JP2019010620A - 竪型ローラミル及びその運転方法 - Google Patents

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    • B02C4/02Crushing or disintegrating by roller mills with two or more rollers

Abstract

【課題】高水分炭を粉砕するにあたり、経済的で且つ安定した運転を維持する竪型ローラミルの運転方法を提案する。【解決手段】熱ガスを竪型ローラミルのミル入口へ供給することにより、所定の予熱時間をかけて、ミル出口の排出ガスの温度が65℃以上、且つ、ミル入口の熱ガスの温度が150℃以上250℃以下の所定の供給開始入口温度となるように予熱し、予熱後に、回転テーブルへ高水分炭の供給を開始し、ミル出口の排出ガスの温度が65℃以上100℃以下に維持されるようにミル入口へ供給される熱ガスの流量及び温度の少なくとも一方を調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、低品位高水分炭を粉砕する竪型ローラミル及びその運転方法に関する。
褐炭などの低品位炭は、世界の石炭埋蔵量の半分を占めるといわれており、有望なエネルギー資源として注目されている。しかし、低品位炭は、その高い含水率に起因して、燃料としてのエネルギー効率が低いという問題がある。近年では、含水率が35〜40%程度の低品位炭は改質することなく取り扱われるようになったが、含水率が50%以上の低品位高水分炭(以下、単に「高水分炭」)では、エネルギー効率や輸送効率の改善のために含水率を下げたり粉砕したりするなどの改質が望まれる。そのため、高水分炭を効率よく乾燥・粉砕する技術が求められている。
従来、石炭を乾燥・粉砕するために竪型ローラミルが用いられている。しかし、従来の竪型ローラミルは、石炭化度の進んだ瀝青炭などの高品位炭を粉砕するためのものであることが多く、高品位炭のための既存の竪型ローラミルで従来と同じ運転条件で高水分炭を効率よく乾燥・粉砕させることは難しい。特許文献1では、竪型ローラミルを用いて高水分炭を乾燥・粉砕するための技術が提案されている。
特許文献1の竪型ローラミルは、ミルハウジング内で回転する回転テーブルと、回転テーブルの表面に圧接された粉砕ローラとを備えている。被粉砕物は、回転テーブルの中央へ供給され、粉砕ローラと回転テーブルの間に噛み込まれて粉砕される。粉砕物は、回転テーブルの回転による遠心力で回転テーブルの周縁部に移動する。回転テーブルの周縁部には、ミルハウジングと回転テーブルとの間の隙間があり、この隙間から熱ガスが吹き上がっている。回転テーブルの周縁部に移動した粉砕物は、吹き上がる熱ガスによって乾燥されると共に上方に搬送され、ミルハウジング上部から排出される。
上記特許文献1の竪型ローラミルでは、高品位炭では300℃程度であった供給熱ガスの温度を、低品位炭では400〜600℃まで増加させるために、この高温の熱ガスで回転テーブルを支える軸が過熱されないように、当該軸に対する熱ガスの流れを遮断する遮熱板を設けている。
特開2015−116525号公報
特許文献1のように、ミルハウジング内へ供給される熱ガスの温度を十分に高くすることによって高水分炭を乾燥させることは有用ではあるものの、熱ガスの温度を400〜600℃まで上げるために、石炭が発火するおそれがある。更に、竪型ローラミル内が高温に曝されることになるため、その高温に対する耐熱性を備える部品が用いられることによって、竪型ローラミルのイニシャルコストも増大する。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、高水分炭を粉砕するにあたり、経済的で且つ安定した運転を維持できる竪型ローラミル及びその運転方法を提案する。
本発明の一態様に係る竪型ローラミルの運転方法は、
回転テーブルと、複数の粉砕ローラと、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口及び前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口を有するミルケーシングとを備え、高水分炭を粉砕する竪型ローラミルの運転方法であって、
熱ガスを前記ミル入口へ供給することにより、所定の予熱時間をかけて、前記ミル出口からの排出ガスの温度が65℃以上、且つ、前記ミル入口の前記熱ガスの温度が150℃以上250℃以下の所定の供給開始入口温度となるまで予熱し、
前記予熱後に、前記回転テーブルへ前記高水分炭の供給を開始し、前記ミル出口の前記排出ガスの温度が65℃以上100℃以下に維持されるように前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの流量及び温度のうち少なくとも一方を調整することを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る竪型ローラミルは、
鉛直方向に延びる回転軸線を中心に回転する回転テーブルと、
前記回転テーブルの上面に押し付けられた複数の粉砕ローラと、
