JP2011059969A - Rfidタグ - Google Patents

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Abstract

【課題】物品に取り付けられたRFIDタグを取り外すとRFIDタグのアンテナが修復が困難な部位より引裂させる。
【解決手段】本発明のRFIDタグは、ICチップ1と該ICチップ1に接続されるアンテナ2を有するRFIDタグであって、アンテナ2を保持するとともに易引裂方向性を有する基材を備え、さらに、易引裂方向性を有する基材と、基材の易引裂方向と交差する易引裂方向を有する第2の基材を備え、所望の引裂位置部のアンテナに凹型の切込みを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報を無線で送信または受信するRFIDタグに関する。
近年、物品の情報管理や物流管理などに、情報の読み取り、書き込みが可能な半導体チップを用いたRFID(Radio Frequency Identification)タグの利用が進んでいる。
このRFIDタグは、情報を記録するメモリを有するICチップと、このICチップのメモリに記録された情報を無線で送信し、また、情報や伝送される電力を受信するアンテナと、アンテナが搭載される基材とを有し、取付け形態によっては、更に粘着層を有することでラベルやシールの形態で構成されている。
UHF(Ultra High Frequency)帯やSHF(Super high frequency)帯のRFIDタグのアンテナは、主に、帯状のダイポールアンテナが用いられている。このアンテナは、例えば、導体を長方形の板状にして形成したり、基材にAgペースとのような導体を塗布することにより形成する。ここで、アンテナには、アンテナとICチップとのインピーダンスの整合をとるためのインピーダンスマッチング機構として、L字状などのスリットを形成する。
また、周波数の低いHF(High Frequency)帯では導線を数回巻いたループアンテナが使用されている。これらアンテナにICチップ接続することにより、RFIDタグとして機能する。
現在、RFIDタグは、色々な物品に取り付けられ、製造から流通までの過程をトレースできるようなシステムが構築され、物品の流通過程で発生する偽物や正規ルート以外からの物品の流れを防止している。しかし、一方では使用済みの正規品からICタグを剥がし取り、偽物や非正規ルートからの物品に取り付けて、正規品に成りすます不正利用が発生している。
このような不正利用を防止する技術として、RFIDタグの基材に切れ込みをいれRFIDタグを取付け物品から引き剥がす際に基材に裂け目を発生させ、その裂け目から生じる亀裂によりアンテナを切断する技術がある(特許文献1)。このようにしてアンテナを切断することでアンテナの通信機能を低下させ、リーダ装置によるICチップの情報の読み取りを困難にさせる。
特開2008−134481号公報(図1)
しかし、物品から取り外したRFIDタグのアンテナの切断箇所をAgペーストなどの導電性材料を塗布し再接続することでアンテナの通信機能を再生することができてしまう。UHF帯やSHF帯のRFIDタグではアンテナの端部周辺が切断される程度では、通信距離が若干低下する程度であるため、その切断部位の上面に導電性のテープを貼り付けることにより、容易に修復できRFIDタグとして再使用可能となってしまう。
このように、切断される位置によっては、さほど通信距離に与える影響や、修復のしやすさが異なる。通信を不可能にできる位置、修復が困難な位置で切断するため、切断される位置を制御する必要がある。しかし、従来は、どこを切断すれば効果的であるか検討されていなかった。また、特定の箇所を切断するための制御はできなかった。
上記課題を解決するために、本発明に関わるRFIDタグは、ICチップと、ICチップに接続される凹型の切込みを備えるアンテナと、易引裂方向性を有する基材とを有し、アンテナとICチップが接続する箇所と基材の切込みが、易引裂方向に配置されている。
本発明によれば、RFIDタグが取り付けられている物品からRFIDタグを取り外す際に、ICチップとアンテナが接続している箇所を引き裂くことができる。
