JP2019015836A - トナー回収容器、およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

トナー回収容器、およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】素材の強度、剛性にかかわらず、落下時の衝撃による破損と廃トナーの重みによる変形とを防ぎ、蓄積可能な廃トナー量が十分に大きいままでも画像形成装置内の気流を妨げることのないトナー回収容器を提供する。
【解決手段】トナー回収容器(70)の筐体(72)は、画像形成装置(100)の吸気口(80)と作像部(20)との間に組み込まれ、作像部から廃棄されたトナーを蓄積可能な中空部(72H)を含む。ダクト(71Y、71M、71C、71K)は、トナー回収容器の筐体の側壁のうち吸気口に近い前壁(72F)から作像部に近い背壁(72R)まで、筐体の中空部のうちトナーが実際に蓄積される蓄積域(STR)を貫通する部材、または筐体の底面(472B)から蓄積域に向かって窪んだ部分で構成されており、吸気口から流入する外気を作像部の位置する側へ導く。
【選択図】図2

Description

本発明は画像形成装置に関し、特にトナー回収容器の構造に関する。
レーザープリンター、コピー機、複合機(MFP)等、電子写真式の画像形成装置は一般にトナー回収容器を備えている(たとえば特許文献1−3参照)。「トナー回収容器」とは、電子写真式の画像形成装置が主にクリーニング工程において感光体または中間転写体から除去したトナーを蓄積するための容器をいう。画像形成装置は、感光体表面にトナー像を形成し、そのトナー像を感光体から直に、または中間転写体経由でシートへ転写する。転写後の感光体および中間転写体の表面には一般にトナーが残留し、さらに、シートから紙粉等の異物が付着する。クリーニング工程において画像形成装置はこれらの残留トナーおよび異物(以下、「廃トナー」と総称する。)を感光体および中間体転写体の表面からブレードまたはブラシによって掻き取り、トナー回収容器に集める。これらの廃トナーの量を画像形成装置はトナーセンサーで監視し(たとえば特許文献1、2参照)、トナー回収容器が廃トナーで満杯になったことを検知すると、トナー回収容器の交換を操作パネルの表示等によりユーザーに促す。満杯のトナー回収容器は通常使い捨てであり、蓄積された廃トナーと一緒に廃棄される。
トナー回収容器は蓄積可能な廃トナー量が大きいことが望ましい。蓄積可能な廃トナー量が大きいほど容器が満杯になるまでに画像形成装置が使用される時間が長いので、容器の交換頻度が低く、容器の交換に要するユーザーの負担が軽い。
トナー回収容器は画像形成装置の前面の裏に配置されることが望ましい(たとえば特許文献1参照)。画像形成装置の両側には、給紙装置、後処理装置等のオプションが付設される場合があるので、これらのオプションに妨げることのない前面の裏にトナー回収容器が配置されていれば、この容器をユーザーは取り扱いやすい。
トナー回収容器は更に、画像形成装置内の気流を妨げないことが必要である。画像形成装置は内蔵のファンを利用して、たとえば前面から外気を吸入し、背面から内気を排出する。この換気により画像形成装置はたとえば、帯電工程において発生したオゾンを外気へ拡散させ、搬送ローラー、感光体ドラム、中間転写ベルト等を駆動するモーターおよびその制御回路、定着ローラー等の発熱部材、並びに電源を冷却する。換気によるこれらの効果が十分に高く得られるように、トナー回収容器の周囲には断面積の十分に大きい通気路(風路ともいう。)が確保される。たとえば特許文献3に開示された画像形成装置では、トナー回収容器の側壁が光源空冷用のダクトの一面として兼用される。
特開2016−138984号公報 特開2016−045353号公報 特開平05−066643号公報
トナー回収容器は一般に、衝撃に対する強度が低い。これは、容器が通常使い捨てであるので、その典型的な素材が、プラスチック、紙等、廃棄後の処理が容易な物質であることによる。交換時にユーザーが誤って手を滑らせて容器を床に落下させると、床から直に衝撃を受けたその容器の外面部分には、凹み、割れ等の破損が生じやすい。さらに、床との衝突の瞬間、その容器の内面のうち床に近い部分には、蓄積された廃トナー全体の圧力(粉体圧)が急激に集中するので、他の部分との境界にひび割れ等の破損が生じやすい。
トナー回収容器はまた、廃トナーの重みによって変形しやすい。特に、容器が一方向において他方向よりも長尺である場合、容器は長手方向においてたわみやすい。これは、その典型的な素材が剛性も低いことによる。容器の変形が過大であれば、画像形成装置のトナーセンサーによる満杯の検知誤差が許容範囲を超えかねない。
落下時の衝撃によるトナー回収容器の破損を防ぎ、かつ容器の変形による満杯の検知誤差を許容範囲内に抑えるには、たとえば、容器の素材に、強化プラスチック、金属等、強度の高い物質を採用すればよい。しかし、この場合、廃棄後の処理と低廉な製造コストの維持とがいずれも難しい。
近年では更に、蓄積可能な廃トナー量を十分に大きく維持したまま、トナー回収容器に画像形成装置内の気流を妨げさせないことが難しくなっている。これは、SOHOおよび家庭への普及に伴って画像形成装置の小型化が急速に進んだ結果、その装置内においてトナー回収容器が占める容積の割合が上昇し、その周囲の隙間が狭められたことによる。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に、素材の強度、剛性にかかわらず、落下時の衝撃による破損と廃トナーの重みによる変形とを防ぎ、蓄積可能な廃トナー量が十分に大きいままでも画像形成装置内の気流を妨げることのないトナー回収容器を提供することにある。
本発明の1つの観点によるトナー回収容器は、電子写真式の画像形成装置に取り外し可能に組み込まれ、その装置の作像部から廃棄されるトナーを回収するための容器であり、廃棄されたトナーを蓄積可能な中空部を含み、画像形成装置のシャーシで囲まれた空間のうち、その空間内に外気を引き入れる吸気口と作像部との間に組み込まれる筐体と、その筐体の側壁のうち吸気口に近い方から作像部に近い方まで、筐体の中空部のうちトナーが実際に蓄積される蓄積域を貫通する筒状もしくは管状の部材、または筐体の底面のうち蓄積域に向かって窪んだ部分で構成され、吸気口から流入する外気を作像部の位置する側へ導く少なくとも1本のダクトとを備えている。
このトナー回収容器ではダクトの存在により、筐体の側壁のうち蓄積域に面した部分、または筐体の底面は、筐体の他の部分よりも強度が高い。このトナー回収容器は、筐体の中空部に水平に伸びている可動部材であり、その動きにより、その中空部に蓄積されたトナーを均す均し部材を更に備えていてもよい。ダクトは、均し部材よりも蓄積域の底面に近く設置されていてもよい。
このトナー回収容器では、画像形成装置が作像部を複数含む場合、それら作像部の数にダクトの本数が等しくてもよい。異なるダクトは外気を異なる作像部へ導き、その作像部の使用頻度が高いほどそのダクトの断面積が大きくてもよい。
このトナー回収容器の筐体は、画像形成装置に組み込まれた際、その装置の備えたトナーセンサーに対向する部位に、中空部に蓄積されたトナーをそのトナーセンサーに検出させるための窓を含んでいてもよい。ダクトの存在により、筐体のうち窓の近傍は他の部分よりも剛性が高くてもよい。ダクトのうち窓に最も近いものは他のものよりも断面積が小さくてもよい。
このトナー回収容器の筐体は、画像形成装置に組み込まれた際、その装置の備えたトナー回収容器検出用のセンサーに対向する部位が、ダクトの存在により、他の部分よりも剛性が高くてもよい。
