JP2019006503A - 容器のキャップ、内容物入りの容器及び泡生成セット - Google Patents

容器のキャップ、内容物入りの容器及び泡生成セット Download PDF

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Abstract

【課題】容器から内容物を、安定して、且つ該内容物の吐出先に対し馴染ませ易い状態で吐出させることができる、容器のキャップを提供すること。【解決手段】本発明は、天面部12にノズル部15を備えたキャップ本体10を有し、内容物が収容された容器2の口首部25に固定して用いられる、容器のキャップ1である。ノズル部15は、天面部12から突出する筒状部17及び内容物の吐出孔16を備えている。吐出孔16は、筒状部17における水平断面が、一方向に長い形状であり、且つ該水平断面の長手方向の長さが短手方向の長さの2倍以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、容器のキャップ、内容物入りの容器及び泡生成セットに関する。
一般に洗顔料等を収容する内容物入り容器は、ノズル部を備えたキャップ本体と該ノズル部を覆う別体又は連結された蓋体とを有するキャップを備えている。
斯かるキャップには、内容物を円形の断面形状で吐出するものの他、楕円形又は多角形等の異形の断面形状で吐出するものが知られている。例えば、特許文献1には、吐出孔を形成するノズル部の水平断面形状が長方形であるキャップが開示されており、特許文献2には、ノズル部の水平断面形状が菱形であるキャップが示されている。
また、これらの技術の他に、特許文献3には、吐出孔内にスリットを設けたキャップや、円形の一部が欠けた断面形状を有するキャップが記載されている。特許文献3によれば、内容物がほど良い固さで吐出されるため、内容物の泡立てが容易であるとしている。
特開平09−24957号公報 特表2008−529916号公報 特開2006−206160号公報
しかし、特許文献1〜3のキャップを用いると、例えば該キャップから吐出された内容物が転がってしまったり等、内容物の安定した吐出が困難である場合があった。また、特許文献1〜3のキャップを用いると、内容物が、肌やシート等の該内容物の吐出先に馴染み難い状態で吐出されることがあった。
従って、本発明の課題は、従来技術が有する上述した解決課題を解決し得るキャップに関する。
本発明は、天面部にノズル部を備えたキャップ本体を有し、内容物が収容された容器の口首部に固定して用いられる容器のキャップであって、前記ノズル部は、前記天面部から突出する筒状部及び内容物の吐出孔を備えており、前記吐出孔は、前記筒状部における水平断面が一方向に長い形状であり、且つ該水平断面の長手方向の長さが短手方向の長さの2倍以上である、容器のキャップを提供するものである。
また、本発明は、前記の容器のキャップが、内容物が収容された容器の口部に脱着可能又は脱着不可能に固定されている、内容物入りの容器を提供するものである。
また、本発明は、前記の内容物入りの容器と起泡具とを含む、泡生成セットを提供するものである。
本発明の容器のキャップ及び内容物入り容器によれば、前記容器から内容物を、安定して、且つ該内容物の吐出先に対し馴染ませ易い状態で吐出させることができる。
本発明の泡生成セットによれば、内容物入り容器内の内容物を、起泡具を用いて速やかに泡立たせることができる。
図1は、本発明のキャップの一実施形態を備える内容物入り容器を示す斜視図である。 図2は、図1に示す内容物入り容器の口部近傍の断面図である。 図3は、図1に示すキャップのノズル部の非被覆状態を上方から見た平面図である。 図4は、図3のA―A線断面図である。 図5は、図3のB―B線断面図である。 図6(a)は、図4に示す吐出孔の筒状部における水平断面を示す図であり、図6(b)は本発明に係る吐出孔の筒状部における水平断面の別の実施形態を示す図である。 図7(a)〜(e)は、本発明に係る吐出孔の筒状部における水平断面形状のバリエーションを示す図である。 図8は、図1に示す内容物入り容器から内容物をネット上に吐出する様子を示す模式図である。 図9(a)は、図1に示すキャップのノズル部を上から見た平面図であり、図9(b)は、図9(a)とは別の実施形態に係るノズル部を上から見た平面図であり、図9(c)は、図9(a)に示すノズル部の中心軸方向の断面形状を示す図であり、図9(d)は、図9(c)に示す孔内凸部の別の実施形態を示す図である。 図10は、本発明の泡生成セットが備えるネットの孔の形状を示す図である。 図11は、本発明のキャップの別の実施形態を示す図3相当図である。 図12は、図11に示すキャップのノズル部の被覆状態を示す、該ノズル部の中心軸方向の拡大断面図である。 図13は、本発明のキャップのさらに別の実施形態を示す図3相当図である。 図14は、図13に示すキャップのノズル部の被覆状態を示す、該ノズル部の中心軸方向の拡大断面図である。 図15は、本発明のキャップのさらに別の実施形態を示す図3相当図である。 図16は、図15に示すキャップのノズル部の被覆状態を示す、該ノズル部の中心軸方向の断面図である。 図17は、図16に示すノズル部の中心軸方向の拡大断面図である。 図18は、図17に示す弾性部材の別の実施形態を示す図17相当図である。 図19は、図17に示す弾性部材のさらに別の実施形態を示す図17相当図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の容器のキャップの一実施形態であるキャップ1、及び該キャップ1を備えた容器2が示されている。容器2は、起泡性を有する内容物(図示せず)を収容している。即ち、図1に示す容器2は、本発明の内容物入り容器の一実施形態である。
