JP2001050171A - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JP2001050171A
JP2001050171A JP11223872A JP22387299A JP2001050171A JP 2001050171 A JP2001050171 A JP 2001050171A JP 11223872 A JP11223872 A JP 11223872A JP 22387299 A JP22387299 A JP 22387299A JP 2001050171 A JP2001050171 A JP 2001050171A
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pipe
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哲則 坂谷
Shigeru Sadoshima
茂 佐渡島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、小占有床面積と給水ポンプ機器の組
付作業性の容易化との双方を満足する給水装置を提供す
る。 【解決手段】本発明の給水装置は、背板3とこの背板の
左右両縁部および上部縁にそれぞれ正面方向へ少量突き
出る天板4,側板5を形成して機械的強度を満足させて
なる背壁2と、同背壁2の下端部に取付けられたアンカ
ー用プレート15とを有して自立可能に構成された架台
1に、背板3から該背板の縁部に在る天板4,側板5の
張出し長さ以上に正面方向に突き出るように取り付けた
支え部材50を組み合せ、支え部材55に給水ポンプユ
ニット23を支持させる構造を採用して、ポンプユニッ
ト23を組み付けるときは、支え部材50の周囲の広い
開放空間を作業空間として用い、ポンプユニット23が
取り付けられるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば家庭に給水
を行う給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アパート、マンションなどの給水システ
ムは、屋外あるいは屋内に設置した給水装置で、各家庭
に給水することが行われている。
【0003】こうした給水装置では、据え付け場所の制
約を受けないよう、できるだけ占有床面積を小さくした
装置が望まれる。
【0004】そこで、小占有床面積を重要視した給水装
置は、奥行き寸法を狭く、高さ寸法を高くし、正面側を
開口させたボックス構造のケースを用いて、このケース
内の内面に給水に必要な給水ポンプ機器、例えば複数台
のポンプ、吸込側合流管、吐出側合流管、アキュームレ
ーターなどを組み付ける構造が採用ようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構造だ
と、確かに給水装置が占有する床面積は小さくできる
が、周囲が壁で囲まれた狭いボックス構造のケースの中
で、各機器、部品の組み付けを行うことが強いられる。
特にケースは給水ポンプ機器を収めるだけの小さい外形
のケースが用いられるので、機器,部品とケースの壁と
の間の隙間は小さく、かなり各機器、部品の組み付け作
業は面倒であった。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、小占有床面積と給水ポン
プ機器の組付作業性の容易化との双方を満足する給水装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した給水装置は、背板とこの背板の左
右両縁部および上部縁にそれぞれ正面方向へ少量突き出
る板部を形成して機械的強度を満足させた背壁と、同背
壁の下端部に取付けられたアンカー用プレートとを有し
てなり、該アンカー用プレートを下にし背板を背にして
自立可能な架台に、背板から該背板の縁部に在る板部の
張出し長さ以上に正面方向に突き出るように取り付けら
れた複数の支え部材を組み合せ、これら支え部材に給水
ポンプ機器を載せる構造とした。
【0008】この給水装置だと、支え部材は、背板の両
側の板部よりも正面方向へ突き出ているので、ポンプ、
各種配管などの給水ポンプ機器を支え部材に組み付ける
ときは、板部が無い支え部材の周囲の広い開放空間を作
業空間として用いて組み付け作業を進めることができ、
給水ポンプ機器を組み付ける作業は容易となる。しか
も、給水ポンプ機器は、縦置きの背板に設置されるの
で、従来のボックス構造と同様、必要な占有床面積は小
さくてすむ。そのうえ、架台は、左右側および上部が前
方に若干、張り出た背壁を用い、これをアンカー用プレ
ートで自立させる構造なので、構造は簡単であり、重量
も軽く、製造コストも安価ですむ。
【0009】請求項2に記載の給水装置は、さらに上記
目的に加え、少ない支持個所で、縦型ポンプを吸込側配
管および吐出側配管を合理的に背板に支持させるよう、
並行に配置された複数台の電動駆動式の縦型ポンプ、こ
れら各ポンプの吸込口に接続された左右方向に延びる吸
込側合流管、各ポンプの吐出口に接続された左右方向に
延びる吐出側合流管を有したポンプユニットから給水ポ
ンプ機器を構成し、吸込側合流管および吐出側合流管に
支持ベースを形成し、これら支持ベースを支え部材に載
せて、ポンプユニットを架台に組み付ける構造を採用し
た。
【0010】これにより、重量のあるポンプを含むポン
プユニット全体は、奥行き方向に配置される吸込側合流
管と吐出側合流管との間隔を支持スパンとして活用し
て、安定して受け止められるので、少ない支持個所でポ
ンプユニットの組み付けが行われる。
【0011】請求項3に記載の給水装置は、上記目的に
加え、縦型ポンプが発する振動で架台が振動するのを防
ぐために、支持ベースと支え部材との間に弾性部材を介