前記回転テーブル及び前記複数の粉砕ローラを覆うミルケーシングであって、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口、前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口、及び、前記回転テーブルの周囲において前記ミル入口から導入した熱ガスを吹き出す熱ガス吹出口を有するミルケーシングと、
高水分炭である被粉砕物を前記回転テーブル上へ供給するフィーダと、
前記ミル入口への前記熱ガスの供給流量を調整する熱ガス流量調整装置と、
前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの温度を調整する熱ガス温度調整装置と、
前記ミル入口の前記熱ガスの温度であるミル入口温度を検出するミル入口温度センサと、
前記ミル出口の前記熱ガス及び前記熱ガスによって吹き上げられた被粉砕物を含む排出ガスの温度であるミル出口温度を検出するミル出口温度センサと、
前記ミル入口温度センサと前記ミル出口温度センサの検出値に基づいて、前記フィーダ、前記熱ガス温度調整装置、及び、前記熱ガス流量調整装置の動作を制御するコントローラとを備えている。
そして、前記コントローラが、
前記熱ガスを前記ミル入口へ供給することにより、所定の予熱時間をかけて、ミル出口温度が65℃以上、且つ、前記ミル入口温度が150℃以上250℃以下の所定の供給開始入口温度に予熱されるように、前記熱ガス温度調整装置及び前記熱ガス流量調整装置を動作させ、
前記予熱後に、所定量の前記被粉砕物が前記回転テーブル上へ供給されるように前記フィーダを動作させるとともに、前記ミル出口温度が65℃以上100℃以下に維持されるように前記熱ガス温度調整装置及び前記熱ガス流量調整装置のうち少なくとも一方を動作させることを特徴としている。
上記竪型ローラミル、及びその運転方法によれば、回転テーブルへ供給された高水分炭の含水率が低下することによって、噛み込もうとする被粉砕物から粉砕ローラと回転テーブルが受ける抵抗が低下する。これにより、回転テーブルへ高水分炭の供給を開始して間もなく回転テーブルと粉砕ローラの間に被粉砕物が良好に噛み込まれ、回転テーブルと粉砕ローラの間の被粉砕物の層厚が適切な厚みに維持され、回転テーブルが受ける負荷の変動が抑えられる。これによって、竪型ローラミルは、安定した運転を維持することができる。また、竪型ローラミルに供給される熱ガスの温度は、特許文献1に記載されている温度と比較して十分に低く、更に、負荷変動が抑えられた回転テーブルでは回転駆動のためのエネルギー消費を抑えることができるので、経済的な運転を行うことができる。
また、本発明の別の一態様に係る竪型ローラミルの運転方法は、
回転テーブルと、複数の粉砕ローラと、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口及び前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口を有するミルケーシングとを備え、高水分炭を粉砕する竪型ローラミルの運転方法であって、
前記ミル入口の熱ガスの温度が150℃以上320℃以下、且つ、前記ミル出口の排出ガスの温度が65℃以上100℃以下に維持されるように、前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの流量及び温度のうち少なくとも一方を調整しながら、前記回転テーブルへ前記高水分炭を連続的又は断続的に供給することを特徴としている。
また、本発明の別の一態様に係る竪型ローラミルは、
鉛直方向に延びる回転軸線を中心に回転する回転テーブルと、
前記回転テーブルの上面に押し付けられた複数の粉砕ローラと、
前記回転テーブル及び前記複数の粉砕ローラを覆うミルケーシングであって、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口、前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口、及び、前記回転テーブルの周囲において前記ミル入口から導入した熱ガスを吹き出す熱ガス吹出口を有するミルケーシングと、
高水分炭である被粉砕物を前記回転テーブル上へ供給するフィーダと、
前記ミル入口への前記熱ガスの供給流量を調整する熱ガス流量調整装置と、
前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの温度を調整する熱ガス温度調整装置と、
前記ミル入口の前記熱ガスの温度であるミル入口温度を検出するミル入口温度センサと、
前記ミル出口の前記熱ガス及び前記熱ガスによって吹き上げられた被粉砕物を含む排出ガスの温度であるミル出口温度を検出するミル出口温度センサと、
前記ミル入口温度センサと前記ミル出口温度センサの検出値に基づいて、前記フィーダ、前記熱ガス温度調整装置、及び、前記熱ガス流量調整装置の動作を制御するコントローラとを備え、
前記コントローラが、
所定量の前記被粉砕物が前記回転テーブル上へ供給されるように前記フィーダを動作させ、
