JP6669604B2 - Rfidを用いたセキュリティラベル - Google Patents

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本発明はRFID(Radio Frequency IDentification)を用いたセキュリティラベルに関するものであり、特に支持体上に形成されたアンテナを介してICチップと情報交換を行うことで、不正開封やセキュリティ上の危険を把握することができるRFIDを用いたセキュリティラベルに関するものである。
RFIDを用いたセキュリティラベルは、従来から広く利用されている。 例えば、特許文献1には、真贋判定用の識別情報が書き込まれたICチップを組み込んだセキュリティラベルにおいて、セキュリティラベルを剥がして不正開封すると、ラベルに設けた切り込みがきっかけとなって、ICチップに接続するアンテナが破断してラベルが破壊され、そのラベルにて商品本体やケースの開封部分を再封印した場合には、識別情報の読み取りが不能となり、不正開封されていることを把握することができるセキュリティラベルが記載されている。
また、同様に特許文献2にも、セキュリティラベルを他の物品に貼り替えて使用した場合にアンテナの破壊により通信が不能になり、これにより不正開封の有無を把握することができるセキュリティラベルが開示されている。
特開2005−216054号 特開2006−159830号
これまでのRFIDを用いたセキュリティラベルは、上記の通り、剥がすとラベル(特にアンテナ部分)の破壊により通信が不能になり、これにより不正開封やセキュリティ面での危険を把握するものであった。このような従来のRFIDラベルでは、不正開封後にはラベル自体が破壊され、RFIDラベルの機能が損なわれていることから、不正開封後は事前に記録された情報を読み出すことはできなくなる。また、不正に開封されたこと自体を知らせるものではないから、不正開封時点を正確に把握することができない。さらに、不正開封によりセキュリティラベル自体が破壊されてしまうため、ICチップを再利用する場合に、RFIDラベルを分解してICチップのみを取り出す必要があり、手間がかかる。
本発明は、上記課題に鑑み、RFIDを利用したセキュリティラベルでありながら、不正開封後もRFIDラベルよりIC読取機を用いて情報の読み出しを可能としたものである。本発明によればICチップ、アンテナ素子を含むインレットのリユースも容易になる。また、所定の利用方法により、不正に開封されたことを報知することも可能になる。
すなわち、本発明は、
(1)RFIDを用いたセキュリティラベルにおいて、
ICチップとアンテナ素子が接続されたRFID部材と、
前記RFID部材を覆い、RFIDの通信を遮蔽することができる通信遮蔽層を有すること、
を特徴とするセキュリティラベル、
(2)RFID部材を有するRFID層と、
RFID層を視覚的に隠蔽することができるRFID隠蔽層を有し、
RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層をこの順で接着した構成を含むこと、
通信遮蔽層とRFID隠蔽層間の接着力が、RFID隠蔽層とRFID層間の接着力に対して低いこと、
を特徴とする(1)に記載のセキュリティラベル、
(3)被着体に接着するための接着層を有することを特徴とする(1)、(2)に記載のセキュリティラベル、
(4)通信遮蔽層とRFID隠蔽層間の接着力が、RFID層と被着体間の接着力に対して低いことを特徴とする(3)に記載のセキュリティラベル
(5)アンテナ素子が糸アンテナであることを特徴とする(1)〜(4)に記載のセキュリティラベル、
である。
本発明は、次のような効果を有する。
まず、(1)の発明の効果について説明する。
(1)記載のセキュリティラベルを被着体に張り付けて封止した場合、通常時(不正開封前)においては、通信遮蔽層により、IC読取機(RFIDリーダ)とRFID層の通信が遮蔽され、読み取りができない状態である。そして不正開封がなされた場合、通信遮蔽層が剥がされ(破壊され)、RFID部材が被着体に残され、被着体に残されたRFID層とIC読取機の通信が可能になる。このように不正開封時点以後において通信が可能になる構成を採用することで、不正開封やセキュリティ面の危険を把握することが可能である。
また、不正開封後もRFID層が破壊されることなく正常に動作可能な状態で残されることになるから、例えば製品ごとに固有IDを記録させておくことで、不正開封された後であっても、製品の識別IDや製品情報を、IC読取機を利用して読み取ることができる。
