JP2010126224A - 飲料水容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のカートリッジ容器(飲料水容器)は、内部の流体を流出させた後に、平らな扁平状に折り畳みにくかった。
【解決手段】飲料水容器1を構成する4つの側板のうち、相対向する2つの側板3には、それぞれ、上下方向中央部が水平に内方へ谷折れするように、上半分領域8および下半分領域10に凹凸模様9,11を形成する。また、残りの相対向する2つの側板には、それぞれ、対角線12方向へ内方へ谷折れするように、側板4に所定の凹凸模様13,14,15,16を形成する。
【効果】飲料水容器1は、収容した流体が流出するに伴い、大気圧によって自然に折り曲げられ、空になった時ほぼ扁平に折り畳まれる。
【選択図】図3

Description

この発明は、飲料水容器に関し、特に、飲料水ディスペンサーにセットされるカートリッジ式の飲料水容器に関する。
水やジュース等の飲料水ディスペンサーには、飲料水を充填したカートリッジ容器をセットするものがある。
この種の飲料水ディスペンサーにセットされる従来のカートリッジ容器は、合成樹脂等で作られ、全体に剛性を持たせた構造であり、使用後空になったカートリッジ容器は、再使用されるか、使い捨てされている。
ところで、剛性を有するカートリッジ容器は、使用後空になっても、容量が減るわけではないので、再使用や廃棄のために運送するのに嵩張り、運送効率が悪いという欠点があった。
そこで、下記特許文献1〜4には、全体をポリエチレン樹脂で一体に形成し、容器の側壁部に柔軟性を持たせて、側壁部を折り畳み可能とする構成のカートリッジ容器が提案されている。
特開2006−103758号公報 特開2006−131277号公報 特開2008−7181号公報 特開2008−94432号公報
上記特許文献1〜4に開示されたカートリッジ容器は、ポリエチレン樹脂で形成されている。このため、カートリッジ容器内にたとえば「水」を収容して使用する場合、水にポリエチレンの臭いが移ることがあるという課題があった。特に、水を収容したカートリッジ容器が比較的長期間倉庫等に保管された場合、使用時に、水にポリエチレン臭が感じられることがあった。
また、カートリッジ容器を折り畳み易くするためには、側壁部の肉厚を薄くしなければならないが、かかる成形は、ブロー成形等による一体成形をするにあたって調整が難しく、側壁部が十分に薄肉に形成され難いという課題があった。
このため、出来上がったカートリッジ容器は、側壁部は、扁平に折り畳めるほど柔軟ではなく、内部の流体を流出させた後に、平らな扁平状に折り畳みにくいという課題があった。
さらに、飲料水ディスペンサーにセットして使用している間に、筒状口部からカートリッジ容器内に空気が侵入することがあり、水が空気と触れるので衛生上好ましくないという課題もあった。
一方、カートリッジ容器は、ポリエチレン樹脂ではなく、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂で形成することも考えられるが、PETで作られたカートリッジ容器は、たとえその側壁部を薄く形成しても、立方体状の原型を保ったままで、折り畳みにくいという課題に遭遇する。
この発明は、このような従来技術における種々の課題を解決するためになされたものであり、PET樹脂で形成された飲料水容器であって、容器内部の飲料水が減少するに伴い、自然に折り畳まれてゆき、飲料水が無くなると扁平状に自動的に折り畳まれる飲料水容器を提供することを主たる目的とする。
