JP2019006847A - 電気絶縁用樹脂組成物およびこれを用いた高電圧機器 - Google Patents

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亮 茂木
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Abstract

【課題】貯蔵時の保存安定性を高めることが可能な電気絶縁用樹脂組成物、およびこれを用いた高電圧機器の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の電気絶縁用樹脂組成物は、第1剤、第2剤および第3剤を混合して用いる電気絶縁用樹脂組成物であって、第1剤がエポキシ樹脂を含有したものであり、第2剤が硬化剤を含有したものであり、第3剤が、共重合剤を含有する第1のカプセルと、ラジカル重合性モノマーを含有する第2のカプセルとを有するものであることを特徴とする。第1および第2のカプセルのそれぞれは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、またはシリカで形成されていることが好ましい。第1剤および第2剤のそれぞれは、充填剤を含有していることが好ましい。充填剤は、破砕状結晶質シリカ、溶融シリカ、コアシェルゴム粒子からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気絶縁用樹脂組成物およびこれを用いた高電圧機器に関する。
静止器、遮断器および回転電機といった電力機器では小型化および軽量化が進行しており、これに伴って絶縁層の薄肉化が求められている。このような薄肉化を図るためには、狭小空間への絶縁材料の充填を容易にするための低粘度化や、形成された硬化物の均一性を担保するための樹脂組成物の保存安定性の確保が重要となる。
通常、電力機器の絶縁材料としてはエポキシ樹脂が用いられるが、上述の低粘度化を実現すべく種々の添加剤が配合したものが提案されており(例えば、特許文献1参照)、さらには保存安定性を高めるための技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
このような保存安定性を高めるための樹脂組成物は、ラジカル重合性モノマーを含有する第1液と、マレイミド化合物を含有する第2液との二液で構成されており、各液の貯蔵安定性が優れかつ二液混合物の粘度が低く作業性が高いとされている。
特開2007−106787号公報 特開2006−107770号公報
しかしながら、上述した従来の樹脂組成物では、第1液、第2液ともにラジカル重合性モノマーおよびマレイミド化合物を含有しており、これらが共存することで樹脂組成物の保管中に自発的に重合が進行してしまい、必ずしも十分な保存安定性を有しているとは言えない。
また、上記自発的な重合を抑制すべく、上記二液を冷蔵貯蔵することも考えられるが、使用直前の溶解時に加熱むらに伴う不均一な重合反応が発生してしまい、得られた硬化物にクラックやボイド等の不具合が生じる傾向にある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、貯蔵時の保存安定性を高めることが可能な電気絶縁用樹脂組成物、およびこれを用いた高電圧機器を提供することにある。
本発明は、
(1)第1剤、第2剤および第3剤を混合して用いる電気絶縁用樹脂組成物であって、
第1剤がエポキシ樹脂を含有したものであり、
第2剤が硬化剤を含有したものであり、
第3剤が、共重合剤を含有する第1のカプセルと、ラジカル重合性モノマーを含有する第2のカプセルとを有するものであることを特徴とする電気絶縁用樹脂組成物、
(2)第1および第2のカプセルのそれぞれが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、またはシリカで形成されている前記(1)に記載の電気絶縁用樹脂組成物、
(3)第1剤および第2剤のそれぞれが、充填剤を含有している前記(1)または(2)に記載の電気絶縁用樹脂組成物、
(4)充填剤が、破砕状結晶質シリカ、溶融シリカ、コアシェルゴム粒子からなる群より選択される少なくとも1種である前記(3)に記載の電気絶縁用樹脂組成物、
(5)第1剤および第2剤のそれぞれが、カップリング剤を含有している前記(3)または(4)に記載の電気絶縁用樹脂組成物、
(6)第1剤および第2剤のそれぞれが、分散剤を含有している前記(3)から(5)のいずれか1項に記載の電気絶縁用樹脂組成物、並びに
(7)前記(1)から(6)のいずれか1項に記載の電気絶縁用樹脂組成物を用いて形成された高電圧機器
に関する。
本発明は、貯蔵時の保存安定性を高めることが可能な電気絶縁用樹脂組成物、およびこれを用いた高電圧機器を提供することができる。
