JP7463311B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関に関する。
例えば、特開2013-15054号公報には、ピストンと、ピストンの頂面に形成されたキャビティに向かって燃料を噴射する燃料噴射手段と、を備える筒内噴射式内燃機関が開示されている。キャビティは、底面と側壁面とにより規定されている。
特開2013-15054号公報
特開2013-15054号公報に記載される内燃機関では、冷却損失はなるべく低減されることが望ましい。
本発明の目的は、冷却損失の低減が可能な内燃機関を提供することである。
この発明の一局面に従った内燃機関は、シリンダライナと、前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、前記吸気口を開閉する吸気バルブと、前記排気口を開閉する排気バルブと、前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突する。
この発明によれば、冷却損失の低減が可能な内燃機関を提供することができる。
本発明の第1実施形態の内燃機関を概略的に示す平面図である。 図1におけるII-II線での断面図である。 ピストンの平面図である。 図3において実線IVで示される範囲の拡大図である。 側壁の変形例を概略的に示す図である。 ピストンの変形例を概略的に示す断面図である。 ピストンの変形例を概略的に示す平面図である。 図7におけるVIII-VIII線での断面図である。 図7において実線IXで示される範囲の拡大図である。 図9におけるX-X線での断面図である。 図9におけるXI-XI線での断面図である。 図9におけるXII-XII線での断面図である。 図9におけるXIII-XIII線での断面図である。 ピストンの変形例の一部を概略的に示す斜視図である。 図14に示されるピストンの平面図である。 図15におけるXVI-XVI線での断面図である。 図15におけるXVII-XVII線での断面図である。 ピストンの変形例の一部を概略的に示す平面図である。 シリンダヘッドの変形例を概略的に示す底面図である。 図19におけるXX-XX線での断面図である。 シリンダヘッドの凹部を概略的に示す斜視図である。 火炎の衝突点からの距離と凹部の深さとの関係を示すグラフである。 吸気バルブ及び排気バルブの変形例を概略的に示す底面図である。 図23におけるXXIV-XXIV線での断面図である。 本発明の第2実施形態における内燃機関のピストンを概略的に示す平面図である。 図25におけるXXVI-XXVI線での断面図である。 図25において実線XXVII-XXVII線で示される範囲の拡大図である。 本発明の第3実施形態における内燃機関のピストンを概略的に示す平面図である。 図28におけるXXIX-XXIX線での断面図である。 図28において実線XXX-XXX線で示される範囲の拡大図である。 本発明の第4実施形態における内燃機関のピストンを概略的に示す平面図である。 図31におけるXXXII-XXXII線での断面図である。 図31において実線XXXIII-XXXIII線で示される範囲の拡大図である。 本発明の第5実施形態における内燃機関のピストンを概略的に示す平面図である。 図34におけるXXXV-XXXV線での断面図である。 図34において実線XXXVI-XXXVI線で示される範囲の拡大図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の内燃機関を概略的に示す平面図である。図2は、図1におけるII-II線での断面図である。図1及び図2に示されるように、内燃機関1は、シリンダライナ100と、シリンダヘッド200と、吸気バルブ300と、排気バルブ400と、ピストン500と、インジェクタ600と、を備えている。なお、図1及び図2には、1気筒のみが示されているが、内燃機関1は、多気筒型にも適用可能である。
シリンダライナ100は、円筒状に形成されている。
シリンダヘッド200は、シリンダライナ100の端部に接続されている。シリンダヘッド200は、円板状に形成されている。シリンダヘッド200は、吸気口h1と、排気口h2と、を有している。
吸気バルブ300は、吸気口h1を開閉する。排気バルブ400は、排気口h2を開閉する。
ピストン500は、シリンダライナ100に対して当該シリンダライナ100の中心軸方向(図2における上下方向)に沿って相対移動可能である。図2に示されるように、ピストン500は、シリンダヘッド200と対向する位置に形成されたキャビティCAを有している。キャビティCAは、ピストン500の天面504からシリンダヘッド200から離間する向き(図2における下向き)に窪む形状を有している。このキャビティCAを含むピストン500とシリンダヘッド200との間に燃焼室が形成される。ピストン500は、キャビティCAを区画する区画壁502を有している。
吸気口h1及び吸気バルブ300は、燃焼室にスワール流SWを形成するように構成されている。