このトナー回収容器の筐体は一方向において他方向よりも長尺であってもよい。ダクトはこの筐体の長手方向と直交してもよい。ダクトは、筐体の蓄積域を貫通する円筒部材、または蓄積域の底面に設けられた円弧溝であってもよい。それとは別に、ダクトは筐体の長手方向に伸びていてもよい。
このトナー回収容器の筐体は、ダクトを通過した外気を所望の方向へ誘導する少なくとも1本の誘導路を更に含んでいてもよい。ダクトと誘導路とは同数であり、異なるダクトには異なる誘導路が接続していてもよい。筐体は、異なる誘導路を互いに連通させる連絡路を更に含んでいてもよい。
本発明の1つの観点による画像形成装置は、外気を引き入れる吸気口を含むシャーシと、そのシャーシで囲まれた空間においてシートを搬送する搬送部と、そのシートに画像をトナーで形成する作像部と、シャーシで囲まれた空間のうち吸気口と作像部との間に組み込まれ、作像部から廃棄されるトナーを回収する上記のトナー回収容器とを備えている。この画像形成装置では、トナー回収容器の含む少なくとも1本のダクトは、吸気口から流入する外気を搬送部と作像部との少なくとも一方へ導いてもよい。
本発明の上記の観点によるトナー回収容器は、その筐体が画像形成装置の吸気口と作像部との間に組み込まれている。この筐体の側壁のうち吸気口に近い方から作像部に近い方まで、少なくとも1本のダクトが筐体内の蓄積域を貫通する部材、または筐体の底面のうち蓄積域に向かって窪んだ部分で構成され、吸気口から流入する外気を作像部の位置する側へ導く。このダクトの存在により筐体の強度と剛性とは、その素材の強度、剛性にかかわらず高い。こうしてこのトナー回収容器は、素材の強度、剛性にかかわらず、落下時の衝撃による破損と廃トナーの重みによる変形とを防ぎ、蓄積可能な廃トナー量が十分に大きいままでも画像形成装置内の気流を妨げることがない。
(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図である。(b)は、その装置が含むプリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。 (a)は、図1の示す画像形成装置のボディーの前扉が開かれた状態におけるプリンターの外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿ったプリンターの模式的な縦断面図である。 (a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。 (a)は、図3の示す直線IVa−IVaに沿った容器の縦断面図であり、(b)は、図3の示す直線IVb−IVbに沿った容器の縦断面図である。 (a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第1変形例の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第2変形例の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第3変形例の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第4変形例が組み込まれたプリンターの外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿ったプリンターの模式的な縦断面図である。 (a)は、第4変形例のトナー回収容器の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。 (a)は、図9の(a)の示す容器の正面図であり、(b)は、図9の(b)の示す容器の背面図である。 本発明の実施形態によるトナー回収容器の第5変形例が組み込まれたプリンターの外観を示す斜視図である。 (a)は、第5変形例のトナー回収容器の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の外観]
図1の(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図である。この画像形成装置は複合機(multi-function peripheral:MFP)100であり、スキャナー、カラーコピー機、カラープリンターの機能を併せ持つ。MFP100の筐体(以下、「ボディー」と呼ぶ。)の上面には自動原稿搬送装置(auto document feeder:ADF)110が開閉可能に装着されている。ADF110の直下に位置するボディーの上部にはスキャナー120が内蔵され、ボディーの下部にはプリンター130が内蔵されている。プリンター130の上部のうち前面には3枚の前扉131、132、133が開閉可能に取り付けられ、下部134には給紙カセットが数段、挿抜可能に取り付けられている。
MFP100は胴内排紙型であり、スキャナー120とプリンター130との隙間DSPに排紙トレイ46が設置され、その奥の排紙口(図は示していない。)から排紙されたシートを収容する。ボディーの前面のうち隙間DSPの横に位置する部分には操作パネル51が取り付けられている。操作パネル51の前面にはタッチパネルが埋め込まれ、その周囲に各種の機械的な押しボタンが配置されている。
[プリンターの構造]
図1の(b)は、プリンター130の内部構造を模式的に示す正面図である。この図にはプリンター130の要素が、あたかもボディーの前面を透かして見えているように描かれている。プリンター130は電子写真式のカラープリンターであり、ボディーを支えるシャーシ(図は示していない。)で囲まれた空間の中に、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。これらの要素10−40は協働して、シャーシで囲まれた空間内でシートを搬送しながら、画像データに基づいてそのシートにカラー画像をトナーで形成する。
給送部10は搬送ローラー群12、13、14を利用して、給紙カセット11に収容されたシートの束SHTからシートSH1を1枚ずつ分離し、作像部20へ給送する。給紙カセット11に収容可能なシートの材質には紙と樹脂とが含まれ、紙種には、普通紙、上質紙、カラー用紙、および塗工紙が含まれる。シートのサイズには、JIS規格の定める標準サイズ、たとえばA3からA7までとB4からB7までとの他、名刺、しおり、チケット、葉書、封筒、写真(L版)が含まれる。シートの姿勢は縦置きと横置きとのいずれにも設定可能である。
作像部20は、給送部10から送られたシートSH2の上にトナー像を形成する。具体的には、4つの作像ユニット21Y、21M、21C、21Kのそれぞれでまず、感光体ドラム25が回転しながらその表面と帯電器26との間に放電を生じさせて、その表面を帯電させる。次に、感光体ドラム25の帯電部分に露光部27からのレーザー光が照射される。露光部27は、異なる作像ユニットへ照射するレーザー光量を、画像データが表すイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の階調値のうち異なる1色の階調値に基づいて変調している。したがって、異なる感光体ドラム25の表面には異なる色の静電潜像が形成される。続いて、現像ローラー28の表面を覆うトナーが感光体ドラム25の表面に接触して、その表面上の静電潜像を現像する。異なる作像ユニットではトナーが、Y、M、C、Kのうち異なる1色であるので、4つの感光体ドラム25の表面には、Y、M、C、Kのトナー像が1色ずつ形成される。各トナー像は感光体ドラム25と1次転写ローラー22との間のニップを通過する際、感光体ドラム25の表面から中間転写ベルト23の表面へ、それらの間の電界によって転写される。こうして、中間転写ベルト23上に4つの単色トナー像が重ねて転写され、1つのカラートナー像が構成される。このカラートナー像は、中間転写ベルト23の駆動ローラー23Rと2次転写ローラー24との間のニップを通過する際、両ローラー23R、24の間の電界によって、同じニップへ同時に通紙されたシートSH2の表面へ転写される。