前記ミル入口の前記熱ガスの温度が150℃以上320℃以下、且つ、前記ミル出口の前記排出ガスの温度が65℃以上100℃以下に維持されるように、前記熱ガス温度調整装置及び前記熱ガス流量調整装置のうち少なくとも一方を動作させることを特徴としている。
上記竪型ローラミル、及びその運転方法によれば、回転テーブルへ供給された高水分炭が回転テーブルと粉砕ローラの間に良好に噛み込まれ、回転テーブルと粉砕ローラの間の被粉砕物の層厚が適切な厚みに維持され、回転テーブルが受ける負荷の変動が抑えられる。これによって、竪型ローラミルは、安定した運転を維持することができる。また、竪型ローラミルに供給される熱ガスの温度は、特許文献1に記載されている温度と比較して十分に低く、更に、負荷変動が抑えられた回転テーブルでは回転駆動のためのエネルギー消費を抑えることができるので、経済的な運転を行うことができる。
本発明によれば、竪型ローラミルで高水分炭を粉砕するにあたり、経済的で且つ安定した運転を維持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る運転方法が適用される竪型ローラミルの概略構成を示す図である。 図2は、竪型ローラミルの制御系統の構成を示す図である。 図3は、竪型ローラミルの運転処理の流れを示す図である。 図4は、実験例1の結果を示す図表であり、(a)ではミルモータのトルク値の経時変化を、(b)では回転テーブルと粉砕ローラの間の被粉砕物の層厚の経時変化を、それぞれ表している。 図5は、比較実験例1の結果を示す図表であり、(a)ではミルモータのトルク値の経時変化を、(b)では回転テーブルと粉砕ローラの間の被粉砕物の層厚の経時変化を、それぞれ表している。 図6は、実験例2の結果を示す図表である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る運転方法が適用される竪型ローラミル1の概略構成を示す図である。但し、本発明は竪型ローラミル1の構成には限定されず、以下では一般的な竪型ローラミル1の構成について説明する。
〔竪型ローラミル1の概略構成〕
図1に示すように、竪型ローラミル1は、被粉砕物がその上面中央部に供給される回転テーブル2と、回転テーブル2との間で被粉砕物を噛み込んで粉砕する複数の粉砕ローラ3とを備えている。回転テーブル2及び複数の粉砕ローラ3は、ミルケーシング7によって覆われている。
回転テーブル2は、テーブル駆動装置5によって、回転テーブル2の中心を通る垂直な回転軸線を中心として回転駆動される。テーブル駆動装置5は、ミルモータ51、及び、ミルモータ51の回転トルクを増幅して回転テーブル2へ伝達する減速機52などから構成されている。
複数の粉砕ローラ3は、回転テーブル2の回転軸線を中心とした円周軌道上に、等角度間隔で配置されている。図1では、複数の粉砕ローラ3のうちの1つが例示されている。複数の粉砕ローラ3のそれぞれは、油圧シリンダ等の駆動源を備えたローラ押付け機構4によって、回転テーブル2に向けて弾発的に押圧されている。ローラ押付け機構4には、粉砕ローラ3と回転テーブル2との間の被粉砕物(及び粉砕物)の層厚を検出する層厚検出器25が設けられている。
回転テーブル2の上方には、漏斗状を呈するインナーコーン11が設けられている。インナーコーン11の排出口は、回転テーブル2の中央部の上方に位置する。ミルケーシング7内上部であってインナーコーン11の上部には、セパレータ9が設けられている。インナーコーン11内へ被粉砕物を送る供給シュート75がミルケーシング7を貫いて設けられている。供給シュート75の入口へは、フィーダ14によって被粉砕物が供給される。
セパレータ9は、例えば、分級ロータ91、分級ロータ91よりも外周側に設けられた分級ベーン92、及び、分級ロータ91を回転駆動するセパレータ駆動装置8などにより構成されている。セパレータ駆動装置8は、例えば、セパレータモータ81、及び、セパレータモータ81の回転出力を分級ロータ91へ伝達する伝動機構82などから構成されている。
ミルケーシング7において回転テーブル2及びセパレータ9より上方には、ミル出口71が形成されている。ミル出口71には排気路31が接続されており、ミル排気は排気路31へ流入する。ミル出口71又は排気路31の入口には、ミル出口71から排出される熱ガス(以下、「ミル排気」と称する)の温度を検出するミル出口温度センサ22が設けられている。
排気路31には、ミル排気に同伴する粉砕物を捕集する捕集装置33が設けられている。捕集装置33は、例えば、バグフィルタやサイクロンなどであってよい。また、排気路31には、流量調整装置34が設けられており、排気路31の捕集装置33と流量調整装置34の間には、流量センサ23が設けられている。この流量調整装置34は、例えば、ミルケーシング7内を強制排気する排気ファンであって、この排気ファンの回転数を変化させることによって、ミル出口71から排出されるミル排気の流量を調整することができる。このミル排気の流量は、ミル入口72へ供給される熱ガスの流量と対応しており、流量センサ23で検出されるミル排気の流量の値(又は、この値を加工した値)がミル入口72へ供給される熱ガスの流量の値として用いられる。このように、本実施形態に係る竪型ローラミル1では、排気路31に設けられた流量調整装置34でミルケーシング7からの排気量を制御することによって、ミル入口72へ供給される熱ガスの流量を制御している。但し、この流量調整装置34に代えて、ミル入口72へ熱ガスを送り込む送気ファン(図示略)を設けて、この送気ファンの送気量を制御することによって、ミル入口72へ供給される熱ガスの流量を制御してもよい。
