JP2019011719A - 給水装置、およびキャビネットの扉の取り付け方法 - Google Patents

給水装置、およびキャビネットの扉の取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】扉を容易にキャビネット本体に取り付け、および取り外すことができ、かつ扉を強固にキャビネット本体に取り付けることができる給水装置を提供する。【解決手段】給水装置は、水を加圧するポンプ2と、ポンプ2を駆動するモータ3と、ポンプ2、および、モータ3が収容されるキャビネット30を備える。キャビネット30は、キャビネット本体31と、該キャビネット本体31に取り付けられた扉35とを備え、キャビネット30は、扉35をキャビネット本体31に締結するための締結具45を備え、キャビネット30は、扉35とキャビネット本体31との間に配置されたシール部材55を備え、締結具45によって扉35とキャビネット本体31とを締結することによって、シール部材55が扉35とキャビネット本体31との間の隙間を塞ぐ。【選択図】図13

Description

本発明は、オフィスビルや集合住宅などの建物に水を供給するための給水装置に関し、特に、キャビネットを備えた給水装置に関する。また、本発明はキャビネットの扉をキャビネット本体に取り付ける方法に関する。
オフィスビルやマンションなどの建物に水を供給するためのポンプ装置として給水装置が広く使用されている。この給水装置は、一般に、水を圧送するためのポンプと、このポンプを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御する制御部とを備えている。給水装置は、水道本管に直接、または受水槽を介して接続され、水道本管から供給される水を建物内の給水器具(例えば、蛇口)に供給する。
給水装置のポンプ、モータ、その他の付帯機器は、前面に扉を備えたステンレス製のキャビネット内に収納される。このようなキャビネット型の給水装置は、屋外設置が可能である。そのため、キャビネット型の給水装置は、都心の建物の密集地にて多く採用されており、ポンプの音や振動がキャビネット外部に漏れないように、キャビネットの扉には、ポンプから伝わる振動およびポンプの騒音を抑える機能が求められる(例えば、特許文献1、特許文献3参照)。給水装置は定期的にメンテナンスを行う必要があるが、ビルとビルの間の狭小地に設置されるため、メンテナンスの際には、キャビネットの前面の扉を取り外すようになっている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−284898号公報 特許第5208457号公報 特許第4227256号公報
給水装置の前面や側面の直近に建物等の障害物があると、ドライバー等の工具が入らない虞があるため、キャビネットの扉とキャビネット本体とはねじ止めではなく単に勘合させることにより取り付けられている。また、給水装置は屋外に設置されるため背面から風で煽られて、キャビネット本体から扉が外れてしまわないように扉をキャビネット本体に強固に結合できる仕組みが必要である。
給水装置のポンプメンテナンス中は、建物が断水するため早急にメンテナンスを行う必要がある。そのため、キャビネットの扉は取り外し取り付けが容易な構造が望まれる。また、キャビネットの扉は、耐久性を持たせるため金属(ステンレス)の板でできているので、重量があり、従来の勘合構造のように扉を持ち上げながらキャビネット本体との勘合位置を合わせるのは難しい。
そこで、本発明は、キャビネットの扉を容易にキャビネット本体に取り付け、および取り外すことができ、かつ扉を強固にキャビネット本体に取り付けることができる給水装置を提供することを目的とする。また、本発明はキャビネットの扉を容易にキャビネット本体に取り付ける方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、水を加圧するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記ポンプ、および、前記モータが収容されるキャビネットを備え、前記キャビネットは、キャビネット本体と、該キャビネット本体に取り付けられた扉とを備え、前記キャビネットは、前記扉を前記キャビネット本体に締結するための締結具を備え、前記キャビネットは、前記扉と前記キャビネット本体との間に配置されたシール部材を備え、前記締結具によって前記扉と前記キャビネット本体とを締結することによって、前記シール部材が前記扉と前記キャビネット本体との間の隙間を塞ぐことを特徴とする給水装置である。
本発明の好ましい態様は、前記扉は、前記キャビネット本体に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記締結具は、前記キャビネットの前面、上面、側面、または前記キャビネットの内部に設けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記締結具は、前記キャビネット本体の上側縁と前記扉の上部とを締結することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記締結具は、その締結状態を目視にて確認できる締結具であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記シール部材は、二重シールであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記シール部材は、三重シールであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記扉および前記キャビネット本体のうちの一方には位置決め突起が設けられ、前記扉および前記キャビネット本体のうちの他方には位置決め孔が設けられており、前記位置決め突起が前記位置決め孔に挿入されることで前記扉と前記キャビネット本体との相対位置を固定することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記位置決め突起は、前記扉および前記キャビネット本体のうちの一方の底部に設けられ、前記位置決め孔は、前記扉および前記キャビネット本体のうちの他方の底部に設けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記位置決め突起は前記扉の下端に設けられ、前記位置決め孔は前記キャビネット本体の底部に形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様は、水を加圧するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記ポンプの吐出側に配置された圧力タンクと、前記ポンプ、前記モータ、および前記圧力タンクが収容されるキャビネットを備え、前記キャビネットは、キャビネット本体と、該キャビネット本体に取り付けられた扉とを備えた給水装置において、前記扉および前記キャビネット本体のうちの一方に設けられている位置決め突起を、前記扉および前記キャビネット本体のうちの他方に設けられている位置決め孔に挿入して、前記扉と前記キャビネット本体との相対位置を固定し、前記扉または前記キャビネット本体に設けられた締結具で、前記扉を前記キャビネット本体に締結することを特徴とするキャビネットの扉の取り付け方法である。
