JP2019015251A - ディーゼルエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】各燃焼室の表面処理に工夫を凝らすことにより、直噴式に比べて熱損失が大きいという短所を極力減らせるようにして、副室式における熱効率が改善されるディーゼルエンジンを提供する。【解決手段】エンジンの主燃焼室9と副室6とが主燃焼室9での偏心箇所に設けられている噴孔8を介して連通され、副室6における噴射燃料の被噴射箇所20の面粗度Ra1が0.3μm以下(Ra1≦0.3μm)に設定されているディーゼルエンジン。副室6形成用の副室形成用口金4における被噴射箇所20以外の箇所21の表面には、セラミック皮膜sが施されている。【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダヘッドに設けられた副燃焼室内に燃料の噴射を行う形式のエンジン、即ち、副室式のディーゼルエンジンに関するものである。
副室式のディーゼルエンジンでは、エンジンの主燃焼室と副室とが主燃焼室での偏心箇所に設けられている噴孔を介して連通され、副室から噴孔を通して主燃焼室内へ燃焼気流が噴出するように構成されている。一般的には、噴孔から出た燃焼気流が、上死点付近に至っているピストンの頂面に対して斜めに吹き付けられるように、噴孔は主燃焼室の中央側へ向けて傾けて形成されている。例えば、特許文献1において開示されたものが知られている。
副室式は直噴式(直接噴射式)に比べた場合、全ての回転域で容易に安定した燃焼状態が得られ、燃焼時間が長いため燃焼時の圧力と温度変化が穏やかで窒素酸化物と炭化水素の発生が少なく、騒音(ディーゼルノック)が低く高回転化にも好適となる長所を有している。そのため、産業用ディーゼルエンジンなどにおいては多数の採用例がある。
その反面、燃料が燃焼爆発した熱エネルギーが、シリンダヘッドやシリンダブロック内の冷却水へ熱として伝導するので、直噴式に比べて熱損失は大きい。そのため、熱効率の点では直噴式に劣っており、パワーや燃費の点では不利である。
特開2002−285846号公報
従来の副室式のディーゼルエンジンでは、燃焼室の壁面が鋳肌のために粗いものであり、そのため、燃料噴霧や燃焼気流が燃焼室壁面へ衝突後、壁面に沿ってより遠くまで到達し難い。従って、燃焼火炎が溜まりやすくて熱が冷却水へと逃げやすい傾向が増長され、冷却損失や熱効率の点では不利なものであった。
本発明の目的は、燃焼室各部の表面処理に工夫を凝らすことにより、直噴式に比べて熱損失が大きいという短所を極力減らせるようにして、副室式における熱効率が改善されるディーゼルエンジンを提供する点にある。
本発明は、ディーゼルエンジンにおいて、
エンジンの主燃焼室9と副室6とが前記主燃焼室9での偏心箇所に設けられている噴孔8を介して連通され、
前記副室6における噴射燃料の被噴射箇所20が鏡面仕上げされていることを特徴とする。
第2の本発明は、本発明によるにディーゼルエンジンおいて、
前記被噴射箇所20の面粗度Ra1が1μm以下(Ra1≦1μm)に設定されていることを特徴とする。
第3の本発明は、本発明又は第2の本発明によるにディーゼルエンジンおいて、
前記副室6における前記被噴射箇所20以外の箇所21の表面にセラミック皮膜sが施されていることを特徴とする。
第4の本発明は、第3の本発明によるディーゼルエンジンにおいて、
前記副室6の一部15及び前記噴孔8が、シリンダヘッド5の主燃焼室側に嵌着されている副室形成用口金4に形成され、
前記セラミック皮膜sは、前記副室形成用口金4における前記副室6の一部15を形成する副室形成用凹部15の表面にのみ形成されていることを特徴とする。
第5の本発明は、第3又は第4の本発明によるディーゼルエンジンにおいて、
