレイ40上に排出される。
ここで,各色のトナー像の中間転写ベルト31上への重ね合わせについては,色ずれを生じさせないため,正確な位置合わせが必要である。このためフルカラー複写機1の制御部39は,位置合わせ制御を行う。位置合わせには,主走査方向(中間転写ベルト31の幅方向)の位置合わせと,副走査方向(中間転写ベルト31の移動方向)の位置合わせとがある。本発明で対象とするのは,副走査方向の位置合わせである。
この位置合わせ制御のため制御部39には,補正量データの記憶部が内蔵されている。この補正量データは,図3に示すように,Y,M,C,Kの各色についてそれぞれ存在している。図3のグラフでは,横軸が温度になっており,縦軸が補正量である。つまり制御部39には,各色の補正量データが,温度との関係として記憶されている。図3のグラフに温度が関わっているのは,色間の位置ずれの程度に,機内温度が影響するからである。
縦軸の補正量とは,描画位置を副走査方向にずらす量のことである。すなわち,ある色について,位置合わせ制御をしなければ本来の位置よりも中間転写ベルト31の移動方向下流寄りに画像の位置がずれてしまうとする。その場合には,その色の描画位置をその分上流寄りにずらさなければならない。このときのずらし量が補正量である。具体的にはこの場合,描画タイミングを遅らせることによって,描画位置を上流寄りにずらすことになる。これが図3のグラフ中でプラスの補正量を意味する。逆に,位置合わせ制御をしなければ上流寄りに画像の位置がずれてしまう場合には,描画タイミングを早めることによって,描画位置を下流寄りにずらすことになる。これがマイナスの補正量を意味する。
つまり図3のグラフ中の補正量は,位置合わせ制御をしなかった場合に現れる位置ずれ量をキャンセルする量である。当然この補正量は位置ずれ量と1対1の関係にあり,位置ずれ量を指標する量であると言える。
図3のグラフでは,温度がTであるときに,4色すべての補正量がゼロとなっている。これは,温度Tが,位置合わせ制御をしなくても色ずれが生じないように設定された標準温度(例えば20℃)であることを意味している。しかし温度が温度Tから外れると,補正が必要になる。その最大の原因は,前述の露光装置32の熱膨張による伸縮である。露光装置32のボディーは,樹脂製であるものが多く,フルカラー複写機1の本体シャシなどの金属製部材よりも熱膨張の程度が大きいからである。
露光装置32の温度が上昇すると,熱膨張により各出射ヘッド41の位置が図2中で右向きにシフトする。これにより,各感光体33におけるレーザー光の被照射位置,すなわち描画位置も図2中で右向きにシフトする。これは,描画位置が上流側にずれることを意味するので,マイナスの補正をしなければならない。逆に温度が下がると,描画位置が下流側にずれるので,プラスの補正をしなければならない。図3で各色の補正量がみな右下がりの傾斜になっているのはこのためである。
また,熱膨張による描画位置のシフト量は,露光装置32の固定点42から出射ヘッド41までの距離が大きいほど大きい。このため図3のグラフでは,図2中で固定点42から最も離れている出射ヘッド41Kに対応する色であるK色(黒)の補正量が,絶対値にて他の色より大きい。逆に,固定点42から最も近い出射ヘッド41Yに対応する色であるY色(イエロー)の補正量が,絶対値にて他の色より小さい。
フルカラー複写機1の制御部39は,通常の画像形成の際には,温度センサー44が検出した機内温度に基づき,図3のグラフから各色の補正量を読み出す。この読み出した補正量に従って各色の描画位置を調整することで,色ずれの防止が図られる。すなわち,検出温度が,標準温度Tより高い図3中のT1であったとすると,各色の補正量は,Y1,M1,C1,K1,となる。ここで,|Y1|<|M1|<|C1|<|K1|である。
フルカラー複写機1の制御部39では,図3に示した補正量データについて,適宜のタイミングで修正を行う。温度と補正量との関係は,必ずしも不変なものではなく,種々の要因により変動するからである。その要因としては例えば,フルカラー複写機1における着脱可能なユニットの交換が挙げられる。特に,トナー像の作像,あるいはその重ね合わせに直接関わるユニット(以下,「作像ユニット」という)である,露光装置32,感光体33,現像器45,中間転写ベルト31が交換されたときには,図3の補正量データを修正する必要性が高い。さらにそれ以外にも,露光装置32以外の部分の温度変動などにより,温度と補正量との関係が変動することがある。フルカラー複写機1の内部の温度分布は,必ずしも一様ではないからである。
