JP2019013968A - ストリップの蛇行防止方法及びストリップの蛇行防止装置 - Google Patents

ストリップの蛇行防止方法及びストリップの蛇行防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ストリップの蛇行を防止して良好な巻き形状を得る。【解決手段】ピンチロール装置16は、ストリップSの尾端が圧延機12を抜ける前で且つピンチロール30がストリップSを挟んだ第1の状態のときに、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面がハウジング36と当接するように、ピンチロール30のトルクを制御し、第1の上ピンチロールチョック32−1A及び第2の上ピンチロールチョック32−2Aの押付力が同一となるように、第1の上ピンチロールチョック32−1A及び第2の上ピンチロールチョック32−2Aを、第1のピンチロールチョック支持部40−1及び第2のピンチロールチョック支持部40−2により昇降制御してロールギャップ差を記憶し、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後で且つピンチロール30がストリップSを挟んだ第2の状態のときに、第1の状態のときに検出したロールギャップ差となるように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧延機で圧延されたストリップの蛇行防止方法及びストリップの蛇行防止装置に関する。
鋼帯(ストリップ)を製造する際、圧延機で圧延された鋼板は、冷却装置内を通過し、ピンチロールで鋼板を押さえ、挟み込みながら、巻取機でコイル状に巻取られる。
鋼板は、圧延機や冷却装置内を通過する際に、鋼板の進行方向がずれて蛇行する場合がある。このような場合、テレスコープ(天体望遠鏡)と呼ばれる、コイルの巻形状が鋼帯の幅方向にずれた状態のコイルとなる場合がある。
鋼板の進行方向(巻取機側)をプラス側、圧延機側をマイナス側としたとき、巻取機による鋼板の巻き取りを開始したときには、ピンチロールは、鋼板に対して若干プラス側のトルク(力)が掛かるようにし、巻取機が鋼板を巻き取り、圧延機が鋼板を圧延している間は、ピンチロールは、鋼板に対して零(0)のトルク(力)が掛かるようにする方法が知られている。
また、圧延機が鋼板の圧延を終了し、鋼板の尾端が冷却装置内を通過している間は、ピンチロールは、鋼板に対してマイナス側(圧延機側)のトルク(力)を付与して、鋼板にバックテンションを発生させることにより、巻き形状を良好にすることが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、テレスコープの無い、良好な巻き形状を得る方法として、ピンチロールのロール両端の圧下装置に、ロードセルや圧力センサーのような押付力検出手段を付設しておき、この押付力検出手段で測定した荷重差がゼロまたは一定値となるように、ピンチロールの両端の圧下位置を制御することで、テレスコープが無い、良好な巻き形状を得る方法が知られている。
さらに、この荷重差をゼロまたは一定値とする制御を、巻取中に切り替える制御方法についても、知られている。
例えば特許文献2には、以下のような内容が記載されている。
まず、ストリップがオフセンター(ピンチロールのセンターラインとストリップのセンターラインの位置がずれる現象)となる状態は、ストリップの尾端が圧延機を抜ける前と抜けた後では異なる。
ストリップの尾端が圧延機を抜ける前に、押付力検出手段で測定した荷重差がゼロまたは一定値となるようにすることで、良好な巻き形状が得られるが、ストリップの尾端が圧延機を抜けた後では、押付力検出手段で測定した荷重差がゼロまたは一定値となるようにしても、良好な巻き形状は得られない。
そこで、ストリップの尾端が圧延機を抜ける前に、ピンチロールがストリップを挟んだ状態で、押付力検出手段が検出した押付力を参照して、ピンチロールの軸方向両端部の両側(オペレータ(OP)側、ドライブ(DR)側)の押付力を同一にするとともに、ロールギャップ差検出手段が検出したOP側のロールギャップとDR側のロールギャップとの差であるロールギャップ差を記憶し、ストリップの尾端が圧延機を抜ける以降においては、記憶したロールギャップ差となるように、支持手段によるピンチロールの昇降状態を制御する。
特開平4−189246号公報 特開平9−267126号公報
しかしながら、特許文献2記載の技術は、ストリップの尾端が圧延機を抜ける前に、ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差を記憶することが特徴であるが、どのような状態のロールギャップ差を記憶すると、ストリップのオフセンターが抑えられて蛇行が抑制され、より良好な巻き形状が得られるかは示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ストリップの蛇行を防止して良好な巻き形状を得ることができる、ストリップの蛇行防止方法及びストリップの蛇行防止装置を提供するものである。
本願発明者らは、ストリップのオフセンターが、ピンチロールの両端を保持するピンチロールチョックとピンチロールのハウジングとが接触する状況により変化することを見出した。すなわち、ピンチロールのチョックが、ハウジングの巻取機側に接触しているときと、ピンチロールのチョックが、ハウジングの圧延機側に接触しているときとで、オフセンターの状況が変化することを見出した。
そこで、上記目的を達成するために、請求項1記載の発明のストリップの蛇行防止方法は、圧延機と前記圧延機で圧延されたストリップを巻き取る巻取機との間に設置された、前記ストリップを挟む上ピンチロール及び下ピンチロールから成るピンチロールと、前記上ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、ハウジングに保持された第1の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第1の下ピンチロールチョックと、から成る第1のピンチロールチョックと、前記上ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の下ピンチロールチョックと、から成る第2のピンチロールチョックと、前記上ピンチロール及び前記下ピンチロールの対向方向に、前記第1の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第1のピンチロールチョック支持手段と、前記対向方向に、前記第2の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第2のピンチロールチョック支持手段と、前記第1のピンチロールチョック支持手段による前記第1の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第1の押付力検出手段と、前記第2のピンチロールチョック支持手段による前記第2の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第2の押付力検出手段と、前記第1のピンチロールチョック支持手段で前記第1の上ピンチロールチョックを昇降すると共に前記第2のピンチロールチョック支持手段で前記第2の上ピンチロールチョックを昇降することで、前記第1の上ピンチロールチョックの位置と前記第1の下ピンチロールチョックの位置との差である第1のロールギャップと、前記第2の上ピンチロールチョックの位置と前記第2の下ピンチロールチョックの