JP2019012734A - 半導体装置 - Google Patents

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浩朗 加藤
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昇太郎 小野
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昌洋 志村
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秀幸 浦
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Abstract

【課題】ESD(Electro-Static Discharge)耐量を改善した半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置100は、セル部1と、外周部2と、引き出し部3と、を有する。セル部は、ドレイン金属層9と、積層半導体層17の一部と、ゲート酸化膜14と、ゲート導電層7と、ソース電極4と、を含む。外周部は、ドレイン金属層と、積層半導体層の一部と、第1の酸化膜18と、配線層6と、ゲート金属層5と、配線層と前記ゲート金属層が接触する第1のコンタクト部40と、抵抗部と、フィールド酸化膜16と、を含む。引き出し部は、ドレイン金属層と、積層半導体層の一部と、フィールド酸化膜と、絶縁層間膜15と、第2の酸化膜19と、第2の酸化膜上に設けられた引き出し層8と、ゲート金属層と、引き出し層がゲート金属層と接触する第2のコンタクト部41と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関わる。
電力用に用いられる半導体の一つにMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field
Effect Transistor)がある。このMOSFETは、オフ時にゲート電圧の発振が起こり
、ゲートノイズレベルが電源回路のEMI規定レベルを超える可能性がある。
特開2011−134984号公報
本発明が解決しようとする課題は、ESD(Electro-Static Discharge)耐量を改善し
た半導体装置を提供することである。
実施形態に係る半導体装置は、セル部と、外周部と、引き出し部と、を有する半導体装
置であって、前記セル部は、ドレイン金属層と、前記ドレイン金属層上に設けられた積層
半導体層の一部と、前記積層半導体層上に設けられたゲート酸化膜と、前記ゲート酸化膜
上に設けられたゲート導電層と、前記ゲート導電層上に絶縁層間膜を介して、設けられた
ソース電極と、を含み、前記積層半導体層は、前記ドレイン金属層上に設けられた第1導
電形の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電形の第2半導体
領域と、前記第2半導体領域の上に選択的に設けられた第1導電形の第3半導体領域と、
前記第3半導体領域の表面に形成された第1導電型の高濃度拡散領域と、を含み、前記外
周部は、前記ドレイン金属層と、前記積層半導体層の一部と、前記積層半導体層上に設け
られ、前記ゲート酸化膜と電気的に接続する第1の酸化膜と、前記第1の酸化膜上に設け
られた配線層と、前記配線層とは、絶縁層間膜を介して絶縁された状態で、前記絶縁層間
膜上に設けられたゲート金属層と、前記配線層と、前記ゲート金属層が接触する第1のコ
ンタクト部と、前記配線層に形成された抵抗部と、前記積層半導体層に設けられたフィー
ルド酸化膜と、を含み、前記引き出し部は、前記ドレイン金属層と、前記積層半導体層の
一部と、前記積層半導体層に設けられた前記フィールド酸化膜と、前記絶縁層間膜と、前
記積層半導体層上に設けられた第2の酸化膜と、前記第2の酸化膜上に設けられた引き出
し層と、前記引き出し層上に設けられた前記ゲート金属層と、前記引き出し層が、前記ゲ
ート金属層と接触する第2のコンタクト部と、を有す半導体装置。