本発明によれば、締結具によって、扉はキャビネット本体に容易かつ強固に締結され、締結具を解除することによって、扉はキャビネット本体から容易に取り外すことができる。
また、本発明によれば、位置決め突起により扉をキャビネット本体に対して最初に位置決めすることができるので、扉の全体を長時間持ち上げる必要がなく、安全かつ簡単に扉をキャビネット本体に取り付けることができる。
給水装置の一実施形態を示す模式図である。 2台のポンプを備えた給水装置の内部構造の一実施形態を示す正面図である。 図2に示す給水装置の左側面図である。 キャビネットの斜視図である。 キャビネットの側面図である。 キャビネットの上面図である。 扉をキャビネット本体から取り外した状態を示す側面図である。 扉の正面図である。 扉の背面図である。 図9のA−A線断面図である。 スイングハンドルを示す正面図である。 スイングハンドルを閉位置から開位置まで回転させた状態示す正面図である。 扉およびキャビネット本体の断面図である。 キャビネット本体の上部を示す正面図である。 キャビネットの他の実施形態を示す断面図である。 締結具としてパチン錠と永久磁石との組み合わせを備えた実施形態を示す断面図である。 図16に示すパチン錠の締結が解除された状態を示す図である。 締結具としてスイングハンドルとローラーキャッチとの組み合わせを備えた実施形態を示す断面図である。 締結具としてねじと永久磁石との組み合わせを備えた実施形態を示す断面図である。 扉の下端に設けられた位置決め突起を示す斜視図である。 キャビネット本体の底部を示す斜視図である。 位置決め突起がキャビネット本体の孔に挿入された状態を示す斜視図である。 位置決め孔に挿入された位置決め突起と、扉のシールを示す拡大断面図である。 扉の着脱時の状態の一実施形態を示す側面図である。 扉の着脱時の状態の一実施形態を示す側面図である。 扉をキャビネット本体に取り付ける際の手順を示すフローチャートである。 扉をキャビネット本体から取り外す際の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、給水装置の一実施形態を示す模式図である。この給水装置は、オフィスビルや集合住宅などの建物への給水に使用される給水装置である。図1に示すように、給水装置の吸込口は、導入管5を介して水道本管または受水槽といった、水供給源4に接続されている。給水装置の吐出し口には配水管7が接続されており、この配水管7は、建物の内部に配置された給水器具(例えば蛇口)に連通している。給水装置は、水供給源4からの水を加圧して建物の各給水器具に供給するためのポンプ装置である。
給水装置は、導入管5を介して水供給源4から供給される水を加圧するポンプ2と、このポンプ2を駆動する駆動源としてのモータ3と、モータ3の可変速手段の一例であるインバータ21と、給水装置の給水動作(すなわちポンプ2の運転)を制御する制御部20と、ポンプ2の下流側に配置された逆止弁22と、逆止弁22の下流側に配置された流量検出器(フロースイッチ)24、吐出し側圧力センサ26、および圧力タンク28と、を備えている。これら構成要素(すなわち、ポンプ2,モータ3,インバータ21,制御部20,逆止弁22,流量検出器24,圧力タンク28など)は、キャビネット30内に収容されている。
逆止弁22は、ポンプ2の吐出し口に接続された吐出し管8に設けられており、ポンプ2が停止したときの水の逆流を防止するための弁である。流量検出器24は吐出し管8を流れる水の流量が所定の小水量以下であることを検出する装置である。吐出し側圧力センサ26は、ポンプ2の吐出し側圧力を測定するための水圧測定器である。圧力タンク28は、ポンプ2が停止している間の吐出し側圧力を保持するための圧力保持器である。配水管7は吐出し管8に接続されている。
ポンプ2の吸込口には吸込管9の一端が接続されており、吸込管9の他端は導入管5に接続されている。吸込管9には、逆流防止器(図2で後述する減圧式逆流防止器15)と吸込側圧力センサ(図2で後述する吸込側圧力センサ17)が取り付けられてもよい。逆流防止器は、導入管5への水の逆流を防止するために設置される。
水供給源4の水は、導入管5および吸込管9を通じてポンプ2に供給される。モータ3がポンプ2を駆動すると、ポンプ2は水を加圧して建物に水を供給する。ポンプ2によって加圧された水の一部は圧力タンク28内に蓄えられる。ポンプ2の運転が停止しているとき、配水管7内の水圧は圧力タンク28によって保持される。
給水装置は、ポンプ2を迂回するバイパス管11を備えていてもよい。バイパス管11の上流側端部は吸込管9に接続され、バイパス管11の下流側端部は吐出し管8に接続されている。バイパス管11には逆止弁16が取り付けられており、バイパス管11内での水の逆流を防止している。このバイパス管11は、流入圧のみで給水を可能とするために設けられている。
制御部20は、インバータ21およびモータ3の動作を制御することによって、ポンプ2の動作を制御する。より具体的には、制御部20は、吐出し側圧力センサ26の出力信号に基づいて、ポンプ2の回転速度を制御する。一般的には、吐出し側圧力センサ26により測定された圧力信号が設定された目標圧力と一致するようにポンプ2の回転速度を制御してポンプ2の吐出し圧力が一定になるように制御する吐出し圧力一定制御や、ポンプ2の吐出し圧力の目標値を適切に変化させることにより、建物内で最も下流側(末端)に配置された給水器具における水圧が一定となるように推定しながら制御する推定末端圧力一定制御などが行われる。
