JP2019007176A - 舗装用ラジカル重合性樹脂組成物及びこれを使用した舗装構造並びに舗装構造の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間で、施工して硬化する速硬化性を有し、臭気が無く、塗膜表面に亀裂が生じることが無く、目地を形成してタイルを貼り付けたような意匠性を有する舗装に適用しても良好な仕上がりと成る舗装用ラジカル重合性樹脂組成物及びこれを使用した舗装構造並びに舗装構造の施工方法を提供する。【解決手段】ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部と、硅砂またはセラミック粉砕粉から成る骨材部と、メチルエチルケトンパーオキサイドから成る硬化剤部と、から成る舗装用ラジカル重合性樹脂組成物であり、樹脂部の粘度が50〜400mPa・s/23℃であり、該樹脂部の硬化物の収縮率が1.0〜3.5%であり、収縮応力が3.0〜15.0N/mm2である、ことを特徴とする舗装用ラジカル重合性樹脂組成物及びこれを使用した舗装構造並びに舗装構造の施工方法である。【選択図】なし
Description
本発明は、1日のうちで公共の用に供されていない時間が深夜から早朝に掛けての短い時間しかない施設(例えば駅舎内の床や鉄道のホーム等)の床に施工される舗装材料としての舗装用ラジカル重合性樹脂組成物及びこれを使用した舗装構造並びに舗装構造の施工方法に関する。
従来、舗装材として使用される速硬化性のラジカル硬化性樹脂組成物が提案されている(特許文献1)。該ラジカル硬化性樹脂組成物は、両末端(メタ)アクリロイル基を有するラジカル硬化性樹脂(A)、重合性不飽和単量体 (B)、パラフィンワックス(C)、硬化促進剤(D)を含むラジカル重合性樹脂組成物において、前記ラジカル硬化性樹脂(A)が、エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂から選択される1種以上であり、重合性不飽和単量体(B)が(メタ)アクリル系化合物で、引火点が70℃以上の(メタ)アクリル化合物(B−1)と引火点が21℃より小さい(メタ)アクリル化合物(B−2)との混合物で、その混合質量比率が、前記(B−1)/(B−2)=9/1〜5/5であり、さらに、重量平均分子量が20000〜50000で、ブチル(メタ)アクリレートを5質量%〜70質量%未満共重合成分とする(メタ)アクリル共重合体(E)を含むものであることを特徴とするラジカル重合性樹脂組成物である。
しかしながら、特許文献1に記載のラジカル重合性樹脂組成物は、配合されている重合性不飽和モノマーの種類やラジカル硬化性樹脂によっては臭気が強烈な場合があり、このため施工後に施設内に該臭気が染み付いて残留する場合があり、また夏冬の温度差が大きい地域では塗膜表面に亀裂が生じることがあるという課題がある。また、該ラジカル重合性樹脂組成物は、下地に均一に塗付するための舗装材料であるため、目地を形成してタイルを貼り付けたような意匠性を有する舗装に適用すると仕上がりが不十分となる場合があるという課題がある。
本発明が解決しようとする課題は、1日のうちで公共の用に供されていない深夜から早朝に掛けての短い時間で、施工して硬化する速硬化性を有し、臭気が無く、塗膜表面に亀裂が生じることが無く、目地を形成してタイルを貼り付けたような意匠性を有する舗装に適用しても良好な仕上がりと成る舗装用ラジカル重合性樹脂組成物及びこれを使用した舗装構造並びに舗装構造の施工方法を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部と、硅砂またはセラミック粉砕粉から成る骨材部と、メチルエチルケトンパーオキサイドから成る硬化剤部と、から成る舗装用ラジカル重合性樹脂組成物であり、樹脂部の粘度が50〜400mPa・s/23℃であり、該樹脂部の硬化物の収縮率が1.0〜3.5%であり、収縮応力が3.0〜15.0N/mm2である、ことを特徴とする舗装用ラジカル重合性樹脂組成物を提供する。
また請求項2記載の発明は、下地にプライマーを塗布してプライマー層を形成して成り、該プライマー層に接して請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物を0.5〜1.5mm厚みに均一に塗付して下塗層を形成して成り、該下塗層の上にさらに請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物をタイルを貼り付けた如く1.5〜3.5mm厚みに塗付して中塗り層を形成して成り、該中塗り層が塗付されていない部分を幅5〜20mmに形成した連続した目地と成し、中塗り層及び目地と成った下塗り層に接してラジカル重合性透明樹脂組成物を50〜300μm厚みに塗付してトップコート層を形成して成り、該ラジカル重合性透明樹脂組成物は、ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部とメチルエチルケトンパーオキサイドからなる硬化剤部とから成ることを特徴とする舗装構造を提供する。
また請求項3記載の発明は、下地にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、該プライマー層に接して請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物を0.5〜1.5mm厚みに均一に塗付して下塗層を形成し、該下塗層の上にさらに請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物をタイルは貼り付けた如く1.5〜3.5mm厚みに塗付して中塗り層を形成し、該中塗り層が塗付されていない部分を幅5〜20mmに形成した連続した目地と成し、中塗り層及び目地と成った下塗り層に接してラジカル重合性透明樹脂組成物を50〜300μm厚みに塗付してトップコート層を形成し、該ラジカル重合性透明樹脂組成物は、ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部とメチルエチルケトンパーオキサイドからなる硬化剤部とから成ることを特徴とする舗装構造の施工方法を提供する。
