JP2019011603A - 足場用踏み板 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロック部材をロックさせたいときにロック位置に必ず移動させることができる足場用踏み板を提供する。【解決手段】踏み板のロック部材27Aはフック部材22Aに対してロック位置、第1の非ロック位置及び第2の非ロック位置の移動位置を有する。第1の非ロック位置は、横パイプ12の離脱を許容する。第2の非ロック位置は、ロック位置と第1の非ロック位置との間に位置して横パイプ12の離脱を許容する。ロック部材27Aの上端は、ロック部材27Aが、第1の非ロック位置と第2の非ロック位置の間にある場合は、掛止凹部51の上部への重なりを有するように形成されている。ロック部材27Aの上端は、第2の非ロック位置にロック部材27Aが位置している状態で、横パイプ12が当接して上方への押圧があると横パイプ12との当接を保持した状態でロック位置に移動させる。【選択図】図7
Description
本発明は、足場用踏み板に関する。
建築現場、或いは既存の建築物の補修時に足場が構築されている。足場は、例えば、縦パイプと足場用横架部材としての横パイプとが連結された枠体を各階毎に高さ方向に積み上げるとともに、各階の枠体の横パイプ間には、足場用踏み板が水平に架設される(特許文献1参照)。
前記足場用踏み板は、長手方向に延出された布板部と、前記布板部の長手方向の両端部に設けられ、かつ幅方向において離間する一対のフック部材を1組とする2組のフック部を有しているものが多い。各組のフック部は、前記枠体の横パイプに掛けられる。
ここで、図8(a)〜図8(c)を参照して、従来のフック部材と該フック部材に設けられたロック部材の一例について説明する。
図8(a)〜図8(c)に示すように、フック部材100は、横パイプ104に対して掛け止めするための掛止凹部101を有しており、掛止凹部101の開口101aは下方の外部空間と連通されている。開口101aの開口距離は横パイプ104の直径よりも長くされている。
図8(a)〜図8(c)に示すように、フック部材100は、横パイプ104に対して掛け止めするための掛止凹部101を有しており、掛止凹部101の開口101aは下方の外部空間と連通されている。開口101aの開口距離は横パイプ104の直径よりも長くされている。
前記フック部材100の厚み方向の側面には、ロック部材102が設けられている。また、フック部材100において、横パイプ104の延出方向(図8(a)〜図8(c)の紙面と直交する方向)の一側面における上部側部位及び下部側部位には、一対のピン103、105が同方向へ向くように突出されている。
ロック部材102は、上下に配置された長孔状のガイド孔106、108が透設されていて、側面視した場合では、両ガイド孔106、108はハ字状に配置されている。両ガイド孔106、108には前記ピン103、105がそれぞれ抜け出し不能に挿入されている。ロック部材102は、ガイド孔106、108が許容する範囲において、すなわち、ロック位置と非ロック終端位置間において、フック部材100が掛けられて掛止凹部101内に係入された横パイプ104の周りを回転自在(移動自在)となっている。
図8(b)に示すように、ガイド孔106の下端106bは、掛止凹部101側に寄るように屈折されて、下端106b内周の掛止凹部101側を移動規制部106cとし、非ロック終端位置のときは、ピン103が移動規制部106cに係止可能としている。また、図8(b)に示すように、ガイド孔108の下端108bは、掛止凹部101側に寄るように屈折されており、下端108b内周の反掛止凹部101側を移動規制部108cとし、非ロック終端位置のときは、ピン105が移動規制部108cに係止可能としている。
<非ロック終端位置>
ロック部材102が非ロック終端位置に位置すると、図8(b)の側面視において、ロック部材102の下端が、開口101aと重なった位置から退避しており、開口101aを横パイプ104の直径よりも大きく開放するようにしている。このようにロック部材102が非ロック終端位置に位置すると、掛止凹部101内の横パイプ104は開口101aから外部空間へ相対的に移動できるようにしている。
ロック部材102が非ロック終端位置に位置すると、図8(b)の側面視において、ロック部材102の下端が、開口101aと重なった位置から退避しており、開口101aを横パイプ104の直径よりも大きく開放するようにしている。このようにロック部材102が非ロック終端位置に位置すると、掛止凹部101内の横パイプ104は開口101aから外部空間へ相対的に移動できるようにしている。
また、ロック部材102が非ロック終端位置に位置すると、ロック部材102の上端102aが掛止凹部101の上部と重なるように進出し、掛止凹部101内に横パイプ104が係入されている場合、横パイプ104に対して当接可能となっている。
すなわち、非ロック終端位置に位置したロック部材102は、掛止凹部101内の横パイプ104に上端102aが当接すると、ピン103、105がガイド孔106、108の移動規制部106c、108cにそれぞれ係止する。このように、ロック部材102は3点で当接及び係止されることにより拘束されてこの位置に保持される。
<ロック位置>
一方、図8(a)に示すように、ロック部材102がロック位置に位置するときは、ロック部材102が自重により、ピン103、105に対してガイド孔106、108の上端106a、108aにて係止するようにしている。
一方、図8(a)に示すように、ロック部材102がロック位置に位置するときは、ロック部材102が自重により、ピン103、105に対してガイド孔106、108の上端106a、108aにて係止するようにしている。
ロック部材102がロック位置に位置すると、ロック部材102の下端が、開口101aを狭くするように進出して、図8(a)に示すように側面視において、ロック部材102の下端と、反ロック部材側の開口101aの一端との距離が横パイプ104の直径よりも、短くするようにしている。このようにロック部材102がロック位置に位置することにより、掛止凹部101内の横パイプ104は開口101aから外部空間へ相対的に移動できないようにしている。
また、ロック部材102がロック位置に位置すると、ロック部材102の上端102aは、掛止凹部101に重ならないように退出し、掛止凹部101内でフック部材100に係止されている横パイプ104に対して当接しないようにしている。
