JPH09208283A - レジンモルタル組成物及びそれを用いた不陸調整材 - Google Patents

レジンモルタル組成物及びそれを用いた不陸調整材

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JPH09208283A
JPH09208283A JP1297696A JP1297696A JPH09208283A JP H09208283 A JPH09208283 A JP H09208283A JP 1297696 A JP1297696 A JP 1297696A JP 1297696 A JP1297696 A JP 1297696A JP H09208283 A JPH09208283 A JP H09208283A
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康史 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐コテ付着性に優れ、薄層部の硬化性が良好
なレジンモルタル組成物、特に不陸調整材として有用な
レジンモルタル組成物の提供 【解決手段】 液状レジン、特に(メタ)アクリル酸エ
ステルを主成分とする液状レジンと骨材とからなり、液
状レジンの20℃における粘度が2cp〜50cp、骨
材の平均粒子径が0.07mm〜0.4mmで、好まし
くは粒子径0.03mm以下の微粒子が骨材の7容量%
以上であり、レジン/骨材の容量比が20/80〜40
/60であるレジンモルタル組成物及びこのレジンモル
タル組成物からなる不陸調整材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレジンモルタル組成
物及びそれを用いた不陸調整材に関する。更に詳しくは
耐コテ付着性に優れ、薄層部の硬化性が良好なレジンモ
ルタル組成物、特にアクリル系レジンモルタル組成物及
びそれを用いた不陸調整材に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、硬化性液状樹脂に骨材を混練りし
たレジンモルタルやレジンコンクリートが無機系セメン
トコンクリートの代替としてコンクリート補修剤、床材
等の用途に使用されるようになってきた。このようなレ
ジンモルタルとしては、エポキシ系レジンモルタル、
ポリエステル系レジンモルタル、アクリル系レジン
モルタルなどが代表的なものである。
【0003】一方塗床材を用いて表面が劣化したコンク
リート等の下地を補修する場合、下地の不陸(凹凸)が
ある場合が多く、塗床材をきれいに仕上げるためには、
不陸調整材(セルフレベリング材)にて下地をフラット
に調整した後、塗床材を施工するということが行なわれ
る。
【0004】レジンモルタルはこのような不陸調整材に
適しているが、上記,のエポキシ系やポリエステル
系樹脂を液状レジンとして使用した場合、一般的に液状
レジンの粘度が高く、コテで不陸調整をする場合、コテ
に材料が付着し作業しずらいという欠点があった。この
欠点を解消するには、レジンモルタル中の液状レジンの
配合比を下げれば効果があるが、この場合、やはり粘度
が高いために必要以上にレジン比を下げると材料の流動
性がなくなり、コテで均一に伸ばせなくなることが多か
った。
【0005】一方のアクリル系レジンモルタルでは、
液状レジンの粘度を低粘度(1cp以下)から、高粘度
まで自由に設計できるという長所を有している。しか
し、50cp以下程度の比較的低粘度の液状レジンを使
用すると、レジンそのものがベタつかないこと、また、
レジン/骨材の配合比(容量比)を20/80以下に下
げることにより、コテに付着しにくいレジンモルタルと
することができるが、この場合、1〜2mm程度の薄層
部の硬化が不十分であり、不陸調整材として使用した場
合、調整部周辺部の薄層部が硬化不良となる欠点があっ
た。
【0006】それゆえ、液状レジンとしては比較的高粘
度のもの(50cp以上)のものが使用されていたが、
高粘度液状レジン使用の場合、レジン/骨材比を流動性
の限界である20/80以下に下げても、耐コテ付着性
という点では不十分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは耐コテ付着
性の向上、特に薄層部硬化性を損なうことなしに耐コテ
付着性を上げる方法について検討した結果、これらの現
象は液状レジンの粘度のみならず、レジン比、骨材の平
均粒子径や場合によっては骨材の粒度分布等によって微
妙に影響をうけ、これらの条件を特定の範囲に調整する
ことにより、液状レジンの粘度を50cp以下に下げて
も、耐コテ付着性が良好になり、しかも薄層部における
硬化不良の恐れもなくなることを見出し、本発明に到達