第3剤における第1および第2のカプセル破壊前の各成分の状態を示す概略模式図である。 第3剤における第1および第2のカプセル破壊後の各成分の状態を示す概略模式図である。 本発明の電気絶縁用樹脂組成物を用いて形成された高電圧機器の一例を示す概略断面図である。
<電気絶縁用樹脂組成物>
本発明の電気絶縁用樹脂組成物は、第1剤、第2剤および第3剤を混合して用いるものである。当該電気絶縁用樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない限り、上記第1〜第3剤以外のその他の剤を有していてもよい。
<第1剤>
第1剤は、エポキシ樹脂を含有したものである。また、第1剤は、好適成分としてラジカル重合開始剤、充填剤、カップリング剤および/または分散剤を含有してもよい。さらに、第1剤は、本発明の効果を損なわない限り、その他の任意成分を含有してもよい。なお、各成分は、単独で、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
[エポキシ樹脂]
エポキシ樹脂は、主として絶縁性を付与する成分である。エポキシ樹脂は常温で液状であり、特に限定されないが、低粘度化を図る観点からエポキシ当量が200g/eq以下であるものが好ましい。
上記エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等が挙げられる。
上記ビスフェノールA型エポキシ樹脂の市販品としては、例えば、EPICLON840(エポキシ当量180〜190g/eq、粘度9000〜11000mPa・s/25℃)、同850(エポキシ当量183〜193g/eq、粘度11000〜15000mPa・s/25℃)(以上、DIC製)、jER827(エポキシ当量180〜190g/eq、粘度9000〜11000mPa・s/25℃)、同828(エポキシ当量184〜194g/eq、粘度12000〜15000mPa・s/25℃)(以上、三菱化学製)等が挙げられる。
上記ビスフェノールF型エポキシ樹脂の市販品としては、例えば、EPICLON830(エポキシ当量165〜177g/eq、粘度3000〜4000mPa・s/25℃)(以上、DIC製)、jER806(エポキシ当量160〜170g/eq、粘度1500〜2500mPa・s/25℃)、同807(エポキシ当量160〜175g/eq、粘度3000〜4500mPa・s/25℃)(以上、三菱化学製)等が挙げられる。
これらの中で、より低粘度化を図る観点からは、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が好ましく、耐熱性向上の観点からは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂がより好ましい。また、低粘度化と耐熱性とのバランスを取るように上記A型およびF型エポキシ樹脂を組み合わせてもよい。
[ラジカル重合開始剤]
ラジカル重合開始剤は、ラジカル重合性モノマーの重合反応を容易に開始させるために添加される成分である。第1剤がラジカル重合開始剤を含有することで、当該電気絶縁用樹脂組成物は、加熱や放射線照射により容易に重合を行うことができる。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルなどのベンゾイン系化合物;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンなどのアセトフェノン系化合物;チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサンソン系化合物;4,4’−ジアジドカルコン、2,6−ビス(4’−アジドベンザル)シクロヘキサノン、4,4’−ジアジドベンゾフェノンなどのビスアジド化合物;アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビスプロパン、m,m’−アゾキシスチレン、ヒドラゾンなどのアゾ化合物;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシン、ジクミルパーオキシド、t−ブチルパーオキシマレイン酸、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレラート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、ジクミルパーオキシサイドなどの有機過酸化物等が挙げられる。