インジェクタ600は、シリンダヘッド200からキャビティCAに向かって燃料を噴射する。インジェクタ600は、シリンダヘッド200の中心に設けられている。インジェクタ600は、シリンダヘッド200の中心からシリンダヘッド200の径方向における外向きに燃料を噴射する。
ここで、図3及び図4も参照しながら、ピストン500の区画壁502について詳細に説明する。図3は、ピストンの平面図である。図4は、図3において実線IVで示される範囲の拡大図である。区画壁502は、底壁510と、側壁520と、を有している。
底壁510は、シリンダライナ100の中心軸方向にインジェクタ600と対向している。図2に示されるように、底壁510は、前記中心軸方向にインジェクタ600と対向する中央部から前記径方向における外側に向かうにしたがって次第にシリンダヘッド200から離間するように傾斜する形状を有している。
側壁520は、底壁510の縁部から起立する形状を有している。側壁520は、前記中心軸まわりに環状につながっている。側壁520は、衝突壁522と、案内壁524と、連続壁526と、を有している。本実施形態では、図3に示されるように、側壁520は、9つの衝突壁522と、9つの案内壁524と、9つの連続壁526と、を有している。1つの衝突壁522、1つの連続壁526及び1つの案内壁524は、単一の火炎に接する単位壁を構成している。側壁520は、スワール流SWの周方向に沿って並ぶ9つの前記単位壁で構成されている。
衝突壁522は、インジェクタ600から噴射された燃料が着火することにより形成される火炎Bと衝突する位置に形成されている。図4に示されるように、火炎Bは、当該火炎Bの成長方向と衝突壁522とのなす角θが鋭角となるように衝突壁522に衝突する。
本実施形態では、衝突壁522は、スワール流SW(図3を参照)の下流側に向かうにしたがって次第に径方向における外側(図4における右側)に向かうように、当該衝突壁522に向かう燃料の噴射方向(図4における右向き)に対して傾斜する形状を有している。
案内壁524は、火炎Bの成長方向における衝突壁522の下流側に形成されている。案内壁524は、火炎Bの先端がキャビティCAの中心に向かうように火炎Bを案内する。本実施形態では、案内壁524は、衝突壁522に沿って火炎Bが成長する方向(図4における右下方向)における先端に向かって凸となるように湾曲する形状を有している。火炎Bの成長方向における案内壁524の下流側の端部は、当該案内壁524に接する火炎Bにスワール流SWの周方向における下流側に隣接する火炎が衝突する衝突壁522(図4では、「522a」と表記している。)の上流側の端部につながっている。
連続壁526は、衝突壁522から火炎Bの成長方向における下流側に向かって連続している。連続壁526は、衝突壁522と案内壁524との間に介在している。本実施形態では、連続壁526は、衝突壁522と面一に形成されている。連続壁526は、衝突壁522の表面粗さよりも大きな表面粗さを有していてもよい。
以上に説明したように、本実施形態の内燃機関1では、火炎Bが当該火炎Bの成長方向と衝突壁522とのなす角θが鋭角となるように衝突壁522に衝突するため、換言すれば、衝突壁522に対する火炎Bの垂直成分が低減されるため、火炎Bの衝突壁522への衝突速度が低下する。よって、冷却損失が低減される。
以下、上記実施形態の変形例について説明する。
(第1変形例)
図5に示されるように、連続壁526は、衝突壁522から当該衝突壁522に衝突した火炎Bの成長方向における下流側に向かうにしたがって次第にシリンダヘッド200の径方向における外側(図5における右側)に向かう形状を有していてもよい。
この態様では、火炎Bが側壁520から離間するため、冷却損失がより低減される。
(第2変形例)
図6に示されるように、衝突壁522は、シリンダヘッド200に近づくにしたがって次第にシリンダヘッド200の径方向における外側に向かう形状を有していてもよい。また、側壁520の全域がシリンダヘッド200に近づくにしたがって次第に径方向における外側に向かう形状を有していることがより好ましい。
このようにすれば、衝突壁522に衝突した火炎Bが底壁510に向かうことが抑制されるため、火炎Bが底壁510に接触することに起因する冷却損失が低減される。
(第3変形例)
図7から図13に示されるように、区画壁502は、ヘッド側突出部530と、底側突出部540と、をさらに有していてもよい。ヘッド側突出部530は、側壁520におけるシリンダヘッド200側(図8における上側)の端部からシリンダヘッド200の径方向における内側に向かって突出している。底側突出部540は、側壁520における底壁510側(図8における下側)の端部からシリンダヘッド200の径方向における内側に向かって突出している。図10から図13に示されるように、各突出部530,540の突出量は、衝突壁522に衝突した後の火炎の成長方向における下流側に向かうにしたがって大きくなることが好ましい。なお、図13には、火炎Bの挙動が概略的に示されている。
この態様では、衝突壁522に衝突した後の火炎Bがシリンダヘッド200及び底壁510に接触することが抑制されるため、冷却損失がさらに低減される。
(第4変形例)