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物は、過酸化物によるラジカル重合により硬化するため速硬化性を有し、このため例えば深夜から早朝に掛けての短い時間で施工し硬化し開放することが求められる駅舎や駅ホームの床、食品工場の床等に好適に使用することが出来る効果がある。
また、本発明の舗装用ラジカル樹脂組成物は、目地を形成してタイルを貼り付けたような意匠性を有する舗装に使用しても目地が不明瞭にならず、また平滑性を有した床面とすることが出来る効果がある。
また、本発明の舗装用ラジカル樹脂組成物は、臭気が無く、また該樹脂によって形成された塗膜(舗装)は熱冷が繰り返し加えられても塗膜表面に亀裂が生じることがないという効果がある。
また、本発明の舗装構造は、これに使用する舗装用ラジカル樹脂組成物の樹脂の粘度が50〜400mPa・s/23℃と低いため、平滑性を有し、またラジカル硬化であるため、樹脂部と骨材部と過酸化物である硬化剤部を混合後は速やかに反応して粘ちょう状になるため目地が不明瞭に成ることが無く、さらには臭気がないという効果がある。また長期間使用で夏冬の熱冷繰り返しを受けても塗膜表面に亀裂が入ることがないという効果がある。
また、本発明の舗装構造の施工方法は、舗装用ラジカル樹脂組成物の樹脂の粘度が50〜400mPa・s/23℃と低く、臭気が無いため、施工労働者にとって労働衛生上、負荷が掛かることが無く、このため施工効率が向上する等、施工性が良好であるという効果がある。また施工後の硬化した舗装構造は、上記舗装構造と同様の効果がある。
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物は、ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部と、硅砂またはセラミック粉砕粉から成る骨材部と、メチルエチルケトンパーオキサイドから成る硬化剤部とから成る舗装用ラジカル重合性樹脂組成物であり、樹脂部の硬化物の収縮率が1.0〜3.5%以下であり、収縮応力が3.0〜15.0N/mm2であり、粘度が50〜400mPa・s/23℃であり、必要に応じて希釈剤や、分散剤、消泡剤、重合禁止剤等の添加剤を配合することが出来る。
下塗層、中塗り層を形成する舗装用ラジカル重合性樹脂組成物及びトップコート層を形成するラジカル重合性透明樹脂組成物に、それぞれ使用するラジカル重合性メタクリル樹脂は、液状であり、分子内に重合性二重結合を二個以上有することが好ましい。当該ラジカル重合性メタクリル樹脂の重合性二重結合当量としては特に限定されず、例えば500から20000であれば、硬化物に割れが生じることがなく、また組成物の塗付に支障が生じるようなことのないような作業性を確保することが可能である。
ラジカル重合性メタクリル樹脂の製造方法としては特に限定されず、例えば第一段反応として、メタアクリレートモノマー等からメタクリル系重合体を合成する際に、官能基を有する重合性単量体を共重合させることにより分子内に官能基を有するメタクリル系重合体を合成し、第二段反応としてメタクリル系重合体の官能基と反応性のある官能基を有する重合性単量体を官能基同士で反応させることにより重合性二重結合を有するラジカル重合性メタクリル樹脂を得ることができる。なお第一段反応と第二段反応とは、段階的に行なってもよく、同時的に行なっても良い。
ラジカル重合性メタクリル樹脂の製造に用いることができる重合性単量体としては特に限定されず、メタアクリル酸エステル類として、メチルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、n‐プロピルメタアクリレート、n‐ブチルメタアクリレート、i−ブチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルメタアクリレート、ラウリルメタアクリレート、シクロヘキシルメタアクリレート、フェニルメタアクリレート、ベンジルメタアクリレート、グリシジルメタアクリレート等を使用することが出来、これら以外にも塩基性メタクリレート類や水酸基を有するメタアクリレート類も使用することが出来る。
またこれら以外に、これらと共重合可能な不飽和単量体も使用することが可能で、例えば酢酸ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、アリルアルコール、アリルグリシジルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル等のアリル化合物等が使用可能である。
上記ラジカル重合性メタクリル樹脂と混合されるメタクリレートモノマーは特に限定されず、該ラジカル重合性メタクリル樹脂の原料として使用できる重合性単量体のほか、多官能の重合性単量体等が挙げられる。これらは単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
多官能の重合性単量体としては特に限定されず、例えばエチレングリコールジメタアクリレート、トリエチレングリコールジメタアクレート、テトラエチレングリコールジメタアクリレートや、エポキシメタアクレート類、多官能ビニルエーテル類等が使用できる。
下塗層、中塗り層及びトップコート層の形成に使用する硬化促進剤は、ラジカル重合開始剤である硬化剤の分解を促進する化合物であって塗膜の乾燥性を促進する有機酸の金属塩類である、ナフテン酸コバルトやオクチル酸コバルト、アセチルアセトンコバルト等のコバルト塩を好適に使用することが出来る。
