JP2014088863A - 内燃機関 - Google Patents

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章 飯島
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Abstract

【課題】遮熱構造の燃焼室を形成した内燃機関において、充填効率の低下を抑制することにより、充填効率の低下に起因する燃費の悪化を抑制する。
【解決手段】シリンダブロック12に設けられるシリンダボア11とピストン13の頂部とシリンダヘッド15の下面とで区画される燃焼室16を備える内燃機関10において、シリンダブロック12の頂部にシリンダボア11に対して軸線方向に隣接させて設けられ、燃焼室16内からシリンダブロック12への熱伝達を抑制する遮熱リング23を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、遮熱構造の燃焼室を形成した内燃機関に関する。
内燃機関(エンジン)においては、冷却損失を低減することで燃費の向上を図るという試みが従来から行われている。このような内燃機関においては、例えば、低熱伝導性材料からなるシリンダライナをシリンダブロックのシリンダボアに挿入することにより、燃焼室を遮熱構造としている(特許文献1参照)。
特開2005−330873号公報
しかしながら、上述の内燃機関はシリンダライナに分厚いセラミックを用いるため、燃焼室の熱容量が大きく、燃焼室内の温度(筒内温度)が全行程を通して高くなる。そのため、充填効率の低下、酸素不足による燃焼の緩慢化という問題があり、結果として燃費が向上しない場合があった。
特に、シリンダブロックのシリンダボアは、全高の上端から下端まで分厚いセラミックから構成されるシリンダライナで覆われるため、充填効率の低下に対する寄与度が大きい。その理由は、吸気行程で燃焼室内に入ってきた温度が低い(大気温度〜50℃程度)新気又は吸気が、数百度のシリンダボア(シリンダライナ)によって100〜200℃程度まで加熱されて膨張するためである。
そこで、本発明の目的は、遮熱構造の燃焼室を形成した内燃機関において、充填効率の低下を抑制することにより、充填効率の低下に起因する燃費の悪化を抑制することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係る内燃機関は、シリンダブロックに設けられるシリンダボアとピストンの頂部とシリンダヘッドの下面とで区画される燃焼室を備える内燃機関において、前記シリンダブロックの頂部に前記シリンダボアに対して軸線方向に隣接させて設けられ、前記燃焼室内から前記シリンダブロックへの熱伝達を抑制する遮熱リングを備えるものである。
前記遮熱リングは、筒状の遮熱リング本体と、前記遮熱リング本体の内周面に形成される遮熱層とを有するものであっても良い。
前記遮熱層は、遮熱塗料を前記遮熱リング本体の内周面に塗布し又はポーラスメッキを前記遮熱リング本体の内周面に施すことにより前記遮熱リング本体の内周面に形成される遮熱コーティング層であっても良い。
本発明によれば、遮熱構造の燃焼室を形成した内燃機関において、充填効率の低下を抑制することにより、充填効率の低下に起因する燃費の悪化を抑制することができるという優れた効果を奏する。
(a)は本発明の一実施形態に係る内燃機関の模式的な断面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 図1(a)の要部拡大図である。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示すように、本実施形態に係る内燃機関(本実施形態では、ディーゼルエンジン)10は、シリンダボア11を有するシリンダブロック12と、シリンダボア11内を上下に往復運動するピストン13と、シリンダブロック12の頂部(上部)にシリンダヘッドガスケット14を挟んで取り付けられるシリンダヘッド15とを備える。シリンダブロック12、ピストン13及びシリンダヘッド15は、鋼やアルミニウム合金等の金属材料からなる。
シリンダブロック12に設けられるシリンダボア11と、ピストン13の頂部と、シリンダヘッド15の下面とで囲まれた空間が、燃焼室16を形成する。シリンダブロック12には、シリンダボア11を囲うようにウォータジャケット17が設けられている。また、ピストン13の頂部には、キャビティ(図例では、リップ付タイプのキャビティ)18が設けられている。さらに、シリンダヘッド15には、燃焼室16に連通する吸排気ポート(吸気ポート19及び排気ポート20)と、吸気ポート19を開閉する吸気弁21と、排気ポート20を開閉する排気弁22と、燃料を上方から燃焼室16内に噴射する燃料噴射弁(図示せず)とが設けられている。
本実施形態に係る内燃機関10では、シリンダブロック12の頂部(ピストン13の上死点TDC付近)に、燃焼室16内からシリンダブロック12への熱伝達を抑制する遮熱リング23をシリンダボア11に対して軸線方向に隣接させて設けることにより、燃焼室16を遮熱構造としている。本実施形態に係る内燃機関10では、シリンダブロック12の頂部に、シリンダボア11よりも大径の収容ボア24がシリンダボア11に対して軸線方向に連続させて設けられ、その収容ボア24に遮熱リング23が圧入されている。
