JP2019007603A - 遊星歯車機構を用いた変速装置、伝動装置、電動作業車両 - Google Patents

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壮州 重原
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Abstract

【課題】小型で静粛な遊星歯車機構を用いた変速装置を提供する。【解決手段】遊星歯車機構を用いた変速装置1は、リングギア26、サンギア、およびキャリアに保持されたプラネタリギア25を有する遊星歯車機構20と、リングギア26をフロート状態で保持する保持部11と、リングギア26を保持部11に保持する複数の軸状部材40とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、遊星歯車機構を用いた変速装置、この変速装置を用いた伝動装置、および伝動装置を利用した電動作業車両に関する。
特許文献1には遊星歯車機構付き変速装置が開示されている。この遊星歯車機構付き変速装置は、リングギア、サンギア、およびプラネタリギアを有する遊星歯車機構と、リングギアを固定保持するケースとを有する。特許文献1には、リングギアを起振源とするギア音や振動がケースに伝達されるのを抑制する必要がある点が記載されている。
特許文献1に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置においては、特許文献1の図4に示されるように、リングギア24は環状の中間部材40を挟んでケース11に固定保持されている。リングギア24と中間部材40との間には隙間42が設けられ、両者は第1接触部50のみで接触し、第1接触部51においてリングギア24から中間部材40に振動が伝達される。一方、中間部材40とケース11との間には隙間44が設けられ、両者は第2接触部60でのみ当接し、第2接触部60において中間部材40からケース11に振動が伝達される。
特開2009−168142号公報
上述したように、特許文献1に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置は、リングケース24の外周側に環状の中間部材40を設けてケース11に固定保持されている。したがって、遊星歯車機構の外径寸法が大型化するという問題がある。
(1)第1の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置は、リングギア、サンギア、およびキャリアに保持されたプラネタリギアを有する遊星歯車機構と、前記リングギアをフロート状態で保持する保持部と、前記リングギアを前記保持部に保持する複数の軸状部材とを備える。
(2)第2の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置は、第1の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置において、前記リングギアの外周面と前記保持部の内周面との間に間隙が設けられている。
(3)第3の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置は、第1および2の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置において、前記リングギアの径方向の変位で前記軸状部材が前記保持部の内周面に押圧されたとき、全周において、前記リングギアの外周面と前記保持部の内周面との間に間隙が存在する。
(4)第4の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置は、第1の態様から第3の態様のいずれかの態様の遊星歯車機構を用いた変速装置において、前記リングギアの外周面において軸方向に延在し、かつ径方向外側に開放されて窪む第1溝と、前記保持部の内周面において軸方向に延在し、かつ径方向内側に開放されて窪む第2溝とを有し、前記第1溝と第2溝とが対向して形成される挿入孔に前記軸状部材が挿入されている。
(5)第5の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置は、第2の態様による遊星歯車機構における前記間隙の大きさをG、前記軸状部材の径方向寸法をPD、前記リングギアに設けた第1溝の深さをRD、前記保持部に設けた第2溝の径方向の深さをCDとしたとき、CD+RD−PD<Gである。
(6)第6の態様による遊星歯車機構を用いた変速装置は、第1の態様から第5の態様のいずれかの態様の遊星歯車機構を用いた変速装置において、前記軸状部材は断面円形のピンであり、前記挿入孔は周方向に120度ピッチで3箇所に設けられ、前記3箇所の挿入孔に前記ピンがそれぞれすきま嵌めで嵌め合わされている。