これらの中で、ラジカル重合開始剤としては、保存安定性向上の観点から、高温での半減期(10時間半減期温度が100℃以上)が長い2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシンが好ましい。
ラジカル重合開始剤の含有量としては、硬化反応時のゲル化時間の調整の観点から、共重合剤およびラジカル重合性モノマーの総量100質量部に対して、0.2〜1.0質量部であることが好ましい。
[充填剤]
充填剤は、主としてクラックの発生を抑制する成分である。当該電気絶縁用樹脂組成物が充填剤を含有することで、得られる硬化物におけるクラックの発生を抑え、結果として絶縁性の高い部材を形成することができる。なお、充填剤としては、単独で、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記充填剤としては、例えば、無機充填剤、有機充填剤等が挙げられる。
上記無機充填剤としては、例えば、破砕状結晶質シリカ、溶融シリカ等が挙げられる。上記破砕状結晶質シリカは、低熱膨張性および高熱伝導性を有し、価格も安価である。上記破砕状結晶質シリカの市販品としては、例えば、SQ−H22、SQ−H18(以上、林化成製)、CRYSTALITE(龍森製)等が挙げられる。上記溶融シリカは、破砕状結晶質シリカに比べて、熱伝導率および熱膨張率が小さく、モールド樹脂への増粘効果も小さい。上記溶融シリカの市販品としては、例えば、FD−5D、FB−12D、FB−20D(以上、電気化学工業製)等が挙げられる。なお、無機充填剤の平均粒径は、5〜25μmが好ましい。
上記有機充填剤としては、例えば、コアシェルゴム粒子等が挙げられる。このコアシェルゴム粒子は、エポキシ樹脂に対する分散性に優れ、かつ生じたクラックの進展を抑制する。上記コアシェルゴム粒子の市販品としては、例えば、パラロイドEXL2655(平均粒径200nm)(Rohm&Haas製)、スタフィロイドAC3355(平均粒径0.1〜0.5μm)、ゼフィアックF351(平均粒径0.3μm)(以上、ガンツ化成製)等が挙げられる。なお、有機充填剤の平均粒径は、0.1〜1μmが好ましい。
なお、充填剤は、破砕状結晶質シリカ、溶融シリカ、コアシェルゴム粒子からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、破砕状結晶質シリカ、溶融シリカ、コアシェルゴム粒子からなる群より選択される少なくとも2種であることがより好ましく、破砕状結晶質シリカ、溶融シリカおよびコアシェルゴム粒子であることが更に好ましい。これにより、後述する第1および第2のカプセルを確実に破壊することができる。
第1剤および第2剤における充填剤の含有率としては、それぞれ73〜89質量%であることが好ましい。上記含有率を73質量%以上とするのは、熱伝導性、靭性、冷熱衝撃性、低熱膨張性および耐熱性を高めるためでり、89質量%以下とするのは、効果的に低粘度化するためである。なお、上記無機充填剤および有機充填剤は、粘度やその他の特性を考慮して適宜組み合せることが好ましい。具体的には、破砕状結晶質シリカが33〜97質量%、溶融シリカが0〜65質量%、コアシェルゴム粒子が1〜3質量%とすることができる。
[カップリング剤]
カップリング剤は、無機材料と有機材料とを容易に結合させる成分である。当該電気絶縁用樹脂組成物がカップリング剤を含有することで、重合体成分と特に無機材料からなる充填剤とを容易かつ確実に結合することができる。カップリング剤としては、例えば、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤等が挙げられる。なお、カップリング剤は、単独で、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記シラン系カップリング剤としては、例えば、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのエポキシシラン化合物;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのビニルシラン化合物;N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノシラン化合物;市販品としては、KBM−402、KBM−403、KBM−502、KBM−504(以上、信越化学工業製)等が挙げられる。
上記チタネート系カップリング剤としては、例えば、チタニウムステアレート、ジ−i−プロポキシチタンジイソステアレート、(2−n−ブトキシカルボニルベンゾイルオキシ)トリブトキシチタン;市販品としては、S−151、S−152、S−181(以上、日本曹達製)等が挙げられる。
