JP2019010746A - 型締装置用安全カバー - Google Patents
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Abstract
Description
型締装置用安全カバーは、各種の形態が知られている(例えば、特許文献1(図1、図2、図3、図6)参照)。
特許文献1の図3に示される構造では、走行レール(15)が省かれている。特許文献1の図3の示される構造の詳細は、特許文献1の図1及び図2で示されている。
図7に示すように、横枠101の先端部分に、C断面のケーシング102が固定され、このケーシング102にC断面の第1の可動部材103が軸方向移動自在に収納され、この第1の可動部材103にH断面の第2の可動部材104が軸方向移動自在に収納され、この第2の可動部材104の先端に想像線で示す安全扉105がボルト106で固定されている。
結果、小さな力F1であっても、安全扉105の先端部105aが変位する心配がある。
この安全カバーは、前記型締装置に付設される支持枠と、
この支持枠に固定される固定カバーと、
下部に車輪を備え、前記支持枠に設けられている下部レール上を前記車輪が回転することで水平移動可能とされる安全扉とを備え、
この安全扉は、上部が連結機構を介して前記支持枠に連結され、
前記連結機構は、前記支持枠に取付けられ前記安全扉の移動方向に延びている第1レールと、前記安全扉の裏面上部に取付けられ前記安全扉の移動方向に延びている第2レールと、前記第1レールに移動自在に嵌っている一対の第1スライダと、前記第2レールに移動自在に嵌っている一対の第2スライダと、前記一対の第1スライダを一方の面で支え、前記一対の第2スライダを他方の面で支え、前記第1レールと前記第2レールとの間に配置される中間プレートとからなることを特徴とする。
前記第2レールの長さは、前記安全扉の長さの0.5倍〜1.0倍の範囲に設定されることを特徴とする。
前記第2レールの長さは、前記安全扉の2/3の長さに設定されることを特徴とする。
前記一対の第1スライダと前記一対の第2スライダは、平面視で、千鳥に配置されていることを特徴とする。
前記安全扉は、全閉時に機械的に結合する結合機構を備えており、
この結合機構は、前記安全扉の上部に突設された先尖りロッドと、前記支持枠に設けられ前記先尖りロッドが嵌る嵌合穴を有する支持ブロックとからなる、
又は、前記支持枠に突設された先尖りロッドと、前記安全扉の上部に設けられ前記先尖りロッドが嵌る嵌合穴を有する支持ブロックとからなることを特徴とする。
前記第1レールの左右端に、前記第1スライダが脱落することを防止する第1ストッパが各々設けられ、
前記第2レールの左右端に、前記第2スライダが脱落することを防止する第2ストッパが各々設けられていることを特徴とする。
前記第1スライダと前記第2スライダは、鋼球を内蔵する直動ガイドであることを特徴とする。
よって、請求項1によれば、ケーシングや第1の可動部材(本発明では第1レールや中間プレート)に影響することなく第2の可動部材(本発明では第2レール)を大径にすることができる安全カバーが提供される。
仮に、第2レールが安全扉の長さの0.5倍未満であると、安全扉に対する第2レールの補強効果が期待できない。また、第2レールが安全扉の長さの1.0倍を超えると、第2レールの一部から安全扉から突出するため、外観性が低下すると共に、第2レールの一部が金型の交換時に邪魔になることがある。
この点、請求項2では、第2レールの長さを安全扉の長さの0.5倍〜1.0倍の範囲としたので、請求項2によれば、外観性を維持しつつ、安全扉を第2レールで補強することができ、第2レールの一部が金型の交換時に邪魔になることもない。第2レールは必須要素であるため、安全扉の補強にコストが嵩むことはない。
中間プレートの一方の面に第1スライダを当て、他方の面からボルトを通し、ねじ込むことができる。次に、中間プレートの他方の面に第2スライダを当て、一方の面からボルトを通し、ねじ込む。千鳥配置であるため、ボルトが第1・第2スライダに干渉する心配がない。
先尖りロッドを支持ブロックの嵌合穴に嵌めることにより、全閉時での安全扉の先端の振れや変位を防止することができる。
ストッパにより、第1レールから第1スライダが脱落する心配が無くなり、第2レールから第2スライダが脱落する心配が無くなる。
安全カバー20は、型締装置10に付設され支持枠21と、この支持枠21に固定される固定カバー22と、支持枠21で水平移動自在に支持される安全扉23とからなる。
下部枠28には、下部レール31が敷設され、この下部レール31に車輪32が回転自在に載り、この車輪32で安全扉23が支持される。車輪32は、ローラやころでもよい。
そこで、本発明では、安全扉23の上部を、連結機構40を介して上部枠27に連結するようにした。連結機構40の構造の詳細を、図3に基づいて説明する。
第2レール42も、六角穴付きボルト47を収納するねじ穴42aを有する。六角穴付きボルト47は、ボルト頭を含めてこのねじ穴42aに収納され、ボルト先端のみが第2レール42から突出する。このボルト先端を雌ねじ部23cにねじ込むことで、第2プレート23bに第2レール42が取り外し可能に取付けられる。