遮熱リング23は、筒状又はリング状(図例では、円筒状)の遮熱リング本体25と、遮熱リング本体25の内周面に形成される遮熱層26とを有する。遮熱層26は、遮熱塗料を遮熱リング本体25の内周面に塗布し又はポーラスメッキを遮熱リング本体25の内周面に施すこと等により遮熱リング本体25の内周面に形成される薄膜の遮熱コーティング層である。即ち、遮熱リング23(遮熱リング本体25)の内周面に形成される遮熱層(遮熱コーティング層)26は、約100μm程度の厚さtm(図2参照)で、遮熱塗料、ポーラス材(多孔質材)等からなる。一方、遮熱リング本体25は、鋼やアルミニウム合金等の金属材料からなる。
図2に図1(a)の要部拡大図を示す。
遮熱リング23の高さ(リング幅)hは、比較的低くすることが好ましく、例えば約10mmとされる。遮熱リング23の高さhを比較的低くするのは、遮熱リング23をピストン13の摺動範囲を避けて配置するためである。ピストン13が上死点TDCに位置した状態においてピストン13に装着されるトップリング27の上端と遮熱リング23の下端との間隔CLが例えば1〜2mm程度となるように、遮熱リング23の高さhが設定される。
また、遮熱リング23の厚さtは、比較的薄くすることが好ましく、例えば1〜2mm程度とされる。遮熱リング23の厚さtを比較的薄くするのは、遮熱リング23をシリンダヘッドガスケット14のシール範囲を避けて配置するためである。
また、遮熱リング23の内周面は、シリンダボア11に対して僅かに凹んでおり、遮熱リング23の内径(コーティング後)φdとシリンダボア11の内径φDとの差Δtは例えば0.1mm程度とされる。即ち、遮熱リング23の内径φdは、シリンダボア11の内径φDよりも大径とされる(φD<φd)。
さらに、遮熱リング23の頂面(上面)は、シリンダブロック12の頂面に対して僅かに凹んでおり、遮熱リング23の頂面とシリンダブロック12の頂面との高さの差Δhは例えば0.1mm程度とされる。
次に、本実施形態に係る内燃機関10の作用効果を説明する。
本実施形態に係る内燃機関10では、シリンダブロック12の頂部(ピストン13の上死点TDC付近)に、燃焼室16内からシリンダブロック12への熱伝達を抑制する遮熱リング23をシリンダボア11に対して軸線方向に隣接させて設けることにより、燃焼室16を遮熱構造としている。即ち、本実施形態に係る内燃機関10では、シリンダボア11の全高の上端から下端までを遮熱するのではなく、冷却損失に対する影響が大きいシリンダボア11の上部のみを遮熱リング23によって遮熱している。このように燃焼室16を構成することにより、燃焼室16の熱容量を小さくでき、充填効率の低下が非常に少なく、充填効率の低下に起因する燃費の悪化が生じない。よって、冷却損失の低減により、燃費を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る内燃機関10では、燃焼室16の熱容量を小さくするため、遮熱リング23(遮熱リング本体25)の内周面に薄膜の遮熱層(遮熱コーティング層)26を形成しているので、充填効率の低下が非常に少なく、充填効率の低下に起因する燃費の悪化が生じない。燃焼室16の熱容量が小さくなるのは、遮熱リング23(遮熱リング本体25)に分厚いセラミックを用いる必要がなく、内燃機関10に一般的に用いられる鋼やアルミニウム合金等の金属材料を用いることができるためである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、本発明は、ディーゼルエンジンだけではなく、ガソリンエンジン等へも適用可能である。
10 内燃機関
11 シリンダボア
12 シリンダブロック
13 ピストン
15 シリンダヘッド
23 遮熱リング
25 遮熱リング本体
26 遮熱コーティング層(遮熱層)

Claims (3)

  1. シリンダブロックに設けられるシリンダボアとピストンの頂部とシリンダヘッドの下面とで区画される燃焼室を備える内燃機関において、前記シリンダブロックの頂部に前記シリンダボアに対して軸線方向に隣接させて設けられ、前記燃焼室内から前記シリンダブロックへの熱伝達を抑制する遮熱リングを備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記遮熱リングは、筒状の遮熱リング本体と、前記遮熱リング本体の内周面に形成される遮熱層とを有する請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記遮熱層は、遮熱塗料を前記遮熱リング本体の内周面に塗布し又はポーラスメッキを前記遮熱リング本体の内周面に施すことにより前記遮熱リング本体の内周面に形成される遮熱コーティング層である請求項2に記載の内燃機関。
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