した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は液状レ
ジン、特にアクリル系液状レジンと骨材とからなり、液
状レジンの20℃における粘度が2cp〜50cp、骨
材の平均粒子径が0.07mm〜0.4mmであり、レ
ジン/骨材の容量比が20/80〜40/60であるこ
とを特徴とするレジンモルタル組成物及びそれを用いた
不陸調整材である。
【0009】また本発明の好ましい実施態様として、上
記骨材は平均粒子径が0.07mm〜0.4mm、最大
粒子径が1.3mm以下であり、粒子径0.03mm以
下の微粒子が骨材の7容量%以上であるような粒度分布
を有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のレジンモルタル組成物は
硬化性液状レジンと骨材からなり、液状レジンとしては
アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエス
テル樹脂等のラジカル重合性樹脂やエポキシ樹脂等が用
いられるが、特に(メタ)アクリレート樹脂即ち(メ
タ)アクリル酸エステル重合体からなるアクリル系樹脂
が好ましい。
【0011】ここに(メタ)アクリレート樹脂とはメタ
クリレートまたはアクリレート樹脂を指し、メタクリレ
ート系又はアクリレート系単量体の1種の単独重合体ま
たは2種以上の組合せからなる共重合体、もしくは(メ
タ)アクリレート系単量体及びそれと共重合可能な他の
単量体との共重合体を主成分とするものである。
【0012】メタクリレート系単量体としては、例え
ば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、
t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルメ
タクリレート等、アクリレート系単量体としては、例え
ば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブ
チルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート等が
挙げられるが、本発明ではメチルメタクリレートを主成
分とするものが好ましい。
【0013】(メタ)アクリレート系単量体と共重合可
能な他の単量体としては、例えば、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート系単
量体;ジメチルマレイネート、ジメチルフマレート等の
マレイン酸又はフマル酸エステル系単量体;スチレン、
ビニルトルエン等のビニル系単量体等が挙げられる。こ
れらの単量体は、1種単独あるいは2種以上を組合せて
用いられる。(メタ)アクリレート系単量体と共重合可
能な他の単量体を用いる場合でも、液状レジンは重合性
成分として70重量%以上の(メタ)アクリル酸エステ
ルを含有するのが好ましい。
【0014】本発明のレジンモルタル組成物の構成成分
である液状レジンは重合性単量体を含有する重合硬化性
液状レジンであり、例えばアクリル系液状レジンの場
合、(メタ)アクリレート系単量体またはそれと共重合
可能な他の単量体との混合物に、それらの重合体である
(メタ)アクリレート樹脂を溶解させ、更に必要に応じ
て他の成分を配合して、適度の粘度となったも重合硬化
性液状レジンであり、これに前記充填材と骨材とを混合
し、使用時に重合触媒を加えることによって重合硬化し
てレジンモルタル硬化物が得られる。
【0015】重合触媒としては、有機過酸化物、アゾ化
合物等の重合開始剤、あるいは重合開始剤と促進剤の組
合わせになるレドックス重合触媒等が挙げられる。重合
触媒として重合開始剤のみを使用する場合には、樹脂配
合物を加熱して硬化させることができる。また、重合触
媒として、レドックス重合触媒を使用する場合には、室
温、または室温付近の温度で硬化させることができる。
【0016】有機過酸化物としては、例えば、ジベンゾ
イルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジアセチル
ペルオキシド、ジカプリルペルオキシド、ジラウロイル
ペルオキシド、ジステアロイルペルオキシド、t−ブチ
ルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチ
ルヒドロペルオキシド等が挙げられる。
【0017】アゾ化合物としては、例えば、アゾビスイ
ソブチロニトリル、ジメチルアゾビスイソブチレート等
が挙げられる。
【0018】レドックス重合触媒としては、例えば、前
記の有機過酸化物と、第3級アミン、第一鉄塩、メルカ
プタン、ナフテン酸塩等との組合せ、あるいは過硫酸塩