位置との差である第2のロールギャップと、を制御するロールギャップ制御手段と、前記第1のロールギャップと前記第2のロールギャップとの差であるロールギャップ差を検出するロールギャップ差検出手段と、前記ピンチロールが前記ストリップに対して、前記ストリップの進行方向又は前記進行方向とは逆向きの方向の力を与えることができる、前記ピンチロールのトルクを制御するピンチロールトルク制御手段と、を備えたストリップの蛇行防止装置におけるストリップの蛇行防止方法であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜ける前で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第1の状態のときに、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面が前記ハウジングと当接するように、前記ピンチロールのトルクを制御し、前記ロールギャップ制御手段は、前記第1の状態のときに、前記第1の押付力検出手段が検出した前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の押付力検出手段が検出した前記第2の上ピンチロールチョックの押付力が同一となるように、前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の上ピンチロールチョックを、前記第1のピンチロールチョック支持手段及び前記第2のピンチロールチョック支持手段により昇降制御するとともに、前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差を記憶し、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜けた後で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第2の状態のときに、前記ロールギャップ差を、前記第1の状態のときに前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差となるように制御することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のストリップの蛇行防止方法であって、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの少なくとも一方と前記ハウジングとの間で、前記巻取機側の部分に荷重計が設置されており、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに前記荷重計により測定された荷重が、前記第2の状態のときに前記荷重計により測定された荷重と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載のストリップの蛇行防止方法であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの前記ピンチロールのトルクが、前記第2の状態のときの前記ピンチロールのトルクと同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1に記載のストリップの蛇行防止方法であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの、前記上ピンチロールのトルクを前記上ピンチロールの半径で割った値と、前記下ピンチロールのトルクを前記下ピンチロールの半径で割った値と、を合計した値が、前記第2の状態のときの、前記巻取機と前記ピンチロールとの間の前記ストリップの張力と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のストリップの蛇行防止方法であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに、前記ピンチロールを駆動するモーターの定格トルクの−3%以下になるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
請求項6記載の発明のストリップの蛇行防止装置は、圧延機と前記圧延機で圧延されたストリップを巻き取る巻取機との間に設置された、前記ストリップを挟む上ピンチロール及び下ピンチロールから成るピンチロールと、前記上ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、ハウジングに保持された第1の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第1の下ピンチロールチョックと、から成る第1のピンチロールチョックと、前記上ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の下ピンチロールチョックと、から成る第2のピンチロールチョックと、前記上ピンチロール及び前記下ピンチロールの対向方向に、前記第1の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第1のピンチロールチョック支持手段と、前記対向方向に、前記第2の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第2のピンチロールチョック支持手段と、前記第1のピンチロールチョック支持手段による前記第1の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第1の押付力検出手段と、前記第2のピンチロールチョック支持手段による前記第2の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第2の押付力検出手段と、前記第1のピンチロールチョック支持手段で前記第1の上ピンチロールチョックを昇降すると共に前記第2のピンチロールチョック支持手段で前記第2の上ピンチロールチョックを昇降することで、前記第1の上ピンチロールチョックの位置と前記第1の下ピンチロールチョックの位置との差である第1のロールギャップと、前記第2の上ピンチロールチョックの位置と前記第2の下ピンチロールチョックの位置との差である第2のロールギャップと、を制御するロールギャップ制御手段と、前記第1のロールギャップと前記第2のロールギャップとの差であるロールギャップ差を検出するロールギャップ差検出手段と、前記ピンチロールが前記ストリップに対して、前記ストリップの進行方向又は前記進行方向とは逆向きの方向の力を与えることができる、前記ピンチロールのトルクを制御するピンチロールトルク制御手段と、を備えたストリップの蛇行防止装置であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜ける前で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第1の状態のときに、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面が前記ハウジングと当接するように、前記ピンチロールのトルクを制御し、前記ロールギャップ制御手段は、前記第1の状態のときに、前記第1の押付力検出手段が検出した前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の押付力検出手段が検出した前記第2の上ピンチロールチョックの押付力が同一となるように、前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