<非ロック中間位置>
図8(c)に示すように、ガイド孔106の上端106aと下端106b間の中間部において、反掛止凹部101側の内周面には、係止凹部106dがピン103を係入離脱可能に凹設されている。係止凹部106dにピン103が係入し、かつ、ガイド孔108において、ピン105が移動規制部108cから離脱して中間部に位置するロック部材102の位置を、非ロック中間位置としている。
図8(c)に示すように、ガイド孔106の上端106aと下端106b間の中間部において、反掛止凹部101側の内周面には、係止凹部106dがピン103を係入離脱可能に凹設されている。係止凹部106dにピン103が係入し、かつ、ガイド孔108において、ピン105が移動規制部108cから離脱して中間部に位置するロック部材102の位置を、非ロック中間位置としている。
図8(c)に示すように、非ロック中間位置では、側面視において、ロック部材102は、非ロック終端位置に位置している場合よりもその下端が下方へ、かつ、開口101aを狭める位置に位置するように配置されるが、この場合においても、開口101aを横パイプ104の直径よりも大きく開放するようにしている。すなわち、図8(c)に示すロック部材102の非ロック中間位置においては、掛止凹部101内の横パイプ104は開口101aから外部空間へ相対的に移動できるようにしている。
また、ロック部材102が非ロック中間位置に位置すると、係止凹部106dとピン103間、及びピン105とガイド孔108間との遊びの許容範囲で、ロック部材102がピン103の周りで揺動自在とされている。このようにロック部材102が非ロック中間位置に位置している状態で揺動自在とされていることにより、ロック部材102は、掛止凹部101内に係入した横パイプ104が上端102aに当接された際に揺動されて、上端102aの掛止凹部101との重なりを解消するようにされている。
(1)足場用踏み板の解体時
前記足場用踏み板が組付けられている足場を解体する場合は、下記のように行っている。
前記足場用踏み板が組付けられている足場を解体する場合は、下記のように行っている。
まず、図示しない布板部の長手方向の一端部側の各ロック部材102を、作業者は図8(a)に示すロック位置から図8(b)に示す非ロック終端位置に位置させた状態にする。このとき、図8(b)に示すように、ロック部材102は、上端102aが掛止凹部101と重なるように進出し、掛止凹部101内に係入されている横パイプ104に対して当接し、ピン103、105がガイド孔106、108の移動規制部106c、108cにそれぞれ係止することにより、拘束されてこの位置に保持される。
この後、図示しない足場用踏み板を上方へ持ち上げると、図8(c)に示すように、ロック部材102は、その上端102aの横パイプ104への当接がなくなり、ロック部材102の拘束が解除される。この拘束の解除により、ロック部材102は、自重で下方へ移動し、係止凹部106dにピン103が係入し、ピン105は、ガイド孔108において、中間部に位置する非ロック中間位置に移動する。
この状態では、掛止凹部101内の横パイプ104は開口101aから外部空間へ相対的に移動できるため、さらに足場用踏み板を上方へ移動させて、横パイプ104をフック部材100の開口101aから抜け出させる。
図示しない布板部の長手方向の他端部側における各ロック部材102についても同様に行われる。このようにして足場用踏み板は、横パイプに対する掛け止めが解消されて撤収される。
次に、足場用踏み板を横パイプ104に掛け渡す場合について説明する。
(2)足場用踏み板の組立時
図9(a)に示すように、ロック部材102が非ロック中間位置に位置している状態で、足場用踏み板を横パイプ104に掛け渡す場合がある。
(2)足場用踏み板の組立時
図9(a)に示すように、ロック部材102が非ロック中間位置に位置している状態で、足場用踏み板を横パイプ104に掛け渡す場合がある。
この場合、図9(a)に示す状態で、フック部材100(足場用踏み板)を横パイプ104に掛ける。このときのフック部材100の掛け方に勢いがあると、ロック部材102の上端102aが、掛止凹部101内に係入された横パイプ104に急激に当たり、この衝撃によってロック部材102が下方へ回動されてピン103と係止凹部106dとの係合が解除される。この係合が開錠されることにより、ロック部材102は、非ロック中間位置から、ロック位置へ移動する(図9(b)参照)。このようにして、フック部材100の掛止凹部101内に係入した横パイプ104に対して足場用踏み板が掛けられる。
(3)足場用踏み板の組立時
また、図10(a)に示すように、ロック部材102がロック位置に位置している状態であって、ロック部材102の下端の下方から横パイプ104をフック部材100の掛止凹部101内に係入させることにより、足場用踏み板を横パイプ104に掛け渡す場合がある。この場合は、図10(a)、図10(b)に示すように、足場用踏み板を横パイプ104の上方から下方へ移動させて、横パイプ104にロック部材102の下端を押し当てる。
また、図10(a)に示すように、ロック部材102がロック位置に位置している状態であって、ロック部材102の下端の下方から横パイプ104をフック部材100の掛止凹部101内に係入させることにより、足場用踏み板を横パイプ104に掛け渡す場合がある。この場合は、図10(a)、図10(b)に示すように、足場用踏み板を横パイプ104の上方から下方へ移動させて、横パイプ104にロック部材102の下端を押し当てる。
すると、ロック部材102は、ピン103、105とガイド孔106、108とが摺接して上方へ移動し、ロック部材102の下端と掛止凹部101の開口101aとの重なりが減少する。そして、開口101aとロック部材102の下端間の離間距離が、横パイプ104の直径よりも大きく開放されると、掛止凹部101内に横パイプ104が係入されて横パイプ104に足場用踏み板が掛け渡される。
また、掛止凹部101内に横パイプ104が係入されると、横パイプ104によるロック部材102の下端への上方への押圧が解除されるため、ロック部材102は、自重により、ロック位置側へ移動する。
