JP2019012483A - 表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体 - Google Patents

表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019012483A
JP2019012483A JP2017129899A JP2017129899A JP2019012483A JP 2019012483 A JP2019012483 A JP 2019012483A JP 2017129899 A JP2017129899 A JP 2017129899A JP 2017129899 A JP2017129899 A JP 2017129899A JP 2019012483 A JP2019012483 A JP 2019012483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
virtual image
display system
information
automobile
road surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017129899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019012483A5 (ja
JP7113259B2 (ja
Inventor
祥平 林
Shohei Hayashi
祥平 林
中野 信之
Nobuyuki Nakano
信之 中野
忠司 芝田
Tadashi Shibata
忠司 芝田
勝長 辻
Masanaga Tsuji
勝長 辻
田中 彰
Akira Tanaka
彰 田中
勇義 苑田
Isayoshi Sonoda
勇義 苑田
友哉 吉田
Tomonori Yoshida
友哉 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017129899A priority Critical patent/JP7113259B2/ja
Priority to DE112018003345.7T priority patent/DE112018003345T5/de
Priority to PCT/JP2018/024286 priority patent/WO2019004245A1/ja
Publication of JP2019012483A publication Critical patent/JP2019012483A/ja
Publication of JP2019012483A5 publication Critical patent/JP2019012483A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7113259B2 publication Critical patent/JP7113259B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • G01C21/36Input/output arrangements for on-board computers
    • G01C21/3626Details of the output of route guidance instructions
    • G01C21/365Guidance using head up displays or projectors, e.g. virtual vehicles or arrows projected on the windscreen or on the road itself
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K35/00Arrangement of adaptations of instruments
    • B60K35/23
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/09Arrangements for giving variable traffic instructions
    • G08G1/0962Arrangements for giving variable traffic instructions having an indicator mounted inside the vehicle, e.g. giving voice messages
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/09Arrangements for giving variable traffic instructions
    • G08G1/0962Arrangements for giving variable traffic instructions having an indicator mounted inside the vehicle, e.g. giving voice messages
    • G08G1/0968Systems involving transmission of navigation instructions to the vehicle
    • G08G1/0969Systems involving transmission of navigation instructions to the vehicle having a display in the form of a map
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0179Display position adjusting means not related to the information to be displayed
    • G02B2027/0185Displaying image at variable distance

Abstract

【課題】移動体が移動している路面の状況を把握し易い表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体を提供する。【解決手段】表示システム10は、投影部と、制御部と、を備える。投影部は、対象空間400に虚像300を投影する。制御部は、虚像300の表示を制御する。制御部は、移動体(自動車100)の進行方向に幅を持ち、少なくとも移動体が移動している路面600の属性情報を表す内容の虚像300(第1虚像301)を表示する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体に関する。より詳細には、本開示は、対象空間に虚像を投影する表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体に関する。
従来、表示体から投影される表示画像をフロントガラス(ウインドシールド)内面の反射体にて反射し、虚像として遠方表示する車両用表示装置(表示システム)が知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の車両用表示装置は、ナビゲーション装置からの経路誘導情報(例えば、現在位置近傍の道路地図、走行方向の表示)、誘導指標(例えば、直進、左折、右折などの矢印指標)を、虚像として表示する。
特開2004−168230号公報
上述したような車両用表示装置では、車両(移動体)の運転者は、目的地への経路を把握することは可能であるが、車両が移動している路面の状況を把握し難いという問題があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、移動体が移動している路面の状況を把握し易い表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る表示システムは、投影部と、制御部と、を備える。前記投影部は、対象空間に虚像を投影する。前記制御部は、前記虚像の表示を制御する。前記制御部は、移動体の進行方向に幅を持ち、少なくとも前記移動体が移動している路面の属性情報を表す内容の前記虚像を表示する。
本開示の一態様に係る情報提示システムは、上記の表示システムと、検知システムと、を備える。前記検知システムは、前記移動体の周辺の物体を検知する。
本開示の一態様に係る表示システムの制御方法は、投影部と、制御部と、を備える表示システムの制御方法である。前記投影部は、対象空間に虚像を投影する。前記制御部は、前記虚像の表示を制御する。前記表示システムの制御方法は、移動体の進行方向に幅を持ち、前記移動体が移動している路面の属性情報を表す内容の前記虚像を表示する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記の表示システムの制御方法を実行させるためのプログラムである。
本開示の一態様に係る移動体は、上記の表示システムと、反射部材と、を備える。前記反射部材は、光透過性を有し、前記投影部から出射された光を反射する。
本開示は、移動体が移動している路面の状況を把握し易い、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る表示システムを備える自動車の概念図である。 図2は、同上の表示システム及び情報提示システムの構成を示す概念図である。 図3は、同上の表示システムを用いた場合のユーザの視野を示す概念図である。 図4は、同上の表示システムを用いて、第1内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図5は、同上の表示システムを用いて、第1内容例の虚像(推奨経路を含む)を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図6は、第1内容例の虚像を投影する場合の同上の表示システムの動作を示すフローチャートである。 図7A及び図7Bは、それぞれ同上の表示システムを用いて、第2内容例の虚像を投影する場合の路面の状況を示す俯瞰図である。 図8は、同上の表示システムを用いて、第2内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図9は、同上の表示システムを用いて、第2内容例の虚像(補助マーカを含む)を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図10は、第2内容例の虚像を投影する場合の同上の表示システムの動作を示すフローチャートである。 図11A及び図11Bは、それぞれ同上の表示システムを用いて、第3内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図12Aは、自動車が上り勾配の手前に位置する状況を示す概念図である。図12Bは、自動車が上り勾配の手前に位置する状況において、同上の表示システムを用いて、第3内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図13Aは、自動車が上り勾配の傾斜開始点に位置する状況を示す概念図である。図13Bは、自動車が上り勾配の傾斜開始点に位置する状況において、同上の表示システムを用いて、第3内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図14Aは、自動車が上り勾配の途中に位置する状況を示す概念図である。図14Bは、自動車が上り勾配の途中に位置する状況において、同上の表示システムを用いて、第3内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図15Aは、同上の表示システムを用いて、第3内容例の虚像(補助マーカを含む)を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。図15Bは、同上の表示システムを用いて、第3内容例の一部透過した虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図16は、同上の表示システムを用いて、第3内容例の虚像(標識)を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図17A及び図17Bは、それぞれ同上の表示システムを用いて、第4内容例の虚像(道路の名称)を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図18は、同上の表示システムを用いて、第4内容例の虚像(道路の方面)を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図19は、同上の表示システムを用いて、第5内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図20は、同上の表示システムを用いて、第6内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図21は、同上の表示システムを用いて、第7内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図22は、同上の表示システムを用いて、第8内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。 図23は、同上の表示システムを用いて、第9内容例の虚像を投影する場合のユーザの視野を示す概念図である。
