JP7135758B2 - 火花点火式内燃機関 - Google Patents

火花点火式内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP7135758B2
JP7135758B2 JP2018214529A JP2018214529A JP7135758B2 JP 7135758 B2 JP7135758 B2 JP 7135758B2 JP 2018214529 A JP2018214529 A JP 2018214529A JP 2018214529 A JP2018214529 A JP 2018214529A JP 7135758 B2 JP7135758 B2 JP 7135758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
squish
top surface
internal combustion
combustion engine
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018214529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020084765A (ja
Inventor
慎太郎 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018214529A priority Critical patent/JP7135758B2/ja
Priority to CN201910987581.5A priority patent/CN111188694B/zh
Priority to US16/664,949 priority patent/US11118532B2/en
Publication of JP2020084765A publication Critical patent/JP2020084765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7135758B2 publication Critical patent/JP7135758B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/10Pistons  having surface coverings
    • F02F3/12Pistons  having surface coverings on piston heads
    • F02F3/14Pistons  having surface coverings on piston heads within combustion chambers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/10Pistons  having surface coverings
    • F02F3/12Pistons  having surface coverings on piston heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/26Pistons  having combustion chamber in piston head
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/28Other pistons with specially-shaped head
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P2003/006Liquid cooling the liquid being oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/06Arrangements for cooling pistons
    • F01P3/08Cooling of piston exterior only, e.g. by jets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/02Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
    • F02B23/06Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
    • F02B23/0618Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston having in-cylinder means to influence the charge motion
    • F02B23/0621Squish flow
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2251/00Material properties
    • F05C2251/04Thermal properties
    • F05C2251/048Heat transfer
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J1/00Pistons; Trunk pistons; Plungers