前記セラミック皮膜sの厚さが50μm±10μmに設定されていることを特徴とする。
第6の本発明は、ディーゼルエンジンにおいて、
エンジンの主燃焼室9と副室6とが前記主燃焼室9での偏心箇所に設けられている噴孔8を介して連通され、ピストン1の頂面11における前記噴孔8から前記主燃焼室9内へ噴出される燃焼気流10の噴出経路wに対応する箇所16が鏡面仕上げされていることを特徴とする。
第7の本発明は、第6の本発明によるディーゼルエンジンにおいて、
前記噴出経路wに対応する箇所16の面粗度Ra2が1μm以下(Ra2≦1μm)に設定されていることを特徴とする。
第8の本発明は、第6又は第7の本発明によるディーゼルエンジンにおいて、
前記ピストン1の頂面11における前記噴出経路wに対応する箇所16以外の箇所17に、アルマイト処理aが為されていることを特徴とする。
第9の本発明は、第8の本発明によるディーゼルエンジンにおいて、
前記アルマイト処理aは、前記ピストン1の頂面11に形成されているバルブリセス18,19には施されないものであることを特徴とする。
第10の本発明は、第8又は第9の本発明によるディーゼルエンジンにおいて、
前記アルマイト処理aの厚さが50μm±10μmに設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、被噴射箇所が緻密な面粗度である鏡面仕上げされているので、燃料噴霧が副室の被噴射箇所(壁面)へ衝突後、壁面に沿ってより遠くまで噴霧が到達できるようになる。従って、燃焼火炎が留まらなくなって熱がシリンダヘッドや冷却水へ逃げ難くなり、冷却損失を減じることができる。冷却損失が減ると熱効率が改善され、燃費が改善されるようになる。
その結果、各燃焼室の表面処理に工夫を凝らすことにより、直噴式に比べて熱損失が大きいという短所を極力減らせるようにして、副室式における熱効率が改善されるディーゼルエンジンを提供することができる。
第6の本発明によれば、噴出経路に対応する箇所が緻密な面粗度である鏡面仕上げされているので、ピストンの頂面における燃焼気流の噴出経路に対応する箇所に燃焼気流が衝突後、頂面や壁面に沿ってより遠くまで到達できるようになる。従って、燃焼火炎が留まらなくなって熱がシリンダブロックやシリンダヘッド、或いは冷却水へ逃げ難くなり、冷却損失を減じることができる。冷却損失が減ると熱効率が改善され、燃費が改善されるようになる。
その結果、各燃焼室の表面処理に工夫を凝らすことにより、直噴式に比べて熱損失が大きいという短所を極力減らせるようにして、副室式における熱効率が改善されるディーゼルエンジンを提供することができる。
ディーゼルエンジンの燃焼室部位を示す要部の縦断面図 図1のディーゼルエンジンにおける副室を示す要部の拡大断面図 (a)副室形成用口金の平面図、(b)別構造の副室形成用口金の平面図 (a)ピストンを示す平面図、(b)別構造のピストンの平面図
以下に、本発明によるディーゼルエンジンの実施の形態を、産業用で副室式のディーゼルエンジンの場合について図面を参照しながら説明する。
図1に示されるように、ディーゼルエンジンEは、シリンダブロック2及びシリンダヘッド5有しており、シリンダブロック2にはシリンダ3が設けられて、シリンダ3内にはピストン1が往復上下移動可能に内嵌されている。シリンダブロック2の上側にはシリンダヘッド5が組み付けられており、シリンダヘッド5には、副燃焼室として機能する副室(渦流室、うず室とも呼ばれる)6が設けられている。
シリンダヘッド5には燃料噴射ノズル7が貫通装備され、燃料噴射ノズル7の先端噴射部7aが副室6内に臨むように配置されている。副室6は、シリンダ3内に形成される主燃焼室9に、その主燃焼室9の偏心箇所に設けられる噴孔8を介して連通されている。