そこでフルカラー複写機1では,補正量データの修正処理について,第1修正モードと第2修正モードとの2種類を用意している。第1修正モードは,全色について印刷位置確認用パターンを実際に作成して補正量データを修正するモードである。第2修正モードは,1色についてのみ印刷位置確認用パターンを作成して補正量データを修正するモードである。
まず,第1修正モードについて説明する。第1修正モードの修正処理では,全色について印刷位置確認用パターンを作成する。印刷位置確認用パターンとは,トナー像が形成される位置を中間転写ベルト31上で確認するためのパターンである。ここでは,副走査方向の位置を問題とする。このため,印刷位置確認用パターンとして,主走査方向に平行なライン状のパターンを形成する。印刷位置確認用パターンが形成された位置の測定は,トナー像センサー38によりなされる。すなわち,当該パターンの描画のための書き込みを露光装置32で行った時刻から,形成された当該パターンがトナー像センサー38で検出された時刻までの所要時間の長さが,当該パターンの形成位置を指標する量である。よって,この量がその標準値に対してどれだけずれているかにより,パターン形成位置の現時点でのずれ量を知ることができる。この所要時間の測定も,制御部39の機能の1つである。
第1修正モードを実行する場合には,4色すべてについてそれぞれ,印刷位置確認用パターンを描画してずれ量を測定する。その際,4色の印刷位置確認用パターンを,各色のモノクロ画像のように中間転写ベルト31上の異なる位置に単独で転写されるようにしてもよいし,通常のカラー画像形成の場合のように中間転写ベルト31上で重なり合うように形成してもよい。後者の場合にはさらに,制御部39に現に記憶されている補正量データを適用してもよいし,適用しなくてもよい。
いずれの場合でも,現時点での位置ずれ量を,理想的な画像位置に対する絶対的な値として得ることができる。ただし,4色の印刷位置確認用パターンを,現状の補正量データを適用しつつ中間転写ベルト31上で重なり合うように形成した場合には,現時点での位置ずれ量を,現に記憶されている補正量データに対する相対的な値として得ることもできる。どちらの方法でも,現時点での位置ずれ量を反映した新たな補正量データを得ることができる。
各色の新たな補正量データが得られたら,制御部39に記憶されている補正量データの修正を行う。修正の例を図4に示す。修正により,図4中の左側の「修正前」のグラフ(これは図3と同じ)が,図4中の右側の「修正後」に示すように修正されることとなる。図4に示したのは,Y,M,C,Kの4色のうち,M(マゼンタ)色とK色との2色について,修正の必要があった場合の例である。この例では,M色の補正量データは修正前より小さくされ,K色の補正量データは修正前より大きくされている。
なお,上記の所要時間測定により実際に得られる補正量データは,厳密に言えば,描画の時点での機内温度におけるものだけである。ただし,図3等のグラフにおける原点の位置は変わらないものとして,全温度範囲における補正量データを算出できる。これによって,図4の「修正後」に示すような修正を行うことができる。補正量データが修正された場合,その後に行われるカラー画像形成に際しては,修正後の補正量データが使用される。
図4に示した例は,取得された新たな補正量データそのもので従前の補正量データを上書きする例である。しかし,補正量データの修正の方法はこればかりではない。新たな補正量データと従前の補正量データとの中間の値を算出し,この中間の値で従前の補正量データを上書きすることとしてもよい。中間の値とは例えば,平均値のことである。その場合の修正の例を図5に示す。図5では,4色のうち,実際にデータを修正する1色のみを描いている。このようにすると,修正の前後での補正量データの較差が抑制される。これにより,修正処理直後でも,修正処理が行われたことがユーザに気づかれにくい利点がある。それでも,修正処理により,カラー画像形成をした際の色ずれは,修正処理前と比較して縮小されることとなる。
上記説明した第1修正モードの修正処理には,最低でも,最も上流の出射ヘッド41Yによる描画を行ってから,それに基づくY色の印刷位置確認用パターンがトナー像センサー38の検出位置に達するまでの時間を要する。このためフルカラー複写機1では,第1修正モードの修正処理の実行頻度は抑えめにしている。具体的には,前述の作像ユニットが交換された直後に行われる。ここで作像ユニットとは前述のように,露光装置32,感光体33,中間転写ベルト31が該当する。現像器45を含めてもよい。また,電源投入直後にも第1修正モードを行うこととしてもよい。