(1)概要
以下、本開示の一実施形態に係る表示システム10、表示システム10を備える情報提示システム1000、及び表示システム10を備える移動体(ここでは、自動車100)について図1〜図3を用いて説明する。本実施形態の表示システム10は、図1〜図3に示すように、例えば、自動車100に用いられるヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)である。この表示システム10は、自動車100のウインドシールド101に下方から画像を投影するように、自動車100の車室内に設置されている。図1の例では、ウインドシールド101の下方のダッシュボード102内に、表示システム10が配置されている。表示システム10からウインドシールド101に画像が投影されると、反射部材としてのウインドシールド101で反射された画像がユーザ200(運転者)に視認される。つまり、自動車100(移動体)は、表示システム10と、反射部材(ここでは、ウインドシールド101)と、を備えている。反射部材は、光透過性を有し、表示システム10の備える投影部40(後述する)から出射された光を反射する。
このような表示システム10によれば、ユーザ200は、自動車100の前方(車外)に設定された対象空間400に投影された虚像300を、ウインドシールド101越しに視認する。ここでいう「虚像」は、表示システム10から出射される光がウインドシールド101等の反射物にて発散するとき、その発散光線によって、実際に物体があるように結ばれる像を意味する。そのため、ユーザ200は、自動車100の前方に広がる実空間に重ねて、表示システム10にて投影される虚像300を見ることができる。したがって、表示システム10によれば、例えば、車速情報、ナビゲーション情報、歩行者情報、前方車両情報、車線逸脱情報、及び車両コンディション情報等の、種々の運転支援情報を、虚像300として表示し、ユーザ200に視認させることができる。これにより、ユーザ200は、ウインドシールド101の前方に視線を向けた状態から僅かな視線移動だけで、運転支援情報を視覚的に取得することができる。
本実施形態では、表示システム10は、図2に示すように情報提示システム1000の一部であり、運転支援情報の一部であるADAS情報(後述する)を、検知システム7から取得している。検知システム7は、自動車100の周辺の物体を検知するように構成されている。言い換えれば、情報提示システム1000は、表示システム10と、検知システム7と、を備えている。
本実施形態の表示システム10では、対象空間400に形成される虚像300は、図1及び図3に示すように、少なくとも第1虚像301と第2虚像302との2種類の虚像を含んでいる。ここでいう「第1虚像」は、第1仮想面501上に形成される虚像300(301)である。「第1仮想面」は、表示システム10の光軸500に対する傾斜角度αが所定値γよりも小さい(α<γ)仮想面である。また、ここでいう「第2虚像」は、第2仮想面502上に形成される虚像300(302)である。「第2仮想面」は、表示システム10の光軸500に対する傾斜角度βが所定値γよりも大きい(β>γ)仮想面である。ここでいう「光軸」は、後述する投影光学系4(図2参照)の光学系の光軸であって、対象空間400の中心を通り虚像300の光路に沿った軸を意味する。所定値γは一例として45度であって、傾斜角度βは一例として90度である。
また、本実施形態の表示システム10では、対象空間400に形成される虚像300は、第1虚像301及び第2虚像302に加えて、第3虚像303(図3参照)を含んでいる。「第3虚像」は、第2虚像302と同様に、光軸500に対する傾斜角度βが所定値γよりも大きい第2仮想面502上に形成される虚像300(303)である。詳しくは後述するが、第2仮想面502上に形成される虚像300のうち、可動スクリーン1aを透過する光によって形成される虚像が第2虚像302であって、固定スクリーン1bを透過する光によって形成される虚像が第3虚像303である。
本実施形態では、光軸500は、自動車100の前方の対象空間400において、自動車100の前方の路面600に沿っている。そして、第1虚像301は、路面600に略平行な第1仮想面501上に形成され、第2虚像302及び第3虚像303は、路面600に対して略垂直な第2仮想面502上に形成される。例えば、路面600が水平面である場合には、第1虚像301は水平面に沿って表示され、第2虚像302及び第3虚像303は鉛直面に沿って表示されることになる。
図3は、ユーザ200の視野を示す概念図である。すなわち、本実施形態の表示システム10は、図3に示すように、第1虚像301と、第2虚像302と、第3虚像303と、を表示可能である。第1虚像301は、路面600に沿って奥行きをもってユーザ200に視認される。第2虚像302及び第3虚像303は、ユーザ200から一定距離の路面600上に直立して視認される。したがって、ユーザ200においては、第1虚像301については路面600に略平行な平面上にあるように見え、第2虚像302及び第3虚像303については路面600に対して略垂直な平面上にあるように見える。第1虚像301の内容は、一例として、ナビゲーション情報として自動車100の進行方向を示す情報であり、路面600上に右折又は左折を示す矢印をユーザ200に提示すること等が可能である。第2虚像302の内容は、一例として、前方車両又は歩行者までの距離を示す情報であり、前方車両上に前方車両までの距離(車間距離)をユーザ200に提示すること等が可能である。第3虚像303の内容は、一例として、現在時刻、車速情報、及び車両コンディション情報であり、例えば文字、数字、及び記号、又は燃料計等のメータにてこれらの情報をユーザ200に提示すること等が可能である。
特に、本実施形態の表示システム10では、虚像300の内容は、自動車100の進行方向に幅を持ち、少なくとも自動車100が走行している路面600の属性情報を含んでいる。したがって、虚像300により、自動車100が走行している路面600の状況をユーザ200に提示すること等が可能である。ここでいう「路面600の属性情報」は、例えば路面600の勾配、路面600を含む道路の名称等のように路面600自体に関する情報の他に、路面600上にある物体に関する情報を含んでいる。路面600上にある物体とは、例えば路面600を移動する自動車100とは異なる他の移動体(ここでは、他の自動車)、路面600上の他の移動体以外の障害物(例えば、歩行者、工事現場など)である。詳細は、後述の「(4)虚像の内容」にて説明する。
(2)構成
本実施形態の表示システム10は、図2に示すように、複数のスクリーン1a,1bと、駆動部2と、照射部3と、投影光学系4と、制御部5と、取得部6と、を備えている。本実施形態では、投影光学系4は、照射部3と共に、対象空間400(図1参照)に虚像300(図1参照)を投影する投影部40を構成する。
複数のスクリーン1a,1bは、固定スクリーン1b、及び可動スクリーン1aを含んでいる。固定スクリーン1bは、表示システム10の筐体等に対して定位置に固定されている。可動スクリーン1aは、基準面503に対して角度θだけ傾斜している。更に、可動スクリーン1aは、基準面503に直交する移動方向X(図2に矢印X1−X2で示す方向)に、移動可能に構成されている。ここでいう「基準面」は、可動スクリーン1aの移動方向を規定する仮想平面であって、実在する面ではない。可動スクリーン1aは、基準面503に対して角度θだけ傾斜した姿勢を維持したまま、移動方向Xに直進移動可能に構成されている。以下、可動スクリーン1aと固定スクリーン1bとを特に区別しない場合、複数のスクリーン1a,1bの各々を「スクリーン1」と呼ぶこともある。
スクリーン1(可動スクリーン1a及び固定スクリーン1bの各々)は、透光性を有しており、対象空間400(図1参照)に虚像300(図1参照)を形成するための画像を形成する。すなわち、スクリーン1には、照射部3からの光によって画像が描画され、スクリーン1を透過する光により、対象空間400に虚像300が形成される。スクリーン1は、例えば、光拡散性を有し、矩形に形成された板状の部材からなる。スクリーン1は、照射部3と投影光学系4との間に配置されている。
駆動部2は、可動スクリーン1aを移動方向Xに移動させる。ここで、駆動部2は、可動スクリーン1aを、移動方向Xに沿って、投影光学系4に近づく向きと、投影光学系4から離れる向きとの両方に移動させることができる。駆動部2は、例えば、ボイスコイルモータ等の電気駆動型のアクチュエータからなり、制御部5からの第1制御信号に従って動作する。
照射部3は、走査型の光照射部であって、可動スクリーン1a又は固定スクリーン1bに対して光を照射する。照射部3は、光源31及び走査部32を有している。この照射部3は、光源31及び走査部32の各々が制御部5からの第2制御信号を従って動作する。
光源31は、レーザ光を出力するレーザモジュールからなる。この光源31は、赤色(R)のレーザ光を出力する赤色レーザダイオードと、緑色(G)のレーザ光を出力する緑色レーザダイオードと、青色(B)のレーザ光を出力する青色レーザダイオードと、を含んでいる。これら3種類のレーザダイオードから出力される3色のレーザ光は、例えば、ダイクロイックミラーにより合成され、走査部32に入射する。
走査部32は、光源31からの光を走査することにより、可動スクリーン1a又は固定スクリーン1bの一面上を走査する光を可動スクリーン1a又は固定スクリーン1bに照射する。ここで、走査部32は、可動スクリーン1a又は固定スクリーン1bの一面に対し、二次元的に光を走査する、ラスタスキャン(Raster scan)を行う。
投影光学系4は、照射部3から出力されスクリーン1を透過する光が入射光として入射し、入射光により、対象空間400(図1参照)に虚像300(図1参照)を投影する。ここで、投影光学系4は、スクリーン1に対して可動スクリーン1aの移動方向Xに並ぶように配置されている。投影光学系4は、図2に示すように、拡大レンズ41、第1ミラー42、及び第2ミラー43を有している。
拡大レンズ41、第1ミラー42、及び第2ミラー43は、スクリーン1を透過した光の経路上に、この順で配置されている。拡大レンズ41は、スクリーン1から移動方向Xに沿って出力される光が入射するように、スクリーン1から見て移動方向Xにおける照射部3とは反対側(第1の向きX1側)に配置されている。拡大レンズ41は、照射部3からの光によりスクリーン1に形成された画像を拡大し、第1ミラー42に出力する。第1ミラー42は、拡大レンズ41からの光を第2ミラー43に向けて反射する。第2ミラー43は、第1ミラー42からの光を、ウインドシールド101(図1参照)に向けて反射する。すなわち、投影光学系4は、照射部3からの光によってスクリーン1に形成される画像を、拡大レンズ41にて拡大し、ウインドシールド101に投影することで、対象空間400に虚像300を投影する。ここで、拡大レンズ41の光軸が、投影光学系4の光軸500となる。
制御部5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。言い換えれば、制御部5は、CPU及びメモリを有するコンピュータにて実現されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータが制御部5として機能する。プログラムは、ここでは制御部5のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部5は、駆動部2及び照射部3を制御することで、対象空間400に投影する虚像300の表示を制御する。制御部5は、第1制御信号で駆動部2を制御し、第2制御信号で照射部3を制御する。また、制御部5は、駆動部2の動作と照射部3の動作とを同期させるように構成されている。更に、制御部5は、図3に示すように、駆動制御部51及び表示制御部52としての機能を有している。
駆動制御部51は、駆動部2を制御することにより、可動スクリーン1aを基準位置に対して相対的に移動させる。ここでいう「基準位置」は、可動スクリーン1aの移動範囲における規定位置に設定された位置である。駆動制御部51は、可動スクリーン1aを透過する光により対象空間400に第1虚像301及び第2虚像302を投影するために可動スクリーン1aを移動させるのであり、照射部3による可動スクリーン1aへの描画と同期して駆動部2を制御する。
