JP2006240634A - 高粘度液体用容器のキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】プラスチックボトルが逆立てられうる高粘度液体用容器のキャップ2の提供。
【解決手段】本発明に係る高粘度液体用容器のキャップ2は、胴体4と封止体6とを備えている。この胴体4の最大幅に対するこの封止体6の最大幅の比は、1.01以上3.00以下である。このキャップ2では、この封止体6は、閉塞板16とその半径方向外側にフランジ20とを備えている。このフランジ20の上面32は、平面とされている。このフランジ20の上面32は、キャップ2の高さ方向において最大高さとなる位置にある。この高粘度液体用容器に取り付けられるキャップ2には、その封止体6にフランジ20が備えられているので、このキャップ2が装着されたプラスチックボトルは逆立てられた状態で安定に静置されうる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る高粘度液体用容器のキャップ2は、胴体4と封止体6とを備えている。この胴体4の最大幅に対するこの封止体6の最大幅の比は、1.01以上3.00以下である。このキャップ2では、この封止体6は、閉塞板16とその半径方向外側にフランジ20とを備えている。このフランジ20の上面32は、平面とされている。このフランジ20の上面32は、キャップ2の高さ方向において最大高さとなる位置にある。この高粘度液体用容器に取り付けられるキャップ2には、その封止体6にフランジ20が備えられているので、このキャップ2が装着されたプラスチックボトルは逆立てられた状態で安定に静置されうる。
【選択図】図1
Description
本発明は、高粘度液体用容器のキャップに関する。
シャンプーの容器には、プラスチックボトルが用いられる。このボトルの上部には、注ぎ口が備えられたキャップが装着されている。シャンプーが使用されるとき、この注ぎ口が下にされた後、このシャンプーの自重による垂下と使用者によるこのボトルの側壁の圧縮とによって、シャンプーが排出される。
そのコストが抑えられるために、ボトルの内容量が500cm3から700cm3とされた大容量タイプのプラスチックボトルが用いられる場合がある。このようなボトルには、ディスペンサーが取り付けられる。このディスペンサーには、アキュームレーターと誘導管とが備えられる。このボトルでは、ディスペンサーのサドルヘッドが上下されるだけで、このボトルの内部からシャンプーが排出される。このボトルの場合、シャンプーが排出されるために、注ぎ口が下にされる必要はない。なお、リンス、トリートメント、コンディショナー、ボディーソープ等の液体においても、同様のプラスチックボトルが用いられている。
シャンプーの残量が少なくなると、プラスチックボトル内におけるシャンプーの液面の位置はこのボトルの注ぎ口から遠ざかる。シャンプーの粘度は高いので、その注ぎ口が下にされてからシャンプーが排出されるまでの時間は次第に長くなる。この場合、プラスチックボトルは、逆立てられた状態で静置される。この状態で静置されたプラスチックボトルでは、シャンプーがその自重により垂下するので、シャンプーは注ぎ口に貯まる。その注ぎ口にシャンプーが貯められているボトルでは、注ぎ口の蓋が開けられると直ぐに、シャンプーは排出されうる。しかし、その底部から上部にかけて先細りとされたプラスチックボトルでは、逆立てられた場合の静置安定性が悪いという問題がある。
ディスペンサーが装着されたプラスチックボトルでは、シャンプーの残量が少なくなると、誘導管に備えられている吸引口の一部がシャンプーの外に出てしまう。この場合、ディスペンサーは、シャンプーに比べて吸引抵抗の小さい空気を吸引するようになるので、シャンプーは排出されなくなる。この状態にあるボトルでは、シャンプーの全てが使い切れずに、その一部がこのボトル内に残存してしまう。このボトルにはディスペンサーが取り付けられているので、このボトルは逆立てられない。このボトルが逆立てられないので、ボトル内に残存しているシャンプーの取り出しは容易ではない。同様の問題は、生活関連資材として用いられるリンス、トリートメント、コンディショナー、ボディーソープ等の液体においても起きている。
本発明の目的は、プラスチックボトルが逆立てられうる高粘度液体用容器のキャップの提供にある。
本発明に係る高粘度液体用容器のキャップは、胴体と封止体とを備えている。この胴体の最大幅に対するこの封止体の最大幅の比は、1.01以上3.00以下である。
好ましくは、このキャップでは、上記封止体は、閉塞板とその半径方向外側にフランジとを備えている。このフランジの上面は、平面とされている。このフランジの上面は、キャップの高さ方向において最大高さとなる位置にある。
好ましくは、このキャップでは、上記胴体は、ボトル嵌合部を備えている。このボトル嵌合部は、その内側面に雌ネジを備えている。
本発明に係る高粘度液体用容器は、キャップを備えている。このキャップは、胴体と封止体とを備えている。この胴体の最大幅に対するこの封止体の最大幅の比は、1.01以上3.00以下である。