の上ピンチロールチョックを、前記第1のピンチロールチョック支持手段及び前記第2のピンチロールチョック支持手段により昇降制御するとともに、前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差を記憶し、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜けた後で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第2の状態のときに、前記ロールギャップ差を、前記第1の状態のときに前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差となるように制御することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載のストリップの蛇行防止装置であって、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの少なくとも一方と前記ハウジングとの間で、前記巻取機側の部分に荷重計が設置されており、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに前記荷重計により測定された荷重が、前記第2の状態のときに前記荷重計により測定された荷重と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6に記載のストリップの蛇行防止装置であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの前記ピンチロールのトルクが、前記第2の状態のときの前記ピンチロールのトルクと同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項6に記載のストリップの蛇行防止装置であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの、前記上ピンチロールのトルクを前記上ピンチロールの半径で割った値と、前記下ピンチロールのトルクを前記下ピンチロールの半径で割った値と、を合計した値が、前記第2の状態のときの、前記巻取機と前記ピンチロールとの間の前記ストリップの張力と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項6から請求項9の何れか1項に記載のストリップの蛇行防止装置であって、前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに、前記ピンチロールを駆動するモーターの定格トルクの−3%以下になるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする。
本発明によれば、ストリップの蛇行を防止して良好な巻き形状を得ることができる。
圧延システムの構成図である。 複数のピンチロール装置を備えた圧延システムの構成図である。 ピンチロール装置の構成図である。 ピンチロールチョックの圧延機側がハウジングに密着した状態について説明するための図である。 ストリップの蛇行について説明するための図である。 ストリップの蛇行について説明するための図である。 ピンチロール装置で実行されるストリップの蛇行防止処理のフローチャートである。 ピンチロールチョックの巻取機側がハウジングに密着した状態について説明するための図である。 ハウジングに荷重計を設けた圧延システムの構成図である。 ピンチロールのトルクと荷重計で測定された荷重との関係を示すグラフである。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る圧延システム10の概略構成を示す側面図を示した。
図1に示すように、圧延システム10は、圧延機12、ランアウトテーブル14、ピンチロール装置16、巻取機18、センサ20、22、24を備えている。
仕上圧延機12(以下、単に圧延機12と称する)は、ストリップSを圧延処理する。圧延機12は、N段(例えば6段又は7段)の圧延機12−1〜12−Nにより構成されている。本実施の形態では説明の便宜上、最終段(下流側)の圧延機12−Nを圧延機12と称して説明する。
ランアウトテーブル14は、圧延機12で圧延されたストリップSを図1において矢印A方向へ搬送する。
ピンチロール装置16は、ランアウトテーブル14により矢印A方向に搬送されたストリップSの進行方向を巻取機18の方向に変更させる。
巻取機18は、ピンチロール装置16によって進行方向が変更されて搬送されてきたストリップSを巻き取る。なお、本願発明は、ピンチロール装置16は、ストリップSの進行方向を変更させるものに限らない。本願発明は、ストリップSの進行方向を変更させないピンチロール装置にも適用可能である。例えば、複数のピンチロール装置を用いて巻き取りを行う場合に於いては、ストリップSの進行方向を変更させるピンチロール装置の上流側にある、ストリップSの進行方向を変更させないピンチロール装置について本願発明を適用してもよい。例えば図2に示すように、3個のピンチロール装置16−1〜16−3を備え、第3のピンチロール16−3がストリップSの進行方向を巻取機18側に変更させる構成の場合、ストリップSの進行方向を変更させないピンチロール装置16−1、16−2に本願発明を適用してもよい。
センサ20は、圧延機12の入側に設けられ、ストリップSの有無を検知する。センサ20は、ストリップSを検知するとオン信号を出力し、ストリップSを非検知の場合はオフ信号を出力する。
センサ22は、圧延機12の出側に設けられ、センサ20と同様に、ストリップSの有無を検知する。
また、センサ24は、ピンチロール装置16の出側に設けられ、センサ20と同様に、ストリップSの有無を検知する。
センサ20、24の両方からオン信号が出力されている場合は、ストリップSが圧延機12及びピンチロール装置16に挟まれた状態であることが判る。
また、センサ22からオフ信号が出力され、センサ24からオン信号が出力されている場合には、ストリップSの尾端が圧延機12から抜けた状態であり、かつ、ストリップSがピンチロール装置16により挟まれた状態であることが判る。
図3には、ピンチロール装置16を図1の矢印A方向から見た図を示した。図3に示すように、ピンチロール装置16は、ピンチロール30、第1のピンチロールチョック32−1、第2のピンチロールチョック32−2、第1のピンチロールチョック支持部40−1、第2のピンチロールチョック支持部40−2、第1の押付力検出部42−1、第2の押付力検出部42−2、制御部50、及び記憶部52を備えている。
ピンチロール30は、ストリップSを挟む上ピンチロール30A及び下ピンチロール30Bから成る。
第1のピンチロールチョック32−1は、上ピンチロール30Aの軸34Aの軸方向一端部に設けられ、ハウジング36(図1参照、図3では図示省略)に保持された第1の上ピンチロールチョック32−1Aと、下ピンチロール30Bの軸34Bの軸方向一端部に設けられ、ハウジング36に保持された第1の下ピンチロールチョック32−1Bと、から成る。
第2のピンチロールチョック32−2は、上ピンチロール30Aの軸34Aの軸方向他端部に設けられ、ハウジング36に保持された第2の上ピンチロールチョック32−2Aと、下ピンチロール30Bの軸34Bの軸方向他端部に設けられ、ハウジング36に保持された第2の下ピンチロールチョック32−2Bと、から成る。