表示制御部52は、駆動制御部51と連携して、取得部6から取得した1以上の情報(「移動体情報」ともいう)に基づく内容の虚像300を表示するように、駆動部2及び照明部3を制御する。本実施形態では、虚像300(ここでは、第1虚像301)は、自動車100(移動体)の進行方向に幅を持ち、少なくとも自動車100が移動している路面600の属性情報を表す内容を含んでいる。
取得部6は、自動車100(移動体)の位置に関する情報(「位置情報」ともいう)、自動車100の周辺の物体に関する情報(「ADAS情報」ともいう)、及び自動車100の状態に関する情報(「車両情報」ともいう)のうち1以上の移動体情報を取得する。つまり、虚像300の内容に含まれる属性情報は、位置情報、ADAS情報、及び車両情報のうち1以上の情報に基づく情報である。
ADAS情報は、先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)の検出部であるカメラ、ソナーセンサ、レーダ、及びLiDAR(LightDetection and Ranging)等にて検出可能な情報である。本実施形態では、取得部6は、撮像装置71及びレーザーレーダ72を備えた検知システム7からADAS情報を取得する。撮像装置71は、対象空間400を含む自動車100の周辺の空間を撮像する。レーザーレーダ72は、自動車100の周辺の空間に存在する物体から自動車100までの距離、及び物体の性質などを計測する。ADAS情報の具体例としては、自動車100の周辺を移動中の車両までの移動体からの距離、この車両の自動車100に対する相対座標、複数の車両同士の車間距離、及びこれらの車両の相対速度等がある。ここで、ADAS情報における自動車100の周辺の物体は、自動車100の周辺にて走行中又は停車中の車両、ガードレール等の構造物の他、歩行者、及び小動物等を含んでいる。
車両情報は、自動車100自体のローカルな状態を表す情報であって、自動車100に搭載されたセンサにて検出可能な情報である。車両情報の具体例としては、自動車100の移動速度(走行速度)、自動車100にかかる加速度、アクセルペダルの踏込量(アクセル開度)、ブレーキペダルの踏込量、舵角、並びに自車の傾き、車両内のシートの傾き等がある。また、ドライバモニタで検出される運転者の脈拍、表情、及び視線等も車両情報に含まれる。更に、車幅、車高、全長、及びアイポイント等の、自動車100に固有のデータも、車両情報に含まれる。
位置情報は、自動車100の位置に基づく情報であって、自車位置における道路情報等、GPS(Global Positioning System)等の測位システムを用いて検出可能な情報である。位置情報の具体例としては、自車位置における道路の車線数、交差点か否か、丁字路か否か、一方通行か否か、車道幅、歩道の有無、勾配、及びカーブの曲率等がある。
(3)動作
以下、本実施形態の表示システム10の基本的な動作について説明する。制御部5は、照射部3を制御し、可動スクリーン1aに対して照射部3から光を照射する。このとき、可動スクリーン1aには、可動スクリーン1aの一面上を走査する光が照射部3から照射される。これにより、可動スクリーン1aには、画像が形成(投影)される。更に、照射部3からの光は可動スクリーン1aを透過し、投影光学系4からウインドシールド101に照射される。これにより、可動スクリーン1aに形成された画像は、自動車100の車室内であってウインドシールド101の下方から、ウインドシールド101に投影される。
投影光学系4からウインドシールド101に画像が投影されると、ウインドシールド101は、投影光学系4からの光を、車室内のユーザ200(運転者)に向けて反射する。これにより、ウインドシールド101で反射された画像が、ユーザ200に視認される。その結果、ユーザ200は、自動車100の前方(車外)に投影された虚像300(第1虚像301又は第2虚像302)を、ウインドシールド101越しに視認することができる。
具体的には、制御部5が、移動方向Xにおいて可動スクリーン1aを固定した状態で可動スクリーン1aの一面上に光を走査させることで、路面600に沿って奥行きを持ってユーザ200に視認される第1虚像301が形成される。また、制御部5が、可動スクリーン1aの一面における輝点から投影光学系4までのX方向の距離が一定となるように可動スクリーン1aを移動させながら、可動スクリーン1aの一面上に光を走査させる。この結果、ユーザ200から一定距離の路面600上に直立して視認される第2虚像302が形成される。
ここで、制御部5は、可動スクリーン1aに対して照射部3から光が照射されている期間において、駆動部2を制御し、可動スクリーン1aを移動方向Xに移動させる。可動スクリーン1aの一面における照射部3からの光の照射位置、つまり輝点の位置が同じ場合、可動スクリーン1aが第1の向きX1に移動すると、ユーザ200の目(アイポイント)から虚像300までの距離(「視距離」ともいう)は、短くなる。反対に、可動スクリーン1aの一面における輝点の位置が同じ場合に、可動スクリーン1aが第2の向きX2に移動すると、虚像300までの視距離は、長く(遠く)なる。つまり、虚像300までの視距離は移動方向Xにおける可動スクリーン1aの位置によって変化する。
例えば、第1虚像301の視距離を変更する場合には、制御部5は、視距離に応じて可動スクリーン1aをX方向に移動させ、移動後の位置で可動スクリーン1aを固定した状態にして可動スクリーン1aの一面上に光を走査させる。第2虚像302の視距離を変更する場合には、制御部5は、視距離に応じて可動スクリーン1aをX方向に移動させる。制御部5は、移動後の位置を基準にして輝点から投影光学系4までのX方向の距離が一定となるように可動スクリーン1aを移動させながら、可動スクリーン1aの一面上に光を走査させる。
また、制御部5は、照射部3を制御し、固定スクリーン1bに対して照射部3から光を照射する。このとき、固定スクリーン1bには、固定スクリーン1bの一面上を走査する光が照射部3から照射される。これにより、可動スクリーン1aに光を照射する場合と同様に、固定スクリーン1bには画像が形成(投影)され、ウインドシールド101に画像が投影される。その結果、ユーザ200は、自動車100の前方(車外)に投影された虚像300(第3虚像303)を、ウインドシールド101越しに視認することができる。ここで、第3虚像303は、位置が固定された固定スクリーン1bに投影された光で形成されるので、第3虚像303は、ユーザ200から所定の距離(例えば2〜3m)の路面600上に直立して視認される。
本実施形態の表示システム10では、走査部32が可動スクリーン1aの縦方向(可動スクリーン1aの基準面503に対して傾斜した方向)に1往復する1周期の間に、第1虚像301、第2虚像302、及び第3虚像303の全てを投影可能である。具体的には、投影部40は、可動スクリーン1a、固定スクリーン1bの順に光を走査する「往路」において、まずは可動スクリーン1aに光を照射して第1虚像301を投影し、その後、固定スクリーン1bに光を照射して第3虚像303を投影する。それから、投影部40は、固定スクリーン1b、可動スクリーン1aの順に光を走査する「復路」において、まずは固定スクリーン1bに光を照射して第3虚像303を投影し、その後、可動スクリーン1aに光を照射して第2虚像302を投影する。
したがって、走査部32が縦方向に走査する1周期の間に、対象空間400には、第1虚像301、第3虚像303、及び第2虚像302が投影される。照射部3における縦方向の走査が比較的高速で行われることにより、ユーザ200においては、第1虚像301、第3虚像303、及び第2虚像302が同時に表示されているように視認される。照射部3における縦方向の走査の周波数は、一例として、60Hz以上である。
(4)虚像の内容
以下、本実施形態の表示システム10が対象空間400に投影する虚像300の内容例を列挙する。以下に説明する虚像300の内容例は、適宜組み合わせて適用可能である。また、以下に説明する虚像300は、第9内容例を除いて、ナビゲーションシステムの使用の有無に依らず、対象空間400に投影され得る。
(4.1)第1内容例
第1内容例では、虚像300は、図4に示すように、マーカ310からなる。マーカ310は、第1虚像301であり、自動車100(移動体)の予測経路を表している。ここでいう「予測経路」は、ユーザ200が現在のハンドル操作を維持した場合に自動車100が走行すると予測される経路である。また、マーカ310は、特定領域A1(図4における破線参照。図5でも同様)において他の自動車110を避ける形状となっている。更に、マーカ310では、特定領域A1における他の自動車110との境界線が比較的太い線となっている。ここでは、特定領域A1は、自動車100の進行方向にあり、かつ、予測経路が他の自動車110と重なる領域である。そして、特定領域A1は、上記のように他の自動車110を避ける形状であり、かつ、他の自動車110との境界線が比較的太い線となっており、自動車100が特定領域A1に進入不可能であることを表している。つまり、本内容例では、虚像300の属性情報は、自動車100の進行方向にある特定領域A1に自動車100が進入可能か否かを表す情報である。
本内容例では、虚像300は、例えば路面600が所定基準を満たす場合に表示される。所定基準は、例えば路面600が狭所区間であったり、工事現場が存在したりする等して、複数の自動車が並んで走行することのできない場合に満たされる。また、本内容例では、制御部5は、特定領域A1に自動車100が進入不可能である場合、図5に示すように、自動車100が特定領域A1を回避可能な推奨経路を表す内容のマーカ311(虚像300)を表示する。
以下、本内容例の虚像300を投影する場合の表示システム10の動作の一例について図6を用いて説明する。図6における「START」から「END」までの処理は、取得部6による取得周期(例えば、1秒間に30回)に合わせて繰り返される。まず、制御部5は、取得部6から1以上の移動体情報(例えば、自車位置における道路情報、自車の周辺の物体情報など)を取得する(ステップS101)。そして、制御部5は、取得した1以上の移動体情報に基づいて、対象空間400を模した疑似空間(仮想3D空間)を構築する(ステップS102)。
次に、制御部5は、自動車100が走行している路面600が所定基準を満たすか否かを判断する(ステップS103)。路面600が所定基準を満たさない場合(ステップS103:No)、路面600が狭所区間ではないため、制御部5は以降の処理を行わず、再びステップS101を実行する。一方、路面600が所定基準を満たす場合(ステップS103:Yes)、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、車幅、舵角、方位情報など)に基づいて、疑似空間に予測経路を描画する(ステップS104)。
次に、制御部5は、予測経路上に物体が存在するか否かを判断する(ステップS105)。予測経路上に物体(例えば、他の自動車110)が存在する場合(ステップS105:Yes)、制御部5は、擬似空間に進入不可情報を描画する(ステップS106)。進入不可情報は、自動車100が特定領域A1に進入不可能であることを表す情報である。そして、制御部5は、物体を回避可能な経路が存在する場合、擬似空間に推奨経路を描画する(ステップS107)。その後、制御部5は、駆動部2及び照射部3を制御することにより、擬似空間に描画した内容を、虚像300として対象空間400に投影させる(ステップS108)。これにより、予測経路を表すマーカ310、及び推奨経路を表すマーカ311が対象空間400における路面600に投影される。
一方、予測経路上に物体が存在しない場合(ステップS105:No)、制御部5は、対象空間400に物体が存在するか否かを判断する(ステップS109)。対象空間400に物体が存在する場合(ステップS109:Yes)、制御部5は、疑似空間に推奨経路を描画した上で(ステップS107)、ステップS108を実行する。一方、対象空間400に物体が存在しない場合(ステップS109:No)、制御部5は、疑似空間に推奨経路を描画せずにステップS108を実行する。
ステップS109の処理が実行される状況について説明する。例えば、対象空間400にマーカ311が投影された後に、ユーザ200がマーカ311に従ってハンドルを操作すると、予測経路が変化する。そして、予測経路が推奨経路に略一致すると、予測経路上には物体が存在しなくなる。この状況において、対象空間400に物体が存在する場合(ここでは、自動車100の前方に他の自動車110が存在する場合)、マーカ311が対象空間400に投影され続ける。一方、自動車100が他の自動車110の横を通過する等して対象空間400に物体が存在しなくなると、マーカ311が対象空間400に投影されなくなる。