と亜硫酸水素ナトリウムの組合せ等が挙げられが、特に
有機過酸化物と第3級アミンとの組み合わせが好まし
い。
【0019】前記第3級アミンとしては、例えば、N,
N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイ
ジン、N,N−ジ(ヒドロキシエチル)−p−トルイジ
ン、N,N−ジ(ヒドロキシエチル)−m−トルイジ
ン、N,N−ジ(β−ヒドロキシプロピル)−p−トル
イジン等を挙げることができる。
【0020】レドックス重合触媒を使用するときには、
あらかじめ促進剤である第3級アミン等をメタクリレー
ト系単量体、および/または、その他の単量体を含むメ
タクリレート樹脂配合物を主成分とした液状の配合物に
溶解させておき、液状配合物を骨材、充填材と混練する
直前に過酸化物等の重合開始剤を溶解させ、反応を開始
する。勿論、促進剤が予め配合された市販のメタクリレ
ート系液状配合物を使用してもよい。また、重合開始剤
を予め液状配合物に溶解しておき、骨材との混練り直前
に促進剤を溶解する方法や、混練り直前に重合開始剤と
促進剤とを加える方法を用いても差し支えない。
【0021】レドックス系触媒でこのような混合方法を
用いることにより、液状レジンを骨材、充填材と混練す
る直前に重合開始剤と促進剤が混合されて重合が始ま
り、また室温付近の温度で硬化させることができるの
で、特にメチルメタクリレートを主成分とするアクリル
系レジンの場合は有機過酸化物と第3級アミンの組合せ
からなるレドックス重合触媒を使用するのが好ましい。
【0022】また、これらの重合触媒の使用量は、重合
開始剤を単独で用いる場合はメタクリレート樹脂に対し
て0.1〜10容量%程度の割合であり、レドックス重
合触媒を用いる場合は、前記の重合開始剤の使用割合に
さらに促進剤を0.1〜5容量%の割合で加える。
【0023】本発明においては液状レジンの20℃にお
ける粘度は2cp〜50cp、好ましくは3cp〜30
cp、特に好ましくは4〜20cpである。粘度が50
cpを超えるとコテ付着しやすくなり、またレジンモル
タルが重く、流動性が悪いため作業性が悪く、そのため
平滑仕上げが困難となり、また部分的に硬化不良となり
やすい。一方、粘度が2cp未満では薄層部が硬化不良
となる欠点がある。粘度の調整は液状レジンに溶解させ
る重合体、例えばアクリル系液状レジンの場合はポリ
(メタ)アクリル酸エステルの添加量により容易に行う
ことができる。
【0024】本発明で用いられる骨材としては、一般の
モルタルやコンクリートに用いられるのと同様に硅砂、
砂利、砕石などの粗骨材や細骨材が挙げられる。
【0025】本発明のレジンモルタル組成物中のレジン
/骨材の容量比は20/80〜40/60、好ましくは
25/75〜35/65である。20/80を超えると
コテ付着が多く、また骨材と液状レジンの分離が起こり
やすい。また40/60以下では実用的な流動性が得ら
れず、薄層部、厚層部とも硬化不良となる。
【0026】上記骨材の平均粒子径は0.07mm〜
0.4mm、好ましくは0.13mm〜0.3mmであ
る。平均粒子径が0.07mm以下では液状レジンの粘
度が2〜50cpの範囲でレジン骨材比20/80以下
でも実用的な流動性が得られず、コテ付着も多い。
【0027】また、本発明においては骨材の粒子径分布
もレジンモルタルの物性改良に重要であり、骨材の平均
粒子径が0.07〜0.4mm、最大粒子径が1.3m
m以下であり、粒子径0.03mm以下の微粒子が骨材
の7容量%以上であることが好ましい。骨材の最大粒径
が1.3mmを超えると不陸調整周辺部の仕上りが荒く
なり、フラットな表面が得られない。また粒子径0.0
3mm以下の微粒子の比率が、骨材の7容量%未満では
薄層部が硬化不良となる。
【0028】本発明のレジンモルタル組成物は不陸調整
材、断面修復材、塗床材の主材など、レジンモルタルの
一般的用途に用いられるが、特に不陸調整材として、本
発明のモルタル組成物は優れた効果を奏する。
【0029】またこのレジンモルタル組成物に粗骨材を
配合してレジンコンクリートとして使用することもでき
る。また本発明のレジンモルタルに充填材を配合しても
よい。ここに粗骨材とは径が5mm以上の骨材で、モル
タル組成物を構成する5mm以下の細骨材よりも粒径の
大きいものであり、充填剤とは通常粒径30〜40mm
以下の微粒子を言う。粗骨材としてはモルタル組成物に
用いる細骨材として挙げたものと同じ物を使用すること
ができ、また充填剤としては炭酸カルシウム、クレー、
タルク、カオリン、水酸化アルミニウムやガラスビーズ
などを挙げることができる。またモルタル組成物には顔
料を配合して着色することもできる。
【0030】
【実施例】
