JP2019009701A - インレットアンテナ、インレットアンテナ装置、及びそれらの製造方法 - Google Patents

インレットアンテナ、インレットアンテナ装置、及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナの表面に貼り付けられた外装基材を剥がして不正開封しようとすると、アンテナが破損して識別情報の読み取りが不能となり、不正開封されていることを明確に識別できるようにするインレットアンテナ、インレットアンテナ装置、及びその製造方法を提供する。【解決手段】被着体17に貼り付けられるインレットアンテナ12であって、金属箔12aで形成したアンテナパターンと、アンテナパターン(金属箔12a)の一面側に樹脂材を塗布して膜状に形成した樹脂層11と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、インレットアンテナ、インレットアンテナ装置、及びそれらの製造方法に関するものである。
従来から、各種の食料品や飲料水、及び、パソコン用のパッケージソフト等、比較的高価な商品等においては、各種商品の改ざんの防止や真贋を判定するのに、商品や商品を包装する容器及び化粧箱等の被着体に封印ラベルや封印シールを貼着する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この封印ラベルや封印シールは、そのラベルやシールを剥がして商品やケース等を不正開封し、中身の商品にいたずらをしたり、偽物の商品と交換したりするのを防止するために、商品やケースの開封部分にオーバーラップさせて貼着使用されている。
このような従来の封印ラベルやシールは、例えば、通常のラベルに、切り込みを入れ、ラベルを剥がして開封しようとすると、そのラベルの切り込みがきっかけとなって、容易にラベル基材に亀裂や切目が生じて破壊するようになっている。
そのため、開封された商品本体やケースを再度封印しようとして、その封印ラベルの貼着を試みても、ラベル基材が破壊しているために使用ができない。また、例え貼着が出来たとしても、そのラベルには外観上、亀裂や切目が生じているために、明確に開封されていることを目視にて識別することができる。
このように、改ざん防止機能や不正開封防止機能を備えたラベルは、容器等の被貼着体に貼着された状態から一旦剥がした場合は、再度の貼着が不可能であったり、元のラベルの形状に戻らないようになっているため、ラベルの復元が困難であり、被貼着体から不正に剥がしたり、不正に開封したことを容易に認知することができる。
特開平7−146651号公報
しかしながら、上記封印されているラベルやシールと外観的に同じような、偽物の封印ラベルやシールによって、その商品本体やケースの開封部分を封印した場合には、一見してラベルが剥がされ、不正開封されているとは識別できない場合がある。
そこで、アンテナの表面に貼り付けられた各種商品の封印ラベル又はシール等の外装基材を剥がして不正開封しようとすると、アンテナが破損して識別情報の読み取りが不能となり、不正開封されていることを明確に識別できるようにするインレットアンテナ、インレットアンテナ装置、及びその製造方法を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、被着体に貼り付けられるインレットアンテナであって、金属箔で形成したアンテナパターンと、前記アンテナパターンの一面側に樹脂材を塗布して膜状に形成した樹脂層と、を備えるインレットアンテナを提供する。
この構成によれば、金属箔で形成したアンテナパターンは、膜状をした樹脂層の上に形成されて脆弱になっているので、被着体に貼り付けられた後から剥がすと破損してアンテナとしての機能が不能になり、再び貼り付けても、一度不正開封されたことが明確に識別できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記アンテナパターンに、該アンテナパターンを脆弱化する複数のスリットを設けている、インレットアンテナを提供する。
この構成によれば、アンテナパターンは複数のスリットにより更に脆弱化されて、再使用を更に難しくすることができる。
請求項3に記載の発明は、被着体に貼り付けられるインレットアンテナ装置であって、金属箔で形成したアンテナパターンと、前記アンテナパターンの一面側に樹脂材を塗布して膜状に形成した樹脂層と、を有するアンテナと、前記アンテナパターンの他面側に配置したICチップと、を備えるインレットアンテナ装置を提供する。