この高粘度液体用容器に取り付けられるキャップの封止体は、その胴体よりも幅広とされているので、このキャップが装着されたプラスチックボトルは逆立てられた状態で安定に静置されうる。逆立てられた状態でプラスチックボトルが静置されると、ボトル内の液体はその自重で垂下するので液体排出部に貯まる。液体がボトルの液体排出部に貯まっているので、使用者が封止体を外すと直ぐに、液体が注ぎ口から排出される。液体の残量が少なくなったプラスチックボトルにこのキャップが用いられることにより、ボトル内にある液体の全量が容易に排出されうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る高粘度液体用容器のキャップ2が示された側面図であり、図1(b)はその底面図である。図2は、図1のキャップ2の側方断面図である。このキャップ2は、胴体4と封止体6とを備えている。このキャップ2は、胴体4と封止体6とがヒンジ8で繋げられた接続タイプである。このキャップ2が、ヒンジ8が用いられず、胴体4と封止体6とが切り離された分離タイプとされてもよい。この胴体4は、円筒状である。この胴体4は、液体排出部10とボトル嵌合部12と封止体嵌合部14とを備えている。この封止体6は、閉塞板16と胴体嵌合部18とフランジ20とを備えている。なお、図2中、両矢印線Aは、この封止体6と胴体4との着脱時における封止体6の動きを表している。
液体排出部10は、その中心に注ぎ口22を備えている。液体が使用されるとき、まずこの封止体6がこの胴体4から外される。次いで、この注ぎ口22が下にされて、この注ぎ口22から液体が排出される。
閉塞板16は、その中心に閉塞栓24を備えている。この閉塞栓24は、この注ぎ口22に挿入されうる。胴体4に封止体6が取り付けられたとき、この閉塞栓24が注ぎ口22に挿入されるので、プラスチックボトル内の液体は漏出しない。
ボトル嵌合部12は、円筒状である。このボトル嵌合部12は、その内側面に雌ネジ26を備えている。この雌ネジ26は、プラスチックボトルの雄ネジに適合している。したがって、このキャップ2は、プラスチックボトルにねじ込められる。このキャップ2のプラスチックボトルへの取り付けは、容易である。
封止体嵌合部14は、その外側面に外凸部28を備えている。胴体嵌合部18は、その内側面に内凸部30を備えている。このキャップ2において、封止体嵌合部14と胴体嵌合部18とは、円筒状である。封止体6が胴体4に取り付けられたとき、この内凸部30はこの外凸部28よりも下に位置するので、この胴体4と封止体6とは容易に外れない。この胴体4と封止体6との嵌合は、確実である。外凸部28と内凸部30とは面取されているので、この胴体4と封止体6との脱着時における抵抗力は適切に下げられている。この胴体4と封止体6とは、人の手力で着脱されうる。なお、注ぎ口22と閉塞栓24との嵌合により、胴体4と封止体6とが着脱されてもよい。
フランジ20は、この閉塞板16の半径方向外側に備えられている。このフランジ20の外周形状は、円である。このフランジ20の外径は、胴体4の外径よりも幅広い。このフランジ20が把持されることにより、このキャップ2はプラスチックボトルにねじ込まれる。なお、このフランジ20の外周形状に、フランジ20の掴みやすさが考慮されてもよい。このフランジ20の外周形状としては、円以外に楕円、六角形及び八角形が例示される。なお、胴体4が把持されることにより、このキャップ2がプラスチックボトルにねじ込まれてもよい。したがって、この胴体4についても、その掴みやすさが考慮された形状とされてもよい。
このフランジ20の上面32は、平面とされている。このフランジ20の上面32は、このキャップ2の高さ方向において、最大高さとなる位置にある。なお、このキャップ2では、キャップ2の高さ方向における閉塞板16とフランジ20との上面32の位置は、同じである。
このフランジ20の外径が胴体4の外径よりも幅広い上に、この上面32が平面とされているので、このキャップ2が取り付けられたプラスチックボトルは、逆立てられた場合の静置安定性に優れる。
このキャップ2の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリスチレン等の合成高分子が例示される。汎用性及び加工性の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレートがより好ましい。なお、これらの再生材料が用いられてもよい。このキャップ2は、前述の材料が用いられて、射出成形で製造される。
図1において、両矢印線WAは、この封止体6の最大幅を表している。両矢印線WBは、この胴体4の最大幅を表している。この胴体4の最大幅WBに対するこの封止体6の最大幅WAの比(WA/WB)は、1.01以上3.00以下である。この比(WA/WB)が1.01以上に設定されることにより、このキャップ2が装着されたプラスチックボトルが逆立てられたときの静置安定性が向上する。この観点から、この比(WA/WB)は1.05以上がより好ましく、1.10以上であることが特に好ましい。この比(WA/WB)が3.00以下に設定されることにより、プラスチックボトルが逆立てられて静置された時の占有面積が小さくできる。この観点から、この比(WA/WB)は、2.90以下がより好ましく、2.80以下が特に好ましい。
図3は、プラスチックボトル34にこのキャップ2が取り付けられる状況が示された側面図である。図4は、このキャップ2が取り付けられたプラスチックボトル34が逆立てられている状況が示された側面図である。このキャップ2の使用方法は、次の通りである。ディスペンサー付のプラスチックボトル34において、液体の残量が少なくなると、サドルヘッドの上下による液体の排出ができなくなる。この状態になると、プラスチックボトル34からディスペンサーが外される。次いで、図3で示されるように、ディスペンサーの取り付けられていたプラスチックボトル34のネック36に、このキャップ2が取り付けられる。このキャップ2が取り付けられた後、図4で示されるように、このプラスチックボトル34が逆立てられて静置される。このキャップ2には幅広のフランジ20が備えられているので、このキャップ2が取り付けられたプラスチックボトル34は、逆立てられた状態での静置安定性に優れている。この逆立てられた状態でプラスチックボトル34が静置されるので、プラスチックボトル34内に残存している液体はその自重により垂下していく。その結果、プラスチックボトル34内に残存している液体は、液体排出部10に貯まる。液体が液体排出部10に貯まっているので、使用者がキャップ2の封止体6を外すと直ぐに、液体が注ぎ口22から排出される。このキャップ2が用いられることにより、プラスチックボトル34内の液体が余すことなく使用されうる。