[実施例1]メチルメタクリレート80重量部、n−ブ
チルメタクリレート20重量部、トリメチレングリコー
ルトリメタクリレート1重量部、ジメチルパラトルイジ
ン2重量部、融点57℃のパラフィンワックス0.5重
量部、p−メトキシフェノール0.05重量部を容器に
入れ50℃にて1時間撹拌して混合液を得た。これに、
市販のポリメチルメタクリレート(重量平均分子量=1
2万)10重量部を少量ずつ加えた後2時間撹拌し、系
の粘度が10cp(20℃)である液状レジンA(比重
0.98)を得た。次に硅砂粉、5号硅砂、6号硅砂、
7号硅砂を配合し、平均粒子径0.2mm、最大粒子径
1mm、0.03mm以下の粒子の含有量が14%の混
合硅砂A(比重2.56)を得た。次に前記液状レジン
Aを100重量部に対して、市販の50%濃度ジベンゾ
イルパーオキシドの粉末を4重量部加えて撹拌溶解し、
これに前記混合硅砂Aを600重量部加えて(レジン/
骨材の容量比30/70)均一になるまでよく撹拌し
て、レジンモルタルAを得た。
【0031】市販の30cm角コンクリート舗道板にチ
ッパー、サンダー等の工具で径20cmで平均深さ約1
0mm、端部の約10mmは、深さ1〜2mmの凹部を
作り、レジンモルタル用プライマー(メチルメタクリレ
ート系プライマー:商品名シリカルR51 三井石化産
資(株)製)を刷毛にて250g/m2 塗布した。1時
間後、上記レジンモルタルを適当量取り、24cm×8
cmの金コテにて押さえ、すり付けるようにして、凹部
に充填し表面をなめらかになるように仕上げた。
【0032】金コテへの材料の付着はほとんど無く、非
常に簡単に仕上げることができた。また材料の流動性は
良好であり自然な力でコテを動かすことができた。金コ
テの重量も良好であった。1時間後硬化状況を調べた
所、凹部中央部、端部の薄層部ともに硬化不良部は認め
られなかった。金コテへの材料の付着状況、コテの重さ
等による作業性の評価、及び仕上がりと硬化状況の評価
結果を他の実施例、比較例の結果とともに表1に示し
た。なお金コテへの材料の付着量の多少は下記の基準に
より、2段階で評価した。 多:コテへの材料付着がはっきりと認められ、そのまま
コテ塗り作業を続けるには支障をきたす。 少:コテへの材料付着がほとんどなく、そのままコテ塗
り作業を続けてもまったく問題がない。
【0033】[実施例2]実施例1において、ポリメチ
ルメタクリレートの添加量を変え、液状レジンの粘度を
40cp(20℃)(比重0.98)に調整した以外は
実施例1と同様にして、混合硅砂Aと混合してレジンモ
ルタルB(レジン/骨材の容量比30/70)を得た。
また、実施例1と同様にして加工、プライマー塗布した
舗道板を用いて、実施例1と同様にしてレジンモルタル
Bを塗布する実験を行った。金コテへの材料の付着はほ
とんど無く、非常に簡単に仕上げることができた。また
材料の流動性は良好であり自然な力でコテを動かすこと
ができた。1時間後硬化状況を調べた所、凹部中央部、
端部の薄層部ともに硬化不良部は認められなかった。
【0034】[実施例3]実施例1において、混合硅砂
の配合量を700部とする以外は実施例1と同様にして
液状レジンAと混合硅砂Aを混合してレジンモルタルC
(レジン/骨材の容量比27/73)を得た。また、実
施例1と同様にして加工、プライマー塗布した舗道板を
用いて、実施例1と同様にしてレジンモルタルCを塗布
する実験を行った。金コテへの材料の付着はほとんど無
く、非常に簡単に仕上げることができた。また材料の流
動性は多少悪かったが、無理な力を必要とすることなく
コテを動かすことができた。1時間後硬化状況を調べた
所、凹部中央部、端部の薄層部ともに硬化不良部は認め
られなかった。
【0035】[比較例1]実施例1において、ポリメチ
ルメタクリレートの添加量を変え、液状レジンの粘度を
1cp(比重0.97)に調整した以外は実施例1と同
様にして、混合硅砂Aと混合してレジンモルタルD(レ
ジン/骨材の容量比30/70)を得た。また、実施例
1と同様にして加工、プライマー塗布した舗道板を用い
て、実施例1と同様にしてレジンモルタルDを塗布する
実験を行った。金コテへの材料の付着はほとんど無く、
非常に簡単に仕上げることができた。また材料の流動性
は良好であり自然な力でコテを動かすことができた。1
時間後硬化状況を調べた所、凹部中央部、端部の薄層部
ともに硬化不良部が認められ、特に薄層部の硬化は全く
不十分であり容易に塗布部分の材料を除去できる状態で
あった。
【0036】[比較例2]実施例1において、ポリメチ
ルメタクリレートの添加量を変え、液状レジンの粘度を
200cp(比重0.99)に調整した以外は実施例1
と同様にして、混合硅砂Aと混合してレジンモルタル
(レジン/骨材の容量比30/70)Eを得た。また、
