JP2019006696A - 活性酸素消去剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、活性酸素を効果的に消去できる活性酸素消去剤を提供することを提供することである。【解決手段】ヘパリン類似物質には、アスコルビン酸2−グルコシドよりも高い活性酸素消去作用があり、活性酸素消去剤に使用できる。【選択図】なし

Description

本発明は、活性酸素消去剤に関する。また、本発明は、優れた活性酸素消去作用を有する外用組成物に関する。
呼吸によって空気中の酸素を体内に取り込むと、体内で活性酸素が発生する。活性酸素は、白血球から放出され、その強い殺菌力で体内の細菌やウイルスを撃退する役割を担っており、本来、生体機能を維持する上で重要な機能を果たしている。一方、活性酸素は、紫外線等の外的環境因子によって生成が促進され、活性酸素が過剰に存在する状態が持続すると、正常な細胞や遺伝子に損傷を与え、様々な症状や疾患が誘発される。例えば、皮膚組織で活性酸素が過剰に存在する状態が持続すると、皮膚老化、たるみ、くすみ、ニキビ、吹き出物等の症状が誘発されることが知られている。また、過剰な活性酸素は、アトピー性皮膚炎、リウマチ、肩こり等の誘発にも関与していることが報告されている。
従来、皮膚組織で発生した活性酸素を消去できる皮膚外用剤について種々報告されている。例えば、L−アスコルビン酸、フラーレン、酢酸トコフェロール、アスタキサンチン、アントシアニン、コエンザイムQ10、ルテイン等には、活性酸素を消去する作用があり、これらを皮膚外用剤に配合することによって、活性酸素の消去用途に使用できることが知られている。
また、アナキクルス・ピレツルム等の植物の抽出物にも、活性酸素を消去する作用があり、活性酸素の消去の目的で外用組成物等に配合して使用できることも知られている(特許文献1参照)。
一方、近年、皮膚外用剤の機能性や使用感等の向上に対する消費者の要望が高まっており、消費者の要望に追従できる製剤処方の開発が求められている。そこで、活性酸素の消去目的で使用される外用組成物の分野でも、活性酸素を消去できる新たな成分を見出し、活性酸素消去用途に使用できる新規な製剤処方の開発が求められている。
特開2013−224318号公報
本発明の目的は、活性酸素を効果的に消去できる活性酸素消去剤を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、ヘパリン類似物質には、アスコルビン酸2−グルコシドよりも高い活性酸素消去作用があることを見出した。更に、本発明者は、ヘパリン類似物質と、アスコルビン酸及び/又はその誘導体とを併用すると、活性酸素消去作用が飛躍的に向上することを見出した。また、本発明者は、ヘパリン類似物質と、アスコルビン酸類(アスコルビン酸、その誘導体、及び/又はそれらの塩)と、グリチルリチン酸類(グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、それらの誘導体、及び/又はそれらの塩)とを併用することによっても、活性酸素消去作用が飛躍的に向上することを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、以下に掲げる態様の発明を提供する。
項1. ヘパリン類似物質を含有する、活性酸素消去剤。
項2. 更に、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のアスコルビン酸類を含有する、項1に記載の活性酸素消去剤。
項3. 前記アスコルビン酸類が、アスコルビン酸2−グルコシドである、項2に記載の活性酸素消去剤。
項4. 更に、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、それらの誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のグリチルリチン酸類を含有する、項2又は3に記載の活性酸素消去剤。
項5. 前記グリチルリチン酸類が、グリチルリチン酸及び/又はその塩である、項4に記載の活性酸素消去剤。
項6. 皮膚外用剤である、項1〜5のいずれかに記載の活性酸素消去剤。
項7. ヘパリン類似物質と、
アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のアスコルビン酸類と、
グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、それらの誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のグリチルリチン酸類と、
を含有する外用組成物。
本発明の活性酸素消去剤によれは、体内で発生した活性酸素を消去でき、活性酸素が過剰に存在する状態を改善又は回避できるので、例えば、過剰な活性酸素の発生が要因の一つになっている皮膚疾患や皮膚症状の予防又は治療に有効である。
試験例1において、各被験物質について活性酸素消去率を評価した結果を示す図である。
1.活性酸素消去剤
本発明の活性酸素消去剤は、ヘパリン類似物質を含有することを特徴とする。以下、本発明の活性酸素消去剤について詳述する。
ヘパリン類似物質
ヘパリン類似物質とは、コンドロイチン多硫酸等の多硫酸化ムコ多糖である。後述する試験例1に示す通り、ヘパリン類似物質には、アスコルビン酸2−グルコシドを凌ぐ活性酸素消去作用があることが見出されている。
本発明で使用されるヘパリン類似物質の由来については、特に制限されないが、例えば、ムコ多糖類を多硫酸化することにより得られたもの、食用獣の組織(例えば、ウシやブタ等の気管軟骨を含む肺臓)から抽出したもの等が挙げられる。本発明の活性酸素消去剤では、ヘパリン類似物質として、日本薬局方外医薬品規格に収戴されているヘパリン類似物質が好適に使用される。