さらには,ユーザーによる事前の設定あるいは指示により,適宜のタイミングで第1修正モードを実行するようになっていてもよい。例えば,一定時間ごと,一定の印刷枚数ごと等に第2修正モードを実行するように設定することができる。ただし,後述する第2修正モードの実行頻度よりは低い頻度とすることが望ましい。また,電源投入直後に第1修正モードを行うか否かをユーザーによる設定に委ねてもよい。また,ユーザーが第1修正モードの実行そのものを指示できるようになっていてもよい。
なお第1修正モードでは,上述の副走査方向の位置ずれ量の検出に加えて,主走査方向の位置ずれ量も検出することが可能である。ただしそのためには,トナー像センサー38が主走査方向の位置分解能を持ったものでなければならない。また,印刷位置確認用パターンとして,前述の主走査方向のラインの他に,ドットもしくは副走査方向のラインを形成することが望ましい。主走査方向についての図3に示したような補正量データが制御部39に用意されている場合には,これによりその修正も可能である。
続いて,第2修正モードについて説明する。第2修正モードの修正処理では,全色についてではなく,1色についてのみ,印刷位置確認用パターンを作成する。つまり第2修正モードでは,現時点での位置ずれ量の測定を,1色についてのみ行うのである。この点が第1修正モードとの違いである。この1色とは,4色のどれでもよいが,中間転写ベルト31の移動方向に対して最上流の色であるY色以外であることが望ましい。最も好ましいのは,最下流の色であるK色である。K色はまた,露光装置32上で固定点42から最も遠い色でもある。以下,特記しない限り,第2修正モードの実行はK色の測定にて行われるものとする。
なお,第2修正モードにおける現状の位置ずれ量の取得方法自体は,第1修正モードの場合と同じである。第2修正モードは,第1修正モードを実行するタイミング以外のタイミングで実行される。その詳細は後述するが,作像ユニットが交換された時ではないときである。
第2修正モードでは,位置ずれ量の取得自体は1色についてしか行わないが,補正量データの修正は4色すべてについて行う。その仕組みを以下に説明する。図3に示したように,記憶されている補正量データは,機内温度の温度Tに対する差と比例している。また図3の説明で述べたように,図3における補正量データの傾斜の大小は基本的に,図2中における固定点42からの出射ヘッド41の距離の大小による。とすれば,作像ユニットが交換されない限り,各色の補正量データの相互間の比率は保持されると考えられる。よって,1色について新たな補正量データが分かれば,比例計算で残りの色の新たな補正量データも分かることになる。
具体的には図6に示すようにして,残りの色の新たな補正量データを決定する。図6のグラフは,図3のグラフを変形したものである。すなわち図6は,横軸をK色の補正量データとし,縦軸を残りの色の補正量データとして,残るY,M,Cの3色の補正量データのグラフを示したものである。図6では,前述のことから明らかなように,3色の補正量データはいずれも,K色の補正量データに対して比例している。また,図3ではK色のグラフの傾斜が最も急峻であったのだから(|Y1|<|M1|<|C1|<|K1|),図6中の3色の各グラフはいずれも,45°より緩い傾斜となっている。
ここで,K色について実測により取得した新たな補正量データが図6中のK2であったとすると,グラフから他色の各補正量データY2,M2,C2を読み出すことができる。当然,|Y2|<|M2|<|C2|<|K2|である。また,各色の補正量データ間の比率は,図3における比率と変わりない。第2修正モードでは,こうして決定した各補正量データY2,M2,C2,K2と,そのときの温度センサー44の検出温度に基づき,補正量データを修正する。これは結局,図3のグラフを,K色の測定結果に基づいて全体的に比例計算にて上下方向に拡大または縮小することである。こうして,K色1色の測定結果に基づいて全色の補正量データを修正するのである。
なお,図2において,Y色の出射ヘッド41Yと固定点42とが非常に近い場合には,第2修正モードではY色の補正量データを修正する必要がほとんどないといえる。その場合には図7に示すように,M色とC(シアン)色について補正量データを決定すればよい。また,第2修正モードの場合でも,第1修正モードで説明したのと同様に,新たな補正量データそのもので従前の補正量データを上書きしてもよいし,新たな補正量データと従前の補正量データとの中間の値で従前の補正量データを上書きすることとしてもよい。また,トナー像センサー38が主走査方向の位置分解能を持ったものであれば,第2修正モードでも,副走査方向に加えて,主走査方向の補正量データも修正できる。