定着部30は、作像部20から送り出されたシートSH2の上にトナー像を熱定着させる。具体的には、定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップへこのシートSHが通紙されるとき、定着ローラー31はこのシートSH2の表面へ内蔵のヒーターの熱を加え、加圧ローラー32はこのシートSH2の加熱部分に対して圧力を加えて定着ローラー31へ押し付ける。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とによりトナー像がこのシートSH2の表面上に定着する。
排紙部40は、定着部30から送り出されたシートSH3を排紙ローラー43によって排紙口42から排出し、排紙トレイ46に収容する。
−クリーニング部−
感光体ドラム25の表面は1次転写ローラー22に続いてクリーニングブレード29に接触する。クリーニングブレード29はたとえば、ポリウレタンゴム等の熱硬化性樹脂から形成された薄く細長い矩形板状の部材であり、感光体ドラム25と長さ(図では紙面の法線方向のサイズ)がほぼ等しい。長手方向(図では紙面の法線方向)に伸びるブレード29の端面(エッジ)が感光体ドラム25の表面に斜めに接触し、感光体ドラム25の回転に伴ってその表面から、残留トナー、およびその他の異物を掻き取る。
中間転写ベルト23の表面は駆動ローラー23Rと2次転写ローラー24との間のニップを通過した後、クリーニングブレード23Cに接触する。クリーニングブレード23Cはたとえば、ポリウレタンゴム等の熱硬化性樹脂から形成された薄く細長い矩形板状の部材であり、中間転写ベルト23と長さ(図では紙面の法線方向のサイズ)がほぼ等しい。長手方向(図では紙面の法線方向)に伸びるブレード23Cの端面(エッジ)が中間転写ベルト23の表面に斜めに接触し、中間転写ベルト23の回転に伴ってその表面から、残留トナー、および紙粉等の異物を掻き取る。
−トナーの補給部−
図2の(a)は、MFP100のボディーの前扉131−133が開かれた状態におけるプリンター130の外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿ったプリンター130の模式的な縦断面図である。これらの図が示すように、MFP100のボディーの内側のうち排紙トレイ46の直下にはトナーの補給部60が内蔵されている。前扉131、132が開かれると補給部60の前面が外部に露出する。この前面に開けられた4つの穴61の中には4本のトナーボトル60Y、60M、60C、60Kが挿抜可能である。トナーボトル60Y−60Kはいずれも細長い円筒形状であり、Y、M、C、Kのうち異なる1色のトナーを収容している。各穴61の奥(図2の(b)では右側)では、挿し込まれた各トナーボトルの端部が補給部60の機構部62により回転可能に保持される。機構部62はモーター(図は示していない。)で各トナーボトルをその軸のまわりに回転させる。この回転により各ボトルからこぼれ落ちたトナーを補給部60は取り込み、たとえばスクリューを利用して各作像ユニットの現像ローラー28へ搬送する。
−トナーの回収部−
図2の(a)、(b)が更に示すように、MFP100のボディーの内側、補給部60の直下の空間のうち前扉131−133の裏面と作像部20との間には、トナー回収容器70が取り外し可能に組み込まれている。前扉131−133が開かれるとトナー回収容器70が外部に露出するので、ユーザーはこの容器70を容易に取り扱うことができる。この容器70の裏側にはトナーの回収部(図は示していない。)が設置されている。回収部は、作像部20から容器70まで残留トナーと紙粉等の異物(以下、「廃トナー」と総称する。)を搬送するスクリュー等の機構であり、搬送してきた廃トナーを容器70の背面の穴からその中へ流し込む。廃トナーの回収先は主に作像部20のクリーニング部であり、図1の(b)が示す例では、中間転写ベルト23に接触したクリーニングブレード23Cと、作像ユニット21Y−21Kのそれぞれの含むクリーニングブレード29とを含む。トナー回収容器70の構造の詳細については後述する。
回収部は更に、プリンター130の中にトナー回収容器70が組み込まれた際、その容器70の背面に対向する部位にトナーセンサーを備えている(図は示していない)。トナーセンサーはたとえば光学式であり、容器70の中に蓄積された廃トナーと容器70の内気との間の界面を監視し、その高さが許容上限に達したことを、容器70が廃トナーで満杯になったこととして検知する。トナーセンサーの詳細については後述する。
−換気構造−
図2の(a)、(b)はまた、吸気口80、ファン81、および排気口82を示す。吸気口80は、MFP100のボディーの前扉133に開けられた穴であり、ボディーの内側の空間を外部と連通させている。ファン81は、ボディーの前扉133の裏面、特に吸気口80の奥に設置されている。排気口82は、MFP100のボディーの背面135に開けられた穴であり、ボディーの内側の空間を外部と連通させている。ファン81の回転により、外気が吸気口80からボディーの内側へ引き込まれ、ボディー内の空気が排気口82から外へ送り出される。これによりボディーの内側の空間には、図2の(b)が1点鎖線で示すように、吸気口80から排気口82へ向かう気流が生じる。これらの気流は主に、作像部20のうち、中間転写ベルト23で囲まれた空間、および作像ユニット21Y−21Kと露光部27との隙間を通り抜けて、作像部20とボディーの背面135との間に設置された駆動部90へ流れ込む。この駆動部90は、図1の(b)が示す給送部10の搬送ローラー12−14、感光体ドラム25、現像ローラー28、および中間転写ベルト23の駆動ローラー23Rを駆動するモーターとその制御回路との集合体である。駆動部90を通過した気流は排気口82から外気へと逃げる。このように気流が吸気口80から排気口82へ通り抜けることにより、帯電器26での放電に伴って発生したオゾンが外気へ放出され、駆動部90の含むモーターと制御回路、および露光部27が冷却される。
図2の(a)、(b)が示すように、吸気口80と作像部20との隙間にはトナー回収容器70が組み込まれている。この容器70と、補給部60等、周囲の部材との隙間自体は狭い。しかし、この容器70は4本のダクト71Y、71M、71C、71Kを備えている。ダクト71Y−71Kはいずれも、容器70の側壁のうち吸気口80に近い方から作像部20に近い方まで容器70の中を貫通している。これによりダクト71Y−71Kは、吸気口80から流入する外気を、中間転写ベルト23で囲まれた空間、および作像ユニット21Y−21Kと露光部27との隙間へ導く。こうして、ダクト71Y−71Kが通気路として機能することにより、トナー回収容器70の周囲では隙間が狭いにもかかわらず、吸気口80から作像部20を通して駆動部90へ流れ込む外気量が十分に大きく確保される。その結果、トナー回収容器70が前扉133の裏側の空間を大きく塞いでいても、換気による作像部20からのオゾンの除去効果、および駆動部90と露光部27との冷却効果はいずれも十分に高い。
[トナー回収容器の構造]