この発明は、また、容器の側板に独自の凹凸模様を形成することにより、容器内部に収容された液体が減っていくにつれ、均等に容器が折り畳まれて圧縮され、容器内への空気の侵入を抑えることのできる飲料水容器を提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、略方形の底板と、この底板の周縁から略直角に上方へ立ち上がり、隣接する側板間は一体につながっている4つの側板と、4つの側板の各上縁に周縁部が連設された上板と、上板の中央に形成された上方へ突出する筒状口部とを有し、底板、4つの側板および上板で区画された密閉容器の内部に液体が収容された状態では略立方体状に膨らんでいて、上板が下方に、底板が上方に向けられた状態で、筒状口部から収容された液体が流出するのに伴い、4つの側板が略水平方向に自然に折り畳まれていき、容器内部の液体がなくなったときには、底板が上板に近接するほぼ扁平な状態に折り畳まれる飲料水容器であって、容器は、全体が、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂により一体成形されており、前記4つの側板のうち、相対向する2つの側板には、それぞれ、上下方向中央部が水平に内方へ谷折れするように、側板の上半分領域には、垂直に上方へ延びる縦長の凹凸模様が水平方向に隣接配列されており、側板の下半分領域には、垂直に下方へ延びる縦長の凹凸模様が水平方向に隣接配列されていて、前記4つの側板のうちの残りの相対向する2つの側板には、それぞれ、対角線方向に内方へ谷折れするように、対角線で区画される側板の4つの領域のうち、上方逆三角形状領域および下方三角形状領域には、それぞれ、所定の凹凸模様が形成され、対角線で区画される4つの領域のうち、左右の三角形状領域には、それぞれ、上下方向中央部が水平に山折れするように、上方および下方に区分された所定の凹凸模様が形成されていることを特徴とする飲料水容器である。
請求項2記載の発明は、前記上板には、前記筒状口部を中心に周縁部へ向かって放射状に広がるリブ状突部が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の飲料水容器である。
請求項3記載の発明は、前記底板の中央には、外方へ突出し、その先端が根元よりも大径に膨らんだ把手装着用の突起が、底板と一体に形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の飲料水容器である。
請求項1記載の発明によれば、飲料水容器を構成する4つの側板のうち、相対向する2つの側板には、それぞれ、上下方向中央部が水平に内方へ谷折りするように、側板の上半分領域および下半分領域に、それぞれ、折れ抑止兼ガイド用の凹凸模様が形成されている。従って、相対向する2つの側板は、上下方向中央部が、水平に内方へ容易に谷折れして折れ曲がることができる。
また、4つの側板のうち、残りの相対向する2つの側板には、それぞれ、対角線方向に内方へ谷折れするように、側板に所定の凹凸模様が形成されている。
よって、この一対の側板は、対角線に沿って内方へ容易に谷折れすることができる。
その結果、容器内の液体が流出するにつれ、容器の4つの側板は、一対の側板が上下方向中央部を中心に内方へ谷折れして曲がり、もう一対の側板は対角線に沿って内方へ谷折れして曲がるとともに、上下方向中央部を中心に一部が山折れして曲がる。なぜなら、容器内の液体が流出するに伴い、容器内の液量が減少し、それに伴い、容器は大気圧によって自然に折り曲げられていくからである。
そして、容器内の液体が空になったときは、容器はその底板が上板に近接する状態にほぼ扁平に折り畳まれる。
なお、各側板に形成される独自の形状の凹凸模様は、飲料水容器をブロー成形するために用いる金型において、側壁を形成する部分の金型に凹凸模様を設けておくことで、飲料水容器の側板に所定の形状の凹凸模様を形成することができる。
また、飲料水容器は、PET(ポリエチレンテレフタレート)で形成されるので、容器を肉薄に形成することができ、しかも十分な強度が保てるとともに、安価に製造できる。さらに、形成された容器にいわゆるピンホールが生じることも殆どなく、製品の製造時の歩留りが良い。
請求項2記載の発明によれば、上板には、放射状に広がるリブ状突部が形成されているから、飲料水容器の上板が下方に、底板が上方に向けられた際に、下方の上板が歪んだり撓んだりすることがない。よって、この飲料水容器を良好に飲料水ディスペンサーにセットすることができる。