排気路31の流量調整装置34よりも下流側には、還流路32が接続されている。この排気路31と還流路32とによって、排気路31のミル排ガスの一部(又は全部)をミル入口72へ戻す循環経路が形成される。還流路32には、ミル入口72へ戻される循環ガスの流量を調整する循環ガス流量調整装置351が設けられている。循環ガス流量調整装置351は、例えば、バルブ、ダンパなどの流量調整手段のうち少なくとも1つであってよい。
回転テーブル2の外周縁とミルケーシング7との間には、環状を呈する又は環状に並んだ熱ガス吹出口73が設けられている。ミルケーシング7の回転テーブル2より下方に設けられたミル入口72には、配管等を介して熱ガス源13が接続されている。熱ガス源13は、例えば、セメント焼成炉や、熱風発生炉や、焼却炉やボイラなど、熱ガスが発生するものであればよい。熱ガス源13からミル入口72へ供給された熱ガスは、熱ガス吹出口73から上方へ向けて吹き出す。
熱ガス源13には、熱ガス源13から出る熱ガスの流量を調整する熱源流量調整装置352が設けられている。熱源流量調整装置352は、例えば、熱ガス源13へ燃焼空気を送る燃焼ファンや、熱ガス源13で生成されたガスと混合させる希釈ガスを送る希釈ファンなどであってよい。また、熱ガス源13には、熱ガス源13から出る熱ガスの温度を調整する熱源温度調整装置353が設けられている。熱源温度調整装置353は、例えば、熱ガス源13へ燃料を供給する燃料供給装置などであってよい。上記の熱源流量調整装置352、熱源温度調整装置353、及び、循環ガス流量調整装置351は、ミル入口72へ供給される熱ガスの温度を調整する熱ガス温度調整装置35を構成している。
ミル入口72又はその近傍には、ミルケーシング7へ供給される熱ガスの温度を検出するミル入口温度センサ21が設けられている。熱ガス源13から出た熱ガスは、還流路32を通ってミル入口72へ戻される循環ガスと混合されてから、ミル入口72へ供給される。ミル入口72へ供給される熱ガスの温度は、熱ガス温度調整装置35(即ち、熱源流量調整装置352、熱源温度調整装置353、及び、循環ガス流量調整装置351)の動作によって、熱ガス源13から出る熱ガスの温度、熱ガス源13から出る熱ガスの流量、及び、熱ガスと混合される循環ガスの流量が調整されることによって、所望の温度となるように調整することができる。なお、コントローラ15は、ミル入口温度センサ21で検出される温度に基づいて、ミル入口72の熱ガスの温度が制御目標値となるように、熱ガス温度調整装置35の動作をフィードバック制御する。
上記構成の竪型ローラミル1では、フィーダ14によって供給シュート75に被粉砕物(ここでは、高水分炭)が供給されると、被粉砕物は、供給シュート75及びインナーコーン11を通じて回転テーブル2の回転中心部分に供給される。回転テーブル2の上に供給された被粉砕物は、回転テーブル2の回転駆動に伴う遠心力によって半径方向外方へ移動し、回転テーブル2の回転に従動している粉砕ローラ3と回転テーブル2との間に噛み込まれて粉砕される。ここで、回転テーブル2及びその近傍は、回転テーブル2の周囲の熱ガス吹出口73から吹き出す熱ガスによって加熱昇温されており、その熱によって回転テーブル2上の被粉砕物及び粉砕途中の粉砕物の含水率が次第に低下する。
粉砕物は遠心力によって回転テーブル2の外縁側に移動し、回転テーブル2の周囲で吹き上げている熱ガスによって乾燥されるとともに上方へ気流搬送される。なお、熱ガスの気流に乗らない粉砕物や礫や金属片などのスピレージは、遠心力により回転テーブル2の外周縁から落下し、回転テーブル2よりも下方且つ外周側に設けられた回収ボックス76に回収される。
熱ガスによって吹き上がった粉砕物は、分級ベーン92の固定翼間を通過し、分級ロータ91の回転翼間を通過することにより、所望の粒度(粒径)よりも粗い粉粒とそれより細かい粉粒とに分級される。なお、分級ロータ91の回転数を変えることで、製品粒度を調整することができる。
セパレータ9で分級された細かい粉粒は、ミルケーシング7からの排出ガスに同伴して、ミル出口71を通じて機外へ排出される。ミル出口71から排気路31へ流出したミル排気は、捕集装置33を通過して細かい粉粒(精粉)が分離される。分離された精粉は、製品として回収される。一方、セパレータ9で分級された粗い粉粒は、インナーコーン11を滑り落ちて回転テーブル2上へ戻され、供給シュート75を通じて供給された被粉砕物とともに再び粉砕される。
なお、上記構成の竪型ローラミル1は、セパレータ9がミルケーシング7の内部に設けられているが、セパレータ9がミルケーシング7のミル出口71に接続された排気路31に設けられていてもよい。
〔竪型ローラミル1の制御系統の構成〕