また、制御部20は、ポンプ2の起動および停止を制御する。一般的には、制御部20は、吐出し側圧力センサ26により測定された圧力信号が設定された始動圧より低くなるとポンプ2を起動し、流量検出器24が吐出し管8を流れる水の流量が所定の小水量以下であることを検出すると、圧力タンク28に蓄圧をしてポンプ2を停止する。ここで、給水装置において、ポンプ2が固定速運転を行う場合は、可変速手段であるインバータ21はなくてもよい。
図2は、複数のポンプを備えた給水装置の内部構造の一実施形態を示す正面図であり、図3は図2に示す給水装置の左側面図である。なお、図1と同様の構成には同じ符号を付与し、説明を省略する。キャビネット30の内部には、2台のポンプ2a,2bが横並びに配置されている。ポンプ2a,2bは立軸形ポンプであり、例えばブースタポンプから構成される。これらポンプ2a,2bはそれぞれモータ3a,3bに連結されている。ポンプ2a,2bの吸込側には、水平方向に延びる吸込ヘッダ18が配置されており、ポンプ2a,2bの吸込口は吸込ヘッダ18に連結されている。この吸込ヘッダ18とストレーナ付きボール弁12を備えた入口管10との間に、減圧式逆流防止器15が配置されている。入口管10には、吸込側の圧力を検出する吸込側圧力センサ17が取付けられている。ストレーナ付きボール弁12のストレーナ部に導入管(図1の符号5参照)を連結し、ボール弁12を開いた状態で各ポンプ2a,2bを運転すると、導入管(図1の符号5参照)の水が入口管10、減圧式逆流防止器15、および吸込ヘッダ18を経由して、各ポンプ2a,2bに吸い込まれる。本実施形態では、入口管10および吸込ヘッダ18は、図1に示す吸込管9を構成する。
ポンプ2a,2bの吐出し側には、吐出しエルボ管27がそれぞれ連結されており、各吐出しエルボ管27に、吐出された水の逆流を防止する逆止弁22並びに小水量を検出して信号を制御部20に送る流量検出器(フロースイッチ)24が配置されている。さらに、各吐出しエルボ管27は、ポンプ2a,2bから吐出された水を集合(合流)させる吐出し集合管34に連結されており、この吐出し集合管34には、吐出し側の圧力を検出する吐出し側圧力センサ26を有するバイパスヘッダ38の上端が接続され、このバイパスヘッダ38の長手方向に沿った所定の位置に、圧力タンク28から延びる圧力タンク配管28aが接続されている。さらに、このバイパスヘッダ38の下端は、ボール弁33を有する出口管29に連結される。この出口管29は、逆止弁(図1の符号16参照)が内部に配置されたバイパス管11を介して吸込ヘッダ18に連通している。本実施形態では、吐出しエルボ管27,吐出し集合管34,バイパスヘッダ38,および出口管29は、図1に示す吐出し管8を構成する。
この構成により、ポンプ2a(および/またはポンプ2b)の運転に伴って該ポンプ2a(および/またはポンプ2b)から吐出された水は、吐出しエルボ管27、逆止弁22、吐出し集合管34、バイパスヘッダ38、および出口管29を経由して外部(図1の配水管7)に吐出される。吸込ヘッダ18内の水の圧力が充分に高い場合には、吸込ヘッダ18内の水が直接出口管29に導かれて外部に吐出される。圧力タンク28は、ポンプ2a,2bから吐出された加圧水を蓄圧することでポンプ2a,2bの頻繁な起動停止を防止し、且つ給水圧を円滑に一定に保つ作用をする。
キャビネット30内におけるポンプ2a,2bの上方位置には、インバータ21を収納するインバータケース23が、ヒンジ25を介して前方に開閉自在に配置されている。インバータケース23は、例えばアルミニウム製で放熱フィン23Aを有するヒートシンク23Bを有しており、このヒートシンク23Bの上面にインバータ21が載置されている。インバータ21は、ポンプ2a,2bにそれぞれ連結されたモータ3a,3bに交流電力を周波数および電圧を変えて供給することで各モータ3a,3bを可変速駆動するための装置であり、内部に冷却が必要な半導体デバイスを有している。
各モータ3a,3bは、その上部において、モータ3a,3bの駆動に伴って回転する主軸100を外部に延出させている。そして、この各主軸100には、主軸100と一体に回転し、この回転に伴って上方へ向かう空気の流れを作る冷却ファン101が取付けられる。さらに、これら冷却ファン101は、モータ3a,3bに沿って上下に延びる円筒状のファンカバー102でそれぞれ覆われている。
モータ3a,3bによりポンプ2a,2bを運転すると、主軸100と一体に冷却ファン101が回転し、この冷却ファン101の回転に伴って、インバータケース23の放熱フィン23Aに向かう気流が形成される。ファンカバー102は、この気流をヒートシンク23Bの放熱フィン23Aに案内する。すると、ポンプ2a,2bで冷却された空気がモータ3a,3bの外周部を通って放熱フィン23Aに衝突し、この空気でモータ3a,3bが冷却され、更に放熱フィン23Aが冷却されてインバータ21が冷却される。そして、この気流は、放熱フィン23Aに衝突してその向きを変え、キャビネット30内に大きく循環する気流となる。このキャビネット30内の大きな気流の循環により、制御部20などが吸込管9、減圧式逆流防止器15、吸込ヘッダ18などの周辺から運ばれた冷却された空気と接触して冷却される。即ち、この冷却ファン101によって、キャビネット30内を全体的に循環する気流が形成されることにより、キャビネット30内の空気が常に攪拌され、その内部温度が均一化される。
キャビネット30には、制御部20が備えられており、この制御部20は、上記圧力センサ17,26などの信号を受けて、建物の各給水器具における給水圧が所定の圧力となるようにポンプ2a,2bを可変速運転する制御などを行う。より具体的には、制御部20は、上記圧力センサ17,26の出力信号に基づいて、建物内における給水圧を所定の圧力に維持するための指令信号をインバータ21に送る。インバータ21は、制御部20から送られた指令信号に基づいて、モータ3a,3bの回転速度を変更する。このような構成で、給水装置は、水供給源4からの水を所定圧まで加圧して、この加圧された水を建物内に供給する。