この構成によれば、金属箔で形成したアンテナパターンは膜状の樹脂層の上に形成されて脆弱になっているので、被着体に貼り付けられた後から剥がすと、アンテナが破損して機能不能になり、再び貼り付けても、一度不正開封されたことが明確に識別できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成において、前記アンテナパターンは、アルミニウム箔又は銅箔を用いている、インレットアンテナ装置を提供する。
この構成によれば、アルミニウム箔又は銅箔の表面に、例えばレジストインキ層でマスクしてエッチング加工すると、樹脂層の表面にアンテナパターンを容易に形成することができる。これにより、経済性及び信頼性に寄与する。
請求項6に記載の発明は、請求項3、4又は5に記載の構成において、前記アンテナの前記一面側に設けた弱接着層と、前記弱接着層の粘着力よりも強い粘着力を有して前記アンテナの前記他面側に設けた強接着層と、前記アンテナの前記一面側に前記弱接着層を介して貼り付けられたシート状の外装部材と、を備え、前記アンテナを被着体に前記強接着層を介して取り付ける、インレットアンテナ装置を提供する。
この構成によれば、被着体に一度貼り付けられた後は、外装基材を剥がそうとすると、粘着力が強い強接着層の粘着力で被着体に貼り付けられている樹脂層は、被着体に貼り付けられたまま残る。一方、粘着力の弱い弱接着層を使用して貼り付けられている外装基材は、その弱接着層と一緒に容易に剥がれる。また、外装基材が弱接着層と一緒に剥がれるとき、金属箔で形成されているアンテナパターンの一部が弱接着層に付着して剥がれ、そして破れてアンテナが破壊される。アンテナが破壊されると、再び貼り付けても、一度不正開封されたことが明確に判別できる。
請求項7に記載の発明は、金属箔の一面側に液状の樹脂材を塗布し、かつ前記樹脂材を固化させて前記金属箔の前記一面側に膜状の樹脂層を形成した後、前記金属箔をエッチング加工し、前記樹脂層の一面側に所定のパターンを有したアンテナを形成する、インレットアンテナの製造方法を提供する。
この製造方法によれば、膜状の樹脂層の表面上に、所定のパターンを有したアンテナを容易に形成することができる。
請求項8に記載の発明は、金属箔の一面側に液状の樹脂材を塗布して前記金属箔の前記一面側に膜状の樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、前記金属箔をエッチング加工して、前記樹脂層の一面側に所定のパターンを有したアンテナを形成するアンテナ形成工程と、識別信号が書き込まれたICチップを前記アンテナの他面側に配設するICチップ配設工程と、前記アンテナの一面側に弱接着層を設ける弱接着層形成工程と、前記アンテナ一の面側に前記弱粘着層を介して外装基材を貼り付ける外装基材貼り付け工程と、前記アンテナの前記他面側に前記弱接着層の粘着力よりも強い粘着力を有した強接着層を設ける強接着層形成工程と、を備えるインレットアンテナ装置の製造方法を提供する。
この製造方法によれば、被着体に一度貼り付けられた後から外装基材を剥がすと、外装基材が剥がれるときに、アンテナパターンの一部が外装基材に付着して一緒に剥がれ、アンテナパターンの一部が破壊されてICチップに書き込まれている識別情報の読み取りが不能となる。これにより、一度不正開封されていることが明確に識別できる、個別情報が書き込まれたICチップ付のインレットアンテナ装置を容易に得ることができる。
本発明によれば、金属箔で形成されたアンテナパターンは膜状の樹脂層の上に形成されて脆弱になっているので、被着体に一旦貼り付けられた後から剥がすとアンテナが破損して機能不能となり、再び貼り付けても一度不正開封されていることが明確に識別できる。したがって、封印されているラベルやシールと外観的に同じような、偽物の封印ラベルやシールと交換して開封を隠蔽しようとしても、不正を見抜くことができるので、信頼性の向上に寄与する。
本発明のインレットアンテナ装置の一実施例の断面構造を模式的に示した図である。 本発明のインレットアンテナの製造方法の一例を説明する模式的に示した断面図である。
本発明はアンテナの表面に貼り付けられた各種商品の封印ラベル又はシール等の外装基材を剥がして不正開封しようとすると、アンテナが破損して識別情報の読み取りが不能となり、不正開封されていることを明確に識別できるようにするインレットアンテナ、インレットアンテナ装置、及びそれらの製造方法を提供するという目的を達成するために、被着体に貼り付けられるインレットアンテナであって、金属箔で形成したアンテナパターンと、前記アンテナパターンの一面側に樹脂材を塗布して膜状に形成した樹脂層と、を備える構成にしたことにより実現した。