上述のように、本内容例では、自動車100の進行方向にある特定領域A1に自動車100が進入可能であるか否かを表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。このため、ユーザ200が虚像300を視認することにより、自動車100の進行方向を変更する必要があるか否かを判断し易い、という利点がある。また、本内容例では、特定領域A1に自動車100が進入不可能な場合に、回避経路を表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。このため、ユーザ200が虚像300を視認することにより、進入不可能な特定領域A1を回避するという選択をユーザ200が採り易い、という利点がある。
本内容例において、制御部5による処理のうちステップS101,S102の処理は、ステップS103の処理前ではなく、ステップS103の処理後に実行してもよい。この場合、ステップS101,S102の処理は、路面600が所定基準に合致した場合のみに実行される。
本内容例において、マーカ310における特定領域A1の色は、特定領域A1に自動車100が進入不可能な場合、特定領域A1以外の部分と色が異なっていてもよい。この態様では、自動車100が特定領域A1へ進入できないことをユーザ200に知覚させ易い。
本内容例において、制御部5は、物体を回避可能な経路が存在しない場合、自動車100の停止を表す内容の虚像300を対象空間400に投影させてもよい。この態様では、自動車100を停止すべきことをユーザ200に知覚させ易い。
(4.2)第2内容例
第2内容例では、虚像300は、図7A及び図7Bに示すように、自動車100(移動体)が走行している第1車線601から他の車線602へ車線変更する状況で対象空間400に投影される。図7Aは、自動車100が加速又は減速を行わずに車線変更することが可能な路面600の状況を示している。また、図7Bは、他の自動車110が自動車100と並走しており、自動車100が加速を行わないと車線変更できない路面600の状況を示している。
図7Aに示す状況において、ユーザ200が車線変更すべく方向指示器を操作すると、図8に示すように、2つのマーカ312,313からなる虚像300が対象空間400に投影される。マーカ312は、第1虚像301であり、自動車100が走行している第1車線601とは異なる第2車線602にある特定領域A1を表している。特定領域A1は、自動車100が進入可能である場合(つまり、車線変更が可能な場合)と、そうでない場合とで色(又は形状)が変化する。マーカ313は、第1虚像301であり、ユーザ200に車線変更を促すための複数(ここでは、2つ)の矢印を表している。マーカ313は、自動車100が進入可能である場合にのみ対象空間400に投影される。
図7Aに示す状況において、ユーザ200が方向指示器を操作すると、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、車速、自車の周辺の物体情報など)に基づいて、自動車100が特定領域A1へ進入可能であるか否かを判断する。ここでは、制御部5は、移動体情報の1つとして、BSM(Blind Spot Monitor)システムによる検知情報も用いている。図7Aにおける網掛け線は、BSMシステムの検知エリアを表している。
一方、図7Bに示す状況において、ユーザ200が車線変更すべく方向指示器を操作すると、図9に示すように、3つのマーカ312,313,314からなる虚像300が対象空間400に投影される。マーカ314は、第1虚像301であり、ユーザ200に加速又は減速(ここでは、加速)を促すための複数(ここでは、3つ)の矢印を表している。
図7Bに示す状況において、ユーザ200が方向指示器を操作すると、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報に基づいて、自動車100が加速又は減速することで特定領域A1へ進入可能であるか否かを判断する。ここでは、制御部5は、移動体情報として、例えば車速、自車の周辺の物体情報、他の自動車110との相対速度などの情報を用いている。もちろん、制御部5は、BSMシステムによる検知情報を用いてもよい。
つまり、本内容例においても、第1内容例と同様に、虚像300の属性情報は、自動車100の進行方向にある特定領域A1に自動車100が進入可能か否かを表す情報である。また、本内容例では、特定領域A1は、自動車100が移動する車線(第1車線601)とは異なる車線(第2車線602)にある。
以下、本内容例の虚像300を投影する場合の表示システム10の動作の一例について図10を用いて説明する。図10における「START」から「END」までの処理は、取得部6による取得周期(例えば、1秒間に30回)に合わせて繰り返される。まず、制御部5は、取得部6から1以上の移動体情報を取得する(ステップS201)。そして、制御部5は、取得した1以上の移動体情報に基づいて、対象空間400を模した疑似空間(仮想3D空間)を構築する(ステップS202)。
次に、制御部5は、方向指示器が動作中であるか否かを判断する(ステップS203)。方向指示器が動作中でない場合(ステップS203:No)、ユーザ200に車線変更の意思がないので、制御部5は以降の処理を行わず、再びステップS201を実行する。一方、方向指示器が動作中である場合(ステップS203:Yes)、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報に基づいて、第2車線602に進入可能な特定領域A1が存在するか否かを判断する(ステップS204)。
第2車線602に進入可能な特定領域A1が存在する場合(ステップS204:Yes)、制御部5は、疑似空間の第2車線602に進入可能な特定領域A1を描画する(ステップS205)。また、制御部5は、疑似空間の第1車線601に車線変更を促す情報を描画する(ステップS206)。その後、制御部5は、駆動部2及び照射部3を制御することにより、擬似空間に描画した内容を、虚像300として対象空間400に投影させる(ステップS207)。これにより、対象空間400において、特定領域A1を表すマーカ312が第2車線602に、車線変更を促すためのマーカ313が第1車線601に投影される。
一方、第2車線602に進入可能な特定領域A1が存在しない場合(ステップS208)、制御部5は、自動車100の加速又は減速により、進入可能な特定領域A1が発生するか否かを判断する(ステップS208)。進入可能な特定領域A1が発生する場合(ステップS208:Yes)、制御部5は、疑似空間の第2車線602に進入可能な特定領域A1を描画する(ステップS209)。また、制御部5は、疑似空間の第1車線601に車線変更を促す情報、及び加速又は減速を促す情報を描画する(ステップS210)。その後、制御部5は、駆動部2及び照射部3を制御することにより、擬似空間に描画した内容を、虚像300として対象空間400に投影させる(ステップS207)。これにより、対象空間400において、特定領域A1を表すマーカ312が第2車線602に、車線変更を促すためのマーカ313、及び加速又は減速を促すためのマーカ314が第1車線601に投影される。
一方、進入可能な特定領域A1が発生しない場合(ステップS208:No)、制御部5は、擬似空間に進入不可情報を描画する(ステップS211)。進入不可情報は、自動車100が特定領域A1に進入不可能であること(つまり、車線変更できないこと)を表す情報である。その後、制御部5は、駆動部2及び照射部3を制御することにより、擬似空間に描画した内容を、虚像300として対象空間400に投影させる(ステップS207)。これにより、対象空間400において、進入不可能な特定領域A1を表すマーカ312が第2車線602に投影される。
上述のように、本内容例では、第2車線602にある特定領域A1に自動車100が進入可能であるか否かを表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。このため、ユーザ200が虚像300を視認することにより、車線変更をするか否かを判断し易い、という利点がある。
本内容例において、制御部5による処理のうちステップS201,S202の処理は、ステップS203の処理前ではなく、ステップS203の処理後に実行してもよい。この場合、ステップS201,S202の処理は、方向指示器が動作中と判断された場合のみに実行される。
ところで、本内容例の虚像300は、例えば路肩に自動車100を駐車する状況において対象空間400に投影されてもよい。路肩に自動車100を駐車しようとする場合も、車線変更の場合と同様に、ユーザ200が方向指示器を操作するからである。この場合、特定領域A1は、第2車線602ではなく、第1車線601の路肩に存在することになる。
(4.3)第3内容例
第3内容例では、虚像300は、図11A及び図11Bに示すように、マーカ315からなる。マーカ315は、矢印状の第1虚像301であり、自動車100(移動体)が走行している路面600の勾配を表している。図11Aでは、マーカ315は、矢印のシャフトが手前側から奥側に向かうにつれて細くなる形状であり、かつ、「UP」の文字列を有している。図11Aでは、マーカ315は、路面600が上り勾配610であることを表している。図11Bでは、マーカ315は、矢印のシャフトが手前側から奥側に向かうにつれて太くなる形状であり、かつ、「DOWN」の文字列を有している。図11Bでは、マーカ315は、路面600が下り勾配611であることを表している。つまり、本内容例では、虚像300の属性情報は、自動車100が移動している路面600の勾配を表す情報である。
本内容例では、虚像300は、例えば自動車100が勾配の手前に位置するときから、勾配の無い路面600に到達するまでの間、表示される。具体的には、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、自車位置における道路情報、車速、自車の傾き等)に基づいて、マーカ315が対象空間400における路面600に重畳して投影されるように、虚像300の表示を制御する。
上述のように、本内容例では、自動車100が走行している路面600の勾配を表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。したがって、ユーザ200は、虚像300を視認することにより、路面600が上り勾配610であるか下り勾配611であるかを把握し、路面600の勾配に応じた運転を行い易い、という利点がある。特に、本内容例の虚像300は、例えば路面600の構造又は風景により、ユーザ200が勾配があることに気付き難い場合に有効である。例えば、ユーザ200が上り勾配610であることに気付かずに運転している場合、自動車100が自然に減速することにより、渋滞を招く可能性がある。また、例えば、ユーザ200が下り勾配611であることに気付かずに運転している場合、自動車100が自然に加速することにより、前方の他の自動車との間の距離が必要以上に狭まる可能性がある。このような場合でも、ユーザ200は、虚像300を視認することにより、適切な加速又は減速を行うことが可能である。
図11A及び図11Bに示すマーカ315は、それぞれ「UP」及び「DOWN」の文字列を有しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、図11A及び図11Bに示すマーカ315は、いずれも文字列を有していなくてもよい。また、図11A及び図11Bに示すマーカ315は、静止画像ではなく、動画像で構成されていてもよい。例えば、図11Aに示すマーカ315は、時間経過に伴って手前側に向かうように波打つ動画像であってもよい。また、例えば、図11Bに示すマーカ315は、時間経過に伴って奥側に向かうように波打つ動画像であってもよい。
ここで、虚像300の属性情報は、自動車100の勾配に対する位置に応じて変化するのが好ましい。具体的には、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報に基づいて、前方の路面600の傾斜、及び傾斜が変化する座標を事前に算出する。そして、制御部5は、当該座標を起点として、マーカ315の形状(ここでは、矢印のシャフトの形状)を、勾配の傾斜角度に応じて変化させる。
以下、自動車100が上り勾配610を走行するときの虚像300の具体例について図12A〜図14Bを用いて説明する。先ず、図12Aに示すように、自動車100が上り勾配610に差し掛かると、図12Bに示すようなマーカ315が対象空間400に投影される。このマーカ315では、上り勾配610の開始位置を境目として、手前側のマーカ315Aと奥側のマーカ315Bとで矢印のシャフトの幅、及び幅の変化率が異なっている。その後、図13A及び図14Aに示すように、自動車100が上り勾配610を走行し始めると、図13B及び図14Bに示すようなマーカ315が対象空間400に投影される。これらのマーカ315では、自動車100の傾きが上り勾配610の傾斜角度に近付くにつれて、矢印のシャフトの幅が細くなっている。