図4は、キャビネット30の斜視図であり、図5は、キャビネット30の側面図であり、図6は、キャビネット30の上面図である。以下、ポンプ2a、2bを特に区別する必要がない場合にはポンプ2と称し、同様にモータ3a,3bをモータ3と称す。給水装置は狭いスペースに設置されることが多いため、給水装置の設置面積は小さいことが求められる。このため、本実施形態のキャビネット30は、縦長の箱型である。また、給水装置は屋外に設置されることが想定されるため、キャビネット30は、キャビネット30内の機器(特に、ポンプ2,モータ3,インバータ21,制御部20)を雨や直射日光等の外部環境から保護する。なお、本実施形態では、キャビネット30は、ステンレス鋼などの耐腐食性のある金属から構成されているが、FRP等の複合材やプラスチックなどの有機高分子材にて構成されてもよい。キャビネット30の側面には、導入管5または配水管7をキャビネット30内に配管するための孔30aが形成されている。孔30aには不図示のグロメットを取り付けることで、配管を保護し、孔30aからキャビネット内に雨水やゴミ等が侵入するのを防ぐことができる。
キャビネット30は、キャビネット本体31と、このキャビネット本体31に着脱可能に取り付けられた扉35とを有している。扉35には、制御部20の表示部(図2の符号20a参照)を視認可能とさせるための開口36が形成されており、開口36は樹脂製等の透明なカバーで覆われている。扉35の中央部には、扉35を補強するための補強リブ39が形成されており、この補強リブ39上には樹脂プレート40が取り付けられている。さらに扉35の上部には、扉35をキャビネット本体31に締結するための締結具であるスイングハンドル45が取り付けられている。図7は、扉35をキャビネット本体31から取り外した状態を示す側面図である。
図8は、扉35の正面図であり、図9は、扉35の背面図であり、図10は、図9のA−A線断面図である。図8に示すように、扉35の正面壁48にはスイングハンドル45が取り付けられており、図9に示すように、扉35の下端には位置決め突起68が設けられている。キャビネット本体31の底部には位置決め突起68が挿入される位置決め孔(後述する)が形成されている。扉35は、スイングハンドル45および位置決め突起68によってキャビネット本体31に固定される。
扉35は、正面壁48、上壁49、底壁51、および2つの側壁52を有している。本実施形態では、正面壁48には、上述した開口36が形成されているが、開口36はなくてもよい。扉35の内面には、シール部材であるトップシール55、ボトムシール56、およびサイドシール58が取り付けられている。より具体的には、トップシール55は上壁49の内面に沿って配置され、ボトムシール56は底壁51の内面に沿って配置され、サイドシール58は側壁52の内面に沿って配置されている。以下の説明では、トップシール55、ボトムシール56、およびサイドシール58を単にシール部材55,56,58と称することがある。これらのシール部材55,56,58は扉35とキャビネット本体31との間に配置され、扉35とキャビネット本体31との間の隙間を塞いで、雨水や埃、ゴミ等がキャビネット30内に侵入するのを防止する。シール部材55,56,58は、スポンジゴムなどの弾性材料から構成されている。
正面壁48は、凹状断面を有する補強リブ39を有している。補強リブ39は、正面壁48の中央部に位置している。この補強リブ39は正面壁48に形成された溝(長尺の窪み)から構成されている。より具体的には、正面壁48の一部はキャビネット30の内側に窪んでおり、この窪んだ部分が補強リブ39を構成している。補強リブ39は正面壁48の一部から構成されている。
なお、正面壁48の中央部とは、具体的には正面壁48を垂直に左側部、中央部、右側部に3等分した中央部であり、本実施形態では、一例として補強リブ39の中央と正面壁48の中央が略一致している。
補強リブ39の表側には、樹脂プレート40が取り付けられている。図9に示すように、正面壁48の裏面には、補強リブ39に交わる複数の(本実施形態では2本の)補強板65が固定されている。一実施形態では、1つの補強板65のみが設けられてもよい。本実施形態では補強板65は補強リブ39に直交しているが、一実施形態では補強板65は補強リブ39と90度よりも小さい、または大きい角度で交わってもよい。
上述した各実施形態では、キャビネット30が縦長の形状を有しているが、キャビネット30が横長である場合は、補強リブ39は水平方向に延びてもよい。図示しないが、一実施形態では、扉35は複数の補強リブ39を有してもよい。例えば、互いに平行な複数の補強リブ39を正面壁48に形成してもよい。
図10に示すように、扉35の正面壁48は、その両側から中央に向かって傾斜している。本実施形態では、補強リブ39は正面壁48の中央部に位置しており、正面壁48はその両端から補強リブ39に向かって外側に傾斜している。本実施形態によれば、扉35の正面壁48がその両側から中央に向かって傾斜しているので、正面壁48の全体の強度が向上する。したがって、扉35全体の振動が抑制される。
スイングハンドル45は、扉35をキャビネット本体31に締結するための締結具の一例であり、本実施形態では、スイングハンドル45は正面壁48の上部の中央部に位置している。締結具の他の例としては、永久磁石、パチン錠、ローラーキャッチ、ねじなどが挙げられる。締結具は、スイングハンドル、永久磁石、パチン錠、ローラーキャッチ、ねじから選択された少なくとも1つであってもよい。例えば、締結具は、スイングハンドルおよび永久磁石の組み合わせであってもよい。スイングハンドル、永久磁石、パチン錠、ローラーキャッチは市販のものを使用することができる。
締結具は、キャビネット30の前面、上面、側面、またはキャビネット30の内部に設けられる。例えば、キャビネット30の前面にスイングハンドル45を取り付け、キャビネット30の内部に永久磁石またはローラーキャッチを設けてもよい。他の例では、キャビネット30の上面または側面にパチン錠を取り付け、キャビネット30の内部に永久磁石またはローラーキャッチを設けてもよい。
図11は、スイングハンドル45を示す正面図である。スイングハンドル45は、回転レバー70と、この回転レバー70に連結された留め金71と、回転レバー70をロックするロック機構73とを備えている。回転レバー70は扉35の表側に位置し、留め金71は扉35の裏側に位置している。留め金71は回転レバー70と一体に回転可能となっている。ロック機構73によって回転レバー70がロックされているときは、回転レバー70は閉位置にある。この閉位置では、回転レバー70および留め金71は図11に示すように鉛直姿勢にある。ロック機構73を解除すると、回転レバー70は回転可能な状態となる。図12は、回転レバー70を閉位置から開位置まで手動で回転させた状態を示す図である。図12に示すように、回転レバー70と留め金71は水平姿勢になるまで回転させることができる。