第1の実施形態に係る半導体装置100の上面からみたイメージ図である。 図1(a)において、上部のゲート金属層5、ソース電極4を透過させた半導体装置100の上面からみたイメージ図である。 図1(b)において、酸化膜容量部を図示したものである。 図1(a)の一部をA−A‘において拡大した断面図である。 図1(a)の一部をB−B‘において拡大した断面図である。 図1(a)の一部をC−C‘において拡大した断面図である。 図1(a)の一部をD−D‘において拡大した断面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置100において、ゲートパッド70を装着させた場合の上面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置100の回路模式図である。 第1の実施形態の第1変形例に係る半導体装置200の上面からみた透過イメージ図である。 半導体装置200の図2に対応する断面図である。 比較例に係る半導体装置300の図1(b)に対応した透過イメージ図である。 図10(a)において、酸化膜容量を図示したものである。 半導体装置300の図2に対応する断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部材に
は同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の
大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場
合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
各実施形態の説明には、XYZ直交座標系を用いる。n形半導体領域9からn形半
導体領域10に向かう方向をZ方向(第1方向)とする。Z方向に対して垂直であって、
相互に直交する2方向をX方向及びY方向(第2方向)とする。
以下の説明において、n、n及びp、pの表記は、各導電形における不純物濃度
の相対的な高低を表す。すなわち、「+」が付されている表記は、「+」および「−」の
いずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に高く、「−」が付されている表
記は、いずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に低いことを示す。
以下で説明する各実施形態について、各半導体領域のp形とn形を反転させて各実施形
態を実施してもよい。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施例を図1から図7を用いて説明する。図1(a)は、第1の実施形
態に係る半導体装置100の上面からみたイメージ図である。図1(b)は、図1(a)
において、上部のゲート金属層5、ソース電極4を透過させた半導体装置100の上面か
らみたイメージ図である。図1(c)は、図1(b)において、酸化膜容量部を図示した
ものである。図2は、図1(a)の一部をA−A‘において拡大した断面図である。図3
は、図1(a)の一部をB−B‘において拡大した断面図である。図4は、図1(a)の
一部をC−C‘において拡大した断面図である。図5は、図1(a)の一部をD−D‘に
おいて拡大した断面図である。図6は、第1の実施形態に係る半導体装置100において
、ゲートパッドを装着させた場合の上面図である。図7は、第1の実施形態に係る半導体
装置100の回路模式図である。
半導体装置100は、例えばMOSFETである。
図1(b)および図2に表すように、半導体装置100は、セル部1と、外周部2と、
引き出し部3を含んでいる。また、セル部1と、外周部2と、引き出し部3の各部は、ド
レイン電極20と、積層半導体領域17と、の一部をそれぞれ共有している。
ドレイン電極20の上面には、積層半導体領域17が設けられている。
積層半導体領域17は、n形(第1導電形)ドレイン領域9と、n形半導体領域1
0(第1半導体領域)と、p形(第2導電形)ベース領域11(第2半導体領域)と、n
形ソース領域12(第3半導体領域)と、p形コンタクト領域13と、を含む。
形(第1導電形)ドレイン領域9は、ドレイン電極20の上に設けられ、ドレイン
電極20と電気的に接続されている。
形半導体領域10は、n形ドレイン領域9の上に設けられている。
p形ベース領域11は、n形半導体領域10の上に設けられている。p形ベース領域
11はY方向において複数設けられ、それぞれがX方向に延びている。
形ソース領域12およびp形コンタクト領域13は、p形ベース領域11の上に
選択的に設けられている。
まず、セル部1の構成を説明する。セル部1は、上述したようにドレイン電極20と、