これらの中で、カップリング剤としては、エポキシ樹脂と充填剤との結合の観点から、シラン系カップリング剤が好ましく、エポキシシラン化合物がより好ましく、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランがさらに好ましい。
カップリング剤の含有量としては、硬化物物性の観点から、充填剤の総量100質量部に対して、0.05〜3質量部が好ましく、0.1〜2質量部がより好ましく、0.2〜0.9質量部がさらに好ましい。
[分散剤]
分散剤は、無機充填剤および有機充填剤を均一に分散させる成分である。当該電気絶縁用樹脂組成物が上記分散剤を含有することで、充填剤の均一な分散により当該電気絶縁用樹脂組成物の低粘度化を図ることができる。
分散剤としては、例えば、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等が挙げられる。
これらの中で、分散剤としては、低粘度化の観点から、ノニオン系界面活性剤が好ましい。このようなノニオン系界面活性剤の市販品としては、例えば、BYK−W903、BYK−W980、BYK−W996、BYK−W9010(以上、ビックケミージャパン製)等が挙げられる。
分散剤の含有量としては、硬化物物性の観点から、充填剤の総量100質量部に対して、0.05〜3質量部が好ましく、0.1〜2質量部がより好ましく、0.5〜0.8質量部がさらに好ましい。
<第2剤>
第2剤は、硬化剤を含有したものである。また、第2剤は、好適成分として硬化促進剤、充填剤、カップリング剤および/または分散剤を含有してもよい。さらに、第2剤は、本発明の効果を損なわない限り、その他の任意成分を含有してもよい。なお、各成分は、単独で、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
[硬化剤]
硬化剤は、エポキシ樹脂を硬化させる成分である。当該電気絶縁用樹脂組成物が硬化剤を含有することで、得られる硬化物の硬度を高めることができる。
上記硬化剤としては、例えば、2,4−ジアミノトルエン、1,4−ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノベンゼンなどのアミン系硬化剤;フェノールノボラック樹脂、ナフタレン環含有フェノール樹脂、アラルキル型フェノール樹脂などのフェノール系硬化剤;3,4−ジメチル−6−(2−メチル−1−プロペニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ無水フタル酸、3−メチル−ヘキサヒドロ無水フタル酸、4−メチル−ヘキサヒドロ無水フタル酸、1−イソプロピル−4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、無水マレイン酸などの酸無水物等が挙げられる。
また、上記硬化剤の市販品としては、例えば、HN−2000、HN−5500、MHAC−P(以上、日立化成工業製)、EPICLON B−570H(DIC製)等が挙げられる。
これらの中で、硬化剤としては、低粘度に伴う成形容易性向上の観点から、酸無水物が好ましく、構造中に不飽和二重結合がない酸無水物がより好ましく、3−メチル−ヘキサヒドロ無水フタル酸、4−メチル−ヘキサヒドロ無水フタル酸がさらに好ましい。
[硬化促進剤]
硬化促進剤は、硬化反応の速度を速める成分である。当該電気絶縁用樹脂組成物が硬化促進剤を含有することで、結果的に得られる硬化物の硬度、強度および絶縁信頼性を高めることができる。
上記硬化促進剤としては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、テトラメチルブタンジアミン、トリエチレンジアミン、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノペンタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、N−メチルモルフォリンなどの3級アミン類;
セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムアイオダイド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムアイオダイド、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムブロマイド、アリルドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムブロマイド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムアセチレートなどの第4級アンモニウム塩;