さらに、RFID部材と通信遮蔽層を貼り合わせ、セキュリティラベルを構成しているので、設計、製造が容易である上、公知の基材、接着剤を用いることができ、コスト面で有利である。
加えて、不正開封によって、アンテナ素子を含むRFID部材が破壊されることがないから、不正開封後においても、RFID層が正常に動作可能な状態で残されることになり、用途によってはRFID層自体の分解を経ずにRFID層のリユース、リサイクルが可能となる。
(2)の発明においては、RFID隠蔽層が存在し、RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層をこの順で接着した構成を含んでおり、かつ通信遮蔽層とRFID隠蔽層間の接着力が、RFID隠蔽層とRFID層間の接着力に対して低いことから、不正開封が行われた場合に通信遮蔽層のみが剥離、破壊され、RFID隠蔽層とRFID層が破壊されずに被着体に残存するようなセキュリティラベルを、(1)の発明より容易に構成することができる。
また、(2)の発明においては、RFID隠蔽層が存在することから、不正開封者において、RFID層の存在を気付かせることなく、これにより不正開封者は通信遮蔽層のみを剥離、破壊し、RFID層を被着体に破壊されないまま残存させることができる。
(3)の発明によれば、被着体に接着するための接着層が設けられていることから、被着体への接着を容易に行うことができる。また、不正開封者において通信遮蔽層のみを剥離させるよう、被着体との接着層として強力な接着力を有する接着層を選択することができることから、被着体にRFID層を残存するような構成することが容易になる。
(4)の発明によれば、通信遮蔽層とRFID隠蔽層間の接着力が、RFID隠蔽層とRFID層間の接着力およびRFID層と被着体間の接着力より低いことから、通信遮蔽層のみが剥離、破壊されるよう構成することが、より容易になる。
また、(4)の発明においては、RFID隠蔽層がRFID層を隠蔽しつつ、RFID層とRFID隠蔽層、RFID層と被着体が強固に接着されることになるから、不正開封者においてRFID層の存在を気付かせることなく、通信遮蔽層のみを剥がして(破壊して)開封することを、(1)〜(3)の発明よりも強く誘発することができ、RFID層の保護を十全に図ることができる。
(5)の発明によれば、アンテナ素子に糸アンテナ用いるから、アンテナを自由な形状に設置することができる。また、強度の高い糸をアンテナに用いることでRFID隠蔽層が破壊された場合であっても、アンテナの破壊を避けることができる。
本発明のセキュリティラベルの用途は、商品の封印のみではなく、多岐にわたる。例えば、テロ対策として公共の場に設置されたごみ箱・ダストボックスは、危険物の設置、置き去りを防止するため、封止の上、管理する必要があるが、本発明のセキュリティラベルを用いれば、ごみ箱の不正開封がなされたか否かを容易に確認することが可能になる。また、大規模建築物に設置された防災用品についても、本発明のセキュリティラベルを用いることで、すでに利用された機材であるか否かを確認することが容易になる。さらに、船舶等において設置が義務付けられている船舶用膨脹式救命ボートや船舶用膨脹式救命浮器についても、不正な開封がなされていないか、使用済みであるか否かを確認することが容易になる。加えて、車両の封印や、建築現場における足場などのロックについて効率よく確認を行うことが可能となる。
上記の用途に用いる場合、長距離での通信を可能にする観点から、通信周波数はUHF帯である900MHzの通信方式を好ましく用いることができる。これにより、短時間で多数の封印について確認を要するごみ箱・ダストボックスの封印の確認を効率よく行うことができる。また、対象によっては、移動中の車両(運転され高速度で移動する車両)から封印を確認することも可能になる。さらに固定IC読取機から信号を常時発信しておけば、不正開封時に通信が可能になることから、不正開封の時点を特定することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は本発明の好適な実施形態を示したものであり、発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
本発明のセキュリティラベルは、少なくともICチップ(21)とアンテナ素子(22)が接続されたRFID部材と通信遮蔽層(4)を有する。図1は、ICチップ(21)とアンテナ素子(22)から構成されるIC部材、通信遮蔽層(4)より構成されるセキュリティラベルの概略図(断面)である。またより好ましい態様は、図2に示す通り、RFID層(2)、RFID隠蔽層(3)、通信遮蔽層(4)、被着体への接着層(5)を有するものである。以下それぞれについて説明する。