ところが、「(2)足場用踏み板の組立時」においては、フック部材100(足場用踏み板)を横パイプ104に掛ける勢いがない場合がある。この場合には、図9(a)に示すように、ロック部材102は、非ロック中間位置に位置しているものの、ロック部材102は、その上端102aが横パイプ104に押されて、係止凹部106dとピン103間、及びピン105とガイド孔108間との遊びの許容範囲で、ロック部材102がピン103の周りで揺動する。この場合は、ロック部材102は、ロック位置に自重で移動しないため、作業者が手で操作して、係止凹部106dからピン103を離脱させた後、ロック部材102を自重で、図9(b)に示すロック位置まで移動させている。このため、作業者が、図9(b)に示すロック位置まで移動させる必要があり、手間が要する問題がある。
また、「(3)足場用踏み板の組立時」においては、掛止凹部101内に横パイプ104が係入されると、横パイプ104によりロック部材102の下端への上方への押圧が解除されるため、ロック部材102は、自重により、ロック位置側へ移動させるようにしているが、ロック位置へ移動するとは限らず、非ロック中間位置に位置することもある。この場合には、作業者は、手作業で、非ロック中間位置から非ロック終端位置までロック部材102を移動させる必要がある。
本発明の目的は、ロック部材をロックさせたいときにロック位置に必ず移動させることができる足場用踏み板を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の足場用踏み板は、長手方向の端部にフック部材及びロック部材を少なくとも有する足場用踏み板であって、前記フック部材は足場用横架部材に掛け止めする掛止凹部を有し、前記ロック部材は、前記フック部材、または、前記フック部材と並設して前記長手方向の端部に設けられた支持部材に移動自在に支持されて、前記ロック部材の下端によって前記掛止凹部の下部に有する開口の開口量を調節する移動位置には、前記掛止凹部の前記開口からの前記足場用横架部材の離脱を阻止するロック位置、前記足場用横架部材の離脱を許容する第1の非ロック位置及び前記ロック位置と第1の非ロック位置との間に位置して前記足場用横架部材の離脱を許容する第2の非ロック位置を含み、前記ロック部材の上端は、前記ロック部材が、第1の非ロック位置と第2の非ロック位置の間にある場合は、前記掛止凹部の上部への重なりを有するように形成されているとともに、第2の非ロック位置に前記ロック部材が位置している状態で、前記足場用横架部材が当接して上方への押圧があった場合は、該足場用横架部材との当接を保持した状態で、ロック位置に移動させるものである。
また、前記ロック位置は、前記ロック部材の上端が前記掛止凹部の上部との重なりがなく配置され、前記ロック部材の下端が、前記掛止凹部の開口と重なるように前記足場用横架部材と干渉可能に位置して前記足場用横架部材の掛止凹部からの離脱を防止することが好ましい。
また、前記第1の非ロック位置は、前記ロック部材の上端が、前記掛止凹部の上部に重なるように配置され、前記ロック部材の下端が、前記ロック位置に位置するときよりも掛止凹部の開口を前記足場用横架部材が係入離脱可能に開放することが好ましい。
また、前記第2の非ロック位置は、前記ロック部材の上端は、前記第1の非ロック位置に位置するときよりも、下方に位置するように配置され、前記ロック部材の下端が、前記第1の非ロック位置に位置するときよりも前記掛止凹部の開口の開口量を少なくして前記足場用横架部材の係入離脱可能に開放することが好ましい。
また、前記フック部材、または、前記支持部材には、第1ガイドピン及び第2ガイドピンが上下に配置され、前記ロック部材は、ともに長孔状をなす第1ガイド孔及び第2ガイド孔が、ハ字状に配置されて、各ガイド孔に対して前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンがそれぞれ摺動自在に挿入されており、前記ロック部材が前記ロック位置に位置するときは、前記第1ガイドピン及び第2ガイドピンの少なくともいずれか一方が前記第1ガイド孔及び前記第2ガイド孔の上端に対して係止し、前記ロック部材が前記第1の非ロック位置に位置するときは前記ロック部材の上端が、前記足場用横架部材に当接して上方へ押圧された状態で、前記第1ガイドピンが前記第1ガイド孔の下端が有する第1移動規制部に当接係止し、かつ、前記第2ガイドピンが前記第2ガイド孔の下端が有する第2移動規制部に当接係止し、前記ロック部材が前記第2の非ロック位置に位置するときは、前記第1ガイドピンが、前記第1ガイド孔の上下両端間の上部内周面において、中間部に凹設された係止凹部に係止することが好ましい。
本発明によれば、ロック部材をロックさせたいときにロック位置に必ず移動させることができる効果がある。
図1〜図7を参照して、以下、本発明を具体化した一実施形態の足場用踏み板を説明する。
図2に示すように、足場10は、図示しない建物の壁面に沿って並設された複数の枠体13と、相互に隣接する枠体13間に架設された足場用踏み板20を有している。以下、足場用踏み板を単に踏み板という。枠体13は、支柱となる縦パイプ11と縦パイプ11間に架設された足場用横架部材としての横パイプ12とからなる。
図2に示すように、足場10は、図示しない建物の壁面に沿って並設された複数の枠体13と、相互に隣接する枠体13間に架設された足場用踏み板20を有している。以下、足場用踏み板を単に踏み板という。枠体13は、支柱となる縦パイプ11と縦パイプ11間に架設された足場用横架部材としての横パイプ12とからなる。
図1に示すように、踏み板20は、長手方向に延出された布板部21と、前記布板部21の長手方向の両端部に設けられた一対のフック部材22A、22Bを1組とする2組のフック部22を有している。各組のフック部22は、各端部において、長手方向と直交する幅方向の両縁部側に設けられており、枠体13の横パイプ12に掛けられている。
踏み板20の各組のフック部22は、踏み板20の4隅を結ぶ一方の対角線位置に配置された金属製のフック部材22Aと、他方の対角線位置に配置された金属製のフック部材22Bとにて構成されている。図3(a)に示すように、フック部材22Aは踏み板20の幅方向外側へ屈曲形成されている。また、フック部材22Bは踏み板20の幅方向内側へ屈曲形成されている。このように、フック部材22A、22Bが屈曲形成されていることにより、相互に隣接する踏み板20同士をフック部材22A、22Bにて共通の横パイプ12に掛けたときに、相互に対向する踏み板20の端部におけるフック部材22A間に、各フック部材22Bが挿入配置される。