上記説明した第2修正モードの修正処理の所要時間は,最も下流の出射ヘッド41Kによる描画を行ってから,それに基づくK色の印刷位置確認用パターンがトナー像センサー38の検出位置に達するまでの時間程度である。これは,前述の第1修正モードの修正処理の所要時間よりかなり短い。感光体33Kからトナー像センサー38までの距離が,感光体33Yからトナー像センサー38までの距離よりずっと短いからである。このため,第1修正モードの実行頻度を抑えめにしているのに対し,第2修正モードの実行頻度はそれほど抑える必要がない。よって,第1修正モードの実行タイミング以外のタイミングに,ユーザーの指示あるいは事前の設定により,適宜のタイミングで第2修正モードを実行することができる。例えば,一定時間ごと,一定の印刷枚数ごと等に第2修正モードを実行するように設定することができる。
さらに,第2修正モードは,通常の画像形成を実行している中で実施することも可能である。すなわち,通常の印刷ジョブとして画像形成する画像の中に,前述の印刷位置確認用パターンとして利用可能な図形が含まれていることがありうる。その場合,その図形を利用して,通常の画像形成を中断することなく,第2修正モードの修正処理を実行できる。このため,ユーザーに対し時間的なストレスを与えることがない。
このような印刷位置確認用パターンとして利用可能な図形としては例えば,モノクロの罫線あるいはマス目が挙げられる。形成する画像全体としてはカラー画像であっても,当該図形の部分だけモノクロであればよい。また,K色に限らない。Y,M,Cのいずれかの単色の図形であっても,第2修正モードの実行に利用可能である。ただし,Y色よりもそれ以外の3色のいずれかの方がよく,最も優れるのはやはりK色である。図3から分かるようにK色の補正量が最も大きいので,このK色が測定実行色である場合が最も精度が高いからである。また実際上,通常の形成画像中に当該図形が出現する頻度が最も高いのがK色である。
続いて,フルカラー複写機1における,補正量データの修正処理の実行フローを説明する。図8にそのフローチャートを示す。このフローは,フルカラー複写機1の稼働中常に実行されている。
(S1)
このフローではまず,現在,第1修正モードの強制実行タイミングであるか否かを判定する(S1)。第1修正モードの強制実行タイミングとは,必ず第1修正モードを行うことになっているタイミングのことである。すなわち,前述の作像ユニットが交換された直後のことである。S1の判定がNoであればS2へ進み,YesであればS3へ進む。
(S2)
S1の判定がNoであった場合には,第1修正モードの設定実行タイミングであるか否かを判定する(S2)。第1修正モードの設定実行タイミングとは,前述のようにユーザーの設定または指示により第1修正モードを行うこととされているタイミングのことである。S2の判定がYesであればS3へ進み,NoであればS5へ進む。すなわち,S1とS2とのいずれか一方でYesであればS3へ進んで第1修正モードを実行する。S1とS2とのいずれもがNoであった場合には,第1修正モードを実行せずS5へ進む。
(S3,S4)
第1修正モードを実行することとなった場合には,前述のように4色すべてについて,印刷位置確認用パターンを形成する(S3)。そして,それらのパターンを中間転写ベルト31上でトナー像センサー38により検出することで,4色すべてについて,前述のように新たな補正量データを取得する(S4)。そして,後述するS10へ進む。
(S5)
一方,第1修正モードを実行しない場合には,これから実行しようとしている通常の画像形成ジョブの画像の中に,印刷位置確認用パターンとして利用可能な図形が含まれているか否かを判定する(S5)。S5の判定がNoであればS6へ進み,YesであればS8へ進む。
(S6,S7)
S5の判定がNoであった場合には,第2修正モードの設定実行タイミングであるか否かを判定する(S6)。第2修正モードの設定実行タイミングとは,前述のようにユーザーの設定または指示により第2修正モードを行うこととされているタイミングのことである。S6の判定がNoであった場合はそのままこのフローを終了する。すなわち,印刷位置確認用パターンとして利用可能な図形が含まれていない画像を通常通り形成するか,あるいは,そもそも印刷ジョブを受けていなければ何もしない。S6の判断がYesであった場合には,通常の印刷ジョブとは別に,K色について印刷位置確認用パターンを形成する(S7)。そしてS8へ進む。
(S8,S9)