(a)は、第1の実施形態のRFIDタグを示す正面図であり、(b)は、図1(a)のA−A’線断面図である。 基材3の易引裂方向とアンテナ2の位置関係を示す正面図である。(a)は、易引裂方向がアンテナの長辺方向に対して垂直な場合であり、(b)は、易引裂方向がアンテナの長辺方向に対して斜めにある場合である。 (a)は、第2の実施形態のRFIDタグを示す正面図であり、(b)は、図3(a)のB−B’線断面図である。 基材3の易引裂方向と第2の基材7の易引裂方向の関係を示した正面図である。 (a)は、アンテナの切断位置を説明する図である。9A,9B,9Cが切断位置を示している。 (b)は、ICチップ1から離れた位置9Aで切断した図。(c)は位置9Bで切断した図。(d)は位置9Cで切断した図。 (a)は、ピンホールを有するRFIDタグを示す正面図であり、(b)は、図6(a)のD−D’線断面図である。 (a)は、ピンホールを有するRFIDタグを示す正面図であり、(b)は、図7(a)のE−E’線断面図である。 第3の実施形態のRFIDタグを示す正面図である。 (a)は、第5の実施形態のRFIDタグを示す正面図であり、(b)は、図9(a)のF−F’線断面図である。 (a)は、第4の実施形態のRFIDタグを示す正面図であり、(b)は、図10(a)のG−G’線断面図である。 本実施例にかかるREIDタグを箱に添付した図である。
本実施例における、RFIDタグの構成について詳細に説明する。
<RFIDタグ>
図1に示すRFIDタグは、リーダ/ライタ(図示せず)で読み取られる情報が記録されるICチップ1と、ICチップ1が端子を介して接続されるアンテナ2と、ICチップ1を実装したアンテナ2が搭載される絶縁体の基材3で構成されている。
<RFIDタグのICチップ1>
RFIDタグのICチップ1は、例えば、アンテナ2からの入力電圧からICチップ1を保護するリミッタ回路と、アンテナ2に入力される交流を直流に変換する整流回路と、リーダ・ライタから送信されるコマンド、データ等を「1」、「0」の信号列に戻す復調回路と、リーダ・ライタへ送信データで搬送波を変調する変調回路と、情報の送受信、内部メモリへのリード、ライト等の制御を行うための制御回路と、情報を記憶するメモリとを有している。
<RFIDタグのアンテナ2>
RFIDタグのアンテナ2は、基材3上にAl、Cu等の箔や蒸着膜をエッチング、またはAgなどの導電性ペーストの印刷等で形成され、その後ICチップが搭載される。この構成により、リーダ/ライタ (図示せず)を用いて、無線によって、第1のアンテナ1を介して、ICチップ1のメモリに記憶される情報を読み取り、または、ICチップ1のメモリに情報を記録する。
また、アンテナがダイポールアンテナである場合は、図1(a)に示すように、アンテナ2には、インピーダンスマッチングを行うためのT字状のスリット4が、アンテナ2を構成するAl箔等をエッチングすることにより、または、Al等を蒸着する際にマスキングすることにより形成されている。ここで、T型スリット4の一端は、アンテナ2の短辺方向の一方の端縁部まで延在し、アンテナ2の短辺方向の一方端を分離している。そして、T型スリット4におけるアンテナ2の短辺方向の一方の端縁部まで延在する箇所を跨いだ態様で、ICチップ1の2つの端子1a,1bがアンテナ2に接続されている。なお、T型スリット4は、L型スリットでもよく、その他インピーダンスマッチングを行える形状であれば良いのは勿論である。
本実施例ではこのようなRFIDタグのアンテナを引裂することによりアンテナの通信機能を低下もしくは停止させる。ここで、アンテナ2の引裂位置によるRFIDタグへのダメージとその修復性について説明する。
<<アンテナ2の引裂位置とRFIDタグの修復性>>
図5により、アンテナの引裂位置によるRFIDタグの動作状態について説明する。図5(a)はRFIDタグの引裂位置9(9A、9B、9C)を示している。
図5(b)は引裂位置9Aで引裂破断したRFIDタグの形態を示しており、ICチップ1から離れた位置で引裂している。ここで、アンテナの通信距離はアンテナ長に依存する。なお、アンテナ長とは、アンテナの長辺方向のことを指す。
ダイポールアンテナでは、アンテナ長が使用する電波の半波長の場合通信距離が一番長くなり、アンテナ長が半波長からずれることで、徐々に通信距離は短くなる。そのため、ICチップから離れた位置で引裂されれば、全体のアンテナ長はさほど変化せず、その通信距離低下の影響は小さい。また、このアンテナの引裂部の修復はアンテナの導体面にAgペーストなどの導電性材料を塗布することで電気的に接続すればよいため修復は容易である。その上、アンテナの端部には、チップとの接続箇所がないため、スリット4等の複雑な構造が無い。そのため、2つに分かれたアンテナを接続することは比較的容易にできる。
図5(c)はRFIDタグのアンテナ2とICチップ1とのインピーダンスマッチングを行うスリット4の一部を引裂する位置9Bで引裂破断させたRFIDタグの形態を示す。スリット4の一部を引裂すると端子1aと端子1bが断線され、端子1aが電気的に孤立し、ICチップ1は動作することができなくなる。また、補修については、先に説明したアンテナ部よりも、スリット4を挟んで破断が2箇所となるため、より補修が行いにくくなる。