図2は、竪型ローラミル1の制御系統の構成を示す図である。本実施形態に係る竪型ローラミル1の運転は、コントローラ15によって制御されている。つまり、コントローラ15は、ミル入口温度センサ21、ミル出口温度センサ22、流量センサ23、及び層厚検出器25などの検出値に基づいて、テーブル駆動装置5、セパレータ駆動装置8、フィーダ14、流量調整装置34、熱ガス温度調整装置35(即ち、循環ガス流量調整装置351、熱源流量調整装置352、及び熱源温度調整装置353)の動作を制御する。但し、ミル出口温度センサ22及び流量センサ23などの検出値に基づいて、テーブル駆動装置5、セパレータ駆動装置8、フィーダ14、熱ガスの流量調整装置34、及び、熱ガス温度調整装置35が、オペレータによって手動で操作されてもよい。
コントローラ15は、いわゆるコンピュータであって、プロセッサと、メモリ及び通信インターフェイスなどとを備えている(いずれも図示略)。メモリは、各種のRAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスクなどによって実現されてよい。メモリには、プロセッサによって実行される、OS、各種の制御プログラム、並びにプロセッサによって読み出される各種データを格納する。通信インターフェイスは、プロセッサによって制御されることによって、無線又は有線の通信手段を利用して、テーブル駆動装置5、セパレータ駆動装置8、フィーダ14、流量調整装置34、熱ガス温度調整装置35(即ち、循環ガス流量調整装置351、熱源流量調整装置352、及び熱源温度調整装置353)等とデータを送受信し、また、ミル入口温度センサ21、ミル出口温度センサ22、流量センサ23、及び層厚検出器25から検出信号を受信する。
プロセッサは、メモリに記憶されている各種のプログラムを実行することによって、各種の処理を実行する。換言すれば、コントローラ15における処理は、各ハードウェアおよびプロセッサにより実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ又は他の記憶媒体に予め記憶されている。
〔竪型ローラミル1の運転方法〕
以下、図3を参照して、上記の竪型ローラミル1で高水分炭を粉砕する場合の運転方法を説明する。「高水分炭」とは、褐炭などの低品位炭のうち含水率が50%以上のものをいう。図3は、竪型ローラミルの運転処理の流れを示す図である。
コントローラ15は、ミル入口温度センサ21の検出信号に基づいてミル入口72の熱ガスの温度(以下、「ミル入口温度」と称する)を監視している。また、コントローラ15は、ミル出口温度センサ22の検出信号に基づいてミル出口71の排出ガスの温度(以下、「ミル出口温度」と称する)を監視している。
まず、コントローラ15は、テーブル駆動装置5を動作させて回転テーブル2を回転させ、セパレータ駆動装置8を動作させて分級ロータ91を回転させる(ステップS1)。
次に、コントローラ15は、竪型ローラミル1の予熱を開始する(ステップS2)。具体的には、コントローラ15の、所定の予熱スケジュールに従って竪型ローラミル1が昇温するような供給量で熱ガスが供給されるように、熱ガスの流量調整装置34、熱ガス温度調整装置35の動作を制御する。ここで、コントローラ15は、ミル入口72へ供給される熱ガスの温度及び流量を調整してよいが、温度を一定とし流量を調整してもよいし、流量を一定とし温度を調整してもよい。つまり、コントローラ15は、ミル入口72へ供給される熱ガスの温度及び流量の少なくとも一方が調整されるように、熱ガスの流量調整装置34及び熱ガス温度調整装置35の少なくとも一方を動作させてよい。
所定のスケジュールは、熱ガスの供給を開始してから所定の予熱時間で、ミル出口温度が所定の供給開始出口温度以上で、且つ、ミル入口温度が所定の供給開始入口温度となるような運転スケジュールである。予熱の工程では、ミル入口温度を主たる制御対象とし、ミル出口温度は供給開始出口温度を超えてもかまわない。
上記において、供給開始入口温度は、150℃以上250℃以下の温度である。また、供給開始出口温度は、65℃以上75℃以下の温度である。予熱時間は、1時間以上の時間であり、経済的な時間以下であればよい。
コントローラ15は、ミル出口温度が所定の供給開始出口温度以上であり、且つ、ミル入口温度が所定の供給開始入口温度となったことが検出されると(ステップS3でYES)、予熱を終了する(ステップS4)。
続いて、コントローラ15は、フィーダ14を動作させて被粉砕物を所定量ずつ供給する(ステップS5)。コントローラ15は、被粉砕物の供給が開始されてからは、ミル出口温度が所定の運転中出口温度を維持するように、ミル入口72へ供給される熱ガスの流量及び温度の少なくとも一方が調整されるように、熱ガスの流量調整装置34、及び熱ガス温度調整装置35の動作を制御する(ステップS6)。
上記において、運転中出口温度は、65℃以上100℃以下の温度である。また、運転中のミル入口72へ供給される熱ガスの温度の制御目標値は、150℃以上320℃以下の値とされる。ミル入口72の熱ガスの温度が150℃よりも低いと、被粉砕物が粉砕ローラ3と回転テーブル2の間にうまく噛み込まれない。また、ミル入口72の熱ガスの温度が320℃を超えると、被粉砕物が発火するおそれがある。
竪型ローラミル1において高水分炭の粉砕を終了する際には、コントローラ15は、フィーダ14を停止させ(ステップS7)、続いて、テーブル駆動装置5及びセパレータ駆動装置8を停止させる(ステップS8)。