[RFID層]
本発明におけるRFID層(2)は、電子的に検出可能なセキュリティ要素としてのICチップ(21)、アンテナ素子(22)、及びこれらを支える支持体(23)を有する。ICチップ(21)とアンテナ素子(22)は電気的に接続され、本発明においては使用によるICチップ、アンテナ素子(22)の破損がないから、ICチップ(21)には封止前後において、製品情報等の固有情報を記録させ、不正開封後であってもセキュリティラベルより記録した情報を読み出すことができる。なお、アンテナ素材(22)は必ずしも支持体によって支持されていなくともよい。糸アンテナ等、利用態様にあわせて、支持体からはみ出して配設されるものであってもよい。
[ICチップ]
本発明におけるRFID層(2)に用いられるICチップ(21)の通信周波数は、長距離での通信を可能にする観点から、上記の通り、いわゆるUHF帯である900MHzが好ましいが、特にこの帯域に制限されるものではない。アンテナ素子の構成や用途に応じて通信周波数を選択することが可能である。また、大きさ、形状についても発明の効果を阻害しない範囲で、公知のICチップを適宜利用することができる。
[アンテナ素子]
本発明におけるRFID層(2)のアンテナ素子(22)は、RFID層支持体(23)に形成されたアルミニウムや銅などの金属からなるアンテナを用いることができる。アンテナ素子(22)は、一般的にICタグに用いられるアンテナであり、例えば、UHF帯用のダイポール型アンテナ、パッチ型アンテナが優れるが、通信できるアンテナ形状、素材であれば形状、素材を問わない。
本発明におけるRFID層(2)のアンテナ素子(22)は、後述するRFID層支持体(23)に、アルミニウムや銀、銅などの粒子を含む導電性のインキを、所望のパターンで印刷する方法により形成することができる。 また、RFID層(2)のアンテナ素子(22)は、RFID層支持体(23)上にめっきや蒸着、ドライラミネートにより形成した金属膜にレジストパターンを印刷し、更にケミカルエッチングによりエッチングする方法により形成することもできる。さらに、RFID層(2)のアンテナ素子(22)は、金属箔をプレス加工により打ち抜き、打ち抜き後の金属箔を支持体に貼り合わせる方法により形成することもできる。
加えてアンテナ素材として、導電糸、導電性ワイヤー等の糸状のアンテナ素子を使用することも可能である。上記の糸状アンテナに用いられる素材は、十分な導電性を有するものであれば素材を問わないが、強度と高い導電性の双方を満たすべき観点から、ステンレススチールファイバーを用いたものが望ましい。
[支持体]
本発明におけるRFID層支持体(23)は、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂などを用いることができる。またこれらに加えて上質紙、中質紙、微塗工紙、コート紙、アート紙、キャスト塗被紙、含浸紙、クラフト紙などの紙類を用いることもできる。
[RFID隠蔽層]
本発明におけるRFID隠蔽層(3)は、RFID層を視覚的に隠蔽する光不透過性の層である。本隠蔽層が存在することにより、不正開封者がRFID層(2)の存在を覚知できないよう隠蔽することができる。RFID隠蔽層(3)はRFID層(2)を視覚的に隠蔽する役割を有するものであるから視覚的に隠蔽できる不透明の層であれば材質、作成方法を問わない。
また、不透明な基材を用いることができるほか、透明な基材に酸化チタン等の顔料をインキ化して塗工もしくは各種印刷法により塗膜を形成して不透明な支持体を得ることもできる。また、透明な基材に蒸着、スパッタリング等のドライプロセスによる薄膜によっても作成することができる。
さらに、被着体(8)が定まっているのであれば、被着体と同色ないし同系色とすることができる。このように被着体と同色ないし同系色とすることで、RFID隠蔽層(3)の存在を目立たないようにすることができ、不正開封者において、RFID層(2)の存在を気付かせることなく、不正開封者は通信遮蔽層(4)のみを剥離、破壊し、RFID層(2)を被着体に破壊されないまま残存させることができる。
[通信遮蔽層]
本発明のセキュリティラベルの少なくとも片面には、通信遮蔽層(4)を設ける。通信遮蔽層(4)としては、RFID層(2)とIC読取機間の通信を遮蔽できるものであれば特に限定するものではないが、金属種として銅、アルミニウム、銀、クロム、ニッケル等など電磁波、磁界を遮蔽することができるものであれば種類を問わず用いることができる。上記の金属種の中でも、コストの観点からアルミニウムを用いるのが好ましい。