請求項3記載の発明によれば、底板の中央部に一体形成された把手装着用の突起により、底板の外側には、簡単に把手を取り付けることができる。これにより、液体が収容された飲料水容器を持ち運ぶ際や、飲料水ディスペンサーにセットする際や、折り畳まれた飲料水容器を飲料水ディスペンサーから取り外す際に、把手を持って容易に容器の持ち運び、装着、取り外しをすることができ、便利である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る飲料水容器1を、底面側斜め上方から見た斜視図である。図2は、飲料水容器1の正面図、図3は飲料水容器1の右側面図、図4は飲料水容器1の平面図、図5は飲料水容器1の底面図である。
<容器全体の概要>
図1〜5を参照して、飲料水容器1は、略正方形状の底板2と、略正方形状の4つの側板3,4と、上板5とを有している。4つの側板3,4は、底板2の周縁から略直角に上方へ立ち上がっており、隣接する側板間は一体につながっている。また、4つの側板3,4の上縁には、上板5の周縁部がつながっている。これにより、飲料水容器は、底板2、4つの側板3,4および上板5によって区画された略立方体状の密閉容器となっている。
また、上板5には、その中央部に、上方へ突出する筒状口部6が形成されている。筒状口部6は、内部に円柱状の空間を有し、その円柱状空間は上端に開口を有し、下端は容器1内に連通している。筒状口部6を通じて、容器1内へ液体(飲料水)を収容(充填)することができる。また容器1内に収容された液体(飲料水)は、筒状口部6を通じて取り出すことができる。
この飲料水容器1は、材料にPET(ポリエチレンテレフタレート)が用いられ、ブロー成形により一体的に形成された透明体である。このため、内部に収容された液体(飲料水)を容易に視認することができる。
ブロー成形時に使用する金型には、飲料水容器1の側板3,4を形成する金型面に、独自形状の凹凸模様が設けられている。そのため、成形された飲料水容器1の側板3,4には、次に説明する独自の形態をした凹凸模様が備わっている。
<側板の凹凸模様の説明>
より具体的に説明すると、飲料水容器1の特徴の1つは、側板3,4が容易に折り畳まれるように、側板3,4に折り畳みガイド用の凹凸模様が形成されていることである。
4つの側板のうち、相対向する2つの側板3には、それぞれ、上下方向中央部が、仮想谷折れ線7に沿って内方へ谷折れするように、側板3の上半分領域8には、垂直に上方へ延びる縦長の凹凸模様9が水平方向に隣接配列されている。同様に、側板3の下半分領域10にも、垂直に下方へ延びる縦長の凹凸模様11が形成されている。凹凸模様9は、上半分領域8が不所望に折れ曲がるのを抑止して、上半分領域8の剛性を高めるとともに、側板3が折れる際には、仮想谷折れ線7に沿って折れるようにガイドするための模様である。凹凸模様11も、同様に、下半分領域10が自在に折れ曲がるのを抑止するとともに、側板3が仮想谷折れ線7に沿って内方へ折れ曲がるのをガイドするための模様である。
かかる凹凸模様9、11を側板3に設けたことにより、飲料水容器1の側板3の厚みを薄く形成しても、側板3を上下方向中央部において、仮想谷折れ線7に沿って水平に内方へ谷折れする構造とでき、かつ、側板3の剛性を保つことができる。
また、4つの側板のうち、残り一対の相対向する側板4には、これら側板4が、それぞれ、対角線12に沿って内方へ谷折れするための折り畳みガイドとなる凹凸模様13,14,15,16が形成されている。具体的には、側板4における2本の対角線12で区画された上方三角形領域17および下方三角形領域18には、それぞれ、所定の凹凸模様13および14が形成されている。凹凸模様13は、水平方向に延びる横長の凹凸模様が上下方向に隣接配列された模様である。下方三角形領域18に形成された凹凸模様14は、ブロック状の凹凸と横長の模様とが組み合わされた凹凸模様となっている。