(7)第7の態様による伝動装置は、第1の態様から第6の態様のいずれかの変速装置と、前記変速装置に駆動力を入力する電動機とを備える。
(8)第8の態様による電動作業車両は、第7の態様による一対の伝動装置と、前記一対の伝動装置のそれぞれのキャリアに設けられたハブに装着された左右のタイヤと、前記一対の伝動装置のそれぞれの電動機を駆動制御するコントローラとを備える。
本発明によれば、遊星歯車機構の外径寸法を大型化することなく、リングギアをケースに回転不能に保持しつつ低騒音化を図ることができる。
遊星歯車機構を用いた変速装置のスケルトン表示による全体構成図 遊星歯車機構を用いた変速装置の要部の斜視図。 入力軸近傍の断面図。 リングギアをケースに嵌合した状態を説明する正面図 (a)はケースを模式的に示す要部斜視図、(b)はリングギアを模式的に示す要部斜視図 ピンの直径と、リングギアのギア溝の半径と、ケースのケース溝の半径を説明する図 リングギアからケースに伝達される力の経路を説明する図 実施形態の変速装置を組み込んだ電動フォークリフトの構成を説明するブロック図
図1から図7を参照して、遊星歯車機構を用いた変速装置の一実施の形態を説明する。図1に示すように、遊星歯車機構を用いた変速装置1は、ケース10と、ケース10の内部に収容された遊星歯車機構20とを含んで構成される。変速装置1は、たとえば図示するように、電動機2からの入力を変速して取り出す伝動装置として用いられる。
電動機2の出力は入力軸21から入力ギア22と23に伝達されて減速され、遊星歯車機構20に入力される。遊星歯車機構20は、電動機2の出力を減速するギア23と連結されたサンギア24と、サンギア24と噛み合う3つのプラネタリギア25と、プラネタリギア25と噛み合う内接歯車を有するリングギア26と、3つのプラネタリギア25を保持するキャリア27とを備えている。キャリア27は図示しないタイヤが装着されるハブ27aを先端に設けている。
入力軸21と入力ギア22は軸受31でケース10に回転可能に保持される。入力ギア22と噛み合う減速ギア23はサンギア24と一体に形成され、軸受32でケース10に回転可能に保持される。キャリア27は軸受33a,33bでケース10に回転可能に保持される。プラネタリギア25は軸受34でキャリア27に回転可能に保持される。
図2および図4を参照して説明する。
リングギア26は、環状のギア本体26aと、ギア本体26aの内周側の内接歯車26bとを有する。ギア本体26aの外周面には断面形状が略半円形状のリング溝26cが径方向に所定深さ、軸方向に所定長さに形成されている。リング溝26cは、遊星歯車機構の径方向外側に開放された窪みである。実施の形態の変速装置1では、リング溝26cは、周方向に等間隔で、すなわち120度ピッチで3箇所に設けられている。
ケース10は、リングギア26が嵌め込まれ、リングギア26を回転不能に保持するリングギア保持部11を有する。リングギア保持部11はリングギア26の厚みに相当する深さを有する環状凹部として形成されている。リングギア保持部11の開口縁から環状凹部に向けて後述するケース溝11aが120度ピッチで形成されている。すなわち、リング保持部11の内周面には断面形状が略半円形状のケース溝11aが径方向に所定深さ、軸方向に所定長さに形成されている。ケース溝11aは、遊星歯車機構の径方向内側に開放された窪みである。実施の形態の変速装置では、ケース溝11aは、周方向に等間隔で、すなわち120度ピッチで3箇所に設けられている。
図4によく示されているように、リングギア26の外周面とケース10の内周面との間には間隙15が設けられている。リング溝26cとケース溝11aは互いに対向してピン挿入孔41を形成する。この挿入孔41には軸状部材である断面円形のピン40が挿入されている。このピン40によりリングギア26がケース10に回転不能に保持される。図7に示すように、リングギア26からケース10には、ピン40を介して径方向の入力と周方向の入力が伝達される。したがって、ピン40によりリングギア26の振動や音がケース10に伝達される。
図6を参照して説明する。
実施の形態の変速装置1では、リングギア26の外径と、ケース10の内径とを適切に設定して所定寸法Gの間隙15を形成する。また、ピン40の直径PDと、リング溝26cの溝深さRDと、ケース溝11aの溝深さCDとの寸法を適切に設定してリングギア26からケース10に伝わる振動と音が所定レベル以下となるようにする。
ピン40の直径PD、ケース溝11aの径方向の深さ(半径)CD、リングギア溝26cの径方向の深さ(半径)RDは、以下の(1)式で示される。