容器2は、図1に示すように、チューブ容器であり、合成樹脂製の筒状のチューブ体からなる胴部23と、該チューブ体の長手方向の一端における内面間を熱融着させて形成したエンドシール部24とを有する容器本体20を備えている。容器本体20は、図2に示すように、該チューブ体の長手方向の他端に、口首部形成部材25aを固定して形成した口首部25を備えている。口首部形成部材25aは、図2に示すように、胴部23に接続された一端と口首部25に接続された他端と、前記一端と前記他端との間を繋ぐ円錐台状の肩部25bとを有している。
容器2のチューブ体からなる胴部23は押圧によって変形可能である。使用者は、容器2の胴部23を手で押圧変形させることで、容器2の内部に収容された内容物を、口首部25を介してキャップ1のノズル部15から吐出させることができる。胴部23は、変形性の向上の点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等の柔軟な樹脂を用いることが好ましい。また、胴部23は、これらの樹脂層、アルミニウム箔等のバリア性層を1種または複数選択して用いた積層体又は複合体から構成してもよい。胴部23等を構成するチューブ体は、合成樹脂の押出成形により製造されたものが好ましいが、シート状の成形体を円筒状に丸めて重ねた側縁同士を融着させて製造したものであっても良い。
また容器2は、チューブ形態に限らず、スクイズ可能なブロー成形体(ブローボトル、ブローチューブ)でもよい。パウチ等のフィルム積層体でもよい。
容器2は、容器本体20の口首部25に固定されたキャップ1を備えている。本実施形態のキャップ1は、図2に示すように、天面部12にノズル部15を備えたキャップ本体10(以降、本体10とも称す。)を有している。天面部12は、その中央部に内容物を吐出させるノズル部15を備えている。
また、本実施形態のキャップ本体10は、天面部12の他に、容器本体20の口首部25と螺合して、該口首部25の外周に配置される外筒11を備えている。外筒11と口首部25との螺合により、キャップ本体10は、該口首部25に固定される。このように、キャップ1は、内容物が収容された容器2の口首部に固定されて用いられる。キャップ1の材質としては、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等のポリオレフィン、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ乳酸等の合成樹脂等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本実施形態のキャップ1は、天面部12及びノズル部15を覆う蓋体14を備えている。蓋体14は、図2に示すように、ヒンジ部13を介して、本体10に対して回動可能に結合されている。蓋体14は、図3に示すように、ノズル部15の吐出孔16の上端側の開口部16aを閉鎖可能な外面側凸部14a及び内面側凸部14bを備えている。キャップ1は、図3に示すように、ヒンジ部13を介して連結した蓋体14により、ノズル部15の吐出孔16を開閉自在である。蓋体14は、吐出孔16の内面を閉塞する内面側凸部14bと、筒状部17の外面に位置する外面側凸部14aとを有しており、該蓋体14を閉じた状態において、吐出孔16の上端側の開口部16aを閉塞可能になっている。
ここで、キャップ1に関し、上側及び上方は、図4及び5に示すように、上端側の開口部16aを鉛直方向の上側に向けて、吐出孔16の中心軸を鉛直方向と平行な方向とした状態における、鉛直上側及び鉛直上方であり、下側及び下方は、鉛直下側及び鉛直下方である。下側及び下方は、キャップ1を容器本体20に取り付けた状態においては、容器本体20側となる。本実施形態において後述する高さ方向は、図2に示す状態において、鉛直方向と一致する。また、吐出孔16の上端側の開口部16a及び下端側の開口部16bは、図4及び5に示す状態において、鉛直上側の開口部及び鉛直下側の開口部である。
キャップ1は、図4及び5に示すように、容器2に収容された内容物を吐出するためのノズル部15を備えている。ノズル部15は、本体10の天面部12から突出する筒状部17及び内容物の吐出孔16とを備えている。吐出孔16は、天面部12及び筒状部17を貫通しており、キャップ1が容器2に固定されている状態において、容器2の口首部25の内部と連続し、容器2内外を連通している(図2参照)。
吐出孔16は、水平断面Sの形状が扁平な形状、即ち一方向に長い形状である〔図6(a)及び(b)参照〕。本実施形態の前記水平断面Sは、図6(a)に示すように、複数の略八角形S3が該水平断面Sの長手方向(図中X方向)に連接した、一方向に長い形状をなしている。
本実施形態の吐出孔16は、筒状部17における水平断面Sの形状が、筒状部17の高さ方向に直交する断面と同じである。また、筒状部17の高さ方向は、図4及び図5に示すように、キャップ1の厚み方向Z、天面部12から筒状部17が突出する突出方向、筒状部17の中心軸方向、及び筒状部17における内容物の吐出方向と一致している。尚、筒状部17の高さ方向と中心軸方向が一致していない場合、筒状部17における水平断面形状は、筒状部17の中心軸方向に直交する断面を指す。