Description

本発明は、火花点火式内燃機関に関する。
特開2017-115781号公報は、ピストンの頂面に断熱膜を備える火花点火式内燃機関を開示する。この断熱膜は、陽極酸化層を備えている。陽極酸化層は、ピストンの母材よりも熱伝導率および単位体積当たりの熱容量において低い熱物性を有する。そのため、断熱膜が形成された領域(以下、「膜形成領域」ともいう。)の温度は、燃焼室内の作動ガスの温度に追従する。すなわち、内燃機関の膨張行程においては、燃焼室内で生じた燃焼ガスの温度に追従して膜形成領域の温度が上昇する。したがって、冷却損失を低減することが可能となる。
特開2017-115781号公報
また、内燃機関の吸気行程においては、燃焼室に吸入された吸気の温度に追従して膜形成領域の温度が低下する。しかしながら、頂面の全域に断熱膜を形成すると、膜形成領域の温度が十分に下がりきらないことがあることが判明した。例えば、高負荷域での運転が続いたときには、燃焼室内が高温化する傾向がある。そうすると、ノッキングが発生し易くなってしまう。
本発明の1つの目的は、燃焼室内の作動ガスの温度に対する膜形成領域の温度の追従性を確保しつつ、ノッキングの発生を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
第1の観点は、上述した課題を解決するための火花点火式内燃機関であり、次の特徴を有する。
前記内燃機関のピストンの頂面の一部には、断熱膜が形成される。
前記頂面は、中央部と外周部とを含む。前記外周部は、前記中央部を囲む。
前記外周部は、排気外周部を含む。前記排気外周部は、前記頂面の排気側を占める。
前記排気外周部は、スキッシュ部を含む。前記スキッシュ部は、スキッシュエリアを構成する。
前記断熱膜は、それが形成された領域の温度を内燃機関の燃焼室内の作動ガスの温度に追従させる追従性を有する。
前記断熱膜は、前記中央部には形成される。
前記断熱膜は、前記スキッシュ部には形成されない。
前記スキッシュ部は、0.3μm未満の算術平均粗さを有する鏡面である。
第2の観点は、第1の観点において、更に次の特徴を有する。
前記内燃機関は、排気バルブを更に備える。
前記排気外周部は、バルブリセス部を更に含む。前記バルブリセス部は、前記排気バルブとの干渉を避けるために設けられる。
前記断熱膜は、前記バルブリセス部には形成されない。
前記バルブリセス部は、前記鏡面である。
第3の観点は、第1または第2の観点において、更に次の特徴を有する。
前記排気外周部は、エッジ部を更に備える。前記エッジ部は、前記ピストンのエッジを構成する。
前記断熱膜は、前記エッジ部には形成されない。
前記エッジ部は、前記鏡面である。
第4の観点は、第1乃至3の何れかの観点において、更に次の特徴を有する。
前記外周部は、吸気外周部を更に含む。前記吸気外周部は、前記頂面の吸気側を占める。
前記断熱膜は、前記吸気外周部に更に形成される。
第5の観点は、第1乃至3の何れかの観点において、更に次の特徴を有する。
前記外周部は、吸気外周部を更に含む。前記吸気外周部は、前記頂面の吸気側を占める。
前記断熱膜は、前記吸気外周部には形成されない。
前記吸気外周部は、前記鏡面である。
第6の観点は、第1乃至5の何れかの観点において、更に次の特徴を有する。
前記内燃機関は、オイルジェットを更に備える。前記オイルジェットは、前記ピストンの背面にオイルを供給する。
前記オイルジェットは、ノズルを備える。前記ノズルは、オイルを噴射する。
前記ノズルの軸線の延長線は、前記ピストンが上死点にあるときに前記スキッシュ部と交わる。
第1乃至5の観点によれば、内燃機関の燃焼室内の作動ガスに対する追従性を有する断熱膜がピストンの頂面の中央部に形成される。そのため、内燃機関の膨張行程において冷却損失を低減できる。一方、ピストンの頂面のスキッシュ部にはこのような断熱膜が形成されず、当該スキッシュ部は鏡面である。鏡面は一定の断熱効果を有する。そのため、鏡面によれば、冷却損失を低減できる。ただし、断熱膜とは異なり、鏡面は、燃焼室内の作動ガスの温度に対する追従性を殆ど有さない。そのため、スキッシュ部に断熱膜が形成される場合に比べて、ノッキングの発生を抑えることが可能となる。
第6の観点によれば、ノズルの軸線の延長線が、ピストンが上死点にあるときにスキッシュ部と交わる。そのため、上死点の近傍においてスキッシュ部の背面にオイルを噴射してスキッシュ部を集中的に冷却することができる。したがって、鏡面によるノッキングの抑制効果を高めることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る火花点火式内燃機関の断面模式図である。 ピストンの頂面の第1の構成例を説明する平面図である。 ピストンの頂面の第2の構成例を説明する平面図である。 ピストンの頂面の第3の構成例を説明する平面図である。 ピストンの頂面の第4の構成例を説明する平面図である。 本発明の実施の形態2に係る火花点火式内燃機関の断面模式図である。 オイルジェットからのオイルの噴射箇所を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
先ず、図1乃至を参照しながら本発明の実施の形態1について説明する。
1.内燃機関の構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る火花点火式内燃機関(以下、「エンジン」ともいう。)の断面模式図である。図1に示すエンジン10は、車両に搭載される4ストローク型のレシプロエンジンである。