2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−メチル−4−エチルイミダゾール、1−ブチルイミダゾール、1−プロピル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−アジン−2−メチルイミダゾール、1−アジン−2−ウンデシルなどのイミダゾール類;
トリフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート、トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレート、2−エチル−4−メチルテトラフェニルボレート、1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7−テトラフェニルボレートなどのテトラフェニルボレート類;
アミンとオクタン酸亜鉛やコバルト等との金属塩等が挙げられる。
これらの中で、硬化促進剤としては、穏やかな反応を開始可能という観点から、イミダゾール類が好ましく、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾールがより好ましい。
硬化促進剤の含有量としては、高速硬化の観点から、エポキシ樹脂100質量部に対して、0.2〜2.0質量部が好ましい。
<第3剤>
第3剤は、共重合剤を含有する第1のカプセルと、ラジカル重合性モノマーを含有する第2のカプセルとを有するものである。また、第3剤は、本発明の効果を損なわない限り、その他の任意成分を含有してもよい。なお、各成分は、単独で、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
[共重合剤]
共重合剤は、後述するラジカル重合性モノマーと共重合する成分である。当該電気絶縁用樹脂組成物が共重合剤およびラジカル重合性モノマーを含有することで、当該組成物の低粘度化を図ることができ、型注入時等の作業性を向上させることができる。また、共重合剤と後述のラジカル重合性モノマーとが共重合して共重合体になることで、得られる硬化物の耐熱性を向上させることができる。
上記共重合剤(共重合性モノマー)としては、例えば、N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド系モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド等の(N−置換)アミド系モノマー;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸アミノアルキル系モノマー等が挙げられる。
これらの中では、耐熱性向上の観点から、スチレン等との共重合で得られる硬化物のガラス転移温度が高い無水マレイン酸、N−フェニルマレイミドがより好ましく、N−フェニルマレイミドがさらに好ましい。
[ラジカル重合性モノマー]
ラジカル重合性モノマーは、上述した共重合剤と共重合する成分である。当該電気絶縁用樹脂組成物が共重合剤およびラジカル重合性モノマーを含有することで、当該組成物の低粘度化を図ることができ、型注入時等の作業性を向上させることができる。また、ラジカル重合性モノマーと上述の共重合剤とが共重合して共重合体になることで、得られる硬化物の耐熱性を向上させることができる。
上記ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル等の(メタ)アクリル酸エステル化合物;アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド等のアクリルアミド化合物;スチレン、ジビニルベンゼン、アクリロニトリル、無水マレイン酸、マレイン酸ジブチル等が挙げられる。
これらの中では、作業性向上の観点から、常温で液状のものが好ましく、加えて耐熱性向上の観点から、N−フェニルマレイミド等との共重合で得られる硬化物のガラス転移温度が高い(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル等の(メタ)アクリル酸エステル化合物;スチレン、アクリロニトリルがより好ましく、スチレンがさらに好ましい。
共重合剤に対するラジカル重合性モノマーのモル比としては、0.9〜1.1が好ましく、0.95〜1.05がより好ましい。
[カプセル]
カプセルは、共重合剤とラジカル重合性モノマーとを隔離する容体である。このカプセルは、概略的に、共重合剤を含有する第1のカプセルと、ラジカル重合性モノマーを含有する第2のカプセルとにより構成されている。