本実施形態の吐出孔16は、筒状部17の高さ方向全域の水平断面が、一方向に長い形状を有している。従って、吐出孔16の上端側及び下端側の開口部16a,16bの平面視における形状は一方向に長い形状を有している。このように、吐出孔16は、筒状部17の高さ方向において、好ましくは上端側の水平断面形状が、より好ましくは上端側及び下端側の水平断面形状が、さらに好ましくは筒状部17の高さ方向全域の水平断面形状が、一方向に長い形状を有している。筒状部17の高さ方向の上端側とは、該高さ方向における、筒状部17の上端から筒状部17の全高の1/4の部分である。また、筒状部17の高さ方向の下端側とは、該高さ方向における、筒状部17の下端から筒状部17の全高の1/4の部分である。
筒状部17における吐出孔16の水平断面Sの形状は、長手方向Xの長さL1が短手方向Yの長さL2の2倍以上である〔図6(a)参照〕。斯かる構成により、吐出孔16から吐出された内容物は、吐出孔16の水平断面Sの形状と同様に、該内容物の吐出方向に直交する断面が、一方向に長い形状を有している。そのため、円形の筒状部を備えるキャップに比べて、手のひらやネット等の吐出先に内容物を吐出させる際に、内容物の転がりが起き難く、安定して内容物を吐出させることができる。また、本実施形態のキャップを用いて吐出された内容物は、水平断面が円形である筒状部から同じ質量の内容物を吐出させた場合に比して、その表面積が大きい。即ち、内容物と、内容物の吐出先である肌、ネット、シート等との接触面積が大きいため、前記吐出先に対する内容物の塗布性、浸透性、又は保持性に優れており、内容物をその吐出先に馴染ませ易い。
さらに、内容物が洗顔料等である場合、内容物の表面積が大きくなることで、内容物と水及び空気との接触面積が大きくなるため、内容物を速やかに泡立てることができ、泡立ちに優れる。
尚、吐出孔16の筒状部17における水平断面Sの形状の短手方向Yの長さは、該水平断面の長手方向Xに直交する方向における最長の長さである。本実施形態において、前記長手方向は図中のX方向であり、前記短手方向は図中のY方向である。
上記の効果をより確実に奏させる観点から、吐出孔16の筒状部17における水平断面Sは、長手方向Xの長さL1〔図6(a)参照〕が短手方向Yの長さL2〔図6(a)参照〕の好ましくは2倍以上、より好ましくは3倍以上であり、また好ましくは10倍以下、より好ましくは8倍以下であり、また好ましくは2倍以上10倍以下、より好ましくは3倍以上8倍以下である。以下、吐出孔16の筒状部17における水平断面Sを、単に吐出孔16の水平断面Sともいう。
吐出された内容物の水平断面における長手方向の長さ及び短手方向の長さも、吐出孔16の水平断面Sにおける長手方向Xの長さL1及び短手方向Yの長さL2と同様の関係であることが好ましい。尚、吐出された内容物の水平断面は、内容物の吐出方向に直交する断面である。
吐出孔16の筒状部17における水平断面Sの形状として、例えば図7(a)〜(e)に示す各形状が挙げられる。図7には、角が丸い長方形〔図7(a)参照〕、波板状の形状〔図7(b)参照〕、複数の括れ部を有する長方形〔図7(c)参照〕、数珠状の形状〔図7(d)参照〕、複数の菱形が一方向に連なったそろばん玉状の形状〔図7(e)参照〕を示す。この他に、角が丸くない長方形や、三日月状の形状等が挙げられる。
吐出孔16の水平断面Sは、図7(a)に示すように、その輪郭に凹凸を有していなくても良いが、図7(b)〜(e)に示すように、該水平断面の輪郭に凹凸を有していることが好ましい。斯かる構成により、吐出孔16から内容物5を吐出させる際、該内容物5の表面に吐出方向に延びる筋状の凹部51を形成することができる(図8参照)。これにより、内容物5の表面積をより大きくすることができるため、前述の内容物の安定した吐出、及び吐出先での馴染ませ易さの効果を一層発現させる他、内容物が洗顔料等である場合、泡をより速やかに生じさせることができる。
吐出孔16は、筒状部17の高さ方向において、好ましくは上端側の水平断面形状が、より好ましくは上端側及び下端側の水平断面形状が、さらに好ましくは筒状部17の高さ方向全域の水平断面形状が、その輪郭に凹凸を有している。また、例えば、吐出孔16において、筒状部17の高さ方向における上端側の水平断面形状が、その輪郭に凹凸を有する形状である場合、該水平断面形状よりも下方の水平断面形状が、図7(a)に示すような輪郭に凹凸のない形状であってもよい。さらに、吐出孔16が、その内周面に、該吐出孔16の水平断面の輪郭の凹凸に対応する凸部及び凹部を有している場合、吐出孔16において輪郭に凹凸を有する水平断面は、筒状体の高さ方向において該凸部及び該凹部を有する位置における水平断面である。
図6(a)及び図7(b)〜(e)に示す吐出孔16の水平断面Sは、複数の凹部17aを長手方向Xに沿って間欠的に有しており、隣り合う凹部17a間に凸部17bが形成されている。各凹部17aは、前記水平断面Sにおいて、短手方向Yの内方に向かって凹んだ曲線又は直線をなし、また、各凸部17b、前記水平断面Sにおいて、短手方向Yの外方に向かって膨らんだ曲線又は直線をなし、図7(b)に示す波板の波部分、図6(a)及び図7(c)に示す括れ部部分、図7(d)に示す複数の円、及び図7(e)に示す複数の菱形をそれぞれ形成している。複数の凹部17aは、図7(b)に示すように、吐出孔16の水平断面Sの中心軸に対して対向する凹部17aの内方端部が、該水平断面の長手方向Xにおいて重ならない位置に設けられても良く、図7(c)〜(e)に示すように、該水平断面の長手方向Xにおいて重なる位置に設けられても良い。