図3の(a)は、トナー回収容器70の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。図3では容器70の前面と背面との一部が除去されて、容器70の内部の構造が見えている。図4の(a)は、図3の示す直線IVa−IVaに沿った容器70の縦断面図であり、(b)は、図3の示す直線IVb−IVbに沿った容器70の縦断面図である。
−筐体−
トナー回収容器70の筐体72はたとえば、ポリカーボネート等、再利用の容易な熱可塑性樹脂から成る中空の矩形板状部材であり、一方向において他方向よりも長尺である。図2が示すように、筐体72はプリンター130の中では長手方向が水平であり、前壁72Fと背壁72Rとがボディーの前面に対して平行である。図3の(a)が示すように、筐体72の前壁72Fには、4つの丸穴74Y、74M、74C、74Kが開けられている。丸穴74Y−74Kはいずれも周が円形であり、図2の(b)が示すように、プリンター130の中ではファン81の近傍に位置する。図3の(b)が示すように、筐体72の背壁72Rには4つの縦穴75Y、75M、75C、75Kが開けられている。縦穴75Y−75Kはいずれも背壁72Rの短辺方向に長い矩形であり、下端が半円形に丸められている。図2の(b)が示すように、プリンター130の中では縦穴75Y−75Kのそれぞれの下端は作像ユニット21Y−21Kのうち異なる1つに面し、上端は中間転写ベルト23の囲む空間に面している。
−ダクト−
ダクト71Y−71Kはいずれも、図4の(b)が示すように、半径が軸方向において一様な円筒形であり、筐体72の側壁のうち、吸気口に近い前壁72Fと作像部20に近い背壁72Rまで各壁72F、72Rに対して垂直に伸びて、筐体72内の中空部72Hを貫通している。ダクト71Y−71Kはそれぞれ、丸穴74Y−74Kの異なる1つを縦穴75Y−75Kの異なる1つの下端と連通させている。これによりダクト71Y−71Kは、ファン81が吸引した外気を、丸穴74Y−74Kから縦穴75Y−75Kの下端を通して作像ユニット21Y−21Kへと導く。図4が示すように、各ダクトは、互いに連通させている丸穴および縦穴の下端の半円と同軸であり、半径が等しい。特に、K色担当の作像ユニット21Kへの通気路を形成するダクト71K、丸穴74K、および縦穴75Kは他のものよりも断面積が大きい。これにより、ファン81が吸引した外気のうちこのダクト71Kを通過する流量の割合は、他のダクト71Y−71Cのそれぞれを通過する流量の割合よりも高い。これは、K色担当の作像ユニット21Kは他の3色Y、M、C担当のもの21Y−21Cよりも利用頻度が高いので、オゾンの発生量およびモーター等の発熱量が多く、必要な換気量が多いことによる。
−誘導路−
図3、図4が示すように、ダクト71Y−71Kと縦穴75Y−75Kの下端との接続部からは立壁76Y、76M、76C、76Kが、筐体72の背壁72Rの内側に沿って上方に伸びている。立壁76Y−76Kは縦穴75Y−75Kを内側から塞ぎ、筐体72の中空部72Hを外部から隔離すると共に、縦穴の中に隙間を確保している。縦穴75Y−75Kの上端と下端との間は外側からは、たとえば樹脂製の薄い板状部材77Y、77M、77C、77Kで塞がれている。これにより図4の(b)の示す板状部材77Y−77Kと立壁76Y−76Kとの隙間は、ファン81が送り出す気流をダクト71Y−71Kから縦穴75Y−75Kの上端へ導く誘導路として機能する。縦穴75Y−75Kの上端は中間転写ベルト23の囲む空間に面し、この空間の奥に駆動部90は、感光体ドラム25、現像ローラー28、および中間転写ベルト23の駆動ローラー23Rを駆動するモーターとその制御回路とを配置している。ダクト71Y−71Kを通過した気流は誘導路76Y−76Kにも分岐し、縦穴75Y−75Kの上端から中間転写ベルト23の囲む空間へ放出される。これにより、駆動部90のモーター等に対する空冷効果が高く維持される。
−廃トナーの受入口−
図3、図4の(a)が示すように、筐体72の背壁72Rの上部には5つの貫通穴78I、78Y、78M、78C、78Kが開けられている。いずれの穴78I−78Kも半径が等しい。図3の(b)が示す背壁72Rの左上角の穴78Iは他の4つの穴78Y−78Kよりも筐体72の底面72Bからの高さが大きく、他の4つの穴78Y−78Kは高さが等しい。プリンター130の中では、左上角の穴78Iは、中間転写ベルト用クリーニングブレード23Cが掻き取った廃トナーの貯留室(図は示していない。)に接続され、他の4つの穴78Y−78Kはそれぞれ異なる作像ユニットのクリーニングブレード29が掻き取った廃トナーの貯留室(図は示していない。)に接続される。これにより穴78I−78Kは、中間転写ベルト23と作像ユニット21Y−21Kとからの廃トナーの受入口として機能する。以下、中間転写ベルト23からの廃トナー受入口78Iを「カラートナー受入口」と呼び、Y、M、C、Kそれぞれの単色担当の作像ユニット21Y−21Kからの廃トナー受入口78Y−78Kを「Y、M、C、Kトナー受入口」と呼ぶ。
−均し部材−
図3の(a)、図4の(a)が示すように、トナー回収容器70は更に均し部材79を含む。均し部材79はたとえば、ポリプロピレン等、強度と加工性との高い樹脂または金属から成るスクリューまたはパドル等の可動部材である。均し部材79は特に、回転軸79S、パドル79P、右巻スクリュー79R、左巻スクリュー79Lを含む。回転軸79Sは、単色トナー受入口78Y−78Kよりも少し低い位置で筐体72を長手方向に貫通し、筐体72の長手方向における両端面により、自身の中心軸まわりに回転可能に支持されている。プリンター130の中では回転軸79Sの一端79Eがプリンター130内のモーターからトルクを受け、そのトルクにより回転軸79Sが自身の中心軸まわりに回転する。パドル79Pは、回転軸79Sの外周面のうち、その軸方向における位置がCトナー受入口78Cとほぼ等しい部分に取り付けられた矩形板であり、板面が回転軸79Sを中心として径方向に広がっている。右巻スクリュー79Rは、回転軸79Sの外周面上を右巻きに伸びている螺旋形状の羽根であり、左巻スクリュー79Lは、回転軸79Sの外周面上を左巻きに伸びている螺旋形状の羽根である。パドル79Pに対し、右巻スクリュー79Rは、Y、M、Cトナー受入口78Y、78M、78Cの側に位置し、左巻スクリュー79LはKトナー受入口78Kの側に位置する。回転軸79Sの回転に伴って、パドル79P、右巻スクリュー79R、左巻スクリュー79Lはいずれも回転軸79Sのまわりを同じ方向に回転する。この回転により2本のスクリュー79R、79Lは、廃トナー受入口78I−78Kの下に盛り上がった廃トナーの山々の頂き部分をパドル79Pに向かって崩し、パドル79Pは、スクリュー79R、79Lに崩されて直下に集められた廃トナーの山を筐体72の背面に向かって崩す。これらの動きにより廃トナーの山々は崩され、廃トナーの表面が筐体72の中空部72H全体にわたって均される。その結果、筐体72の中空部のうち均し部材72よりも下側に位置する領域、すなわち均し部材72よりも筐体72の底面72Bに近い領域STR(図4が示す斜線部参照。)に、廃トナーが実際に蓄積される。この領域STRを以下「蓄積域」と呼ぶ。
−満杯検知用の出窓−