図1に示すように、エンジン10は、シリンダヘッド12と、シリンダブロック14と、ピストン16と、を備えている。シリンダヘッド12は、シリンダブロック14にガスケットを介して取り付けられている。ピストン16は、シリンダブロック14に形成されるシリンダ内に収容されており、このシリンダ内を上下方向に移動する。
シリンダヘッド12の底面18と、シリンダブロック14の内周面20と、ピストン16の頂面22と、で囲まれるスペースは、燃焼室24を形成する。つまり、底面18、内周面20および頂面22は、燃焼室24の壁面を構成する。燃焼室24の天井部には、点火装置26が取り付けられている。
シリンダヘッド12には、吸気ポート28が形成されている。吸気ポート28には、吸気バルブ30が設けられている。吸気バルブ30が駆動されると、吸気ポート28と燃焼室24が連通する。吸気ポート28同様、シリンダヘッド12には、排気ポート32が形成されている。排気ポート32には、排気バルブ34が設けられている。
図1において、吸気ポート28の右側に示す「IN」は、エンジン10の吸気側であることを意味している。排気ポート32の左側に示す「EX」は、エンジン10の排気側であることを意味している。「IN」および「EX」が示す意味は、他の図にも共通する。
2.実施の形態1の特徴
2.1 第1の領域R1
頂面22は、第1の領域R1を備えている。領域R1には、断熱膜が形成されている。断熱膜は、例えば、陽極酸化層から構成されている。陽極酸化層は、頂面22の母材(具体的には、アルミニウム合金)の陽極酸化処理により得られる。陽極酸化層は、その表面に開口する複数の細孔を有している。陽極酸化層は、その内部にも空孔を有しており、一部の空孔は表面の細孔と繋がっている。なお、陽極酸化層が有するこのような構造は、公知である。
断熱膜は、陽極酸化層の細孔の開口を封じる封孔層を有してもよい。封孔層は、ケイ素系ポリマー溶液(ポリシロキサン溶液、ポリシラザン溶液等)の塗工・乾燥処理により得られる。ケイ素系ポリマーの一部は細孔内で硬化するため、封孔層と陽極酸化層は一体化している。そのため、これらの層の境界は、必ずしも明確とはならない。
断熱膜は、溶射層から構成されてもよい。溶射層は、多孔質セラミックスの溶射処理により得られる。溶射処理では、ジルコニア、アルミナ、チタニアといったセラミックスの粉末、または、サーメット、ムライト、コージライト、ステアタイトなどの複合セラミックスの粉末が、溶融状態で頂面22に噴き付けられる。
既に説明したように、このような断熱膜は、ピストン16の母材よりも熱伝導率および単位体積当たりの熱容量において低い熱物性を有する。そのため、断熱膜によれば、領域R1(つまり、膜形成領域)の温度を燃焼室24内の作動ガスの温度に追従させることができる。
2.2 第2の領域R2
頂面22は、第2の領域R2を更に備えている。領域R2には、断熱膜が形成されていない。その代わり、領域R2は、鏡面加工(mirror finish)されている。鏡面加工は、研磨剤を用いて母材の表面を鏡の様に仕上げる公知の処理である。本明細書において、「鏡面」とは、算術平均粗さRaが0.3μm未満の表面を意味する。算術平均粗さRaは、JIS B0601:2013に準じて測定される。
鏡面加工されていない場合の頂面22の算術平均粗さRaは、0.3~数μmである。そのため、鏡面加工が施された頂面22によれば、燃焼室24内の作動ガスの熱をピストン16の内部に伝え難くすることができる。つまり、領域R2によれば、ある程度の断熱効果が期待できる。ただし、鏡面加工が施された頂面22は、燃焼室24内の作動ガスの温度に対する追従性を殆ど有さない。つまり、領域R2の温度の変動の幅は、領域R1のそれに比べると小さい。
2.3 領域R1およびR2の例
(1)第1の例
図2は、領域R1およびR2の第1の例を説明する平面図である。第1の例の説明の前に、頂面22の構成を説明する。頂面22は、略楕円状の中央部22Aを備えている。中央部22Aよりも吸気側には、半円状のバルブリセス部22Bが設けられている。バルブリセス部22Bは、吸気バルブ30との干渉を避けるために設けられている。中央部22Aよりも排気側には、バルブリセス部22Cが設けられている。バルブリセス部22Cは、排気バルブ34との干渉を避けるために設けられている。
バルブリセス部22Bよりも吸気側には、銀杏状のスキッシュ部22Dが形成されている。バルブリセス部22Cよりも排気側には、スキッシュ部22Eが形成されている。スキッシュ部22Dおよび22Eは、頂面22と底面18の間に形成されるスキッシュエリアに対応している。スキッシュ部22Dおよび22Eは、平らに形成されている。
バルブリセス部22Bおよび22Cの間には、エッジ部22Fが設けられている。エッジ部22Fは、ピストン16のエッジを構成する。エッジ部22Fは、バルブリセス部22Bよりも外側にも設けられている。エッジ部22Fは、また、バルブリセス部22Cよりも外側にも設けられている。そのため、エッジ部22Fは、スキッシュ部22Dおよび22Eと接続している。
バルブリセス部22Bおよび22C、スキッシュ部22Dおよび22E、および、エッジ部22Fは、頂面22の外周部を構成する。外周部は、中央部22Aを囲んでいる。