回転テーブル2上の高水分炭の含水率が低下すると、それを噛み込もうとする粉砕ローラ3と回転テーブル2が受ける抵抗が低下する。また、被粉砕物が適切に粉砕ローラ3と回転テーブル2に噛み込まれると、粉砕ローラ3と回転テーブル2との間の粉砕途中の粉砕物の層厚が適切な値の範囲内に抑えられ、粉砕ローラ3の回転テーブル2への圧下力が圧縮粉砕力としてこの粉砕物層に確実に与えられ、また、各粉砕ローラ3と回転テーブル2との周速度の相違に基づいて発生する相対的滑り力も粉砕物層に効率的に与えられる。上記のような運転方法によって竪型ローラミル1を運転して高水分炭を乾燥及び粉砕すると、後述する実験結果から、ミルモータ51の回転トルクの変動、即ち、回転テーブル2の回転負荷の変動が抑えられることが明らかであり、竪型ローラミルは、安定した運転を維持することができる。
回転テーブル2の回転負荷の変動が抑えられることから、被粉砕物が粉砕ローラ3と回転テーブル2との間に良好に噛み込まれ、且つ、粉砕ローラ3と回転テーブル2との間の被粉砕物の層厚が粉砕不良を排除できる程度に抑えられていると推定される。
更に、竪型ローラミル1に供給される熱ガスの温度は、特許文献1に記載されている温度(400〜600℃)と比較して十分に低く、被粉砕物の発火のおそれが低減される。更に、負荷変動が抑えられた回転テーブル2では回転駆動のためのエネルギー消費を抑えることができるので、経済的な運転を行うことができる。よって、上記のような運転方法によれば、テーブル駆動装置5の消費電力を抑えた効率的な高水分炭の粉砕及び乾燥を行うことができるとともに、目標の製品性状の粉砕物を安定して得ることができる。
[実験例]
以下、本発明の実験例1及び比較実験例1、並びに、実験例2を説明する。次表1では、実験例1及び比較実験例1に係る竪型ローラミル1の運転条件のうち、供給開始入口温度、供給開始出口温度、及び運転中出口温度(いずれも制御目標値)を表している。各実験は、実機と比較して小型のテスト用竪型ローラミルで行われた。
Figure 2019010620
〔実験例1〕
実験例1では、テスト用竪型ローラミルのミル入口72へ熱ガスを一定流量で供給して、1時間の予熱時間をかけて、ミル入口温度が150℃(制御目標値)となるまで竪型ローラミル1を予熱した。ミル入口温度150℃となった時のミル出口温度はおよそ100℃であり、このミル出口温度は供給開始出口温度である65℃を十分に上回っていた。このように竪型ローラミル1を予熱したあと、ミルモータ51とセパレータモータ81を回転させ、含水率が60〜64%の褐炭の供給を開始した。褐炭の供給を開始してからは、ミル出口の温度が70℃(制御目標値)に維持されるように、ミル入口72へ供給される熱ガスの温度を150〜320℃の間で調整しつつ、ミル出口71から排出されるミル排気の流量を調整した。ミル排気の流量は、ミル入口72への熱ガスの供給量と対応している。そして、褐炭の供給を開始してからの、ミルモータ51のトルク値と、回転テーブル2と粉砕ローラ3の間の被粉砕物の層厚とをおよそ1時間に亘って測定した。なお、実験中、褐炭の供給量は一定とし、ミルモータ51の回転数は一定とし、セパレータモータ81の回転数は定格回転数の10%程度の変動幅で調整し、吹出口73から吹き出す熱ガスの風量は一定とした。
図4(a)は、実験例1のミルモータ51のトルク値の経時変化を表している。図4(a)では、ミル入口温度、ミル出口温度、及び被粉砕物の供給量なども併せて示されている。また、図4(b)は、実験例1の回転テーブル2と粉砕ローラ3の間の被粉砕物の層厚の経時変化を表している。図4(a)と図4(b)の時間軸は対応している。
図4(a)に示すように、実験例1のミルモータ51のトルク値は、褐炭の供給を開始して直ちに増加し始め、褐炭の供給を開始してからおよそ10分後からは概ね一定の振幅で、振幅の中心値がおよそ一定の値となった。なお、ミルモータ51のトルク値は、回転テーブル2に作用する回転負荷の目安となる。また、図4(b)に示すように、実験例1の被粉砕物の層厚は、褐炭の供給を開始しておよそ5分後から増加し始め、褐炭の供給を開始してからおよそ10分後からは概ね一定の振幅で、振幅の中心値がおよそ一定の値となった。
以上の結果から、実験例1では褐炭の供給を開始してからおよそ10分後に、回転テーブル2と粉砕ローラ3との間に被粉砕物が噛み込み始め、その後は、回転テーブル2と粉砕ローラ3の間に被粉砕物が良好に噛み込まれ、回転テーブル2と粉砕ローラ3の間の被粉砕物の層厚が適切な厚みに維持されていることがわかる。このことから、実験例1では、褐炭を回転テーブル2へ供給してから比較的速やかに、回転テーブル2へ供給された褐炭の含水率が低下することによって、粉砕ローラ3と回転テーブル2が被粉砕物から受ける抵抗が、被粉砕物が粉砕ローラ3と回転テーブル2の間に良好に噛み込まれる程度まで低下したということができる。
そして、被粉砕物が噛み込み始めてからのミルモータ51のトルク値は安定した値を示していることから、回転テーブル2に作用する負荷の変動が抑えられていることがわかる。また、ミル入口72に供給される熱ガスの温度は、特許文献1に記載されている温度と比較して十分に低い。このことから、実験例1では、竪型ローラミル1の運転が経済的に行われたということができる。