図5(a)は本発明のさらに他の実施形態に係る高粘度液体用容器のキャップ38が示された平面図であり、図5(b)はその側方断面図である。このキャップ38においても、胴体40と封止体42とは、ヒンジ44で繋げられている。このキャップ38のフランジ46の形状は、六角形である。フランジ46の形状が六角形なので、このキャップ38は握られやすい。キャップ38が濡れていても、このキャップ38が把持されている手が滑ることなく、このキャップ38はプラスチックボトル34に取り付けられる。この液体排出部10の内側には、シール48が備えられている。このシール48は、架橋ゴムからなるOリングである。このキャップ38がプラスチックボトル34に取り付けられるとプラスチックボトル34の注ぎ口22の上面32がこのシール48に接触するので、このキャップ38は密封性に優れる。密封性の優れるキャップ38では、液体の漏出が防止されうる。
この図5において、両矢印線WCはこの封止体42の最大幅を表している。この封止体42において、その最大幅WCは、2つの頂点50が結ばれる直線において最大となる長さで示される。両矢印線WDは、この胴体40の最大幅を表している。この胴体40の最大幅WDに対するこの封止体42の最大幅WCの比(WC/WD)は、1.01以上3.00以下である。この比(WC/WD)が1.01以上に設定されることにより、このキャップ38が装着されたプラスチックボトル34が逆立てられたときの静置安定性が向上する。この観点から、この比(WC/WD)は1.05以上がより好ましく、1.10以上であることが特に好ましい。この比(WC/WD)が3.00以下に設定されることにより、プラスチックボトル34が逆立てられて静置された時の占有面積が小さくできる。この観点から、この比(WC/WD)は、2.90以下がより好ましく、2.80以下が特に好ましい。
本発明に係る高粘度液体用容器のキャップは、種々のプラスチックボトルに取り付けられる。
2、38・・・キャップ
4、40・・・胴体
6、42・・・封止体
8、44・・・ヒンジ
10・・・液体排出部
12・・・ボトル嵌合部
14・・・封止体嵌合部
16・・・閉塞板
18・・・胴体嵌合部
20、46・・・フランジ
22・・・注ぎ口
24・・・閉塞栓
26・・・雌ネジ
28・・・外凸部
30・・・内凸部
32・・・上面
34・・・ボトル
36・・・ネック
48・・・シール
50・・・頂点
4、40・・・胴体
6、42・・・封止体
8、44・・・ヒンジ
10・・・液体排出部
12・・・ボトル嵌合部
14・・・封止体嵌合部
16・・・閉塞板
18・・・胴体嵌合部
20、46・・・フランジ
22・・・注ぎ口
24・・・閉塞栓
26・・・雌ネジ
28・・・外凸部
30・・・内凸部
32・・・上面
34・・・ボトル
36・・・ネック
48・・・シール
50・・・頂点
Claims (4)
- 胴体と封止体とを備えており、
この胴体の最大幅に対するこの封止体の最大幅の比が、1.01以上3.00以下である高粘度液体用容器のキャップ。 - 上記封止体が、閉塞板とその半径方向外側にフランジとを備えており、
このフランジの上面が、平面とされており、
このフランジの上面が、キャップの高さ方向において最大高さとなる位置にある請求項1に記載のキャップ。 - 上記胴体が、ボトル嵌合部を備えており、
このボトル嵌合部が、その内側面に雌ネジを備えている請求項1又は2に記載のキャップ。 - キャップを備えており、
このキャップが、胴体と封止体とを備えており、
この胴体の最大幅に対するこの封止体の最大幅の比が、1.01以上3.00以下である高粘度液体用容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005055316A JP2006240634A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 高粘度液体用容器のキャップ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005055316A JP2006240634A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 高粘度液体用容器のキャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006240634A true JP2006240634A (ja) | 2006-09-14 |
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---|---|
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- 2005-03-01 JP JP2005055316A patent/JP2006240634A/ja active Pending
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