図14から図17に示されるように、ピストン500は、対向壁506を有していてもよい。対向壁506は、ピストン500の天面504に形成されている。具体的に、対向壁506は、案内壁524におけるシリンダヘッド200側の端部につながっており、シリンダヘッド200と対向している。図14に示されるように、対向壁506は、天面504より底壁510に近い位置、つまり、天面504よりも低い位置に形成されている。図14及び図17に示されるように、対向壁506は、衝突壁522から案内壁524に向かう火炎の成長方向における下流側に向かうにしたがって次第にシリンダヘッド200に近づくように傾斜する形状を有している。
図14及び図15に示されるように、対向壁506は、連続壁526と案内壁524との境界部(案内壁524の上流側の端部)525からスワール流の周方向における下流側の範囲に形成されている。
なお、図18に示されるように、対向壁506は、案内壁524に向かう火炎の成長方向における案内壁524の中央部524aからスワール流の周方向における下流側の範囲に形成されていてもよい。
この態様では、対向壁506とシリンダヘッド200との隙間に向かう火炎がシリンダライナ100に対して傾斜して接触するため、冷却損失が低減される。
(第5変形例)
また、図19から図22に示されるように、シリンダヘッド200は、ヘッド凹部210を有していてもよい。図19に示されるように、インジェクタ600は、少なくとも吸気バルブ300及び排気バルブ400間に向けて燃料を噴射する。なお、インジェクタ600は、さらに吸気バルブ300及び排気バルブ400に向けて燃料を噴射してもよい。
ヘッド凹部210は、シリンダライナ100の中心軸と平行な方向に衝突壁522と対向する位置に形成されている。ヘッド凹部210は、衝突壁522とシリンダヘッド200との隙間に向かう火炎をキャビティCAに向かうように誘導する。より好ましくは、ヘッド凹部210は、シリンダライナ100の中心軸と平行な方向に側壁520と対向する位置に形成されており、側壁520とシリンダヘッド200との隙間に向かう火炎をキャビティCAに向かうように誘導する。
図21に示されるように、ヘッド凹部210は、受け部212と、戻し部214と、を有している。なお、図21は、ヘッド凹部210のみを概念的に示す斜視図である。
受け部212は、火炎を受ける部位である。受け部212は、インジェクタ600からの燃料の噴射方向に対して傾斜する形状を有している。
戻し部214は、受け部212に衝突した火炎をキャビティCA向けて戻す部位である。戻し部214は、受け部212に衝突した火炎の成長方向における外向きに凸となるように湾曲する形状を有している。
図21及び図22に示されるように、ヘッド凹部210の深さ(図21における上下方向の長さ)は、受け部212のうち火炎が衝突する部位から離間するにしたがって次第に小さくなる。
この態様では、火炎Bとシリンダヘッド200との接触が抑制されるため、冷却損失が低減される。
(第6変形例)
また、図22及び図23に示されるように、吸気バルブ300は、吸気側凹部310を有し、排気バルブ400は、排気側凹部410を有していてもよい。図23に示されるように、インジェクタ600は、少なくとも吸気バルブ300及び排気バルブ400に向けて燃料を噴射する。なお、インジェクタ600は、さらに吸気バルブ300及び排気バルブ400間に向けて燃料を噴射してもよい。
吸気側凹部310は、シリンダライナ100の中心軸と平行な方向に衝突壁522と対向する位置に形成されている。吸気側凹部310は、衝突壁522から吸気バルブ300に向かう火炎をキャビティCAに向かうように誘導する。吸気側凹部310は、吸気バルブ300の中心まわりに円環状につながっている。
図24に示されるように、吸気側凹部310は、受け部312と、戻し部314と、を有している。
受け部312は、火炎を受ける部位である。受け部312は、吸気バルブ300の径方向における外側から内側に向かうにしたがって次第にピストン500から離間するように傾斜する形状を有している。
戻し部314は、受け部312に衝突した火炎をキャビティCA向けて戻す部位である。戻し部314は、受け部312に衝突した火炎の成長方向における外向きに凸となるように湾曲する形状を有している。
排気側凹部410は、シリンダライナ100の中心軸と平行な方向に衝突壁522と対向する位置に形成されている。排気側凹部410は、衝突壁522から吸気バルブ300に向かう火炎をキャビティCAに向かうように誘導する。排気側凹部410は、吸気側凹部310と同じ形状を有している。
この態様では、火炎Bと各バルブ300,400との接触が抑制されるため、冷却損失が低減される。
(第2実施形態)
次に、図25から図27を参照しながら、本発明の第2実施形態の内燃機関1について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
本実施形態では、内燃機関1は、屈曲板700をさらに備えている。屈曲板700は、インジェクタ600と衝突壁522との間に配置されている。屈曲板700は、火炎Bの成長方向と衝突壁522とのなす角θが鋭角となるように火炎Bを屈曲させるための部材である。図25に示されるように、複数の屈曲板700は、スワール流SWの周方向に沿って等間隔に並ぶように配置されている。図26に示されるように、屈曲板700は、底壁510から起立している。