上述のように、自動車100の勾配に対する位置に応じて虚像300が変化する場合、ユーザ200は、虚像300を視認することにより、自動車100が勾配に差し掛かる前に、勾配があることを認識することが可能である。また、この構成では、ユーザ200が虚像300を認識することにより、路面600の傾斜を意識しながら運転し易い、という利点がある。
本内容例において、例えば図15Aに示すように、マーカ315の他に補助マーカ316を対象空間400に投影させてもよい。補助マーカ316は、第1虚像301であり、上向きに凸となるアーチを描く矢印状である。図15Aに示す例では、補助マーカ316は、路面600が下り勾配611であることを表している。この場合、ユーザ200がマーカ315だけではなく、補助マーカ316も視認することにより、路面600の勾配をより直感的に認識し易い、という利点がある。
また、本内容例において、例えば図15Bに示すように、マーカ315は、一部の透過率、又は色を変更することにより、一部が透けて見えるような形で対象空間400に投影されてもよい。図15Bに示す例では、マーカ315のうち下り勾配611に延びている部分は、路面600を透過しているような形で表されている。この場合も、ユーザ200がマーカ315を視認することにより、路面600の勾配をより直感的に認識し易い、という利点がある。
また、本内容例では、虚像300として矢印状のマーカ315が対象空間400に投影されるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、図16に示すように、路面600における制限速度(ここでは、時速50キロメートル)を表す標識のマーカ315が、虚像300として対象空間400に投影されてもよい。この場合、ユーザ200がマーカ315を視認することにより、路面600の勾配と、路面600における制限速度という2つの情報を認識し易い、という利点がある。その他、マーカ315は、例えば標識以外のアイコンで構成されていてもよいし、「勾配あり」等の文字列で構成されていてもよい。つまり、マーカ315は、少なくとも路面600の勾配を表す態様であればよい。
(4.4)第4内容例
第4内容例では、虚像300は、図17Aに示すように、2つのマーカ317A,317Bからなるマーカ317で構成されている。マーカ317Aは、第1虚像301であり、自動車100(移動体)の予測経路を表している。マーカ317Bは、第1虚像301であり、かつ、自動車100が走行している道路の名称(ここでは、国道□□□)を表しており、マーカ317Aに重ねて投影される。つまり、本内容例では、虚像300の属性情報は、自動車100が移動している路面600を含む道路の名称を表す情報である。
本内容例では、虚像300は、例えば自動車100の運転中においては常に表示される。具体的には、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、舵角、自車位置における道路情報など)に基づいて、マーカ317が対象空間400における路面600に重畳して投影されるように、虚像300の表示を制御する。
上述のように、本内容例では、自動車100が走行している道路の名称を表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。したがって、ユーザ200は、虚像300を視認することにより、自身がどこに向かっているかを把握しながら運転し易い、という利点がある。
本内容例では、マーカ317Bが表す道路の名称は国道であるが、県道、府道、市道などであってもよい。また、本内容例では、マーカ317Bが表す道路の名称は、例えば図17Bに示すように線(ここでは、○○線)であってもよいし、筋、通り、街道、バイパス等であってもよい。
また、本内容例では、マーカ317Bは、例えば図18に示すように、自動車100が走行している方面(ここでは、△△方面)を表していてもよい。つまり、本内容例では、虚像300の属性情報は、自動車100が移動している路面600を含む道路の方面を表す情報であってもよい。この場合、自動車100が走行している車線(第1車線601)の方面を表すマーカ317だけではなく、他の車線(第2車線602)の方面(ここでは、××方面)を表すマーカ317も対象空間400に投影されてもよい。
(4.5)第5内容例
第5内容例では、虚像300は、図19に示すように複数(ここでは、3つ)のマーカ318からなり、かつ、動画像である。本内容例では、複数のマーカ318は、いずれも自動車100の進行方向に幅を持つ第1虚像301ではなく、ユーザ200から一定距離の路面600上に直立して視認される第2虚像302である。ただし、本内容例では、虚像300は、複数のマーカ318が動画像として対象空間400に投影されることにより、全体としては自動車100の進行方向に幅を持った画像としてユーザ200に視認される。以下では、3つのマーカ318のうち最も手前にあるマーカ318を「マーカ318A」、最も奥にあるマーカ318を「マーカ318C」、マーカ318A,318Cの間にあるマーカを「マーカ318B」ともいう。
本内容例では、虚像300は、自動車100が所定値以上の曲率を有するカーブ603の手前に進入したときに、対象空間400に投影される。具体的には、制御部5は、取得部6で取得した1以上の移動体情報(例えば、自車位置における道路情報)に基づいて、自動車100の前方にカーブ603が存在するか否かを判断する。そして、制御部5は、自動車100の前方にカーブ603が存在すると判断した場合、対象空間400におけるカーブ603の上方(図19におけるガードレールの上方)に、3つのマーカ318が投影されるように虚像300の表示を制御する。ここでは、カーブ603が自動車100から見て左向きに曲がっているので、3つのマーカ318は、いずれも左向きの矢印の図形を含むアイコンとして対象空間400に投影される。もちろん、カーブ603が自動車100から見て右向きに曲がっている場合、3つのマーカ318は、いずれも右向きの矢印の図形を含むアイコンとして対象空間400に投影される。
このとき、制御部5は、所定の間隔(例えば、1フレーム〜数フレーム)で、マーカ318A、マーカ318B、マーカ318C、マーカ318A、…の順に3つのマーカ318が投影されるように虚像300の表示を制御する。また、3つのマーカ318は、自動車100から離れるにしたがって(つまり、視距離が長くなるにつれて)、アイコンが左方へ移動するように、かつ、アイコンの大きさが小さくなるように対象空間400に投影される。したがって、ユーザ200においては、3つのマーカ318は、カーブ603に沿って滑らかに動いているように視認される。
上述のように、本内容例では、自動車100が所定値以上の曲率を有するカーブ603の手前に進入したときに、虚像300が動画像として対象空間400に投影される。したがって、ユーザ200は、虚像300を視認することにより、路面600の奥行きの変化、カーブ603の曲率、及びカーブ603の向きを直感的に把握しながら運転し易い、という利点がある。特に、虚像300は、昼間よりもユーザ200が距離感をつかみ難い夜間において有効である。すなわち、ユーザ200は、前方が暗いためにカーブ603の存在に気付かない場合でも、虚像300を視認することにより、カーブ603の存在に気付くことが可能である。
また、本内容例では、虚像300が動画像であるため、複数のマーカ318を1フレームに1つずつ投影することが可能である。ここで、表示システム10が複数のマーカ318を1フレームに同時に投影する構成である場合、表示システム10の容積が大きくなることで、自動車100に搭載できなくなる可能性がある。一方、本内容例によれば、表示システム10が複数のマーカ318を1フレームに1つずつ投影する構成であるので、表示システム10の容積が大きくなり難く、結果として自動車100に搭載できなくなる可能性を低減することができる、という利点がある。また、本内容例によれば、虚像300が静止画像である場合と比較して、虚像300が表す路面600の状況にユーザ200が注視し易い、という利点がある。
ところで、本内容例では、虚像300は、対象空間400におけるカーブ603の上方に投影されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、虚像300は、対象空間400における路面600に重畳するように投影されてもよい。この場合、複数のマーカ318は、いずれも第1虚像301として対象空間400に投影されてもよい。
(4.6)第6内容例
第6内容例では、虚像300は、図20に示すように、2つのマーカ319A,319Bからなる。以下、2つのマーカ319A,319Bを特に区別しない場合、2つのマーカ319A,319Bの各々を「マーカ319」と呼ぶこともある。マーカ319Aは、第1虚像301であり、自動車100(移動体)が走行している路面600と繋がっている他の路面604であって、自動車100が進入可能な他の路面604を表している。ここでは、他の路面604は、高速道路の入口である。マーカ319Bは、第2虚像302であり、マーカ319Aが示す他の路面604の行き先を表している。ここでは、マーカ319Bは、高速道路を模式的に表すアイコンであり、マーカ319Aに重ねて投影される。
つまり、本内容例では、虚像300の属性情報は、自動車100が移動している路面600と繋がっている他の路面604のうち、自動車100が進入可能な他の路面604を表す情報である。したがって、図20では図示していないが、路面600と繋がっている他の路面604であっても、自動車100が進入不可能な他の路面604(例えば、一方通行の路面)には、マーカ319が投影されない。
本内容例では、虚像300は、例えば自動車100の運転中においては常に表示される。具体的には、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、自車位置における道路情報など)に基づいて、マーカ319が対象空間400における他の路面604に重畳して投影されるように、虚像300の表示を制御する。
上述のように、本内容例では、自動車100が走行している路面600と繋がっている進入可能な他の路面604を表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。したがって、ユーザ200は、虚像300を視認することにより、自動車100の現在の経路とは異なる他の経路を考慮しながら運転し易い、という利点がある。例えば、ユーザ200は、虚像300を視認することにより高速道路の入口があることを認識すると、一般道を走行するか、高速道路を走行するか等、経路の選択が可能となる、という利点がある。
本内容例において、自動車100が進入可能な他の路面604は、例えば駐車場の入口、店舗の入口などである。また、本内容例では、自動車100が進入可能な他の路面604の行き先を示すマーカ319Bが対象空間400に投影されているが、マーカ319Bは投影されなくてもよい。
(4.7)第7内容例
第7内容例では、虚像300は、図21に示すように複数のマーカ320からなる。複数のマーカ320の各々は、自動車100(移動体)の進行方向に沿った向きの矢印として、対象空間400に投影される。複数のマーカ320は、ユーザ200に視認されることにより、ユーザ200に加速していると錯覚させ、自動車100の車速が実際の車速よりも速いとユーザ200に錯覚させる効果を奏し得る。つまり、本内容例では、虚像300の内容は、自動車100を運転しているユーザ200に加速していると錯覚させる情報である。
本内容例では、虚像300は、例えば自動車100の車速が閾値速度(ここでは、自動車100が走行している道路の制限速度)を超えると表示される。具体的には、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、自車位置における道路情報、自車の車速など)に基づいて、複数のマーカ320が対象空間400における路面600に重畳して投影されるように、虚像300の表示を制御する。
上述のように、本内容例では、例えば自動車100の車速が制限速度を超えると、ユーザ200に加速していると錯覚させる虚像300が対象空間400に投影される。したがって、ユーザ200は、虚像300を視認することにより、現在の車速が速すぎると認識し、ブレーキを踏む等して現在の車速を落とすことを試みる。つまり、本内容例によれば、ユーザ200に虚像300を視認させることにより、現在の車速を制限速度以下に抑えるようにユーザ200に促すことが可能である、という利点がある。
ここで、自動車100が制限速度を超過したときに警告音を鳴動する構成を備えている場合、警告音が頻繁に鳴動されることでユーザ200に不快感を与える可能性がある。一方、本内容例では、警告音の鳴動の代わりに虚像300を表示することにより、ユーザ200に不快感を与える可能性を低減することができる、という利点がある。また、例えばトンネル等の特定の道路においては、ユーザ200に加速していると錯覚させるためのペイントを施している場合があるが、このようなペイントが施されている場所は限定されている。一方、本内容例によれば、上記のペイントの有無に依らず、いつでもユーザ200に加速していると錯覚させることが可能である、という利点がある。