副室6と主燃焼室9とを連通させる噴孔8は、垂直線に対して角度が付いた傾斜孔に形成されている。副室6から噴孔8を通って主燃焼室9内へ燃焼気流10が噴出すると、燃焼気流10が、上死点付近に至っているピストン1頭部のピストンヘッド1Aの頂面11に対して斜めに吹き付けられる構成とされている(図3も参照)。
副室6の構成について詳しく説明する。図1、図2に示されるように、シリンダヘッド5におけるシリンダ中心軸からシリンダ周壁側に偏芯した位置に、シリンダ3に開口する状態の副室形成穴5Aが形成され、副室形成穴5Aには副室形成用口金(チャンバー)4が収容されている。副室形成穴5Aは、シリンダヘッド5の主燃焼室9に臨むヘッド底面5aから順に、大径の開口部12と、小径の胴部収容部13と、胴部収容部13よりも奥に位置する空洞部14とを有して構成されている。
開口部12には、カップ状に形成された副室形成用口金4の底部4Aが収容されている。胴部収容部13は、副室形成用口金4の胴部4Bが収容される箇所であって開口部12よりも小径である。空洞部14は半球よりも少し大きい略半球形に凹んだ箇所に形成され、胴部収容部13とは段付き面(符記省略)で繋がる構成とされている。なお、開口部12と胴部収容部13とが互いに同径或いはほぼ同径とされた副室形成用口金4でもよい。
図1及び図2に示されるように、副室形成用口金4は、円柱状の胴部4Bと底部4Aとを含んだ段付円柱状の金具で形成されている。底部4Aは胴部4Bの一端側を胴部4Bの外径よりも大径で周方向に張り出たフランジ状の部位として形成されている。胴部4Bの他端側には、胴部4Bの上端面から半球よりも少し小さい略半球形の副室形成用凹部15が形成されている。そして、副室形成用口金4の底部4Aには、副室形成用凹部15と主燃焼室9とを連通させる噴孔8が形成されている。
〔実施形態1〕
図2及び図3(a)に示されるように、副室6における噴射燃料の被噴射箇所20の面粗度Ra1が1μm以下(Ra1≦1μm)に設定されている。Raは、算術平均粗さ(JIS B 0601)のことであって高さ方向のパラメーターを表しており、被噴射箇所20の面粗度を第1面粗度Ra1と呼ぶものとする。
第1面粗度Ra1が1μm以下とは、いわゆる鏡面仕上げに相当する精度であり、加工上からは0.01μm≦Ra1≦1μmが現実的な範囲である。なお、好ましくは第1面粗度Ra1は0.3μm以下であり、より好ましくは0.01μm≦Ra1≦0.3μmである。
噴射燃料が副室6の壁面に衝突する箇所である被噴射箇所20は、図3(a)に示されるように、副室形成用凹部15における燃料噴霧の主流部と言うべき箇所、即ち、平面視で噴孔8を含む幅方向中央域にて略縦長となる形状の表面部分である。ピストン1上昇によって副室6に入り込む圧縮流の影響を受けることにより、噴孔8の形成方向に沿って長い略縦長の形状の表面部分が生じる。
なお、燃料噴射ノズル7の先端噴射部7aの噴射形態(噴射パターン)などにより、図3(b)に示されるように、噴孔8を取り囲むループ状箇所20の表面粗さが第1面粗度Ra1に設定される構成でもよい。
被噴射箇所20は、副室形成用凹部15の一部〔図3(a)や(b)を参照〕だけでなく、噴孔8の内周面(符記省略)を含むものとし、噴孔8の内周面にも第1面粗度Ra1が適用される構成でもよい。
図2及び図3(a)に示されるように、副室6における被噴射箇所20以外の箇所21、詳しくは、副室形成用口金4における副室6の一部15を形成する副室形成用凹部15の表面における被噴射箇所20を除いた両サイド箇所21,21にセラミック皮膜sが形成されている。セラミック皮膜sの厚さは50μm±10μmに設定されている。