第1の例において、領域R1は、中央部22Aである。領域R2は、スキッシュ部22Eである。領域R1およびR2を除いた他の領域には、断熱膜が設けられていてもよい。他の領域は、鏡面加工されていてもよい。他の領域は、断熱膜が設けられず、鏡面加工もされていなくてもよい。
(2)第2の例
図3は、領域R1およびR2の第2の例を説明する平面図である。頂面22の構成については、第1の例で説明したとおりである。第2の例において、領域R1は、中央部22Aである。領域R2は、スキッシュ部22Eである。ここまでは、第1の例と同じである。第2の例では、バルブリセス部22Cも領域R2である。他の領域の取り扱いについては、第1の例と同じである。
(3)第3の例
図4は、領域R1およびR2の第3の例を説明する平面図である。頂面22の構成については、第1の例で説明したとおりである。第3の例において、領域R1は、中央部22Aである。領域R2は、スキッシュ部22Eおよびバルブリセス部22Cである。ここまでは、第2の例と同じである。第3の例では、エッジ部22Fの排気側の部分も領域R2である。この排気側の部分は、中央線CLよりも排気側を占める部分である。中央線CLは、バルブリセス部22Bおよび22Cの中間点を通る線である。他の領域の取り扱いについては、第1の例と同じである。
(4)第4の例
図5は、領域R1およびR2の第4の例を説明する平面図である。頂面22の構成については、第1の例で説明したとおりである。第4の例において、領域R1は、中央部22Aである。領域R2は、スキッシュ部22Eである。ここまでは、第1の例と同じである。第4の例では、エッジ部22Fの排気側の部分も領域R2である。他の領域の取り扱いについては、第1の例と同じである。
3.実施の形態1による効果
上記第1乃至第の例によれば、中央部22Aに断熱膜が形成される。エンジン10の膨張行程においては、燃焼室24で発生した火炎の外縁が中央部22Aに接触する。そのため、膨張行程においては、頂面22のうちの中央部22Aが特に高温化する。したがって、中央部22Aに断熱膜が形成される第1乃至第3の例によれば、膨張行程において中央部22Aの温度を上昇させることができる。故に、冷却損失を低減することが可能となる。
また、第1乃至第の例によれば、スキッシュ部22Eには断熱膜が形成されず、その代わりにスキッシュ部22Eが鏡面加工される。そのため、鏡面による一定の断熱効果が期待できる。スキッシュ部22Eに加えて、バルブリセス部22Cやエッジ部22Fの排気側が鏡面加工されれば、この断熱効果を高めることが可能となる。
ここで、燃焼室24で発生した燃焼ガスは、排気バルブ34の駆動に伴い排気ポート32から排出される。したがって、エンジン10の排気行程においては、頂面22のうちの排気ポート32に近い部分、すなわち、スキッシュ部22Eが特に高温化する。
仮に、スキッシュ部22Eに断熱膜が形成されていると仮定する。そうすると、排気行程においてスキッシュ部22Eの温度が上昇する。そうすると、吸気行程において吸気の温度に追従するとしても、スキッシュ部22Eの温度を十分に下げることが難しくなる。そして、エンジン10の高負荷域での運転が続いたときには、スキッシュ部22Eの近傍を着火点としてノッキングが起こる可能性がある。
この点、第1乃至第の例によれば、スキッシュ部22Eが鏡面加工されている。既に説明したように、鏡面加工が施された頂面22は、燃焼室24内の作動ガスの温度に対する追従性を殆ど有さない。したがって、スキッシュ部22Eに断熱膜が形成される場合に比べて、ノッキングの発生を抑えることが可能となる。スキッシュ部22Eに加えて、バルブリセス部22Cやエッジ部22Fの排気側が鏡面加工されれば、この抑制効果を高めることが可能となる。
また、第1乃至第の例では、他の領域の取り扱いに特別な縛りがない。したがって、エンジン10の仕様に応じて断熱効果、または、ノッキングの抑制効果を最大限発揮させることが可能になる。
4.実施の形態1と観点との対応関係
上記実施の形態1においては、バルブリセス部22C、スキッシュ部22E、および、エッジ部22Fの排気側の部分が第1の観点の「排気外周部」に相当する。バルブリセス部22B、スキッシュ部22D、および、エッジ部22Fの吸気側の部分が第4の観点の「吸気外周部」に相当する。
実施の形態2.
次に、図6乃至7を参照しながら本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1と共通する構成の説明については適宜省略する。
1.内燃機関の構成
図6は、本発明の実施の形態2に係るエンジンの断面模式図である。図6に示すエンジン40の基本的な構成は、図1に示したエンジン10の構成と同じである。
エンジン40は、オイルジェット42を備えている。オイルジェット42は、シリンダブロック14の下端部に取り付けられている。オイルジェット42は、エンジン10の回転により駆動されるポンプ(不図示)に接続されている。ポンプが駆動されると、冷却用のオイルがオイルジェット42に流入する。オイルジェット42は、ノズル42Aを備えている。オイルジェット42に流入したオイルは、ノズル42Aからピストン16の背面44に向けて噴射される。
図6には、ノズル42Aの軸線の延長線ELが描かれている。図6において、ピストン16はTDC(上死点)に位置している。延長線ELは、頂面22と交差している。より具体的に、延長線ELは、図2乃至で説明したスキッシュ部22Eと交差している。つまり、ノズル42Aは、ピストン16がTDCにあるときのスキッシュ部22Eに指向している。