装し、かつ支え部材の近傍の背壁内面に制振部材を設け
る構造を採用した。
【0012】これにより、吸込側合流管、吐出側合流管
から背板へ伝わろうとする縦型ポンプからの振動は、支
持ベースと支え部材との間の弾性部材で吸収される。そ
して、それでも支え部材から背板へ伝わる振動が、同支
え部材の近傍に在る制振部材で抑制されるので、効果的
な振動防止が行える。
【0013】請求項4に記載の給水装置は、現地で据え
付けた給水装置が無用に転倒するようなことがないよ
う、背板に転倒防止用の金具を取り付けた。
【0014】これにより、給水装置の設置時、背板に沿
う建物の壁面などに、転倒防止用金具を締結することに
より、地震で地面が揺れることがあっても、給水装置の
転倒は防止される。
【0015】請求項5に記載の給水装置は、直結給水式
の給水装置を構成する逆流防止装置から架台へ伝わる振
動を防ぐために、吸込側に逆流防止装置が組み付く直結
給水式では、逆流防止装置を含む配管を、背板から突き
出る支え部材に弾性部材を介して載せた。
【0016】これにより、逆流防止装置から架台へ伝わ
ろうとする振動は、弾性部材で吸収され、架台が振動す
るのが防止される。
【0017】請求項6に記載の給水装置は、雨、風の影
響に耐える構造で、低騒音の屋外仕様の給水装置が実現
されるよう、内のり寸法を架台の外形より大きくした箱
状のポンプカバーを正面方向から架台に被せ、同ポンプ
カバーの上部を、給水装置全体を吊り下げるためのアイ
ボルトで背板の上部に在る板部に締結した。
【0018】これにより、架台に取り付いた給水ポンプ
機器は、周囲がポンプカバーで覆われて遮蔽されるか
ら、給水ポンプ機器が雨、風にさらされるのを防げる。
と同時に給水ポンプ機器の騒音が外部へ出るのが遮ら
れ、屋外の設置に適した給水装置となる。しかも、ポン
プカバーは、装置吊り下げ用のアイボルトで架台に固定
してあるので、別途、ポンプカバーを取り付けるための
ねじ類は不要である。そのうえ、ポンプカバーは、架台
の正面方向から外したり取り付けたりする構造なので、
たとえ給水装置の幅方向両側に障害物があっても、容易
にポンプカバーの脱着作業が行える。
【0019】請求項7に記載の給水装置は、配管施工し
た後でも、給水ポンプ機器の取り外し、取り付け作業を
伴うメンテナンスが容易に行えるよう、背板の下部に、
左右両側の板部から正面方向に突き出てポンプカバー下
部の内面と重なりながら曲がるコ字状のスカート板を形
成し、このスカート板に給水ポンプ機器との取り合いを
行うための貫通孔を形成した。
【0020】これにより、給水装置の据え付けを終え
て、スカート部の貫通孔に配管を施した後からでも、給
水ポンプ機器のメンテナンスを行うときは、給水ポンプ
機器と取り合う配管はそのまま変えずに、ポンプカバー
を取り去るだけで、容易に架台に組み付けた機器の取り
外しや取り付けが行える。
【0021】請求項8に記載の給水装置は、熱の滞留な
くポンプカバー内の各部がモーターの冷却ファンで効果
的に冷却されるよう、上方から吸い込み下方へ吹き出す
冷却ファンが内蔵された全閉モーターを上部に配置した
電動駆動式の縦型ポンプを給水ポンプ機器とし、かつ冷
却ファンの吸込口を上部に配置し、縦型ポンプにつなが
る配管を下側に配置して支え部材で架台上部に縦型ポン
プを設置し、さらに縦型ポンプと向き合うポンプカバー
の正面壁を、上方に向うにしたがって縦型ポンプとの間
が狭まるように傾斜させた。
【0022】これにより、全閉モーターを冷却した冷却
ファンからの排気流(熱風)は、ポンプカバーの傾斜部
がもたらす抑えにより、ファンの吸込口へショートサー
キットする流れが形成されずに、下側の配管に導かれて
冷却されてから、ポンプカバー内の各部に導かれて熱交
換した後、再びポンプカバー内の各部に導かれ熱交換
(温度上昇)しながら上昇して、再び全閉モーターの冷
却ファンで吸込ませるようになり、ポンプカバー内の上
部に熱が滞留することなく、ポンプカバー内の各部が十
分に冷却されるようになる。
【0023】請求項9に記載の給水装置は、全閉モータ
ーからの騒音を効果的に低減するために、傾斜した正面
壁の内面に吸音材を設ける構造を採用して、全閉モータ
ーに対して接近する傾斜面を活用して、全閉モーターか
ら発する騒音を効果的に吸収するようにした。
【0024】請求項10に記載の給水装置は、直結給水
式を構成する逆流防止装置の漏水状態が外部から確認で
きるよう、吸込側に逆流防止装置が組み付いた直結給水
式を採用した構造は、ポンプカバーに逆流防止装置の漏
水点検用の窓を形成して、ポンプカバーを開けずに、窓
を通して、逆流防止装置の状態がわかるようにした。
【0025】請求項11に記載の給水装置は、ポンプカ
バー内の最も凍結しやすい個所を効果的に保温するため
に、支え部材で背板の下部に組み付く逆流防止装置の一
次側にある圧力検出器の近傍に、凍結防止用のヒーター
を組み付け、同逆流防止装置を囲むポンプカバーの内面
部分に、断熱性を有した吸音材を取り付けた。
【0026】これにより、内部雰囲気が最も冷たくなる
給水装置の下部に配置される逆流防止装置をヒーターで
保温しながら、同ヒーターにより、接水部が細く凍結し
やすくなっている逆流防止装置の一次側の圧力検出器が
重点に保温されるようになり、防音しつつ最も凍結しや
すい給水ポンプ機器の個所が効果的にヒーターで保温さ
れるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図7に
示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0028】図1は、本発明を適用した給水装置の正面
図、図2は同給水装置の正断面図、図3(a),(b)
ないし図5は図1中のそれぞれ矢視A〜Dから見た側断
面図、図6は給水ポンプ合流配管系を示す正面図、図7