図27に示されるように、屈曲板700は、上流壁部710と、下流壁部720と、を有している。
上流壁部710は、スワール流SWの周方向における上流側に形成されている。下流壁部720は、スワール流SWの周方向における下流側に形成されている。上流壁部710の長さは、下流壁部720の長さよりも大きい。
屈曲板700は、インジェクタ600から噴射された燃料ないし火炎が上流壁部710にのみ接する姿勢で設けられている。
本実施形態では、図25及び図27に示されるように、シリンダライナ100の中心軸と直交する平面での側壁520の断面は、多角形(この実施形態では9角形)に形成されている。案内壁524は、衝突壁522を含む仮想平面PL(図27を参照)に沿って衝突壁522から離間するにしたがって次第にキャビティCAの中心に近づくように衝突壁522に対して傾斜する形状を有している。
この実施形態では、コアンダー効果によって火炎Bが屈曲板700の上流壁部710から下流壁部720に向けて有効に屈曲されるため、火炎Bが衝突壁522に対して有効に傾斜する。
なお、シリンダライナ100の中心軸と直交する平面での側壁520の断面は、円形に形成されもよい。この場合、側壁520のうち火炎Bの衝突する部位が衝突壁522を構成し、その衝突壁522と火炎Bとのなす角θは、火炎Bと衝突壁522との衝突部における法線と、衝突壁522に衝突する火炎Bの中心軸と、のなす角を意味する。
(第3実施形態)
次に、図28から図30を参照しながら、本発明の第3実施形態の内燃機関1について説明する。なお、第3実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第2実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
この実施形態では、屈曲板700の下流壁部720は、平坦に形成されている。具体的に、屈曲板700は、平板状に形成されている。上流壁部710の長さは、下流壁部720の長さと同じであってもよい。屈曲板700は、スワール流SWの下流側に向かうにしたがって次第にシリンダヘッド200の径方向における外側に向かうように、当該屈曲板700に向かう燃料の噴射方向に対して傾斜している。また、屈曲板700は、当該屈曲板700と衝突壁522との間を通過するスワール流SWによって衝突壁522に向かう火炎Bがスワール流SWの下流側に向かうように衝突壁522から離間した位置に設けられている。
本実施形態では、図30に示されるように、屈曲板700は、インジェクタ600から噴射された燃料ないし火炎Bが下流壁部720にのみ接する姿勢で設けられている。燃料の噴射方向と下流壁部720とのなす角θ1は、衝突壁522に向かう火炎Bの成長方向と衝突壁522とのなす角θが鋭角となるように設定される。屈曲板700は、低熱伝導材からなることが好ましい。
この実施形態では、インジェクタ600から噴射された燃料ないし火炎Bは、屈曲板700によって噴射方向に対してスワール流SWの下流側に向かうように屈曲し、その屈曲した燃料ないし火炎Bは、屈曲板700と衝突壁522との間を通過したスワール流によって衝突壁522に対して有効に傾斜する。
(第4実施形態)
次に、図31から図33を参照しながら、本発明の第4実施形態の内燃機関1について説明する。なお、第4実施形態では、第3実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第3実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
この実施形態では、屈曲板700は、インジェクタ600から噴射された燃料のスワール流SWの周方向における両側に設けられている。屈曲板700は、インジェクタ600から噴射された燃料に接触しない位置に設けられている。屈曲板700は、当該屈曲板700と衝突壁522との間を通過するスワール流SWによって衝突壁522に向かう火炎Bがスワール流SWの下流側に向かうように衝突壁522から離間した位置に設けられている。スワール流SWの周方向に互いに隣接する一対の屈曲板700は、当該一対の屈曲板700間に噴射された燃料の噴射方向における下流に向かうにしたがって次第に互いに離間する姿勢で設けられている。
この実施形態においても、屈曲板700と衝突壁522との隙間を通過したスワール流SWにより、火炎Bが衝突壁522に対して有効に傾斜する。
(第5実施形態)
次に、図34から図36を参照しながら、本発明の第5実施形態の内燃機関1について説明する。なお、第5実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
本実施形態では、側壁520は、隣接衝突壁528をさらに有している。隣接衝突壁528は、スワール流SWの周方向における衝突壁522の上流側に形成されている。より詳細には、隣接衝突壁528は、スワール流SWの周方向において衝突壁522に向かう火炎Bの上流側に隣接する火炎B1(図36を参照)と衝突する位置に形成されている。