図7は、オイルの噴射箇所を説明する図である。図7において、ピストン16はBDC(下死点)に位置している。ピストン16の上方には、TDCに位置するピストンを破線で示す。矢印(i)は、ピストン16がBDCにあるときにオイルが噴射される位置を示している。この位置は、図2乃至5で説明した中央部22Aの背面となる。矢印(ii)は、ピストン16がTDCにあるときにオイルが噴射される位置を示している。この位置は、スキッシュ部22Eの背面となる。
3.実施の形態2による効果
実施の形態2によれば、BDCの近傍においては中央部22Aの背面を冷却することができる。そのため、膨張行程において高温化した中央部22Aを集中的に冷却することができる。また、TDCの近傍においてはスキッシュ部22Eの背面を冷却することができる。そのため、排気行程において高温化したスキッシュ部22Eを集中的に冷却することができる。
以上のことから、実施の形態2によれば、膨張行程の後半から吸気行程の前半にかけてスキッシュ部22Eの温度を効果的に下げることができる。よって、鏡面によるノッキングの抑制効果を高めることができる。
10、40 火花点火式内燃機関
12 シリンダヘッド
14 シリンダブロック
16 ピストン
22 頂面
22A 中央部
22B、22C バルブリセス部
22D、22E スキッシュ部
22F エッジ部
34 排気バルブ
42 オイルジェット
42A ノズル
44 背面
CL 中央線
EL 延長線
R1 第1の領域
R2 第2の領域