積層半導体領域17の一部と、ゲート酸化膜14と、ゲート導電層7と、絶縁層間膜15
と、ソース電極4と、からなる。
セル部1においては、積層半導体領域17上に、ゲート酸化膜14と、絶縁層間膜15
が設けられている。また、ゲート導電層7は、ゲート酸化膜14上に設けられている。ゲ
ート導電層7と、ソース電極4の間には、絶縁層間膜15が設けられている。ゲート導電
層7とゲート酸化膜14は、図2においてY方向に複数設けられ、それぞれがX方向に延
びている。
ソース電極4は、n形ソース領域12、p形コンタクト領域13上に設けられ、n
形ソース領域12およびp形コンタクト領域13と電気的に接続されている。
次に、外周部2は、上述したようにドレイン電極20と、積層半導体領域17の一部と
、第1の酸化膜18と、フィールド酸化膜16と、配線層6と、絶縁層間膜15と、ゲー
ト金属層5と、第1のコンタクト部40からなる。
外周部2において、積層半導体領域17上に順に第1の酸化膜18、配線層6が設けら
れている。第1の酸化膜18は、図2においてY方向に複数設けられ、それぞれがX方向
に延びている。更に、配線層6上には、絶縁層間膜15、ゲート金属層5が順に設けられ
ている。フィールド酸化膜16は、積層半導体領域17及び配線層6の間に設けられてい
る。ゲート金属層5と、配線層6が絶縁層間膜15を間に挟まずに接触している部分が第
1のコンタクト部40である。
引き出し部3は、ドレイン電極20と、積層半導体領域17の一部と、第2の酸化膜1
9と、引き出し層8と、絶縁層間膜15と、第2のコンタクト部41と、ゲート金属層5
と、からなる。
引き出し部3において、積層半導体領域17上に順に第2の酸化膜19、引き出し層8
が設けられている。引き出し層8と、ゲート金属層5は、絶縁層間膜15を間に挟まずに
接触している。この部分が、第2のコンタクト部41として示されている。
絶縁層間膜15は、積層半導体領域17上に設けられている。なお、外周部2と引き出
し部3は、ゲート金属層5を共有している。
半導体装置100のゲート金属層5とソース電極4との間には、絶縁層間膜15が設け
られ、これらの電極は電気的に分離されている。
図6に示すようにゲートパッド70からゲート電位が入力され、ゲート金属層5及び第
1のコンタクト部40を介して配線層6に電位が伝えられる。配線層6とゲート導電層7
は図2のXY平面において、接続しており、電気的にも接続していることから、配線層6
の電位は、セル部1のゲート導電層7へ伝えられる。
また、引き出し部3の引き出し層8は、外周部2の配線層6や、セル部1のゲート導電
層7と図2のX軸方向においても接続することはない。
また、図1(a)、図5に示すように抵抗部50は、積層半導体層17上に配線層6と
隣接して設けられている。抵抗部50は、高抵抗ポリシリコンなどの導電材料で形成され
る。この抵抗部50は、配線層6の不純物原子の含有率を変えて作成してもよい。抵抗部
50は、後述するがスイッチング波形を緩やかにするために、半導体装置100の抵抗成
分を意図的に高くするために設けられる。
なお、説明の際に外周部2、引き出し部3と分割したため、第1の酸化膜18、第2の
酸化膜19をそれぞれ別の呼称で説明したが、図5において、第1の酸化膜18、第2の
酸化膜19を合わせて第1の酸化膜18としてもよい。
<材料>
各構成要素の材料の一例を説明する。
形ドレイン領域9、n形半導体領域10、p形ベース領域11、n形ソース領
域12、およびp形コンタクト領域13は、半導体材料として、シリコン、炭化シリコ
ン、窒化ガリウム、またはガリウムヒ素を含む。半導体材料としてシリコンが用いられる
場合、n形不純物としては、ヒ素、リン、またはアンチモンを用いることができる。p形
不純物としては、ボロンを用いることができる。
配線層6、ゲート導電層7、引き出し層8は、ポリシリコンなどの導電材料を含む。
ゲート酸化膜14は、酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁材料を含む。
ソース電極4、ゲート金属層5、およびドレイン電極20は、アルミニウムなどの金属
を含む。
<比較例>
まず、比較例に関して説明する。
MOSFETは、オフ時の電圧変化率が大きく、ゲート電圧の発振が起こることがある
。このノイズレベルが電源回路のEMI規定レベルを超えないようにするため、半導体装
