JP2019008974A - 電装品の冷却構造 - Google Patents

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紘輔 高崎
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Abstract

【課題】電装品への結露水の滴下を防止し得る電装品の冷却構造を提供する。【解決手段】筐体10内に収容した電装品11の上方に熱交換媒体Aの流路16を形成すると共に、筐体10の上面10aと電装品11との間を上下に隔てる流路仕切板17を備える。流路16のうち、流路仕切板17の下側にあたる電装側流路16bの一端を閉塞すると共に、該電装側流路16bの他端を開放し、流路16を流通する熱交換媒体Aは、流路16のうち流路仕切板17の上側にあたる外壁側流路16a又は電装側流路16bの一方から、電装側流路16bの他端にあたる流路仕切板17の縁を回り込んで外壁側流路16a又は電装側流路16bの他方へ流れ込むよう構成する。流路仕切板17は、電装側流路16bの他端側から一端側に向かって下り勾配をなすよう傾斜配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、電装品の冷却構造に関する。
電装品の多くは使用に伴って熱を発し、中には随時の冷却を必要とするものもある。こうした電装品の一例として、ハイブリッド自動車の走行モータに用いられる車載電源装置がある。
近年、開発が進められているハイブリッド自動車では、ディーゼルエンジンのフライホイールハウジング内に超薄型の三相交流機を内蔵し、該三相交流機によりディーゼルエンジンの補佐を行うようになっている。三相交流機は、エンジンの起動時にはスタータとして作動し、車両の発進加速時にはトルクアシスト用モータとして作動し、車両の制動時には電気ブレーキとして作動する。こうして、ディーゼルエンジンの負担を軽減して燃費の向上を図ると共に、ディーゼルエンジンからの大気汚染物質の排出量を低減するようにしている。
こうしたハイブリッド自動車には、モータ駆動用の車載電源装置が搭載される。この種の車載電源装置は、一般に、多数のバッテリセルからなるバッテリをバッテリパック内に収容した構造を取っているが、これらのバッテリセルはなるべく効率良く且つ均等に空冷する必要がある。バッテリセルは過熱により劣化していくが、バッテリを構成する複数のバッテリセルのうち一部が劣化した結果、バッテリセル間で性能に差が生じると、バッテリセル群全体に負担がかかって車載電源装置全体の性能の劣化が早まってしまうからである。
図3はこうした車載電源装置の一例を示しており、ここに示した例では、バッテリ(電装品)を収容したバッテリパック(筐体)1をシャシフレーム2に対しブラケット3を介して架装している。
バッテリパック1の内部には、多数のバッテリセル4aを備えてなるバッテリ4が収容されており、吸気口5から取り込んだ空気6をインテークダクト7のU字型流路を通してブロワ8に導き、該ブロワ8からバッテリ4の直下に流し込んで各バッテリセル4a間を通し上方へ抜き出すことでバッテリ4を強制的に空冷するようにしている。各バッテリセル4a間を通し上方へ抜き出た空気6は、吸気口5と反対側のバッテリパック1の側壁1aに開口された排気口9から外部へ排出される。
尚、この種の車載電源装置に関連する先行技術文献情報としては、例えば下記の特許文献1等がある。
特開2008−80930号公報
上述の如き車載電源装置において、空気6はバッテリ4のバッテリセル4aと熱交換し、温められつつ上方へ抜けることになる。そして、温められた空気6は、バッテリ4の上方から排気口9へ抜ける間、バッテリパック1の上面をなす外壁を介して外気と接する。この時、空気6が水蒸気を含んでいれば、外気によって冷却された結果、露点を下回ってバッテリパック1の上面の内側に結露が生じる可能性がある。結露量が多くなると、結露水がバッテリパック1の上面からバッテリ4に滴下し、バッテリセル4a間に短絡が生じてしまう虞がある。
また、同様の問題は車載電源装置に限らず、冷却を要する種々の電装品について存在し得る。
本発明は、斯かる実情に鑑み、電装品への結露水の滴下を防止し得る電装品の冷却構造を提供しようとするものである。