本発明における通信遮蔽層(4)は、金属薄膜を支持体に貼付けたものや、支持体に金属材料を蒸着したもの、支持体に金属材料を印刷法により形成したもの等を用いることができる。中でも取扱いの容易さの観点から、支持体に金属材料を蒸着したものや支持体に金属材料を印刷法により形成したものを用いることが望ましい。
上記の通信遮蔽層(4)における金属層を貼付けにより作成した場合、金属層の厚さは25〜250μmの範囲にあることが好ましい。25μmより薄くなると金属層の強度が不十分となり実用上問題が生じるし、250μmより厚くなると、成形性、コストの面より不都合を生じる恐れがある。
本発明における通信遮蔽層(4)には、上記のように支持体に金属を貼付、印刷、蒸着するだけでなく、通信を十分遮蔽できるものであれば、導電性透明フィルムを用いることも可能である。特にカーボンナノチューブを導電素材として用いることで、高い導電性を確保することができ、確実に通信を遮蔽することができる。
上記通信遮蔽層(4)の支持体は、一定の強度を保つことができれば材質を問わず利用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂などを用いることができる。またこれらに加えて紙の支持体を利用することもでき、上質紙、コート紙、クラフト紙、グラシン紙、合成紙、含浸紙などが使用できる。中でも上記樹脂フィルムを破れやすく加工した脆質フィルムや、合成紙を含む紙基材を用いることが不正開封やセキュリティ面での危険を確実に把握する観点より好ましい。
また通信遮蔽層(4)の支持体は厚さが30〜200μmの範囲であることが好ましい。200μm以上であると、被着体が平面でない場合に追従することができなくなるし、30μm以下であると強度が劣るため適切ではない。
本発明における通信遮蔽層(4)は、アンテナ素子を50%以上被覆していればよい。この範囲であれば、RFID層(2)とIC読取機の通信を遮蔽することができるからである。
[RFID層とRFID隠蔽層間の接着層]
本発明においては、RFID層とRFID隠蔽層間の接着層(6)を設ける。接着層に用いられる接着剤はアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤が例示できるが、入手が容易であること、取扱いが容易であることからアクリル系粘着剤が好適に用いられる。
RFID層とRFID隠蔽層間の接着層(6)における粘着力は、4.0 N/10mm以上10.0 N/10mm以下であることが望ましい。より好ましくは6.0 N/10mm以上8.0 N/10mm以下である。
本出願において、接着力の指標となる粘着力は、JISZ0237粘着テープ・粘着シート試験方法に準拠し、表面に対するテープの180°剥離強度を測定したものである。
[RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の接着層]
本発明においては、RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の接着層(7)を設ける。接着層に用いられる接着剤はアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤が例示できるが、入手が容易であること、取扱いが容易であることからアクリル系粘着剤が好適に用いられる。
RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の接着層(7)における粘着力は、0.1 N/10mm以上4.0 N/10mm以下であることが望ましい。より好ましくは0.2 N/10mm以上3.6 N/10mm以下である。
[被着体との接着層]
本発明においては、通信遮蔽層の反対側の面に、被着体との接着層(5)を設けることもできる。被着体との接着層(5)に用いられる接着剤はアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤が例示できるが、入手が容易であること、取扱いが容易であることからアクリル系粘着剤が好適に用いられる。
被着体との接着層における粘着力は、4.0 N/10mm以上10.0 N/10mm以下であることが望ましい。より好ましくは6.0 N/10mm以上8.0 N/10mm以下が好適である。
次に、本発明の実施例を以下に記載する。
[RFID層]
アンテナ素子の素材としてアルミニウムを用い、支持体であるポリエチレンテレフタレート(厚さ:50μm)シートにダイポール型アンテナを作成した。このアンテナ素子にUHF帯ICチップを導電性接着剤により電気的に接続し、RFID層を作成した。
[RFID隠蔽層]