さらに、左右の三角形領域19,20には、それぞれ、ブロック状の凹凸模様15,16が形成されている。また、左右の三角形領域19,20には、それぞれ、上下方向中央部が仮想山折れ線21に沿って水平に山折れするように、左右の三角形領域19,20には、上下方向中央部に凹凸模様が設けられていない領域が存在している。
以上のように、飲料水容器1には、その側板3,4に、それぞれ独自の凹凸模様9,11,13,14,15,16が形成されているので、側板3,4の厚みを深くしても剛性を所定の強さに保つことができるとともに、内部の液体(飲料水)が流出するのに伴い、飲料水容器1は大気圧の作用で仮想谷折れ線7、対角線12に沿って内方へ谷折れするとともに、仮想山折れ線21に沿って山折れし、扁平な状態に自然に、自動的に折り畳まれ得る。
なお、図示した凹凸模様9,11,13,14,15,16の形状は一例であり、図示以外の形状の凹凸模様とすることもできる。
<筒状口部とキャップの説明>
筒状口部6は、上板5の中央部から上方へ突出する円筒状をしており、その外周面には長さ方向に直交する方向に複数(図示では3つ)のフランジ22が形成されている。フランジ22は筒状口部6、換言すれば飲料水容器1と一体にPETで成形されている。フランジ22は筒状口部6の剛性を確保するために設けられている。 筒状口部6の先端にはキャップ23が取り付けられている。キャップ23は筒状口部6の先端を封鎖している。
図6は、筒状口部6の先端に装着されたキャップ23の構成を説明するための拡大部分縦断面図である。筒状口部6は、円柱状の入出空間24を区画しており、この入出空間24を通って液体(飲料水)が入れられ、また、流出される。筒状口部6はその内周面25が円周面となっている。キャップ23は、筒状口部6の先端開口を覆う蓋部26と、蓋部26の外周縁から蓋部26に直交方向に延びる外周壁部27とを含んでいる。外周壁部27は、筒状口部6の先端から筒状口部6の外周面に外嵌され、筒状口部6の外周面と嵌合する。その際、筒状口部6の外周面と密接する環状の突起28が、外周壁部7の内面に設けられている。
このキャップ23の特徴は、さらに、蓋部26の内面から下方へ突出する環状リング部29が設けられていることである。キャップ23が筒状口部6に嵌合された状態では、環状リング部29は、筒状口部6の先端開口近傍の内周面25と対向した状態となる。
そして、環状リング部29の外周面側(筒状口部6の内周面25と対向する面)に、環状の小突起30が形成されている。環状小突起30は筒状口部6の内周面25に密接する。よって、飲料水容器1内に収容された液体(飲料水)は、飲料水容器1が逆さにされた状態において、入出空間24内に満たされるが、入出空間24内に満たされた液体(飲料水)は、環状リング部29と筒状口部6の内周面25との間に侵入して、筒状口部6の外周面側へ漏れ出ようとしても、環状小突起30によりその漏れが阻止される。
つまり、キャップ23は、環状リング部29を有し、かつ、その外周面側に環状小突起30が形成されているから、筒状口部6の開口を気密的かつ液密的に塞げるという作用効果を奏する。
キャップ23には、さらに、その蓋部26の中央に、内方へ窪んだ出口管31が連設されている。そして出口管31には蓋32が嵌められている。
飲料水容器1が飲料水ディスペンサーにセットされる際には、飲料水容器1は上下逆にされ、筒状口部6が下方向きに飲料水ディスペンサーにセットされる。そのとき、飲料水ディスペンサーに備えられた上方へ飛び出したピンが蓋32を押し上げる。これにより蓋32が出口管31から外れて容器1内に入り、出口管31を通って飲料水容器1内に収容された液体(飲料水)が飲料水ディスペンサー側へ流出可能となる。
かかる液体(飲料水)を取り出すための構成は、既に公知であり、この発明の特徴ではないので、これ以上の説明については省略する。
要は、この実施形態に係るキャップ23の特徴は、環状リング部29および環状小突起30によって筒状口部6の内周面25を確実にシールすることができ、キャップ23と筒状口部6との隙間から液体(飲料水)が漏れ出ることが防止され、また、その隙間から空気が流入することも防止されていることである。