図5(d)は引裂位置9Cでアンテナ2を引裂破断させた形態を示す。引裂位置9CはICチップ1の端子1aと端子1bの間でアンテナ2を引裂破断させる。この位置でアンテナ2を引裂させると、端子1aと端子1bが接続されていた基材の箇所が2つにわかれる。このように分かれることにより、ICチップ1の端子1aと端子1bの間隔と、基材の端子1aと端子1bの間隔に差異が生じ、それにより、図に示すように端子1bがアンテナ2から外れてしまう。これにより、RFIDタグのICチップ1は動作することができなくなる。このように破壊されたRFIDタグを修復する場合、ICチップ1の端子1aや1bとアンテナを再接合することとなるが、ICチップの端子は非常に小さいため、修復することは極めて困難である。
このように、アンテナの引裂位置により修復容易性は変わってくる。そのため、アンテナの引裂位置を制御し、ICチップの端子の箇所でアンテナを切断すると、通信を困難にさせることができ、かつ補修も困難にすることができ、効果的である。以下に、引裂位置を制御し、ICチップの端子の箇所でアンテナを切断する方法について詳細に説明する。
<<第1の実施形態>>
図1(a)は、第1の実施形態におけるRFIDタグを示す正面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A’線断面図である。
第1の実施形態のRFIDタグは、ICチップ1のメモリに記録される情報を、リーダ/ライタ(図示せず)で読み取ることにより、情報の管理を行うものであり、例えばラベルやシール化などされ物品に取り付けられ使用される。
RFIDタグは、ICチップ1と該ICチップ1と接続されるアンテナ2とを有しており、該ICチップ1にはAu製のICチップ1の信号入出力用の端子1a及び端子1bの2つの端子を有している。実際にはICチップには図示しない2つのダミー端子があり、ICチップとアンテナが平行になるようにICチップの四隅に各々の端子が配置されている(以下本実施例では、端子とは電気が通じる端子を指し、ダミー端子のことは指さないものとする)。ICチップ1の端子1a及び1bはアンテナ2に超音波接合や金属共晶や導電性接着剤などにより低電気抵抗で接続されている。さらに、ICチップ1とアンテナ2は図示していない接着材で固定されている。図1(b)に示すように、アンテナ2に隣接して、アンテナ2を保持するように基材3が積層されたフィルムの形態となっている。アンテナ2と基材は図示しない接着剤によって固着されている。
基材3は張力を掛ける方向により引き裂く力が異なる易引裂方向性材料を使用する。具体的には1軸延伸性フィルムや紙を使用する。1軸延伸性フィルムとしてはPET,PPなどがあり、フィルム製造時の引っ張り方向により延伸軸を有する材料となる。この延伸軸方向には強いフィルムとなるが、延伸軸と直角を成す方向の力に対しては延伸軸方向の力に比べて小さい力で引き裂くことができる。この特性を易引裂性と呼び、易引裂性を示す方向を易引裂方向性と呼ぶ。
延伸フィルムとは、合成樹脂をある程度の加熱をしながら一定方向に引き揃えると分子が変形方向に並び強度が増す性質を利用して、フィルムを一軸方向または二軸方向に引っ張る加工であり、更に耐薬品性や透明性の向上も図れる。特に、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどでその性質が顕著に現れる。この延伸加工を施すフィルムは、延伸方向には引裂きが極めて容易な特性を有している。
PETなどの1軸延伸性フィルムと同じ特性を示すもとして、紙がある。紙においても抄紙機によって紙が漉かれる時、原料のパルプの繊維は送り出されるその進行方向にそって並びやすくなる。この紙の繊維が並んでいる方向を紙目と呼ばれる。紙目方向、すなわち繊維が並んでいる直角方向には引裂きが容易な特性を有している。長い繊維を使用する和紙では繊維方向を制御することにより顕著な易引裂方向性を示すことができる。
図2は基材3の易引裂方向(矢印6の方向)と切込み5と端子1a、1bの関係を示した図である。図2(a)では、基材3の易引裂方向とアンテナ2の長辺方向が直角に位置する場合である。基材3の易引裂方向性により、RFIDタグを取り付けられた物品から引き剥がそうとすると、RFIDタグの長辺方向に強い張力が掛かることによりRFIDタグの短辺方向と平行または平行に近い方向に易引裂性を有する基材であればより小さい張力で基材を引裂させることができる。図2(b)では、基材3の易引裂方向とアンテナ2の長辺方向が直角以外の所定の角度に位置する場合である。