図13は、扉35およびキャビネット本体31の断面図である。図13に示すように、回転レバー70が閉位置にあるとき、留め金71はキャビネット本体31の上側縁31aに係合し、扉35の上部をキャビネット本体31に押し付ける。ロック機構73を解除して回転レバー70および留め金71を図12に示す開位置(水平姿勢)になるまで回転させると、留め金71が上側縁31aから外れ、これにより扉35の上部をキャビネット本体31から離すことが可能となる。
本実施形態では、締結具として、スイングハンドル45に加えて、永久磁石80がさらに使用されている。この永久磁石80はキャビネット30の内部に配置されている。より具体的には、永久磁石80はキャビネット本体31の上側縁31aに固定されている。永久磁石80は扉35の正面壁48の裏面に対向して配置されている。扉35は永久磁石80に接触する金属プレートを備えてもよい。扉35が永久磁石80に接触しているとき、永久磁石80は磁力により扉35を引き付け、扉35の上部をキャビネット本体31に押し付ける。このように、本実施形態では、スイングハンドル45と永久磁石80の組み合わせによって、扉35がキャビネット本体31に締結される。
永久磁石80によって、扉35の着脱を行う作業者は、扉35の上部を押し付けるだけで、磁力により扉35とキャビネット本体31を取り付けることができる。その後、スイングハンドル45の操作にて扉35をキャビネット本体31に締結する。また、扉35を取り外すときは、まずスイングハンドル45の操作にて扉35とキャビネット本体31との締結を解除し、扉35の上部を手前に引いて永久磁石80での接触を解除する。このように扉35を永久磁石80で固定した状態にてスイングハンドル45の操作を行うことができるので、扉35の着脱の作業性が向上する。なお、永久磁石80は扉35に設けてもよい。
本実施形態では、シール部材55は、第1シール55Aおよび第2シール55Bを備えた二重シールである。第1シール55Aおよび第2シール55Bは並列に配置され、扉35の上壁49の内面に取り付けられている。第1シール55Aは第2シール55Bよりもキャビネット30の内部側に配置されている。扉35がキャビネット本体31に取り付けられているときは、第1シール55Aは、キャビネット本体31の上壁82に形成された角部31bに接触し、第2シール55Bはキャビネット本体31の上面31cに接触する。角部31bは扉35の上壁49と平行に延びており、第1シール55Aは角部31bと扉35の上壁49との間に配置されている。
図13に示すように、スイングハンドル45および永久磁石80が扉35をキャビネット本体31に対して押し付けると、第1シール55Aはキャビネット本体31の角部31bに押し付けられて変形し、広い面積でキャビネット本体31に接触する。よって、第1シール55Aは扉35とキャビネット本体31との間の隙間を塞ぎ、雨水などの液体のキャビネット30内への浸入を防ぐことができる。さらに、第1シール55Aは締結具であるスイングハンドル45および永久磁石80によってキャビネット本体31に押し付けられるので、第1シール55Aが劣化しても、第1シール55Aはそのシール効果を発揮し続けることができる。特に、雨水がキャビネット30内に侵入するのを防ぐために、締結具であるスイングハンドル45および永久磁石80は、キャビネット本体31の上側縁31aと扉35の上部とを締結するとよい。
第2シール55Bは、扉35の上壁49の縁に沿って配置されている。扉35をキャビネット本体31に取り付けると、第2シール55Bはキャビネット本体31の上面31cに接触し、扉35とキャビネット本体31の上面31cとの隙間を塞ぐ。この位置に配置された第2シール55Bは、雨水などの液体が第1シール55Aに到達する量を少なくする機能を持つ。本実施形態によれば、第1シール55Aおよび第2シール55Bを含む二重シールによって雨水などの液体のキャビネット30内への浸入を防ぐことができる。
扉35がキャビネット本体31に締結されていないとき、扉35が強風によってキャビネット本体31から外れてしまう虞がある。本実施形態によれば、扉35がキャビネット本体31に締結されているか否かはスイングハンドル45の回転レバー70の位置から目視により簡単に認識することができる。すなわち、回転レバー70が図11に示す位置にあるときは、スイングハンドル45により扉35がキャビネット本体31に締結されていることを示しており、回転レバー70が図12に示す位置にあるときは、扉35はキャビネット本体31に締結されていないことを示している。このように、スイングハンドル45を採用することで、扉35の締め忘れを防止できる。
図13に示すように、永久磁石80は、第1シール55Aおよび第2シール55Bよりもキャビネット30の内部側に配置されており、永久磁石80は屋外環境から守られている。永久磁石80は1つであってもよいが、第1シール55Aに力を加えて変形させる観点から、本実施形態では複数の永久磁石80が設けられている。
図14はキャビネット本体31の上部を示す正面図である。図14に示すように、複数の永久磁石80はキャビネット本体31の上側縁31aに固定されている。本実施形態では2つの永久磁石80が対称位置に配置されている。
図15は、キャビネット30の他の実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構造は図13に示す構造と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、シール部材55は、第1シール55A、第2シール55B、および第3シール55Cを備えた三重シールである。キャビネット本体31の上壁82は、上側縁31aおよび角部31bに接続された段部31dを有している。この段部31dは、上側縁31aと角部31bとの間に位置しており、かつ角部31bよりも低い位置にある。扉35がキャビネット本体31に取り付けられているとき、第3シール55Cは段部31dに接触する。
第3シール55Cは扉35の上壁49の内面に取り付けられており、第1シール55Aおよび第2シール55Bと並列に配置されている。第1シール55Aは、第2シール55Bと第3シール55Cとの間に配置され、第3シール55Cは、第1シール55Aおよび第2シール55Bよりもキャビネット30の内部側に配置されている。さらに、第3シール55Cは、第1シール55Aおよび第2シール55Bよりも低い位置に配置されている。第1シール55Aおよび第3シール55Cは、段部31dに沿って配置され、段部31dは第1シール55Aと第3シール55Cとの間に位置している。