下塗層及び中塗り層に使用する骨材部としては硅砂又はセラミック粉砕粉を使用することができ、これらに加えて、石英砂、硅石粉、これらを着色したものや焼成したもの、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、ガラス粉末、ガラスビーズ等を使用することが出来る。特に下塗り層に硅砂を使用することで目地部分としての表面平滑性を得ることができ、また中塗り層にセラミック粉砕粉を使用することで、タイル状の風合いを得ることが出来る。セラミック粉砕粉を骨材として使用する際には、粒径は74〜1200μmであることが好ましく、この際のかさ密度は2.2〜2.6である。硅砂を骨材として使用する際の該硅砂の粒径は4〜300μmが好ましく、その際のかさ密度は1.0〜2.0である。
また骨材部の配合量は樹脂部100重量部に対して、100重量部から300重量部、好ましくは140重量部から250重量部であり、100重量部より少ないと下地への塗付時に所定の厚みを確保することが難しくなり、300重量部より多くなると骨材を混合した基材の粘度が高くなりすぎて塗付作業性に支障を生じるおそれがある。特に下塗層として使用するときは、目地部分としての表面平滑性を得るために、骨材部に硅砂を使用して樹脂部100重量部に対して該硅砂を100重量部から250重量部を配合することが好ましく、中塗り層として使用するときは、タイル状の風合いを得ることを目的として、骨材部にセラミック粉砕粉を使用して樹脂部100重量部に対して該セラミック粉砕粉を150重量部から300重量部を配合することが好ましい。
下塗層及び中塗り層に使用する上記ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とからなる樹脂部は予め混合され、施工現場に供給され、施工現場では別に用意した骨材部が樹脂部と混合され基材となる。次に当該基材に硬化剤が混合され、混合後ただちに床下地上に塗付される。樹脂部におけるラジカル重合性メタクリル樹脂の配合量は15重量部から50重量部で好ましくは15重量部から45重量部、メタクリレートモノマーとしては50重量部から85重量部、好ましくは55重量部から85重量部であり、硬化促進剤はラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーを配合したもの100重量部に対して0.5重量部から3.0重量部、好ましくは1.0重量部から2.0重量部である。メタクリレートモノマーが50重量部より少ないと硬化性が低下するおそれがあり、85重量部を超えるとひび割れが発生するおそれがある。また硬化促進剤が0.5重量部より少ないと硬化性が低下し、3.0重量部より多いと接着性が低下する等のおそれがある。
上記下塗層及び中塗り層の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部としてラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリルモノマーと硬化促進剤が混合されたものにジョリエースJEX−243(アイカ工業(株)製、製品名)がある。
トップコート層に使用する上記ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とからなる樹脂部は予め混合され、施工現場に供給され、施工現場で該基材に硬化剤が混合され、混合後ただちに目地部分の下塗層及びタイル状の中塗り層の上に塗付される。樹脂部におけるラジカル重合性メタクリル樹脂の配合量は35重量部から60重量部で好ましくは40重量部から50重量部、メタクリレートモノマーとしては40重量部から65重量部、好ましくは50重量部から60重量部であり、硬化促進剤はラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーを配合したもの100重量部に対して0.5重量部から3.0重量部、好ましくは1.0重量部から2.0重量部である。メタクリレートモノマーが40重量部より少ないと硬化性が低下するおそれがあり、65重量部を超えるとひび割れが発生し透明性が低下するおそれがある。また硬化促進剤が0.5重量部より少ないと硬化性が低下し、3.0重量部より多いと接着性が低下する等のおそれがある。
該トップコート層のラジカル重合性透明樹脂組成物の樹脂部としてラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤が混合されたものにジョリエースJEX−283(アイカ工業(株)製、製品名)がある。
下塗層又は中塗り層又はトップコート層に使用する硬化剤には作業性の点から液状のメチルエチルケトンパーオキサイドを好適に使用することが出来るが、このほかにもシクロヘキサノンパーオキサイド、3、3、5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、アチルアセトンパーオキサイド等やクメンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類が使用可能である。市販されているメチルエチルケトンパーオキサイドとしてはジョリエースJE2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド含有量35%、アイカ工業(株)製、商品名)がある。
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物又はラジカル重合性透明樹脂組成物における硬化剤部の配合部数は樹脂部100重量部に対して0.5重量部から3.0重量部、好ましくは1.0重量部から2.0重量部であり、0.5重量部より少ないと硬化性が低下し、3.0重量部より多いと接着性が低下等するおそれがある。