Claims (1)

  1. ピストンの頂面の一部に断熱膜が形成される火花点火式内燃機関であって、
    前記頂面は、中央部と、前記中央部を囲む外周部と、を含み、
    前記外周部は、前記頂面の排気側を占める排気外周部を含み、
    前記排気外周部は、スキッシュエリアを構成するスキッシュ部を含み、
    前記断熱膜は、それが形成された領域の温度を内燃機関の燃焼室内の作動ガスの温度に追従させる追従性を有し、
    前記断熱膜が、前記中央部には形成され、前記スキッシュ部には形成されず、
    前記スキッシュ部が、0.3μm未満の算術平均粗さを有する鏡面である
    ことを特徴とする火花点火式内燃機関。
JP2018214529A 2018-11-15 2018-11-15 火花点火式内燃機関 Active JP7135758B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018214529A JP7135758B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 火花点火式内燃機関
CN201910987581.5A CN111188694B (zh) 2018-11-15 2019-10-17 火花点火式内燃机
US16/664,949 US11118532B2 (en) 2018-11-15 2019-10-28 Spark-ignited internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018214529A JP7135758B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 火花点火式内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020084765A JP2020084765A (ja) 2020-06-04
JP7135758B2 true JP7135758B2 (ja) 2022-09-13

Family

ID=70705720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018214529A Active JP7135758B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 火花点火式内燃機関

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11118532B2 (ja)
JP (1) JP7135758B2 (ja)
CN (1) CN111188694B (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011169232A (ja) 2010-02-18 2011-09-01 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP2018112149A (ja) 2017-01-12 2018-07-19 株式会社新エィシーイー ピストン

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58142313U (ja) * 1982-03-20 1983-09-26 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のピストン油冷却装置
DE3732925C1 (de) * 1987-09-30 1988-12-08 Mahle Gmbh Gekuehlter Tauchkolben fuer Verbrennungsmotoren
JPH01173417U (ja) * 1988-05-24 1989-12-08
DE102012103212A1 (de) * 2012-04-13 2013-10-17 Mwm Gmbh Kolben einer Brennkraftmaschine
JP6232954B2 (ja) * 2013-11-12 2017-11-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
JP6446973B2 (ja) * 2014-10-07 2019-01-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
US10138840B2 (en) * 2015-02-20 2018-11-27 Ford Global Technologies, Llc PTWA coating on pistons and/or cylinder heads and/or cylinder bores
JP6187545B2 (ja) * 2015-03-17 2017-08-30 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のピストン、該ピストンを備える内燃機関および該ピストンの製造方法
JP6701726B2 (ja) 2015-12-25 2020-05-27 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のピストン、内燃機関、及び内燃機関のピストンの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011169232A (ja) 2010-02-18 2011-09-01 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP2018112149A (ja) 2017-01-12 2018-07-19 株式会社新エィシーイー ピストン

Also Published As

Publication number Publication date
CN111188694A (zh) 2020-05-22
CN111188694B (zh) 2022-03-11
JP2020084765A (ja) 2020-06-04
US20200158045A1 (en) 2020-05-21
US11118532B2 (en) 2021-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3069003A1 (en) Internal combustion engine
JP6927057B2 (ja) 圧縮自着火式内燃機関
EP3440230B1 (en) A piston for a cylinder for an internal combustion engine
US10208703B2 (en) Piston for internal combustion engine, internal combustion engine including this piston, and manufacturing method of this piston
KR101837263B1 (ko) 내연 기관의 피스톤, 당해 피스톤을 구비하는 내연 기관 및 당해 피스톤의 제조 방법
JP6424851B2 (ja) 内燃機関の燃焼室構造
JP7135758B2 (ja) 火花点火式内燃機関
JP2018172997A (ja) エンジンの燃焼室構造
WO2018198786A1 (ja) 内燃機関のピストン及び内燃機関のピストン冷却制御方法
JP2021173214A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2014088863A (ja) 内燃機関
JP6446973B2 (ja) 内燃機関
JP2014040819A (ja) エンジン用ピストンの製造方法
JP2019143497A (ja) 圧縮自着火式内燃機関
JP6861518B2 (ja) 内燃機関
JP6526456B2 (ja) ディーゼルエンジン
EP3889415A1 (en) Piston, combustion-chamber structure engine, and vehicle
JP2020076364A (ja) 圧縮自着火式内燃機関
JP2019074009A (ja) 内燃機関のピストン
JP7134568B2 (ja) 内燃機関のシリンダの構造
JP2019015251A (ja) ディーゼルエンジン
JP2018119468A (ja) 内燃機関
KR19980036395A (ko) 실린더헤드의 워터 재킷
JPH07145728A (ja) ディーゼルエンジンのシリンダヘッド
JP2012087677A (ja) エンジンの冷却構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190924

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220815

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7135758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151