本発明は、筐体内に収容した電装品の上方に熱交換媒体の流路を形成すると共に、前記筐体の上面と前記電装品との間を上下に隔てる流路仕切板を備えたことを特徴とする電装品の冷却構造にかかるものである。
而して、このようにすれば、筐体の上面から滴下する結露水が流路仕切板で受け止められることにより、結露水が電装品に達することが防止される。
本発明の電装品の冷却構造において、前記流路仕切板は、水平方向に対し傾斜配置されることが好ましい。
本発明の電装品の冷却構造においては、前記流路のうち、前記流路仕切板の下側にあたる電装側流路の一端を閉塞すると共に、該電装側流路の他端を開放し、前記流路を流通する熱交換媒体は、前記流路のうち前記流路仕切板の上側にあたる外壁側流路又は前記電装側流路の一方から、該電装側流路の他端にあたる前記流路仕切板の縁を回り込んで前記外壁側流路又は前記電装側流路の他方へ流れ込むよう構成することが好ましく、このようにすれば、流路を流れる熱交換媒体が外壁側流路の全長にわたって筐体の上面と接触することになり、十分に熱交換媒体を冷却することができる。
本発明の電装品の冷却構造において、前記流路仕切板は、前記電装側流路の他端側から一端側に向かって下り勾配をなすよう傾斜配置されていることが好ましい。
本発明の電装品の冷却構造において、前記流路仕切板には、傾斜方向に沿って曲げ部が形成されていることが好ましい。
本発明の電装品の冷却構造において、前記流路仕切板には、傾斜方向に直交する向きに沿って曲げ部が形成されていることが好ましい。
本発明の電装品の冷却構造によれば、以下の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、放熱板と前記電装品との間を上下に隔てる流路仕切板により、電装品への結露水の滴下を防止することができる。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、流路仕切板に滴下した結露水を傾斜に沿って誘導することができる。
(III)本発明の請求項3に記載の発明によれば、放熱板により十分に熱交換媒体が冷却されるので、電装品の冷却効率を向上させることができる。
(IV)本発明の請求項4に記載の発明によれば、流路仕切板に滴下した結露水を傾斜に沿って誘導すると共に、流路に熱交換媒体を流通させるにあたり、熱交換媒体の滞留や流れの偏りを防止し、電装品の冷却効率を一層向上させることができる。
(V)本発明の請求項5に記載の発明によれば、流路仕切板に滴下した結露水を傾斜に沿って確実に誘導することができると共に、流路仕切板の剛性を高め、傾斜方向中間部の撓みを抑えることができる。
(VI)本発明の請求項6に記載の発明によれば、流路仕切板の剛性を高め、傾斜方向に直交する向きに関する中間部の撓みを抑えることができる。
本発明の電装品の冷却構造の形態の一例を示す正断面図である。 本発明の電装品の冷却構造の形態の一例を示す側断面図であり、図1のII−II矢視相当図である。 従来の電装品の冷却構造の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明の実施による電装品の冷却構造の形態の一例を示すものである。本実施例の電装品の冷却構造では、冷却のために外気を取り入れることをせず、筐体(バッテリパック)10内で熱交換媒体としての空気Aを循環させることで内部の電装品(バッテリ)11を冷却するようにしている。
本実施例の電装品の冷却構造は、図1、図2に示す如く、全体として略長方形状のバッテリパック10内に複数の電装パーツ(バッテリセル)11aからなるバッテリ11を収容した車載電源装置として構成される。
図1に示す如く、バッテリパック10内の所定位置にはファン12が備えられており、このファン12の動作により、バッテリパック10内を空気Aが循環するようになっている。
バッテリセル11aは、バッテリパック10内に合計二百個が収容されており、車両への搭載に際するレイアウトの都合上、これら二百個のバッテリセル11aが百個ずつ、上下二段に分けて配置されている。上下二段のバッテリセル11aは、図1に示す如くバッテリパック10の長手方向(図1の左右方向)に十列配置され、また図2に示す如く、長手方向と直交する方向(図2の左右方向)に十列配置されている。図1に示す如く、バッテリパック10の長手方向におけるバッテリセル11a同士の隙間には、長手方向に直交し且つ上下方向に沿った面を有する板状の構造材13が配置されており、この構造材13同士の間にバッテリセル11aを挟み込むようにして、バッテリパック10に対してバッテリセル11aを支持するようになっている。