本発明の活性酸素消去剤おけるヘパリン類似物質の含有量については、付与すべき活性酸素消去作用の程度、製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.05〜1重量%が挙げられる。活性酸素消去作用をより一層効果的に発揮させるという観点から、ヘパリン類似物質の含有量として、好ましくは0.05〜0.3重量%、更に好ましくは0.1〜0.3重量%が挙げられる。
アスコルビン酸類
本発明の活性酸素消去剤は、更に、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のアスコルビン酸類を含んでいてもよい。アスコルビン酸類を含んでいる場合には、活性酸素消去作用を飛躍的に向上させることができる。
本発明で使用されるアスコルビン酸及びその誘導体については、薬学的又は香粧学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、アスコルビン酸;アスコルビン酸2−グルコシド;アスコルビン酸モノステアレート、アスコルビン酸モノパルミテート、アスコルビン酸モノオレート等のアスコルビン酸モノアルキルエステル類;アスコルビン酸モノリン酸エステル及びそのマグネシウム塩等のアスコルビン酸モノエステル類;アスコルビン酸ジステアレート、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン酸ジオレート等のアスコルビン酸ジアルキルエステル類;アスコルビン酸ジリン酸エステル及びその塩等のアスコルビン酸ジエステル類;アスコルビン酸トリステアレート、アスコルビン酸トリパルミテート、アスコルビン酸トリオレート等のトリアルキルエステル類;アスコルビン酸トリリン酸エステル等のアスコルビン酸トリエステル類;3−O−エチル,6−アセチル−アスコルビン酸、3−O−エチル,6−ブチルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−ラウロイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−パルミトイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−オレオイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−ステアロイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−ベヘルミノイル−アスコルビン酸等が挙げられる。これらのアスコルビン酸及びその誘導体は、L体又はD体のいずれであってもよいが、好ましくはL体が挙げられる。
また、アスコルビン酸及びその誘導体の塩については、薬学的又は香粧学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。
アスコルビン酸類として、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸の塩、及びアスコルビン酸誘導体の塩の中から1種を選択して単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのアスコルビン酸類の中でも、活性酸素消去作用をより一層効果的に向上させるという観点から、好ましくはアスコルビン酸の誘導体、更に好ましくはアスコルビン酸2−グルコシドが挙げられる。
本発明の活性酸素消去剤に、アスコルビン酸類を含有させる場合、その含有量については、付与すべき活性酸素消去作用の程度、製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、アスコルビン酸類の総量で0.1〜10重量%が挙げられる。活性酸素消去作用をより一層効果的に向上させるという観点から、アスコルビン酸類の総量で、好ましくは0.3〜8重量%、更に好ましくは0.5〜7重量%が挙げられる。
本発明の活性酸素消去剤に、アスコルビン酸類を含有させる場合、ヘパリン類似物質に対するアスコルビン酸類の比率については、前述する各成分の含有量に応じて定まるが、例えば、ヘパリン類似物質100重量部当たり、アスコルビン酸類が総量で20〜20000重量部が挙げられる。活性酸素消去作用をより一層効果的に向上させるという観点からヘパリン類似物質100重量部当たり、アスコルビン酸類が総量で、好ましくは500〜4000重量部、更に好ましくは1500〜2500重量部が挙げられる。
グリチルリチン酸類
本発明の活性酸素消去剤は、更に、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、それらの誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のグリチルリチン酸類を含んでいてもよい。グリチルリチン酸類は、活性酸素消去作用を有していることについては報告されていないが、ヘパリン類似物質との併用、又はヘパリン類似物質及びアスコルビン酸類との併用によって、活性酸素消去作用を効果的に向上させることができる。
グリチルリチン酸は、抗炎症作用や抗アレルギー作用等を有することが知られている公知の薬剤である。
グリチルリチン酸の誘導体としては、薬学的に許容できることを限度として特に制限されないが、具体的には、グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリル等が挙げられる。これらのグリチルリチン酸の誘導体は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