隣接衝突壁528は、衝突壁522に向かう火炎Bがスワール流SWの下流側に向かうように当該隣接衝突壁528に衝突した火炎B1を衝突壁522に向かうように誘導する。隣接衝突壁528は、スワール流SWの下流側に向かうにしたがって次第にシリンダヘッド200の径方向における外側(図36における右側)に向かうように、当該隣接衝突壁528に向かう燃料の噴射方向に対して傾斜する形状を有している。隣接衝突壁528に向けて噴射された燃料の噴射方向と隣接衝突壁528とのなす角α(図36を参照)は、衝突壁522に衝突する火炎Bと衝突壁522とのなす角θと同程度となるように設定されている。ただし、前記角αは、鋭角であれば前記角θと異なっていてもよい。
この態様では、隣接衝突壁に衝突した火炎によって衝突壁に向かう火炎が衝突壁に衝突する前に有効に傾斜する。
[態様]
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
この開示の一局面に従った内燃機関は、シリンダライナと、前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、前記吸気口を開閉する吸気バルブと、前記排気口を開閉する排気バルブと、前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突する。
この内燃機関では、火炎が当該火炎の成長方向と衝突壁とのなす角が鋭角となるように衝突壁に衝突するため、換言すれば、衝突壁に対する火炎の垂直成分が低減されるため、火炎の衝突壁への衝突速度が低下する。よって、冷却損失が低減される。
前記衝突壁は、前記スワール流の下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かうように、当該衝突壁に向かう前記燃料の噴射方向に対して傾斜する形状を有していてもよい。
この態様では、火炎の成長方向と衝突壁とのなす角が有効に鋭角となる。
あるいは、前記インジェクタと前記衝突壁との間に配置されており、前記火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記火炎を屈曲させるための屈曲板をさらに備えていてもよい。
また、前記屈曲板は、前記スワール流の周方向における上流側に形成された上流壁部と、前記スワール流の周方向における下流側に形成された下流壁部と、を有し、前記上流壁部の長さは、前記下流壁部の長さよりも大きく、前記屈曲板は、前記インジェクタから噴射された前記燃料ないし火炎が前記上流壁部に接する姿勢で設けられていてもよい。
この態様では、コアンダー効果によって火炎が屈曲板の上流壁部から下流壁部に向けて有効に屈曲されるため、火炎が衝突壁に対して有効に傾斜する。
あるいは、前記屈曲板は、前記スワール流の下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かうように、当該屈曲板に向かう前記燃料の噴射方向に対して傾斜しており、当該屈曲板と前記衝突壁との間を通過する前記スワール流によって前記衝突壁に向かう火炎が前記スワール流の下流側に向かうように前記衝突壁から離間した位置に設けられていてもよい。
この態様では、インジェクタから噴射された燃料ないし火炎は、屈曲板によって噴射方向に対してスワール流の下流側に向かうように屈曲し、その屈曲した燃料ないし火炎は、屈曲板と衝突壁との間を通過したスワール流によって衝突壁に対して有効に傾斜する。
あるいは、前記屈曲板は、当該屈曲板と前記衝突壁との間を通過する前記スワール流によって前記衝突壁に向かう火炎が前記スワール流の下流側に向かうように前記衝突壁から離間した位置に設けられていてもよい。
この態様では、屈曲板と衝突壁との隙間を通過したスワール流により、火炎が衝突壁に対して有効に傾斜する。
また、前記区画壁は、前記スワール流の周方向において前記衝突壁に向かう火炎の上流側に隣接する火炎と衝突する位置に形成された隣接衝突壁をさらに有し、前記隣接衝突壁は、前記衝突壁に向かう火炎が前記スワール流の下流側に向かうように当該隣接衝突壁に衝突した火炎を前記衝突壁に向かうように誘導してもよい。
この態様では、隣接衝突壁に衝突した火炎によって衝突壁に向かう火炎が衝突壁に衝突する前に有効に傾斜する。
この場合において、前記隣接衝突壁は、前記スワール流の下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かうように、当該隣接衝突壁に向かう前記燃料の噴射方向に対して傾斜する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、火炎の隣接衝突壁への衝突速度も有効に低下する。
また、前記区画壁は、前記火炎の成長方向における前記衝突壁の下流側に形成されており、前記火炎の先端が前記キャビティの中心に向かうように前記火炎を案内する案内壁をさらに有することが好ましい。
このようにすれば、案内壁により案内された火炎が当該火炎に隣接する火炎と干渉することが抑制されるため、火炎の衝突壁付近での滞留が抑制される。よって、冷却損失がより低減される。