セラミック皮膜sは、図3(b)に示されるように、第1面粗度Ra1の箇所がループ状箇所20である場合には、その外周部21に形成される構成となる。なお、セラミック皮膜sは、両サイド箇所21,21〔図3(a)参照〕や外周部21〔図3(b)参照〕に加えて、副室6を形成するシリンダヘッド5の空洞部14の表面に形成されてもよい。
〔実施形態2〕
実施形態2によるディーゼルエンジンEにおいては、図4(a)に示されるように、ピストン1の頂面11における噴孔8から主燃焼室9内へ噴出される燃焼気流10の噴出経路wに対応する箇所16の面粗度である第2面粗度Ra2が1μm以下(Ra2≦1μm)に設定されている。噴出経路wに対応する箇所16とは、広義には、平面視において、頂面11における噴孔8に対応する箇所を中心として噴出方向下流側に広がる略扇形の箇所16を言う〔図4(b)を参照〕。
図4(a)に示されるように、吸排気バルブとの干渉防止用の逃がし凹みであるバルブリセスの一対18,19が頂面11に形成されている場合には、前述の略扇形の箇所からそれらバルブリセス18,19の部分を除いた箇所、即ち、略鼓形箇所16の表面粗さが第2面粗度Ra2に仕上げられている。第2面粗度Ra2は、鏡面仕上げ相当のRa2≦1μmが望ましいが、第1面粗度Ra1と同様に、0.01μm≦Ra2≦1μmが現実的な範囲であり、Ra2≦0.3μmや0.01μm≦Ra2≦0.3μmに設定されても可である。
図4(a)に示されるように、ピストン1の頂面11における略鼓形箇所16以外で、かつ、各バルブリセス18,19以外の箇所17、即ち、略外周部箇所17にはアルマイト処理aが為されている。つまり、各バルブリセス18,19及び第2面粗度Ra2が施されている箇所以外の部分にアルマイト処理aが形成されている。アルマイト処理aの厚さは50μm±10μmに設定されている。
なお、図4(b)に示されるように、ピストン1の頂面11にバルブリセス18,19が無い場合では、噴出経路wに対応する略扇形の箇所16が第2面粗度Ra2に仕上げられ、かつ、それ以外の箇所17にアルマイト処理aが形成される、という構成とされてもよろしい。
実施形態1や実施形態2による本発明のディーゼルエンジンにおいては、次の(1)〜(4)に示す作用効果が得られ、また、a〜eに示す効果を奏することができる。
(1)副室6内部における噴射燃料の被噴射箇所(燃料噴霧の主流部)20の表面をバフ仕上げなどにより、その表面粗さである第1面粗度Ra1が1μm以下、好ましくは0.3μm以下となるように鏡面仕上げされている。従って、燃料噴霧が副室6の壁面(被噴射箇所20)へ衝突後、壁面に沿ってより遠くまで噴霧が到達できるようになり、燃焼火炎が留まらなくなって、熱が冷却水へ熱伝達され難くなり、冷却損失を減じることができる。
(2)副室6の内部における被噴射箇所20以外の箇所(燃料噴霧の主流部以外の内面両側やその外周部)21に、断熱皮膜としてセラミック皮膜sが厚さ50μm±10μmで形成されている。従って、燃料が副室6内部で燃焼(爆発)することによる熱エネルギーが、シリンダヘッド5やその内部を通る冷却水に熱伝達され難くなり、冷却損失を軽減させることが可能になる。
(3)ピストン1の頂面11における燃焼気流10の噴出経路wに対応する箇所16を、バフ仕上げなどにより、その表面粗さである第2面粗度Ra2が1μm以下、好ましくは0.3μm以下となるように鏡面仕上げされている。従って、燃焼気流10がピストン頂面11における略鼓形箇所又は略扇形箇所16に衝突後、壁面に沿ってより遠くまで燃焼気流が到達できるようになり、燃焼火炎が留まらなくなって、熱が冷却水へ熱伝達され難くなり、冷却損失を減じることができる。
(4)ピストン1の頂面11における燃焼気流10の噴出経路wに対応する箇所16以外の箇所に、断熱皮膜としてアルマイト処理aが厚さ50μm±10μmで形成されているので、燃料が主燃焼室9で燃焼(爆発)することによる熱エネルギーが、シリンダブロック2やその内部を通る冷却水に熱伝達され難くなり、冷却損失を軽減させることが可能になる。