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、表裏、上下等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、本発明のインレットアンテナ装置が描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1は、本発明のインレットアンテナ装置10の一実施例の断面構造を模式的に示した図である。図1に示すインレットアンテナ装置10は、RFID(radio frequency identificationの略)用インレットアンテナ装置であり、膜状をした樹脂層11と、樹脂層11の下面側に金属箔12aで所定の形状をしたアンテナパターンを形成しているアンテナ12と、アンテナ12の裏面側に配設されているICチップ13と、樹脂層11の上面側に塗布されている弱粘着層14と、弱粘着層14を介して樹脂層11の上面側に貼り付けられている外装基材15と、アンテナ12とICチップ13を覆って塗布されている強粘着層16と、を有している。そして、インレットアンテナ装置10は、強接着層16の粘着力で被着体17に貼り付けられる。
アンテナ12は、導電材である金属箔12aの一面(上面)側に樹脂材を塗布し、その樹脂材を固化させることにより、金属箔12aの一面側に薄い膜状をした樹脂層11を一体に形成し、その後、金属箔12aの他面(下面)側に図示しないレジストインキをマスクとして塗布または印刷し、さらに金属箔12aをエッチング加工して、樹脂層11の表面に金属回路パターン、つまり所定のアンテナパターン設けた構造になっている。また、樹脂層11と対抗するアンテナ12の他面(下面)側にはICチップ13が配設されて、アンテナ12と電気的に接続固定される。
ICチップ13には、ラベルやシールの偽造を防止する真贋判定用の固有の識別情報を書き込むことが可能であり、その識別情報等の読み書きはアンテナ12を介し行うことができるようになっている。
すなわち、このアンテナ12は、ICチップ13と共にRFタグを構成しており、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きできるようになっている。なお、アンテナ12は、アンテナパターンを形成するとき、このアンテナパターンを脆弱化する目的で金属箔12aに複数のスリットを設けている。
また、金属箔12aとしては、アルミニウム箔、銅箔、ステンレス鋼箔、チタン箔、錫泊等から選ばれた少なくとも1種を用いることができる。さらに、これら金属箔12aの中でも、経済性、信頼性の点からアルミニウム箔又は銅箔を用いるのが最も好ましい。また、アルミニウム箔とは、純アルミニウム箔に限定されるものではなく、アルミニウム合金も含む。
樹脂層11は、使用する樹脂材として、例えば、ポリエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、非結晶ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマー等が挙げられる。その樹脂層11は、金属箔12aの一面(上面)側に、液状をした樹脂材を層状に塗布し、その後、固化させて金属箔12aの一面(上面)側に樹脂材を膜状に積層形成している。なお、膜状に形成される樹脂層11の厚みは約13〜15μmであり、この樹脂層11は固化後も自由に屈曲できるように可撓性を持たせている。
外装基材15は、各種商品の封印ラベル又はシール等であり、紙やプラスチック材でシート状に形成されている。一方、被着体17は、各種商品本体である。
弱粘着層14は、樹脂層11の表面に接着剤を塗布して形成された粘着層であり、強粘着層16は樹脂層11を、アンテナ12と共に被着体17の外面等に貼り付けるために、樹脂層11の裏面(下面)側に塗布された接着剤の層である。ここでの強粘着層16の粘着力は、弱粘着層14の粘着力よりも十分強い粘着力を有している。なお、弱粘着層14で使用する接着剤は、例えばゴム系接着剤であり、強粘着層16で使用する接着剤は、例えばアクリル系接着剤である。また、これら弱粘着層14、強粘着層16は、両面接着テープを使用してもよい。
次に、このように構成されたインレットアンテナ装置10の作用を説明する。通常、インレットアンテナ装置10は、強粘着層16で各種商品本体である被着体17の外面等に強固に貼り付けられて封印された状態で保持されている。したがって、この正規に封印された状態では、アンテナ12を介してICチップ13から発信されて来る商品に関するラベル識別情報信号(固有の識別信号)は、図示しないリーダーライターで受信して、非接触で読み取ることができる。また、その商品に関する必要なラベル識別情報信号(固有の識別信号)を、アンテナ12を介してICチップ13に非接触で書き込むこともできる。