図2に示す如く、バッテリパック10の長手方向に直交する方向に配列したバッテリセル11a同士の間の隙間は、空気Aを上下方向に通すための電装間流路14として構成されている。各バッテリセル11aはバッテリパック10の長手方向に直交する方向に互いに等間隔で配置されているので、電装間流路14同士は等間隔に配列しており、また、その流路幅も互いに等しく一定である。
ファン12は、バッテリ11の下面に向かって空気Aを送り込み、電装間流路14を抜けた空気Aをバッテリ11の上面から吸い寄せて再度バッテリ11の下面に向かって送り込むようになっている(図1参照)。空気Aは、ファン12から送り出された後、バッテリ11の下方に形成した流路(下側流路)15から電装間流路14を通ってバッテリ11の上方に形成した流路(上側流路)16に抜け、再度ファン12へと戻るように循環する。
上側流路16には、バッテリ11の上面に沿って流路仕切板17が備えられており、この流路仕切板17により、上側流路16はバッテリ11から遠い上側(バッテリパック10の上面10aに近い側)の外壁側流路16aと、バッテリ11に近い下側の電装側流路16bとに二分割されている。流路仕切板17は、上側流路16におけるファン12側の位置(図1中、右側)から、バッテリ11に関してファン12と反対側の位置(図1中、左側)まで延びている。電装側流路16bは、ファン12側にあたる一端が閉塞される一方、ファン12と反対側の他端は開放されており、バッテリ11から上側流路16を通ってファン12へ流れる空気Aは、まず電装側流路16bを流れて電装側流路16bの他端にあたる流路仕切板17の縁へ到達した後、該縁を回り込んで外壁側流路16aに折り返しつつ流れ込み、該外壁側流路16aからファン12に戻されるようになっている。すなわち、上側流路16は、電装側流路16bにおけるファン12側の端部を最上流部、外壁側流路16aにおけるファン12側の端部を最下流部とし、且つ流路仕切板17のファン12と反対側の端部を、電装側流路16bと外壁側流路16aとが連通する中間部として構成されている。
バッテリ11のファン12に向かい合う面と、ファン12の間には、誘導壁18が設置されている。誘導壁18は、バッテリ11のファン12に向かい合う側面のファン12より上の位置からファン12に向かい水平方向に沿った面をなして伸びる上面18aと、該上面18aの先端(ファン12側の端部)から下方に屈曲して伸びつつ鉛直方向に沿った面をなす側面18bと、該側面18bの下端から誘導壁18に向かって斜め下方に伸びる斜面18cとを備えてなる。側面18bは、ファン12のバッテリ11と対向する部分と接しており、空気Aの流れ方向に関し、上面18aはファン12より上流側、斜面18cはファン12より下流側に位置している。そして、外壁側流路16aをファン12に向かって流れてきた空気Aは、斜面18cに沿って下側流路15へと送り出されるようになっている。
バッテリパック10の下面10bにおけるファン12の下方にあたる位置には、下面10bを上下に貫通する水抜き穴19が備えられており、バッテリパック10内に生じた結露水Wが水抜き穴19から適宜抜き出されるようになっている。
流路仕切板17は、ファン12に向かって、すなわち電装側流路16bの他端側から一端側に向かって下り勾配をなすよう、水平方向に対して傾斜配置される。流路仕切板17には、傾斜方向に沿って伸びる曲げ部17aと、傾斜方向と直交する向きに沿って伸びる曲げ部17bとが設けてある。流路仕切板17は、図2に示す如く、傾斜方向(図2の紙面と直交する方向)に沿って複数設けられた曲げ部17aにて、傾斜方向と直交する方向に複数回、上下に屈曲しており、傾斜方向と直交する向きの断面が矩形波状の形状をなしている。また、流路仕切板17は、図1に示す如く、傾斜方向に直交する向き(図1の紙面と直交する方向)に沿って複数設けられた曲げ部17bにて、傾斜方向に複数回、上下に屈曲しており、傾斜に沿った鉛直方向の断面が三角波状の形状をなしている。尚、ここで、「傾斜方向に沿って伸びる曲げ部17a」とは、必ずしも流路仕切板17の傾斜方向に対し曲げ部17aが正確に平行に備えられていることを意味するものではない。ここでいう「曲げ部17aの向きが傾斜方向に沿っている」とは、「曲げ部17aの形成された向きが、傾斜方向の成分を含んでいる」といった程度の意味である。曲げ部17aは、傾斜方向に対してある程度の角度を有して形成されていても良いし、曲げ部17aが流路仕切板17のなす面に沿って適宜屈折するように形成されていても良い。また、「傾斜方向と直交する向きに沿って伸びる曲げ部17b」についても同様である。