CD+RD>PD (1)
(1)式は、ピン40が挿入孔41にすきま嵌めで挿入されることを示す。
リングギア26とケース11との間に設けられている間隙15の寸法Gは、以下の(2)式で示される。
G>CD+RD−PD (2)
(2)式は、リングギア26からケース10へどのような力が作用しても、すなわちリングギア26からケース10に対して径方向の入力と捩り方向の入力が作用しても、間隙15が存在することを示す。
上記(1),(2)式で示すように、間隙15の寸法G、ピン40の直径PD、ケース溝11aの径方向深さCD、リングギア溝26cの径方向深さRDを設定すると、リングギア26の外周面はケース10に設けたリングギア保持部11の内周面と接触することがない。リングギア26からケース10への径方向の入力と周方向の入力は、3つのピン40を介して行われる。そのため、上記2つの入力については、リングギア26の振動や音が直接ケース10へ伝達される経路が存在せず、振動と音の伝達経路が3箇所のみであり、低騒音化が実現できる。また、3箇所のピン40でリングギア26を保持部11に保持するようにしたので、リングギア26と保持部11の調心も自動的に行われる。
なお、リングギア26はケース10の環状凹部である保持部11に軸方向に挿入され、リングギア26の一方の端面は外周縁でケース10の凹部底面に接するが、凹部底面に押し付けるような構造ではない。したがって、リングギア26からケース10に伝達される軸方向の入力は、図7で説明した外径方向の入力や捩り方向の入力に比べると小さい。すなわち、遊星歯車機構20で発生してケース10に軸方向の入力として伝達される振動や音のレベルは、図7で説明した経路により発生するレベルに比べて小さい。よって、外径方向の入力と捩り方向の入力に伴って発生する騒音を低減すれば十分に騒音レベルを低減する効果がある。
以上の構造を実現する上では、リングギア26の最大反力トルクによりピン40が変形したり、折損しないような設計が不可欠である。また、リングギア26と保持部11はともに周面に溝26cと11aの窪みが形成されているので、ピン40を介して保持部11に作用する荷重により、リングギア26と保持部11,ケース10が変形しないように設計することも必要である。もちろん、各部寸法の許容誤差や許容範囲にも配慮した設計が必要である。
本実施の形態の遊星歯車機構を用いた変速装置1では、次の作用効果を奏する。
(1)実施形態の遊星歯車機構を用いた変速装置1は、リングギア26、サンギア24、およびキャリア27に保持されたプラネタリギア25を有する遊星歯車機構20と、リングギア26をフロート状態で保持する保持部11と、リングギア26を保持部11に保持する複数の軸状部材、例えばピン40とを備える。具体的には、リングギア26の外周面と保持部11の内周面との間に間隙15を設け、リングギア26をフロート状態で保持部11に保持している。実施形態では、次のような構成を採用してフロート状態、すなわちフローティング構造を実現している。
すなわち、リングギア26の径方向の変位で軸状部材であるピン40が保持部11の内周面に押圧されたとき、全周において、リングギア26の外周面と保持部11の内周面との間に間隙が存在するように構成されている。
これにより、遊星歯車機構付き変速装置1を大型化することなく、すなわち、従来例のように中間部材をリングギア26と保持部11との間に介在させることなく、リングギア26を保持部11に保持することができる。また、遊星歯車機構20で発生してケース10に伝達される振動や音が抑制され、変速装置1の騒音レベルを低減することができる。
フローティング構造の採用により次のような作用効果も得られる。
プラネタリギア25とリングギア26との噛み合い構造にあっては、プラネタリギア25とリングギア26の加工精度、ならびにキャリア27の加工精度、およびリングギア26の熱処理歪み等のバラツキによる噛み合い不良に起因する起振力も考慮する必要がある。そのため、起振力を抑制するためには、高い加工精度が要求され、熱処理歪みも考慮した設計や製造技術の検討も不可欠である。このため、高コスト化の要因となる。この点、上述したフローティング構造を採用することにより、それほど高い加工精度が必要でなく、また、熱処理歪みもそれほど考慮する必要がない。その結果、コストアップすることなく低騒音レベルの遊星歯車機構を実現できる。