下塗層又は中塗り層の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部は、粘度が50〜400mPa・s/23℃が好ましく、50mPa・s/23℃ 未満では塗付作業性が不良となる場合があり、400mPa・s/23℃ 超では塗付作業性が不良になると共に塗布後の硬化塗膜の平滑性が不良となる場合がある。
下塗層又は中塗り層の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部の硬化物は、本願でいう硬化収縮率が1.0〜3.5%であることが好ましく、1.0%未満では夏季等に床の温度が高くなった際に床等とのプライマーを介した接着力が低下して剥離やふくれが発生する場合があり、3.5%超では冬季等に床の温度が低くなった際に収縮が大きくなって剥離したり、長期的な使用により塗膜表面に傷等の劣化が生じていると該塗膜表面に亀裂が発生する場合がある。
また、下塗層又は中塗り層の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部の硬化物は、本願でいう収縮応力が3.0〜15.0N/mm2であることが好ましく、3.0N/mm2未満では夏季等に床の温度が高くなった際に床等とのプライマーを介した接着力が低下して剥離やふくれが発生する場合があり、15.0N/mm2超では、冬季等に床の温度が低くなった際に収縮が大きくなって剥離したり、長期的な使用により塗膜表面に傷等の劣化が生じていると該塗膜表面に亀裂が発生する場合がある。
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物は、プライマーを予め塗布した下地コンクリート上に金鏝等により、下塗層として0.5〜1.5mm厚さに均一に塗付される。下塗層が0.5mm未満では下地が透ける場合があり、1.5mm超ではコスト高となる。該下塗層が硬化後、その上に同様に中塗り層として1.5〜3.5mm厚さに塗付される。該中塗り層はタイルを貼り付けた如くのデザインで塗付され、該中塗り層が塗布されていない部分は幅5〜20mmの連続したタイル目地状の目地に形成される。中塗り層が1.5mm未満では塗付作業性が不良となり、3.5mm超ではコスト高になると共に、中塗り層が塗付されていない目地部分の下塗層上に未だ固まらない中塗り層が流れこみ、目地のラインが不鮮明に成る場合がある。
プライマーは上記下塗層及び中塗り層のラジカル重合を阻害しないウレタン樹脂系プライマーが好適に使用される。例えばジョリエースJU−70(溶剤型ウレタン樹脂プライマー、ポリイソシアネートプレポリマー25〜35%含有、アイカ工業(株)製、製品名)が使用でき、当該プライマーはローラ刷毛により0.1kg/m2から0.3kg/m2塗付する。
中塗り層が硬化後、中塗り層及び目地部分の下塗層に接して、骨材部を含まず、上記ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部と、メチルエチルケトンパーオキサイドからなる硬化剤部とから成るラジカル重合性透明樹脂組成物を50〜300μm厚みに塗付してトップコート層を形成する。本願請求項2に係る発明は、このような構成から成る舗装構造であり、同請求項3に係る発明は該舗装構造の施工方法である。
以下、実施例及び比較例にて詳細に説明する。
<実施例1>
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部であるラジカル重合性メタクリル樹脂30重量部とメタクリレートモノマー69.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエースJEX−243(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部であるラジカル重合性メタクリル樹脂30重量部とメタクリレートモノマー69.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエースJEX−243(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
また、ラジカル重合性透明樹脂組成物の樹脂部であるラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤の混合物であるジョリエースJEX−283(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂、粘度220mPa・s/23℃)100重量部に硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイド ジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例1のラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)とした。
<実施例2>
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部であるラジカル重合性メタクリル樹脂20重量部とメタクリレートモノマー79.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物である(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを実施例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
本発明の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の樹脂部であるラジカル重合性メタクリル樹脂20重量部とメタクリレートモノマー79.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物である(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記実施例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを実施例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