バッテリパック10の上面10aをなす外壁は、上側流路16を流通する空気Aの熱を外部へ効率良く放出するよう、放熱板20として構成されている。放熱板20は熱伝導性の高い金属等の素材により形成されており、放熱板20の上下には、鉛直方向に沿った面をなして突出するフィン20aが設けてある。放熱板20の上側に設けられた各フィン20aは、本実施例の車載電源装置を車両に設置する際、各フィン20aのなす鉛直面が車両の進行方向に沿った向きをなすよう配置される。また、放熱板20の下側に設けられた各フィン20aは、該各フィン20aのなす鉛直面が外壁側流路16aを流れる空気Aの流れ方向に沿った向きをなすよう配置される。本実施例の場合、放熱板20の上側の各フィン20aと、下側の各フィン20aの向き、及び平面視における位置は互いに一致している。
次に、上記した本実施例の作動を説明する。
バッテリ11の動作に伴い、各バッテリセル11aには熱が発生するので、この熱を除去するためにファン12を作動させる。ファン12の作動により、図1に示す如く、バッテリパック10内の空気Aがファン12から下側流路15、電装間流路14、上側流路16、ファン12の順に循環する。上述の如く、上側流路16は流路仕切板17により外壁側流路16aと電装側流路16bとに分割されており、電装間流路14から上側流路16に抜き出された空気Aは、電装側流路16bをファン12から遠ざかる向きに流れた後、流路仕切板17の端部にて折り返し、外壁側流路16aをファン12に向かって流れる。
外壁側流路16aは、放熱板20として構成されたバッテリパック10の上面10aを介して外部空間と隣接しており、空気Aは、外壁側流路16aを流れる間、放熱板20を介して外気と熱交換し、冷却される。
ここで、放熱板20の上側に突出したフィン20aは、車両の進行方向に沿った向きに設置されているので、外気がフィン20a同士の隙間に沿って流れる。このため、バッテリパック10内の空気Aから熱を奪った外気は速やかに新しい外気と入れ替わり、常に新しい外気が放熱板20の表面を冷却することになる。また、放熱板20の下側に突出したフィン20aも、外壁側流路16aにおける空気Aの流れ方向に沿った向きに設置されているので、フィン20aが空気Aの流れを妨げることはない。このため、外気と熱交換して冷却した空気Aは、電装側流路16bから送り込まれる空気Aと速やかに入れ替わる。このように、放熱板20では、上下のフィン20aを外気や空気Aの流れに沿って配置することで、熱交換の効率を保つようにしている。
そして、空気Aが放熱板20にて外気と熱交換する際、空気Aに水蒸気が含まれていれば、空気Aの温度が露点を下回り、結露が生じる可能性がある。結露が生じた場合、図1に示す如く、結露水Wは放熱板20の下面や、該下面に備えたフィン20aの表面に付着する。結露水Wの量が多くなれば、結露水Wは放熱板20から下方へ滴下することになる。
ここで、本実施例においては、放熱板20と、下方のバッテリ11との間を上下に隔てるように流路仕切板17が設置されている。放熱板20から結露水Wが滴下しても、結露水Wは流路仕切板17で受け止められるので、結露水Wがバッテリ11に達することはなく、結露水Wによってバッテリ11に短絡が生じる心配はない。
さらに、流路仕切板17は傾斜配置されているため、流路仕切板17に滴下した結露水Wは、流路仕切板17のなす勾配に沿ってファン12側へ流れる。流路仕切板17の端部に達すると、結露水Wは下方の誘導壁18の上面へ落下し、さらに側壁18bの表面に沿って下方へ流れ落ちる。バッテリパック10の下面10bには、ファン12の下方に水抜き穴19が設けられているため、ファン12の下方に流れ落ちた結露水Wは、水抜き穴19から適宜排出される。ここで、流路仕切板17には、上述の如く傾斜方向に沿って曲げ部17aが形成されているので(図2参照)、結露水Wは、曲げ部17aに沿ってファン12まで確実且つ円滑に誘導される。