吐出孔16は、その内周面に、該吐出孔16の水平断面Sにおける前記凹部17aの形状に対応する孔内凸部18を有していることが好ましい。
内容物5の安定吐出、及び吐出先での馴染ませ易さの効果を向上させると共に、吐出孔16の強度及び形状を維持する観点から、該吐出孔16の水平断面Sは、図6(b)に示すように、前記仕切り17cを有していることが好ましい。図6(b)に示す吐出孔16の水平断面Sは、短手方向Yの内方に向かって凹んだ凹部17aと、短手方向Yの外方に向って凸の凸部17bとが相互に隣り合って形成されていると共に、前記水平断面Sを複数の区分c1〜c4に分断する仕切り17cが複数形成されている。また、図6(b)に示す仕切り17cは、長手方向Xに沿って間欠的に形成されており、具体的には、長手方向Xに隣り合う凹部17a間に形成されている。吐出孔16の水平断面Sは、前記凹部17aを有さず、前記仕切り17cのみを有するものであってもよい。吐出孔16の水平断面Sが仕切り17cを有する場合、蓋体14と吐出孔16の上端側の開口部16aとの密閉性、また内容物5の安定吐出の観点から、吐出孔16は、該仕切り17cを有する水平断面Sの位置よりも上端側が、仕切り17cを有さない水平断面であることが好ましい。斯かる構成により、仕切り17cを通過した内容物5が長手方向Xに分断されても、吐出孔16の該仕切り17cを有する水平断面Sの位置よりも上端側において、分断された内容物5どうしが結合し、長手方向Xに連続した状態で内容物5を吐出させることができる。
吐出孔16は、前記水平断面Sの輪郭に凹凸を有する観点から、その内周面に、該吐出孔16の水平断面Sの長手方向Xに沿って複数の孔内凸部18を有していることが好ましい〔図9(a)及び(b)参照〕。図9(a)に示す吐出孔16の内周面には、孔内凸部18が長手方向Xに沿って間欠的に形成されており、隣り合う孔内凸部18間に孔内凹部19が形成されている。吐出孔16の孔内凸部18は、吐出孔16の水平断面Sの凹部17aに対応するものであり、孔内凹部19は、吐出孔16の水平断面Sの凸部17bに対応するものである。
吐出された内容物の泡立ち及び形状維持の観点から、孔内凸部18は、吐出孔16の水平断面Sの短手方向Yにおける該孔内凸部18の長さL3〔図9(a)参照〕が、該水平断面Sの短手方向Yの長さL2(図6参照)に対して、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上であり、また好ましくは70%以下、より好ましくは50%以下であり、また好ましくは10%以上70%以下、より好ましくは20%以上50%以下である。吐出孔16の水平断面Sの短手方向Yにおける孔内凸部18の長さL3は、図9(a)に示すように、前記短手方向における孔内凸部18の頂点と、孔内凹部19の底部との高低差である。前記短手方向における孔内凸部18の長さL3は、吐出孔16の水平断面Sにおける凹部17aの凹みの深さに対応する(図6参照)。吐出孔16の水平断面Sにおける凹部17aの凹みの深さは、前記短手方向の内方に向かう凹部17aの内方端部から、前記短手方向の外方に向かう凸部17bの外方端部までの長さである。尚、凸部17bの外方端部と、長手方向における凹部17aの両端を結ぶ直線とは、前記短手方向において同じ位置にあり、短手方向における凹部17aの長さと、凸部17bの長さとは同じである。
吐出孔16の水平断面Sの長手方向において、孔内凸部18のピッチP1〔図9(c)参照〕は、該水平断面の長手方向の長さL1に対して、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下であり、また好ましくは5%以上50%以下、より好ましくは10%以上40%以下である。孔内凸部18のピッチP1は、図9(a)に示すように、吐出孔16の水平断面Sの長手方向における孔内凸部18の頂点から、該孔内凸部18に隣り合う別の孔内凸部18の頂点までの長さを指す。孔内凸部18のピッチP1は、吐出孔16の水平断面Sの長手方向における、凹部17aの内方端部から、該凹部17aと隣り合う別の凹部17aの内方端部までの長さである、凹部17aのピッチに対応する。
本実施形態の吐出孔16は、図9(c)に示すように、その中心軸方向(図中の方向Z)において、孔内凸部18が、吐出孔16の上端側の開口部16aから離間して設けられている。より具体的には、孔内凸部18は、その上端側の端部18cが、吐出孔16の上端側の開口部16aから一定距離L4を置くようにして設けられている〔図9(c)参照〕。斯かる構成により、内容物の吐出停止時における吐出孔16からの内容物の切れ性が良好になる。また、蓋体14と吐出孔16の上端側の開口部16aとの密閉性が良好になる。