なお、以下では、第1のピンチロールチョック32−1及び第2のピンチロールチョック32−2を、まとめてピンチロールチョック32と称する場合がある。
第1のピンチロールチョック支持部40−1は、上ピンチロール30A及び下ピンチロール30Bの対向方向(図3において矢印B方向)に、第1の上ピンチロールチョック32−1Aを昇降自在に支持する。また、第1のピンチロールチョック支持部40−1は、図3において矢印B方向の、第1の上ピンチロールチョック32−1Aの位置を検出する機能も有する。本実施形態では、一例として第1の下ピンチロールチョック32−1Bの位置は固定されているものとする。従って、第1のピンチロールチョック支持部40−1は、第1の下ピンチロールチョック32−1Bに対する第1の上ピンチロールチョック32−1Aの矢印B方向の位置、換言すれば、第1の上ピンチロールチョック32−1Aの位置と第1の下ピンチロールチョック32−1Bの位置との差である第1のロールギャップを検出する機能を有する。
第2のピンチロールチョック支持部40−2は、第1のピンチロールチョック支持部40−1と同様な対向方向に、第2の上ピンチロールチョック32−2Aを昇降自在に支持する。また、第2のピンチロールチョック支持部40−2は、図3において矢印B方向の、第2の上ピンチロールチョック32−2Aの位置を検出する機能も有する。本実施形態では、一例として第2の下ピンチロールチョック32−2Bの位置は固定されているものとする。従って、第2のピンチロールチョック支持部40−2は、第2の下ピンチロールチョック32−2Bに対する第2の上ピンチロールチョック32−2Aの矢印B方向の位置、換言すれば、第2の上ピンチロールチョック32−2Aの位置と第2の下ピンチロールチョック32−2Bの位置との差である第2のロールギャップを検出する機能を有する。
第1の押付力検出部42−1は、第1のピンチロールチョック支持部40−1による第1の上ピンチロールチョック32−1Aに対する押付力を検出する。
第2の押付力検出部42−2は、第2のピンチロールチョック支持部40−2による第2の上ピンチロールチョック32−2Aに対する押付力を検出する。
制御部50は、第1のピンチロールチョック支持部40−1により第1の上ピンチロールチョック32−1Aを昇降制御すると共に、第2のピンチロールチョック支持部40−2により第2の上ピンチロールチョック32−2Aを昇降制御することで、第1のロールギャップと、第2のロールギャップと、を制御するロールギャップ制御手段としての機能を有する。
また、制御部50は、第1のロールギャップと第2のロールギャップとの差であるロールギャップ差を検出するロールギャップ差検出手段としての機能を有する。
また、制御部50は、ピンチロール30がストリップSに対して、ストリップSの進行方向又は進行方向とは逆向きの方向の力を与えることができる、ピンチロール30のトルクを制御するピンチロールトルク制御手段としての機能を有する。
記憶部52は、後述するストリップSの蛇行防止処理のプログラム、設定トルク値等を記憶する。
ところで、本願の発明者らは、ストリップSのオフセンター(ピンチロールのセンターラインとストリップのセンターラインの位置がずれる現象)が、ピンチロール30の両端を保持するピンチロールチョック32と、ピンチロール30を保持するハウジング36とが接触する状況により変化することを見出した。
すなわち、ピンチロールチョック32が、ハウジング36の巻取機18側に接触しているときと、ピンチロールチョック32が、ハウジング36の圧延機12側に接触しているときとで、オフセンターの状況は変化する。
例えば、図4に示すように、ストリップSの尾端が圧延機12を抜ける前は、巻取機18と圧延機12との間で巻取張力を担保する為に、ピンチロール30のトルクの方向(以下、トルク方向と称する)Tを、ピンチロール30の回転方向と一致させるように、又は零(0)となるように制御する。
ここで、本実施形態では、ピンチロール30のトルク方向Tを、ピンチロール30の回転方向と一致させるように制御することを、ピンチロール30のトルク方向Tをプラス側に制御するという。ピンチロール30のトルク方向Tをプラス側に制御することは、換言すれば、ピンチロール30はストリップSの進行方向の力をストリップSに付与し、ピンチロール30がストリップSより進行方向と逆向きの方向の反力を受ける様に制御することである。
一方、ピンチロール30のトルク方向Tを、ピンチロール30の回転方向と逆方向に一致させるように制御することを、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に制御するという。ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に制御することは、換言すれば、ピンチロール30はストリップSの進行方向と逆向きの方向の力をストリップSに付与し、ピンチロール30がストリップSより進行方向の反力を受ける様に制御することである。そして、ピンチロール30のトルク方向Tが零(0)とは、ピンチロール30の回転速度とストリップSの進行速度とが一致し、ピンチロール30はストリップSにどちらの方向にも力を付与せず、ピンチロール30がストリップSよりどちらの方向からも反力を受けない様に制御することである。
図4に示すように、ピンチロール30のトルク方向Tをプラス側に制御すると、ピンチロールチョック32は、ハウジング36の圧延機12側に密着する。
図5には、ピンチロール30を上側から見た図を示した。図5に示すように、ピンチロール30のトルク方向Tをプラス側に制御し、ピンチロールチョック32がハウジング36の圧延機12側に密着した状態の場合、例えば、ピンチロールチョック32とハウジング36の圧延機12側の摩耗が少なく、局所的な偏摩耗が発生していないと、ピンチロール30のセンターラインとストリップSのセンターラインの位置はずれないため、ストリップSのオフセンターは生じないか、発生してもオフセンターは小さなものとなる。これにより、ストリップSの進行方向Fは蛇行しないか、蛇行しても蛇行量は小さいものとなる。
一方、図1に示すように、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後は、巻取機18とピンチロール30との間で巻取張力を担保する為に、ピンチロール30のトルク方向Tを、ピンチロール30の回転方向と逆方向に一致させるように制御する。すなわちピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に制御する。
図1に示すように、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に制御すると、ストリップSに与えられるバックテンションの反力により、ピンチロールチョック32は、ハウジング36の巻取機18側に密着する。
図6には、ピンチロール30を上側から見た図を示した。図6に示すように、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に制御し、ピンチロールチョック32がハウジング36の巻取機18側に密着した状態の場合、例えば、ピンチロールチョック32とハウジング36の巻取機18側に摩耗があり、この摩耗が局所的にばらついて偏摩耗していることで、ピンチロール30のセンターラインとストリップSのセンターラインの位置がずれる場合がある。このため、ストリップSの進行方向Fが蛇行し、良好な巻き取り形状が得られなくなってしまう場合がある。このように、ピンチロールチョック32が、ハウジング36の圧延機12側に密着した場合と、ハウジング36の巻取機18側に密着した場合とで、ストリップSのオフセンターの度合いが異なるものとなる。