扉35がキャビネット本体31に締結されているときは、第1シール55Aはキャビネット本体31に押し付けられ、第2シール55Bはキャビネット本体31の上面31cに接触し、第3シール55Cは段部31dの上面に接触する。より具体的には、スイングハンドル45および永久磁石80が扉35をキャビネット本体31に対して押し付けると、第1シール55Aはキャビネット本体31の角部31bに押し付けられて変形するとともに、第2シール55Bおよび第3シール55Cはキャビネット本体31の上面31cおよび段部31dの上面にそれぞれ接触する。
本実施形態によれば、万が一、第1シール55Aを通過した雨水などの液体は第3シール55Cによってその浸入が防止される。第3シール55Cによって流れが遮られた液体は、段部31dを通ってキャビネット本体31の側部を流れ落ち、キャビネット30から排出される。本実施形態によれば、第1シール55A、第2シール55B、および第3シール55Cを備えた三重シールによって雨水などの液体のキャビネット30内への浸入を防ぐことができる。
図16は、締結具としてパチン錠91と永久磁石80との組み合わせを備えた実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構造は図13に示す構造と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、スイングハンドル45に代えてパチン錠91が使用されている。パチン錠91は、キャビネット30の上面31eに固定されている。図16では1つのパチン錠91のみが描かれているが、複数のパチン錠91が設けられている。一実施形態では、パチン錠91は、キャビネット30の側面の上部に固定されてもよい。例えば、2つのパチン錠91が、キャビネット30の両側面の上部に固定されてもよい。
パチン錠91は、キャビネット本体31に設けられたパチン錠本体91aと蓋35に設けられた突起91bを備える。パチン錠本体91aには、レバー部91a1、引っかけ部91a2を備え、突起91bには、蓋35がキャビネット本体31に締結された状態にて引っかけ部91a2が引っかかる形状となっている。レバー部91a1が上面31eに対して略垂直の位置の状態で引っかけ部91a2を突起91bに引っ掛けてレバー部91a1を上面31eに対して略平行の位置となるまで倒すことにより蓋35とキャビネット本体31を締結する。このように、蓋35がキャビネット本体31に締結されているときには、ばねに連動したレバー91a1が取り付け面であるキャビネット本体31の上面31eに対して略平行の位置となる。図17に示すように、蓋35がキャビネット本体31に締結されていないとき、レバー91a1はキャビネット本体31の上面31eに対して略垂直の位置となる。
パチン錠91は、扉35をキャビネット本体31に強固に締結することが可能であり、引っかかる部分があるため、屋外設置時に背面側からの強風で扉35が開いてしまうのを防止できる。
図18は、締結具としてスイングハンドル45とローラーキャッチ93との組み合わせを備えた実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構造は図13に示す構造と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、永久磁石80に代えて、ローラーキャッチ93が使用されている。ローラーキャッチ93は、図13に示す永久磁石80と同様に、キャビネット30の内部に配置されている。より具体的には、ローラーキャッチ93は、キャビネット本体31の上側縁31aと角部31bとの間に形成された段部31dに固定されている。ローラーキャッチ93は永久磁石より強い結合力が得られるという利点がある。
ローラーキャッチ93は、第1シール55Aおよび第2シール55Bよりもキャビネット30の内部側に配置されており、ローラーキャッチ93は屋外環境から守られている。図18では1つのローラーキャッチ93のみが描かれているが、複数のローラーキャッチ93が設けられている。
図19は、締結具としてねじ95と永久磁石80との組み合わせを備えた実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構造は図13に示す構造と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、スイングハンドル45に代えてねじ95が使用されている。ねじ95は、扉35の上壁49を貫通し、キャビネット本体31の上壁82に形成されたねじ穴96に螺合されている。図19では1つのねじ95のみが描かれているが、複数のねじ95が設けられている。一実施形態では、ねじ95は、キャビネット30の側面の上部に取り付けられてもよい。
図16乃至図19に示す実施形態は、図15に示す三重のシール部材の実施形態に適用することも可能である。
図11並びに図12にて上述したように、スイングハンドル45は、回転レバー70が鉛直姿勢か水平姿勢かを目視で確認することにより、扉35をキャビネット本体に取り付けた状態にて締結状態が視認できる締結具である。また、図16におけるパチン錠91は、そのレバー部91a1が、取り付け面と略平行の位置か、または略垂直の位置にあるかを目視で確認することにより、扉35をキャビネット本体31に取り付けた状態にて、締結されているか否かが目視にて確認できる締結具である。図19にて説明したねじ95においても扉35をキャビネット本体31に取り付けた状態にて、締結されているか否かを目視にて確認できる締結具である。このように、扉35をキャビネット本体31に取り付けた状態にて、締結されているか否かが目視にて確認できる締結具を用いることで、扉35の締め忘れを防止できる。
図20は、扉35の下端に設けられた位置決め突起68を示す斜視図である。本実施形態では、2つの位置決め突起68が扉35の底部である底壁51に設けられている。位置決め突起68と底壁51は一体構造であってもよい。各位置決め突起68は鉤の形状を有した突起であり、各位置決め突起68の先端は下方に突出している。位置決め突起68は、扉35をキャビネット本体31から外して仮置きするときに、位置決め突起68が地面に接触しないように、扉35の底壁51から飛び出さない程度の寸法を有している。