RFIDタグの引裂位置の制御方法について説明する。アンテナ2と基材3は図示しない接着剤等固着されているので、基材3上のアンテナ2の有無で、基材3の引裂強度を面内で不均一にすることができる。これは、アンテナ2の部材が基材3の補強材料として機能するため、ある点においてアンテナ2の有無により、その点での基材3の引裂強度が異なって見えるためである。図1(a)ではアンテナ2の長辺には凹型の切込み5が形成されている。この凹型の切込み5の対辺側はスリット4によって分断されている。このような形態とすることにより、RFIDタグを物品より引き剥がそうとして、基材の切込みがある側の辺から亀裂が始まると、その亀裂は易引裂方向に従って基材を進み、アンテナの位置までくる。基材とアンテナとでは、硬さが異なるため、アンテナの位置まできた亀裂は、アンテナの外周部を移動しながら、アンテナ外周部のなかで切れやすい位置まで移動し、その切れやすい位置からアンテナを裂いていく。この、切れやすい位置、というのは、アンテナの強度が不均一になっている箇所、すなわち強度不均一部位である。この強度不均一部位の例としては、アンテナ外周部にあるICチップの端子方向へ窪んだ切込み5や、アンテナに開けたピンホール(図示せず)である。いったんアンテナに亀裂が入れば、再び基材の易引裂方向に沿って亀裂が進む。図1(a)の基材の易引裂方向は、アンテナの長辺に対して垂直なので、切込みから進入した亀裂はそのままアンテナの長辺に対して垂直に進み、ICチップとアンテナの接続箇所、すなわち2つの端子の間を通過する。このようにしてアンテナ2を、ICチップの接続箇所で分断することが可能となる。
なお、切込み領域での強度の不均一をより顕著にするためには、アルミよりも硬質な材料、例えば銅箔などを選択すると良い。
本実施形態での各材料は、アンテナ2は20μm厚のアルミ箔を使用し、基材3には20μm厚のPET材を使用した。この値に限定されるものではない。
図1では、切込み5と端子1a、1bの位置は、ともに基材の長辺のほぼ中央に位置しているが、基材の易引裂方向を考慮すれば、他のバリエーションも可能である。つまり、図2(b)のように基材を配置した場合でも、切込み5から引き裂かれた亀裂が端子1a、1bの間を通過すればよいので、基材の易引裂方向がアンテナに対して斜めになっている場合は、切込みと2つの端子の略中間部を結ぶラインが易引裂方向に沿う位置に切込みを形成すれば良い。
実施形態1では、さらに、先に説明した易引裂方向性を有する基材と、アンテナ2に凹型の切込み5を有する構造において、引裂位置をより所望の位置にするために、図6に示すようにピンホール10を、易引裂方向に沿って配置することにより達成することができる。
図6(a)はRFIDタグの正面図であり、図6(b)は図6(a)図中のD-D’線断面図を示す。基材3上にアンテナ2を積層し、アンテナ2上にはICチップ1が端子1a,1bを介して接続されている。基材3のICチップ1の近傍に上に直径50〜100μmのピンホールを複数開口する。これによりICチップ1の近傍での引裂性がより顕著となる効果がある。
なお、アンテナの例として、スリットを有するダイポールアンテナを用いて説明したが、一般的なダイポールアンテナ、すなわちICチップの両端にλ/4の金属片を接続するアンテナであっても良い。
≪第2の実施形態≫
第2の実施形態は、前記第1の実施形態のRFIDタグをより精度良く引裂させる構造である。第1の実施形態で説明したタグ構造の上層に第2の基材7を配置することで切込み領域での強度の不均一をより大きくする。
図3を用いて第2の実施形態を説明する。図3(a)はRFIDタグの正面図であり、図3(b)は図3(a)図中のB-B’線断面図を示す。
図1の構成に第2の基材7をアンテナ2の左右部位上に積層した形態である。この2つの基材を配置する効果について図4を用いて説明する。
図4は基材3と第2の基材7との関係を示した図で、基材3は矢印6の方向に易引裂方向性を有し、第2の基材7は矢印8の方向に易引裂方向性を有し、これらが積層されていることを示している。基材3と第2の基材7が重なっている部分は2つの易引裂方向性が交差していることから、この重なり部を引き裂くには易引裂方向がそろった基材を2枚重ね合わせた場合よりも大きな力が必要となり、より強い基材となる。また、ICチップ1が配置されている部位では基材3だけとなり、基材3に強度分布ができた形態となり、RFIDタグを物品より引き剥がそうとすると、基材3の中央部分近傍での強度の弱い部位で引裂が発生するようになる効果がある。なお、本実施例では、易引裂方向直角に交差しているが、平行でなければよいため、直角以外の所定の角度であれば本実施例の効果を奏する。