第1および第2のカプセルそれぞれを構成する材料としては、例えば、無機材料であっても有機材料であってもよい。なお、第1のカプセルおよび第2のカプセルを構成する材料は、同じであっても異なっていてもよい。
上記無機材料としては、例えば、[充填剤]の項で例示した無機充填剤の材料と同様の材料を例示することができる。これらの中で、無機材料としては、充填剤が無機材料で構成されている場合、同じ無機材料であることが好ましく、例えば、充填剤がシリカで構成されている場合、カプセル材料もシリカで形成されていることが好ましい。
上記有機材料としては、第1のカプセル内に共重合剤を保持した状態で、上記共重合剤を十分に溶解させる必要があることから、カプセル材料の融点は、共重合剤の融点よりも高いことが好ましく、通常60℃以上であることが好ましい。このため、第1および第2のカプセルのそれぞれは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、またはポリエチレンテレフタレートで形成されていることが好ましい。
このように、第1および第2のカプセルのそれぞれが、上記材質で形成されていることで、当該電気絶縁用樹脂組成物の保存期間中において、共重合剤とラジカル重合性モノマーとを確実に隔離することができ、両者の共重合反応を防止することができる。
第1および第2のカプセルの大きさとしては、固形化した共重合剤の衝突に起因する不可抗力的な破壊を低減するため、直径1mm以上が好ましい。他方、カプセルに内包する固形物への伝熱を高めて溶解速度の向上を図るため、直径10mm以下が好ましい。
<その他の剤>
当該電気絶縁用樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない限り、上述した第1〜第3剤以外のその他の剤を有していてもよい。
<電気絶縁用樹脂組成物の調製方法>
本発明の電気絶縁用樹脂組成物は、エポキシ樹脂等を所定の割合で配合することにより第1剤を調製し、硬化剤等を所定の割合で配合することにより第2剤を調製し、共重合剤等を含有する第1のカプセルおよびラジカル重合性モノマー等を含有する第2のカプセル等を所定の割合で配合することにより第3剤を調製することで調製することができる。
<電気絶縁用樹脂の形成方法>
第3剤に溶け残りが見られる場合は、カプセルが溶けない温度(例えば、60℃)で短時間(例えば、10分間程度)加熱してカプセルの内容物を溶解させる。
次いで、第1剤、第2剤、第3剤および必要に応じてその他の剤を所定の割合で混ぜ、図1および図2に示すように、撹拌により第1および第2のカプセルGを破壊して各成分を十分に混合した後、この混合物を、形成する部材に対応する形状に成型された型に注型し、所定温度で所定時間加熱することで所望形状の電気絶縁用樹脂を形成する。所定温度としては、通常60℃〜180℃であり、好ましくは80℃〜150℃である。所定時間としては、加熱する温度にもよるが、通常1時間〜24時間であり、好ましくは5時間〜15時間である。
以上のように、当該電気絶縁用樹脂組成物は、第3剤が、共重合剤を含有する第1のカプセルと、ラジカル重合性モノマーを含有する第2のカプセルとを有しているので、貯蔵時の保存安定性を高めることができ、結果として得られた硬化物を均一(クラックやボイドの発生が低減した状態)に成型することができる。これは、保存時における共重合剤とラジカル重合性モノマーとの共重合反応に伴う粘度上昇による成型性の悪化や、使用時における固形分の溶解に伴う不均一な加熱での硬化物の均一性の低下(クラックやボイドの発生など)を防止できるためであると推察される。
<高電圧機器>
図3は、本発明の電気絶縁用樹脂組成物を用いて形成された高電圧機器の一例を示す概略断面図である。当該高電圧機器は、上述した本発明の電気絶縁用樹脂組成物を用いて形成されている。本実施形態では、当該高電圧機器として真空バルブ1を例示しており、この真空バルブ1は、図3に示すように、概略的に、絶縁樹脂部材30と、真空絶縁容器(アルミナ)31と、固定電極10と、可動電極20と、固定側エンドプレート11と、可動側エンドプレート21と、ベローズ22とにより構成されている。真空バルブ1は真空遮断器の構成部品の1つである。
絶縁樹脂部材30は、上述した本発明の電気絶縁用樹脂組成物を用い、所定形状となるように硬化させて形成された部材である。この絶縁樹脂部材30は、固定側エンドプレート11と可動側エンドプレート21との間に介在し、これらエンドプレート11、21間を絶縁する。固定側エンドプレート11には固定電極10が固定されている。可動側エンドプレート21には気密を維持するためのベローズ22と共に上記固定電極10に向かって可動する可動電極20が取り付けられており、この可動電極20の可動により当該可動電極20と上記固定電極10とが接離することで電流がオンオフされる。