図1(a)、図1(b)に示すように布板部21は、踏み板20の幅方向に並設された一対の床板25、26を有している。床板25、26は長方形をなす鋼板等の金属製であって、四角板状の上側壁25c、26cと、上側壁25c、26cの幅方向に位置する一対の側部25a、25b、26a、26bを有している。側部25a、25b、26a、26bは、上側壁25c、26cから下方へチャンネル状にそれぞれ折曲げ形成されている。床板25、26同士は、側部25a、26bの下部間に渡されて長手方向に所定間隔を置いて配置された複数の連結部材(図示しない)が、側部25a、25b、26a、26bに対して溶接固定されていることにより、相互に一体となっている。また、踏み板20(すなわち、床板25、26)の長手方向の両端部には、端部部材30が溶接、或いはリベット等による固定手段により固定されている。図1(a)、図1(b)及び図3(a)に示すように端部部材30には、相互に対向する他の端部部材30との間の間隙を覆う隙間カバー40が取付けられている。
また、踏み板20の長手方向の一方(図3(a)、図3(b)では右方)の端部の内面(すなわち、床板25の側部25aの一方の端部内面及び床板26の側部の端部26bの一方の端部内面)に対して、フック部材22A、22Bがボルト等により一体に締付固定されている。また、踏み板20の長手方向の他方(図3(a)、図3(b)では左方)の端部の内面(すなわち、床板25の側部25aの他方の端部内面及び床板26の側部の端部26bの他方の端部内面)に対して、フック部材22A、22Bがボルト等により一体に固定されている。フック部材22A、22Bの厚み方向の側面には、それぞれロック部材27A、27Bが移動可能に配置されている。
ここで、フック部材22A、22Bの構成は互いに同一であり、また、ロック部材27A、27Bの構成も互いに同じであるため、以下では、フック部材22A及びロック部材27Aについて説明する。
図5(a)〜図5(c)に示すように、フック部材22Aは、横パイプ12に対して掛け止めするための掛止凹部51を有しており、掛止凹部51の開口51aは下方の外部空間と連通されている。開口51aの開口距離(すなわち、開口量)は横パイプ12の直径よりも長くされている。前記フック部材22Aの厚み方向の側面には、ロック部材27Aが設けられている。また、フック部材22Aにおいて、横パイプ12の延出方向(図5(a)〜図5(c)の紙面と直交する方向)の一側面における上部側部位及び下部側部位には、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55が同方向へ向くように突出されている。ロック部材27Aは、上下に配置された長孔状の第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58が透設されていて、側面視した場合では、第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58はハ字状に配置されている。第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58には第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55がそれぞれ抜け出し不能に挿入されている。ロック部材27Aは、第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58が許容する範囲において、すなわち、ロック位置と非ロック終端位置間において、フック部材22Aが掛けられて掛止凹部51内に係入された横パイプ12の周りを回転自在(移動自在)となっている。
図5(b)に示すように、第1ガイド孔56の下端56bは、掛止凹部51側に寄るように屈折されて、下端56b内周の掛止凹部51側を第1移動規制部56cとし、第1の非ロック位置のときは、第1ガイドピン53が第1移動規制部56cに係止可能としている。また、図5(b)に示すように、第2ガイド孔58の下端58bは、掛止凹部51側に寄るように屈折されており、下端58b内周において、反掛止凹部51側の上部には第2ガイド孔58が延びる方向とは直交する孔内方へ向かう突起を備えている。この突起と下端面間で区画された部位を第2移動規制部58cとし、第1の非ロック位置のときは、第2ガイドピン55を第2移動規制部58cに係止可能としている。
<第1の非ロック位置>
ロック部材27Aが第1の非ロック位置に位置すると、図5(b)の側面視において、ロック部材27Aの下端が、開口51aと重なった位置から退避しており、開口51aを横パイプ12の直径よりも大きく開放する、すなわち、開口量を多くしている。このようにロック部材27Aが第1の非ロック位置に位置すると、掛止凹部51内の横パイプ12は開口51aから外部空間へ相対的に移動できるようにしている。
ロック部材27Aが第1の非ロック位置に位置すると、図5(b)の側面視において、ロック部材27Aの下端が、開口51aと重なった位置から退避しており、開口51aを横パイプ12の直径よりも大きく開放する、すなわち、開口量を多くしている。このようにロック部材27Aが第1の非ロック位置に位置すると、掛止凹部51内の横パイプ12は開口51aから外部空間へ相対的に移動できるようにしている。
また、ロック部材27Aが第1の非ロック位置に位置すると、ロック部材27Aの上端28が掛止凹部51の上部と重なるように進出し、掛止凹部51内に横パイプ12が係入されている場合、横パイプ12に対して当接可能となっている。すなわち、第1の非ロック位置に位置したロック部材27Aは、掛止凹部51内の横パイプ12に上端28が当接すると、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55が第1ガイド孔56の第1移動規制部56c及び第2ガイド孔58の第2移動規制部58cにそれぞれ係止する。このことにより、ロック部材27Aは3点で拘束されてこの位置に保持される。
<ロック位置>