RFID隠蔽層の支持体として不透明材料であるリンテック社製 発泡PET(商品名:発泡PETG23 厚さ:50μm)を用いてRFID隠蔽層を作成した。また、表面の色を、被着体と同色に着色した。
[通信遮蔽層]
通信遮蔽層をリンテック社製のアルミニウム蒸着フィルムを用いて作成した。
[被着体との接着層]
接着剤としてアクリル系粘着剤を用いて、被着体との接着層を構成した。被着体との粘着力は7.0 N/10mmであった。
[RFID層とRFID隠蔽層間の接着層]
接着剤としてアクリル系粘着剤を用いて、RFID層とRFID隠蔽層間の接着層の接着層を構成した。RFID層とRFID隠蔽層間の接着層の粘着力は7.0 N/10mmであった。
[RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の接着層]
接着剤としてアクリル系粘着剤を用いて、RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の接着層の接着層を構成した。RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の粘着力は3.6 N/10mmであった。
上記のRFID層(2)、RFID隠蔽層(3)、通信遮蔽層(4)、被着体との接着層(5)、RFID層とRFID隠蔽層間の接着層(6)、RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の接着層(7)を図3のように構成し、セキュリティラベルを作成した。
続いて、図4のように被着体(8)に被着させたセキュリティラベル(1)の利用態様について説明する(図4はセキュリティラベルを用いて封止した商品の全体イメージ図である。)。不正開封者は図4のセキュリティラベル(1)のうち、通信遮蔽層(4)の部分を剥がした上で内容物の偽造、交換、不正改造等を行う。そして、RFID隠蔽層(3)と通信遮蔽層間(4)の接着力は、セキュリティラベル(1)と被着体(8)間の接着力、およびRFID層(2)とRFID隠蔽層(3)間の接着力と比較して小さいことから、通信遮蔽層(4)のみが剥がされることになる。このため、図5のように通信遮蔽層(4)だけが剥離し、RFID層(2)、RFID隠蔽層(3)のみが被着体(8)に残されることになる。 この際、RFID隠蔽層(3)は、RFID層(2)を隠蔽し、かつ、被着体と同色ないし同系色であるから、RFID層(2)の存在を不正開封者に気付かせずにおくことができる。
このようにRFID層(2)を不正開封者に気付かせず、RFID層(2)を被着体(8)に残すことで、IC読取機とIC部材間の通信が可能になり、不正開封者による不正開封を把握することができる。
また、図6〜図8はRFID層(2)、RFID隠蔽層(3)、通信遮蔽層(4)からなるセキュリティラベル(実施例1)の利用態様を示す図である。上記の通り、不正開封者はセキュリティラベルを剥がすにあたって通信遮蔽層(4)のみを剥がすことになるから、被着体上にはRFID層(2)、RFID隠蔽層(3)が残されることになる。
引き続き、糸アンテナを用いて作成したセキュリティラベルに関して説明する。
[RFID部材]
図9は、実施例2におけるセキュリティラベルのRFID部材[ICチップ(21)、糸アンテナ(24)]と被着体(8)の構成を示すものである。実施例2においては、糸アンテナ(24)を図9のように被着体の一部に設けられた孔部[アンテナ配設孔(10)]を通して被着体の内部に配設されるよう構成する。
アンテナ素子の素材は導電糸(Spark Fun社製 導電糸 抵抗値:28Ω/フィート)を用いて糸アンテナ(24)とし、UHF帯用のICチップと接続し、IC部材を構成した。糸アンテナは封止されたICチップからはみ出すよう構成され、図10のように配設した。なお、ICチップは実施例1のものと同様のものを用いた。
[通信遮蔽層]
リンテック社製の蒸着フィルムを用いて通信遮蔽層(4)を作成した。この通信遮蔽層(4)を図10のように上記糸アンテナ(24)の全体を覆うようにセキュリティラベルを構成した。なお、通信遮蔽層は実施例1の通信遮蔽層と同様、取り付けを容易にするために接着層を設けた。
続いて、図10のように被着体(8)に被着させたセキュリティラベルの利用態様について説明する(図10は実施例2のセキュリティラベルを用いて封止した商品の全体イメージ図である。)。
不正開封前においては図11に示すように糸アンテナ(24)は通信遮蔽層(4)の内側にあり、通信することができない。不正開封者は、図10のうち、通信遮蔽層(4)を被着体の開封口(9)に沿って、カッター等を用いて切断し開封することも考えられる。このように不正開封者が不正開封を行った場合であっても、実施例2に記載のセキュリティラベルであれば、開封時に図12のように、糸アンテナにおいて通信遮蔽層で覆われていない部分が現れ、IC読取機との通信が可能になる。これにより不正開封を把握することができる。