また、実施例1と同様に、ラジカル重合性透明樹脂組成物の樹脂部であるラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤の混合物であるジョリエースJEX−283(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂、粘度220mPa・s/23℃)100重量部に硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイド ジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、実施例2のラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)とした。
<比較例1>
ラジカル重合性アクリル樹脂25重量部とアクリレートモノマー30重量部とメタクリレートモノマー44.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエースJE−2240(アイカ工業(株)製、アクリル樹脂)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるJE−2200H(ベンゾイルパーオキサイド50%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を3重量部入れ十分に混合し、比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるJE−2200H(ベンゾイルパーオキサイド50%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を3重量部入れ十分に混合し、比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
ラジカル重合性アクリル樹脂25重量部とアクリレートモノマー30重量部とメタクリレートモノマー44.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエースJE−2240(アイカ工業(株)製、アクリル樹脂)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるJE−2200H(ベンゾイルパーオキサイド50%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を3重量部入れ十分に混合し、比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるJE−2200H(ベンゾイルパーオキサイド50%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を3重量部入れ十分に混合し、比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
また、ラジカル重合性アクリル樹脂25重量部とメタクリレートモノマー74.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエース JE−2280(アイカ工業(株)製、アクリル樹脂、製品名、粘度300mPa・s/23℃)100重量部に硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイド ジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例1のラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)とした。
<比較例2>
ラジカル重合性エポキシメタクリレート樹脂50重量部とスチレンモノマー48重量部と硬化促進剤(8%オクチル酸コバルト)2重量部の混合物であるジョリエースJE−2503(アイカ工業(株)製、製品名)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
ラジカル重合性エポキシメタクリレート樹脂50重量部とスチレンモノマー48重量部と硬化促進剤(8%オクチル酸コバルト)2重量部の混合物であるジョリエースJE−2503(アイカ工業(株)製、製品名)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
また、ラジカル重合性アクリル樹脂25重量部とメタクリレートモノマー74.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエース JE−2280(アイカ工業(株)製、アクリル樹脂、製品名、粘度300mPa・s/23℃)100重量部に硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイド ジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例2のラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)とした。
<比較例3>
ラジカル重合性メタクリレート樹脂45重量部とメタクリレートモノマー54.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエースJE−2008(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂、製品名)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