本内容例において、虚像300は、上述の複数のマーカ320に限らず、他の態様であってもよい。つまり、虚像300は、ユーザ200に加速していると錯覚させることが可能な態様であればよい。
(4.8)第8内容例
第8内容例では、虚像300は、図22に示すように、2つのマーカ321A,321Bからなるマーカ321で構成されている。マーカ321Aは、第1虚像301であり、自動車100(移動体)が実際に走行した過去の経路を表している。ここでは、例えばサーキット、通勤時に通る経路などのように、現在の経路と過去の経路とで出発位置及び目的位置が同じであり、かつ、自動車100が走行する道路が同じであると仮定する。マーカ321Bは、第1虚像301であり、出発位置から現在位置までに現在の経路で要した時間と、過去の経路で要した時間との差分を表している。ここでは、現在の経路での所要時間が過去の経路での所要時間を0.5秒上回っているため、「+0.5s」という文字列からなるマーカ321Bがマーカ321Aに重ねて投影される。つまり、本内容例では、虚像300の内容は、現在の自動車100が移動している経路と出発位置及び目的位置が同じであり、かつ自動車100が移動する道路が同じである過去の経路を表す情報である。
本内容例では、虚像300は、例えば自動車100の運転開始時から表示される。具体的には、制御部5は、過去の経路のうち出発位置から目的位置までの所要時間の最も短い過去の経路を記憶している。そして、制御部5は、自動車100の運転が開始されると、マーカ321Aが対象空間400における路面600に重畳して投影されるように、虚像300の表示を制御する。マーカ321Aに含まれる情報は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、自車位置における道路情報など)に基づく情報である。また、制御部5は、出発位置から現在位置までに現在の経路で要した時間と、過去の経路で要した時間とをリアルタイムに比較し、マーカ321Bがマーカ321Aに重なって投影されるように、虚像300の表示を制御する。その後、制御部5は、自動車100が目的位置に到達すると、出発位置から目的位置までの現在の経路で要した時間が過去の経路で要した時間よりも短い場合、現在の経路を過去の経路として記憶する。
上述のように、本内容例では、例えばユーザ200が自動車100の運転を開始すると、過去の経路を表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。このため、本内容によれば、ユーザ200が虚像300を視認して現在の経路と過去の経路とを比較することで、ユーザ200が目的位置までの最適な経路を模索しながら運転することが可能である、という利点がある。
ところで、自動車100の運転開始時に本内容例の虚像300の投影を開始するか否かは任意である。例えば、休日のドライブ等、通勤時とは異なる経路で自動車100を走行させる場合には、過去の経路との比較が意味をなさない。このような場合、表示システム10が本内容例の虚像300を対象空間400に投影させる必要がない。
(4.9)第9内容例
第9内容例では、虚像300は、図23に示すように、マーカ322と、2つのマーカ323A,323Bからなるマーカ323と、で構成されている。マーカ322は、第1虚像301であり、ナビゲーションシステムによる現在の案内経路を表している。マーカ323Aは、第1虚像301であり、ナビゲーションシステムによる再検索後の案内経路を表している。マーカ323Bは、第1虚像301であり、現在位置から目的位置までに現在の案内経路で要すると推測される時間と、再検索後の案内経路で要すると推測される時間との差分を表している。ここでは、再検索後の案内経路で推測される所要時間が、現在の案内経路で推測される所要時間よりも5分短くなるため、「−5min」という文字列からなるマーカ323Bがマーカ323Aに重ねて投影される。つまり、本内容例では、虚像300の内容は、ナビゲーションシステムによる現在の案内経路と、再検索後の案内経路を表す情報である。
本内容例では、虚像300は、例えば現在の案内経路にて渋滞が発生する等して、ユーザ200がナビゲーションシステムにより目的位置までの案内経路を再検索するときに表示される。具体的には、制御部5は、取得部6から取得した1以上の移動体情報(例えば、自車位置における道路情報など)に基づいて、マーカ321,322が路面600に投影されるように、虚像300の表示を制御する。ここでは、路面600のうち渋滞が発生している第1車線601にマーカ321が投影され、第1車線601から分岐する第2車線602にマーカ322が投影される。
上述のように、本内容例では、ユーザ200がナビゲーションシステムにより目的位置までの案内経路を再検索すると、現在の案内経路と再検索後の案内経路とを表す内容の虚像300が対象空間400に投影される。このため、本内容によれば、ユーザ200が虚像300を視認して現在の案内経路と再検索後の案内経路とを比較することにより、ユーザ200が再検索後の案内経路のメリット(又はデメリット)を把握し易い、という利点がある。
(5)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、表示システム10と同様の機能は、表示システム10の制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る表示システム10の制御方法は、投影部40と、制御部5と、を備える表示システム10の制御方法である。投影部40は、対象空間400に虚像300を投影する。制御部5は、虚像300の表示を制御する。表示システム10の制御方法は、移動体(ここでは、自動車100)の進行方向に幅を持ち、少なくとも移動体が移動している路面600の属性情報を表す内容の虚像300を表示する。
また、一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記の表示システム10の制御方法を実行させるためのプログラムである。
本開示における表示システム10又は制御方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるシステム又は方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、表示システム10の制御部5の機能は、複数のシステム(装置)に分散して設けられてもよい。制御部5の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
また、表示システム10は、車両と車両との間(車車間)、又は車両と信号機及び道路標識等のインフラ(infrastructure)との間(路車間)で、直接的に通信する、いわゆるV2X(Vehicle to Everything)の通信技術を利用してもよい。V2Xの通信技術によれば、例えば、移動体情報を、自動車100が、周辺の車両又はインフラから取得することが可能になる。また、インフラにて対象空間400に投影する虚像300の内容を決定してもよく、この場合、自動車100には、制御部5の少なくとも一部が搭載されなくてもよい。
また、表示システム10は、移動体(自動車100)の進行方向の前方に設定された対象空間400に虚像300を投影する構成に限らず、例えば、移動体の進行方向の側方、後方、又は上方等に虚像300を投影してもよい。
また、表示システム10は、自動車100に用いられるヘッドアップディスプレイに限らず、例えば、二輪車、電車、航空機、建設機械、及び船舶等、自動車100以外の移動体にも適用可能である。さらに、表示システム10は、移動体に限らず、例えば、アミューズメント施設で用いられてもよいし、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)等のウェアラブル端末、医療設備、又は据置型の装置として用いられてもよい。
また、表示システム10は、レーザ光を用いて虚像300を投影する構成に限らない。例えば、表示システム10は、拡散透過型のスクリーン1に対し、スクリーン1の背後からプロジェクタで画像(虚像300)を投影する構成であってもよい。または、表示システム10は、液晶ディスプレイで表示された画像に応じた虚像300を、投影部40を介して投影する構成であってもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る表示システム(10)は、投影部(40)と、制御部(5)と、を備える。投影部(40)は、対象空間(400)に虚像(300)を投影する。制御部(5)は、虚像(300)の表示を制御する。制御部(5)は、移動体(例えば、自動車(100))の進行方向に幅を持ち、少なくとも移動体が移動している路面(600)の属性情報を表す内容の虚像(300)を表示する。
この態様によれば、ユーザ(200)が対象空間(400)に表示される虚像(300)を見ることで、路面(600)の状況を把握し易い、という利点がある。また、この態様によれば、ナビゲーションシステムの使用の有無に依らず、路面(600)の属性情報を表す内容の虚像(300)が対象空間(400)に表示される。したがって、この態様によれば、ユーザ(200)が特に意識することなく路面(600)の状況を把握し易い、という利点がある。
更に、この態様によれば、虚像(300)が移動体の進行方向に幅を持って対象空間(400)に表示されるので、ユーザ(200)が直感的に路面(600)の状況を把握し易い、という利点がある。すなわち、虚像(300)が移動体の進行方向に幅を持たない形で対象空間(400)に表示された場合、この虚像(300)は平面形状の物体としてユーザ(200)に知覚される。つまり、この虚像(300)は、立体形状の物体の集合である実空間とは異なる形態としてユーザ(200)に知覚されるため、ユーザ(200)が違和感を覚える可能性がある。そして、ユーザ(200)がこのような虚像(300)を見た場合、虚像(300)を実空間上の物体として知覚する処理をユーザ(200)の脳で実行するため、ユーザ(200)が虚像(300)を直感的に把握し難い。
一方、この態様によれば、虚像(300)が移動体の進行方向に幅を持っているので、虚像(300)が実空間と同じ形態である立体形状の物体としてユーザ(200)に知覚され易い。このため、この態様によれば、ユーザ(200)が虚像(300)を見た場合に、ユーザ(200)の脳での上記の処理負荷が軽減されるので、ユーザ(200)が虚像(300)を直感的に把握し易い、という利点がある。
ここで、ユーザ(200)の運転を支援するという観点からすれば、ユーザ(200)が目的地への経路情報を把握することと比較して、ユーザ(200)が路面(600)の状況を把握することの方が即時性を要求されがちである。この態様によれば、ユーザ(200)が虚像(300)を直感的に把握し易いので、上記の即時性の要求を満たし易く、結果としてユーザ(200)の運転を支援する機能を向上することができる、という利点がある。
第2の態様に係る表示システム(10)では、第1の態様において、属性情報は、移動体の位置に関する情報、移動体の周辺の物体に関する情報、及び移動体の状態に関する情報のうち1以上の情報に基づく情報である。
この態様によれば、種々の路面(600)の状況をユーザ(200)に提示し易い、という利点がある。
第3の態様に係る表示システム(10)では、第1又は第2の態様において、属性情報は、予測される移動体の進行方向にある特定領域(A1)に移動体が進入可能か否かを表す情報である。
この態様によれば、移動体の進行方向を変更する必要があるか否かをユーザ(200)が判断し易い、という利点がある。
第4の態様に係る表示システム(10)では、第3の態様において、制御部(5)は、特定領域(A1)に移動体が進入不可能である場合に、移動体が特定領域(A1)を回避可能な経路を表す内容の虚像(300)を表示する。
この態様によれば、進入不可能な特定領域(A1)を回避するという選択をユーザ(200)が採り易い、という利点がある。
第5の態様に係る表示システム(10)では、第3の態様において、特定領域(A1)は、移動体が移動している車線(601)とは異なる他の車線(602)にある。
この態様によれば、ユーザ(200)が車線変更をするか否かを判断し易い、という利点がある。
第6の態様に係る表示システム(10)では、第1〜第5のいずれかの態様において、属性情報は、移動体が移動している路面(600)の勾配を表す情報である。
この態様によれば、ユーザ(200)は、路面(600)の勾配に応じた運転を行い易い、という利点がある。
第7の態様に係る表示システム(10)では、第1〜第6のいずれかの態様において、属性情報は、移動体が移動している路面(600)を含む道路の名称、又は方面を表す情報である。
この態様によれば、ユーザ(200)は、自身がどこに向かっているかを把握しながら運転し易い、という利点がある。