また、RFIDタグの構成で第2の基材7を配置することにより、アンテナ2上に実装したICチップ1凹凸を緩和することができるため、RFIDタグの表面を平坦化でき、物品にRFIDタグを取り付けた場合、引掛かりなどのダメージを受けにくくなり、RFIDタグの機能として重要な信頼性の向上と同時に引裂制御性の向上を得られる効果がある。
さらに、先に説明した易引裂方向性を有する基材と、アンテナ2に凹型の切込み5を有する構造において、引裂位置をより所望の位置にするために、図7に示すようにピンホール10を所望の引裂位置に配置することにより達成することができる。
図7(a)はRFIDタグの正面図であり、図7(b)は図7(a)図中のE-E’線断面図を示す。基材3上にアンテナ2を積層し、アンテナ2上にはICチップ1が端子1a,1bを介して接続されている。基材3のICチップ1の近傍に上に直径50〜100μmのホールを複数開口する。これによりICチップ1の近傍での引裂性がより顕著となる。
アンテナ2を導電性ペーストなどの印刷により形成する場合は、導電性ペースト樹脂配合を高くし、形成層の剛性を高めることにより、凹型の切込み5により引裂位置を制御することができる。アンテナ2に剛性が十分でなくても基材3と第2の基材7の組合せにより易引裂強度に分布を形成できるため目的とするアンテナ引裂の効果を得ることができる。
≪第3の実施形態≫
矩形のダイポールアンテナを例にアンテナの引裂位置を説明してきたが、UHF帯ではループアンテナが利用される場合がある。
図8を用いてループアンテナに関する引裂性について説明をする。ループアンテナ2aは閉じることの無い開放型のループアンテナで開放端の近くにICチップ1が接続されている。ICチップ1とアンテナ2aはICチップ1の端子1a,1bによって接続されている。このようなループアンテナの場合でも、ICチップ1の中央である端子1a,1b間で引裂させることにより修復の困難な引裂となる。アンテナ2a上の凹型の切込み5aや第2の基材7は図6に示すような形態で配置することで引裂位置を制御することができる。
ここで、ループアンテナの場合においても、基材3にピンホール10を配置することによって、より引裂させやすくすることができる。
≪第4の実施形態≫
図9を用いてラベル型のRFIDタグでの実施形態について説明する。図9(a)はラベル型RFIDタグの正面図であり、図9(b)は図9(a)図中のF-F’線断面図を示す。基材3上にアンテナ2が形成され、アンテナ2には凹型の切込み5があり、ICチップ1アンテナ2とのインピーダンスマッチングはスリット4でおこなっている。これは実施形態1で説明したRFIDタグと同一である。このRFIDタグの上層に第3の基材12を配置する。第3の基材12は製品のマーク、製品番号や製品仕様などを書くことが可能なラベルの機能を有する形態のものである。
第3の基材12の材料は基材1と大きさが同じか、より大きく、一葉である。基材3とアンテナ2が固着し積層した状態の引張強度よりも第3の基材12の引張強度が小さく伸びやすく、かつ基材3及びアンテナ2と第3の基材12との接着強度が第3の基材12の引張強度以上である材料を使用することにより、RFIDタグを引き剥がそうとしたとき、第3の基材の端部より剥離していくと、基材3上にアンテナ2がある部分では第3の基材12が補強材として機能する。
したがって、実施形態1で説明した基材とアンテナ材の有無による易引裂性を増幅することができるので、アンテナ2に形成した凹型の切込み位置で精度良く引裂破断させることができる効果がある。
このように基材3の引裂部位に影響することなく基材3と同形状もしくは大きい任意形状の第3の基材12を積層することができるのでよりラベル等に適した形態となる。これによりRFIDタグの表面をラベル形成することができ、かつ、このRFIDラベルを物品より引き剥がすとICチップの近傍のアンテナが破断し、容易に修復できないダメージを与えることができ、RFIDタグの不正貼替えなどの犯罪を防止できる効果がある。
図10は、図9と同様に実施形態2で説明した基材3と第2の基材7を組み合せたRFIDタグの表面にラベルを積層した形態のRFIDタグ構造を示す。詳細については先の図9の説明と同様なので省略する。本形態の効果は第2の基材7を組み合せることにより、より引裂破断位置を高精度で制御することができる効果がある。さらに、ICチップ1の突起を第2の基材7が平坦化を図ため、図9で示したRFIDラベルよりもICチップの突起をなくした表面が平坦なラベルを提供することが可能となる効果がある。
<<第5の実施形態>>