は給水装置の各部の構造を示す図を示していて、図中1
は自立可能に構成された架台である。
【0029】この架台1は、図7に示されるように四角
形の背壁2、コ字状に形成されたスカート板7、左右一
対のアンカー用プレート15を組合わせて形成してあ
る。
【0030】詳しくは、背壁2は、上下方向に垂直に延
びる角形の背板3と、この背板3の上部縁全体に形成さ
れた内向きの天板4(板部に相当)と、この天板4と連
続する背板3の左右縁全体に形成された内向きの側板5
(板部に相当)とを有して形成してある。これら三方縁
にある天板4および側板5は、いずれも正面方向へ少
量、例えば40mm程度、突き出ていて、これら内向き
に突き出る天板4および側板5がもたらす剛性により、
プレートで形成される背壁3で、べこつきといった支障
の無い、ポンプ搭載に対して十分に満足する機械的強度
を確保している。また左右両方の側板5の下部分から
は、コ字形に折り曲げた帯形のプレートが正面方向に突
き出ていて、背壁3の下部にコ字状のスカート板7を形
成している。このスカート板7のうち一方の壁、例えば
左壁には、奥行き側から順に、横方向から外部と配管取
り合いをなすための吸込配管用の貫通孔9、ドレン孔1
0、ケーブル孔11が形成されている。スカート板7の
右壁には、正面(手前)側から順に、横方向から外部と
配管取り合いをなすための吐出配管用の貫通孔12、ド
レン孔13が形成されている。またスカート板7の各左
右側の下端から側板5の各下端に渡り、それぞれ帯板が
取着されていて、架台1の下部に左右一対のアンカー用
プレート15を形成している。これにより、架台アンカ
ー用プレート15を下にし背板3を背にして自立する、
奥行き寸法は狭く、高さ寸法の高い架台1を構成してあ
る。なお、各アンカー用プレート15の板面にはアンカ
ーボルト挿入孔15a(図7のみに図示)が形成してあ
る。
【0031】この架台1を形成する背板3の内面に、給
水ポンプ機器20、同給水ポンプ機器20を制御する制
御盤21が組み付けてある。すなわち、背板3の左側上
段には、内部にインバータなど各種制御機器を内蔵した
角箱形の制御盤21が,ブラケット21aを介して組み
付けられている。この制御盤21の下側には、給水ポン
プ機器20であるところのアキュームレーター22が組
み付けられている。また背板3の右側には、制御盤21
およびアキュームレーター22と隣接して、給水ポンプ
機器20であるところの縦型のポンプユニット23が組
み付けられている。
【0032】詳しくは、ポンプユニット23は、上部に
モーター、例えばローターに永久磁石を用いたブラシレ
スDCモーター24(以下、単にDCモーター24とい
う)を有し、下部に同DCモーター24に直結されたポ
ンプ部、例えば多段タービンポンプ部25(以下、単に
ポンプ部という)を有して構成される縦型の多段タービ
ンポンプ26を、複数台、例えば2台左右方向に並行に
配置し、これに吸込側合流管27、吐出側合流管28を
組合わせて構成してある。詳しくは、DCモーター24
には、全閉モーターが用いられる。同全閉モーターの上
部には、冷却ファンとして、上方に在る吸込口29aか
ら吸い込み、下方へ向く吹出口29bからモーター本体
の外周面に沿って吹き出すタイプの冷却ファン29(図
2のみに図示)が内蔵してある。多段タービンポンプ2
6は、下部に在る下向きに開口するポンプ吸込口30を
もつ吸込ケーシング31と、上部に在る正面方向に開口
するポンプ吐出口32をもつ吐出ケーシング33(いず
れも図3、図4に図示)との間に、インペラ34を収め
た複数の中間ケーシング35を締結し、各インペラ34
とDCモータ24から延びるモーター軸24aとを連結
した構造が用いてある。これら多段タービンポンプ26
の各ポンプ吸込口30には、メンテナンス用の開閉弁、
例えばボール弁36、左右方向に延びる吸込側合流管2
7が順に着脱可能に結合、例えばフランジ接続で結合し
てある。吸込側合流管27は、左側端がプラグ37で閉
止され、右側端が逆L字形を描くように曲がって下方向
へ延びている。なお、吸込側合流管27の横方向に延び
る管部分27aには両側に凍結防止用のヒーター38が
組み付けてある。多段タービンポンプ26の各ポンプ吐
出口32には、同吐出口32から下方(垂直方向)へ延
びるL形の連結管40が連結してある(図6に図示)。
この連結管40の上端に一体に形成されているエルボ部
40a(ほぼ90°曲がる部分)に、スイング式のチェ
ッキ弁40bを内蔵させてある。この連結管40の下端
は、ポンプ吸込口30の位置より、下側となる地点まで
延びている。このポンプ吸込口30から下方にずれた連
結管40の端部に、吸込側と同じく、メンテナンス用の
開閉弁、例えばボール弁41と逆L字形を描くように曲
がる吐出側合流管28がフランジ接続で連結してある。
この吐出側合流管28の横方向に延びる管部分28aの
左端には、吐出圧力を検出する圧力検出器17が組み付
けてある。また吐出側合流管28の下方へ延びる管部分
28bは、吸込側合流管27の下方へ延びる管部分27
bと向き合うように(ほぼ平行)に配置される。そし
て、これら管部分27b,28bの途中が、高配水時
(吸込側の圧力が目標圧力より高くとき)に吐出側へバ
イパスさせるバイパス部43を介して連結してある(図
4に図示)。バイパス部43は、管部分27bと管部分
28bとの両者間を連通するバイパス管44と、このバ
イパス管44内に収めた、吐出側合流管28側へ向う方
向のみ開く機能をもつバイパス用チェック弁45とを有
して構成してある。そして、このバイパス用チェック弁
45からポンプ吸込側へ向う吸込側合流管27の垂直な
管部分27bには、少水量停止用の流量検出器(目標水
量より水量が少なくなるにしたがいポンプ停止させるた
めのもの)、例えばパドル式の流量検出器46が組み込