第1ガイド孔56の上端56aにおいて、反掛止凹部51側の内周面には突起56eが突設されている。そして、図5(a)に示すように、ロック部材27Aが移動位置としてのロック位置に位置するときは、ロック部材27Aが自重により、第1ガイドピン53が、上端56aにおいて、第1ガイド孔56の突起56eよりも上方領域に位置する。この上方領域に第1ガイドピン53が位置するとは、上端56aに係止していてもよい場合を含む。また、この場合、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55のうち、少なくともいずれか一方のガイドピンが、ガイド孔の上端56a、58aに対して係止している。なお、一方のみがガイドピンがガイド孔の上端56a、58aに対して係止している場合は、他方のガイドピンは相対する上端に対しては接近した位置に位置する。
第1ガイド孔56の上端56aにおいて、反掛止凹部51側の内周面には突起56eが突設されている。そして、図5(a)に示すように、ロック部材27Aが移動位置としてのロック位置に位置するときは、ロック部材27Aが自重により、第1ガイドピン53が、上端56aにおいて、第1ガイド孔56の突起56eよりも上方領域に位置する。この上方領域に第1ガイドピン53が位置するとは、上端56aに係止していてもよい場合を含む。また、この場合、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55のうち、少なくともいずれか一方のガイドピンが、ガイド孔の上端56a、58aに対して係止している。なお、一方のみがガイドピンがガイド孔の上端56a、58aに対して係止している場合は、他方のガイドピンは相対する上端に対しては接近した位置に位置する。
本実施形態の図5(a)では、第1ガイドピン53が第1ガイド孔56の上端56aに係止し、第2ガイドピン55が第2ガイド孔58の上端58aに対しては、近位に位置している状態が図示されている。
ロック部材27Aがロック位置に位置すると、ロック部材27Aの下端が、開口51aを狭く、すなわち、開口量を少なくするように進出して、図5(a)に示すように側面視において、ロック部材27Aの下端と、反ロック部材側の開口51aの一端との距離(すなわち、開口量)が横パイプ12の直径よりも、短くするようにしている。このようにロック部材27Aがロック位置に位置することにより、掛止凹部51内の横パイプ12は開口51aから外部空間へ相対的に移動できないようにしている。
また、ロック部材27Aがロック位置に位置すると、ロック部材27Aの上端28は、掛止凹部51に重ならないように退出するようにしている。なお、ロック部材27Aの上端28が上記のように掛止凹部51に重ならないように退出した場合、掛止凹部51内でフック部材22Aに係止されている横パイプ12に対しては、当接状態を保持してもよく、或いは当接しないようにしてもよい。
<第2の非ロック位置>
図5(c)に示すように、第1ガイド孔56の上端56aと下端56b間の中間部において、反掛止凹部51側の内周面には、突起56eの下方において隣接するように係止凹部56dが第1ガイドピン53を係入離脱可能に凹設されている。係止凹部56dに第1ガイドピン53が係入し、かつ、第2ガイド孔58において、第2ガイドピン55が第2移動規制部58cから上方へ離脱して中間部に位置するロック部材27Aの位置を、第2の非ロック位置としている。図5(c)に示すように、第2の非ロック位置では、側面視において、ロック部材27Aは、第1の非ロック位置に位置している場合よりもその下端が下方へ、かつ、開口51aを狭める(すなわち、開口量を少なくする)位置に位置するように配置される。しかし、この場合においても、開口51aを横パイプ12の直径よりも大きく(すなわち、開口量が多く)なるようにしている。すなわち、図5(c)に示すロック部材27Aの第2の非ロック位置においては、掛止凹部51内の横パイプ12は開口51aから外部空間へ相対的に移動できるようにしている。
図5(c)に示すように、第1ガイド孔56の上端56aと下端56b間の中間部において、反掛止凹部51側の内周面には、突起56eの下方において隣接するように係止凹部56dが第1ガイドピン53を係入離脱可能に凹設されている。係止凹部56dに第1ガイドピン53が係入し、かつ、第2ガイド孔58において、第2ガイドピン55が第2移動規制部58cから上方へ離脱して中間部に位置するロック部材27Aの位置を、第2の非ロック位置としている。図5(c)に示すように、第2の非ロック位置では、側面視において、ロック部材27Aは、第1の非ロック位置に位置している場合よりもその下端が下方へ、かつ、開口51aを狭める(すなわち、開口量を少なくする)位置に位置するように配置される。しかし、この場合においても、開口51aを横パイプ12の直径よりも大きく(すなわち、開口量が多く)なるようにしている。すなわち、図5(c)に示すロック部材27Aの第2の非ロック位置においては、掛止凹部51内の横パイプ12は開口51aから外部空間へ相対的に移動できるようにしている。
また、ロック部材27Aが第2の非ロック位置に位置すると、係止凹部56dと第1ガイドピン53間、及び第2ガイドピン55と第2ガイド孔58間との遊びの許容範囲で、ロック部材27Aが第1ガイドピン53の周りで揺動自在及び上下方向へ移動自在とされている。このようにロック部材27Aが第2の非ロック位置に位置している状態で揺動自在及び上下方向へ移動自在とされていることにより、ロック部材27Aは、掛止凹部51内に係入した横パイプ12が上端28に当接された際に揺動等されて、上端28の掛止凹部51との重なりを解消するようにされている。
また、ロック部材27Aの上端28は、ロック部材27Aが、第1の非ロック位置と第2の非ロック位置の間にある場合は、掛止凹部51の上部への重なりを有するように形成されている。また、ロック部材27Aが第2の非ロック位置に位置している際、掛止凹部51の上部との重なりがある状態のロック部材27Aの上端28に対し、横パイプ12が当接して上方への押圧があった場合は、横パイプ12との当接を保持した状態で、ロック部材27Aは、下方へ回動操作されるように形成されている。そして、上端28と横パイプ12との当接が保持された状態で、この回動操作により、第1ガイドピン53が相対的に突起56eを乗り越えて係止凹部56dから離脱することによりロック部材27Aがロック位置に移動させるようにされている。
(実施形態の作用)
(1)踏み板20の解体時
踏み板20が組付けられている足場を解体する場合について説明する。まず、布板部21の長手方向の一端部側の各ロック部材27Aを、作業者は図5(a)に示すロック位置から図5(b)に示す第1の非ロック位置に位置させた状態にする。
(1)踏み板20の解体時