このように、当該高電圧機器は、絶縁樹脂部材30が上述した電気絶縁用樹脂組成物を用いて形成されているので、絶縁樹脂部材30が均質に形成され、かつこの絶縁樹脂部材30にクラックやボイドの発生が少なく、結果として高い絶縁信頼性を有する。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
<電気絶縁用樹脂組成物の調製>
各電気絶縁用樹脂組成物の調製に用いた各成分について以下に示す。
<第1剤>
[エポキシ樹脂]
A1−1:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱化学製、型番:jER828、エポキシ当量約190g/eq)
A1−2:ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ADEKA製、型番:EP−4901、エポキシ当量約170g/eq)
[ラジカル重合開始剤]
A2−1:2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシン(日油製、型番:25B、10時間半減期温度128.4℃)
<第2剤>
[酸無水物]
B1−1:3−又は4−メチル−ヘキサヒドロ無水フタル酸(日立化成製、型番:HN−5500、酸無水物当量168g/eq)
[硬化促進剤]
B2−1:1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール(四国化成工業製、型番:2E4MZ−CN)
[充填剤]
D−1:破砕状結晶質シリカ(龍森製、型番:XJ−7、粒径約6.3μm)
D−2:溶融シリカ(電気化学工業製、型番:FB−20D、粒径約22μm)
D−3:コアシェルゴム粒子(ガンツ化成製、型番:スタフィロイドAC3355、平均粒径0.1〜0.5μm)
[カップリング剤]
E−1:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業製、型番:KBM−403)
[分散剤]
F−1:(ビックケミージャパン製、型番:BYK−W9010)
<第3剤>
[共重合剤]
C1−1:N−フェニルマレイミド(東京化成工業製)
[ラジカル重合性モノマー]
C2−1:スチレン(東京化成工業製、ラジカル重合禁止剤として30ppmの4−tert−ブチルカテコールを含有)
[カプセル]
G−1:ポリエチレン
G−2:ポリプロピレン
G−3:ポリスチレン
G−4:アクリル樹脂
G−5:ポリエチレンテレフタレート
G−6:シリカ
[実施例1]
エポキシ樹脂としての(A1−1)105質量部および(A1−2)10質量部、ラジカル重合開始剤としての(A2−1)0.1質量部を配合し、第1剤を調製した。硬化剤としての(B1−1)70質量部、硬化促進剤としての(B2−1)1質量部を配合し、第2剤を調製した。共重合剤としての(C1−1)15質量部、および硬化剤としての(B1−1)30質量部を、(G−1)で形成された直径5mmの第1のカプセルに封入すると共に、ラジカル重合性モノマーとしての(C2−1)9質量部を、(G−1)で形成された直径5mmの第2のカプセルに封入し、上記第1および第2のカプセルを単一の容器中に配合して第3剤を調製した。
[実施例2〜6、比較例1]
実施例2〜6および比較例1で用いた各成分を表1〜表3に示す。カプセルの材質を表3に記載の通りとした以外は、実施例1と同様に操作し、各電気絶縁用樹脂組成物を調製した。なお、各表中、「−」で表記した欄は、その成分を配合していないことを示している。
[実施例7]
実施例1の第1剤で用いた成分と同じ成分を表1に記載の量で配合し、さらに充填剤としての(D−1)7043質量部、(D−2)1951質量部、(D−3)242質量部、カップリング剤としての(E−1)59.7質量部、および分散剤としての(F−1)64.1質量部を更に配合し、実施例7の第1剤を調製した。実施例1の第2剤で用いた成分と同じ成分を表2に記載の量で配合し、さらに充填剤としての(D−1)4093質量部、(D−2)5887質量部、(D−3)260質量部、カップリング剤としての(E−1)33.2質量部、および分散剤としての(F−1)55.3質量部を更に配合し、実施例7の第2剤を調製した。共重合剤としての(C1−1)331.5質量部、および硬化剤としての(B1−1)663質量部を、(G−1)で形成された直径5mmの第1のカプセルに封入すると共に、ラジカル重合性モノマーとしての(C2−1)198.9質量部を、(G−1)で形成された直径5mmの第2のカプセルに封入し、上記第1および第2のカプセルを単一の容器中に配合して第3剤を調製した。以上の操作により実施例7の電気絶縁用樹脂組成物を得た。
[実施例13]