実施例1と同様にして加工、プライマー塗布した舗道板
を用いて、実施例1と同様にしてレジンモルタルEを塗
布する実験を行った。金コテへの材料の付着はほとんど
無かったが、材料が重く、平滑に仕上げることが困難で
あった。1時間後硬化状況を調べた所、凹部中央部、端
部の薄層部の表面に硬化不良部が認められた。
【0037】[比較例3]実施例1において、混合硅砂
の配合量を350部とする以外は実施例1と同様にして
液状レジンAと混合硅砂Aを混合してレジンモルタルF
(レジン/骨材の容量比43/57)を得た。また、実
施例1と同様にして加工、プライマー塗布した舗道板を
用いて、実施例1と同様にしてレジンモルタルFを塗布
する実験を行った。金コテへの材料の付着が激しく作業
に支障をきたした。材料の流動性は良好であったが、塗
布後に凹部中央部では骨材と液状レジンの分離が認めら
れた。1時間後硬化状況を調べた所、凹部中央部、端部
の薄層部ともに硬化不良部は認められなかった。
【0038】[比較例4]実施例1において、混合硅砂
の配合時に硅砂粉、7号硅砂の配合量を増し、平均粒子
径0.05mm、最大粒子径1mm、0.03mm以下
の粒子の含有量が35%の混合硅砂B(比重2.56)
を得た。液状レジンと混合硅砂の配合量、舗道板の加
工、プライマー塗布その他の条件は実施例1と同様にし
てレジンモルタルG(レジン/骨材の容量比30/7
0)を調製し、これを塗布する実験を行った。金コテへ
の材料の付着が比較的激しく、作業に支障をきたした。
また、材料が重く平滑に仕上げることが困難であった。
1時間後硬化状況を調べたところ、凹部中央部、端部の
薄層部ともに硬化不良部は認められなかった。
【0039】[比較例5]実施例1において、混合硅砂
の配合時に硅砂粉の配合量を減じ、平均粒子径0.4m
m、最大粒子径1mm、0.03mm以下の粒子の含有
量が5%の混合硅砂C(比重2.56)を得た。液状レ
ジンと混合硅砂の配合量、舗道板の加工、プライマー塗
布その他の条件は実施例1と同様にしてレジンモルタル
H(レジン/骨材の容量比30/70)を調製し、これ
を塗布する実験を行った。金コテへの材料の付着はほと
んど無く、非常に簡単に仕上げることができた。また材
料の流動性は良好であり自然な力でコテを動かすことが
できた。1時間後硬化状況を調べた所、端部の薄層部を
中心に硬化不良部が認められた。
【0040】[比較例6]実施例1において、混合硅砂
の配合時にさらに3号硅砂を配合し、平均粒子径0.3
mm、最大粒子径15mm、0.03mm以下の粒子の
含有量が12%の混合硅砂D(比重2.56)を得た。
液状レジンと混合硅砂の配合量、舗道板の加工、プライ
マー塗布その他の条件は実施例1と同様にしてレジンモ
ルタルI(レジン/骨材の容量比30/70)を調製
し、これを塗布する実験を行った。金コテへの材料の付
着はほとんど無かったが、薄層部の仕上がりが悪く、平
滑にすることができなかった。1時間後硬化状況を調べ
た所、端部の薄層部を中心に硬化不良部がやや認められ
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、レジンモルタルを構成
する骨材の平均粒子径、レジン/骨材の容量比を特定の
範囲に調整したことにより、液状レジンの粘度を、作業
しやすい2〜50cpの粘度範囲において耐コテ付着性
が良好で、しかも薄層部における硬化不良を起こさない
レジンモルタル組成物が得られ、このレジンモルタル組
成物は不陸調整材等の用途に有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状レジンと骨材とからなり、液状レジ
    ンの20℃における粘度が2cp〜50cp、骨材の平
    均粒子径が0.07mm〜0.4mmであり、レジン/
    骨材の容量比が20/80〜40/60であることを特
    徴とするレジンモルタル組成物。
  2. 【請求項2】 骨材の平均粒子径が0.07〜0.4m
    m、最大粒子径が1.3mm以下であり、粒子径0.0
    3mm以下の微粒子が骨材の7容量%以上であることを
    特徴とする請求項1記載のレジンモルタル組成物。
  3. 【請求項3】 液状レジンが重合性成分として70重量
    %以上の(メタ)アクリル酸エステルを含有し、ラジカ
    ル重合硬化性のアクリル系液状レジンであることを特徴
    とする請求項1又は2のレジンモルタル組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のレジン
    モルタル組成物からなる不陸調整材。
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