踏み板20が組付けられている足場を解体する場合について説明する。まず、布板部21の長手方向の一端部側の各ロック部材27Aを、作業者は図5(a)に示すロック位置から図5(b)に示す第1の非ロック位置に位置させた状態にする。
このとき、図5(b)に示すように、ロック部材27Aは上端28が掛止凹部51の上部と重なるように進出して掛止凹部51内に係入されている横パイプ12に対して当接し、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55が第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58の第1移動規制部56c及び第2移動規制部58cにそれぞれ係止する。このことにより、ロック部材27Aは拘束されてこの位置に保持される。
この後、踏み板20を上方へ持ち上げると、図5(c)に示すように、ロック部材27Aは、その上端28の横パイプ12への当接がなくなり、ロック部材27Aの拘束が解除される。この拘束の解除により、ロック部材27Aは、自重で下方へ移動する。すなわち、下方へ移動したロック部材27Aは、第1の非ロック位置に位置したときに、下端56bの上方に位置していた係止凹部56dに対して第1ガイドピン53が係入され、第2ガイドピン55は、第2ガイド孔58において、中間部に位置する第2の非ロック位置に相対的に移動する。
この状態では、掛止凹部51内の横パイプ12は開口51aから外部空間へ相対的に移動できるため、さらに踏み板20を上方へ移動させて、横パイプ12をフック部材22Aの開口51aから抜け出させる。布板部21の長手方向の他端部側における各ロック部材27Aについても同様に行われる。このようにして踏み板20は、横パイプ12に対する掛け止めが解消されて撤収される。
次に、踏み板20を横パイプ12に掛け渡す場合について説明する。
(2)踏み板20の組立時
図6(a)に示すように、ロック部材27Aが第2の非ロック位置に位置している状態で、踏み板20を横パイプ12に掛け渡す場合がある。
(2)踏み板20の組立時
図6(a)に示すように、ロック部材27Aが第2の非ロック位置に位置している状態で、踏み板20を横パイプ12に掛け渡す場合がある。
この場合、図6(a)に示す状態で、開口51aから横パイプ12を掛止凹部51内に係入する。このとき、フック部材22Aの掛け方に勢いが有る無しに関係なく、ロック部材27Aの上端28が、掛止凹部51内に係入された横パイプ12に当たると、ロック部材27Aは当接して上方へ押圧される。そして、上端28はこの横パイプとの当接を保持した状態で、第1ガイドピン53と係止凹部56dとの係合が解除されて、第1ガイドピン53が突起56eを相対的に乗り越えて回動される。すなわち、ロック部材27Aは、第2の非ロック位置から、ロック位置へ回動操作される(図6(b)参照)。このようにして、フック部材22Aの掛止凹部51内に係入した横パイプ12に対して踏み板20が掛けられる。
(3)踏み板20の組立時
また、図7(a)に示すように、ロック部材27Aがロック位置に位置している状態であって、ロック部材27Aの下端の下方から横パイプ12をフック部材22Aの掛止凹部51内に係入させることにより、踏み板20を横パイプ12に掛け渡す場合がある。
また、図7(a)に示すように、ロック部材27Aがロック位置に位置している状態であって、ロック部材27Aの下端の下方から横パイプ12をフック部材22Aの掛止凹部51内に係入させることにより、踏み板20を横パイプ12に掛け渡す場合がある。
この場合は、図7(a)、図7(b)に示すように、踏み板20を横パイプ12の上方から下方へ移動させて、横パイプ12にロック部材27Aの下端を押し当てる。すると、ロック部材27Aは、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55と第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58とが摺接して上方へ移動し、ロック部材27Aの下端と掛止凹部51の開口51aとの重なりが減少する。そして、開口51aとロック部材27Aの下端間の離間距離が、横パイプ12の直径よりも大きく開放されると、掛止凹部51内に横パイプ12が係入される。
そして、掛止凹部51内に横パイプ12が係入されると、横パイプ12によるロック部材27Aの下端への上方への押圧が解除されるため、ロック部材27Aは、自重により下方へ回動する。このとき、フック部材100の掛け方に勢いが有る無しに関係なく、ロック部材27Aの上端28が、掛止凹部51内に係入された横パイプ12に当たり、この横パイプとの当接を保持した状態で、ロック部材27Aの上端を上方へ押圧する。このため、ロック部材27Aは、ロック位置へ回動操作される(図7(c)参照)。このようにして、フック部材22Aの掛止凹部51内に係入した横パイプ12に対して踏み板20が掛けられる。なお、ロック部材27Aが、自重により下方へ回動した際に、踏み板20の掛け方の動作が遅いと、図6(a)に示すように係止凹部56dに第1ガイドピン53が一旦係合される場合もある。この場合には、「(2)踏み板20の組立時」の説明と同様にしてフック部材22Aの掛止凹部51内に係入した横パイプ12に対して踏み板20が掛けられる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の踏み板20では、フック部材22A、22Bは横パイプ12(足場用横架部材)に掛け止めする掛止凹部51を有している。ロック部材27A、27Bは、フック部材22A、22Bに移動自在に支持されている。ロック部材27A、27Bの下端によって掛止凹部51の下部に有する開口51aの開口量を調節する移動位置には、ロック位置、第1の非ロック位置及び第2の非ロック位置を含む。ロック位置は、掛止凹部51の開口51aからの横パイプ12の離脱を阻止する。また、第1の非ロック位置は、横パイプ12の離脱を許容する。また、第2の非ロック位置は、ロック位置と第1の非ロック位置との間に位置して横パイプ12の離脱を許容する。また、ロック部材27A、27Bの上端は、ロック部材27A、27Bが、第1の非ロック位置と第2の非ロック位置の間にある場合は、掛止凹部51の上部への重なりを有するように形成されている。また、ロック部材27A、27Bの上端は、第2の非ロック位置にロック部材27A、27Bが位置している状態で、横パイプ12が当接して上方への押圧があった場合は、横パイプ12との当接を保持した状態で、ロック位置に移動させる。この結果、本実施形態によれば、ロック部材をロックさせたいときにロック位置に必ず移動させることができる効果を奏する。