そこで、本実施形態では、ストリップSの尾端が圧延機12を抜ける前で、かつ、ピンチロール30がストリップを挟んでいる第1の状態のときに、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面がハウジング36と当接するように、ピンチロール30のトルク方向Tを制御する。すなわち、第1の状態のときに、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後で、かつ、ピンチロール30がストリップSを挟んでいる第2の状態と同じ状態となるように、ピンチロール30のトルク方向Tを制御し、そのときのロールギャップ差を記憶する。そして、第2の状態のときに、ロールギャップ差を、第1の状態のときに記憶したロールギャップ差となるように制御する。これにより、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後にストリップSが蛇行するのが抑制され、ストリップSのオフセンターが抑制される。このため、巻取機18より巻き取られたストリップSの巻き形状を良好な形状とすることができる。
次に、制御部50で実行されるストリップの蛇行防止処理について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図7に示す処理は、例えば圧延機12によりストリップSの圧延が開始され、図示しない上位装置からピンチロール30の駆動開始が指示されると実行される。
ステップS100では、ピンチロール30の駆動モーター(図示省略、なお、駆動モーターを単にモーターと称する場合がある。)に、ピンチロール30の駆動を開始するよう指示する。このとき、ピンチロール30のトルクがプラス側となるように、ピンチロール30の駆動モーターを制御する。これにより、圧延機12で圧延されたストリップSは、ピンチロール30によって巻取機18の方向に搬送され、巻取機18による巻き取りが開始される。
ステップS102では、ストリップSの尾端が圧延機12を抜ける前で、かつ、ピンチロール30がストリップSを挟んでいる第1の状態であるか否かを判定する。具体的には、例えば、センサ20、24の出力信号が共にオン信号であるか否かを判定し、肯定された場合は第1の状態であると判定し、否定された場合は第1の状態でないと判定する。
そして、ステップS102の判定が肯定された場合には、ステップS104へ移行し、ステップS102の判定が否定された場合には、第1の状態になるまで待機する。
第1の状態では、ピンチロール30のトルク方向Tがプラス側又は零(0)となっているため、図4に示すように、ピンチロールチョック32の圧延機12側の面が、ハウジング36の圧延機12側に密着した状態、又は、ピンチロールチョック32の圧延機12側の面が、ハウジング36の圧延機12側に密着せず、かつ、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面が、巻取機18側に密着しない中立した状態となる。
ステップS104では、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に切り替えるよう、ピンチロール30の駆動モーターを制御する。これにより、図8に示すように、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面は、ハウジング36の巻取機18側に密着した状態となる。
ここで、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側にするためには、圧延機12によるストリップSの搬送速度よりも、ピンチロール30によるストリップSの搬送速度の基準値を遅くすればよい。ピンチロール30によるストリップSの搬送速度の基準値を遅くすると、ピンチロール30とストリップSとがスリップすることなく、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側にすることができる。
なお、トルク方向Tがマイナス側になっているか否かは、以下のようにして確認することができる。まず、ピンチロール30の駆動モーターの駆動電流の実績値に基づいて、駆動モーターによって発生するトルクを求め、このトルクから、ベアリング等の機械的な摺動抵抗に起因するトルク、加減速時に発生するピンチロール30及び駆動モーターの慣性力に相当するトルクを除いてトルク実績を求め、その値がマイナスの値であることを確認する。トルク実績は、次式で演算することができる。
[トルク実績]=[モーター電流実績]×[モーター界磁磁束実績]
−[フリクショントルク=F(モーター回転数実績)]
−[加減速トルク=モーター角加減速率実績×慣性モーメントGD
なお、フリクショントルクは、ピンチロール30のモーター回転数実績(単位時間あたりの回転数実績)によって変化する。そこで、予め、ピンチロール30のモーター回転数実績毎に、ピンチロール30がストリップSを挟んでない無負荷の状態で、且つ、モーターの回転数が一定で加減速が発生していない状態における、モーター電流実績値およびモーター界磁磁束実績値に基づいて、フリクショントルクを関数F(モーター回転数実績)として求めておく。そして、実際に、ストリップSを製造している際のストリップSの蛇行防止制御において、この関数F(モーター回転数実績)を用いて、フリクショントルクを演算することができる。
また、角加減速率実績は、モーター回転数実績の時間当たりの変化を演算して求めることができる。なお、角加減速率は、加速の場合がプラスであり、減速の場合がマイナスである。
トルク実績の値がマイナスであることを簡易に判定する方法としては、上ピンチロール30Aの軸方向両端部の押付力を同一として適正なロールギャップ差を得る制御を、ストリップSが加速又は等速の状態のときに限定して、フリクショントルクの負の符号まで含めた項をマイナスの値としておき、加減速トルクの負の符号まで含めた項をマイナスの値又は零(0)としておき、駆動モーターの電流値がマイナスの値であることを確認することで、トルク実績の値がマイナスであることを判定する方法がある。
そして、上記のようにしてトルク実績がマイナスとなる値のうち、ピンチロールチョック32をハウジング36の巻取機18側に確実に密着させることができる値を、設定トルク値として記憶部52に記憶しておく。
なお、設定トルク値は、ピンチロール30とピンチロールチョック32がハウジング36内で圧延機12側から巻取機18側に移動する為の力及びトルクの演算に誤差が含まれる場合も考慮して、確実にピンチロールチョック32の巻き取り機18側の面をハウジング36の巻取機18側に密着させることが出来るトルク値であることが好ましい。
そして、ステップS104では、記憶部52から設定トルク値を読み出して、読み出した設定トルク値となるようにピンチロール30の駆動モーターを制御すればよい。
ステップS106では、ロールギャップ差を検出し、検出したロールギャップ差を記憶部52に記憶させる。
具体的には、まず、第1の押付力検出部42−1が検出した第1の上ピンチロールチョック32−1Aの押付力及び第2の押付力検出部42−2が検出した第2の上ピンチロールチョック32−2Aの押付力を取得する。
次に、第1の上ピンチロールチョック32−1Aの押付力及び第2の上ピンチロールチョック32−2Aの押付力が同一となるように、第1の上ピンチロールチョック32−1A及び第2の上ピンチロールチョック32−2Aを、第1のピンチロールチョック支持部40−1及び第2のピンチロールチョック支持部40−2により昇降制御する。