んである。なお、吐出側合流管28の横方向に延びる管
部分28aにも凍結防止用のヒーター47が組み付けて
ある。
【0033】このポンプユニット23のうち、吸込側合
流管27の管部分27a(水平方向に延びる部分)の両
端側には、図5にも示されるように管部分27を挟んで
側方に互い違いに張り出す矩形状の2つ支持ベース48
が形成してある。また管部分27aから下側にずれて配
置されている吐出側合流管28の管部分28aの端部
(圧力検出器17側)には、管部分27a側へ張り出す
矩形状の支持ベース49(1個)が形成してある。
【0034】これに対して背板3の右側中段には、図7
にも示されるようにポンプユニット据付け用の支え部材
50が取り付けてある。支え部材50は、例えばコ字形
に折り曲げた板金で形成されるサポート部材51の一方
の端部を背板3の内面に固定して、板金の両端壁52を
上下二段に配置し、両端壁52の他方の端部を背板3の
内面から突き出させた構造が用いられている。詳しく
は、上下二段となる端壁52は、上側が三角形状をな
し、下側が帯形状をなしていて、いずれも架台1の天板
4,側壁5の張出し長さ以上の寸法で正面方向に突き出
ている。このうち上段の端壁52の先端側と基部側とに
は、各支持ベース48の位置と対応して、例えばゴム部
材とばね部材とを組合わせてなる偏平矩形状の弾性部材
53が取着されている。また下段の端壁52の先端側に
は、支持ベース49の位置と対応して、同様の偏平矩形
状の弾性部材54が取着されている。
【0035】ポンプユニット23は、弾性部材53で形
成される各据付座に、各支持ベース48を載せ、弾性部
材54で形成される据付座に、支持ベース49を載せる
ことによって、吸込側合流管27と吐出側合流管28の
両間隔を支持スパンとして、支え部材50に安定した姿
勢で載置させてある。そして、図3に示されるように正
面方向に突き出る吸込側合流管27の支持ベース48
(1個のベースだけ)を、締結具、ボルト50aで支え
部材50に固定することによって、重量のあるポンプユ
ニット23の全体を、冷却ファン29の吸込口29aが
架台1の最も上部に配置され、多段タービンポンプ部2
5につながる吸込側/吐出側の配管が下側に配置される
姿勢で、安定して架台1に組み付けてある。
【0036】なお、ポンプユニット23は、頭部側が弾
性部材53,54の弾性で振れないよう、同ユニット2
3の高い位置で補助的に支えてある。例えば図2、図6
および図7に示されるように吐出ケーシング33から突
き出たブラケット55を、背板3の内面に弾性変位可能
に取り付けた支持具、例えばゴム部材などの弾性部材5
6により弾性支持された支持ボルト57で、ポンプ荷重
が作用しないよう横方向から支えることによって、ポン
プユニット23が振れないように規制させてある。
【0037】また支え部材50の近傍となる背板3の内
面には、制振部材、例えば粘性の高いプレート状の制振
材58が取着されていて、背板3が支え部材50から伝
わるタービンポンプ26の振動で振れない構造にしてい
る(図7に図示)。但し、3aは、背板3の内面に、支
え部材50の近傍を通過するよう、幅方向に連続して設
けられた補強材である(図7に図示)。
【0038】アキュムレーター22も、ポンプユニット
23と同様、背板3の内面から、側板5の張出し長さ以
上、正面方向に突き出る支え部材59(例えばチャンネ
ル部材よりなる)の先端部に、アキュームレーター22
の下部に形成した支持ベース22aを締結、例えばボル
トで締結することによって、架台1に組み付けてある。
そして、このアキュームレーター22の出入口22b
が、メンテナンス用の開閉弁、例えばボール弁60、フ
レキシブル管61を介して、チェック弁45より下流と
なる吐出側合流管28の地点に接続してある。
【0039】一方、図2〜図4に示されるように背板
3、側板4およびスカート板7で囲まれる角形の開口1
aには、同開口を塞ぐようにドレン受け用のトレイ65
が設けてある。トレイ65は、例えばV字状に折れ曲が
ったプレートを、背板3と側板5とスカート板7とがな
す角形の枠内に収めて、地上から離れた高さの地点にお
いて開口1aを塞ぎ、同プレートの周縁部を背板3、側
板5およびスカート板7の内面に水密となるよう接合し
てなる。むろん、プレートは、外部との取り合い損わな
いよう貫通孔9,12およびケーブル孔11よりも下方
の地点に組み付けてある。このトレイ65で、ポンプユ
ニット23や配管などから滴下する結露水などのドレン
を受けて、V字形の傾斜面が交わる最下部に溜まるよう
にしている。これで、屋内でも給水装置が使用できる構
造にしてある。なお、トレイ65の板面には、上下方向
から外部と配管取り合いをなすための吸込配管用と吐出
配管用の貫通孔66が形成してある。但し、貫通孔66
は、使用しないときはキャップ67で塞いである。
【0040】また集溜部を形成するトレイ61の最下部
の両側下部には、同最下部からスカート板7の左右ドレ
ン孔10(トレイ61の最下部より下側にある)へドレ
ン水を導く継手、例えばエルボ管68が取り付けてあ
る。外部(スカート板7の外面)に臨むエルボ管68の
端部は、通常はキャップ(図示しない)で塞がれてい
て、同キャップを取り外し、代わりに排水管(図示しな
い)を接続すれば、所望の場所にトレイ65に溜まるド
レン水を排水できるようにもしてある。なお、ドレン水
を排水する個所は、複数個所でなく、1個所でもよい。
【0041】また背板3の下段には、左右方向に延びる
よう、逆流防止装置70(中間室70aと同中間室70
aを挟んで配置される一対のチャッキ弁70bを組合わ
せたもの)を組み付けた吸込配管71が、ポンプユニッ
ト23のときと同様の手法で組み付けてある。なお、7
0cは逆流防止装置70の漏水口(逆流した水を排水さ
せる出口)を示す。
【0042】すなわち、吸込配管71は、左側から順