次に、得られた実施例7の電気絶縁用樹脂組成物25kg(第1剤〜第3剤の合計質量)を用い、第1剤および第2剤それぞれを60℃で1時間、第3剤を60℃で10分間加熱した。次いで、第1剤、第2剤および第3剤を混合し、1torr(133.3Pa)に減圧して約10分間脱気した。次いで、真空バルブの型を80℃に加熱し、上記脱気後の電気絶縁用樹脂組成物25kgを上記型に流し込み、1torr(133.3Pa)に減圧して約20分間脱気した。次いで、大気中にて80℃で10時間加熱した後、140℃で12時間加熱して硬化させた。次いで、8時間かけて50℃まで冷却し、上記型を外して図3に示す絶縁樹脂部材を成形し、この部材を用いて実施例13の真空バルブを作製した。
[実施例8〜12]
実施例8〜12で用いた各成分を表1〜表3に示す。カプセルの材質を表3に記載の通りとした以外は、実施例7と同様に操作し、各電気絶縁用樹脂組成物を調製した。
[実施例14〜18、比較例2]
次に、実施例8〜12で得られた各電気絶縁用樹脂組成物25kg(第1剤〜第3剤の合計質量)を用いた以外は、実施例13と同様に操作し、実施例14〜18の各真空バルブを作製した。なお、比較例2については、第3剤の粘度上昇および溶け残りの発生に伴い、絶縁樹脂部材の成形ができなかった。
<評価>
各電気絶縁用樹脂組成物の保存安定性および溶け残り、並びに硬化物の外観を評価し、その結果を表4に示す。
[保存安定性]
第3剤を調製した直後、粘度計(東機産業製、E型粘度計)を用いて粘度を測定した(粘度の測定値=粘度1)。次いで、上記第3剤を密封容器中で30℃で30日間静置にて保管した後、上記粘度計を用いて粘度を測定した(粘度の測定値=粘度2)。このとき、粘度2>粘度1の場合、保存安定性は良好「○」、粘度2≦粘度1の場合、不良「×」であると評価した。
[溶け残り]
第3剤を5℃で7日間冷蔵保管した後、保管後の第3剤を60℃で10分間加熱して(C1−1)であるN−フェニルマレイミドの溶け残りの有無を観察した。このとき、溶け残りが全く見られない場合、溶け残りは良好「○」、僅かでも溶け残りが見られる場合、溶け残りは不良「×」であると評価した。
[外観]
作製した真空バルブにおける絶縁樹脂部材の外観、および上記絶縁樹脂部材の任意の一断面の外観を目視にて観察した。このとき、上記外観にクラックやボイドなどの欠陥が全く認められない場合、外観は良好「○」、僅かでも認められた場合、不良「×」であると評価した。
表4から明らかなように、電気絶縁用樹脂組成物において、比較例は保存安定性および溶け残り共に不良であるのに対し、実施例は保存安定性および溶け残り共にいずれも良好であった。また、真空バルブにおいて、比較例は絶縁樹脂部材の成形ができなかったのに対し、実施例は外観がいずれも良好であった。
本発明は、貯蔵時の保存安定性を高めることが可能な電気絶縁用樹脂組成物、およびこれを用いた真空バルブ等の高電圧機器を提供することができる。
1 真空バルブ
30 絶縁樹脂部材
B1 硬化剤
C1 共重合剤
C2 ラジカル重合性モノマー
100 第1のカプセル
200 第2のカプセル
300 容器

Claims (7)

  1. 第1剤、第2剤および第3剤を混合して用いる電気絶縁用樹脂組成物であって、
    第1剤がエポキシ樹脂を含有したものであり、
    第2剤が硬化剤を含有したものであり、
    第3剤が、共重合剤を含有する第1のカプセルと、ラジカル重合性モノマーを含有する第2のカプセルとを有するものであることを特徴とする電気絶縁用樹脂組成物。
  2. 第1および第2のカプセルのそれぞれが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、またはシリカで形成されている請求項1に記載の電気絶縁用樹脂組成物。
  3. 第1剤および第2剤のそれぞれが、充填剤を含有している請求項1または請求項2に記載の電気絶縁用樹脂組成物。
  4. 充填剤が、破砕状結晶質シリカ、溶融シリカ、コアシェルゴム粒子からなる群より選択される少なくとも1種である請求項3に記載の電気絶縁用樹脂組成物。
  5. 第1剤および第2剤のそれぞれが、カップリング剤を含有している請求項3または請求項4に記載の電気絶縁用樹脂組成物。
  6. 第1剤および第2剤のそれぞれが、分散剤を含有している請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の電気絶縁用樹脂組成物。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気絶縁用樹脂組成物を用いて形成された高電圧機器。
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