尚、流路仕切板17の傾斜は、結露水Wをバッテリ11へ滴下させずに誘導するという機能の点では、ここに示した例以外の向きに設定しても良い。例えば、本実施例とは逆に、流路仕切板17がファン12から離れる向きに下り勾配をなすよう配置することも可能である。ただし、この場合は、電装側流路16bにおけるファン12側の天井面付近に温度の高い空気Aが滞留し、空気Aの循環に支障を生じてしまう虞がある。また例えば、上側流路16における空気Aの流れ方向と直交する向きに流路仕切板17の傾斜を設定することもできるが、このようにすると、電装側流路16bを流れる空気Aに関し、流れ方向と直交する向きに流量の偏りが生じてしまい、これがバッテリセル11a間の冷却効率のばらつきの原因となる可能性がある。このように、空気Aの円滑な流れを考えた場合、やはり本実施例の如く、流路仕切板17はファン12側に向かって下り勾配をなすように配置することが好ましい。
また、流路仕切板17には、電装側流路16bから空気Aを一旦折り返してから外壁側流路16aへ流すことで、熱交換の効率をさらに向上する効果もある。すなわち、上述の如く、空気Aは上側流路16のうち外壁側流路16aで外気と熱交換するが、この際、仮に上側流路16に流路仕切板17を設置せず、電装間流路14を抜けた空気Aが折り返すことなくファン12へ流れるようにすると、ファン12に近い側の電装間流路14から抜き出された空気Aは、上側流路16おける外気との熱交換を十分に経ていない状態でファン12から再度下側流路15を通って電装間流路14へ流入することになってしまう。そうなると、バッテリセル11a間で位置によって冷却効率にむらが生じ、バッテリ11全体を均一に冷却することができない。そこで、本実施例では、電装間流路14を通過した空気Aを一旦ファン12から遠い側へ導いてから外壁側流路16aに流すことで、上側流路16を流れる空気Aの全量が、必ず外壁側流路16aの全長にわたって外気と接触することになる。こうして、放熱板20による空気Aの冷却の機会を十分に得ることで、バッテリ11の冷却効率の向上を図っているのである。
流路仕切板17に傾斜方向に沿って形成した曲げ部17aには、上述の如き結露水Wの誘導のほか、流路仕切板17の剛性を高める役割もある。すなわち、仮に曲げ部17aを備えず、傾斜方向に直交する向きの断面が直線状になるよう流路仕切板17を形成した場合、流路仕切板17は、傾斜方向中間部が上下に撓みやすくなる。流路仕切板17には、バッテリ11の使用状況により、熱膨張による変形のほか、車両から伝わる振動等、流路仕切板17を撓ませるような種々の力が作用する。流路仕切板17に撓みが生じれば、流路仕切板17を構成する素材にその都度応力が生じて強度の低下を招いてしまう虞があるほか、電装側流路16bや外壁側流路16aの流路幅が不均一となり、空気Aの流通に影響してバッテリ11の冷却にむらが生じかねない。そこで、傾斜方向に沿って曲げ部17aを形成することで、流路仕切板17に生じる上述の如き撓みを抑えるようにしている。
また同様に、流路仕切板17に傾斜方向と直交する向きに形成された曲げ部17bには、傾斜方向に直交する向きに関し、中間部が上下に撓むような変形を防止する役割がある。本実施例では、このように流路仕切板17のなす面に沿った二方向にそれぞれ曲げ部17a及び曲げ部17bを形成することで剛性を高め、撓みによる冷却性能の低下を防ぐようにしている。
ここで、図1ではファン12から空気Aが下側流路15へ送り出され、電装間流路14を経て上側流路16に抜き出される場合を例示したが、空気Aの流れの向きはこれに限定されない。例えば、図1に示した流れとは逆に、ファン12から上側流路16へ空気を送り出し、電装間流路14から下側流路15へ抜き出すようにしても良い。この場合、上側流路16を流通する空気Aは、外壁側流路16aをファン12から遠ざかる向きへ流れた後、流路仕切板17の縁を回り込んで電装側流路16bに流入し、電装間流路14へ流れ込むことになる。このようにした場合も、空気Aは外壁側流路16aの全長にわたって放熱板20と接触することになるので、空気Aを放熱板20により十分に冷却することが可能である。
また、ファン12を一定時間毎に逆回転させたり、互いに流れ方向を逆に設定した二基のファンを備えて一定時間毎に動作するファンを切り替えることで、空気Aの流れ方向を周期的に変更するようにしても良い。