(2)実施形態の遊星歯車機構を用いた変速装置1においては、リングギア26の外周面には、軸方向に延在し、かつ径方向外側に開放されて窪む第1溝であるリングギア溝26cが設けられ、保持部11の内周面には、軸方向に延在し、かつ径方向内側に開放されて窪む第2溝であるケース溝11aが設けられている。軸状部材であるピン40は、リングギア溝26cとケース溝11aとが対向して形成される挿入孔41に挿入され、リングギア26が保持部11に保持される。さらに、間隙の大きさをG、軸状部材40の径方向寸法をPD、リングギア26に設けたリングギア溝26cの深さをRD、保持部11に設けたケース溝11aの径方向の深さをCDとしたとき、CD+RD−PD<Gとなるように、各部の寸法が設定されている。
これにより、遊星歯車機構20で発生してケース10に伝達される振動や音を抑制するようにした遊星歯車機構20の設計、製作が容易であり、かつ、変速装置1に組み込む際の組立性も向上する。よって、コストが嵩むこともない。
(3)実施形態の遊星歯車機構を用いた変速装置1においては、軸状部材は断面円形のピン40であり、挿入孔41は周方向に120度ピッチで3箇所に設けられ、3箇所の挿入孔41にピン40がそれぞれすきま嵌めで嵌め合わされている。周方向に等間隔に3箇所でリングギア26が保持部11に保持されるので、自動調心性もよく、組立も簡単である。
以上説明した伝動装置は、たとえば、図8に示すように、電動フォークリフトの左右の前輪に組み込まれる走行駆動装置として用いて好適である。
図8は、電動フォークリフトの構成を示す図である。電動フォークリフト60は、本体61と、フォーク62と、左右の前後輪63FR、63FL、63RR,63RLと、左右の前輪を駆動する左右の走行駆動装置64R、64Lと、コントローラ65と、バッテリ66と、左右の電動機用インバータ67R、67Lとを有する。図示しない前後進レバーを前進に切換えてアクセルペダルを踏み込むと、ペダル踏み込み量に応じたトルクで走行駆動装置64R,64Lが回転してタイヤに走行駆動力を与え、フォークリフトが前進する。
電動フォークリフトは、内燃機関を搭載していないのでエンジン騒音、振動が発生しない。そのため、電動フォークリフトでは電動機64R、64Lの出力トルクをタイヤ63FR、63FLに伝達する変速装置1から発生する騒音、振動がフォークリフトの騒音の主たる要因となるため、変速装置1の低騒音化が必要である。
実施の形態による遊星歯車機構を用いた伝動装置は、ピン40によりリングギア26の振動や音がケース10に伝達されるようにし、かつ、ピン40の直径、リングギア26の外径、ケース10の内径、ケース溝11aの径方向深さ、リング溝26cの径方向深さを適切に設定したので、低騒音化が実現できた。
(4)実施形態の伝動装置は、上述したような遊星歯車機構20を用いた変速装置1と、変速装置1に駆動力を入力する電動機2とを備える。
これにより、小型で、低騒音の伝動装置を提供できる。
(5)実施形態の電動フォークリフトは、上記遊星歯車機構20を用いた一対の伝動装置と、一対の伝動装置のそれぞれのキャリア27に装着される左右のタイヤ63FR,FLと、一対の伝動装置のそれぞれの電動機2を駆動制御するコントローラ65とを備える。エンジンを搭載するフォークリフトのような作業車両は、エンジンが起振源となるので、走行系を電動化する場合、エンジンに起因する騒音対策はさほど重要ではない。しかし、エンジンのような内燃機関を搭載しない電動フォークリフトでは、走行電動駆動装置を構成する伝動装置から発生する騒音のレベルを下げる必要がある。
実施形態のように、低騒音化を図った伝動装置を用いることにより、静粛な電動フォークリフトが提供できる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
実施形態の遊星歯車機構を有する変速装置1は、リングギア26と保持部11との間に間隙15を設け、さらに、リングギア26と保持部11との間にピン40を介在させてフロート状態を実現したが、その他の構造でフロート状態を実現することもできる。
(変形例2)
実施形態の遊星歯車機構20では、サンギア24に入力された駆動力をキャリア27から出力するためリングギア26をケース10に固定したが、入力と出力は適宜のギアを設定することができる。また、リングギア26は、静止物体であるケース10に固定保持されて回転反力をケース10で受けるようにした。しかし、本発明では、リングギア26により回転駆動力を伝達される可動部材を有する構成でもよい。すなわち、サンギア24を固定し、キャリア27から動力を入力してリングギア26を回転して可動部材から駆動力を出力する構成でもよい。
(変形例3)
実施形態では、ピン40は120度ピッチで3箇所に使用したが、2箇所以上であれば3箇所に限定されない。また、リングギア26とケース11との間には間隙15が設けられ、間隙15の大きさG、ピン40の直径PD、ケース溝11aの径方向深さCD、リングギア溝26cの径方向深さRDの寸法の間には上記式(1)(2)とは異なる以下(3)、(4)式のようにしてもよい。
CD+RD=PD (3)