内容物の切れ性、及び蓋体14の密閉性との観点から、吐出孔16の中心軸方向における、吐出孔16の上端側の開口部16aから孔内凸部18の上端側の端部18cまでの長さL4〔図9(c)参照〕は、筒状部17の中心軸方向における長さL7〔図9(c)参照〕に対して、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは40%以下、より好ましくは35%以下であり、また好ましくは5%以上40%以下、より好ましくは10%以上35%以下である。
本実施形態の孔内凸部18は、図9(c)に示すように、筒状部17の中心軸方向の断面において、該中心軸方向(図中Z方向)及びこれと直交する方向(図中X方向)の両方向の長さが略等しいが、図9(d)に示すように、筒状部17の中心軸方向の断面において、該中心軸方向に長い形状を有していても良く、中心軸方向と直交する方向に長い形状を有していても良い。孔内凸部18は、筒状部17の中心軸方向における長さL5〔図9(c)参照〕が、吐出孔16の中心軸方向における長さL6〔図9(c)参照〕に対して、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上であり、また好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下であり、また好ましくは10%以上90%以下、より好ましくは15%以上80%以下である。
孔内凸部18は、吐出孔16の水平断面Sにおいて、短手方向Yに突出した三角形の形状を有しており、該孔内凸部18の頂部をなすように2つの面18a,18bが隣接している〔図9(c)参照〕。吐出孔16の水平断面Sにおける孔内凸部18の形状は特に制限されず、三角形や四角形等の形状であって良い。
吐出孔16は、前記水平断面Sを長手方向Xに分断する仕切り17cを有する観点から、その内周面に、該吐出孔16の水平断面Sの長手方向Xに沿って複数の孔内仕切り部Bを有していてもよい〔図9(b)参照〕。図9(b)に示す吐出孔16の内周面には、孔内凸部18が長手方向Xに沿って間欠的に形成されており、隣り合う孔内凸部18間に孔内仕切り部Bが形成されている。吐出孔16の孔内仕切り部Bは、吐出孔16の水平断面Sの仕切り17cに対応している。吐出孔16は、その内周面に、前記水平断面Sの長手方向に沿って複数の孔内仕切り部Bのみを有していても良く、複数の孔内凸部18及び孔内仕切り部Bを有していても良い。
前述の孔内凸部18の好ましい構成や数値範囲は、矛盾しない限り、仕切り部Bにも適用することができる。
キャップ1を用いて吐出される内容物の表面積は、該内容物の使用量から適宜設計することができる。内容物の使用量は、キャップ1を用いて吐出される内容物についての「水平断面Sの面積」と、「内容物の吐出長さ」と、「内容物の比重」との積により算出される。なお、水平断面の輪郭に凹凸を有したり、孔内凸部を有する場合には、該凹凸や孔内凸部が存在し、且つ吐出孔16の上端側での水平断面Sの面積で算出する。内容物の吐出長さは、目視での判断のし易さや、内容物の使用を容易とする観点から1〜3cm程度が好ましい。
内容物の泡立ちを向上させる観点から、筒状部17は、孔内凸部18を含めた筒状部17の内周面の周長が、孔内凸部18を有していないと仮定した場合の筒状部17の内周面の周長の好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.5倍以上であり、また好ましくは5倍以下、より好ましくは3倍以下であり、また好ましくは1.1倍以上5倍以下、より好ましくは1.5倍以上3倍以下である。筒状部17の内周面の周長は、吐出孔16の周長に相当する。
容器の胴部を押し出して内容物を吐出させる際、内容物を容易に摺り切る観点から、筒状部17の中心軸方向の長さL7〔図9(c)参照〕が、好ましくは2mm以上、より好ましくは4mm以上であり、また好ましくは15mm以下、より好ましくは8mm以下であり、また好ましくは2mm以上15mm以下、より好ましくは4mm以上8mm以下である。
本実施形態のキャップ1は、図3に示すように、蓋体14が、ヒンジ部13を介して本体10に設けられており、該ヒンジ部13を回動軸として回動可能となっている。また、吐出孔16の水平断面の長手方向Xは、ヒンジ部13の回動軸方向と平行である。このように、筒状部17における吐出孔16の水平断面は、キャップ1の使用を容易とする観点から、ヒンジ部13の回動軸方向と平行な方向に長い形状を有していることが好ましい。
キャップ1は、図3に示すように、蓋体14にノズル部15の筒状部17の外面側に密着する外面側凸部14a、及び吐出孔16の内面側に密着する内面側凸部14bを備えており、吐出孔16を液密に閉鎖可能にしている。キャップ1は、このような吐出孔16を液密に閉鎖可能な部材を有していなくても良いが、筒状部17の全周に亘って良好に密着して、高い密閉性が得られる観点から、キャップ1は、吐出孔16の内面側に挿入される内面側凸部14b及び筒状部17の外面側を覆う外面側凸部14aの一方又は双方を有する蓋体を備えていることが好ましい。
本実施形態のキャップ1の吐出孔16は、図9(a)及び(b)に示すように、その内周面に、前記水平断面の長手方向に沿って複数の孔内凸部18を有しており、該孔内凸部18によって、吐出される内容物5に筋状の凹部51が形成される。このように内容物5に吐出方向に延びる筋状の凹部51を容易に形成する観点から、内容物5は、吐出後の内容物5に、孔内凸部18に対応する複数の筋が形成される粘度を有していることが好ましい。