に、下向きエルボ管72(入側)、メンテナンス用の開
閉弁73、ストレーナー74、逆流防止装置70、上向
きエルボ管75(出側)を連結して構成される。そし
て、逆流防止装置70の一次側となるエルボ管72のコ
ーナー部には、吸込圧力(水道本管の圧力)を検出する
圧力検出器72aが組み付けてある。また吸込配管71
の側部には、左右両側に脚部76を有するプレート77
が添設してある。但し、脚部76は、吸込配管71の側
部から同吸込配管71の下側へ張り出すL字状のプレー
ト部分で形成してある。
【0043】背板3の下段の左右両側には、側板5の張
出し長さ以上、正面方向に突き出る支え部材78がそれ
ぞれ取り付けられている。支え部材78は、いずれも一
端が背板3の内面に固定され他端がトレイ65の上面に
固定されたL帯形のプレートと、この各プレートの先端
部上面に取付けた偏平矩形状の弾性部材79(例えばゴ
ム部材とばね部材とを組合わせて形成されるもの)が取
着されている。
【0044】逆流防止装置70を含む吸込配管71は、
図2〜図4に示されるようにこの弾性部材79で形成さ
れる各据付座に、脚部76を載せ、これを、締結具、例
えばボルトで支え部材78に締結することによって、背
板3に組み付けてある。
【0045】この吸込配管71のエルボ管75(上向
き)端は、メンテナンス用の開閉弁、例えばボール弁8
0を介して、吸込側合流管27の入口端と接続、例えば
フランジ接続で着脱可能に接続されている。これで、水
道本管(図示しない)に直結して使用する直結給水式増
圧給水装置を構成している。なお、直結給水式でない給
水装置は、吸込配管71を取り外せばよい。
【0046】そして、最も凍結しやすい環境に置かれる
圧力検出器72aの近傍、例えばエルボ管72の側面に
は、凍結防止用のヒーター81が取り付けてある。
【0047】この各種機器が組み付けられた架台1と、
同機器を覆うポンプカバー85とが組み合わさり、図1
〜図4に示されるような奥行き寸法が狭く高さ寸法の高
い、縦型の屋外仕様の給水装置を構成している。
【0048】具体的には、ポンプカバー85は、内のり
寸法を架台1の正面から見た外形より若干、大きくし、
背面、下面の二面が開口した箱状をなしている。そし
て、このポンプカバー85が、正面方向から各機器を覆
うように架台1の周りに被してある。具体的には、ポン
プカバー85は、同カバー85の上側の縁部内面が天板
4と重なり、左右方向の縁部内面が左右の側板5と重な
り、下部の周縁部内面がスカート板7およびそれに続く
側板5部分と重なるよう、架台1の正面方向から被せ
て、各種機器がある領域をほぼ密閉にしている。そし
て、上側の縁部両側から天板4の左右方向両側に挿入さ
れる装置吊り下げ用のアイボルト86(給水装置全体を
吊り下げるときに用いる部材)で、ポンプカバー85と
架台1とを両者間にシール部材を挟んで締結してある。
なお、89aは天板4,ポンプカバー85の上縁部に形
成したアイボルト用のボルト孔を示している。
【0049】またポンプカバー85は、図3および図4
に示されるようにタービンポンプ26と向き合う正面壁
85aが、連結管40の中段付近から上方に向うにした
がいDCモーター24との間が狭まる方向に傾斜してい
て、同傾斜部85bによる空間の制限により、DCモー
ター24の正面側で、冷却ファン29でのショートサー
キット(吸込口29aからの吹出風がそのまま吹出口2
9bに吸込まれる現象)が起きにくくしている。そし
て、このタービンポンプ26と接近する傾斜部85bの
内面には、タービンポンプ各部からの騒音を効果的に吸
収するよう吸音材87が設けてある。
【0050】またポンプカバー85の内面には、スカー
ト板7の上端位置と同じかそれより若干上側の位置から
上方の地点に渡り、逆流防止装置70を含む吸込配管7
1の周りを囲むように断熱性を有した吸音材88が取り
付けてあり、内部雰囲気が最も冷たくなる装置下部を保
温すると同時に、ポンプカバー85の下部端から内部の
騒音が漏れないようにしている。
【0051】この他、ポンプカバー85の内面各部には
吸音材89が取り付けられていて、ポンプカバー85か
ら外部へ騒音が漏れるのを防ぐ構造にしてある。さらに
背板3の上部背面には、転倒防止用の金具、すなわちボ
ルト挿入孔90aを有するプレート90が取着されてい
て、給水装置の設置時、建物などの壁面にプレート90
を締結すれば、据え付けた給水装置が転倒しないように
している。
【0052】またポンプカバー85の正面壁85aの下
段には、逆流防止装置70の漏水状態を外部から目視で
点検するための漏水点検用の窓91が設けられている。
また上段には、制御部21の各種表示部21bを外部か
ら目視するための窓92a,ポンプ状態を目視するため
の窓92bが設けられている。なお、これら上段の窓9
2a,92bは、窓91から漏水状態を見るときの明か
り取りも兼ねている。
【0053】こうした給水装置を据え付けるときは、屋
外あるいは屋内の据付場所に、アンカー用プレート15
をアンカーボルト93で締結し、転倒防止用のプレート
90を架台1の裏面に添う建物の壁面などにボルト止め
して給水装置を固定してから、例えばスカート板7の貫
通孔9,12を用いて、水道本管(図示しない)から分
かれた水道管94を吸込配管71の入口に接続し、同じ
く吐出側合流管28の出口を蛇口(図示しない)につな
がる給水配管95に接続すればよい。
【0054】ここで、制御盤21は、背板3の内面に添
わせて配線されたケーブル類(図示しない)を通じて、
各機器に接続されている。
【0055】この制御盤21により、タービンポンプ2
6のうちの片側(1台)は、吐出側の圧力検出器17か
らの圧力信号から吐出圧力が目標圧力より低いことを検
出すると、同目標圧力を一定に保つように運転(一定圧
制御)される。つまり、タービンポンプ26は、吸込配