図3の(b)が示すように、筐体72の背壁72Rからは出窓72Wが後方に突出している。出窓72Wは中空の箱形の突起であり、中の空洞が筐体72の中空部に連通している。出窓72Wは特にCトナー受入口78Cの下方において、パドル79Pとほぼ同じ高さに位置する。これにより、パドル79Pが回転すると、廃トナーが出窓72Wの内側に流れ込む。出窓72Wは特に赤外線または可視光に対する透明度が高い。プリンター130の中では出窓72Wは、プリンター130が備えたトナーセンサーPTSに対向する。トナーセンサーPTSはたとえば透過型フォトセンサーであり、コの字形に突出した2本の腕それぞれの中に発光部と受光部とを含む。これらの腕の間、発光部から受光部への光の射線上に出窓72Wは配置される。出窓72Wの内側が空の間、発光部から出射される赤外線または可視光は出窓72Wを透過して受光部によって検出される。出窓72Wの内側に廃トナーが一定量以上溜まると、これらの廃トナーが発光部からの赤外線または可視光を遮断し、受光部による検出を妨げる。この一定量は、筐体72の蓄積域STRが廃トナーで満杯であるときに出窓72Wの内側に流れ込んでいる廃トナー量に等しい。したがって、発光部からの赤外線または可視光が受光部によって検出されるか否かから、筐体72の蓄積域STRが廃トナーで満杯であるか否かが判別可能である。
−トナー回収容器の強度と剛性−
トナー回収容器70の製造工程はたとえば次の段階を含む。まず、筐体72の前壁72Fと背壁72Rとが別々に、熱可塑性樹脂から射出成型等の手段で形成される。この段階で、ダクト71Y−71Kは前壁72Fと一体成型され、立壁76Y−76Kは背壁72Rと一体成型される。次に、前壁72Fと背壁72Rとが、間に均し部材72を組み込んだ状態で互いに溶着される。特にダクト71Y−71Kは、筐体72の中空部のうち蓄積域STRを貫通した状態で背壁72Rに溶着される。これにより、ダクト71Y−71Kは筐体72の構造上「梁」の役割を果たすので、蓄積域STRの強度は筐体72の他の部分よりも高い。具体的には、トナー回収容器70の交換時にユーザーが誤って手を滑らせて容器70を床に落下させても、床との衝突に伴う廃トナーの粉体圧は筐体72の内面だけには集中せず、ダクト71Y−71Kにも分散される。その結果、粉体圧の急激な集中に起因する筐体72の内面の破損が防止される。
さらに、出窓72Wが2本のダクト71C、71Kの間に挟まれている。これら2本のダクト71C、71Kの存在により、出窓72Wの近傍は筐体72の他の部分よりも剛性が高い。具体的には、筐体72内に蓄積された廃トナーの分布に大きな偏りがある場合でも、ダクト71Y−71Kが廃トナーの重みに起因する筐体72の変形を防ぎ、特に、出窓72Wの近傍に筐体72の長手方向におけるたわみを生じさせない。その結果、プリンター130の中ではトナーセンサーPTSに対する出窓72Wの位置が正しく、発光部から受光部への光の射線上に維持される。こうして、トナーセンサーPTSによる満杯の検知誤差が許容範囲内に、確実に維持される。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態によるトナー回収容器70は上記のとおり、その筐体72がプリンター130の吸気口80と作像部20との間に組み込まれている。この筐体72の前壁72Fから背壁72Rまでは4本のダクト71Y−71Kが筐体72内の蓄積域STRを貫通し、吸気口80から流入する外気を作像部20の位置する側へ導く。これらのダクト71Y−71Kが筐体72の構造上「梁」として機能することにより、筐体72の強度と剛性とは、その素材の強度、剛性にかかわらず高い。こうしてこのトナー回収容器70は、素材の強度、剛性にかかわらず、落下時の衝撃による破損と廃トナーの重みによる変形とを防ぎ、蓄積可能な廃トナー量が十分に大きいままでもプリンター130内の気流を妨げることがない。
[変形例]
(A)図1の示す画像形成装置100はカラー印刷対応のMFPである。本発明の実施形態による画像形成装置はその他に、モノクロ専用のMFPであっても、プリンター、コピー機、ファクシミリ機等の単機能機であってもよい。
(B)図3、図4が示すトナー回収容器70の筐体72の外形は一例に過ぎず、プリンター130内における周囲の部材の形状に合わせ、またはユーザーが取り扱いやすいように変更可能である。同様にダクトの形状も、半径が軸方向において一様な円筒形71Y−71Kには限られず、たとえば断面が楕円または多角形であってもよい。筐体の外形の詳細にもダクトの形状の詳細にもかかわらず、蓄積域をダクトが貫通する構造であれば、プリンター130内の気流を妨げることなく、蓄積域の強度を十分に高く維持することができる。
(C)図3、図4ではK色担当の作像ユニット21Kへの通気路を形成するダクト71Kは他のダクト71Y−71Cよりも断面積が大きい。このように、4本のダクト71Y−71Kの間では断面積が不一致であってもよい。
図5の(a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第1変形例170の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。図5では容器170の前面と背面との一部が除去され、容器170の内部の構造が見えている。第1変形例の容器170は上記の実施形態の容器70とは、満杯検知用の出窓の位置、ダクトの断面積、および均し部材の構造が異なる。その他の要素は同様であるので、以下では、出窓、ダクト、および均し部材について説明し、その他の要素については上記の実施形態の説明を援用する。
図5の(b)が示すように、筐体72の背壁72Rからは出窓172Wが後方に突出している。この出窓172Wは、図3の(b)が示す出窓72Wと構造および筐体72の底面72Bからの高さが同様である。しかし、筐体72の長手方向における出窓172Wの位置はカラートナー受入口78IとKトナー受入口78Kとの間であり、特に筐体72の長手方向の端面に近い。この出窓172Wの前にパドル179Pが配置されるので、均し部材172は、図4の(a)が示すもの72よりも、右巻スクリュー179Rが長く、左巻スクリュー179Lが短い。出窓172Wが筐体72の長手方向の端面に近いことによりその近傍の剛性がすでに十分に高い場合、出窓172Wに最も近いダクト171Kは他のダクト71Y−71Cよりも断面積が小さく設計されてもよい。ダクトの断面積が小さいほど、周囲に蓄積可能な廃トナー量が多い。さらに、周囲に蓄積される廃トナーの山形が歪みにくいので、出窓172Wの内側に溜まる廃トナー量と蓄積域STR内の廃トナー量との間の対応関係がばらつきにくく、トナーセンサーPTSによる満杯の検知誤差が許容範囲を超えにくい。
(D)図3、図4では、トナー回収容器70の誘導路76Y−76Kが筐体72の長手方向に対して垂直である。これにより、ダクト71Y−71Kを通過した気流は、筐体72の長手方向において同じ位置から、中間転写ベルト23の囲む空間と作像ユニット21Y−21Kとへ放出される。これに限らず、誘導路は、気流を放出すべき位置に応じて自由に変形可能である。
図6の(a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第2変形例270の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。図6の(a)では容器270の前面の全体が除去され、容器270の内部の構造が見えている。第2変形例の容器270は上記の実施形態の容器70とは、4本のダクト71Y−71Kの断面積が等しいことに加え、誘導路276Y−276Kの形状が異なる。その他の要素は同様であるので、以下では、誘導路について説明し、その他の要素については上記の実施形態の説明を援用する。