そして、インレットアンテナ装置10で、被着体17を一度封印した後は、外装基材15を非粘着体17から剥がして開封すると、剥がす時に弱粘着層14よりも粘着力の強い強粘着層16で被着体17に貼り付けられている樹脂層11は、強粘着層16で被着体17に貼り付けられたまま被着体17側に残るが、強粘着層16以外の粘着力の弱い弱粘着層14を使用して貼り付けられている外装基材15側は、弱粘着層14と一緒に比較的簡単に剥がされる。
また、外装基材15が弱粘着層14と一緒に剥がれるとき、アンテナ12のアンテナパターン(金属箔12a)の一部が弱粘着層14に付着し、アンテナパターンを破りながら剥がされる。このようにしてアンテナパターンの一部が破られてアンテナ12が破壊されると、ICチップ13に書き込まれている固有の識別情報の読み取りが不能になる。この識別情報の読み取り不能により、一度不正開封されていることを知ることができる。
したがって、この実施例の構造によれば、外装基材15を剥がす時に、アンテナパターン(金属箔12a)の一部を破壊してしまうので、例え、封印されているラベルやシール等の外装基材15と外観的に似ているような、偽物の封印ラベルやシールと交換をして開封を隠蔽しようとしても、確実に不正を見抜くことができる。これにより、信頼性の向上に寄与する。特に、金属箔12aには脆弱性を持たせるための複数のスリットを設けているので、外装基材15を剥した時、外装基材15に付着して剥がされるアンテナパターン(金属箔12a)がスリットにより簡単に破れ、アンテナ12が破壊される。
次に、インレットアンテナ装置10の製造方法の一例を(1)から(6)の順に説明する。
(1)まず、図2の(a)に示すように、金属箔12aの一面(上面)側に、液状の樹脂材を塗布し、かつ、その樹脂材を固化させて、金属箔12aの一面側に膜状の樹脂層11を形成する(樹脂層形成工程)。
(2)次いで、金属箔12aの他面(下面)側に、レジストインキ等で所定のアンテナパターンを塗布又は印刷する。また、印刷後、エッチング加工をして、レジストインキ等が塗布又は印刷されたアンテナパターン以外の金属箔12aを取り除き、つまり膜状をした樹脂層11の表面に金属箔12aの金属パターンを残し、樹脂層11の表面にこの樹脂層11と一体化されたアンテナ12を形成する(アンテナ形成工程)。図2の(b)は、そのエッチング加工されて、樹脂層11の表面にパターン化した金属箔12aを一体化して設けられたアンテナ12を示している。
(3)次に、樹脂層11と対抗するアンテナ12の他面側に、識別信号が書き込まれたICチップ13を配設して電気的に接続固定する(ICチップ配設工程)。
(4)次に、アンテナ12の一面、つまり樹脂層11の上面側に弱粘着層14を塗布又は貼着して積層形成し(弱接着層形成工程)、さらに弱粘着層14の上面に外装基材15を貼り付ける(外装基材貼り付け工程)。
(5)次に、アンテナ12の他面、つまりアンテナ12の下面側に前記弱接着層の粘着力よりも強い粘着力を有した強接着層16を塗布又は貼着して積層形成する(強接着層形成工程)。
(6)また、強粘着層16を形成したら、この強粘着層16を用いて樹脂層11の裏面側を各種商品である被着体17に貼り付ける。これにより、インレットアンテナ装置10が被着体17上に配設される。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
10 インレットアンテナ装置
11 樹脂層
12 アンテナ
12a 金属箔
13 ICチップ
14 弱粘着層
15 外装基材
16 強粘着層
17 被着体
請求項に記載の発明は、被着体に貼り付けられるインレットアンテナ装置であって、金属箔で形成したアンテナパターンと、前記アンテナパターンの一面側に樹脂材を塗布して膜状に形成した樹脂層と、を有するアンテナと、前記アンテナパターンの他面側に配置したICチップと、前記アンテナの前記一面側に設けた弱接着層と、前記弱接着層の粘着力よりも強い粘着力を有し、前記アンテナの前記他面側に設けられ、前記被着体に取り付けられる強接着層と、前記アンテナの前記一面側に前記弱接着層を介して貼り付けられたシート状の外装部材と、を備えるインレットアンテナ装置を提供する。
この構成によれば、金属箔で形成したアンテナパターンは膜状の樹脂層の上に形成されて脆弱になっているので、被着体に貼り付けられた後から剥がすと、アンテナが破損して機能不能になり、再び貼り付けても、一度不正開封されたことが明確に識別できる。また、被着体に一度貼り付けられた後は、外装基材を剥がそうとすると、粘着力が強い強接着層の粘着力で被着体に貼り付けられている樹脂層は、被着体に貼り付けられたまま残る。一方、粘着力の弱い弱接着層を使用して貼り付けられている外装基材は、その弱接着層と一緒に容易に剥がれる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成において、前記アンテナパターンは、アルミニウム箔又は銅箔を用いている、インレットアンテナ装置を提供する。