図21は、キャビネット本体31の底部85を示す斜視図である。キャビネット本体31の底部85は、扉35の位置決め突起68に対応した位置に2つの位置決め孔84を有している。各位置決め孔84は、各位置決め突起68よりも大きい孔であって、位置決め部材は位置決め孔84に挿入可能となっている。
図22は、位置決め突起68がキャビネット本体31の位置決め孔84に挿入された状態を示す斜視図である。図22に示すように、位置決め突起68がキャビネット本体31の位置決め孔84に挿入されると、扉35のキャビネット本体31に対する相対位置が固定される。1つの位置決め突起68および1つの位置決め孔84のみが設けられてもよいが、扉35の下部の位置を固定する観点からは、複数の位置決め突起68、および複数の位置決め孔84を設けることが好ましい。
図23は、位置決め孔84に挿入された位置決め突起68と、扉35のシール部材56を示す拡大断面図である。シール部材56は扉35の底壁51の内面に沿って配置されている。扉35の位置決め突起68を、キャビネット本体31の位置決め孔84に挿入すると、シール部材56はキャビネット本体31の底部85に押し付けられて変形し、シール部材56は広い面積でキャビネット本体31に接触する。よって、シール部材56は扉35とキャビネット本体31との間の隙間を塞ぎ、雨水などの液体のキャビネット30内への浸入を防ぐことができる。シール部材56をどの程度変形させる(潰す)かは、位置決め孔84と位置決め突起68との相対位置によって決まる。言い換えれば、位置決め孔84と位置決め突起68との相対位置を適切に設定することにより、シール部材56の所望の変形量を得ることができる。また同様に、シール部材58についても、位置決め孔84と位置決め突起68との相対位置を適切に設定することによりシール部材58の所望の変形量を得ることができる。
また、図23に示すように、扉35の正面壁48は、その接地部分にテーパー部48aを備えてもよい。そうすることで、扉35の着脱時の作業性が向上する。
次に、図24、並びに図26、図27のフローチャートを用いて、扉35とキャビネット本体31との着脱方法を説明する。図24は、扉35の着脱時の状態を示す側面図であり、図26は扉35をキャビネット本体31に取り付ける際の手順を示すフローチャートであり、図27は扉35をキャビネット本体31から取り外す際の手順を示すフローチャートである。
扉35のキャビネット本体31への取り付けは次のようにして行われる。以下の説明は、図13に示す実施形態に係る扉35を取り付ける例であるが、図15乃至図19に示す扉35も同様にしてキャビネット本体31へ取り付けることができる。まず、図24に示すように、扉35の上部を手前に引いて扉35の全体を斜めにした状態で、位置決め突起68を位置決め孔84に挿入し、キャビネット本体31に対する扉35の下部の相対位置を固定する(図26のステップ1)。このとき、図23に示したテーパー部48aによって、扉35の全体を斜めにした状態でも扉35が地面に接することを防止できる。次いで、扉35の上部をキャビネット本体31に手で押さえつけ(図26のステップ2)、扉35を永久磁石80に接触させる。永久磁石80が扉35を引きつけた状態で、スイングハンドル45により扉35をキャビネット本体31に締結する(図26のステップ3)。
扉35のキャビネット本体31からの取り外しは次のようにして行われる。以下の説明は、図13に示す実施形態に係る扉35を取り付ける例であるが、図15乃至図19に示す扉35も同様にしてキャビネット本体31から取り外すことができる。まず、スイングハンドル45による扉35とキャビネット本体31の締結を解除する(図27のステップ1)。図24に示すように、扉35の上部を手前に引いて(図27のステップ2)扉35と永久磁石80との接触を解除し、扉35の全体を斜めにした状態で、位置決め突起68を位置決め孔84から取り外すことで、扉35をキャビネット本体31から取り外す(図27のステップ3)。
上述した実施形態では、扉35の底壁51に位置決め突起68を設け、キャビネット本体31の底部85に位置決め孔84を備える構成について説明したが、扉35の上壁51に位置決め突起68を設け、キャビネット本体31の上壁82に位置決め孔84を備える構成としてもよい。その場合、上述した、スイングハンドル45はキャビネット30の下部に設けるとよい。
次に、図25、並びに図26、図27のフローチャートを用いて、扉35の上壁51に位置決め突起68を設け、キャビネット本体31の上壁82に位置決め孔84を備える構成にて、扉35とキャビネット本体31の着脱方法を説明する。図25は、扉35の着脱時の状態を示す側面図である。
キャビネット本体31の扉35のキャビネット本体31への取り付けは次のようにして行われる。まず、図25に示すように扉35の下部を手前に引いて扉35の全体を斜めにした状態で、位置決め突起68を位置決め孔84に挿入し、キャビネット本体31に対する扉35の上部の相対位置を固定する(図26のステップ1)。次いで、扉35の下部をキャビネット本体31に手で押さえつけ(図26のステップ2)、スイングハンドル45により扉35をキャビネット本体31に締結する(図26のステップ3)。
キャビネット本体31から扉35の取り外しは次のようにして行われる。まず、スイングハンドル45による扉35とキャビネット本体31の締結を解除する(図27のステップ1)。図25に示すように扉35の下部を手前に引いて扉35の全体を斜めにした状態とする(図27のステップ2)。次に、位置決め突起68を位置決め孔8から取り外し、キャビネット本体31から扉35を取り外す(図27のステップ3)。
図24および図25では、スイングハンドル45が締結具として使用されているが、永久磁石、パチン錠、ローラーキャッチ、ねじなどの他のタイプの締結具を使用した場合でも、同じようにして扉35の取り付けおよび取り外しが可能である。
本実施形態によれば、位置決め突起68により扉35をキャビネット本体31に対して最初に位置決めすることができるので、扉35の全体を長時間持ち上げる必要がなく、安全かつ簡単に扉35をキャビネット本体31に取り付けることができる。また、キャビネット上面に扉を引っ掛けるような構造であれば扉の重量によって扉上部のシール部材がつぶされてしまうことがあったが、本実施形態では扉35の重量はキャビネット本体31で受けているため、シール部材55に扉35の重量がかかってつぶれてしまうことはない。これにより、シール部材55の寿命を延ばすことも可能となる。