図6の(b)が示すように、筐体72の背壁72Rには4つの縦穴275Y−275Kが開けられている。これらの縦穴275Y−275Kは、図3の(b)が示すもの75Y−75Kと同様に、それぞれの下端が作像ユニット21Y−21Kのうち異なる1つに面し、上端が中間転写ベルト23の囲む空間に面している。しかし、これらの縦穴275Y−275Kは、図3の(b)が示すもの75Y−75Kとは異なり、上端と下端との間を繋ぐ中間部分が筐体72の高さ方向に対して傾斜している。これにより、筐体72の長手方向において、縦穴275Y−275Kのそれぞれの下端は単色トナー受入口78Y−78Kと位置がほぼ等しいが、上端は単色トナー受入口78Y−78Kの中間に位置する。
図6の(a)が示すように、ダクト71Y−71Kと縦穴275Y−275Kの下端との接続部からは立壁276Y−276Kが、筐体72の背壁72Rの内側に沿って上方に伸びており、縦穴275Y−275Kを内側から塞いでいる。一方、縦穴275Y−275Kの外側からは上端と下端との間を、たとえば樹脂製の薄い板状部材277Y−277Kが塞いでいる。これにより立壁276Y−276Kと板状部材277Y−277Kとの隙間、すなわち誘導路は、気流をダクト71Y−71Kから縦穴275Y−275Kの上端へ導く。誘導路276Y−276Kの中間部分が筐体72の高さ方向に対して傾斜していることにより、ダクト71Y−71Kを通過した気流が中間転写ベルト23の囲む空間と作像ユニット21Y−21Kとへ放出される位置は、筐体72の長手方向において異なる。これらの位置は、中間転写ベルト23の囲む空間の奥におけるモーターとその制御回路との配置に応じて、それらの空冷効果が高く維持されるように調節可能である。
(E)図3、図4では、ダクト71Y−71Kがトナー回収容器70の前面の丸穴74Y−74Kと背面の縦穴75Y−75Kとを1対1で接続している。これにより異なる丸穴に流入した外気は合流することなく、異なる縦穴75Y−75Kから別々に放出される。これに限らず、異なるダクトを通過した気流を合流させる構造を筐体72が含んでいてもよい。
図7の(a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第3変形例370の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。図7の(a)では容器370の前面の全体と均し部材とが除去されて、筐体72の背壁72Rの構造が見えている。第3変形例の容器370は上記の実施形態の容器70とは、4本の縦穴75Y−75Kのサイズが等しいことに加え、異なる誘導路を互いに連通させる連絡路を筐体72の背壁72Rが含む点で異なる。その他の要素は同様であるので、以下では、連絡路について説明し、その他の要素については上記の実施形態の説明を援用する。
図7の(b)が示すように、筐体72の背壁72Rには縦穴75K−75Yの間に切り欠き75KC、75CM、75MYが伸びている。これらの切り欠き75KC−75MYは、Kトナー受入口78Kに最も近い縦穴75Kの上端近くと最も遠い縦穴75Yの下端との間を、筐体72の長手方向に対して斜めに結ぶ直線に沿って並んでおり、全体にわたって幅が一定である。これらの切り欠き75KC−75MYの内側は、図7の(a)が示すように、立壁76Y−76Kの間を接続する拡張壁76YM、76MC、76CKで塞がれている。一方、切り欠き75KC−75MYの外側は、たとえば樹脂製の薄い板状部材77KC、77CM、77MYで塞がれている。これにより拡張壁76CK−76YMと板状部材77KC−77MYとの隙間が、異なる誘導路を連通させる連絡路として機能する。特にこの連絡路が筐体72の長手方向に対して傾斜していることにより、Kトナー受入口78Kから最も遠い縦穴75Yの下端から隣の誘導路76Mに気流が分岐し、その誘導路76Mから次の誘導路76Cに気流が分岐し、その誘導路76Cから更に次の誘導路76Kに気流が分岐する。図7は示していないが、連絡路75KC−75MYと誘導路76Y−76Kとの交差点には、ダクト71Y−71Kから誘導路76Y−76Kへ分岐する気流を更に連絡路へ分岐させる弁が設置されていてもよい。こうして、Kトナー受入口78Kに最も近い誘導路76Kを通過する気流には、他の3本の誘導路76Y−76Cからの分岐流が加わる。これにより、ファン81が吸引した外気のうち、このダクト71Kを通過する流量の割合は、他のダクト71Y−71Cのそれぞれを通過する流量の割合よりも高い。その結果、利用頻度の最も高いK色担当の作像ユニット21Kには他の作像ユニット21Y−21Cよりも多くの気流が流れ込むので、空冷効果等、換気の効果が高く維持される。
(F)図3、図4では、ダクト71Y−71Kがトナー回収容器70の中空部のうち蓄積域STRを貫通し、前面の丸穴74Y−74Kを背面の縦穴75Y−75Kに接続している。これにより、ダクト71Y−71Kは容器70の筐体72の構造上「梁」の役割を果たすので、蓄積域STRの強度は筐体72の他の部分よりも高い。その他に、ダクトは筐体の外面、特に底面のうち蓄積域に向かって窪んだ部分で構成されてもよい。このダクトの存在によりこの底面は筐体の他の部分よりも強度が高いので、容器が床に落下した際にその床から直に衝撃を受けても、凹み、割れ等の破損が生じにくい。
図8の(a)は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第4変形例470が組み込まれたプリンター130の外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿ったプリンター130の模式的な縦断面図である。図8の(a)では、MFP100のボディーの前扉131−133が開かれているので、第4変形例の容器470が外から見えている。この容器470は上記の実施形態の容器70とは、底面の窪みがダクトを構成している点で異なる。その他の要素は同様であるので、以下、ダクトについて説明し、その他の要素については上記の実施形態の説明を援用する。
ファン81の回転により、外気が吸気口80からボディーの内側へ引き込まれ、ボディー内の空気が排気口82から外へ送り出される。これにより、図8の(b)が1点鎖線で示すように、ボディーの内側の空間には、吸気口80から排気口82へ向かう気流が生じる。これらの気流は主に、中間転写ベルト23で囲まれた空間、および作像ユニット21Y−21Kと露光部27との隙間を通り抜けて駆動部90へ流れ込む。このように気流が吸気口80から排気口82へ通り抜けることにより、帯電器26での放電に伴って発生したオゾンが外気へ放出され、駆動部90の含むモーターと制御回路、および露光部27が冷却される。
図8の(a)、(b)が示すように、吸気口80と作像部20との隙間にはトナー回収容器470が組み込まれている。この容器470と、補給部60等、周囲の部材との隙間自体は狭い。しかし、この容器470は底面に3本のダクト71YM、71MC、71CKを備え、さらに、底面の長手方向の端部71Hが丸く凹んでいる。ダクト71YM−71CKはいずれも、容器470の底面のうち蓄積域に向かって窪んだ部分であり、吸気口80の位置する側から作像部20の位置する側へ伸びている。これによりダクト71YM−71CKは、底面の端部71Hと共に、吸気口80から流入する外気を中間転写ベルト23で囲まれた空間、および作像ユニット21Y−21Kと露光部27との隙間へ導く。こうして、ダクト71YM−71CKが通気路として機能することにより、トナー回収容器470の周囲では隙間が狭いにもかかわらず、吸気口80から作像部20を通して駆動部90へ流れ込む外気量が十分に大きく確保される。その結果、トナー回収容器470が前扉133の裏側の空間を大きく塞いでいても、換気による作像部20からのオゾンの除去効果、および駆動部90と露光部27との冷却効果はいずれも十分に高い。