第8の態様に係る表示システム(10)では、第1〜第7のいずれかの態様において、虚像(300)は、動画像である。
この態様によれば、虚像(300)が静止画像である場合と比較して、虚像(300)が表す路面(600)の状況にユーザ(200)が注視し易い、という利点がある。
第9の態様に係る表示システム(10)では、第1〜第8のいずれかの態様において、属性情報は、移動体が移動している路面(600)と繋がっている他の路面(604)のうち移動体が進入可能な他の路面(604)を表す情報である。
この態様によれば、ユーザ(200)が移動体の現在の経路とは異なる他の経路を考慮しながら運転し易い、という利点がある。
第10の態様に係る情報提示システム(1000)は、第1〜第9のいずれかの態様の表示システム(10)と、検知システム(7)と、を備える。検知システム(7)は、移動体の周辺の物体を検知する。
この態様によれば、ユーザ(200)が対象空間(400)に表示される虚像(300)を見ることで、路面(600)の状況を把握し易い、という利点がある。
第11の態様に係る表示システム(10)の制御方法は、投影部(40)と、制御部(5)と、を備える表示システム(10)の制御方法である。投影部(40)は、対象空間(400)に虚像(300)を投影する。制御部(5)は、虚像(300)の表示を制御する。表示システム(10)の制御方法は、移動体の進行方向に幅を持ち、少なくとも移動体が移動している路面(600)の属性情報を表す内容の虚像(300)を表示する。
この態様によれば、ユーザ(200)が対象空間(400)に表示される虚像(300)を見ることで、路面(600)の状況を把握し易い、という利点がある。
第12の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第11の態様の表示システム(10)の制御方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、ユーザ(200)が対象空間(400)に表示される虚像(300)を見ることで、路面(600)の状況を把握し易い、という利点がある。
第13の態様に係る移動体は、第1〜第9のいずれかの態様の表示システム(10)と、反射部材(例えば、ウインドシールド(101))と、を備える。
この態様によれば、ユーザ(200)が対象空間(400)に表示される虚像(300)を見ることで、路面(600)の状況を把握し易い、という利点がある。
上記態様に限らず、実施形態に係る表示システム(10)の種々の構成(変形例を含む)は、表示システム(10)の制御方法、及び(コンピュータ)プログラムで具現化可能である。
第2〜第9の態様に係る構成については、表示システム(10)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
10 表示システム
40 投影部
5 制御部
7 検知システム
100 自動車(移動体)
101 ウインドシールド(反射部材)
300 虚像
400 対象空間
600 路面
601 第1車線(車線)
602 第2車線(他の車線)
604 他の路面
1000 情報提示システム

Claims (13)

  1. 対象空間に虚像を投影する投影部と、
    前記虚像の表示を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、移動体の進行方向に幅を持ち、少なくとも前記移動体が移動している路面の属性情報を表す内容の前記虚像を表示する
    表示システム。
  2. 前記属性情報は、前記移動体の位置に関する情報、前記移動体の周辺の物体に関する情報、及び前記移動体の状態に関する情報のうち1以上の情報に基づく情報である
    請求項1記載の表示システム。
  3. 前記属性情報は、予測される前記移動体の進行方向にある特定領域に前記移動体が進入可能か否かを表す情報である
    請求項1又は2に記載の表示システム。
  4. 前記制御部は、前記特定領域に前記移動体が進入不可能である場合、前記移動体が前記特定領域を回避可能な経路を表す内容の前記虚像を表示する
    請求項3に記載の表示システム。
  5. 前記特定領域は、前記移動体が移動している車線とは異なる他の車線にある
    請求項3に記載の表示システム。
  6. 前記属性情報は、前記移動体が移動している前記路面の勾配を表す情報である
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示システム。
  7. 前記属性情報は、前記移動体が移動している前記路面を含む道路の名称、又は方面を表す情報である
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示システム。
  8. 前記虚像は、動画像である
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示システム。
  9. 前記属性情報は、前記移動体が移動している前記路面と繋がっている他の路面のうち前記移動体が進入可能な他の路面を表す情報である
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示システムと、
    前記移動体の周辺の物体を検知する検知システムと、を備える
    情報提示システム。
  11. 対象空間に虚像を投影する投影部と、前記虚像の表示を制御する制御部と、を備える表示システムの制御方法であって、
    移動体の進行方向に幅を持ち、少なくとも前記移動体が移動している路面の属性情報を表す内容の前記虚像を表示する
    表示システムの制御方法。
  12. コンピュータシステムに、
    請求項11記載の表示システムの制御方法を実行させるための
    プログラム。
  13. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示システムと、
    光透過性を有し、前記投影部から出射された光を反射する反射部材と、を備える
    移動体。
JP2017129899A 2017-06-30 2017-06-30 表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体 Active JP7113259B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017129899A JP7113259B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体
DE112018003345.7T DE112018003345T5 (de) 2017-06-30 2018-06-27 Anzeigesystem, Informationspräsentationssystem mit einem Anzeigesystem, Verfahren zur Steuerung eines Anzeigesystems, Programm und mobiler Körper mit einem Anzeigesystem
PCT/JP2018/024286 WO2019004245A1 (ja) 2017-06-30 2018-06-27 表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017129899A JP7113259B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019012483A true JP2019012483A (ja) 2019-01-24
JP2019012483A5 JP2019012483A5 (ja) 2020-07-30
JP7113259B2 JP7113259B2 (ja) 2022-08-05

Family

ID=64742287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017129899A Active JP7113259B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7113259B2 (ja)
DE (1) DE112018003345T5 (ja)
WO (1) WO2019004245A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020118545A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
WO2020225990A1 (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP2020187107A (ja) * 2019-05-08 2020-11-19 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP2020189549A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 矢崎総業株式会社 表示ユニット
WO2022219700A1 (ja) * 2021-04-13 2022-10-20 三菱電機株式会社 運転支援装置および運転支援方法
US11710429B2 (en) 2019-06-05 2023-07-25 Denso Corporation Display control device and non-transitory computer readable storage medium for display control by head-up display
JP7444119B2 (ja) 2021-03-25 2024-03-06 トヨタ自動車株式会社 車線情報表示装置、車線情報表示方法、および車線情報表示用コンピュータプログラム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020225989A1 (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP7092158B2 (ja) * 2019-05-08 2022-06-28 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
WO2021156678A1 (en) * 2020-02-05 2021-08-12 Unity Technologies ApS Industrial head up display
KR20220022340A (ko) 2020-08-18 2022-02-25 삼성전자주식회사 컨텐츠를 시각화하는 장치 및 방법

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000214766A (ja) * 1999-01-22 2000-08-04 Fujitsu Ten Ltd ナビゲ―ション装置
JP2006162442A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd ナビゲーション装置及びナビゲーション方法
JP2006243888A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置
WO2008152784A1 (ja) * 2007-06-12 2008-12-18 Panasonic Corporation ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーション用プログラム
JP2009250827A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Panasonic Corp ナビゲーション装置、方法及びプログラム
JP2010156608A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Corp 車載用表示システム及び表示方法
JP2010236915A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Equos Research Co Ltd 情報表示装置
JP2010257253A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Denso Corp 車両用表示装置
JP2013206417A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Yazaki Energy System Corp 車載記録装置
JP2015068831A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 本田技研工業株式会社 機能拡張された3次元(3−d)ナビゲーション