グリチルリチン酸及びその誘導体の塩としては、薬理学上許容されるものである限り特に制限されないが、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩、ジカリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩等が挙げられる。これらのグリチルリチン酸及びその誘導体の塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
グリチルレチン酸は、抗炎症作用や抗アレルギー作用等を有することが知られている公知の薬剤である。
グリチルレチン酸の誘導体としては、薬学的に許容できることを限度として特に制限されないが、具体的には、グリチルレチン酸ピリドキシン、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド等が挙げられる。これらのグリチルレチン酸の誘導体は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
グリチルレチン酸及びその誘導体の塩としては、薬理学上許容されるものである限り特に制限されないが、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩等が挙げられる。これらのグリチルレチン酸及びその誘導体の塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
グリチルリチン酸類として、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸の塩、グリチルリチン酸の誘導体、グリチルリチン酸の誘導体の塩、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸の塩、グリチルレチン酸の誘導体、及びグリチルレチン酸の誘導体の塩の中から、1種を選択して使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのグリチルリチン酸類の中でも、活性酸素消去作用をより一層効果的に向上させるという観点から、好ましくはグリチルリチン酸、グリチルリチン酸の塩、グリチルリチン酸の誘導体、更に好ましくはグリチルリチン酸の塩、特に好ましくはグリチルリチン酸ジカリウムが挙げられる。
本発明の活性酸素消去剤に、グリチルリチン酸類を含有させる場合、その含有量については、付与すべき活性酸素消去作用の程度、製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、グリチルリチン酸類の総量で0.02〜8重量%が挙げられる。活性酸素消去作用をより一層効果的に向上させるという観点から、グリチルリチン酸類の総量で、好ましくは0.02〜5重量%、更に好ましくは0.02〜3重量%が挙げられる。
本発明の活性酸素消去剤に、グリチルリチン酸類を含有させる場合、ヘパリン類似物質に対するグリチルリチン酸類の比率については、前述する各成分の含有量に応じて定まるが、例えば、ヘパリン類似物質100重量部当たり、グリチルリチン酸類が総量で10〜1600重量部が挙げられる。活性酸素消去作用をより一層効果的に向上させるという観点からヘパリン類似物質100重量部当たり、グリチルリチン酸類が総量で、好ましくは10〜500重量部、更に好ましくは50〜200重量部が挙げられる。
その他の成分
本発明の活性酸素消去剤は、前述する成分の他に、必要に応じて、他の薬理成分を含有していてもよい。このような薬理成分としては、例えば、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等)、局所麻酔剤(プロカイン、テトラカイン、ブピパカイン、メピパカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等)、抗炎症剤(インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム等)、皮膚保護剤(コロジオン、ヒマシ油等)、血行促進成分(ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、トウガラシエキス等)、清涼化剤(メントール、カンフル等)、ビタミン類(ビタミンA等)、ムコ多糖類(コンドロイチン硫酸ナトリウム、グルコサミン等)等が挙げられる。
また、本発明の活性酸素消去剤は、所望の製剤形態にするために、必要に応じて、基材や添加剤が含まれていてもよい。このような基剤や添加剤については、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、水、低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)等の水性基剤;油類(オリーブ油、サフラワー油、大豆油、つばき油、とうもろこし油、なたね油、ひまわり油、綿実油、落花生油、ラード、スクワラン、魚油等)、鉱物油(流動パラフィン、パラフィン、ゲル化炭化水素、ワセリン等)、ワックス類・ロウ類(ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、ライスワックス、マイクロクリスタリンワックス等)、エステル油(ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル等)、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸(ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、リノール酸、ラノリン等)、脂肪酸エステル(パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、リノール酸エチル等)、高級アルコール(ステアリルアルコール、セタノール