図9の(a)は、第4変形例のトナー回収容器470の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。図9の(a)では容器470の前面全体が除去されて、容器470の内部の構造が見えている。図10の(a)は、図9の(a)の示す容器470の正面図であり、(b)は、図9の(b)の示す容器470の背面図である。これらの図が示すように、ダクト71YM−71CKはいずれも容器470の筐体472の底面472Bに設けられた円弧溝であり、筐体472の長手方向に対して垂直に伸びており、その全体にわたって溝の半径は一様である。ダクト71YM−71CKは、筐体472の長手方向において単色トナー受入口78Y−78Kの中間に位置し、ファン81が吸引した外気を作像ユニット21Y−21Kへ導く。図9、図10では、いずれのダクト71YM−71CKも断面積が等しい。しかし、上記の実施形態によるダクト71Y−71Kと同様、作像ユニット21Y−21Kの間での必要な換気量の違いに合わせて、断面積が異なっていてもよい。
図9の(b)、図10の(b)が示すように、筐体472の背壁472Rには3つの縦穴75KC、75CM、75MYが開けられている。縦穴75KC−75MYはいずれも背面472Rの短辺方向に長い矩形であり、下端がダクト71YM−71CKに接続されている。一方、図9の(a)、図10の(a)が示すように、縦穴75MY、75CM、75KCの内側を立壁76YM、76MC、76CKが塞ぎ、筐体472の中空部472Hを外部から隔離すると共に、縦穴の中に隙間を確保している。縦穴75YM−75CKの上端と下端との間は外側からは、たとえば樹脂製の薄い板状部材77YM、77MC、77CKで塞がれている。これにより立壁76YM−76CKと板状部材77YM−77CKとの隙間は、ファン81が送り出す気流をダクト71YM−71CKから縦穴75YM−75CKの上端へ導く誘導路として機能する。これらの上端は中間転写ベルト23の囲む空間に面しているので、ダクト71YM−71CKを通過した気流は誘導路76YM−76CKにも分岐して、中間転写ベルト23の囲む空間へ放出される。これにより、駆動部90のモーター等に対する空冷効果が高く維持される。
トナー回収容器470の製造工程において、ダクト71YM−71CKは筐体472と一体成型される。ダクト71YM−71CKの存在により底面472Bは筐体472の他の表面よりも弾性が高い。具体的には、容器470の交換時にユーザーが誤って手を滑らせて容器470を床に落下させた際、底面472Bが床と直に衝突しても、床からの衝撃力はダクト71YM−71CKの窪みによる弾性的な変化に吸収される。その結果、底面472Bには、床から直に衝撃を受けたにもかかわらず、凹み、割れ等の破損が生じにくい。
(G)図3、図4では、トナー回収容器70の筐体72が一方向において他方向よりも長尺であり、その筐体72の長手方向に対してダクト71Y−71Kが直交している。これは、図2が示すように、筐体72に対してMFP100の吸気口80とファン81とが、筐体72の長手方向と直交する方向に位置することによる。これとは異なり、MFPの吸気口とファンとがトナー回収容器に対し、その筐体の長手方向に位置する場合、その長手方向にダクトが伸びていてもよい。
図11は、本発明の実施形態によるトナー回収容器の第5変形例570が組み込まれたプリンター130の外観を示す斜視図である。この図では、MFP100のボディーの前扉131−133が開かれているので、第5変形例の容器570が外から見えている。この容器570は上記の実施形態の容器70とはダクトの構造が異なる。その他の要素は同様であるので、以下では、ダクトについて説明し、その他の要素については上記の実施形態の説明を援用する。
吸気口180は、MFP200のボディーの側面のうち前扉133の脇に開けられている網目状の穴であり、ボディーの内側の空間を外部と連通させている。ファン181は、ボディーの側面の裏側、特に吸気口180の奥に設置されている。ファン181の回転により、外気が吸気口180からボディーの内側へ引き込まれる。一方、ボディー内の空気は、図2の示すボディーの背面に位置する排気口82から外へ送り出される。これによりボディーの内側の空間には吸気口180から排気口82へ向かう気流が生じる。これらの気流は、図2の(b)が示す気流と同様、作像部20のうち、中間転写ベルト23で囲まれた空間、および作像ユニット21Y−21Kと露光部27との隙間を通り抜けて駆動部90へ流れ込む。駆動部90を通過した気流は排気口82から外気へと逃げる。このように気流が吸気口180から排気口82へ通り抜けることにより、帯電器26での放電に伴って発生したオゾンが外気へ放出され、駆動部90の含むモーターと制御回路、および露光部27が冷却される。
図11が示すように、ボディーの前扉133と作像部20との隙間には第5変形例のトナー回収容器570が組み込まれている。この容器570と、補給部60等、周囲の部材との隙間自体は狭い。しかし、この容器570の背面には1本のダクト571が筐体の長手方向に伸びている。このダクト571は容器570の両側面と背面とに開口部を含み、吸気口180から流入する外気を容器570の側面に位置する開口部から背面に位置する開口部へ導くことにより、中間転写ベルト23で囲まれた空間へ移動させる。こうして、ダクト571が通気路として機能することにより、容器570の周囲では隙間が狭いにもかかわらず、吸気口180から作像部20を通して駆動部90へ流れ込む外気量が十分に大きく確保される。その結果、トナー回収容器570が前扉133の裏側の空間を大きく塞いでいても、換気による作像部20からのオゾンの除去効果、および駆動部90と露光部27との冷却効果はいずれも十分に高い。
図12の(a)は、第5変形例のトナー回収容器570の前面が見える位置からの外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面が見える位置からの外観を示す斜視図である。図12の(a)では容器570の前面全体が除去されて、容器570の内部の構造が見えている。図12が示すように、ダクト571は、容器570の筐体572の背壁572Rのうち蓄積域STRに面した部分を筐体572の長手方向に伸びている角溝であり、その全体にわたって溝の幅と深さとは一様である。ダクト571の両端は、筐体572の両側面に開けられている矩形状の穴571Eに接続されている。ダクト571は更に、筐体572の背面側から、たとえば樹脂製の薄い板状部材577で塞がれている。これによりファン181が送り出す気流は、筐体572の一側面の穴571Eからダクト571へ流れ込み、ダクト571を通過して筐体572の反対側の側面の穴から吹き出す。
図12の(b)が示すように、筐体572の背壁572Rには4つの縦穴575Y、575M、575C、575Kが開けられている。縦穴575Y−575Kはいずれも背壁572Rの短辺方向に長い矩形であり、下端がダクト571に接続されている。一方、図12の(a)が示すように、縦穴575Y−575Kの内側を立壁576Y、576M、576C、576Kが塞ぎ、筐体572の中空部572Hを外部から隔離すると共に、縦穴の中に隙間を確保している。縦穴575Y−575Kの上端と下端との間は外側から、たとえば樹脂製の薄い板状部材577Y、577M、577C、577Kによって塞がれている。これにより立壁576Y−576Kと板状部材577Y−577Kとの隙間は、ダクト571を通過する気流を縦穴575Y−575Kの上端へ導く誘導路として機能する。これらの上端は中間転写ベルト23の囲む空間に面しているので、ダクト571を通過する気流は誘導路576Y−576Kにも分岐して、中間転写ベルト23の囲む空間へ放出される。これにより、駆動部90のモーター等に対する空冷効果が高く維持される。