上記の効果をより確実に奏させる観点から、本発明に係る内容物の粘度は、好ましくは20000mPa・s以上、より好ましくは30000mPa・s以上であり、また好ましくは100000mPa・s以下、より好ましくは80000mPa・s以下、また好ましくは20000mPa・s以上100000mPa・s以下、より好ましくは30000mPa・s以上80000mPa・s以下である。
尚、内容物5に孔内凸部18に対応する複数の筋が形成される粘度、及び上記の好ましい範囲の粘度は、本発明のキャップを備えた内容物入り容器を、30℃の環境下に1時間静置した後で、該容器から吐出させる内容物の粘度であり、例えばヘリカル粘度計(東機産業株式会社製 TVB−10)にて、スピンドル:T−b、回転数:5rpm、測定時間:1minの条件で測定される。によって測定される。
キャップ1を備える容器2が内部に収容する内容物は、前述した通り、起泡性を有するものである。前記内容物として、例えば、洗顔料、ボディソープ、ハンドソープ等の肌洗浄料、クレンジング料、化粧水、乳液、美容ジェル、シャンプー、コンディショナー等の液状化粧料が挙げられるが、好ましくは肌洗浄料であり、より好ましくは洗顔料である。
本発明のキャップを備えている容器2は、前述したとおり、胴部23を押圧することによって、内部に収容する内容物を吐出させることができる。容器2は、図1に示すようなチューブ容器や、スクイズ容器等の手指による押圧により押し出し吐出する押し出し容器に限定されず、ボトル容器等の他の形態の容器であっても良いが、容器の使用を容易とする観点から、押し出し容器であることが好ましい。尚、スクイズ容器は、例えばブロー成形により薄肉の本体と吐出口が一体に成形された容器であり、薄肉の本体を手指で押圧すれば容易に平たくすることができる容器である。
また、本発明に係る容器は、肌洗浄料に好ましく適用できることから、肌洗浄料の押し出し容器であることが好ましい。
内容物をより速やかに泡立たせると共に、きめの細かい泡を得る観点から、本発明のキャップを用いて吐出させた内容物は、起泡具を用いて泡立たせることが好ましい。起泡具として、例えばネット、発泡ポリウレタン、架橋型や無架橋型ポリエチレン等の軟質樹脂の発泡体、海綿動物から得られた多孔体(骨格)等が挙げられる。ネットは、合成樹脂等からなる網や、該網を積層、巻回等により立体形状としたものであっても良い。
本発明の泡生成セットは、本発明のキャップを備えている内容物入りの容器とネットとを備えている。本発明のキャップを用いて吐出させた内容物は、図8に示すように、ネット6を用いて泡立たせることがより好ましい。
泡立ちを向上させる観点から、ネット6の孔61の最大長さL8(図10参照)は、筒状部17の孔内凸部18のピッチP1〔図9(c)参照〕より大きい方が好ましい。斯かる構成により、吐出した内容物のネットへの食いつきが良好となる。また、内容物をきめ細かく泡立たせる観点から、ネット6の孔61の最大長さL8(図10参照)は、筒状部17の孔内凸部18のピッチP1〔図9(c)参照〕に対し、好ましくは100%超、好ましくは110%以上であり、また好ましくは800%以下、より好ましくは500%以下であり、また好ましくは100%超800%以下、より好ましくは110%以上500%以下である。尚、ネット6の孔61の最大長さL8は、格子間の最大長さである。例えば、図10に示すように、菱形の孔を有するネット6では、該菱形の長軸の長さがネットの孔の最大長さL8となる。
前述の内容物をネット6により食いつかせ、且つネット6の孔61に水が付着し、その水を利用して内容物を良好に泡立たせる観点から、ネット6の孔61の最大長さL8は、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上であり、また好ましくは8mm以下、より好ましくは5mm以下であり、また好ましくは1mm以上8mm以下、より好ましくは2mm以上5mm以下である。
ネットの孔は、例えば菱形等の一方向に長い形状のものや、正方形や円形等が挙げられるが、その形状は特に制限されず、種々の形状とすることができる。
本発明は、上述した実施形態に制限されない。例えば、上述した実施形態におけるキャップ1は、本体10と蓋体14とがヒンジ部13を介して連結されていたが、キャップは、ヒンジ部13のない、本体10と蓋体14とが完全に分離可能なものであっても良い。この場合、キャップ本体10の外周と蓋体14の外周部の内面とを嵌合させて、該蓋体14により吐出孔16の上端側の開口部16aを閉塞させてもよい。閉蓋時の操作を容易にする観点から、外面側凸部14aは、閉蓋時に該外面側凸部14aの長手方向と、吐出孔16の水平断面の長手方向とが一致するように形成されていることが好ましい。これにより、閉蓋時に方向性が生じ、キャップ本体10における筒状部17と、外面側凸部14aとが互いにガイドとなり、蓋体14を閉める操作が容易となる。また、前記と同様の観点から、蓋体を所定の向きにしたとき、蓋体の外周の輪郭が、キャップ本体の外周の輪郭と相似の関係になることが好ましい。このような輪郭の形状としては、曲率が異なる複数の曲線部分を輪郭に含む形状や、複数の直線部分を輪郭に含む形状、該曲線部分と該直線部分とを輪郭に含む形状が挙げられる。例えば、曲率が異なる複数の曲線部分を輪郭に含む形状としては、楕円形等の曲率が複数種類の曲線部分を含む形状や、曲率の異なる複数の曲線部分が凹凸を形成する形状等が挙げられる。また、複数の直線部分を輪郭に含む形状としては、平面視形状が矩形、三角形、四角形、六角形等の多角形状等が挙げられる。さらに、曲線部分と直線部分とを輪郭に含む形状としては、ハート形等が挙げられる。