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラノリンアルコール等)、コレステロール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、シリコーンオイル(ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン等)等の油性基剤;POE(10〜50モル)フィトステロールエーテル、POE(10〜50モル)ジヒドロコレステロールエーテル、POE(10〜50モル)2−オクチルドデシルエーテル、POE(10〜50モル)デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)オレイルエーテル、POE(2〜50モル)セチルエーテル、POE(5〜50モル)ベヘニルエーテル、POE(5〜30モル)ポリオキシプロピレン(5〜30モル)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)ポリオキシプロピレン(2〜30モル)セチルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、これらのリン酸・リン酸塩(POEセチルエーテルリン酸ナトリウムなど)、POE(20〜60モル)ソルビタンモノオレート、POE(10〜60モル)ソルビタンモノイソステアレート、POE(10〜80モル)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜30モル)グリセリルモノステアレート、POE(20〜100モル)・ポリオキシプロピレン変性シリコーン、POE・アルキル変性シリコーン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジリシノレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(5〜100)、ポリソルベート(20〜85)、グリセリン脂肪酸エステル(モノステアリン酸グリセリン等)、水素添加大豆リン脂質、水素添加ラノリンアルコール等の界面活性剤;清涼化剤(メントール、カンフル、ボルネオール、ハッカ水、ハッカ油等)、防腐剤(メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸等)、着香剤(シトラール、1,8−シオネール、シトロネラール、ファルネソール等)、着色剤(タール色素(褐色201号、青色201号、黄色4号、黄色403号等)、カカオ色素、クロロフィル、酸化アルミニウム等)、粘稠剤(カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン等)、pH調整剤(リン酸、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、湿潤剤(dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、D−ソルビトール液、マクロゴール等)、安定化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エデト酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、DL−アラニン、グリシン、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキン、ローズマリー抽出物等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。
本発明の活性酸素消去剤は、皮膚外用剤、内服剤等のいずれの剤型であってもよいが、活性酸素消去作用を効果的に発揮させるという観点から、好ましくは皮膚外用剤が挙げられる。
本発明の活性酸素消去剤を皮膚外用剤として使用する場合、その形状については、経皮適用できることを限度として特に制限されないが、例えば、液状、固形状、半固形状(ゲル状、軟膏状、ペースト状)等が挙げられる。
また、本発明の活性酸素消去剤を皮膚外用剤として使用する場合、その製剤形態については、経皮適用できることを限度として特に制限されないが、例えば、皮膚外用医薬品、皮膚外用医薬部外品、化粧料、皮膚洗浄料等が挙げられる。本発明の活性酸素消去剤を皮膚外用剤にする場合の製剤形態として、具体的には、クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬部外品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、軟膏剤、パック剤等の化粧料;ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、リンス等の皮膚洗浄料等が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、好ましくは皮膚外用医薬品、更に好ましくはクリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、パック剤が挙げられる。
用途・用量
本発明の活性酸素消去剤は、生体内で発生した活性酸素を消去し、生体内で活性酸素が過剰に存在する状態が持続するのを抑制することができる。従って、本発明の活性酸素消去剤は、過剰な活性酸素の発生が要因の一つになっている疾患や症状の予防又は治療に有効である。例えば、過剰な活性酸素の発生が要因の一つになっている疾患や症状であって、経皮適用によってその改善が期待できるものとして、皮膚老化、たるみ、くすみ、ニキビ、吹き出物、アトピー性皮膚炎、リウマチ、肩こり等が挙げられる。