置内の抵抗を意図的に大きく設計することでスイッチング波形を緩やかにしている。
図10(a)は、比較例に係る半導体装置300の上面からみた透過イメージ図であり
、上記対策を施した構造の一つとなっている。図10(b)は、図10(b)において、
酸化膜容量を図示したものであり、図11は、半導体装置300の図2に対応する断面図
である。後述する半導体装置200の説明に備え、フィールド酸化膜16と第1の酸化膜
18との境界ラインであるフィールド酸化膜境界部80も図示している。
半導体装置300は、セル部1と外周部2からなる。外周部2の配線層6の上面にゲー
ト金属層5が設けられている。第1の実施形態に係る半導体装置100と異なる点は、引
き出し部3及び第2のコンタクト部41を有していない点である。
図10および図11に示す比較例のように半導体装置300では、静電破壊(ESD)の
マシンモデル(MM)耐量が低いことが問題になっている。
ESDとは、サージなどによりデバイス内で放電電流が流れる現象である。ESDによ
る局所的な発熱や電界集中によって半導体装置が破壊することがある。マシンモデル耐量
は、このESDに対する耐量を評価する一種の検定である。
一般に半導体装置の面積が大きくなるとゲート酸化膜の面積もその分増え、ESD(M
M)耐量も増加する。しかし、半導体装置300は、ゲート長やゲート幅を広げてゲート
酸化膜面積を増し、それに比例してゲート容量を大きくしても、ESD耐量はほぼ一定値
を取る。そのため、ゲート容量に対する依存性を示さない。
また、通常、ESD耐量と抵抗値に相関関係はないが、半導体装置300におけるES
D耐量は、抵抗依存性を示すことが分かっている。
このように、半導体装置300におけるESD耐量は、ゲート容量に対する依存性が見
られず、抵抗依存性が見られる。
通常であればESD発生時、半導体装置全体のゲート酸化膜の電位が上がり、半導体装
置内で最も電界強度の高い箇所のゲート酸化膜が破壊するはずである。しかし、半導体装
置300の場合、第1のコンタクト部40を形成している領域の電位が先に上がってしま
い、おくれて、半導体装置内の電位が上がる。
したがって、半導体装置300でのESD耐量の場合は実質的には第1のコンタクト部
40を形成している部分のみの入力容量しか存在しないと考えられる。より詳細には図1
0(b)に示すように、入力容量(Ciss)は、酸化膜容量部60だけである。実際に、
ESDでの破壊箇所は上記部分で破壊することが確認できており、この部分の酸化膜容量
がESD発生時の実質的な入力容量であると推定できる。なお、図10(b)には、第1
のコンタクト部40は図示していない。
またESD耐量の抵抗依存性については、コンタクト部の長さで抵抗を調整しているた
め、酸化膜容量部60の面積が抵抗に対応して変化する。すなわち、ESD耐量には、ゲ
ート容量に対する依存性ではなく、酸化膜容量部60の面積依存性による抵抗依存が見ら
れると考えられる。
<作用、効果>
上記に対し、第1実施形態に係る半導体装置100は、図1(b)に示すように、引き
出し部3を設けている。この引き出し部3では、図2のZ方向において、ゲート金属層5
の下に引き出し層8を設置し、第2のコンタクト部41を形成している。つまり、第2の
コンタクト部41にて、ゲート金属層5と引き出し層8が低抵抗に接続している。この引
き出し層8は外周部2の配線層6とは異なり、セル部1のゲート導電層7とは、接続して
いない。半導体装置100は、第1のコンタクト部40による低抵抗で接続する面積を増
やすことで、引き出し層8の下に位置する第2の酸化膜19による酸化膜容量を増やして
いる。これにより、半導体装置100では、ESD耐量をかさ上げしている。図1(c)
に示す酸化膜容量部60は、ESD時の実質的な入力容量を図示している。ただし、図1
(c)には、第2のコンタクト部41は図示していない。
さらに図7の回路図を用いて、説明を加える。図7は、第1の実施形態に係る半導体装
置100の回路模式図である。ゲートパッドGPADからゲート電位を入力し、ソースS
、ドレインDを合わせて図示している。各トランジスタは、セル部1の有効セルに対応す
る。また、抵抗部50及び酸化膜容量部60も合わせて図示している。比較例に係る半導
体装置300と同様に、ゲートパッドからセル部へゲート電位を入力する際に、抵抗部5
0を意図的に配置してノイズ対策をしている。ゲートパッドから、入力されたゲート電位