<上板の説明>
図2〜4を再び参照して、飲料水容器1の上板5には、筒状口部6の周囲に放射状に広がるリブ状突部35が形成されている。このリブ状突部35は、上板5の強度を増加するためのものである。上板5は、飲料水容器1が飲料水ディスペンサーにセットされる際に、下方向きに飲料水ディスペンサーの受け部に装着される。そのため、上板5にはある程度の強度が要求される。リブ状突部35は、その強度を確保するために設けられている。
<底板および取っ手の説明>
図2、3、5を参照して、飲料水容器1は、その底板2の四隅に略二等辺三角形状の補強突部36が形成されている。この突部36により、底板2の四隅の強度が確保されている。
底板2には、また、その中心部に、外方へ突出する突起37が、底板2と一体に形成されている。突起37もブロー成形により作られたものである。突起37は、その先端に大径の頭部38を備えている。すなわち、突起37は、根元から小径の首部39が延び出し、その先端が張り出した大径の頭部38となっている。
図7Aおよび図7Bは、取っ手40の構造を説明するための取っ手40の側面図および平面図である。
図7Aおよび図7Bを参照して、取っ手40は、取付部42および取付部42から延び出した把持部41を含んでいる。把持部41は、手で握り易いループ状に構成された部材で、その両端の根元45が取付部42に対して折り曲げ自在に連結されている。取付部42および把持部41を有する取っ手40は、たとえば樹脂の一体成形により形成されている。
取付部42には、その中心に取付孔43が形成されており、取付孔43の内周縁には、内方へ突出した多数の係止爪44が突設されている。係止爪44は、取付孔43の中心軸方向に対して所定の角度で斜めに突出している。取付孔43の内径は突起37の頭部38が通過可能な内径(頭部38の外径に僅かのマージンを加えた程度の直径)である。一方、多数の係止爪44の内縁により区画される内径は、頭部38の直径よりも小さく、首部39の外径とほぼ等しい寸法にされている。
また、係止爪44は、樹脂で形成されているため、その内縁が開く方向に弾性変形し得る。このため、取っ手40は、その取付孔43を突起37に対し、頭部38から強制的に首部39へ嵌め込むことができる。そして首部39に嵌め込まれた取付孔43は、係止爪44が首部39と頭部38との境界部に当接し、取付部42が突起37から外れることのないように嵌合される。
かかる構造であるから、この実施形態に係る飲料水容器1は、底板2に対し、簡単でかつ確実な取付構造で、取っ手40を取り付けることができる。
なお、取っ手40は樹脂で一体成形されているから、把持部41の根元45を折り曲げ、把持部41を把持して、飲料水容器を持ち上げたり、運んだり、飲料水ディスペンサーにセットしたり、飲料水ディスペンサーから取り外したりすることができる。
なお、飲料水容器1の容量が普通サイズ(たとえば9リットル)の場合は、図7A,図7Bに示す取っ手40でよいが、容量が大きい場合、たとえば15リットル程度の場合には、取っ手40は、取付部42から両側に把持部41がループ状に突出した、いわゆる2つの把持部を有する取っ手としてもよい。
<折り畳み形態の説明>
図8および図9は、飲料水容器1が飲料水ディスペンサーにセットされ、その内部の液体(飲料水)が徐々に取り出されて、液体(飲料水)が約半分になった状態の飲料水容器1の折り畳み状態を示す正面図であり、図9はその状態の右側面図である。
図8および図9に示すように、飲料水容器1は、その内部に収容された液体(飲料水)が流出していくに伴い、その容量が低下していく。そして容量低下に伴い、飲料水容器1は大気圧により自然に折れ曲がり、折り畳まれていく。折れ曲がる位置は、前述したように、側板3,4に凹凸模様9,11,13,14,15が形成されているから、その凹凸模様に案内され、側板3は上下方向中央部の仮想谷折れ線7に沿って水平に内方へ谷折れ状態で折れ曲がり、側板4は、対角線12に沿って内方へ谷折れし、折れ曲がるため、図8および図9に示す折り畳み状態となる。