本発明の活性酸素消去剤の用量については、剤形、製剤形態、付与すべき活性酸素消去作用の程度等に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の活性酸素消去剤を皮膚外用剤として使用する場合であれば、その用量の一例として、1回当たり、皮膚1cm2当たり、ヘパリン類似物質が0.01〜0.08mg程度となる量で、1日1〜数回程度の頻度が挙げられる。
2.外用組成物
本発明は、更に、ヘパリン類似物質、アスコルビン酸類、及びグリチルリチン酸類を含む外用組成物を提供する。本発明の外用組成物では、これらの含有成分の相互作用によって、格段に優れた活性酸素消去作用を発揮できる。
本発明の外用組成物で使用されるヘパリン類似物質、アスコルビン酸類、及びグリチルリチン酸類の種類や含有量等は、前記「1.活性酸素消去剤」の欄に記載の通りである。
本発明の外用組成物において、配合可能な他の成分の種類や含有量、及び製剤形態についても、前記「1.活性酸素消去剤」の欄に記載の通りである。
また、本発明の外用組成物の用途については、特に制限されず、本発明の外用組成物の経皮適用によって認められ得る効能であれば、いずれの目的で使用してもよい前述の通り、本発明の外用組成物は、活性酸素消去作用が飛躍的に向上しているので、活性酸素消去用途に好適に使用できる。活性酸素消去用途の具体的態様等については、前記「1.活性酸素消去剤」の欄に記載の通りである。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例1:ヒアルロン酸断片化抑制試験
ヒアルロン酸断片化抑制試験によって活性酸素消去作用を評価した。本試験は、被験物質存在下でアスコルビン酸−鉄(III)系で活性酸素を発生させて、活性酸素によってヒアルロン酸を断片化し、残存ヒアルロン酸をアルブミンと複合化させて検出することにより、被験物質の活性酸素消去作用を評価する試験法である。具体的な試験方法は、以下の通りである。
0.04重量%のヒアルロン酸ナトリウムを含む0.3Mリン酸緩衝液(pH5.3)に、所定量の被験物質を含む0.3Mリン酸緩衝液を0.5ml添加した。使用した被験物質の種類と添加後の被験物質の濃度は、表1に示す通りである。次いで、アスコルビン酸を1mM、塩化第二鉄を50μMとなるように添加して、37℃で24時間インキュベートした。インキュベート後の溶液0.2mlを採取し、0.1重量%のアルブミンを含む酢酸緩衝液(pH3.75)を2ml添加し、ヒアルロン酸とアルブミンの複合体を形成させて600nmの濁度(Esr)を求めた。また、アスコルビン酸及び塩化第二鉄を添加しなかったこと以外は前記と同条件で試験を行い、600nmの濁度(Eso)を求めた。更に、ヒアルロン酸ナトリウムを添加しなかったこと以外は前記と同条件で試験を行い、600nmの濁度(Eb)を求めた。求めた各濁度の値から、書き算出式に従って、活性酸素抑制率(%)を求めた。なお、本試験では、各条件での濁度の測定を6回行い、その平均値を下記式に代入して、活性酸素抑制率(%)を求めた。
得られた結果を図1に示す。この結果、ヘパリン類似物質(実施例1)は、アスコルビン酸2−グルコシド(参考例2)より優れた活性酸素消去作用があることが確認された。また、ヘパリン類似物質と共に、アスコルビン酸2−グルコシド及びグリチルリチン酸ジカリウムの少なくとも1種を併用した場合(実施例2〜4)には、活性酸素消去作用が飛躍的に高まっていた。なお、従来、グリチルリチン酸ジカリウムについて活性酸素消去作用は報告されていないが、参考例3の結果から、グリチルリチン酸ジカリウムにも活性酸素消去作用があることが確認された。
処方例
表2に示すローション剤(処方例1〜12)、表3に示すクリーム剤(処方例13〜24)、表4に示すジェル剤(処方例25〜42)、及び表5に示す乳液剤(処方例43〜54)を調製した。これらの製剤は、いずれも、前記試験例1の場合と同様に、優れた活性酸素消去作用が期待され、活性酸素消去用途に有効である。なお、処方例12について、ヘパリン類似物質に代えて、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを配合した場合も、同様に活性酸素消去作用が期待され、活性酸素消去用途に有効である。

Claims (7)

  1. ヘパリン類似物質を含有する、活性酸素消去剤。
  2. 更に、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のアスコルビン酸類を含有する、請求項1に記載の活性酸素消去剤。
  3. 前記アスコルビン酸類が、アスコルビン酸2−グルコシドである、請求項2に記載の活性酸素消去剤。
  4. 更に、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、それらの誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のグリチルリチン酸類を含有する、請求項2又は3に記載の活性酸素消去剤。
  5. 前記グリチルリチン酸類が、グリチルリチン酸及び/又はその塩である、請求項4に記載の活性酸素消去剤。
  6. 皮膚外用剤である、請求項1〜5のいずれかに記載の活性酸素消去剤。
  7. ヘパリン類似物質と、
    アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のアスコルビン酸類と、
    グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、それらの誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のグリチルリチン酸類と、
    を含有する外用組成物。
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