S5の判定がYesであった場合,および,S7でK色の印刷位置確認用パターンを形成した場合には,当該色について前述のように新たな補正量データを取得する(S8)。これは,S5でYesと判定した場合には,通常の印刷ジョブとして形成した画像中の当該パターンをトナー像センサー38で検出することによる。S7で通常の印刷ジョブとは別に印刷位置確認用パターンを形成した場合には,そのパターンをトナー像センサー38で検出することによる。そして,取得した当該色の新たな補正量データに基づいて,残る3色の補正量データを前述のように算出する(S9)。これが第2修正モードである。そしてS10へ進む。
(S10)
S4またはS9により新たな補正量データが得られたら,修正を実行してよいか否かを判定する(S10)。すなわち,得られた新たな補正量データに基づいて,制御部39に記憶されている補正量データの内容を上書きしてよいか否かを判定する。というのは,新たに得られた補正量データが現有の補正量データからあまりに掛け離れている場合には,補正量データの取得において何らかの異常(例えば,一時的な電源電圧低下や用紙ジャムによる中間転写ベルト31の速度の一時的低下,外因性のノイズや機械的衝撃,等)があったのかも知れないからである。そうであれば,その新たな補正量データは信頼性がないことになり,そのような補正量データに基づく修正はすべきでない。
そのためフルカラー複写機1では,修正を許可するために新たな補正量データが満たすべき許容範囲をあらかじめ定めている。この許容範囲は例えば,現有の補正量データを中心に±10%の範囲内とか±30%の範囲内,などという具合に定められている。新たに得られた補正量データが当該範囲内にあれば修正可(Yes)と判定し,当該範囲の外にあれば修正不可(No)と判定するのである。
ここでこの許容範囲の広さを,第1修正モードの場合と第2修正モードの場合で異なることとしてもよい。一般的に第2修正モードの場合よりも第1修正モードの場合の方が,現有の補正量データからの修正量が大きくなりがちだからである。また,第1修正モードの場合でも,特にユニット交換後の場合には,それ以外の理由による第1修正モードの場合よりも許容範囲が広いこととしてもよい。作像ユニットが交換された場合には,それ以外の理由により第1修正モードが実行された場合と比較して,補正量データの修正幅が大きいことがあるからである。
S10の判定がNoであった場合には,そのままこのフローを終了する。すなわち,今回得られた新たな補正量データは,信頼性がないので,修正に用いられることなく破棄される。S10の判定がYesであった場合には,S11へ進む。
(S11)
S10の判定がYesであった場合には,修正を実行する(S11)。ここで,前述のように,取得された新たな補正量データそのもので従前の補正量データを上書きしてもよいし,平均値等の何らかの中間値によって上書きしてもよい。また,修正の実行とともに,カウントをリセットする。リセットするのは,第1修正モードあるいは第2修正モードの設定実行タイミングの判定のための印刷枚数や経過時間のカウントである。第1修正モードによる修正の実行の場合には第1修正モードおよび第2修正モードのためのカウントをいずれもリセットする。第2修正モードによる修正の実行の場合には第2修正モードのためのカウントのみをリセットする。なお,第2修正モードによる修正の場合でもいずれのカウントをもリセットすることとしてもよい。修正を実行すると,このフローの処理は終了する。
以上詳細に説明したように本実施の形態に係るフルカラー複写機1では,中間転写ベルト31への各色の画像を位置ずれなく重ね合わせるための描画位置の補正量データを有している。そして,適宜の間隔でその補正量データの修正モードを行うこととしている。そしてこの修正モードとして,全色について実測に基づき新たな補正量データを取得する第1修正モードと,1色についてのみ新たな補正量データの実測を行う第2修正モードとを用意している。そして,作像ユニットが交換された場合等を除いては原則として第2修正モードにより補正量データの修正を行うこととしている。これにより,補正量データの修正のための休止時間を抑えつつ,色ずれの少ない高品質な画像が形成される状態が維持されるようにしている。
また,第2修正モードのための補正量データの実測色を,中間転写ベルト31の移動方向に最下流のK色としている。これにより,修正処理の所要時間を最小限に抑えている。さらに,通常の印刷ジョブとして形成する画像中に適切な図形があれば,それを用いて第2修正モードを実行することとしている。これによりさらに,補正量データの修正のための休止時間を抑えている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,現像器45で使用するトナーは一成分系でも二成分系でもかまわない。また,4つの画像形成部30Y,30M,30C,30Kの配置は,図1に示した横に限らず,縦でもよい。