は、ゲート金属層5から第1のコンタクト部40を介して、配線層6、ゲート導電層7、
内部セル1へと電位が伝えられる。
ゲートパッドにサージが入った場合、ゲートラインに抵抗部50が存在することから、
図7の抵抗部50の左側のゲート電位が上がる。しかし、入力容量部60を有しているこ
とで、耐量を増やし、そこにぶら下がるゲート酸化膜(回路図におけるダイオード部)が
破壊されることを防ぐことが出来る。
同様に、図10(a)及び図11に示すように、半導体装置300では、ゲートパッド
70から入力されたゲート電位は、ゲート金属層5及び配線層6を経由する。このとき、
ゲート金属層5から、その直下の配線層6へは、第1のコンタクト部40を介して電位が
与えられる。また、図12のX軸方向において、配線層6とゲート導電層7は、一体とな
っており、電気的に接続されている。そのためゲート導電層7を介し、セル部1へ電位が
供給される。しかし、第1のコンタクト部40の下の第1の酸化膜18は、抵抗部50に
より、電位がつりあがりやすく、破壊されやすい。
一方、図2に示すように半導体装置100において、引き出し部3の引き出し層8は、
ゲート導電層7に直接接続していない。ゲートパッドから、入力されたゲート電位は、ゲ
ート金属層5、第1のコンタクト部40、配線層6、ゲート導電層7、を介してセル部1
へと電位が与えられるが、ゲート金属層5から第1のコンタクト部40を介して、引き出
し層8、第2の酸化膜19にも電位が与えられる。半導体装置100では、第1の酸化膜
18だけでなく、第2の酸化膜19もゲート容量とすることができる点で半導体装置30
0と異なっている。これにより、ゲート電極からのサージによって第1の酸化膜18が破
壊されるのを防ぐことができる。
以上により、半導体装置100では、半導体装置内の抵抗を意図的に大きく設計するこ
とでスイッチング波形を緩やかにした場合でも、ESD耐量を増加させることが可能とな
る。
また、図1(a)において、第1のコンタクト部40は、T字型を用いて図示している
が、上下左右どの方向にコンタクト部を伸ばしてもよく、コンタクト部分を厚くしたり、
複数方向に伸ばしたり、長さや大きさを適宜変更してもよい。
(第1実施形態に係る第1変形例)
図8は、第1の実施形態の第1変形例に係る半導体装置200の上面から見た透過イメ
ージ図である。また、図11は、半導体装置300の図2に対応する断面図である。
半導体装置200は、フィールド酸化膜16と第1の酸化膜18の境界ラインであるフ
ィールド酸化膜境界部80を半導体装置100及び半導体装置300の構造よりも狭めて
いる。言い換えると、半導体装置300のフィールド酸化膜16の図10におけるY軸方
向の長さが半導体装置100、半導体装置300のフィールド酸化膜16よりも長くなっ
ている。また、半導体装置200の第1のコンタクト部40は、フィールド酸化膜16上
に設けられる。第1実施形態に係る半導体装置100の場合、第1のコンタクト部40を
形成する際に、エッチング時間の長さによって、コンタクト部が過剰にエッチングされる
ことになり、配線層6を突き破る恐れがある。しかし、第1変形例に係る半導体装置20
0は、コンタクト部形成時にフィールド酸化膜16によって、エッチングによる歩留まり
の低下を抑えることができる。
本発明の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態および変形例は、例と
して提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実
施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない
範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態に含まれる、各要素
の具体的な構成に関しては、当業者が公知の技術から適宜選択することが可能である。こ
れらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に
記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 セル部
2 外周部
3 引き出し部
4 ソース電極
5 ゲート金属層
6 配線層
7 ゲート導電層
8 引き出し層
9 n形(第1導電形)ドレイン領域
10 n形半導体領域(第1半導体領域)