管71,吸込側合流管27を通じて吸込まれる水道管9
4からの水を一定圧となるよう増圧し、この増圧した水
を連結管40,吐出側合流管28,給水配管95を通じ
て、蛇口へ供給する。
【0056】また使用水量が少なくなると、流量検出器
46の流量信号にしたがい、同タービンポンプ26の回
転数(能力)を低下させる。さらに所定使用水量以下に
なると、運転しているタービンポンプ26を停止させ、
アキュームレータ22による給水に移る。
【0057】タービンポンプ26の運転中は、DCモー
ター24の冷却ファン29により、ポンプカバー85内
の各部は冷却されている。具体的には、ポンプカバー8
5内の最上層の空気は、吸込口29aから吸込まれ、同
空気が吹出口29bからDCモーター24のモーター本
体へ沿って吹き出される。これにより、吹出風は、DC
モーター24を冷却して、下部側に在る水が通過するポ
ンプ部25,同じく配管へと流れる。このとき、DCモ
ーター24の冷却で温度上昇した排気流(熱風)は、給
水される水で冷たくなっているポンプ部25の外壁面、
配管部材の外壁面と触れることで熱交換して冷却され
る。そして、この冷却された排気流が、ポンプカバー8
5内の各部に導かれて各部を冷却する。この各部での熱
交換により排気流は、温度上昇しながら上昇して、ポン
プカバー85内の上部へ至る。そして、再び冷却ファン
29から吸込まれるというサイクルが繰り返し行われ、
常にポンプカバー85内は循環する冷却風で冷却され
る。
【0058】また運転中、水道本管の圧力が目標圧力を
超える圧力になると(高配水時)、タービンポンプ26
へ向う水が、バイパス用チェッキ弁45を通じて、吐出
側合流管28へバイパス(短絡)される。またチェッキ
弁45とポンプ吸込口30との間にある流量検出器46
が、タービンポンプ26へ向う水量の減少(少水量)を
検出して、タービンポンプ26の運転を停止させる。こ
れにより、給水装置で増圧を行わずに、直接、水道本管
からの圧力水が蛇口へ導かれていく。
【0059】こうした給水装置だと、架台1に、アキュ
ームレーター22、吸込側合流管27/吐出側合流管2
8をもつタービンポンプ26、逆流防止装置70をもつ
吸込配管71を組み付けるときは、背板3に組み付け
た、架台1の天板4および側板5以上に正面方向に突き
出た支え部材50,59,78に、各機器を組み付ける
ので、組み付けは、天板4や側板5に制約されずに行え
る。すなわち、図7中の符号Xで示されるように周囲に
障害物の無い、支え部材50,59,78の周りの広い
開放空間を作業空間として用いて組み付け作業を進める
ことができる。そのため、組み付け作業は容易である。
しかも、縦置きの背板3に各種機器を組み付ける構造で
あるから、従来のボックス構造と同様、占有床面積は小
さくてすみ、小占有床面積と給水ポンプ機器の組付作業
性の容易化を満足することができる。そのうえ、架台1
は、左右側および上部が前方に若干、張り出た背壁3を
用い、これをアンカー用プレート15で自立させる構造
なので、構造は簡単で、重量も軽く、製造コストも安価
である。
【0060】また吸込合流管27と吐出側合流管28と
並行に配置される複数台の縦型のタービンポンプ26と
を組み合せたポンプユニット23を用い、このうち吸込
側合流管27、吐出側合流管28に支持ベース48,4
9を形成して、支え部材50に載せる構造を採用したの
で、重量のある多段タービンポンプ部25を含むポンプ
ユニット全体は、奥行き方向に並んで配置される吸込側
合流管27と吐出側合流管28との間隔を活用して、安
定して受け止めることができ、少ない支持個所、具体的
には3個所で、ポンプユニット26の背板3に対する組
み付けを行うことができ、複数台の縦型ポンプ、吸込側
/吐出側配管を合理的に架台1に組み付けることができ
る。
【0061】また支持ベース48,49と支え部材50
との間に弾性部材53,54を介装するだけでなく、支
え部材50の近傍の背壁内面に制振材58を設けたの
で、吸込側合流管27、吐出側合流管28から背板3へ
伝わろうとするタービンポンプ26からの振動は、弾性
部材53,54で吸収されるだけでなく、支え部材50
から背板3へ伝わる振動も、制振部材58で抑制できる
ので、タービンポンプ26が発する振動で架台1が振動
するのを効果的に防ぐことができる。
【0062】また転倒防止用のプレート90が取り付け
てあるので、給水装置の設置時、背板3に沿う建物の壁
面などに、プレート90を締結することにより、たとえ
地震で地面が揺れることがあっても、給水装置の転倒を
防ぐことができ、現地で据え付けた給水装置が無用に転
倒するのを防止できる。
【0063】また逆流防止装置70を含む吸込配管71
を、支え部材78に弾性部材79を介して載せた構造を
採用したことにより、逆流防止装置70から架台1へ伝
わろうとする振動は、弾性部材79で吸収されるから、
直結給水式を採用しても、架台1に伝わる振動は少なく
てすみ、逆流防止装置70が付くことを要因とした架台
1の振動を防ぐことができる。
【0064】また箱状のポンプカバー85を正面方向か
ら架台1に被せる構造の採用により、架台1に取り付い
た各種機器は、周囲がポンプカバー85により覆われて
遮蔽されるから、同機器が雨、風にさらされるのを防ぐ
ことができる。と同時に同機器の騒音が外部へ出るのを
遮ることができる。つまり、雨、風の影響に耐える、低
騒音の屋外仕様の給水装置を実現することができる。し
かも、ポンプカバー85は、装置吊り下げ用のアイボル
ト86で架台1に固定してあるので、別途、ポンプカバ
ー85を取り付けるためのねじ類は不要で、コスト的に
も安価である。そのうえ、ポンプカバー85は、架台1
の正面方向から外したり取り付けたりする構造であるか
ら、たとえ幅方向両側に障害物が在るような場所に給水
装置が据え付けられても、メンテナンスのときなどで