トナー回収容器570の製造工程において、ダクト571は筐体572と一体成型される。ダクト571の存在により、筐体572の背壁572Rは筐体572の他の表面よりも剛性が高い。すなわち、ダクト571は、廃トナーの重みに起因する筐体572の長手方向における背壁572Rのたわみを防ぐ。その結果、プリンター130の中ではトナーセンサーPTSに対する出窓72Wの位置が正しく、発光部から受光部への光の射線上に維持される。こうしてトナーセンサーPTSによる満杯の検知誤差が許容範囲内に、確実に維持される。
図12の(b)が示す筐体572の背壁572Rは更に、アクチュエーター572Wを含む。アクチュエーター572Wは、たとえば出窓72Wと同様な箱形の突起である。プリンター130の中ではアクチュエーター572Wは、プリンター130が備えたトナー回収容器検出用のセンサーBXSに接触する。このセンサーBXSは、たとえば接触式の機械的スイッチ、または歪みゲージ式圧力センサーであり、アクチュエーター572Wとの接触に伴うスイッチのオフからオンへの状態遷移、または応力の上昇から、トナー回収容器570の装着を検知する。
アクチュエーター572Wの近傍は、出窓72Wの近傍と同様、ダクト571の存在により、筐体572の他の表面よりも剛性が高い。すなわち、ダクト571は、廃トナーの重みに起因する筐体572の長手方向における背壁572Rのたわみを防ぐ。その結果、プリンター130の中ではアクチュエーター572WがセンサーBXSと正しい位置で接触する。こうしてセンサーBXSによる筐体572の装着の検知誤差が許容範囲内に、確実に維持される。
本発明は画像形成装置の備えたトナー回収容器に関し、上記のとおり、その容器の筐体に、その筐体の蓄積域を貫通する部材、またはその筐体の底面の窪みとしてダクトを形成する。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 MFP
130 プリンター
131、132、133 MFPのボディーの前扉
134 プリンターの下部
135 MFPのボディーの背面
11 給紙カセット
20 作像部
21Y、21M、21C、21K 作像ユニット
27 露光部
46 排紙トレイ
60 トナーの補給部
61 補給部の前面の穴
60Y、60M、60C、60K トナーボトル
62 補給部の機構部
70 トナー回収容器
71Y、71M、71C、71K ダクト
80 吸気口
81 ファン
82 排気口
90 駆動部

Claims (15)

  1. 電子写真式の画像形成装置に取り外し可能に組み込まれ、当該装置の作像部から廃棄されるトナーを回収するための容器であって、
    廃棄されたトナーを蓄積可能な中空部を含み、前記画像形成装置のシャーシで囲まれた空間のうち、当該空間内に外気を引き入れる吸気口と前記作像部との間に組み込まれる筐体と、
    前記筐体の側壁のうち前記吸気口に近い方から前記作像部に近い方まで、前記筐体の中空部のうちトナーが実際に蓄積される蓄積域を貫通する筒状もしくは管状の部材、または前記筐体の底面のうち前記蓄積域に向かって窪んだ部分で構成され、前記吸気口から流入する外気を前記作像部の位置する側へ導く少なくとも1本のダクトと、
    を備えたトナー回収容器。
  2. 前記ダクトの存在により、前記筐体の側壁のうち前記蓄積域に面した部分、または前記筐体の底面は、前記筐体の他の部分よりも強度が高いことを特徴とする請求項1に記載のトナー回収容器。
  3. 前記筐体の中空部に水平に伸びている可動部材であり、その動きにより、当該中空部に蓄積されたトナーを均す均し部材
    を更に備え、
    前記ダクトは、前記均し部材よりも前記蓄積域の底面に近く設置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトナー回収容器。
  4. 前記画像形成装置が作像部を複数含む場合、当該作像部の数に前記ダクトの本数が等しいことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のトナー回収容器。
  5. 異なるダクトは外気を異なる作像部へ導き、当該作像部の使用頻度が高いほど当該ダクトの断面積が大きいことを特徴とする請求項4に記載のトナー回収容器。
  6. 前記筐体は、
    前記画像形成装置に組み込まれた際、当該装置の備えたトナーセンサーに対向する部位に、前記中空部に蓄積されたトナーを当該トナーセンサーに検出させるための窓
    を含み、
    前記ダクトの存在により、前記筐体のうち前記窓の近傍は他の部分よりも剛性が高い
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のトナー回収容器。
  7. 前記ダクトのうち前記窓に最も近いものは他のものよりも断面積が小さいことを特徴とする請求項6に記載のトナー回収容器。
  8. 前記筐体は、前記画像形成装置に組み込まれた際、当該装置の備えたトナー回収容器検出用のセンサーに対向する部位が、前記ダクトの存在により、他の部分よりも剛性が高いことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載のトナー回収容器。
  9. 前記筐体は一方向において他方向よりも長尺であり、前記ダクトは前記筐体の長手方向と直交することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載のトナー回収容器。
  10. 前記ダクトは、前記筐体の蓄積域を貫通する円筒部材、または前記筐体の底面に設けられた円弧溝であることを特徴とする請求項9に記載のトナー回収容器。
  11. 前記筐体は一方向において他方向よりも長尺であり、前記ダクトは前記筐体の長手方向に伸びていることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載のトナー回収容器。
  12. 前記筐体は、
    前記ダクトを通過した外気を所望の方向へ誘導する少なくとも1本の誘導路
    を更に含む、請求項1から請求項11までのいずれかに記載のトナー回収容器。
  13. 前記ダクトと前記誘導路とは同数であり、異なるダクトには異なる誘導路が接続し、
    前記筐体は、異なる誘導路を互いに連通させる連絡路を更に含む
    ことを特徴とする請求項12に記載のトナー回収容器。
  14. 外気を引き入れる吸気口を含むシャーシと、
    前記シャーシで囲まれた空間においてシートを搬送する搬送部と、
    当該シートに画像をトナーで形成する作像部と、
    前記シャーシで囲まれた空間のうち前記吸気口と前記作像部との間に組み込まれ、前記作像部から廃棄されるトナーを回収する請求項1から請求項13までのいずれかに記載のトナー回収容器と、
    を備えた画像形成装置。
  15. 前記トナー回収容器の含む少なくとも1本のダクトは、前記吸気口から流入する外気を前記搬送部と前記作像部との少なくとも一方へ導くことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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