ラジカル重合性メタクリレート樹脂45重量部とメタクリレートモノマー54.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエースJE−2008(アイカ工業(株)製、メタクリル樹脂、製品名)100重量部に、東北硅砂7号(粒径45μm〜300μm)150重量部と重質炭酸カルシウム(粒径1μm〜8μm)15重量部から成る骨材部を均一に混合して基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)とした。また該比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の骨材部に代えてセラミック粉砕粉(粒径80μm〜1200μm)220重量部からなる骨材部とし他は同一としたものを基材とし、これに硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイドであるジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)とした。また、上記比較例1の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)又は同(中塗り層)に骨材部を配合しないで硬化させたものを比較例2の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物の「樹脂部の硬化物」とした。
また、ラジカル重合性アクリル樹脂25重量部とメタクリレートモノマー74.5重量部と硬化促進剤0.5重量部の混合物であるジョリエース JE−2280(アイカ工業(株)製、アクリル樹脂、製品名、粘度300mPa・s/23℃)100重量部に硬化剤であるメチルエチルケトンパーオキサイド ジョリエースJE−2509L(メチルエチルケトンパーオキサイド35%含有、アイカ工業(株)製、商品名)を2重量部入れ十分に混合し、比較例3のラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)とした。
<評価項目及び評価方法>
<硬化収縮率>
実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の樹脂部の硬化物について、23℃にて7日間養生したものを23℃下において、JIS A6024 建築補修用及び建築補強用エポキシ樹脂 5.25 硬化収縮率試験、に準拠し、試験体の硬化収縮率を求めた。
実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の樹脂部の硬化物について、23℃にて7日間養生したものを23℃下において、JIS A6024 建築補修用及び建築補強用エポキシ樹脂 5.25 硬化収縮率試験、に準拠し、試験体の硬化収縮率を求めた。
<収縮応力>
実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の樹脂部の硬化物について、23℃にて7日間養生し、23℃下においてJIS K 7161−2 プラスチックー引張特性の求め方に準拠し、試験体の形状はタイプ1Bを使用して、引張速度5mm/分で引っ張り、引張弾性係数(MPa)を求め、上記硬化収縮率に該引張弾性係数を掛けて収縮応力(N/mm2)とした。
実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の樹脂部の硬化物について、23℃にて7日間養生し、23℃下においてJIS K 7161−2 プラスチックー引張特性の求め方に準拠し、試験体の形状はタイプ1Bを使用して、引張速度5mm/分で引っ張り、引張弾性係数(MPa)を求め、上記硬化収縮率に該引張弾性係数を掛けて収縮応力(N/mm2)とした。
<粘度>
実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の樹脂部について、23℃下、B型粘度計(3号ロータ、60回転)にて測定した。
実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の樹脂部について、23℃下、B型粘度計(3号ロータ、60回転)にて測定した。
<熱冷繰り返し試験>
市販コンクリート歩道板(JISA5371 300mm×300mm×60mm)を4分の1にカットして150mm×150mm×60mmとし、にプライマーに溶剤型ウレタンプライマーである前記ジョリエースJU−70を0.2kg/m2をローラ刷毛にて塗付する。当該プライマーが乾燥後実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)を1.0mm厚みに塗付し、硬化乾燥後、同舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)を2.5mm厚みに塗付し、硬化乾燥後、実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3のラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)を0.2mm厚さに塗付し、7日間23℃にて養生する。その後、塗膜表面に95℃の熱水を5分間、毎分4リットル流下させ、次にただちに20℃の冷水を10分間毎分4リットル流下させる。これを1サイクルとし1000サイクル行い、塗膜に異常が発生するサイクル数とその状態を観察した。