以上のように、上記本実施例においては、筐体(バッテリパック)10内に収容した電装品(バッテリ)11の上方に熱交換媒体(空気)Aの流路(上側流路)16を形成すると共に、筐体10の上面10aと電装品11との間を上下に隔てる流路仕切板17を備えているので、放熱板20から滴下する結露水Wが流路仕切板17で受け止められることにより、結露水Wが電装品11に達することが防止される。
本発明の電装品の冷却構造において、流路仕切板17は、水平方向に対し傾斜配置されているので、流路仕切板17に滴下した結露水Wを傾斜に沿って誘導することができる。
本発明の電装品の冷却構造においては、流路16のうち、流路仕切板17の下側にあたる電装側流路16bの一端を閉塞すると共に、該電装側流路16bの他端を開放し、流路16を流通する熱交換媒体Aは、流路16のうち流路仕切板17の上側にあたる外壁側流路16a又は電装側流路16bの一方から、電装側流路16bの他端にあたる流路仕切板17の縁を回り込んで外壁側流路16a又は電装側流路16bの他方へ流れ込むよう構成しているので、流路16を流れる熱交換媒体Aが外壁側流路16aの全長にわたって筐体10の上面10aをなす放熱板20と接触することになり、十分に熱交換媒体Aを冷却し、電装品11の冷却効率を向上させることができる。
本発明の電装品の冷却構造において、流路仕切板17は、電装側流路16bの他端側から一端側に向かって下り勾配をなすよう傾斜配置されているので、流路仕切板17に滴下した結露水Wを傾斜に沿って誘導すると共に、流路16に熱交換媒体Aを流通させるにあたり、熱交換媒体Aの滞留や流れの偏りを防止し、電装品11の冷却効率を一層向上させることができる。
本発明の電装品の冷却構造において、流路仕切板17には、傾斜方向に沿って曲げ部17aが形成されているので、流路仕切板17に滴下した結露水Wを傾斜に沿って確実に誘導することができると共に、流路仕切板17の剛性を高め、傾斜方向中間部の撓みを抑えることができる。
本発明の電装品の冷却構造において、流路仕切板17には、傾斜方向に直交する向きに沿って曲げ部17bが形成されているので、流路仕切板17の剛性を高め、傾斜方向に直交する向きに関する中間部の撓みを抑えることができる。
したがって、上記本実施例によれば、電装品への結露水の滴下を防止し得る。
尚、本発明の電装品の冷却構造は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 筐体(バッテリパック)
10a 上面
11 電装品(バッテリ)
16 流路(上側流路)
16a 外壁側流路
16b 電装側流路
17 流路仕切板
A 熱交換媒体(空気)

Claims (6)

  1. 筐体内に収容した電装品の上方に熱交換媒体の流路を形成すると共に、前記筐体の上面と前記電装品との間を上下に隔てる流路仕切板を備えたことを特徴とする電装品の冷却構造。
  2. 前記流路仕切板は、水平方向に対し傾斜配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電装品の冷却構造。
  3. 前記流路のうち、前記流路仕切板の下側にあたる電装側流路の一端を閉塞すると共に、該電装側流路の他端を開放し、前記流路を流通する熱交換媒体は、前記流路のうち前記流路仕切板の上側にあたる外壁側流路又は前記電装側流路の一方から、該電装側流路の他端にあたる前記流路仕切板の縁を回り込んで前記外壁側流路又は前記電装側流路の他方へ流れ込むよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電装品の冷却構造。
  4. 前記流路仕切板は、前記電装側流路の他端側から一端側に向かって下り勾配をなすよう傾斜配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電装品の冷却構造。
  5. 前記流路仕切板には、傾斜方向に沿って曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項2又は4に記載の電装品の冷却構造。
  6. 前記流路仕切板には、傾斜方向に直交する向きに沿って曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項2、4又は5に記載の電装品の冷却構造。
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