G=CD+RD−PD (4)
(変形例4)
リングギア26の反力をケース10に伝達する軸状部材は、実施形態では断面円形のピン40としたが、断面形状は円形に限定されない。リングギア26の径方向の入力と周方向の入力を効率よくケース10に伝達し、かつ、リングギア26が径方向に最大変位したときでも、リングギア26とケース10の間に間隙15が残るような形状や寸法に設定されていれば円形に限定されず、楕円形状や多角形であってもよい。
(変形例5)
実施の形態の遊星歯車機構を用いた変速装置1は、電動機2の駆動力を減速して走行駆動力とする伝動装置に組み込まれるものとして説明したが、本発明による遊星歯車機構を用いる変速装置はこれに限定されない。たとえば、巻上装置の伝動装置として使用することもできる。
(変形例6)
図8では、遊星歯車機構を有する変速装置を用いた伝動装置をフォークリフトの走行駆動装置に適用した構成を示したが、本発明による電動作業車両は、電動フォークリフトに限らず、ホイールローダなど他の産業車両にも適用することができる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1:変速装置、2:電動機、10:ケース、11:保持部、11a:ケース溝、15:間隙、20:遊星歯車機構、21:入力軸、22:入力ギア、23:減速ギア、24:サンギア、25:プラネタリギア、26:リングギア、26c:リング溝、27:キャリア、27a:ハブ、31,32,33:軸受、40:ピン、41:挿入孔、61:フォークリフト本体、63F、63FL、63RR、63RL:タイヤ、64R、64L:走行駆動装置、65:コントローラ

Claims (8)

  1. リングギア、サンギア、およびキャリアに保持されたプラネタリギアを有する遊星歯車機構と、
    前記リングギアをフロート状態で保持する保持部と、
    前記リングギアを前記保持部に保持する複数の軸状部材とを備える、遊星歯車機構を用いた変速装置。
  2. 請求項1に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置において、
    前記リングギアの外周面と前記保持部の内周面との間に間隙が設けられている、遊星歯車機構を用いた変速装置。
  3. 請求項1または2に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置において、
    前記リングギアの径方向の変位で前記軸状部材が前記保持部の内周面に押圧されたとき、全周において、前記リングギアの外周面と前記保持部の内周面との間に間隙が存在する、遊星歯車機構を用いた変速装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置において、
    前記リングギアの外周面において軸方向に延在し、かつ径方向外側に開放されて窪む第1溝と、前記保持部の内周面において軸方向に延在し、かつ径方向内側に開放されて窪む第2溝とを有し、前記第1溝と第2溝とが対向して形成される挿入孔に前記軸状部材が挿入されている、遊星歯車機構を用いた変速装置。
  5. 請求項2を引用する請求項3、請求項2を引用する請求項4、および請求項2を引用する請求項3を引用する請求項4のいずれか1項に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置において、
    前記間隙の大きさをG、前記軸状部材の径方向寸法をPD、前記リングギアに設けた第1溝の深さをRD、前記保持部に設けた第2溝の径方向の深さをCDとしたとき、
    CD+RD−PD<Gである、遊星歯車機構を用いた変速装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置において、
    前記軸状部材は断面円形のピンであり、
    前記ピンの挿入孔は周方向に120度ピッチで3箇所に設けられ、
    前記3箇所の挿入孔に前記ピンがそれぞれすきま嵌めで嵌め合わされている、遊星歯車機構を用いた変速装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の遊星歯車機構を用いた変速装置と、
    前記変速装置に駆動力を入力する電動機とを備えた、遊星歯車機構を用いた伝動装置。
  8. 請求項7に記載の一対の伝動装置と、
    前記一対の伝動装置のそれぞれのキャリアに設けられたハブに装着された左右のタイヤと、
    前記一対の伝動装置のそれぞれの電動機を駆動制御するコントローラとを備える、電動作業車両。
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