次に、第1のピンチロールチョック支持部40−1により検出された第1のロールギャップ及び第2のピンチロールチョック支持部40−2により検出された第2のロールギャップを取得し、第1のロールギャップと第2のロールギャップとの差であるロールギャップ差を算出する。そして、算出したロールギャップ差を記憶部52に記憶する。
ステップS108では、従来公知の通常のピンチロールの制御を行う。すなわち、ピンチロール30のトルク方向Tを、ピンチロールチョック32の圧延機12側の面が、ハウジング36の圧延機12側に密着せず、かつ、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面が、巻取機18側に密着しない中立した状態となるように、ピンチロール30の駆動モーターを制御する。
ステップS110では、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後で、かつ、ピンチロール30がストリップSを挟んでいる第2の状態であるか否かを判定する。
具体的には、例えば、センサ24の出力信号がオンで、センサ22の出力信号がオフであるか否かを判定し、肯定された場合は第2の状態であると判定し、否定された場合は第2の状態ではない、すなわち未だ第1の状態であると判定する。
そして、ステップS110の判定が肯定された場合には、ステップS112へ移行し、ステップS110の判定が否定された場合には、第2の状態になるまで待機する。
第2の状態の、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後で、ステップS112では、巻取機18とピンチロール30との間で巻取張力(バックテンション)を担保するように、ピンチロール30の駆動モーターを制御する。これにより、ピンチロール30のトルク方向Tはマイナス側となる。従って、図1に示すように、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面は、ハウジング36の巻取機18側に密着した状態となる。
ステップS114では、ステップS106で記憶部52に記憶したロールギャップ差、すなわち第1の状態のときに算出したロールギャップ差を読み出す。
ステップS116では、ロールギャップ差を、ステップS114で読み出したロールギャップ差となるように、第1の上ピンチロールチョック32−1A及び第2の上ピンチロールチョック32−2Aを、第1のピンチロールチョック支持部40−1及び第2のピンチロールチョック支持部40−2により昇降制御する。すなわち、第1のピンチロールチョック支持部40−1で検出された第1のロールギャップと、第2のピンチロールチョック支持部40−2で検出された第2のロールギャップと、の差が、ステップS114で読み出したロールギャップ差となるように、第1の上ピンチロールチョック32−1A及び第2の上ピンチロールチョック32−2Aを昇降制御する。
ステップS118では、ストリップSの尾端がピンチロール装置16を抜けたか否かを判定する。具体的には、センサ24の出力信号がオンからオフに切り替わったか否かを判定し、センサ24の出力信号がオンからオフに切り替わった場合は、ストリップSの尾端がピンチロール装置16を抜けたと判定し、センサ24の出力信号がオンのままの場合は、ストリップSの尾端がピンチロール装置16を抜けていないと判定する。
そして、ストリップSの尾端がピンチロール装置16を抜けた場合にはステップS120へ移行し、ストリップSの尾端がピンチロール装置16を抜けていない場合には、ストリップSの尾端がピンチロール装置16を抜けるまで待機する。
ステップS120では、ピンチロール30の駆動モーターにピンチロール30の駆動を停止するよう指示する。
このように、本実施形態では、ストリップSの尾端が圧延機12を抜ける前で、かつ、ピンチロール30がストリップを挟んでいる第1の状態のときに、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面がハウジング36と当接するように、ピンチロール30のトルク方向Tを制御する。すなわち、第1の状態のときに、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後で、かつ、ピンチロール30がストリップSを挟んでいる第2の状態と同じ状態となるように、ピンチロール30のトルク方向Tを制御し、そのときのロールギャップ差を記憶する。そして、第2の状態のときに、ロールギャップ差を、第1の状態のときに記憶したロールギャップ差となるように制御する。これにより、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後にストリップSが蛇行するのが抑制され、ストリップSのオフセンターが抑制される。このため、巻取機18で巻き取られたストリップSの巻き形状を良好な形状とすることができる。
なお、ピンチロールチョック32がハウジング36の巻取機18側に密着した状態でも、その押し付け面の面圧の値によって、ストリップSの弾性変形、ピンチロールチョック32とハウジング36との間に存在するグリスの厚みの差異等により、ピンチロール30の位置、軸方向の角度が微小に変化し、板寄りの状態も異なってくる場合がある。
そこで、図7のステップS104において、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に切り替えて、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面をハウジング36の巻取機18側に密着させる際には、ストリップSの尾端が圧延機12を抜けた後の板寄りを精度良く再現することができる、マイナス側のトルク値を設定することが好ましい。すなわち、図7のステップS104において、ピンチロール30のトルク方向Tをマイナス側に切り替えて、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面をハウジング36の巻取機18側に密着させる際には、ピンチロール30のトルクを、第2の状態のときのピンチロールのトルクと同一となるように制御することが好ましい。例えば、予め第2の状態におけるピンチロール30のトルクを測定しておき、記憶部52に記憶しておく。そして、図7のステップS104では、記憶部52に記憶された第2の状態におけるピンチロール30のトルクの測定値を読み出し、読み出した測定値と同一となるようにピンチロール30のトルクを制御する。なお、予め第2の状態におけるピンチロール30のトルクを測定する際に、第2の状態において測定したトルクの最大値を記憶部52に記憶させるようにすることが好ましい。これにより、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面をハウジング36の巻取機18側にしっかりと密着させることができる。
また、図9に示すように、第1のピンチロールチョック32−1とハウジング36との間で、巻取機18側の部分に荷重計60が設置された構成としてもよい。図9の例では、ハウジング36に荷重計60が設けられているが、第1のピンチロールチョック32−1の巻取機18側に設けられていてもよい。また、第2のピンチロールチョック32−2とハウジング36との間で、巻取機18側の部分に荷重計60が設置された構成としてもよい。この場合においても、ハウジング36に荷重計60が設けられていてもよいし、第2のピンチロールチョック32−2側に荷重計60が設けられていてもよい。