また、キャップ1は、容器2の口部に脱着可能に固定されていてもよく、脱着不可能に固定されていても良い。脱着不可能に固定されている例として、容器2の胴部23を構成する筒状のチューブ体と、口首部形成部材25aとが一体成形により形成されているものや、容器2とは別体の口首部形成部材25aを、容器の口部に公知の方法により脱着不可能に固定しているものが挙げられる。
また、孔内凸部18は、隣接した孔内凸部18同士、また対向する孔内凸部18同士において、吐出孔16の水平断面Sの短手方向Yにおける該孔内凸部18の長さL3を異な
らせてもよい。
また、蓋体14は、当該蓋体14における相対向する位置に加えられる、径を縮小させる押圧力をキャップ本体10から離間する力に変換して蓋体とキャップ本体との係合を解除可能な、いわゆるプッシュポンタイプであってもよい。この場合、蓋体及びキャップ本体に、蓋体でキャップ本体をカバーした際に、これらの相対回転を阻止する位置決め係合手段を設けることが好ましい。
また、蓋体14は、キャップ本体10に螺合可能なものであってもよい。この場合、蓋体14の外周部の内面、及びキャップ本体10の外周部の外面には、互いに螺合可能な螺合溝が形成されている。また、外面側凸部14aの内径は、筒状部17の長手方向Xの長さより大きく形成されており、蓋体14に、筒状部17の先端と密着する弾性部材14cを設けることで、吐出孔16を閉塞することができ、該弾性部材14cによる密閉性が得られる。
また、筒状部17は、上述した実施形態のように、天面部12から突出していてもよく、図13及び図14に示すように、天面部12上にある土台17eから突出していてもよい。図13に示す土台17eは、平面視において円形状の輪郭を有しているが、三角形や四角形等の他の形状の輪郭を有していてもよい。
上述した実施形態におけるキャップ1は、蓋体14に外面側凸部14aを有し、蓋体14を閉じたときに外面側凸部14aと筒状部17とが嵌合することで、密閉性が得られる。密閉性をより確実に得る観点から、キャップは、図11及び12に示すように、筒状部17及び外面側凸部14aが、蓋体14を閉じたときに互いに係合する係合突起4a,4bをそれぞれ有することが好ましい。これら係合突起4a,4bが係合する係合部40において、筒状部17と外面側凸部14aとが良好に嵌合して、密閉性が向上する。
一方、筒状部17に肉厚差によるヒケ等の成形不良や製造過程の温度差に起因する形状変形が生じた場合や、筒状部17と外面側凸部14aとが嵌合したとき、筒状部17の水平断面において一方向に長い形状を有する吐出孔16の周方向において、筒状部17にかかる荷重が不均一となり、それにより、筒状部17と外面側凸部14aとの嵌合が不十分になって、密閉性が低下することがある。これに対し、外面側凸部14aによる密閉性をより発現させる観点から、天面部12から係合部40までの高さL10(図12参照)は、筒状部17の高さL7(図12参照)に対して、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下、さらに好ましくは30%以下である。また、密閉性の観点から、係合部40は、図12に示すように、筒状部17の中心軸方向において肉厚差が生じ難い領域に位置することが好ましい。前記肉厚差が生じ難い領域として、孔内凸部18の無い領域等が挙げられる。このように、筒状部17の高さ方向において変形強度の高い部分に係合部40が位置することで、筒状部17と外面側凸部14aとの嵌合力が高まって、高い密閉性が得られる。図13及び図14に示すように、筒状部17が天面部12上にある土台17eから突出している場合、天面部12から係合部40までの高さL12(図14参照)が筒状部17の高さL7(図14参照)に対して50%以下であることを前提として、係合部40は、土台17eの外周に位置してもよく、筒状部17の外周に位置してもよい。
筒状部17の係合突起4bは、筒状部17の周方向全体に形成されていてもよく、該筒状部17の周方向に部分的に形成されていてもよい。また、外面側凸部14aの係合突起4aは、外面側凸部14aの周方向全体に形成されていてもよく、該外面側凸部14aの周方向に部分的に形成されていてもよい。
係合部40は、蓋体を閉じたときに、筒状部17の周方向に部分的に形成されてよい。密閉性を向上させる観点から、係合部40は、蓋体を閉じたときに、筒状部17の周方向全体に形成されることが好ましい。
キャップは、蓋体14に、筒状部の内面側に挿入される内面側凸部14bに代えて、図15〜19に示すように、筒状部17の先端と密着する弾性部材14cを有していてもよい。この弾性部材14cが密着することによって、吐出孔16を閉塞することができ、該弾性部材14cによる密閉性が得られる。より具体的には、弾性部材14cは、蓋体14を閉じたときに、筒状部17の先端と当接して弾性変形することにより、図17〜19に示すように、該筒状部17の先端と密着する。筒状部17の先端には、吐出孔16の縁、即ち筒状部17の内方縁部17dも含まれる。この場合、弾性部材14cは、図18に示すように、吐出孔16の内面側に挿入されて、筒状部17の内方縁部17dと密着する。