11 p形(第2導電形)ベース領域(第2半導体領域)
12 n形ソース領域(第3半導体領域)
13 p形コンタクト領域
14 ゲート酸化膜
15 絶縁層間膜
16 フィールド酸化膜
17 積層半導体領域
18 第1の酸化膜
19 第2の酸化膜
20 ドレイン電極
40 第1のコンタクト部
41 第2のコンタクト部
50 抵抗部
60 酸化膜容量(入力容量)部
70 ゲートパッド
80 フィールド酸化膜境界部
100 本発明第1の実施形態に係る半導体装置
200 第1変形例に係る半導体装置
300 比較例に係る半導体装置

Claims (3)

  1. セル部と、
    外周部と、
    引き出し部と、を有する半導体装置であって、
    前記セル部は、
    ドレイン金属層と、
    前記ドレイン金属層上に設けられた積層半導体層の一部と、
    前記積層半導体層上に設けられたゲート酸化膜と、
    前記ゲート酸化膜上に設けられたゲート導電層と、
    前記ゲート導電層上に絶縁層間膜を介して、設けられたソース電極と、を含み、
    前記積層半導体層は、
    前記ドレイン金属層上に設けられた第1導電形の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域の上に選択的に設けられた第1導電形の第3半導体領域と、
    前記第3半導体領域の表面に形成された第1導電型の高濃度拡散領域と、
    を含み、
    前記外周部は、
    前記ドレイン金属層と、
    前記積層半導体層の一部と、
    前記積層半導体層上に設けられ、前記ゲート酸化膜と電気的に接続する第1の酸化膜と

    前記第1の酸化膜上に設けられた配線層と、
    前記配線層とは、絶縁層間膜を介して絶縁された状態で、前記絶縁層間膜上に設けられ
    たゲート金属層と、
    前記配線層と、前記ゲート金属層が接触する第1のコンタクト部と、
    前記配線層に形成された抵抗部と、
    前記積層半導体層に設けられたフィールド酸化膜と、
    を含み、
    前記引き出し部は、
    前記ドレイン金属層と、
    前記積層半導体層の一部と、
    前記積層半導体層に設けられた前記フィールド酸化膜と、
    前記絶縁層間膜と、
    前記積層半導体層上に設けられた第2の酸化膜と、
    前記第2の酸化膜上に設けられた引き出し層と、
    前記引き出し層上に設けられた前記ゲート金属層と、
    前記引き出し層が、前記ゲート金属層と接触する第2のコンタクト部と、
    を有す半導体装置。
  2. 前記第2のコンタクト部は、前記フィールド酸化膜上に設けられた前記引き出し層に形
    成される請求項1に記載の半導体装置。
  3. セル部と、
    外周部と、を有する半導体装置であって、
    前記セル部は、
    ドレイン金属層と、
    前記ドレイン金属層上に設けられた積層半導体層の一部と、
    前記積層半導体層上に設けられたゲート酸化膜と、
    前記ゲート酸化膜上に設けられたゲート導電層と、
    前記ゲート導電層上に絶縁層間膜を介して、設けられたソース電極と、を含み、
    前記積層半導体層は、
    前記ドレイン金属層上に設けられた第1導電形の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域の上に選択的に設けられた第1導電形の第3半導体領域と、
    前記第3半導体領域の表面に形成された第1導電型の高濃度拡散領域と、
    を含み、
    前記外周部は、
    前記ドレイン金属層と、
    前記積層半導体層の別の一部と、
    前記積層半導体層上に設けられ、前記ゲート酸化膜と電気的に接続する第1の酸化膜と

    前記第1の酸化膜上に設けられた配線層と、
    前記配線層とは、絶縁層間膜を介して絶縁された状態で、前記絶縁層間膜上に設けられ
    たゲート金属層と、
    前記配線層に形成された抵抗部と、
    前記積層半導体層に設けられたフィールド酸化膜と、
    前記配線層が、前記ゲート金属層と接触する第1のコンタクト部と、
    を含み、
    前記第1のコンタクト部は、前記フィールド酸化膜上に設けられた前記配線層に形成さ
    れる半導体装置。
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