この場合、制御部50は、第1の状態のときに荷重計60により測定された荷重が、第2の状態のときに荷重計60により測定された荷重と同一となるように、ピンチロールのトルクを制御して、第1のピンチロールチョック32−1及び第2のピンチロールチョック32−2の巻取機18側の面をハウジング36と当接させる。
また、図7のステップS104で設定する設定トルク値を、実操業の経験値から得られる値に設定してもよい。例えば、ピンチロール30の駆動モーターの定格トルクの−3%以下を設定トルク値として設定してもよい。
図10には、ピンチロール30のトルクと、ハウジング36の巻取機18側に設けた荷重計60により測定した荷重との関係を表すグラフを示した。なお、横軸のピンチロール30のトルクは、ピンチロール30の定格トルクに対する割合(%)で示した。
図10に示すように、ピンチロール30のトルクが定格トルクの−3%以下の場合に、荷重計60で測定される荷重の値が大きく変化することが判る。従って、ピンチロール30の設定トルク値を定格トルクの−3%以下とすることにより、ピンチロールチョック32の巻取機18側の面を、ハウジング36の巻取機18側に密着させることができる。
また、制御部50は、第1の状態のときの、上ピンチロール32−1Aのトルクを上ピンチロール32−1Aの半径で割った値と、下ピンチロール32−1Bのトルクを下ピンチロール32−1Bの半径で割った値と、を合計した値が、第2の状態のときの、巻取機18とピンチロール30との間のストリップSの張力と同一となるように、ピンチロール30のトルクを制御して、第1のピンチロールチョック32−1及び第2のピンチロールチョック32−2の巻取機18側の面をハウジング36と当接させるようにしてもよい。
10 圧延システム
12 圧延機
14 ランアウトテーブル
16 ピンチロール装置
18 巻取機
20、22、24 センサ
30 ピンチロール
32 ピンチロールチョック
36 ハウジング
40 ピンチロールチョック支持部
42 押付力検出部
50 制御部
52 記憶部

Claims (10)

  1. 圧延機と前記圧延機で圧延されたストリップを巻き取る巻取機との間に設置された、前記ストリップを挟む上ピンチロール及び下ピンチロールから成るピンチロールと、
    前記上ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、ハウジングに保持された第1の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第1の下ピンチロールチョックと、から成る第1のピンチロールチョックと、
    前記上ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の下ピンチロールチョックと、から成る第2のピンチロールチョックと、
    前記上ピンチロール及び前記下ピンチロールの対向方向に、前記第1の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第1のピンチロールチョック支持手段と、
    前記対向方向に、前記第2の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第2のピンチロールチョック支持手段と、
    前記第1のピンチロールチョック支持手段による前記第1の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第1の押付力検出手段と、
    前記第2のピンチロールチョック支持手段による前記第2の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第2の押付力検出手段と、
    前記第1のピンチロールチョック支持手段で前記第1の上ピンチロールチョックを昇降すると共に前記第2のピンチロールチョック支持手段で前記第2の上ピンチロールチョックを昇降することで、前記第1の上ピンチロールチョックの位置と前記第1の下ピンチロールチョックの位置との差である第1のロールギャップと、前記第2の上ピンチロールチョックの位置と前記第2の下ピンチロールチョックの位置との差である第2のロールギャップと、を制御するロールギャップ制御手段と、
    前記第1のロールギャップと前記第2のロールギャップとの差であるロールギャップ差を検出するロールギャップ差検出手段と、
    前記ピンチロールが前記ストリップに対して、前記ストリップの進行方向又は前記進行方向とは逆向きの方向の力を与えることができる、前記ピンチロールのトルクを制御するピンチロールトルク制御手段と、
    を備えたストリップの蛇行防止装置におけるストリップの蛇行防止方法であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜ける前で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第1の状態のときに、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面が前記ハウジングと当接するように、前記ピンチロールのトルクを制御し、
    前記ロールギャップ制御手段は、前記第1の状態のときに、前記第1の押付力検出手段が検出した前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の押付力検出手段が検出した前記第2の上ピンチロールチョックの押付力が同一となるように、前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の上ピンチロールチョックを、前記第1のピンチロールチョック支持手段及び前記第2のピンチロールチョック支持手段により昇降制御するとともに、前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差を記憶し、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜けた後で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第2の状態のときに、前記ロールギャップ差を、前記第1の状態のときに前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差となるように制御することを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止方法。
  2. 請求項1に記載のストリップの蛇行防止方法であって、
    前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの少なくとも一方と前記ハウジングとの間で、前記巻取機側の部分に荷重計が設置されており、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに前記荷重計により測定された荷重が、前記第2の状態のときに前記荷重計により測定された荷重と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止方法。
  3. 請求項1に記載のストリップの蛇行防止方法であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの前記ピンチロールのトルクが、前記第2の状態のときの前記ピンチロールのトルクと同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止方法。