上述した実施形態に係る給水装置は、水供給源4として水道本管に直接接続される直結式の給水装置であるが、本発明の給水装置は、受水槽を介して水道本管に接続される受水槽式の給水装置であってもよい。さらに、上述した実施形態に係る給水装置は、1台または2台のポンプを備えているが、本発明の給水装置は、3台以上のポンプを備えていてもよい。また、扉35に位置決め孔84を備え、キャビネット本体31に位置決め突起68を設けてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
2,2a,2b ポンプ
3,3a,3b モータ
4 水供給源
5 導入管
7 配水管
8 吐出し管
9 吸込管
10 入口管
11 バイパス管
12 ボール弁
15 減圧式逆流防止器
16 逆止弁
17 吸込側圧力センサ
18 吸込ヘッダ
20 制御部
21 インバータ
22 逆止弁
23 インバータケース
23A 放熱フィン
23B ヒートシンク
24 流量検出器(フロースイッチ)
26 吐出し側圧力センサ
27 吐出しエルボ管
28 圧力タンク
29 出口管
30 キャビネット
31 キャビネット本体
33 ボール弁
34 吐出し集合管
35 扉
36 開口
38 バイパスヘッダ
39 補強リブ
40 樹脂プレート
45 スイングハンドル
48 正面壁
49 上壁
51 底壁
52 側壁
55,56,58 シール部材
55A 第1シール
55B 第2シール
55C 第3シール
65 補強板
65a 切り欠き
68 位置決め突起
70 回転レバー
71 留め金
73 ロック機構
80 永久磁石
82 上壁
84 位置決め孔
85 底部
91 パチン錠
93 ローラーキャッチ
95 ねじ
96 ねじ穴
100 主軸
101 冷却ファン
102 ファンカバー

Claims (13)

  1. 水を加圧するポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    前記ポンプ、および、前記モータが収容されるキャビネットを備え、
    前記キャビネットは、キャビネット本体と、該キャビネット本体に取り付けられた扉とを備え、
    前記キャビネットは、前記扉を前記キャビネット本体に締結するための締結具を備え、
    前記キャビネットは、前記扉と前記キャビネット本体との間に配置されたシール部材を備え、
    前記締結具によって前記扉と前記キャビネット本体とを締結することによって、前記シール部材が前記扉と前記キャビネット本体との間の隙間を塞ぐことを特徴とする給水装置。
  2. 前記扉は、前記キャビネット本体に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記締結具は、前記キャビネットの前面、上面、側面、または前記キャビネットの内部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の給水装置。
  4. 前記締結具は、前記キャビネット本体の上側縁と前記扉の上部とを締結することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の給水装置。
  5. 前記締結具は、その締結状態を目視にて確認できる締結具であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の給水装置。
  6. 前記シール部材は、二重シールであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の給水装置。
  7. 前記シール部材は、三重シールであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の給水装置。
  8. 前記扉および前記キャビネット本体のうちの一方には位置決め突起が設けられ、
    前記扉および前記キャビネット本体のうちの他方には位置決め孔が設けられており、
    前記位置決め突起が前記位置決め孔に挿入されることで前記扉と前記キャビネット本体との相対位置を固定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の給水装置。
  9. 前記位置決め突起は、前記扉および前記キャビネット本体のうちの一方の底部に設けられ、
    前記位置決め孔は、前記扉および前記キャビネット本体のうちの他方の底部に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の給水装置。
  10. 前記位置決め突起は前記扉の下端に設けられ、前記位置決め孔は前記キャビネット本体の底部に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の給水装置。
  11. 水を加圧するポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    前記ポンプの吐出側に配置された圧力タンクと、
    前記ポンプ、前記モータ、および前記圧力タンクが収容されるキャビネットを備え、
    前記キャビネットは、キャビネット本体と、該キャビネット本体に取り付けられた扉とを備えた給水装置において、
    前記扉および前記キャビネット本体のうちの一方に設けられている位置決め突起を、前記扉および前記キャビネット本体のうちの他方に設けられている位置決め孔に挿入して、前記扉と前記キャビネット本体との相対位置を固定し、
    前記扉または前記キャビネット本体に設けられた締結具で、前記扉を前記キャビネット本体に締結することを特徴とするキャビネットの扉の取り付け方法。
  12. 前記位置決め突起は、前記扉および前記キャビネット本体のうちの一方の底部に設けられ、
    前記位置決め孔は、前記扉および前記キャビネット本体のうちの他方の底部に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記位置決め突起は前記扉の下端に設けられ、前記位置決め孔は前記キャビネット本体の底部に形成されていることを特徴とする請求項11または12に記載の方法。
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