図4に示すように、連結機構40は、支持枠21に取付けられ安全扉23の移動方向に延びている第1レール41と、安全扉23の裏面上部に取付けられ安全扉23の移動方向に延びている第2レール42と、第1レール41に移動自在に嵌まる一対の第1スライダ43と、第2レール42に移動自在に嵌まる一対の第2スライダ44と、一対の第1スライダ43を一方の面で支え、一対の第2スライダ44を他方の面で支え、第1レール41と第2レール42との間に配置される中間プレート45とからなる。
中間プレート45の一方の面に第1スライダ43を当て、他方の面からボルト48を通し、ねじ込むことができる。次に、中間プレート45の他方の面に第2スライダ44を当て、一方の面からボルト48を通し、ねじ込む。千鳥配置であるため、ボルト48が第1・第2スライダ43、44に当たる(干渉する)心配がなく、ボルト48の取付け及びねじ込みが容易になる。
第1ストッパ51により、第1レール41から第1スライダ43が脱落する心配が無くなり、第2ストッパ52により、第2レール42から第2スライダ44が脱落する心配が無くなる。
結果、図5(b)に示すように、安全扉23は全閉状態になる。
図5(b)にて、安全扉23の先端に移動方向と直交する外力F2が加わっても、安全扉23の先端が変位する心配はない。
図6(a)に示すように、第2レール42の長さL2を、安全扉23の長さL1とほぼ同じにすることができる。なお、第2レール42をこれ以上長くすると、第2レール42の一部が安全扉23から突出(露出)し、外観性が低下すると共に、第2レール42の一部が金型の交換時に邪魔になることがある。よって、L2≦L1とする。L2≦L1とすることで、外観を良好に維持することができると共に、第2レール42の一部が金型の交換時に邪魔になることも無くなる。
図6(b)に示すように、安全扉23を全閉にすることができる。第1レール41は第2レール42より格段に短くすることができる。
図6(d)に示すように、安全扉23を全閉にすることができる。第1レール41は第2レール42より格段に長くなる。
外観性を維持しつつ補強効果を確保すると共に、第2レール42の一部が金型の交換時に邪魔になることを解消するために、第2レール42の長さは、安全扉23の長さの0.5倍〜1.0倍の範囲に設定する。
Claims (7)
- 射出成形機の型締装置を囲う型締装置用安全カバーであって、
この安全カバーは、前記型締装置に付設される支持枠と、
この支持枠に固定される固定カバーと、
下部に車輪を備え、前記支持枠に設けられている下部レール上を前記車輪が回転することで水平移動可能とされる安全扉とを備え、
この安全扉は、上部が連結機構を介して前記支持枠に連結され、
前記連結機構は、前記支持枠に取付けられ前記安全扉の移動方向に延びている第1レールと、前記安全扉の裏面上部に取付けられ前記安全扉の移動方向に延びている第2レールと、前記第1レールに移動自在に嵌っている一対の第1スライダと、前記第2レールに移動自在に嵌っている一対の第2スライダと、前記一対の第1スライダを一方の面で支え、前記一対の第2スライダを他方の面で支え、前記第1レールと前記第2レールとの間に配置される中間プレートとからなることを特徴とする型締装置用安全カバー。 - 請求項1記載の型締装置用安全カバーであって、
前記第2レールの長さは、前記安全扉の長さの0.5倍〜1.0倍の範囲に設定されることを特徴とする型締装置用安全カバー。 - 請求項2記載の型締装置用安全カバーであって、
前記第2レールの長さは、前記安全扉の2/3の長さに設定されることを特徴とする型締装置用安全カバー。 - 請求項1〜3のいずれか1項記載の型締装置用安全カバーであって、
前記一対の第1スライダと前記一対の第2スライダは、平面視で、千鳥に配置されていることを特徴とする型締装置用安全カバー。 - 請求項1〜4のいずれか1項記載の型締装置用安全カバーであって、
前記安全扉は、全閉時に機械的に結合する結合機構を備えており、
この結合機構は、前記安全扉の上部に突設された先尖りロッドと、前記支持枠に設けられ前記先尖りロッドが嵌る嵌合穴を有する支持ブロックとからなる、
又は、前記支持枠に突設された先尖りロッドと、前記安全扉の上部に設けられ前記先尖りロッドが嵌る嵌合穴を有する支持ブロックとからなることを特徴とする型締装置用安全カバー。 - 請求項1〜5のいずれか1項記載の型締装置用安全カバーであって、
前記第1レールの左右端に、前記第1スライダが脱落することを防止する第1ストッパが各々設けられ、
前記第2レールの左右端に、前記第2スライダが脱落することを防止する第2ストッパが各々設けられていることを特徴とする型締装置用安全カバー。 - 請求項1〜6のいずれか1項記載の型締装置用安全カバーであって、
前記第1スライダと前記第2スライダは、鋼球を内蔵する直動ガイドであることを特徴とする型締装置用安全カバー。
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