請求項に記載の発明は、被着体に貼り付けられるインレットアンテナ装置の製造方法であって、金属箔の一面側に液状の樹脂材を塗布して前記金属箔の前記一面側に膜状の樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、前記金属箔をエッチング加工して、前記樹脂層の一面側に所定のパターンを有したアンテナを形成するアンテナ形成工程と、識別信号が書き込まれたICチップを前記アンテナの他面側に配設するICチップ配設工程と、前記アンテナの一面側に弱接着層を設ける弱接着層形成工程と、前記アンテナ一の面側に前記弱粘着層を介して外装基材を貼り付ける外装基材貼り付け工程と、前記アンテナの前記他面側に前記弱接着層の粘着力よりも強い粘着力を有して前記被着体に取り付けられる強接着層を設ける強接着層形成工程と、を備えるインレットアンテナ装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、金属箔で形成されたアンテナパターンは膜状の樹脂層の上に形成されて脆弱になっているので、被着体に一旦貼り付けられた後から剥がすとアンテナが破損して機能不能となり、再び貼り付けても一度不正開封されていることが明確に識別できる。したがって、封印されているラベルやシールと外観的に同じような、偽物の封印ラベルやシールと交換して開封を隠蔽しようとしても、不正を見抜くことができるので、信頼性の向上に寄与する。また、被着体に一度貼り付けられた後は、外装基材を剥がそうとすると、粘着力が強い強接着層の粘着力で被着体に貼り付けられている樹脂層は、被着体に貼り付けられたまま残る。一方、粘着力の弱い弱接着層を使用して貼り付けられている外装基材は、その弱接着層と一緒に容易に剥がれる。

Claims (8)

  1. 被着体に貼り付けられるインレットアンテナであって、
    金属箔で形成したアンテナパターンと、
    前記アンテナパターンの一面側に樹脂材を塗布して膜状に形成した樹脂層と、
    を備えることを特徴とするインレットアンテナ。
  2. 前記アンテナパターンに、該アンテナパターンを脆弱化する複数のスリットを設けている、ことを特徴とする請求項1に記載のインレットアンテナ。
  3. 被着体に貼り付けられるインレットアンテナ装置であって、
    金属箔で形成したアンテナパターンと、前記アンテナパターンの一面側に樹脂材を塗布して膜状に形成した樹脂層と、を有するアンテナと、
    前記アンテナパターンの他面側に配置したICチップと、
    を備えることを特徴とするインレットアンテナ装置。
  4. 前記アンテナパターンは、アルミニウム箔又は銅箔を用いている、ことを特徴とする請求項3に記載のインレットアンテナ装置。
  5. 前記アンテナパターンに、該アンテナパターンを脆弱化する複数のスリットを設けている、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のインレットアンテナ装置。
  6. 前記アンテナの前記一面側に設けた弱接着層と、
    前記弱接着層の粘着力よりも強い粘着力を有して前記アンテナの前記他面側に設けた強接着層と、
    前記アンテナの前記一面側に前記弱接着層を介して貼り付けられたシート状の外装部材と、
    を備え、前記アンテナを被着体に前記強接着層を介して取り付ける、ことを特徴とする請求項3、4又は5に記載のインレットアンテナ装置。
  7. 金属箔の一面側に液状の樹脂材を塗布し、かつ前記樹脂材を固化させて前記金属箔の前記一面側に膜状の樹脂層を形成した後、
    前記金属箔をエッチング加工し、
    前記樹脂層の表面上に所定のパターンを有したアンテナを形成する、
    ことを特徴とするインレットアンテナの製造方法。
  8. 金属箔の一面側に液状の樹脂材を塗布して前記金属箔の前記一面側に膜状の樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、
    前記金属箔をエッチング加工して、前記樹脂層の一面側に所定のパターンを有したアンテナを形成するアンテナ形成工程と、
    識別信号が書き込まれたICチップを前記アンテナの他面側に配設するICチップ配設工程と、
    前記アンテナの一面側に弱接着層を設ける弱接着層形成工程と、
    前記アンテナ一の面側に前記弱粘着層を介して外装基材を貼り付ける外装基材貼り付け工程と、
    前記アンテナの前記他面側に前記弱接着層の粘着力よりも強い粘着力を有した強接着層を設ける強接着層形成工程と、
    を備える、ことを特徴とするインレットアンテナ装置の製造方法。
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