また、不正開封者が再度被着体の開封部分を閉じたとしても、糸アンテナが外に飛び出した状態になるため、引き続き不正開封の検知が可能である。さらにUHF帯用の通信方式を採用していることから、長距離(数メートル以上)での通信が可能になり、IC読取機との通信を簡易迅速に行うことができる。
RFID部材、通信遮蔽層からなるセキュリティラベルの概略図(断面) RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層からなるセキュリティラベルの概略図(断面) RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層からなるセキュリティラベル(実施例1)の概略図(断面) RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層からなるセキュリティラベル(実施例1)の利用態様を示す図(不正開封前の状態) RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層からなるセキュリティラベル(実施例1)の利用態様を示す図(不正開封後の状態) RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層からなるセキュリティラベル(実施例1)の利用態様を示す断面図(不正開封前の状態) RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層からなるセキュリティラベル(実施例1)の利用態様を示す断面図(不正開封中) RFID層、RFID隠蔽層、通信遮蔽層からなるセキュリティラベル(実施例1)の利用態様を示す断面図(不正開封後の状態) 糸アンテナを用いたセキュリティラベル(実施例2)の利用態様を示す図(RFID部材、被着体のみ記載したもの) 糸アンテナを用いたセキュリティラベル(実施例2)の利用態様を示す図 糸アンテナを用いたセキュリティラベル(実施例2)の利用態様を示す断面図(不正開封前の状態) 糸アンテナを用いたセキュリティラベル(実施例2)の利用態様を示す断面図(不正開封後の状態)
1 セキュリティラベル
2 RFID層
21 ICチップ
22 アンテナ素子
23 RFID層支持体
24 アンテナ素子(糸アンテナ)
3 RFID隠蔽層
4 通信遮蔽層
5 被着体との接着層
6 RFID層とRFID隠蔽層間の接着層
7 RFID隠蔽層と通信遮蔽層間の接着層
8 被着体
9 被着体の開口部
10 アンテナ配設孔
11 開封者切断面

Claims (3)

  1. 被着体に対する接着層を有するセキュリティラベルにおいて、
    前記接着層における前記被着体側と反対側に設けられた、ICチップとアンテナ素子が接続されたRFID部材を有するRFID層と、
    前記RFID層における前記接着層側と反対側に設けられた、前記RFID部材を視覚的に隠蔽することができるRFID隠蔽層と、
    前記RFID隠蔽層における前記RFID層側と反対側に設けられた、前記RFID部材を覆い、RFIDの通信を遮蔽することができる通信遮蔽層と、を有し、
    前記通信遮蔽層が、前記通信遮蔽層以外の部分に対して剥離可能に接着されていること、
    を特徴とするセキュリティラベル。
  2. 前記通信遮蔽層と前記RFID隠蔽層間の接着力が、前記RFID層と前記被着体間の接着力に対して低いこと、
    を特徴とする請求項1に記載のセキュリティラベル。
  3. 被着体に対する接着層を有するセキュリティラベルにおいて、
    前記接着層における前記被着体側と反対側に設けられた、ICチップとアンテナ素子が接続されたRFID部材を有するRFID層と、
    前記RFID層における前記接着層側と反対側に設けられた、前記RFID部材を覆い、RFIDの通信を遮蔽することができる通信遮蔽層と、を有し、
    前記通信遮蔽層は、前記通信遮蔽層以外の部分に対して剥離可能に接着されており、
    前記アンテナ素子が糸アンテナであり、
    前記糸アンテナは、前記RFID層の側方にはみ出た、はみ出し部分を有し、
    前記糸アンテナのはみ出し部分は、それ以外の部分に対して自由に移動させて設置可能であること、
    を特徴とするセキュリティラベル。
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