は、障害物に影響されずに、容易にポンプカバー85の
脱着作業を行うことができる。
【0065】また背板3の下部に、ポンプカバー下部の
内面と重なるスカート板7を形成し、このスカート板7
に外部との配管取り合いなす貫通孔9,12を形成した
ので、配管施工を終えた後からでも、設置した給水装置
の内部機器のメンテナンスを行うときは、ポンプユニッ
ト23や吸込配管71と取り合う配管はそのまま変えず
に、ポンプカバー85を取り去るだけで、容易に架台1
に組み付けた機器の取り外しや取り付けを行うことがで
きる。
【0066】また全閉モータに付く冷却ファン29の吸
込口29aを上部に配置し、配管を下側に配置してター
ビンポンプ26を架台上部に組み付け、タービンポンプ
26と向き合うポンプカバー85の正面壁85aを、該
ポンプ26との間が狭まるように傾斜させたので、全閉
モーターを冷却した冷却ファン29からの排気流(熱
風)は、ポンプカバー85の傾斜部がもたらす抑えによ
り、ファンの吸込口へショートサーキットする流れが形
成されずに、ポンプカバー85内を循環するようにな
り、ポンプカバー85内の上部に熱が滞留することな
く、ポンプカバー85内の各部を十分に効果的に冷却さ
せることができる。
【0067】またこの傾斜した正面壁85aの内面に吸
音材87を設けて、全閉モーターに対し接近する傾斜面
を活用して、全閉モーターから発する騒音を吸収するよ
うにしたので、低騒音の点に優れる全閉モーターからの
騒音をさらに低減することができる。
【0068】またポンプカバー85に逆流防止装置70
を目視する窓91を形成したので、ポンプカバー85を
開けずに、外部から、窓91を通して逆流防止装置70
の漏水状態が確認できる。特に窓91は下側に在るが、
制御盤21を目視する窓92a,モーター状態を見る窓
92bから明かりが入るので、見ずらいことはない。
【0069】また吸込圧を検出する圧力検出器72aの
近傍の部分に凍結防止用ヒーター81を組み付け、逆流
防止装置70を囲むポンプカバー85の内面部分に、断
熱性を有した吸音材88を取り付けたので、内部雰囲気
が最も冷たくなる装置下部の逆流防止装置70をヒータ
ー81で保温しながら、同ヒーター81で逆流防止装置
70の一次側に配置される、接水部が細く凍結しやすく
なっている圧力検出器72aを重点に保温することがで
き、防音しつつ最も凍結しやすい個所を効果的にヒータ
ー81で保温することができる。
【0070】なお、上述した一実施形態では、直結給水
式の給水装置を例に挙げているが、これに限らず、逆流
防止装置の無い給水装置でも構わない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、周囲に障害物の無い、支え部材の周囲の広
い開放空間を作業空間として、支え部材に給水ポンプ機
器を組み付けることができ、給水ポンプ機器の組み付け
作業は容易である。しかも、縦置きの背板に給水ポンプ
機器を設置する構造なので、従来のボックス構造と同
様、占有床面積は小さくてすむ。
【0072】したがって、小占有床面積と給水ポンプ機
器の組付作業性の容易化との双方を満足することができ
る。しかも、架台は、左右側および上部が前方に若干、
張り出た背壁をアンカー用プレートで自立させる構造な
ので、構造は簡単であり、重量も軽く、製造コストも安
価である。
【0073】請求項2に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、少ない支持個所で、縦型ポンプを吸込側
配管および吐出側配管を合理的に背板に支持させること
ができるといった効果を奏する。
【0074】請求項3に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、縦型ポンプが発する振動で架台が振動す
るのを効果的に防ぐことができるといった効果を奏す
る。
【0075】請求項4に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、現地で据え付けた給水装置が無用に転倒
するのを防ぐことができるといった効果を奏する。
【0076】請求項5に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、直結給水式の給水装置を構成する逆流防
止装置から架台へ伝わる振動を防ぐことができるといっ
た効果を奏する。
【0077】請求項6に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、雨、風の影響に耐える構造で、低騒音の
屋外仕様の給水装置を実現することができるといった効
果を奏する。
【0078】請求項7に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、配管施工した後からでも、ポンプカバー
を取り去るだけで、容易に給水ポンプ機器の取り外し、
取り付け作業を容易に行うことができるといった効果を
奏する。
【0079】請求項8に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、熱の滞留なく、全閉モーターに内蔵の冷
却ファンで、ポンプカバー内の各部を効果的に冷却でき
るといった効果を奏する。
【0080】請求項9に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、全閉モーターからの騒音を効果的に低減
することができるといった効果を奏する。
【0081】請求項10に記載の発明によれば、さらに
上記効果に加え、直結給水式を構成する逆流防止装置の
漏水状態が外部から確認できるといった効果を奏する。
【0082】請求項11に記載の発明によれば、さらに
上記効果に加え、防音しつつポンプカバー内の最も凍結