また、実験例1では、褐炭の供給を開始してからのミル入口温度は150℃から200℃までの間で推移しているが、この間において安定した運転が継続していることから、定常運転時のミル入口温度は150℃以上であればよいことがわかる。但し、ミル出口温度を所定の温度に維持するために必要なミル入口温度は、被粉砕物の供給量や含水率などによって変動する。なお、実験例1では、実機と比較して小型のテスト用竪型ローラミルを用いており、且つ、運転時間が比較的短時間(1時間程度)であることから、ミル入口温度は200℃程度までしか上昇していないが、実機の連続運転中は、ミル入口温度が被粉砕物の発火のおそれのない320℃以下となるように調整される。
〔比較実験例1〕
比較実験例1では、供給開始入口温度を115℃、運転中出口温度を60℃(いずれも制御目標値)とした以外は、前述の実験例1と同じ条件で竪型ローラミル1を運転し、ミルモータ51のトルク値と、回転テーブル2と粉砕ローラ3の間の被粉砕物の層厚とをおよそ1時間に亘って測定した。なお、竪型ローラミル1の予熱においてミル入口温度が115℃となった時のミル出口温度はおよそ75℃であり、このミル出口温度は供給開始出口温度である65℃を十分に上回っていた。
図5(a)は、比較実験例1のミルモータ51のトルク値の経時変化を表している。図5(a)では、ミル入口温度、ミル出口温度、及び被粉砕物の供給量なども併せて示されている。また、図5(b)は、比較実験例1の回転テーブル2と粉砕ローラ3の間の被粉砕物の層厚の経時変化を表している。図5(a)と図5(b)の時間軸は対応している。
図5(a)に示すように、比較実験例1のミルモータ51のトルク値は、褐炭の供給を開始して直ちに緩やかに増加し始め、褐炭の供給を開始してからおよそ10分後からは、実験例1のミルモータ51のトルク値よりも高い値で不規則に変動した。また、図5(b)に示すように、比較実験例1の被粉砕物の層厚は、褐炭の供給を開始しておよそ10分後から増加し始め、実験例1の被粉砕物の層厚と比較して高い値で且つ振動幅が小さい状態や、実験例1の被粉砕物の層厚と比較して低い値で且つ振動幅の小さい状態を含んで、不規則に変動した。
以上の結果から、比較実験例1では褐炭の供給を開始してからおよそ10分後に、回転テーブル2と粉砕ローラ3との間に被粉砕物が噛み込み始めたが、被粉砕物の層厚が適切な値より高くて被粉砕物が噛み込めていない現象や、被粉砕物の層厚が適切な値より低くて粉砕ローラ3の圧下力が粉砕物層に適切に与えられていない現象が生じたことが推定される。また、上記のような現象と対応して、ミルモータ51のトルク値も変動している。しかも、実験例1と比較してミルモータ51のトルク値が高いことから、ミルモータ51の消費電力も高くなり、非経済的な運転となっている。
〔実験例2〕
実験例2では、供給開始入口温度の適切な範囲を探るために、ミル出口温度を60℃(制御目標値)で維持しながら、被粉砕物の供給時のミル入口温度を変化させて、ミルモータ51のトルク値を測定した。なお、実験例2の竪型ローラミル1の運転条件は、熱ガスの供給流量は一定とし、ミルモータ51の回転数は一定とし、セパレータモータ81の回転数は定格回転数の10%程度の変動幅で調整し、褐炭の供給量は一定とした。
図6は、実験例2のミルモータ51のトルク値及びミル入口温度の経時変化を表している。図6に示すように、実験例2のミルモータ51のトルク値は、ミル入口温度が150℃未満では不安定に変動し、150℃以上では比較的低い値で安定している。このことから、供給開始入口温度は150℃以上が好適であるといえる。
1 竪型ローラミル
2 回転テーブル
3 粉砕ローラ
4 ローラ押付け機構
5 テーブル駆動装置
51 ミルモータ
52 減速機
7 ミルケーシング
71 ミル出口
72 ミル入口
73 熱ガス吹出口
75 供給シュート
8 セパレータ駆動装置
81 セパレータモータ
82 伝動機構
9 セパレータ
91 分級ロータ
92 分級ベーン
11 インナーコーン
13 熱ガス源
14 フィーダ
15 コントローラ
21 ミル入口温度センサ
22 ミル出口温度センサ
23 流量センサ
25 層厚検出器
31 排気路
32 還流路
33 捕集装置
34 流量調整装置(熱ガス流量調整装置)
35 熱ガス温度調整装置
351 循環ガス流量調整装置
352 熱源流量調整装置
353 熱源温度調整装置

Claims (4)

  1. 回転テーブルと、複数の粉砕ローラと、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口及び前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口を有するミルケーシングとを備え、高水分炭を粉砕する竪型ローラミルの運転方法であって、
    熱ガスを前記ミル入口へ供給することにより、所定の予熱時間をかけて、前記ミル出口からの排出ガスの温度が65℃以上、且つ、前記ミル入口の前記熱ガスの温度が150℃以上250℃以下の所定の供給開始入口温度となるまで予熱し、