弾性部材14cは、図18に示すように、吐出孔16の内面側に挿入可能に、該吐出孔16と略同じ面積を有していてもよい。また、弾性部材14cは、図17及び19に示すように、筒状部17の水平断面よりも大きい面積を有していてもよい。例えば、図17に示すように、筒状部17は、蓋体14の外面側凸部14aと略同じ面積を有していてもよく、蓋体14を閉じたときに、蓋体14の筒状部17と対向する面と略同じ面積を有していてもよい。
また、密閉性の観点から、弾性部材14cは、図16に示すように、蓋体14を閉じたときに、筒状部17の中心軸方向において該筒状部17の肉厚差が生じ難い領域に位置することが好ましい。前記肉厚差が生じ難い領域として、孔内凸部18の無い領域等が挙げられる。即ち、弾性部材14cは、蓋体14を閉じたときに、筒状部17の中心軸方向において孔内凸部18と重ならないように位置することが好ましい。
キャップは、図15及び図16に示すように、キャップ本体10や蓋体14の周縁部分に、キャップ本体10に対する蓋体14の閉塞状態を着脱可能にロックしておくためのロック機構Eが設けられていることが好ましい。ロック機構Eは、例えば図16に示すように、蓋体14を閉じたときに、キャップ本体10と、蓋体14とを係合させて両者を固定する。このロック機構Eは、蓋体14がキャップ本体10に固定された状態においては、蓋体14の周縁部の一部に形成された突起部3aが、キャップ本体10の周縁部の一部に形成された係合爪部3bと係合するようになされている。斯かる構成により、キャップ本体10に対する蓋体14の閉塞状態を安定して維持することができるとともに、蓋体14の内面側凸部14b、外面側凸部14a、又は弾性部材14cによる密閉性を向上させることができる。キャップ及び蓋体には、上述したロック機構以外に、キャップに用いられる公知のロック機構が設けられていてもよい。
本発明は、上述した実施形態を組み合わせてもよい。例えば、キャップは、筒状部17及び外面側凸部14aが、蓋体14を閉じたときに互いに係合する係合突起4a,4bをそれぞれ有しており、且つ蓋体14に、筒状部17の先端と密着する弾性部材14cを有していてもよい。この場合、外面側凸部14a内に弾性部材14cを有している。
1 キャップ
10 本体
11 外筒
12 天面部
13 ヒンジ部
14 蓋体
15ノズル部
16 吐出孔
17 筒状部
17a 凹部
17b 凸部
18 孔内凸部
19 孔内凹部
2 容器
20 容器本体
23 胴部
24 エンドシール部
5 内容物
51 凹部
6 ネット
61 孔
S 吐出孔の水平断面
X 長手方向
Y 短手方向
Z 厚み方向

Claims (12)

  1. 天面部にノズル部を備えたキャップ本体を有し、内容物が収容された容器の口首部に固定して用いられる容器のキャップであって、
    前記ノズル部は、前記天面部から突出する筒状部及び内容物の吐出孔を備えており、
    前記吐出孔は、前記筒状部における水平断面が一方向に長い形状であり、且つ該水平断面の長手方向の長さが短手方向の長さの2倍以上である、容器のキャップ。
  2. 前記吐出孔は、その内周面に、前記水平断面の長手方向に沿って複数の孔内凸部又は仕切り部を有している、請求項1に記載の容器のキャップ。
  3. 前記天面部及び前記ノズル部を覆う蓋体を有し、該蓋体に、前記筒状部の内面側に挿入される内面側凸部及び該筒状部の外面側を覆う外面側凸部の一方又は双方が設けられている、請求項1又は2に記載の容器のキャップ。
  4. 前記天面部及び前記ノズル部を覆う蓋体を有し、該蓋体に、前記筒状部の外面側を覆う外面側凸部が設けられており、
    前記筒状部及び前記外面側凸部は、前記蓋体を閉じたときに互いに係合する係合突起をそれぞれ有しており、
    前記天面部から前記係合突起どうしが係合する係合部までの高さが、前記筒状部の高さに対して50%以下である、請求項1又は2に記載の容器のキャップ。
  5. 前記天面部及び前記ノズル部を覆う蓋体を有し、該蓋体に、前記筒状部の先端と密着する弾性部材を有している、請求項1又は2に記載の容器のキャップ。
  6. 前記蓋体は、ヒンジ部を介して前記キャップ本体に設けられており、
    前記筒状部における前記吐出孔の前記水平断面は、前記ヒンジ部の回動軸方向と平行な方向に長い形状を有している、請求項3〜5の何れか1項に記載の容器のキャップ。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の容器のキャップが、内容物が収容された容器の口部に脱着可能又は脱着不可能に固定されている、内容物入り容器。
  8. 前記内容物の粘度が、20000mPa・s以上100000mPa・s以下である、請求項7に記載の内容物入り容器。
  9. 前記内容物が、起泡具により泡立てて用いる肌洗浄料である、請求項8に記載の内容物入り容器。
  10. 前記容器が、押し出し容器である、請求項7〜9の何れか1項に記載の内容物入り容器。
  11. 前記キャップの前記吐出孔は、その内周面に、前記水平断面の長手方向に沿って複数の孔内凸部を有しており、
    前記内容物は、吐出後の内容物に、前記孔内凸部に対応する複数の筋が形成される粘度を有している、請求項7〜10の何れか1項に記載の内容物入り容器。
  12. 請求項7〜11の何れか1項に記載の内容物入り容器と起泡具とを含む、泡生成セット。
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