1 フルカラー複写機
31 中間転写ベルト
32 露光装置
33(M,C) 感光体
33K 最下流感光体
33Y 最上流感光体
38 トナー像センサー
36 2次転写ローラー
39 制御部(位置ずれ記憶部,重ね合わせ制御部,計時部,位置ずれ量修正部)
41 出射ヘッド
42 固定点
45 現像器

Claims (8)

  1. 複数の感光体と,前記複数の感光体にそれぞれ描画する複数の描画器と,前記複数の感光体から順次画像の転写を受けその重ね合わせ画像を最終媒体へ再転写する中間転写体とを有する画像形成装置において,
    各感光体ごとの位置ずれ量を指標する量を記憶する位置ずれ記憶部と,
    前記位置ずれ記憶部の記憶内容に基づいて,前記複数の感光体による画像形成の際の相互間の位置ずれを防止する重ね合わせ位置制御を行う重ね合わせ制御部と,
    前記中間転写体上の画像を検知する画像センサーと,
    前記描画器により前記感光体に描画してからその描画に基づく画像が前記画像センサーにより検知されるまでの所要時間を計測する計時部と,
    前記計時部により計時された所要時間により,現時点での各感光体の画像の副走査方向の位置ずれ量を取得し,取得した位置ずれ量に基づいて前記位置ずれ記憶部の記憶内容を修正する位置ずれ量修正部とを有し,
    前記位置ずれ量修正部は,
    すべての感光体について前記所要時間を計測することにより前記位置ずれ記憶部の記憶内容を修正する第1修正モードと,
    前記複数の感光体のうち1つについてのみ前記所要時間を計測してその所要時間により現時点での副走査方向の位置ずれ量を取得し,取得した位置ずれ量とその感光体について前記位置ずれ記憶部に記憶されている位置ずれ量との比と,前記位置ずれ記憶部に記憶されている他の感光体の位置ずれ量とに基づいて他の感光体についての現時点での位置ずれ量を算出することにより,前記位置ずれ記憶部の記憶内容を修正する第2修正モードとを行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    前記画像センサーは,前記中間転写体における,最下流感光体からの被転写位置より下流で最終媒体への再転写位置より上流の位置に対して配置されており,
    前記位置ずれ量修正部は,
    前記第2修正モードでの所要時間の測定を,前記複数の感光体のうち前記中間転写体への転写順序が最終のものである前記最下流感光体について行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において,
    前記複数の描画器を保持するとともに1点で装置本体に固定されている描画器保持部材を有し,
    前記複数の描画器のうち前記描画器保持部材の固定位置から最も近いものは,前記複数の感光体のうち前記中間転写体への転写順序が最初のものである最上流感光体への描画を行う描画器であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記位置ずれ量修正部は,最終媒体への形成画像中に前記第2修正モードのための描画パターンとして利用可能な図形が含まれている場合に,その描画パターンについての前記計時部による計時結果を利用して前記第2修正モードの修正を行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2に記載の画像形成装置において,
    前記位置ずれ量修正部は,前記第2修正モードの補正を,前記複数の感光体による最終媒体への画像形成を行っていないときに行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記位置ずれ量修正部は,前記第1修正モードもしくは前記第2修正モードの修正を行う際に,新たに取得した位置ずれ量と前記位置ずれ記憶部に記憶されている位置ずれ量との中間の位置ずれ量により,前記位置ずれ記憶部の記憶内容を更新するものであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記位置ずれ量修正部は,前記第2修正モードの修正を,前記第1修正モードの修正よりも高頻度に行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記位置ずれ量修正部は,前記第1修正モードの修正を,少なくとも,前記複数の感光体による形成画像間の位置ずれに関与する部材が交換された時に行うものであることを特徴とする画像形成装置。
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