    前記予熱後に、前記回転テーブルへ前記高水分炭の供給を開始し、前記ミル出口の前記排出ガスの温度が65℃以上100℃以下に維持されるように前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの流量及び温度のうち少なくとも一方を調整する、
    竪型ローラミルの運転方法。
  2. 回転テーブルと、複数の粉砕ローラと、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口及び前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口を有するミルケーシングとを備え、高水分炭を粉砕する竪型ローラミルの運転方法であって、
    前記ミル入口の熱ガスの温度が150℃以上320℃以下、且つ、前記ミル出口の排出ガスの温度が65℃以上100℃以下に維持されるように、前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの流量及び温度のうち少なくとも一方を調整しながら、前記回転テーブルへ前記高水分炭を連続的又は断続的に供給する、
    竪型ローラミルの運転方法。
  3. 鉛直方向に延びる回転軸線を中心に回転する回転テーブルと、
    前記回転テーブルの上面に押し付けられた複数の粉砕ローラと、
    前記回転テーブル及び前記複数の粉砕ローラを覆うミルケーシングであって、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口、前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口、及び、前記回転テーブルの周囲において前記ミル入口から導入した熱ガスを吹き出す熱ガス吹出口を有するミルケーシングと、
    高水分炭である被粉砕物を前記回転テーブル上へ供給するフィーダと、
    前記ミル入口への前記熱ガスの供給流量を調整する熱ガス流量調整装置と、
    前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの温度を調整する熱ガス温度調整装置と、
    前記ミル入口の前記熱ガスの温度であるミル入口温度を検出するミル入口温度センサと、
    前記ミル出口の前記熱ガス及び前記熱ガスによって吹き上げられた被粉砕物を含む排出ガスの温度であるミル出口温度を検出するミル出口温度センサと、
    前記ミル入口温度センサと前記ミル出口温度センサの検出値に基づいて、前記フィーダ、前記熱ガス温度調整装置、及び、前記熱ガス流量調整装置の動作を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラが、
    前記熱ガスを前記ミル入口へ供給することにより、所定の予熱時間をかけて、ミル出口温度が65℃以上、且つ、前記ミル入口温度が150℃以上250℃以下の所定の供給開始入口温度に予熱されるように、前記熱ガス温度調整装置及び前記熱ガス流量調整装置を動作させ、
    前記予熱後に、所定量の前記被粉砕物が前記回転テーブル上へ供給されるように前記フィーダを動作させるとともに、前記ミル出口温度が65℃以上100℃以下に維持されるように前記熱ガス温度調整装置及び前記熱ガス流量調整装置のうち少なくとも一方を動作させる、
    竪型ローラミル。
  4. 鉛直方向に延びる回転軸線を中心に回転する回転テーブルと、
    前記回転テーブルの上面に押し付けられた複数の粉砕ローラと、
    前記回転テーブル及び前記複数の粉砕ローラを覆うミルケーシングであって、前記回転テーブルより下方に設けられたミル入口、前記回転テーブルより上方に設けられたミル出口、及び、前記回転テーブルの周囲において前記ミル入口から導入した熱ガスを吹き出す熱ガス吹出口を有するミルケーシングと、
    高水分炭である被粉砕物を前記回転テーブル上へ供給するフィーダと、
    前記ミル入口への前記熱ガスの供給流量を調整する熱ガス流量調整装置と、
    前記ミル入口へ供給される前記熱ガスの温度を調整する熱ガス温度調整装置と、
    前記ミル入口の前記熱ガスの温度であるミル入口温度を検出するミル入口温度センサと、
    前記ミル出口の前記熱ガス及び前記熱ガスによって吹き上げられた被粉砕物を含む排出ガスの温度であるミル出口温度を検出するミル出口温度センサと、
    前記ミル入口温度センサと前記ミル出口温度センサの検出値に基づいて、前記フィーダ、前記熱ガス温度調整装置、及び、前記熱ガス流量調整装置の動作を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラが、
    所定量の前記被粉砕物が前記回転テーブル上へ供給されるように前記フィーダを動作させ、
    前記ミル入口の前記熱ガスの温度が150℃以上320℃以下、且つ、前記ミル出口の前記排出ガスの温度が65℃以上100℃以下に維持されるように、前記熱ガス温度調整装置及び前記熱ガス流量調整装置のうち少なくとも一方を動作させる、
    竪型ローラミル。
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