a:冷却損失が減るので熱効率が改善され、燃費が良くなる。またパワーが増すことも期待できる。
b:副室6における燃料噴霧が壁面に衝突後により遠く到達可能となり、空気と燃料との混合が促進され黒煙やPMの排出が軽減されるようになる。
c:主燃焼室9の壁面から熱が逃げ難くなって主燃焼室の温度が上がるので、燃料の着火遅れ期間が短くなり、予混合燃焼が減ってNOx排出量を減らすことが可能になる。
d:主燃焼室9の壁面から熱が逃げ難くなって主燃焼室の温度が上がるので、中軽負荷運転時の未燃の燃料部分であるHCやHC起因のPM排出量を減らすことが可能になる。
e:冷却損失が減るので、ラジエータ容量を小さくすることが可能になるから、よりコンパクトなエンジンやより安価なエンジンなどを提供できるようになる。
〔別実施例〕
副室6における被噴射箇所20は、燃料噴射ノズル7による燃料の噴射形態(噴射パターン)などにより、ループ状箇所20など、縦長箇所20以外の形状の箇所とすることが可能である。
また、頂面11における「燃焼気流10の噴出経路wに対応する箇所16」は、噴孔8の形状や大きさ、シリンダ3に対する向きなどの条件により、種々に変更設定することが可能である。
1 ピストン
4 副室形成用口金
5 シリンダヘッド
6 副室
8 噴孔
9 主燃焼室
10 燃焼気流
11 頂面
15 副室形成用凹部、副室の一部
16 噴出経路に対応する箇所
17 対応する箇所以外の箇所
18 バルブリセス
19 バルブリセス
20 被噴射箇所
21 被噴射箇所以外の箇所
Ra1 面粗度(20)
Ra2 面粗度(16)
a アルマイト処理
s セラミック皮膜
w 噴出経路

Claims (10)

  1. エンジンの主燃焼室と副室とが前記主燃焼室での偏心箇所に設けられている噴孔を介して連通され、
    前記副室における噴射燃料の被噴射箇所が鏡面仕上げされているディーゼルエンジン。
  2. 前記被噴射箇所の面粗度Ra1が1μm以下(Ra1≦1μm)に設定されている請求項1に記載のディーゼルエンジン。
  3. 前記副室における前記被噴射箇所以外の箇所の表面にセラミック皮膜が施されている請求項1又は2に記載のディーゼルエンジン。
  4. 前記噴孔及び前記副室の一部が、前記副室を形成すべくシリンダヘッドの主燃焼室側に嵌着されている副室形成用口金に形成され、
    前記セラミック皮膜は、前記副室形成用口金における前記副室の一部を形成する副室形成用凹部の表面にのみ形成されている請求項3に記載のディーゼルエンジン。
  5. 前記セラミック皮膜の厚さが50μm±10μmに設定されている請求項3又は4に記載のディーゼルエンジン。
  6. エンジンの主燃焼室と副室とが前記主燃焼室での偏心箇所に設けられている噴孔を介して連通され、ピストンの頂面における前記噴孔から前記主燃焼室内へ噴出される燃焼気流の噴出経路に対応する箇所が鏡面仕上げされているディーゼルエンジン。
  7. 前記噴出経路に対応する箇所の面粗度Ra2が1μm以下(Ra2≦1μm)に設定されている請求項6に記載のディーゼルエンジン。
  8. 前記ピストンの頂面における前記噴出経路に対応する箇所以外の箇所に、アルマイト処理が為されている請求項6又は7に記載のディーゼルエンジン。
  9. 前記アルマイト処理は、前記ピストンの頂面に形成されているバルブリセスには施されないものである請求項8に記載のディーゼルエンジン。
  10. 前記アルマイト処理の厚さが50μm±10μmに設定されている請求項8又は9に記載のディーゼルエンジン。
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