(1)本実施形態の踏み板20では、フック部材22A、22Bは横パイプ12(足場用横架部材)に掛け止めする掛止凹部51を有している。ロック部材27A、27Bは、フック部材22A、22Bに移動自在に支持されている。ロック部材27A、27Bの下端によって掛止凹部51の下部に有する開口51aの開口量を調節する移動位置には、ロック位置、第1の非ロック位置及び第2の非ロック位置を含む。ロック位置は、掛止凹部51の開口51aからの横パイプ12の離脱を阻止する。また、第1の非ロック位置は、横パイプ12の離脱を許容する。また、第2の非ロック位置は、ロック位置と第1の非ロック位置との間に位置して横パイプ12の離脱を許容する。また、ロック部材27A、27Bの上端は、ロック部材27A、27Bが、第1の非ロック位置と第2の非ロック位置の間にある場合は、掛止凹部51の上部への重なりを有するように形成されている。また、ロック部材27A、27Bの上端は、第2の非ロック位置にロック部材27A、27Bが位置している状態で、横パイプ12が当接して上方への押圧があった場合は、横パイプ12との当接を保持した状態で、ロック位置に移動させる。この結果、本実施形態によれば、ロック部材をロックさせたいときにロック位置に必ず移動させることができる効果を奏する。
(2)本実施形態の踏み板20では、ロック部材27A、27Bの上端28が掛止凹部51の上部との重なりがなく配置されるロック位置では、ロック部材27A、27Bの下端が、掛止凹部51の開口51aと重なるように前記足場用横架部材と干渉可能に位置して横パイプ12の掛止凹部51からの離脱が防止できる。
(3)本実施形態の踏み板20では、第1の非ロック位置は、ロック部材27Aの上端が、掛止凹部51の上部に重なるように配置され、ロック部材27A、27Bの下端が、ロック位置に位置するときよりも掛止凹部51の開口51aを横パイプ12が係入離脱可能に開放する。この結果、本実施形態によれば、第1の非ロック位置にロック部材27A、27Bが位置するときは、ロック部材27A、27Bの下端が、ロック位置に位置するときよりも掛止凹部51の開口51aを横パイプ12が係入離脱可能に開放するため、足場の組立時に、踏み板20を横パイプ12に対し好適に掛けることができる。
(4)本実施形態の踏み板20では、第2の非ロック位置は、ロック部材27A、27Bの上端28が、第1の非ロック位置に位置するときよりも、下方に位置するように配置される。また、ロック部材27A、27Bの上端28は、ロック部材27A、27Bの下端が、第1の非ロック位置に位置するときよりも掛止凹部51の開口51aの開口量を少なくして横パイプ12の係入離脱可能に開放する。この結果、本実施形態によれば、第2の非ロック位置にロック部材27A、27Bが位置するときは、ロック部材27A、27Bの下端が、掛止凹部51の開口51aを横パイプ12が係入離脱可能に開放するため、足場の組立時に、踏み板20を横パイプ12に対し好適に掛けることができる。
(5)本実施形態の踏み板20では、フック部材22A、22Bには、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55が上下に配置され、ロック部材27A、27Bは、ともに長孔状をなす第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58が、ハ字状に配置されている。そして、各ガイド孔に対して第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55がそれぞれ摺動自在に挿入されている。ロック部材27A、27Bがロック位置に位置するときは、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55のうち、少なくともいずれか一方が第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58の上端に対して係止する。また、ロック部材27A、27Bが第1の非ロック位置に位置するときはロック部材27A、27Bの上端28が、横パイプ12に当接して上方へ押圧された状態で第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55が、第1ガイド孔56の下端が有する第1移動規制部56c及び第2ガイド孔58の下端が有する第2移動規制部58cにそれぞれ当接係止する。そして、ロック部材27A、27Bが、第2の非ロック位置に位置するときは、第1ガイドピン53が、第1ガイド孔56の上下両端間の上部内周面において、中間部に凹設された係止凹部56dに係止する。
この結果、本実施形態では、第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55のうち、少なくともいずれか一方が第1ガイド孔56及び第2ガイド孔58の上端に対して係止するロック位置において、掛止凹部51の開口51aからの横パイプ12の離脱を阻止する。また、ロック部材27A、27Bの上端28が、横パイプ12に当接して上方へ押圧された状態で第1ガイドピン53及び第2ガイドピン55が、第1ガイド孔56の下端が有する第1移動規制部56c及び第2ガイド孔58の下端が有する第2移動規制部58cにそれぞれ当接係止する。このことにより、ロック部材27A、27Bを第1の非ロック位置に位置させることができる。また、第1ガイドピン53が、第1ガイド孔56の上下両端間の上部内周面において、中間部に凹設された係止凹部56dに係止するときは、ロック部材27A、27Bを、第2の非ロック位置に位置させることができる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・前記実施形態では、ロック部材27A,27Bを、フック部材22A、22Bに直接支持するようにした。この代わりに、図3(a)の二点鎖線で示すように端部部材30に対して支持部材60をフック部材22A、22Bと同方向に向かうように設け、この支持部材60に対して、ロック部材27A,27Bを設けてもよい。この支持部材60には、第1ガイドピン、第2ガイドピンを設けて、ロック部材27A,27Bの第1ガイド孔及び第2ガイド孔に対して、前記実施形態と同様に抜け出し不能に設けるものとする。