また、前記案内壁は、前記衝突壁に沿って前記火炎が成長する方向における先端に向かって凸となるように湾曲する形状を有していてもよい。
この場合において、前記ピストンは、前記案内壁における前記シリンダヘッド側の端部につながっており、前記シリンダヘッドと対向する対向壁を有し、前記対向壁は、前記衝突壁から前記案内壁に向かう前記火炎の成長方向における下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドに近づくように傾斜する形状を有することが好ましい。
この態様では、対向壁とシリンダヘッドとの隙間に向かう火炎がシリンダライナに対して傾斜して接触するため、冷却損失が低減される。
また、前記案内壁は、前記衝突壁を含む仮想平面に沿って前記衝突壁から離間するにしたがって次第に前記キャビティの中心に近づくように前記衝突壁に対して傾斜する形状を有していてもよい。
また、前記区画壁は、前記衝突壁から前記火炎の成長方向における下流側に向かって連続する連続壁をさらに有することが好ましい。
この場合において、前記連続壁は、前記衝突壁から前記火炎の成長方向における下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かう形状を有していてもよい。
このようにすれば、衝突壁に衝突した後の火炎とピストンとの接触面積が低減されるため、冷却損失が低減される。
また、前記連続壁は、前記衝突壁の表面粗さよりも大きな表面粗さを有していてもよい。
このようにすれば、連続壁に沿った火炎の速度境界層の厚さが大きくなるため、冷却損失が低減される。
また、前記区画壁は、前記シリンダライナの中心軸方向に前記インジェクタと対向する底壁をさらに有することが好ましい。
この場合において、前記衝突壁は、前記シリンダヘッドに近づくにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かう形状を有することが好ましい。
このようにすれば、衝突壁に衝突した火炎が底壁に向かうことが抑制されるため、火炎が底壁に接触することに起因する冷却損失が低減される。
また、前記区画壁は、前記衝突壁における前記シリンダヘッド側の端部から前記シリンダヘッドの前記径方向における内側に向かって突出するヘッド側突出部と、前記衝突壁における前記底壁側の端部から前記シリンダヘッドの前記径方向における内側に向かって突出する底側突出部と、を有していてもよい。
この態様では、衝突壁に衝突した後の火炎がシリンダヘッド及び底壁に接触することが抑制されるため、冷却損失がさらに低減される。
また、前記インジェクタは、前記吸気バルブ及び前記排気バルブ間に向けて前記燃料を噴射し、前記シリンダヘッドは、前記衝突壁と前記シリンダヘッドとの隙間に向かう火炎を前記キャビティに向かうように誘導するヘッド凹部を有することが好ましい。
この態様では、火炎とシリンダヘッドとの接触が抑制されるため、冷却損失が低減される。
また、前記インジェクタは、前記吸気バルブ及び前記排気バルブに向けて前記燃料を噴射し、前記吸気バルブは、前記衝突壁から前記吸気バルブに向かう火炎を前記キャビティに向かうように誘導する吸気側凹部を有し、前記排気バルブは、前記衝突壁から前記排気バルブに向かう火炎を前記キャビティに向かうように誘導する排気側凹部を有することが好ましい。
この態様では、火炎と各バルブとの接触が抑制されるため、冷却損失が低減される。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 内燃機関、100 シリンダライナ、200 シリンダヘッド、210 ヘッド凹部、212 受け部、214 戻し部、300 吸気バルブ、310 吸気側凹部、312 受け部、314 戻し部、400 排気バルブ、410 排気側凹部、500 ピストン、502 区画壁、504 天面、506 対向壁、510 底壁、520 側壁、522 衝突壁、524 案内壁、526 連続壁、528 隣接衝突壁、530 ヘッド側突出部、540 底側突出部、600 インジェクタ、700 屈曲板、710 上流壁部、720 下流壁部、B 火炎、CA キャビティ、h1 吸気口、h2 排気口、SW スワール流。

Claims (15)

  1. シリンダライナと、
    前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、
    前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
    前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、
    前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、
    前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、
    前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、
    前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突し、