しやすい個所を効果的に保温することができるといった
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る給水装置の正面図。
【図2】同給水装置のポンプカバーを断面した正面図。
【図3】(a)は図1中のA−Aに沿う側断面図。
(b)は図1中のB−Bに沿う側断面図。
【図4】図1中のC−Cに沿う側断面図。
【図5】図1中のD−Dに沿う平断面図。
【図6】タービンポンプに接続される吸込側合流管、吐
出側合流管の構造を説明するための図。
【図7】給水ポンプの全体の構造を説明するための分解
斜視図。
【符号の説明】
1…架台 2…背壁 4,5…天板,側板(板部) 7…スカート板 9,12…貫通孔 15…アンカー用プレート 20…給水ポンプ機器 23…縦型のポンプユニット 24…ブラシレスDCモータ(全閉モーター) 25…多段タービンポンプ部 27…吸込側合流管 28…吐出側合流管 29…冷却ファン 29a…吸込口 29b…吐出口 48,49…支持ベース 50,58,78…支え部材 53,54,79…弾性部材 58…制振材(制振部材) 70…逆流防止装置 71…吸込配管 81…凍結防止用ヒーター 85…ポンプカバー 86…アイボルト 88…吸音材 90…プレート(転倒防止用金具) 91…窓。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背板とこの背板の左右両縁部および上部
    縁にそれぞれ正面方向へ少量突き出る板部を形成して機
    械的強度を満足させた背壁と、同背壁の下端部に取付け
    られたアンカー用プレートとを有してなり、該アンカー
    用プレートを下にし背板を背にして自立可能な架台と、 前記背板に同背板から該背板の縁部に在る板部の張出し
    長さ以上に正面方向に突き出るように取り付けられた複
    数の支え部材と、 前記複数の支え部材に載せられて前記架台に組み付けら
    れた給水ポンプ機器とを具備したことを特徴とする給水
    装置。
  2. 【請求項2】 前記給水ポンプ機器は、並行に配置され
    た複数台の電動駆動式の縦型ポンプ、これら各ポンプの
    吸込口に接続された左右方向に延びる吸込側合流管、各
    ポンプの吐出口に接続された左右方向に延びる吐出側合
    流管を有したポンプユニットから構成され、 前記吸込側合流管および前記吐出側合流管にはそれぞれ
    支持ベースが形成され、これら支持ベースが前記支え部
    材に載せられて、前記ポンプユニットが前記架台に組み
    付けられることを特徴とする請求項1に記載の給水装
    置。
  3. 【請求項3】 前記支持ベースと前記支え部材との間に
    は弾性部材が介装され、かつ前記支え部材の近傍の背壁
    内面には制振部材が設けられることを特徴とする請求項
    2に記載の給水装置。
  4. 【請求項4】 前記背板には、転倒防止用の金具が取り
    付けられていることを特徴とする請求項1に記載の給水
    装置。
  5. 【請求項5】 前記給水ポンプ機器は、吸込側に逆流防
    止装置を組み付けた配管を有して構成され、 前記逆流防止装置を含む配管が弾性部材を介し前記支え
    部材に載せられることを特徴とする請求項1に記載の給
    水装置。
  6. 【請求項6】 前記架台は、内のり寸法を前記架台の外
    形より大きくした箱状のポンプカバーが正面方向から給
    水ポンプ機器を覆うように被され、かつ該ポンプカバー
    の上部が、給水装置全体を吊下げるためのアイボルトで
    前記背板の上部に在る板部に締結してあることを特徴と
    する請求項1に記載の給水装置。
  7. 【請求項7】 前記背板の下部は、左右両側の板部から
    正面方向に突き出て前記ポンプカバー下部の内面と重な
    りながら曲がるコ字状のスカート板を有し、このスカー
    ト板には外部と前記給水ポンプ機器との間を取り合うた
    めの貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項6
    に記載の給水装置。
  8. 【請求項8】 前記給水ポンプ機器は、上方から吸い込
    み下方へ吹き出す冷却ファンが内蔵された全閉モーター
    を上部に配置した電動駆動式の縦型ポンプを有して構成
    され、 この縦型ポンプが、冷却ファンの吸込口が上部に配置さ
    れ縦型ポンプにつながる配管が下側に配置されるよう、
    前記支え部材で架台上部に組み付けられ、 さらに前記縦型ポンプと向き合う前記ポンプカバーの正
    面壁が、上方に向うにしたがって前記縦型ポンプとの間
    が狭まるように傾斜していることを特徴とする請求項6
    に記載の給水装置。
  9. 【請求項9】 前記傾斜した正面壁の内面には、吸音材
    が設けられることを特徴とする請求項8に記載の給水装
    置。
  10. 【請求項10】 前記給水ポンプ機器は、吸込側に逆流
    防止装置が組み付いた配管を有して構成され、 前記ポンプカバーは前記逆流防止装置の漏水点検用の窓
    を有していることを特徴とする請求項6に記載の給水装
    置。
  11. 【請求項11】 前記給水ポンプ機器は、吸込側に逆流
    防止装置を有し前記背板の下部に前記支え部材で組み付
    けられた配管と、前記逆流防止装置の一次側に組み付け
    た圧力検出器と、この圧力検出器の近傍に組み付けた凍
    結防止用のヒーターとを有してなり、 前記ポンプカバーは、前記逆流防止装置を囲む内面部分
    に、断熱性を有した吸音材を取り付けられていることを
    特徴とする請求項6に記載の給水装置。
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