  4. 請求項1に記載のストリップの蛇行防止方法であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの、前記上ピンチロールのトルクを前記上ピンチロールの半径で割った値と、前記下ピンチロールのトルクを前記下ピンチロールの半径で割った値と、を合計した値が、前記第2の状態のときの、前記巻取機と前記ピンチロールとの間の前記ストリップの張力と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止方法。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載のストリップの蛇行防止方法であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに、前記ピンチロールを駆動するモーターの定格トルクの−3%以下になるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止方法。
  6. 圧延機と前記圧延機で圧延されたストリップを巻き取る巻取機との間に設置された、前記ストリップを挟む上ピンチロール及び下ピンチロールから成るピンチロールと、
    前記上ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、ハウジングに保持された第1の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向一端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第1の下ピンチロールチョックと、から成る第1のピンチロールチョックと、
    前記上ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の上ピンチロールチョックと、前記下ピンチロールの軸方向他端部に設けられ、前記ハウジングに保持された第2の下ピンチロールチョックと、から成る第2のピンチロールチョックと、
    前記上ピンチロール及び前記下ピンチロールの対向方向に、前記第1の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第1のピンチロールチョック支持手段と、
    前記対向方向に、前記第2の上ピンチロールチョックを昇降自在に支持する第2のピンチロールチョック支持手段と、
    前記第1のピンチロールチョック支持手段による前記第1の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第1の押付力検出手段と、
    前記第2のピンチロールチョック支持手段による前記第2の上ピンチロールチョックに対する押付力を検出する第2の押付力検出手段と、
    前記第1のピンチロールチョック支持手段で前記第1の上ピンチロールチョックを昇降すると共に前記第2のピンチロールチョック支持手段で前記第2の上ピンチロールチョックを昇降することで、前記第1の上ピンチロールチョックの位置と前記第1の下ピンチロールチョックの位置との差である第1のロールギャップと、前記第2の上ピンチロールチョックの位置と前記第2の下ピンチロールチョックの位置との差である第2のロールギャップと、を制御するロールギャップ制御手段と、
    前記第1のロールギャップと前記第2のロールギャップとの差であるロールギャップ差を検出するロールギャップ差検出手段と、
    前記ピンチロールが前記ストリップに対して、前記ストリップの進行方向又は前記進行方向とは逆向きの方向の力を与えることができる、前記ピンチロールのトルクを制御するピンチロールトルク制御手段と、
    を備えたストリップの蛇行防止装置であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜ける前で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第1の状態のときに、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面が前記ハウジングと当接するように、前記ピンチロールのトルクを制御し、
    前記ロールギャップ制御手段は、前記第1の状態のときに、前記第1の押付力検出手段が検出した前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の押付力検出手段が検出した前記第2の上ピンチロールチョックの押付力が同一となるように、前記第1の上ピンチロールチョック及び前記第2の上ピンチロールチョックを、前記第1のピンチロールチョック支持手段及び前記第2のピンチロールチョック支持手段により昇降制御するとともに、前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差を記憶し、前記ストリップの尾端が前記圧延機を抜けた後で、かつ、前記ピンチロールが前記ストリップを挟んでいる第2の状態のときに、前記ロールギャップ差を、前記第1の状態のときに前記ロールギャップ差検出手段が検出したロールギャップ差となるように制御することを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止装置。
  7. 請求項6に記載のストリップの蛇行防止装置であって、
    前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの少なくとも一方と前記ハウジングとの間で、前記巻取機側の部分に荷重計が設置されており、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに前記荷重計により測定された荷重が、前記第2の状態のときに前記荷重計により測定された荷重と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止装置。
  8. 請求項6に記載のストリップの蛇行防止装置であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの前記ピンチロールのトルクが、前記第2の状態のときの前記ピンチロールのトルクと同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止装置。
  9. 請求項6に記載のストリップの蛇行防止装置であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときの、前記上ピンチロールのトルクを前記上ピンチロールの半径で割った値と、前記下ピンチロールのトルクを前記下ピンチロールの半径で割った値と、を合計した値が、前記第2の状態のときの、前記巻取機と前記ピンチロールとの間の前記ストリップの張力と同一となるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止装置。
  10. 請求項6から請求項9の何れか1項に記載のストリップの蛇行防止装置であって、
    前記ピンチロールトルク制御手段は、前記第1の状態のときに、前記ピンチロールを駆動するモーターの定格トルクの−3%以下になるように、前記ピンチロールのトルクを制御して、前記第1のピンチロールチョック及び前記第2のピンチロールチョックの前記巻取機側の面を前記ハウジングと当接させることを特徴とする、
    ストリップの蛇行防止装置。
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