・前記実施形態では、ロック部材27A,27Bを、フック部材22A、22Bに直接支持するようにした。この代わりに、図3(a)の二点鎖線で示すように端部部材30に対して支持部材60をフック部材22A、22Bと同方向に向かうように設け、この支持部材60に対して、ロック部材27A,27Bを設けてもよい。この支持部材60には、第1ガイドピン、第2ガイドピンを設けて、ロック部材27A,27Bの第1ガイド孔及び第2ガイド孔に対して、前記実施形態と同様に抜け出し不能に設けるものとする。
・前記実施形態では、足場用横架部材としての横パイプ12としたが、足場用横架部材としてパイプ状に限定するものではない。例えば、足場用横架部材を丸棒状、或いは断面L字状等の断面形状であってもよい。
10…足場、11…縦パイプ、12…横パイプ(足場用横架部材)、
13…枠体、20…足場用踏み板、21…布板部、22…フック部、
22A、22B…フック部材、25…床板、25a、25b…側部、
25c…上側壁、26…床板、26a、26b…側部、26c…上側壁、
27A、27B…ロック部材、28…上端、30…端部部材、
40…隙間カバー、51…掛止凹部、51a…開口、
53…第1ガイドピン、55…第2ガイドピン、56…第1ガイド孔、
56a…上端、56b…下端、56c…第1移動規制部、
56d…係止凹部、58…第2ガイド孔、58a…上端、58b…下端、
58c…第2移動規制部、60…支持部材、
100…フック部材、101…掛止凹部、101a…開口、
102…ロック部材、102a…上端、103…ピン、104…横パイプ、
105…ピン、106…ガイド孔、106a…上端、106b…下端、
106d…係止凹部、108…ガイド孔、108a…上端、
108b…下端、108c…移動規制部。
13…枠体、20…足場用踏み板、21…布板部、22…フック部、
22A、22B…フック部材、25…床板、25a、25b…側部、
25c…上側壁、26…床板、26a、26b…側部、26c…上側壁、
27A、27B…ロック部材、28…上端、30…端部部材、
40…隙間カバー、51…掛止凹部、51a…開口、
53…第1ガイドピン、55…第2ガイドピン、56…第1ガイド孔、
56a…上端、56b…下端、56c…第1移動規制部、
56d…係止凹部、58…第2ガイド孔、58a…上端、58b…下端、
58c…第2移動規制部、60…支持部材、
100…フック部材、101…掛止凹部、101a…開口、
102…ロック部材、102a…上端、103…ピン、104…横パイプ、
105…ピン、106…ガイド孔、106a…上端、106b…下端、
106d…係止凹部、108…ガイド孔、108a…上端、
108b…下端、108c…移動規制部。
Claims (5)
- 長手方向の端部にフック部材及びロック部材を少なくとも有する足場用踏み板であって、
前記フック部材は足場用横架部材に掛け止めする掛止凹部を有し、
前記ロック部材は、前記フック部材、または、前記フック部材と並設して前記長手方向の端部に設けられた支持部材に移動自在に支持されて、前記ロック部材の下端によって前記掛止凹部の下部に有する開口の開口量を調節する移動位置には、前記掛止凹部の前記開口からの前記足場用横架部材の離脱を阻止するロック位置、前記足場用横架部材の離脱を許容する第1の非ロック位置及び前記ロック位置と第1の非ロック位置との間に位置して前記足場用横架部材の離脱を許容する第2の非ロック位置を含み、
前記ロック部材の上端は、前記ロック部材が、第1の非ロック位置と第2の非ロック位置の間にある場合は、前記掛止凹部の上部への重なりを有するように形成されているとともに、第2の非ロック位置に前記ロック部材が位置している状態で、前記足場用横架部材が当接して上方への押圧があった場合は、該足場用横架部材との当接を保持した状態で、ロック位置に移動させる足場用踏み板。 - 前記ロック位置は、前記ロック部材の上端が前記掛止凹部の上部との重なりがなく配置され、前記ロック部材の下端が、前記掛止凹部の開口と重なるように前記足場用横架部材と干渉可能に位置して前記足場用横架部材の掛止凹部からの離脱を防止するものである請求項1に記載の足場用踏み板。
- 前記第1の非ロック位置は、前記ロック部材の上端が、前記掛止凹部の上部に重なるように配置され、
前記ロック部材の下端が、前記ロック位置に位置するときよりも掛止凹部の開口を前記足場用横架部材が係入離脱可能に開放するものである請求項1または請求項2に記載の足場用踏み板。 - 前記第2の非ロック位置は、前記ロック部材の上端は、前記第1の非ロック位置に位置するときよりも、下方に位置するように配置され、前記ロック部材の下端が、前記第1の非ロック位置に位置するときよりも前記掛止凹部の開口の開口量を少なくして前記足場用横架部材の係入離脱可能に開放する請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の足場用踏み板。
- 前記フック部材、または、前記支持部材には、第1ガイドピン及び第2ガイドピンが上下に配置され、
前記ロック部材は、ともに長孔状をなす第1ガイド孔及び第2ガイド孔が、ハ字状に配置されて、各ガイド孔に対して前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンがそれぞれ摺動自在に挿入されており、
前記ロック部材が前記ロック位置に位置するときは、前記第1ガイドピン及び第2ガイドピンの少なくともいずれか一方が前記第1ガイド孔及び前記第2ガイド孔の上端に対して係止し、
前記ロック部材が前記第1の非ロック位置に位置するときは前記ロック部材の上端が、前記足場用横架部材に当接して上方へ押圧された状態で、前記第1ガイドピンが前記第1ガイド孔の下端が有する第1移動規制部に当接係止し、かつ、前記第2ガイドピンが前記第2ガイド孔の下端が有する第2移動規制部に当接係止し、
前記ロック部材が前記第2の非ロック位置に位置するときは、前記第1ガイドピンが、前記第1ガイド孔の上下両端間の上部内周面において、中間部に凹設された係止凹部に係止する請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の足場用踏み板。
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