市販コンクリート歩道板(JISA5371 300mm×300mm×60mm)を4分の1にカットして150mm×150mm×60mmとし、にプライマーに溶剤型ウレタンプライマーである前記ジョリエースJU−70を0.2kg/m2をローラ刷毛にて塗付する。当該プライマーが乾燥後実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)を1.0mm厚みに塗付し、硬化乾燥後、同舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)を2.5mm厚みに塗付し、硬化乾燥後、実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3のラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)を0.2mm厚さに塗付し、7日間23℃にて養生する。その後、塗膜表面に95℃の熱水を5分間、毎分4リットル流下させ、次にただちに20℃の冷水を10分間毎分4リットル流下させる。これを1サイクルとし1000サイクル行い、塗膜に異常が発生するサイクル数とその状態を観察した。
<臭気>
上記熱冷繰り返し試験のための試験体を作製する際に、実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)、舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)、ラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)の臭気を観察した。強烈な臭気があるものを×、強い臭気があるものを△、気になるような臭気を感じないものを○と評価した。
上記熱冷繰り返し試験のための試験体を作製する際に、実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)、舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)、ラジカル重合性透明樹脂組成物(トップコート層)の臭気を観察した。強烈な臭気があるものを×、強い臭気があるものを△、気になるような臭気を感じないものを○と評価した。
<表面仕上がり性>
上記熱冷繰り返し試験のための試験を作製する際に、実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)及び舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)の硬化塗膜の仕上がりが、平滑であるものを○、塗付した跡が残り平滑でないものを×と評価した。
上記熱冷繰り返し試験のための試験を作製する際に、実施例1及び実施例2、比較例1乃至比較例3の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(下塗層)及び舗装用ラジカル重合性樹脂組成物(中塗り層)の硬化塗膜の仕上がりが、平滑であるものを○、塗付した跡が残り平滑でないものを×と評価した。
表1に実施例及び比較例の試験結果を示す。
Claims (3)
- ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部と、硅砂またはセラミック粉砕粉から成る骨材部と、メチルエチルケトンパーオキサイドから成る硬化剤部と、から成る舗装用ラジカル重合性樹脂組成物であり、樹脂部の粘度が50〜400mPa・s/23℃であり、該樹脂部の硬化物の収縮率が1.0〜3.5%であり、収縮応力が3.0〜15.0N/mm2である、ことを特徴とする舗装用ラジカル重合性樹脂組成物。
- 下地にプライマーを塗布してプライマー層を形成して成り、該プライマー層に接して請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物を0.5〜1.5mm厚みに均一に塗付して下塗層を形成して成り、該下塗層の上にさらに請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物をタイルを貼り付けた如く1.5〜3.5mm厚みに塗付して中塗り層を形成して成り、該中塗り層が塗付されていない部分を幅5〜20mmに形成した連続した目地と成し、中塗り層及び目地と成った下塗り層に接してラジカル重合性透明樹脂組成物を50〜300μm厚みに塗付してトップコート層を形成して成り、該ラジカル重合性透明樹脂組成物は、ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部とメチルエチルケトンパーオキサイドからなる硬化剤部とから成ることを特徴とする舗装構造。
- 下地にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、該プライマー層に接して請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物を0.5〜1.5mm厚みに均一に塗付して下塗層を形成し、該下塗層の上にさらに請求項1記載の舗装用ラジカル重合性樹脂組成物をタイルは貼り付けた如く1.5〜3.5mm厚みに塗付して中塗り層を形成し、該中塗り層が塗付されていない部分を幅5〜20mmに形成した連続した目地と成し、中塗り層及び目地と成った下塗り層に接してラジカル重合性透明樹脂組成物を50〜300μm厚みに塗付してトップコート層を形成し、該ラジカル重合性透明樹脂組成物は、ラジカル重合性メタクリル樹脂とメタクリレートモノマーと硬化促進剤とから成る樹脂部とメチルエチルケトンパーオキサイドからなる硬化剤部とから成ることを特徴とする舗装構造の施工方法。
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JP2017121799A JP2019007176A (ja) | 2017-06-22 | 2017-06-22 | 舗装用ラジカル重合性樹脂組成物及びこれを使用した舗装構造並びに舗装構造の施工方法 |
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