上述の実施例で説明したRFIDタグを用いた、物品管理について説明する。
図11に示すように、蝶番等で上蓋201と下蓋202を結合した箱20を用意し、その箱の開口部にRFIDタグ30を添付する。このようにRFIDを貼付することにより、この箱を開けるためにはRFIDタグを剥がす必要が生じる。ここで、RFIDタグ30は実施例1乃至4に記載のタグを使うことにより、剥がした際に容易にRFIDタグが破壊されることを実現できる。これにより、この箱が開けられたかどうかが一目瞭然となる。このような箱を利用することにより、箱に格納した物をセキュアに管理することを可能にする。
1 ICチップ
1a 端子a
1b 端子b
2 アンテナ
3 基材
4 スリット
5 アンテナの凹型の切込み
6 基材の易引裂方向
7 第2の基材
8 第2の基材の易引裂方向
9A 引裂位置A
9B 引裂位置B
9C 引裂位置C
10 ピンホール
11 ラベル
12 第3の基材

Claims (12)

  1. 情報を格納するICチップと、
    前記ICチップと2端子を介して接続し、前記ICチップに格納された情報を電波により送信するアンテナと、
    当該アンテナを保持する基材と、を有し、
    前記基材は易引裂方向を備え、
    前記アンテナは当該アンテナの外周部に当該外周部の他の部分よりも端子方向に窪んだ切込み部を備え、
    前記切込み部と前記2つの端子の間とが、前記基材の易引裂方向線上に位置することを特徴とするRFIDタグ。
  2. 請求項1に記載のRFIDタグにおいて、
    前記アンテナの前記基材と接していない面に接する第二の基材を更に有し、
    前記基材の易引裂方向は前記第二の基材の易引裂方向とは異なることを特徴とするRFIDタグ。
  3. 請求項1または2に記載のRFIDタグにおいて、
    前記基材には、前記切込み部と前記2つの端子の間に、当該基材の上面と下面を空隙でつなぐピンホールが形成されていることを特徴とするRFIDタグ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のRFIDタグにおいて、
    前記アンテナは、ダイポールアンテナであることを特徴とするRFIDタグ。
  5. 請求項4に記載のRFIDタグにおいて、前記基材の易引裂方向は前記アンテナの長辺方向に垂直であることを特徴とするRFIDタグ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のRFIDタグにおいて、
    前記基材は紙であることを特徴とするRFIDタグ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のRFIDタグにおいて、
    前記アンテナには当該アンテナと前記ICチップとのインピーダンスの整合をとるスリットが形成されており、当該ICチップの2つの端子が当該スリットをまたぐように当該アンテナに接続していることを特徴とするRFIDタグ。
  8. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のRFIDタグにおいて、
    前記アンテナは、ループアンテナであることを特徴とするRFIDタグ。
  9. 請求項8に記載のRFIDタグにおいて、
    前記基材は紙であることを特徴とするRFIDタグ。
  10. 無線でICチップの情報を送信するアンテナを備えるRFIDタグを製造するRFIDタグ製造方法において、
    他の部分よりも窪んだ切込み部を備えるアンテナを、易引裂方向を有する基材上に形成し、
    前記ICチップが有する2つの端子の略中心部と前記切込み部とが、前記基材の易引裂方向線上に位置するように当該ICチップを前記アンテナに接続することを特徴とするRFIDタグ製造方法。
  11. 請求項10に記載のRFIDタグ製造方法において、
    前記アンテナは、エッチングにより形成されることを特徴とするRFIDタグ製造方法。
  12. 情報を格納するICチップと、
    前記ICチップと2端子を介して接続し、前記ICチップに格納された情報を電波により送信するアンテナと、
    当該アンテナを保持する基材と、を有し、
    前記基材は易引裂方向を備え、
    前記アンテナは当該アンテナの一辺の一部に当該辺の他の部分よりも窪んだ切込み部を備え、
    前記切込み部と前記2つの端子の間とを結ぶ線と、前記基材の易引裂方向とが平行であることを特徴とするRFIDタグ。
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