そして、さらに、飲料水容器1内の液体が流出し、飲料水容器1が空になった状態では、図10に示す正面図および図11に示す右側面図のように、飲料水容器1はほぼ扁平な状態に、自然に、自動的に折り畳まれる。
よって、飲料水容器1は、その内部に収容された液体(飲料水)が流出した後は、その嵩が嵩張らず、取り扱いや運搬に便利な形態となる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係る飲料水容器1を、底面側斜め上方から見た斜視図である。 飲料水容器1の正面図である。 飲料水容器1の右側面図である。 飲料水容器1の平面図である。 飲料水容器1の底面図である。 筒状口部6の先端に装着されたキャップ23の構成を説明するための拡大部分縦断面図である。 取っ手40の構造を説明するための側面図である。 取っ手40の構造を説明するための平面図である。 飲料水容器1内の液体が約半分になった状態の飲料水容器1の折り畳み状態を示す正面図である。 飲料水容器1内の液体が約半分になった状態の飲料水容器1の折り畳み状態を示す右側面図である。 飲料水容器1が空になった状態の正面図である。 飲料水容器1が空になった状態の右側面図である。
符号の説明
1 飲料水容器
2 底板
3,4 側板
5 上板
6 筒状口部
8 上半分領域
9,11,13,14,15,16 凹凸模様
10 下半分領域
12 対角線
17 上方逆三角形領域
18 下方三角形領域
19,20 (左右の)三角形領域
35 リブ状突部
37 突起
38 頭部
39 首部
40 取っ手

Claims (3)

  1. 略方形の底板と、この底板の周縁から略直角に上方へ立ち上がり、隣接する側板間は一体につながっている4つの側板と、4つの側板の各上縁に周縁部が連設された上板と、上板の中央に形成された上方へ突出する筒状口部とを有し、底板、4つの側板および上板で区画された密閉容器の内部に液体が収容された状態では略立方体状に膨らんでいて、上板が下方に、底板が上方に向けられた状態で、筒状口部から収容された液体が流出するのに伴い、4つの側板が略水平方向に自然に折り畳まれていき、容器内部の液体がなくなったときには、底板が上板に近接するほぼ扁平な状態に折り畳まれる飲料水容器であって、
    容器は、全体が、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂により一体成形されており、
    前記4つの側板のうち、相対向する2つの側板には、それぞれ、上下方向中央部が水平に内方へ谷折れするように、側板の上半分領域には、垂直に上方へ延びる縦長の凹凸模様が水平方向に隣接配列されており、側板の下半分領域には、垂直に下方へ延びる縦長の凹凸模様が水平方向に隣接配列されていて、
    前記4つの側板のうちの残りの相対向する2つの側板には、それぞれ、対角線方向に内方へ谷折れするように、対角線で区画される側板の4つの領域のうち、上方逆三角形状領域および下方三角形状領域には、それぞれ、所定の凹凸模様が形成され、対角線で区画される4つの領域のうち、左右の三角形状領域には、それぞれ、上下方向中央部が水平に山折れするように、上方および下方に区分された所定の凹凸模様が形成されていることを特徴とする飲料水容器。
  2. 前記上板には、前記筒状口部を中心に周縁部へ向かって放射状に広がるリブ状突部が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の飲料水容器。
  3. 前記底板の中央には、外方へ突出し、その先端が根元よりも大径に膨らんだ把手装着用の突起が、底板と一体に形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の飲料水容器。
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