    前記インジェクタと前記衝突壁との間に配置されており、前記火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記火炎を屈曲させるための屈曲板をさらに備え、
    前記屈曲板は、
    前記スワール流の周方向における上流側に形成された上流壁部と、
    前記スワール流の周方向における下流側に形成された下流壁部と、を有し、
    前記上流壁部の長さは、前記下流壁部の長さよりも大きく、
    前記屈曲板は、前記インジェクタから噴射された前記燃料ないし火炎が前記上流壁部に接する姿勢で設けられている、内燃機関。
  2. シリンダライナと、
    前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、
    前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
    前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、
    前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、
    前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、
    前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、
    前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突し、
    前記区画壁は、前記スワール流の周方向において前記衝突壁に向かう火炎の上流側に隣接する火炎と衝突する位置に形成された隣接衝突壁をさらに有し、
    前記隣接衝突壁は、前記衝突壁に向かう火炎が前記スワール流の下流側に向かうように当該隣接衝突壁に衝突した火炎を前記衝突壁に向かうように誘導する、内燃機関。
  3. 前記隣接衝突壁は、前記スワール流の下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かうように、当該隣接衝突壁に向かう前記燃料の噴射方向に対して傾斜する形状を有する、請求項に記載の内燃機関。
  4. シリンダライナと、
    前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、
    前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
    前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、
    前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、
    前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、
    前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、
    前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突し、
    前記区画壁は、前記火炎の成長方向における前記衝突壁の下流側に形成されており、前記火炎の先端が前記キャビティの中心よりも前記スワール流の上流側に向かうように前記火炎を案内する案内壁をさらに有する、内燃機関。
  5. 前記案内壁は、前記衝突壁に沿って前記火炎が成長する方向における先端に向かって凸となるように湾曲する形状を有する、請求項に記載の内燃機関。
  6. 前記ピストンは、前記案内壁における前記シリンダヘッド側の端部につながっており、
    前記シリンダヘッドと対向する対向壁を有し、
    前記対向壁は、前記衝突壁から前記案内壁に向かう前記火炎の成長方向における下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドに近づくように傾斜する形状を有する、請求項に記載の内燃機関。
  7. シリンダライナと、
    前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、
    前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
    前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、
    前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、
    前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、
    前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、
    前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突し、