JP2015197707A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 株式会社デンソー 車両用表示制御装置
JP2015210644A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 日本精機株式会社 車両用表示システム
JP2016000572A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 マツダ株式会社 車両制御装置
JP2016064760A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 虚像表示装置
JP2016068693A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 矢崎総業株式会社 車両用表示装置
JP2016182845A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 マツダ株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2017026417A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 トヨタ自動車株式会社 情報提示システム
JP2017091170A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社デンソー 提示制御装置及び提示制御方法
JP2017094882A (ja) * 2015-11-23 2017-06-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 虚像生成システム、虚像生成方法及びコンピュータプログラム

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000214766A (ja) * 1999-01-22 2000-08-04 Fujitsu Ten Ltd ナビゲ―ション装置
JP2006162442A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd ナビゲーション装置及びナビゲーション方法
JP2006243888A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置
WO2008152784A1 (ja) * 2007-06-12 2008-12-18 Panasonic Corporation ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーション用プログラム
JP2009250827A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Panasonic Corp ナビゲーション装置、方法及びプログラム
JP2010156608A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Corp 車載用表示システム及び表示方法
JP2010236915A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Equos Research Co Ltd 情報表示装置
JP2010257253A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Denso Corp 車両用表示装置
JP2013206417A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Yazaki Energy System Corp 車載記録装置
JP2015068831A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 本田技研工業株式会社 機能拡張された3次元(3−d)ナビゲーション
JP2015197707A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 株式会社デンソー 車両用表示制御装置
JP2015210644A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 日本精機株式会社 車両用表示システム
JP2016000572A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 マツダ株式会社 車両制御装置
JP2016064760A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 虚像表示装置
JP2016068693A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 矢崎総業株式会社 車両用表示装置
JP2016182845A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 マツダ株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2017026417A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 トヨタ自動車株式会社 情報提示システム
JP2017091170A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社デンソー 提示制御装置及び提示制御方法
JP2017094882A (ja) * 2015-11-23 2017-06-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 虚像生成システム、虚像生成方法及びコンピュータプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020118545A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
WO2020225990A1 (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP2020187107A (ja) * 2019-05-08 2020-11-19 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP7243660B2 (ja) 2019-05-08 2023-03-22 株式会社デンソー 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP2020189549A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 矢崎総業株式会社 表示ユニット
US11400812B2 (en) 2019-05-21 2022-08-02 Yazaki Corporation Display unit
JP7120963B2 (ja) 2019-05-21 2022-08-17 矢崎総業株式会社 表示ユニット
US11710429B2 (en) 2019-06-05 2023-07-25 Denso Corporation Display control device and non-transitory computer readable storage medium for display control by head-up display
JP7444119B2 (ja) 2021-03-25 2024-03-06 トヨタ自動車株式会社 車線情報表示装置、車線情報表示方法、および車線情報表示用コンピュータプログラム
WO2022219700A1 (ja) * 2021-04-13 2022-10-20 三菱電機株式会社 運転支援装置および運転支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7113259B2 (ja) 2022-08-05
DE112018003345T5 (de) 2020-03-05
WO2019004245A1 (ja) 2019-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7113259B2 (ja) 表示システム、表示システムを備える情報提示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び表示システムを備える移動体
US10600250B2 (en) Display system, information presentation system, method for controlling display system, computer-readable recording medium, and mobile body
US20210372810A1 (en) Display control device, display control method, and non-transitory tangible computer-readable medium therefor
US20160003636A1 (en) Multi-level navigation monitoring and control
US20140362195A1 (en) Enhanced 3-dimensional (3-d) navigation
JP2010143520A (ja) 車載用表示システム及び表示方法
JP2015068831A (ja) 機能拡張された3次元(3−d)ナビゲーション
WO2021006060A1 (ja) 表示制御装置および表示制御プログラム
US20190005727A1 (en) Display system, information presentation system, control method of display system, storage medium, and mobile body
US20120235805A1 (en) Information display apparatus and information display method
WO2011108091A1 (ja) 車載用表示装置及び表示方法
JP7218822B2 (ja) 表示制御装置
JP2015069656A (ja) 3次元(3−d)ナビゲーション
JP6883759B2 (ja) 表示システム、表示システムの制御方法、プログラム、及び移動体
US20210016793A1 (en) Control apparatus, display apparatus, movable body, and image display method
WO2020241003A1 (ja) 表示制御装置、及び表示制御プログラム
US10649207B1 (en) Display system, information presentation system, method for controlling display system, recording medium, and mobile body
WO2020208989A1 (ja) 表示制御装置及び表示制御プログラム
US11493357B2 (en) Superimposed image display device, superimposed image drawing method, and computer program
WO2019189515A1 (en) Control apparatus, display apparatus, movable body, and image display method
JP2014234139A (ja) 車載表示装置およびプログラム
JP7111121B2 (ja) 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP7234650B2 (ja) 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP2021049968A (ja) 表示制御装置および表示制御プログラム
KR20160062255A (ko) 차량 주행방향 기반 hud 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200608

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220513

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7113259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03