    前記区画壁は、前記衝突壁から前記火炎の成長方向における下流側に向かって連続する連続壁をさらに有し、
    前記連続壁は、前記衝突壁から前記火炎の成長方向における下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かうように前記衝突壁に対して傾斜する形状を有する、内燃機関。
  8. シリンダライナと、
    前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、
    前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
    前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、
    前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、
    前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、
    前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、
    前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突し、
    前記区画壁は、前記衝突壁から前記火炎の成長方向における下流側に向かって連続する連続壁をさらに有し、
    前記連続壁は、前記衝突壁の表面粗さよりも大きな表面粗さを有する、内燃機関。
  9. シリンダライナと、
    前記シリンダライナに接続されており、吸気口及び排気口を有するシリンダヘッドと、
    前記吸気口を開閉する吸気バルブと、
    前記排気口を開閉する排気バルブと、
    前記シリンダライナに対して相対移動可能で、前記シリンダヘッドと対向する位置に形成されたキャビティを有するピストンと、
    前記シリンダヘッドから前記キャビティに向かって燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
    前記吸気口及び前記吸気バルブは、前記シリンダヘッド及び前記ピストン間に形成される燃焼室にスワール流を形成するように構成されており、
    前記インジェクタは、前記シリンダヘッドの中心から前記シリンダヘッドの径方向における外向きに前記燃料を噴射し、
    前記ピストンは、前記キャビティを区画する区画壁を有し、
    前記区画壁は、前記インジェクタから噴射された前記燃料が着火することにより形成される火炎と衝突する位置に形成された衝突壁を含み、
    前記火炎は、当該火炎の成長方向と前記衝突壁とのなす角が鋭角となるように前記衝突壁に衝突し、
    前記区画壁は、
    前記シリンダライナの中心軸方向に前記インジェクタと対向する底壁と、
    前記衝突壁における前記底壁側の端部から前記シリンダヘッドの前記径方向における内側に向かって突出する底側突出部と、を有し、
    前記底側突出部は、前記火炎の成長方向における前記衝突壁の下流側に設けられている、内燃機関。
  10. 前記衝突壁は、前記スワール流の下流側に向かうにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かうように、当該衝突壁に向かう前記燃料の噴射方向に対して傾斜する形状を有する、請求項1から9のいずれかに記載の内燃機関。
  11. 前記区画壁は、前記シリンダライナの中心軸方向に前記インジェクタと対向する底壁をさらに有する、請求項1からのいずれかに記載の内燃機関。
  12. 前記衝突壁は、前記シリンダヘッドに近づくにしたがって次第に前記シリンダヘッドの前記径方向における外側に向かう形状を有する、請求項に記載の内燃機関。
  13. 前記区画壁は、
    前記衝突壁における前記シリンダヘッド側の端部から前記シリンダヘッドの前記径方向における内側に向かって突出するヘッド側突出部と、
    前記衝突壁における前記底壁側の端部から前記シリンダヘッドの前記径方向における内側に向かって突出する底側突出部と、を有する、請求項11又は12に記載の内燃機関。
  14. 前記インジェクタは、前記吸気バルブ及び前記排気バルブ間に向けて前記燃料を噴射し、
    前記シリンダヘッドは、前記衝突壁と前記シリンダヘッドとの隙間に向かう火炎を前記キャビティに向かうように誘導するヘッド凹部を有する、請求項1から13のいずれかに記載の内燃機関。
  15. 前記インジェクタは、前記吸気バルブ及び前記排気バルブに向けて前記燃料を噴射し、
    前記吸気バルブは、前記衝突壁から前記吸気バルブに向かう火炎を前記キャビティに向かうように誘導する吸気側凹部を有し、
    前記排気バルブは、前記衝突壁から前記排気バルブに向かう火炎を前記キャビティに向かうように誘導する排気側凹部を有する、請求項1から14のいずれかに記載の内燃機関。
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